JP2517003B2 - テレビジョン制御信号送受信方法 - Google Patents

テレビジョン制御信号送受信方法

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JP2517003B2 JP62251041A JP25104187A JP2517003B2 JP 2517003 B2 JP2517003 B2 JP 2517003B2 JP 62251041 A JP62251041 A JP 62251041A JP 25104187 A JP25104187 A JP 25104187A JP 2517003 B2 JP2517003 B2 JP 2517003B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、テレビジョン信号の伝送上で発生した群遅
延歪、周波数振幅特性歪、ゴーストなどを除去し、かつ
同時にテレビジョン方式の識別のための制御信号を伝送
するためのテレビジョン制御信号送受信方法に関するも
のである。
従来の技術 ゴースト除去用基準信号(以下GCR信号と書く)とし
てテレビジョン信号の垂直帰線期間に重畳した擬似ラン
ダム信号列に用いたゴースト除去方式について第5図を
用いて説明する。31は擬似ランダム信号列発生回路、32
は信号重畳回路、33は伝送系、34はゴースト除去装置で
ある。擬似ランダム信号列は、信号重畳回路32によりテ
レビジョン信号の垂直帰線期間に重畳される。ゴースト
除去装置34はこの擬似ランダム信号列を用いて、伝送系
33で発生した群遅延歪、周波数振幅特性歪、ゴーストを
検出し、これと逆の伝送特性を求める事によりゴースト
除去を行う。この方式は、ゴースト除去と同時に擬似ラ
ンダム信号列自体を用いてディジタルデータ伝送にも用
いる事が出来るという特徴を持っている。
発明が解決しようとする問題点 ところで、現行のテレビジョン方式(NTSC)と両立性
を保ちつつ高画質化を目的とした新しいテレビジョン方
式(EDTV)が検討されている。このEDTVは、高画質化を
実現するために、ゴースト除去を受像機側で行うのが望
ましいため、上に述べたGCR信号を送る必要がある。ま
た、このEDTVは現行のテレビジョン放送と同じチャンネ
ルで伝送されるため、EDTVであるのかNTSCであるのかの
識別を行うための制御信号を送らなければならない。上
記制御信号を伝送する方法として種々の方法が考えられ
るが、制御信号の伝送の容易さ、受信側で確実に受信で
きること、現行のテレビジョン放送に妨害をあたえない
事等により、垂直帰線期間の中に上記制御信号を挿入す
るのが最も合理的であると考えられる。一方、垂直帰線
期間においてはすでに文字放送の信号やVITS信号等を挿
入しており、また上記のGCR信号も挿入される予定であ
り、今後さらに垂直帰線期間を有効に活用する事がのぞ
まれる。従って上記制御信号のみを垂直帰線期間の1Hに
単に挿入するだけで垂直帰線期間の有効活用とはいえな
いため、例えば上記のGCR信号と上記制御信号とを垂直
帰線期間内の同一水平期間に挿入する方法が考えられて
いる。このGCR信号として擬似ランダム信号列を用いる
方式では、擬似ランダム信号列の一部を上記制御信号に
割り当てる事が可能である。しかし、テレビジョン信号
の信号成分全帯域にわたって十分なゴースト除去を行う
には、少なくともその最高周波数成分の2倍以上の伝送
速度が要求される。一方、伝送品質の点から見れば伝送
速度が上がるにつれて符号間干渉、クロックのジッタ等
に起因するアイパターンの劣化によりデータ再生時の問
題が大きくなり、誤り訂正、波形等化等の手段が必要と
なりデータ再生に伴う受信側でのハードウェアの負担が
増加する。その結果データ再生回路が複雑なものとなっ
てしまう。現在、EDTVの制御信号には5〜7ビット相当
が必要とされており、この程度のビット数の制御信号の
データ再生に対して受信側のハードウェアの規模が大き
く複雑になるのは合理的でない。
また、ゴースト除去の手段を持たない受信回路ではこ
の制御信号のデータ再生のハードウェアとしては出来る
だけ簡易なものが要求される。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために、本発明のテレビジョン
制御信号送受信方法はテレビジョン信号の垂直帰線期間
にGCR信号として、擬似ランダム信号列を重畳するゴー
スト除去方式において信号の一定期間擬似ランダム信号
列より低い伝送速度でテレビジョン方式の識別のための
制御信号を伝送する。
作用 本発明は、上記の手段によりテレビジョン信号の垂直
帰線期間に重畳した擬似ランダム信号列の一定期間擬似
ランダム信号列より低い伝送速度でテレビジョン方式の
識別のための制御信号を伝送することにより、ゴースト
除去と同時に、誤り訂正、波形等化等の手段を必要とせ
ず、簡易なハードウェア構成でテレビジョン方式の識別
のための制御信号の伝送を可能とする。
実施例 第1図は、本発明のテレビジョン制御信号送受信方法
の一実施例を示す回路構成図である。第1図において1
は信号重畳回路、2は変調回路、3は伝送路、4は復調
回路、5は疑似ランダム信号列発生回路、6は制御信号
発生回路、7は切替回路、8はゴースト除去回路、9は
信号抜取回路、10はクロック再生回路、11は制御信号再
生回路である。以下制御信号が固定パターンの場合につ
いて動作を説明する。擬似ランダム信号列発生回路5、
制御信号発生回路6より発生された信号は切替回路7の
タイミングによって一水平期間内の信号としての合成さ
れる。この合成された信号波形の一例を第2図に示す。
この信号は信号重畳回路1でテレビジョン信号の垂直帰
線期間に重畳され、変調回路2で変調された後、伝送路
3に送出される。この伝送路でテレビジョン信号は群遅
延歪、周波数振幅特性歪、ゴースト等の歪を受ける。こ
のテレビジョン信号は復調回路4で復調された後、信号
抜取回路9で上記垂直帰線期間の一水平期間の信号が抜
き取られる。ゴースト除去回路8は、この擬似ランダム
信号列をもちいてゴースト除去を行なう。一方制御信号
は、クロック再生回路10で再生されたクロックタイミン
グで制御信号再生回路11において再生される。第3図に
制御信号が5ビットで構成されている場合について制御
信号再生回路の一実施例を示す。制御信号の前後には同
期を取るためにスタートビット“1"、ストップビット
“1"が付加されている。第3図において21は分周回路、
22はシフトレジスタ、23はR/Sフリップフロップ、24はA
NDゲート、25はシリアル・パラレル変換回路、26はラッ
チ回路である。信号抜取回路9より垂直帰線期間に重畳
された制御信号がシフトレジスタ22に入力される。シフ
トレジスタ22は、分周回路21により制御信号の伝送速度
と同じ周波数のクロックにより動作する。スタートビッ
ト“1"の検出でR/Sフリップフロップ23がセットされ
て、制御信号はANDゲート24を通してシリアル・パラレ
ル変換回路25に出力される。ストップビット“1"の検出
でR/Sフリップフロップ23はリセットされシリアル・パ
ラレル変換回路25への出力が終了し、このリセットのタ
イミングでラッチ回路26から制御信号が出力される。
第4図に第2の実施例として、制御信号がM系列をも
ちいて変調された場合の制御信号再生回路を示す。第4
図において27は識別回路、28は復号化回路、29は閾値設
定回路である。閾値設定回路29は判定のための閾値を設
定する。制御信号は、識別回路27においての閾値と比較
されて2値化される。この2値化出力を用いてクロック
再生回路10でクロック再生が行われる。復号化回路28
は、分周回路21からの制御信号の伝送速度と同じ周波数
のクロックにより動作し、M系列符号の復号を行い制御
信号を出力する。
次に、制御信号の伝送速度について説明する。この伝
送速度を擬似ランダム信号列の伝送速度のN/M(N,M:自
然数)に選ぶ事により、制御信号のクロック再生にゴー
スト除去回路8の中で得られるサンプリングクロックを
用いることができ、クロック再生回路10、分周回路21の
構成が簡単になる。
以上のように本実施例によれば、ハードウェアの規模
を大きくすることなく制御信号の再生が可能である。
発明の効果 以上のように本発明は、テレビジョン信号の垂直帰線
期間にGCR信号として、擬似ランダム信号列を重畳する
ゴースト除去方式において信号の一定期間前記擬似ラン
ダム信号列より低い伝送速度でテレビジョンの制御のた
めの制御信号を伝送する事により、ゴースト除去と同時
に、受信側でのデータ再生のハードウェアの構成を複雑
にする事なく制御信号の伝送、再生を行う事が出来る。
なお、EDTVとNTSCの識別のための制御信号について説明
したが、この方式に限られる事ではなく、他の方式につ
いても同様であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のテレビジョン制御信号送受
信回路の回路構成図、第2図は制御信号と擬似ランダム
信号列の信号波形図、第3図は制御信号再生回路の一実
施例における回路構成図、第4図は制御信号再生回路の
第二の実施例における回路構成図、第5図は従来のゴー
スト除去方式における回路構成図である。 1……信号重畳回路、2……変調回路、3……伝送路、
4……復調回路、5……擬似ランダム信号列発生回路、
6……切替回路、7……制御信号発生回路、8……ゴー
スト除去回路、9……信号抜取回路、10……クロック再
生回路、11……制御信号再生回路、21……分周回路、22
……シフトレジスタ、23……R/Sフリップフロップ、24
……ANDゲート、25……シリアル・パラレル変換回路、2
6……ラッチ回路、27……識別回路、28……復号化回
路、29……閾値設定回路。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テレビジョン信号の垂直帰線期間にゴース
    ト除去の基準信号として擬似ランダム信号列を重畳し、
    前記擬似ランダム信号列の一定期間前記擬似ランダム信
    号列より低い伝送速度でテレビジョン方式の識別のため
    の制御信号を伝送することを特徴とするテレビジョン制
    御信号送受信方法。
  2. 【請求項2】制御信号は、固定パターンとすることを特
    徴とする特許請求の範囲第(1)項記載のテレビジョン
    制御信号送受信方法。
  3. 【請求項3】制御信号は、M系列等を用いて変調される
    ことを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載のテレ
    ビジョン制御信号送受信方法。
  4. 【請求項4】制御信号の伝送速度は、上記擬似ランダム
    信号列の伝送速度のN/M(N,M:自然数)であることを特
    徴とする特許請求の範囲第(1)項記載のテレビジョン
    制御信号送受信方法。
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