JP2518185Y2 - 手指等の機能改善器 - Google Patents
手指等の機能改善器Info
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- JP2518185Y2 JP2518185Y2 JP3796792U JP3796792U JP2518185Y2 JP 2518185 Y2 JP2518185 Y2 JP 2518185Y2 JP 3796792 U JP3796792 U JP 3796792U JP 3796792 U JP3796792 U JP 3796792U JP 2518185 Y2 JP2518185 Y2 JP 2518185Y2
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- Japan
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- finger
- wrist
- glove body
- fingers
- arm
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- Rehabilitation Tools (AREA)
- Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、脳血管障害、脳外傷、
脳性麻痺、脊髄損傷等の中枢神経系の疾患、及び障害、
並びに末梢神経障害、関節、筋肉の障害に伴う腕関節、
手、手指の機能障害に対して、腕関節、手、手指の機能
を回復させるための手指等の機能改善器に関するもので
ある。
脳性麻痺、脊髄損傷等の中枢神経系の疾患、及び障害、
並びに末梢神経障害、関節、筋肉の障害に伴う腕関節、
手、手指の機能障害に対して、腕関節、手、手指の機能
を回復させるための手指等の機能改善器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】上記の諸疾患、及び障害によって、前
腕、腕関節、手、手指に機能障害が生じた場合は、これ
らの疾患や障害の治療と併せて運動機能を回復する訓練
を行うことが必要である。しかし、腕関節、手、手指の
機能の回復は古来より極めて困難であるとされ、最近の
リハビリテーション医学において多くの研究が行われて
いるにも拘らず、未だ満足すべき機能改善器が開発され
るに至っていないのが現状である。例えば、空気圧やス
プリングの作用で屈曲拘縮、或は伸展障害のある腕関
節、手、手指の伸展を図ろうとしても、動きが複雑で患
者に余計な負担をかけるケースが多く、満足すべき結果
が得られていない。
腕、腕関節、手、手指に機能障害が生じた場合は、これ
らの疾患や障害の治療と併せて運動機能を回復する訓練
を行うことが必要である。しかし、腕関節、手、手指の
機能の回復は古来より極めて困難であるとされ、最近の
リハビリテーション医学において多くの研究が行われて
いるにも拘らず、未だ満足すべき機能改善器が開発され
るに至っていないのが現状である。例えば、空気圧やス
プリングの作用で屈曲拘縮、或は伸展障害のある腕関
節、手、手指の伸展を図ろうとしても、動きが複雑で患
者に余計な負担をかけるケースが多く、満足すべき結果
が得られていない。
【0003】本願出願人は、実開昭63−50326号
公報に開示されるような手指等の機能改善器の開発を行
った。この考案は、手指を拡開させた形の掌当布と、こ
の掌当布には各手指を拡開させた状態で各手指を個別に
固定するための指止め、手背を固定する手背止め帯片、
掌当布を手腕に固定する一対の手首止め帯片と、一対の
手腕止め帯片を有し、各手指間には指間拡開用気嚢を有
し、さらに、掌から腕の内腕面に延在する関節伸展背屈
用気嚢を有する構成となっている。各気嚢は圧縮空気給
排気装置にエアチューブで接続され、これらの各気嚢に
圧縮空気を供給して所要時間経過後に排気を行うことを
反復することで、機能障害のある手関節の伸展背屈運動
と、手指の拡開運動を律動的、間歇的に行わせ、患者の
屈曲拘縮、及び伸展障害を改善すると共に、自動運動を
誘発する要因を作り出すものである。
公報に開示されるような手指等の機能改善器の開発を行
った。この考案は、手指を拡開させた形の掌当布と、こ
の掌当布には各手指を拡開させた状態で各手指を個別に
固定するための指止め、手背を固定する手背止め帯片、
掌当布を手腕に固定する一対の手首止め帯片と、一対の
手腕止め帯片を有し、各手指間には指間拡開用気嚢を有
し、さらに、掌から腕の内腕面に延在する関節伸展背屈
用気嚢を有する構成となっている。各気嚢は圧縮空気給
排気装置にエアチューブで接続され、これらの各気嚢に
圧縮空気を供給して所要時間経過後に排気を行うことを
反復することで、機能障害のある手関節の伸展背屈運動
と、手指の拡開運動を律動的、間歇的に行わせ、患者の
屈曲拘縮、及び伸展障害を改善すると共に、自動運動を
誘発する要因を作り出すものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記公報に開示された
考案は、今までにない高い治療効果を挙げることが可能
となり医療界からも高い評価を博し概ね満足すべき結果
が得られてはいるが、未だ以下の点において課題を残し
ている。上記の考案では、掌当布に手を装着するに当た
っては、各手指ごとに設けられた指止めで手指を固定
し、手首と前腕は、掌当布の手首位置と前腕位置の両辺
から横方向に延びた両開きの腕止め(手首止め帯片と手
腕止め帯片)を互いに交差させるように手首や手腕に巻
きつけ、この腕止めに設けられたベルベットファスナに
よって止着している。そして、掌当布の拇指と人差指の
付け根附近に設けた1本の手背止め帯片を手首止めにベ
ルベットファスナで止着して手の甲を固定している。
考案は、今までにない高い治療効果を挙げることが可能
となり医療界からも高い評価を博し概ね満足すべき結果
が得られてはいるが、未だ以下の点において課題を残し
ている。上記の考案では、掌当布に手を装着するに当た
っては、各手指ごとに設けられた指止めで手指を固定
し、手首と前腕は、掌当布の手首位置と前腕位置の両辺
から横方向に延びた両開きの腕止め(手首止め帯片と手
腕止め帯片)を互いに交差させるように手首や手腕に巻
きつけ、この腕止めに設けられたベルベットファスナに
よって止着している。そして、掌当布の拇指と人差指の
付け根附近に設けた1本の手背止め帯片を手首止めにベ
ルベットファスナで止着して手の甲を固定している。
【0005】しかしながらこのような装着手段において
は、手の甲を固定する手背止め帯片が1本であるので、
手指関節の拘縮のある使用例では小指側が掌当布より浮
いてしまうことがある。また腕止めは、上記したような
両開き構成のために固定力が弱くなることがあり、手首
止め帯片の固定がしっかりしていないと、掌当布と手首
がフィットせず手首の下に隙間が空いてしまうことがあ
る。従って、このような不都合のために、各気嚢に圧縮
空気を供給した際に小指側の拡開運動や、手首関節等を
手背側に背屈させる伸展運動が不完全となることが希に
見られた。
は、手の甲を固定する手背止め帯片が1本であるので、
手指関節の拘縮のある使用例では小指側が掌当布より浮
いてしまうことがある。また腕止めは、上記したような
両開き構成のために固定力が弱くなることがあり、手首
止め帯片の固定がしっかりしていないと、掌当布と手首
がフィットせず手首の下に隙間が空いてしまうことがあ
る。従って、このような不都合のために、各気嚢に圧縮
空気を供給した際に小指側の拡開運動や、手首関節等を
手背側に背屈させる伸展運動が不完全となることが希に
見られた。
【0006】本考案は上記の課題に鑑みて開発されたも
のであり、掌当布に手を確実にフィットさせることで、
今まで以上に拡開運動や伸展運動における背屈性を向上
させ、より効果的に自動運動を誘発できるようにすると
共に、より実用価値を高めることを目的とする。
のであり、掌当布に手を確実にフィットさせることで、
今まで以上に拡開運動や伸展運動における背屈性を向上
させ、より効果的に自動運動を誘発できるようにすると
共に、より実用価値を高めることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、掌にあてがい、指止め手段で各手指を固定し、且
つ、腕止め手段で手腕を固定するグローブ体であって、
このグローブ体の適宜位置に設けた複数個の気嚢を圧縮
空気の給排気により膨張収縮させることにより、手指の
拡開や手関節の伸展背屈を行うようにした手指等の機能
改善器において、腕止め手段は、グローブ体の手首位置
の1辺より横方向に延びた、少なくとも手首を1周以上
巻きつけることができる長尺状の手首止め帯片と、グロ
ーブ体の前腕位置に設けた一対の手腕止めの帯片から構
成されることを特徴とする構成とした。この場合、グロ
ーブ体の拇指と人差指の付け根附近から、手背止め帯片
と手指関節止め帯片を少なくとも2本設け、この両帯片
により手の甲をたすき掛け状に止めるようにし、手首止
め帯片、手背止め帯片、及び手指関節止め帯片の自由端
をベルベットファスナを介して止着するのが好ましい。
めに、掌にあてがい、指止め手段で各手指を固定し、且
つ、腕止め手段で手腕を固定するグローブ体であって、
このグローブ体の適宜位置に設けた複数個の気嚢を圧縮
空気の給排気により膨張収縮させることにより、手指の
拡開や手関節の伸展背屈を行うようにした手指等の機能
改善器において、腕止め手段は、グローブ体の手首位置
の1辺より横方向に延びた、少なくとも手首を1周以上
巻きつけることができる長尺状の手首止め帯片と、グロ
ーブ体の前腕位置に設けた一対の手腕止めの帯片から構
成されることを特徴とする構成とした。この場合、グロ
ーブ体の拇指と人差指の付け根附近から、手背止め帯片
と手指関節止め帯片を少なくとも2本設け、この両帯片
により手の甲をたすき掛け状に止めるようにし、手首止
め帯片、手背止め帯片、及び手指関節止め帯片の自由端
をベルベットファスナを介して止着するのが好ましい。
【0008】
【作用】このように構成された本考案は、次のような作
用を有する。グローブ体に掌を載置すると、各手指は指
止めで固定される。前腕は手腕止め帯片のベルベットフ
ァスナで止着固定され、さらに手首は長尺状の手首止め
帯片で、少なくとも手首を1周以上巻きつけ、この手首
止め帯片に設けたベルベットファスナにより、この手首
止め帯片自身を止着固定する。その後、ベルベットファ
スナを設けた手背止め帯片を手首止め帯片に止着するこ
とで手の甲の一部が押さえられ、さらに別の手指関節止
め帯片をグローブ体の一部に止着して手指関節上を押さ
えることで拘縮した手指関節が固定される。
用を有する。グローブ体に掌を載置すると、各手指は指
止めで固定される。前腕は手腕止め帯片のベルベットフ
ァスナで止着固定され、さらに手首は長尺状の手首止め
帯片で、少なくとも手首を1周以上巻きつけ、この手首
止め帯片に設けたベルベットファスナにより、この手首
止め帯片自身を止着固定する。その後、ベルベットファ
スナを設けた手背止め帯片を手首止め帯片に止着するこ
とで手の甲の一部が押さえられ、さらに別の手指関節止
め帯片をグローブ体の一部に止着して手指関節上を押さ
えることで拘縮した手指関節が固定される。
【0009】この状態で気嚢に圧縮空気を送り込むと図
4に示すように膨張し、それに連れて各手指は拡開され
ると共に、各関節は伸展背屈されて機能障害のある手腕
のリハビリテーションが行われる。このとき、手首を1
周以上巻きつけた手首止め帯片によって手首はグローブ
体の手首位置と完全に密着し、また、手の甲全体が手背
止め帯片で固定されて掌がグローブ体に完全に密着す
る。さらに、手指関節止め帯片により拘縮した関節に気
嚢の力が作用するので、以上のことから各手指の拡開運
動や各関節の伸展運動がより完全に行える。
4に示すように膨張し、それに連れて各手指は拡開され
ると共に、各関節は伸展背屈されて機能障害のある手腕
のリハビリテーションが行われる。このとき、手首を1
周以上巻きつけた手首止め帯片によって手首はグローブ
体の手首位置と完全に密着し、また、手の甲全体が手背
止め帯片で固定されて掌がグローブ体に完全に密着す
る。さらに、手指関節止め帯片により拘縮した関節に気
嚢の力が作用するので、以上のことから各手指の拡開運
動や各関節の伸展運動がより完全に行える。
【0010】
【実施例】図1は本考案の一実施例の右手用の機能改善
器のグローブ体を示しており、次のように構成される。
グローブ体1は当布2の表側に手指を固定する指止め3
〜7を設け、指止め3は拇指、指止め4は人差指、指止
め5は中指、指止め6は薬指、及び指止め7は小指に対
応している。当布2の表側の親指・人差指間の位置には
拡開用気嚢8、人差指・中指間の位置には拡開用気嚢
9、中指・薬指間の位置には拡開用気嚢10、そして薬
指・小指間の位置には拡開用気嚢11がファスナ付きポ
ケット内に設けられ、さらに、当布2の裏側の親指・人
差指間の位置には伸展用気嚢12、人差指・中指間の位
置から手腕にかけては伸展背屈用気嚢13、中指・薬指
間の位置から手腕にかけては伸展背屈用気嚢14、そし
て薬指・小指間の位置には伸展用気嚢15がファスナ付
きポケット内に設けられている。これらの各気嚢8〜1
5には8本のエアチューブ20が接続され、これらのエ
アチューブ20はカプラ21に接続されており、圧縮空
気給排気装置(図示せず)とワンタッチで着脱が行える
ようになっている。
器のグローブ体を示しており、次のように構成される。
グローブ体1は当布2の表側に手指を固定する指止め3
〜7を設け、指止め3は拇指、指止め4は人差指、指止
め5は中指、指止め6は薬指、及び指止め7は小指に対
応している。当布2の表側の親指・人差指間の位置には
拡開用気嚢8、人差指・中指間の位置には拡開用気嚢
9、中指・薬指間の位置には拡開用気嚢10、そして薬
指・小指間の位置には拡開用気嚢11がファスナ付きポ
ケット内に設けられ、さらに、当布2の裏側の親指・人
差指間の位置には伸展用気嚢12、人差指・中指間の位
置から手腕にかけては伸展背屈用気嚢13、中指・薬指
間の位置から手腕にかけては伸展背屈用気嚢14、そし
て薬指・小指間の位置には伸展用気嚢15がファスナ付
きポケット内に設けられている。これらの各気嚢8〜1
5には8本のエアチューブ20が接続され、これらのエ
アチューブ20はカプラ21に接続されており、圧縮空
気給排気装置(図示せず)とワンタッチで着脱が行える
ようになっている。
【0011】腕止め手段としては、手首止め帯片のリス
トバンド16と手腕止め帯片のアームバンド17が設け
られている。リストバンド16は、当布2の手首位置の
1辺より横方向に延びた、少なくとも手首を1周以上巻
きつけることができる長尺状を呈しており、このリスト
バンド16より適宜間隔を隔ててアームバンド17が設
けられ、また、当布2表側の、拇指と人差指の付け根附
近からは、手背止め帯片と手指関節止め帯片である2本
のジョイントバンド18、及び19が設けられている。
本実施例の場合、アームバンド17は従来通りの両開き
構成としているが、実施に応じてリストバンド16と同
様の構成とすることもでき、ジョイントバンド18、1
9は2本以上設けることもできる。
トバンド16と手腕止め帯片のアームバンド17が設け
られている。リストバンド16は、当布2の手首位置の
1辺より横方向に延びた、少なくとも手首を1周以上巻
きつけることができる長尺状を呈しており、このリスト
バンド16より適宜間隔を隔ててアームバンド17が設
けられ、また、当布2表側の、拇指と人差指の付け根附
近からは、手背止め帯片と手指関節止め帯片である2本
のジョイントバンド18、及び19が設けられている。
本実施例の場合、アームバンド17は従来通りの両開き
構成としているが、実施に応じてリストバンド16と同
様の構成とすることもでき、ジョイントバンド18、1
9は2本以上設けることもできる。
【0012】指止め3〜7にはゴムバンドを用いてベル
ベットファスナで止着を行い、また、ジョイントバンド
18、及び19も同様にゴムバンドを用いると共に、そ
の自由端の裏側にベルベットファスナのリング側18
a、及び、19aを設けている。そして、このベルベッ
トファスナのリング側18aに対応するフック側18b
を当布2裏側の小指の付け根附近に設け、リング側19
aに対応するフック側19bをリストバンド16裏側の
自由端附近に設けている。また、リストバンド16表側
の自由端附近には止着手段としてベルベットファスナの
リング側16aを、裏側の付け根附近にはリング側16
aに対応するフック側16bが設けられ、アームバンド
17表側の自由端附近にはベルベットファスナのリング
側17aが設けられ、もう一方のアームバンド17裏側
の自由端附近にはリング側17aに対応するフック側1
7bが設けらている。
ベットファスナで止着を行い、また、ジョイントバンド
18、及び19も同様にゴムバンドを用いると共に、そ
の自由端の裏側にベルベットファスナのリング側18
a、及び、19aを設けている。そして、このベルベッ
トファスナのリング側18aに対応するフック側18b
を当布2裏側の小指の付け根附近に設け、リング側19
aに対応するフック側19bをリストバンド16裏側の
自由端附近に設けている。また、リストバンド16表側
の自由端附近には止着手段としてベルベットファスナの
リング側16aを、裏側の付け根附近にはリング側16
aに対応するフック側16bが設けられ、アームバンド
17表側の自由端附近にはベルベットファスナのリング
側17aが設けられ、もう一方のアームバンド17裏側
の自由端附近にはリング側17aに対応するフック側1
7bが設けらている。
【0013】次に本実施例の作用の説明を行う。グロー
ブ体1に掌を載置すると、拇指は指止め3に、人差指は
指止め4に、中指は指止め5に、薬指は指止め6に、そ
して小指は指止め7にそれぞれ個別に固定される。この
とき、各指止め3〜7はゴムバンドの伸縮作用によっ
て、どのような太さの指も確実に固定される。前腕は図
2に示されるように、両開きのアームバンド17を交差
させてベルベットファスナ17a、及び17bを止着す
ることで固定され、さらに手首は長尺状のリストバンド
16を、少なくとも手首に1周以上巻きつけ、これに設
けたベルベットファスナ16a、及び16bにより、こ
のリストバンド16自身を止着する。これにより、どの
ような太さの手腕、手首も確実にグローブ体1と固定さ
れる。
ブ体1に掌を載置すると、拇指は指止め3に、人差指は
指止め4に、中指は指止め5に、薬指は指止め6に、そ
して小指は指止め7にそれぞれ個別に固定される。この
とき、各指止め3〜7はゴムバンドの伸縮作用によっ
て、どのような太さの指も確実に固定される。前腕は図
2に示されるように、両開きのアームバンド17を交差
させてベルベットファスナ17a、及び17bを止着す
ることで固定され、さらに手首は長尺状のリストバンド
16を、少なくとも手首に1周以上巻きつけ、これに設
けたベルベットファスナ16a、及び16bにより、こ
のリストバンド16自身を止着する。これにより、どの
ような太さの手腕、手首も確実にグローブ体1と固定さ
れる。
【0014】その後、図3に示すように、ジョイントバ
ンド19の自由端に設けたベルベットファスナのリング
側19aをリストバンド16の自由端の裏側に設けたフ
ック側19bに止着すると手の甲の一部が押さえられ
る。さらに、ジョイントバンド18の自由端に設けたベ
ルベットファスのナリング側18aを当布2裏側の小指
の付け根附近に設けたフック側18bにたすき掛け状に
止着することで、手指関節が確実に固定され、掌とグロ
ーブ体1が完全に密着する。
ンド19の自由端に設けたベルベットファスナのリング
側19aをリストバンド16の自由端の裏側に設けたフ
ック側19bに止着すると手の甲の一部が押さえられ
る。さらに、ジョイントバンド18の自由端に設けたベ
ルベットファスのナリング側18aを当布2裏側の小指
の付け根附近に設けたフック側18bにたすき掛け状に
止着することで、手指関節が確実に固定され、掌とグロ
ーブ体1が完全に密着する。
【0015】この状態でエアホース20の接続されたカ
プラ21を圧縮空気給排気装置(図示せず)に接続し、
各気嚢8〜15に圧縮空気を送り込むと、図4に示すよ
うにこれらは膨張を行う。各拡開用気嚢8〜11は膨張
によって各手指の拡開を行わせ、伸展用気嚢12、1
5、及び伸展背屈用気嚢13、14は膨張によって手指
関節や手首関節の伸展、背屈を行わせている。このよう
に各気嚢8〜15に圧縮空気を供給し、所要時間経過後
に排気を行うことを反復することで機能障害のある手関
節の伸展背屈運動と、手指の拡開運動を律動的、間歇的
に行わせ、患者の屈曲拘縮、及び伸展障害を改善すると
共に、自動運動を誘発する要因を作り出すこととなる。
プラ21を圧縮空気給排気装置(図示せず)に接続し、
各気嚢8〜15に圧縮空気を送り込むと、図4に示すよ
うにこれらは膨張を行う。各拡開用気嚢8〜11は膨張
によって各手指の拡開を行わせ、伸展用気嚢12、1
5、及び伸展背屈用気嚢13、14は膨張によって手指
関節や手首関節の伸展、背屈を行わせている。このよう
に各気嚢8〜15に圧縮空気を供給し、所要時間経過後
に排気を行うことを反復することで機能障害のある手関
節の伸展背屈運動と、手指の拡開運動を律動的、間歇的
に行わせ、患者の屈曲拘縮、及び伸展障害を改善すると
共に、自動運動を誘発する要因を作り出すこととなる。
【0016】このとき、手首を1周以上巻きつけたリス
トバンド16によって手首はグローブ体1の手首位置と
完全に密着し、また、2本のジョイントバンド18、及
び19の伸縮作用により掌がグローブ体1とがより一層
密着するので、上記した各手指の拡開運動や各関節の伸
展背屈運動がより効果的に行える。さらに、前記カプラ
21内に、離脱時に自動閉止するバルブを設けておけ
ば、グローブ体1を膨張させた状態で保持し、且つ圧縮
空気給排気装置から分離できるので、グローブ体1を装
着した状態で自由に動き回ることができる。
トバンド16によって手首はグローブ体1の手首位置と
完全に密着し、また、2本のジョイントバンド18、及
び19の伸縮作用により掌がグローブ体1とがより一層
密着するので、上記した各手指の拡開運動や各関節の伸
展背屈運動がより効果的に行える。さらに、前記カプラ
21内に、離脱時に自動閉止するバルブを設けておけ
ば、グローブ体1を膨張させた状態で保持し、且つ圧縮
空気給排気装置から分離できるので、グローブ体1を装
着した状態で自由に動き回ることができる。
【0017】
【考案の効果】以上の通り本考案によれば、以下のよう
な優れた効果を得ることがでる。従来の課題であった掌
とグローブ体との密着性が飛躍的に向上するので、拡開
運動や伸展背屈運動をより確実に行うことができる。こ
れにより、さらに優れた治療効果を得ることができるよ
うになり、今まで以上に高い実用価値を得ることができ
る等の効果が得られる。
な優れた効果を得ることがでる。従来の課題であった掌
とグローブ体との密着性が飛躍的に向上するので、拡開
運動や伸展背屈運動をより確実に行うことができる。こ
れにより、さらに優れた治療効果を得ることができるよ
うになり、今まで以上に高い実用価値を得ることができ
る等の効果が得られる。
【図1】本考案の一実施例における機能改善器のグロー
ブ体を示す図である。
ブ体を示す図である。
【図2】リストバンドとアームバンドの装着を示す図で
ある。
ある。
【図3】ジョイントバンドの装着を示す図である。
【図4】グローブ体に圧縮空気を供給した状態のA−A
切断端面を示す図である。
切断端面を示す図である。
【図5】グローブ体に圧縮空気を供給した状態のB−B
切断端面を示す図である。
切断端面を示す図である。
1 グローブ体 3〜7 指止め 8〜11 拡開用気嚢 12、15 伸展用気嚢 13、14 伸展背屈用気嚢 16 リストバンド 17 アームバンド 18、19 ジョイントバンド 20 エアホース 21 カプラ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−228841(JP,A) 特開 昭59−28959(JP,A) 特開 昭60−83657(JP,A) 特開 昭63−309260(JP,A) 実開 昭60−10636(JP,U) 実開 昭62−74824(JP,U) 実開 昭63−50326(JP,U) 実開 平4−20329(JP,U)
Claims (3)
- 【請求項1】 掌にあてがい、指止め手段で各手指を固
定し、且つ、腕止め手段で手腕を固定するグローブ体で
あって、このグローブ体の適宜位置に設けた複数個の気
嚢を圧縮空気の給排気により膨張収縮させることによ
り、手指の拡開や手関節の伸展背屈を行うようにした手
指等の機能改善器において、腕止め手段は、グローブ体
の手首位置の1辺より横方向に延びた、少なくとも手首
を1周以上巻きつけることができる長尺状の手首止め帯
片と、グローブ体の前腕位置に設けた一対の手腕止めの
帯片から構成されることを特徴とする手指等の機能改善
器。 - 【請求項2】 グローブ体の拇指と人差指の付け根附近
から、手背止め帯片と手指関節止め帯片を少なくとも2
本設け、この両帯片により手の甲をたすき掛け状に止め
るようにしたことを特徴とする請求項1に記載の手指等
の機能改善器。 - 【請求項3】 手首止め帯片、手背止め帯片、及び手指
関節止め帯片の自由端をベルベットファスナを介して止
着したことを特徴とする請求項1及び2に記載の手指等
の機能改善器。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3796792U JP2518185Y2 (ja) | 1992-05-11 | 1992-05-11 | 手指等の機能改善器 |
CA002086382A CA2086382C (en) | 1992-05-11 | 1992-12-29 | Remedial device for hand insufficiency |
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