JP2517860Y2 - 適量排液機能を備えた容器蓋 - Google Patents

適量排液機能を備えた容器蓋

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JP2517860Y2 JP1988102394U JP10239488U JP2517860Y2 JP 2517860 Y2 JP2517860 Y2 JP 2517860Y2 JP 1988102394 U JP1988102394 U JP 1988102394U JP 10239488 U JP10239488 U JP 10239488U JP 2517860 Y2 JP2517860 Y2 JP 2517860Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、容器本体内に収容されている液体を適量づ
つ排液する適量排液機能を備えた容器蓋に関する。
<従来の技術> 辣油、食酢或いはコーヒー用液体クリーム等の液体を
収容した容器本体のための容器蓋として、例えば実公昭
56−53007号公報及び特開昭61−127468号公報等に開示
されている通り、容器本体内に収容されている液体を適
量づつ排液する適量排液機能を備えた容器蓋が提案され
ている。かような容器蓋は通常は適宜の合成樹脂から一
体に成形され、細長く延在する排液筒と弾性圧潰部とを
具備している。容器本体を把持して容器蓋の上記排液筒
の下流端を下方に向け、容器蓋の上記弾性圧潰部を押圧
して弾性的に圧潰せしめると、弾性圧潰量に対応した量
の液体が上記排液筒を通して排液される。
<考案が解決しようとする課題> 然るに、従来の容器蓋には、容器本体が直立状態に静
止されているにもかかわらず容器蓋の排液筒から液体が
若干量自然に排液されてしまうことが少なくない、とい
う問題がある。かかる問題は、次の通りの挙動に起因す
ると考えられる。即ち、上述した通りにして適量排液を
遂行した後に容器本体を直立状態に戻して静止せしめて
も、容器蓋の排液筒内の液体が容器本体に戻ることなく
排液筒内に残留する傾向がある。そして、排液筒内に相
当量の液体が残留した場合、温度上昇によって容器本体
内の気圧が上昇すると、排液筒内の残留液体が外方へ強
制されて排液筒から排液されてしまう。
本考案は上記事実に鑑みてなされたものであり、その
主たる技術的課題は、容器本体が直立状態に戻される
と、容器蓋の排液筒内の液体がそこに在留することなく
容器本体内に確実に戻されるように容器蓋を改良し、か
くして上記問題を解決することである。
<課題を解決するための手段> 本考案によれば、側壁に形成された開口から半径方向
外方に向かって上方に傾斜して直線状に細長く延在する
排液筒と、該排液筒を通して適量排液するために押圧さ
れる弾性圧潰部とを具備する容器蓋において、 該排液筒は流路面積が大きい下流部と流路断面積が小
さい上流部とを有し、該開口の断面形状及び寸法は該上
流部の流路断面形状及び寸法と合致せしめられており、
側壁内側から該上流部の下流端までの流動方向長さl2
1.5乃至4.0mmである、ことを特徴とする容器蓋、が提供
される。
<作用> 本考案の容器蓋は、容器本体の口部に装着されて使用
される。容器本体内に収容されている液体の適量排出が
遂行された後、弾性圧潰部の押圧を解除せしめると共に
容器本体を直立状態に戻す。弾性圧潰部が元の形状に復
元することに起因する容器蓋内の容積の増大により、容
器蓋及び容器本体内に負圧が生成される。この負圧の生
成により、排液時に排液筒を満たしていた液体は、排液
筒内を上流に向けて逆流し、容器本体内に引き戻され
る。
ところで本考案に係る容器蓋は、本来その容積が小さ
いことから適量(少量)排液を目的として使用されるも
のであり、弾性圧潰部の復元に起因する前記負圧による
吸引力は弱い。従って適量排液後、弾性圧潰部の復元に
よって排液筒内の液体が完全に容器本体内に引き戻され
ず、残留する場合がある。本考案においては、例えその
ような残留があったとしても、弾性圧潰部の復元に起因
する前記負圧によって、少なくとも上流部の下流端まで
液体を吸引させておけば(前記負圧による吸引力が弱く
とも、この部位までの吸引は常に確実に行なわれる)、
この残液は、上流部(開口)の流路断面積が下流部のそ
れより小さくせしめられていることによる毛管現象に起
因すると推定される吸引力の作用により、容器本体内に
確実に引き戻されるのである。すなわち本考案において
は、弾性圧潰部の復元に起因する負圧による吸引力と、
上流部(開口)の流路断面積が下流部のそれより小さく
せしめられていることによる毛管現象に起因すると推定
される吸引力との相乗作用により、本来、適量排液後の
吸引力の弱い容器蓋においても、排液筒内の液体を確実
に容器本体内に引き戻すことができるのである。
本考案の容器蓋においては、(開口及び)排液筒の上
流部の流路断面積を排液筒の下流部の流路断面積に較べ
て小さく設定することに加えて、側壁内側から上流部の
下流端までの流動方向長さl2を1.5乃至4.0mmに設定して
いる。以上の構成によって、後述する液体戻り試験I及
びIIから理解される如く、排液筒内に辣油の如き液体を
残留せしめることを回避でき、従って排液筒からの自然
排液を充分確実に防止することができる。
側壁内側から上流部の下流端までの流動方向長さl2
過剰に短いと、生成される吸引作用(毛管現象に起因さ
れると推定される)が過少になる。他方、長さl2が過剰
に長くなると、圧潰部を押圧して適量排液する際に、排
液筒の上流部において加速された液体が充分に減速され
ることなく過剰な高速で排出され、かくして排液筒から
の液体を皿又はコップ等内に排出することに失敗して周
囲に飛散せしめてしまうおそれがある。本考案によれ
ば、これらの好ましくない作用が回避され、もって前記
格別の効果が達成されると共に、排液時の指向性が良好
となり、周囲を汚すことが防止される。
<実施例> 以下添付図面を参照して、本考案に従って構成された
容器蓋の好適具体例について詳細に説明する。
第1図及び第2図を参照して説明すると、全体を番号
2で示す容器蓋は、ポリエチレンの如き適宜の合成樹脂
から射出乃至圧縮成形によって一体に形成することがで
きる。この容器蓋2は、直立円筒形状である主側壁4を
有する。主側壁4の所定の角度部位には上下方向略中間
に位置する円形でよい開口6が形成されており、そして
この開口6に対応して主側壁4から半径方向外方の上方
へ直線状に傾斜して延在する排液筒8が形成されてい
る。排液筒8は円筒形状でよく、上記開口6から半径方
向に延びる排液流路10を規定している(排液流路10を規
定する排液筒8については後に更に言及する)。上記主
側壁4の上下方向略中間には、そこから実質上水平に半
径方向外方に延びるフランジ壁12が接続されている。第
1図を参照することによって理解される如く、フランジ
壁12は上記排液筒8によって中断されており、排液筒8
の外周面がフランジ壁12に接続されている。フランジ壁
12の外周縁には、そこから下方に垂下する円筒形状の外
側壁14が接続されている。上記排液筒8が存在する部位
においては、外側壁14は排液筒8の外周面下半部から下
方に垂下している。第2図に明確に図示する如く、外側
壁14の内周面には環状係止突条16が形成されている。
上記主側壁4の上端には、弾性圧潰部18が配設されて
いる。この弾性圧潰部18は、弾性変形部20と被押圧部22
とを含んでいる。弾性変形部20は、上記主側壁4の上端
から半径方向内方へ実質上水平に延びる環状壁24と、こ
の環状壁24の内周縁から上方に実質上鉛直に延びる円筒
壁26と、この円筒壁26の上端から半径方向内方へ実質上
水平に延びる環状壁28とを有する。上記被押圧部22は、
上記環状壁28の内周縁から上方に実質上鉛直に延びる円
筒壁30と、この円筒壁30の上端に接続された円形上壁32
とを有する。弾性変形部20における上記環状壁24及び28
は、比較的肉薄であって柔軟であり、充分容易に弾性的
に変形される。後に更に言及する如く、被押圧部22の円
形上壁32の上面に指を当接せしめてこれを押圧すると、
弾性圧潰部18が第4図に2点鎖線で示す通りに弾性的に
圧潰される。
図示の容器蓋2における上述した構成は、本考案に従
って改良された新規な特徴をなすものではなく、本考案
が適用される容器蓋の一形態を例示するものである。
第2図を参照して説明を続けると、本考案に従って改
良された図示の容器蓋2においては、排液筒8によって
規定される排液流路10は、流路断面積Adを有する下流部
10dと低減された流路断面積Auを有する上流部10uとを有
する。下流部10d及び上流部10uの流路断面形状は共に円
形でよい。下流部10dの流路断面積Adは3.0乃至8.0mm2
度でよい。上流部10uの流路断面積Auは、下流部10dの流
路断面積Adよりも相当小さくて、1.0乃至2.0mmであるの
が好ましい。下流部10dの流動方向長さl1は4.0乃至8.0m
m2程度でよい。主側壁4に形成されている開口6の断面
形状及び寸法は上流部10uの断面形状及び寸法と合致せ
しめられかつ側壁内側から上流部10uの下流端までの流
動方向長さl2は1.5乃至4.0mmであることが重要である。
排液流路10を規定する排液筒8は、実質上水平或いは
幾分下方に傾斜して半径方向外方に延在するようになす
こともできるが、第2図に図示する通り、5乃至30程度
でよい傾斜角度αをなして上方に傾斜して半径方向外方
に延在しているのが好都合である。
第2図と共に第3図を参照して説明すると、本考案に
従って改良された図示の容器蓋2においては、主側壁4
の内面には、上記開口6から実質上鉛直に主側壁4の下
端まで延びる戻し溝34が形成されている。主側壁4の内
面には、更に、上記開口6の両側を実質上鉛直に主側壁
4の上端から下端まで延びる一対の戻し突条36が形成さ
れている。
第4図を参照して説明すると、上述した通りの容器蓋
2は、辣油、食酢或いはコーヒー用液体クリーム等の液
体を収容した容器本体38に適用される。ガラス又は適宜
の合成樹脂から形成することができる容器本体38は、上
面が開口された円筒形状の口頸部40を有する。口頸部40
の外周面には、環状係止溝42が形成されている。容器本
体38の口頸部40を容器蓋2の主側壁4と外側壁14との間
に挿入せしめることによって、口頸部40に容器蓋2が装
着される。かくすると、外側壁14の内周面に形成されて
いる係止突条16が口頸部40の外周面に形成されている係
止溝42に係合し、かくして口頸部40に容器蓋2が係着さ
れる。
容器本体38内に収容されている液体を適量排出する時
には容器本体38を把持して直立状態から略90度傾斜せし
め、容器蓋2に形成されている排液筒8の下流端を下方
に指向せしめる。次いで、容器蓋2の被押圧部22の円形
上壁32に指を当接せしめてこれを押圧し、第4図に2点
鎖線で図示する如く、弾性圧潰部18を弾性変形せしめ
る。かくすると、弾性圧潰部18の弾性変形に起因する容
器蓋2内の容積の低減により、容器本体38及び容器蓋2
内の気圧が増大し、従って、上述した容積の低減量に対
応した適量の液体が排液筒8から排液される。
上記の通りにして適量排液を終了すると、被押圧部22
の円形上壁32の押圧を解除して、弾性圧潰部18を元の状
態に弾性的に復元せしめ、そして容器本体38を直立状態
に戻してテーブル上面等に載置し静止せしめる。かくす
ると、容器蓋2の弾性圧潰部18が元の状態に弾性的に復
元し、これによって容器本体28及び容器蓋2内に幾分か
の負圧が生成されること、そしてまた容器蓋2の排液筒
8は上方に傾斜して半径方向外方に直線状に延在してい
ることに起因して、適量排液時に排液筒8を満たしてい
た液体は、排液筒8内をその上流に向けて流動し容器本
体38内に流入する。而して、従来の容器蓋においては、
液体の粘性、表面張力、排液筒の内面に対する親液性等
に起因して、充分確実に液体が容器本体内に流入せず、
排液筒内に残留する傾向があった。排液筒内に液体が残
留すると、上述した如く、後に排液筒から液体が自然に
排液されてしまうという問題が発生する。
然るに、本考案に係る容器蓋2は、本来その容積が小
さいことから適量(少量)排液を目的として使用される
ものであり、弾性圧潰部18の復元に起因する前記負圧に
よる吸引力は弱い。従って適量排液後、弾性圧潰部18の
復元によって排液筒8内の液体が完全に容器本体38内に
引き戻されず、残留する場合がある。本考案において
は、例えそのような残留があったとしても、弾性圧潰部
18の復元に起因する前記負圧によって、少なくとも上流
部10uの下流端(下流部10dの上流端)まで液体を吸引さ
せておけば(前記負圧による吸引力が弱くとも、この部
位までの吸引は常に確実に行なわれる)、この残液は、
上流部10u(開口6)の流路断面積Auが下流部10dの流路
断面積Adより小さくせしめられていることによる毛管現
象に起因すると推定される吸引力の作用により、容器本
体38内に確実に引き戻されるのである。すなわち本考案
においては、弾性圧潰部18の復元に起因する負圧による
吸引力と、上流部10u(開口6)の流路断面積Auが下流
部10dの流路断面積Adより小さくせしめられていること
による毛管現象に起因すると推定される吸引力との相乗
作用により、本来、適量排液後の吸引力の弱い容器蓋2
においても、排液筒8内の液体を確実に容器本体内に引
き戻すことができるのである。
本考案に従って改良された図示の容器蓋2において
は、(開口6及び)排液筒8の上流部10uの流路断面積A
uが下流部10dの流路断面積Adに較べて小さく設定されて
いることに加えて、側壁内側から上流部10uの下流端ま
での流動方向長さl2が1.5乃至4.0mmに設定されている。
以上の構成によって、後述する液体戻り試験I及びIIか
ら理解される如く、排液筒8内に辣油の如き液体を残留
せしめることを回避でき、従って排液筒8からの自然排
液を充分確実に防止することができる。
側壁内側から上流部10uの下流端までの流動方向長さl
2が過剰に短いと、生成される吸引作用が過少になる。
他方、長さl2が過剰に長くなると、弾性圧潰部18を押圧
して適量排液する際に、排液筒8の上流部10uにおいて
加速された液体が充分に減速されることなく過剰な高速
で排出され、かくして排液筒8からの液体を皿又はコッ
プ等内に排出することに失敗して周囲に飛散せしめてし
まうおそれがある。本考案においてはこれらの好ましく
ない作用が回避されるので、液体は排液筒8の指向した
方向に的確に排出され、周囲を汚すことが防止される。
なお図示の容器蓋2においては、排液筒8内をその上流
端まで流動した液体は、主側壁4の内面に形成されてい
る戻し溝34に円滑に進入し、かかる戻し溝34内を流下す
る。
容器本体38を傾斜せしめて適量排液を遂行する際に
は、容器蓋2の弾性圧潰部18内に液体が充満する。而し
て、主側壁4の内面には一対の戻し突条36が形成されて
いる故に、容器本体38が直立状態に戻されると、容器蓋
2の弾性圧潰部18を充満していた液体は、排液筒8内に
進入することなく、上記一対の戻し突条38に沿って円滑
に流下する。
<実施例> 第1図乃至第4図に図示する通りの形態の容器蓋をポ
リエチレンから射出成形した。排液筒の各種寸法は次の
通りであった。
下流部流路断面積Ad・・・・・・4.9mm2 上流部流路断面積Au・・・・・・1.8mm2 流動方向長さ(下流部)l1・・・6.2mm 流動方向長さ(上流部)l2・・・2.0mm 傾斜角度α・・・・・・・・・・10度 かような容器蓋について液体戻り試験I及びIIを遂行
した。
液体戻り試験Iにおいては、呼び容量33mlの市販され
ている辣油用ガラス容器に市販の辣油を33ml充填し、そ
してガラス瓶の口頸部に上記容器蓋を装着した。使用し
たガラス容器の口頸部は第4図に図示する通りの形態で
あった。次いで、ガラス容器を把持して直立状態から略
90度傾斜せしめて容器蓋に形成されている排液筒の下流
端(出口)を下方に指向せしめ、そして容器蓋の被押圧
部を押圧して辣油の適量排液を遂行した。しかる後に、
被押圧部の押圧を解除すると共にガラス容器を直立状態
に戻して水平テーブル上に載置した。そして、ガラス容
器を水平テーブル上に載置した時点から1分経過後、容
器蓋の排液筒内に辣油が残留しているか否かを検査し
た。5個の容器蓋について試験したところ、下記第1表
に示す通り、いずれの容器蓋においても辣油は排液筒か
らガラス容器内に良好に戻り、排液筒に辣油が残留する
ことはなかった。
液体戻り試験IIにおいては、ガラス容器に辣油を10ml
だけ充填した。それ以外は上記液体戻り試験Iと全く同
一であった。5個の容器蓋について試験したところ、下
記第1表に示す通り、いずれの容器蓋においても辣油は
排液筒からガラス容器内に良好に戻り、排液筒に辣油が
残留することはなかった。
<比較例> 比較のために、第5図に図示する如く排液筒の上流部
流路断面積Auが低減されておらずAu=Ad=4.9mm2である
ことを除けば実施例と同一の容器蓋を成形した。そし
て、かかる容器蓋について、実施例の場合と同一の液体
戻り試験I及びIIを遂行した。
液体戻り試験Iにおいては、下記第1表に示す通り、
5個の容器蓋のうちの3個において、第5図に2点鎖線
Rで示す如く、排液筒中に相当量の辣油が残留した。
液体戻り試験IIにおいては、下記第1表に示す通り、
5個の容器蓋の全てにおいて、第5図に2点鎖線Rで示
す如く、排液筒中に相当量の辣油が残留した。
<考案の効果> 本考案によれば、排液筒内に辣油の如き液体を残留せ
しめることを回避でき、従って排液筒からの自然排液を
充分確実に防止することができる。更に、排液時の指向
性が良好となり、周囲を汚すことが防止される。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本考案に従って構成された容器蓋の一具体例
を示す斜視図。 第2図は、第1図の容器蓋を示す断面図。 第3図は、第1図の容器蓋の内側を示す斜面図。 第4図は、第1図の容器蓋を容器の口頸部に装着した状
態を、一部を断面で示す側面図。 第5図は、比較例において使用された容器を示す部分断
面図。 2……容器蓋 4……主側壁 6……開口 8……排液筒 10……排液流路 10u……排液流路(排液筒)上流部 10d……排液流路(排液筒)下流部 18……弾性圧潰部 34……戻し溝 36……戻し突条 38……容器本体 40……容器本体口頸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 白澤 栄樹 東京都千代田区内幸町1丁目3番1号 日本クラウンコルク株式会社内 (72)考案者 阿部 勝 東京都千代田区内幸町1丁目3番1号 日本クラウンコルク株式会社内 (72)考案者 竹国 正勝 神奈川県平塚市長瀞2番12号 日本クラ ウンコルク株式会社平塚工場内 (72)考案者 岡 賢博 東京都千代田区内幸町1丁目3番1号 日本クラウンコルク株式会社内 (72)考案者 石井 修 神奈川県平塚市長瀞2番12号 日本クラ ウンコルク株式会社平塚工場内 (56)参考文献 実開 昭57−85449(JP,U) 実開 昭57−193658(JP,U)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】側壁に形成された開口から半径方向外方に
    向かって上方に傾斜して直線状に細長く延在する排液筒
    と、該排液筒を通して適量排液するために押圧される弾
    性圧潰部とを具備する容器蓋において、 該排液筒は流路断面積が大きい下流部と流路断面積が小
    さい上流部とを有し、該開口の断面形状及び寸法は該上
    流部の流路断面形状及び寸法と合致せしめられており、
    側壁内側から該上流部の下流端までの流動方向長さl2
    1.5乃至4.0mmである、ことを特徴とする容器蓋。
  2. 【請求項2】該排液筒の該下流部の流路断面積Adは3.0
    乃至8.0mm2であり、該排液筒の該上流部の流路断面積Au
    は1.0乃至2.0mm2である、請求項1記載の容器蓋。
  3. 【請求項3】該排液筒の該下流部の流動方向長さl1は4.
    0乃至8.0mmである、請求項1又は請求項2記載の容器
    蓋。
JP1988102394U 1988-08-03 1988-08-03 適量排液機能を備えた容器蓋 Expired - Lifetime JP2517860Y2 (ja)

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JPS6062059U (ja) * 1983-10-03 1985-04-30 昭洋合成工業株式会社 液体容器の注ぎ口
JPS62544U (ja) * 1985-06-07 1987-01-06

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