JP2516625Y2 - 両軸受リール - Google Patents

両軸受リール

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JP2516625Y2
JP2516625Y2 JP1989073834U JP7383489U JP2516625Y2 JP 2516625 Y2 JP2516625 Y2 JP 2516625Y2 JP 1989073834 U JP1989073834 U JP 1989073834U JP 7383489 U JP7383489 U JP 7383489U JP 2516625 Y2 JP2516625 Y2 JP 2516625Y2
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operating rod
clutch plate
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spool
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尚久 片桐
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Mamiya OP Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は両軸受リールに関する。
(従来の技術) 従来、此種リールは、ハンドルと一体に回転するハン
ドル軸に設けたメインギヤと、スプール軸に設けたピニ
オンギヤを歯合させることにより、ハンドルの回転をス
プールに伝えて一定の捲込力を得るようになっている。
(考案が解決しようとする課題) 上記従来の両軸受リールによれば、スプールを回転さ
せるための歯数比が常に一定であるため、釣ろうとする
魚の大きさ,性質等に合わせてスプールの捲込力,捲込
スピードを変えることはできなかった。
本考案は上述したような従来事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的とする処は、ハンドルの回転による
スプールの回転比を変速できるようにすると共に、その
変速機構をきわめてコンパクトに実現でき、かつその切
換操作も簡単な両軸受リールを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 以上の目的を達成するために、本考案の両軸受リール
は、ハンドルを固着した中空軸の先端に大小二つのメイ
ンギヤを回動自在に嵌装すると共に、スプールを回転さ
せるスプール軸には前記大小のメインギヤに夫々異なる
歯数比をもって歯合する二つのピニオンギヤを設け、前
記両メインギヤ間には中空軸と一体に回転するクラッチ
板を摺動可能に設けて大小のメインギヤと係脱切替自在
とし、前記中空軸内には第1弾性部材により常時外方へ
付勢される操作杆を摺動可能に嵌挿してその一端に上記
クラッチ板を摺動自在に嵌挿し、その端部にはクラッチ
板の抜止め部を設けると共にクラッチ板を該抜止め部側
に常時付勢する第2弾性部材を設け、該操作杆周面には
切欠溝を形成すると共に、操作杆を押込んだ際に該切欠
溝と係脱可能に係合する弾性片を中空軸内に設けてなる
ことを特徴とする。
(作用) 以上の手段によれば、通常時において操作杆は第1弾
性部材により中空軸内において外方に付勢され、該操作
杆端部の抜止め部に当接するクラッチ板を一方のメイン
ギヤに係合させる。この状態でハンドルの回転は前記一
方のメインギヤと歯合しているピニオンギヤに伝わって
スプール軸を回転させ、この際他方のメインギヤは自由
回転する。
また、操作杆を第1弾性部材の付勢力に抗して押込ん
で中空軸内を内方へ摺動させると、該操作杆の切欠溝に
弾性片が係合して操作杆を係止する。このときクラッチ
板は操作杆の内方への摺動に伴って第2弾性部材により
抜止め部側に付勢されながら中空軸に沿って摺動し、他
方のメインギヤに係合する。この状態で、ハンドルの回
転は前記他方のメインギヤと歯合しているピニオンギヤ
に伝わってスプール軸を回転させ、この際一方のメイン
ギヤは自由回転する。
この状態から弾性片と操作杆の切欠溝との係合を外す
と、該操作杆は第1弾性部材の付勢力により中空軸内を
外方へ摺動し、それに伴ってクラッチ板を操作杆端部の
抜止め部に当接させながら摺動させ、一方のメインギヤ
に係合させる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図〜第3図はリール本体の要部を示し、中空軸
(1)には大小二つのメインギヤ(2)(2′)を設け
ると共に、スプール軸(3)には夫々のメインギヤ
(2)(2′)に異なる歯数比を持って歯合する二つの
ピニオンギヤ(4)(4′)を設けてある。
中空軸(1)はリール本体の側板(A)に嵌通した軸
受筒(A1)に回動可能に挿通され、側板(A)の内側に
突出する端部にはその周壁に十字状の割溝(1a)を設け
ると共に、前記大小のメインギヤ(2)(2′)を回動
自在に嵌装してある。また、側板(A)の外側に突出す
る端部にはハンドル(5)を装着すると共に、このハン
ドル(5)に近接して切換レバー(6)を回動可能に設
けてある。さらに、中空軸(1)内には操作杆(7)を
弾発摺動可能に嵌挿してある。
メインギヤ(2)(2′)は夫々異なる歯数を備えて
おり、相対するメインギヤとの対向面に凹部(2a)を形
成し、この凹部(2a)内周に内歯(2b)を形成すると共
に、凹部(2a)口縁にはガイド縁(2c)を周設してあ
る。そして、双方のガイド縁(2c)が当接することによ
り、両メインギヤ(2)(2′)間の間隔を保持してい
る。(8)はメインギヤ(2)(2′)の脱落を防止す
る抜止め輪である。また、前記夫々の凹部(2a)間に
は、夫々のメインギヤ(2)(2′)と係脱切替自在な
クラッチ板(9)を収納してある。
クラッチ板(9)は外周に前記内歯(2b)に歯合する
外歯(9a)を形成すると共に、内周に前記割溝(1a)に
係合する係合片(9b)を突設してなり、中空軸(1)に
摺動可能に嵌合されている(第4図参照)。
また上記内歯(2b)と外歯(9a)における互いに相対
する側面(2b′)(9a′)は、夫々同一方向に傾斜する
傾斜面状に形成され、内歯(2b)と外歯(9a)がスムー
ズに係合するようになっている。
操作杆(7)は、その先端部(7a)を前記クラッチ板
(9)の係合片(9b)先端で囲まれた部分に嵌挿し、該
先端部(7a)にボルト(11)を螺着してクラッチ板
(9)の脱落を防止する抜止め部を設け、この先端部
(7a)付近に設けた鍔部(7b)とクラッチ板(9)との
間に第2弾性部材であるバネ(10)を介在してクラッチ
板(9)を上記抜止め部側に付勢している。
また操作杆(7)はその基端側に細径部(7c)を形成
し、この細径部(7c)を後述する切換筒(12)に嵌挿す
ると共に、細径部(7c)後端には切換ボタン(13)を螺
着してある。
さらに、細径部(7c)の周面には環状溝(7d)を形成
すると共に、この環状溝(7d)に連続する前記先端部
(7a)側の段部に切欠溝(7e)を形成してある。
切換筒(12)はその内端部(12a)を、中空軸(1)
における側板(A)の外端に突出する端部内周に回動可
能に嵌装し、その外端には上記した切換レバー(6)を
固着してある。また、内端部(12a)の外周には掛合溝
(12b)を凹設すると共に、この掛合溝(12b)の一部を
さらに三日月状に切欠いて切欠部(12c)を形成してあ
り、この掛合溝(12b)を凹設する位置は、操作杆
(7)を側板(A)の内側方向へ摺動させた際、前記細
径部(7c)の切欠溝(7e)と対向する箇所とする。
またこの掛合溝(12b)には、前記切欠部(12c)を通
過して細径部(7c)周面に当接係合する弾性片(14a)
を備えた金属帯板状の弾性環(14)を嵌着してある。
(15)は切換筒(12)端面と切換ボタン(13)との間
に介設した第1弾性部材である圧縮バネで、操作杆
(7)を側板(A)の外側方向に付勢している。
スプール軸(3)は上記側板(A)とこれに対向する
側板(不図示)の間に回動可能に取付けられ、どちらか
一方のメインギヤ(2)(2′)の回転をスプールに伝
えるようになっている。
ピニオンギヤ(4)(4′)は夫々異なる歯数比をも
ってメインギヤ(2)又は(2′)に歯合しており、本
実施例においては、(大径)(図面においては上側)の
メインギヤ(2)とこれに歯合するピニオンギヤ(4)
の歯数比を大とし、(小径)(図面においては下側)の
メインギヤ(2′)とこれに歯合するピニオンギヤ
(4′)の歯数比を小としている。
次にその動作について説明すると、第6図において、
操作杆(7)は圧縮バネ(15)によって側板(A)の外
側方向に摺動していて、この時クラッチ板(9)は大径
のメインギヤ(2)に係合している。この状態でハンド
ル(5)の回転は大径のメインギヤ(2)と歯合するピ
ニオンギヤ(4)を介してスプール軸(3)に伝わり、
小魚用に適したハイスピードなスプールの回転を得るこ
とができる。この時小径のメイギヤ(2′)はピニオン
ギヤ(4′)の回転に伴って自由回転している。
次に、第1図に示すように、切換ボタン(13)を押す
ことにより操作杆(7)を側板(A)の小径方向に摺動
させると、切欠溝(7e)に弾性片(14a)が係合して操
作杆(7)を係止する。この時、クラッチ板(9)が小
径のメインギヤ(2′)に係合し、この状態でハンドル
(5)の回転は小径のメインギヤ(2′)と歯合するピ
ニオンギヤ(4′)を介してスプール軸(3)に伝わ
り、大魚用に適したハイパワーな捲込力を得ることがで
きる。この時大径のメインギヤ(2)はピニオンギヤ
(4)の回転に伴って自由回転する。
さらに、第4図に示すように、切換レバー(6)の操
作によって切換筒(12)を回動させると、弾性片(14
a)と切欠溝(7e)の係合が外れ、操作杆(7)は圧縮
バネ(15)の弾性によって側板(A)の外側方向に摺動
し、第6図の如くクラッチ板(9)を大径のメインギヤ
(2)に係合させる。
尚、クラッチ板(9)を夫々のメインギヤ(2)
(2′)に係合させる際には、バネ(10)が外歯(9a)
と内歯(2b)の衝突を緩衝すると共に、クラッチ板
(9)が外歯(9a)と内歯(2b)の端面(9a′)(2
b′)傾斜方向に若干回転して、その係合をよりスムー
ズに行わせる。
第7図に示す実施例においては、上述した実施例にお
ける環状溝(7d)を操作杆(7)の中間部周面に形成し
ている。
尚、上記夫々の実施例においては、弾性環(14)を切
換筒(12)に嵌着し、切換レバー(6)の操作でもって
弾性片(14a)と切欠溝(7e)の係合を外すようにし
て、ハンドル(5)を握ったままできわめて容易に切換
操作を行えるようにしているが、本考案はこれに限定さ
れず、例えば切換レバー(6),切換筒(12)を設けず
に、掛合溝(12b)を中空軸(1)に直接凹設し、操作
杆(7)を回動させることで弾性片(14a)と切欠溝(7
e)の係合を外すことも可能である。
(考案の効果) 本考案の両軸受リールは以上説明したように構成した
ので、以下に記載される効果を有する。
異なる歯数比を持った二組のメインギヤとピニオンギ
ヤを設けると共に、操作杆の操作によってハンドルの回
転をスプールに伝達する際の回転比を二段階に切換える
ことで、釣ろうとする魚の大きさ,性質に合わせたスプ
ールの捲込力,捲込スピードを得ることができる。同時
に、この変速機構をハンドルを装着した中空軸周りに設
けたことにより、リール本体が大型化することなく前記
効果を得ることができ、かつその切換え操作もハンドル
を握った手で容易に行うことができる。
また、操作杆の端部にはクラッチ板の抜止め部を設け
ているため、特に操作杆の外方への摺動時、クラッチ板
は該抜止め部に支持されて第1弾性部材の外方への付勢
力による操作杆の摺動に伴って中空軸を速やかに摺動す
ることができ、従って、操作杆によるクラッチ板の切換
えが迅速且つ確実に行える。
更に、第1弾性部材はその付勢力を操作杆を外方へ付
勢するように作用するだけであり、一方、第2弾性部材
はその付勢力をクラッチ板を抜止め部側へ付勢するよう
に作用するだけであるから、両弾性部材相互の付勢力は
何ら直接影響し合うことがない。このため両弾性部材の
付勢力に差異を設ける必要がなく、従って同一部材を用
いることも可能となる製造上並びに部品の保守管理上の
利点を有するばかりでなく、万一、両弾性部材の有する
付勢力に相違が生じても、それによって操作上の不具合
が発生する事態を招く虞れもない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案両軸受リールの一実施例を示し、第1図〜
第3図は要部断面図、第4図は第1図の(4)‐(4)
線拡大断面図、第5図は第1図の(5)‐(5)線拡大
断面図、第6図は第2図の(6)‐(6)線拡大断面
図、第7図は他の実施例に係る要部断面図である。 尚、図中、 (5):ハンドル (1):中空軸 (2)(2′):メインギヤ (3):スプール軸 (4)(4′):ピニオンギヤ (9):クラッチ板 (7):操作杆 (7e):切欠溝 (14a):弾性片 (10):第2弾性部材(バネ) (11):抜止め部(ボルト) (15):第1弾性部材(圧縮バネ)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハンドルを固着した中空軸の先端に大小二
    つのメインギヤを回動自在に嵌装すると共に、スプール
    を回転させるスプール軸には前記大小のメインギヤに夫
    々異なる歯数比をもって歯合する二つのピニオンギヤを
    設け、前記両メインギヤ間には中空軸と一体に回転する
    クラッチ板を摺動可能に設けて大小のメインギヤと係脱
    切替自在とし、前記中空軸内には第1弾性部材により常
    時外方へ付勢される操作杆を摺動可能に嵌挿してその一
    端に上記クラッチ板を摺動自在に嵌挿し、その端部には
    クラッチ板の抜止め部を設けると共にクラッチ板を該抜
    止め部側に常時付勢する第2弾性部材を設け、該操作杆
    周面には切欠溝を形成すると共に、操作杆を押込んだ際
    に該切欠溝と係脱可能に係合する弾性片を中空軸内に設
    けてなる両軸受リール。
JP1989073834U 1989-06-23 1989-06-23 両軸受リール Expired - Lifetime JP2516625Y2 (ja)

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