JP2516528B2 - 永久磁石による潤滑油の劣化防止装置 - Google Patents

永久磁石による潤滑油の劣化防止装置

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JP2516528B2 JP4178784A JP17878492A JP2516528B2 JP 2516528 B2 JP2516528 B2 JP 2516528B2 JP 4178784 A JP4178784 A JP 4178784A JP 17878492 A JP17878492 A JP 17878492A JP 2516528 B2 JP2516528 B2 JP 2516528B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は潤滑油中の数ミクロン前
後の微細な磁性粉体を吸着することのみならず、磁力線
によりさらに潤滑油の劣化防止を強力にはかることによ
り、自動車、船舶、鉄道車両、他の産業車両、産業機械
等の、内燃機関、減速機、油圧ポンプ等の良い状態を持
続し機械本体の寿命を延命し、又省燃費及び公害ガスの
低減を目的としたものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンオイルに含有される鉄粉除去装
置ということを目的としたものが、特願公告昭和52−
16270に同形状のものがある。これはオイルエレメ
ントの内部に装着し、濾紙を通過したエンジンオイルが
乱流板により乱流をおこし、帯磁性の座金に微細鉄粉を
吸着させるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】解決使用とする問題点
は、磁性粉体の除去の他に、潤滑油の熱劣化による短分
子化を防ぎ安定分子を得ることによって、粘度低下及び
酸化防止を維持し、本来の潤滑油(新油の状態)の働き
を長期間)保持することにより、内燃機関、油圧ポン
プ、減速機等の良コンディションを維持し、省燃費、公
害ガスの減少と内燃機関等に使用されている、カートリ
ッジタイプのオイルエレメントの濾紙を無くし本発明装
置による洗浄により繰り返し使用可能なオイルエレメン
トにおきかえ、使い捨てによるオイルエレメント公害問
題の減少等である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第一は輪型状の
永久磁石の両端にヨークを施した複数個の永久磁石を同
一中心線上に設置し、隣接しあう磁石はN極とN極又は
S極とS極となるように配置し、その間隔がヨークを両
端につけた永久磁石を非磁性体の上に置き、他方を同一
極を向かい合わせて垂直方向に浮かせたときに、その自
重を支えられる距離の1/2以内とし永久磁石の外端に
は孔のあいた非磁性体の円筒型保持板を設置し、永久磁
石の複数個の最上端部にはオリフィス状の孔のあいた非
磁性体のキャップを設置した、磁性粉体の吸着と永久磁
石の磁力線による潤滑油の劣化防止装置である。本発明
の第二は請求項1で得られた装置の中でオリフィスキャ
ップ側からヨークを両端につけた複数個の永久磁石の配
列がN極S極、S極N極、N極S極の順序又はS極N
極、N極S極、S極N極の順序の同一配列の複数個を用
いて、非磁性体のシリンダーの軸方向上に個々の装置の
固定孔を設定し、シリンダーの両端に潤滑油の流入孔と
吐出孔を設けたキャップをシリンダーから取り外しが出
来る状態に固定して、潤滑油が流入孔から流入しシリン
ダー内部の個々の装置の外側から内部にはいり固定孔よ
り流出し吐出孔より吐出して、磁性粉体の吸着と永久磁
石の磁力線による潤滑油の劣化防止装置である。本発明
は、相互の反発しあう(N極とN極又はS極とS極)磁
石間の間隔をより狭め反発しあう磁力線をより密にし、
その間隙に設けられた保持板を潤滑油が流れることによ
り、乱流を生じ両端のヨーク迄の距離が短い為確実に、
磁性粉体を吸着し、又磁石間の間隙だけで潤滑油の流量
が不足を生じる場合には、最上端に非磁性体のオリフィ
スキャップを設け、不足した潤滑油を円筒型保持板の内
側に流れ込むと、永久磁石間より入ってきた潤滑油と乱
流を起こし、永久磁石の内側のヨークの部分と円筒型保
持板の接点に触れることにより、前述の従来の技術に損
なうことなく、より確実に磁性粉体を吸着し、本発明の
目的を達した。
【0005】
【作 用】本発明は、相互の反発しあう(N極とN極又
はS極とS極)磁石間の間隔をより狭め反発しあう磁力
線をより密にし、磁石間の間隔をより狭めることにより
潤滑油が乱流を生じ、その間隙に設けられた保持板を潤
滑油が繰り返し通過することによって、潤滑油の安定分
子化が促進され安定した効果が得られる。逆に本発明装
置の構造に永久磁石の配列をN極とS極を向かい合わせ
互いに引き合う配置にすると、オイルの色がカーボンに
より早く黒色化する。このことから推察すると、本発明
の様に磁石の配列(N極とN極又はS極とS極)をした
場合、磁性粉体を吸着するのみならず連鎖された潤滑油
の分子が安定化されて、熱によるカーボンの析出や短分
子化を防ぎ、磁性粉体の除去とともに相乗効果を上げて
いる。潤滑油の場合グリース等を除き循環システムが採
用され、繰り返し循環されるのでその効果が得られる。
水処理の場合一過性の場合がおおいので、強い磁石(6
000〜7000ガウス)の物が使用されるが、本発明
装置では強力な磁石がのぞましいが潤滑油の回転等の問
題から、1000ガウス前後のものでもその効果が確認
できる。
【0006】
【実 施 例】図1は、本発明装置の実施例の断面図で
ある。図2は、本発明装置の使用状況を示した説明図で
ある。図3は、本発明装置の使用状況を示した説明図で
ある。
【0007】
【発明の効果】 機械工学の分野に機械要素という項目
がある。内容は機械製図機械材料の標準形状及び重
さキー、コッター、ねじおよびリベット、軸、軸継
ぎ手、及び軸受け、潤滑法、歯車伝動装置、巻き
かけ伝導装置、リンク及びカム装置、管、管継ぎ
手、ガスケット及び弁、▲10▼ブレーキ、つめ車、つ
め、緩衝器、及びばね(機械工学便覧参照)等に分類さ
れている。について考えてみると、材質、形状、油
質等が研究され、エンジンオイルグレードについて言え
ば以前はSEクラスが最高級品であったものが、現在で
SHクラスが最高級品になっており、今日の進歩があ
った。
【0008】 しかし、実際に内燃機関、油圧ポンプ、減
速機などが運転を開始すると、良好な運転状態を続ける
には、ある程度潤滑油の交換をしなければならなかっ
た。それでも使用頻度におうじて、運転状態の劣化はさ
けられないものであった。また内燃機関に使用されてい
る大部分のカートリッジタイプのオイルエレメントにつ
いては濾紙が使用されており、十数年も前から濾紙の性
能は変わっておらず30〜40ミクロンの磁性粉体が通
過しており、性能上、本来の目的をはたしているとはい
いがたい。(本発明装置には1ミクロン前後から30〜
40ミクロンの磁性粉体が吸着している。
【0009】 以上の点から機械に使用されている、潤滑
油の徹底した管理が、機械効率及び熱効率を最上の状態
に維持していくのに必要なことである。これらのことを
良く考えた場合、本発明装置の効果は潤滑法とは別
に、「潤滑油の維持管理」が一つの項目として採用され
るべきである。
【0010】 NOxの減少について ・使用車(国産車、排気量1988cc、走行距離5
1,526km) ・試験実施状況(試験車両のエンジンオイル及びオイル
エレメントを交換し、高速道銘を約2500km走行後
排気ガスの測定をする。その後更にエンジンオイル及び
オイルエレメントを交換し、本発明装置を装着して、前
期とほぼ同一条件において約2500km実走行した
後、排気ガスの測定をする。高速道路が発達した今日、
高速連続運転による窒素酸化物の排出を80%減少でき
る結果が実験結果として存在しており、大きな結果と言
えよう。
【0011】 本発明装着による潤滑油(SEクラス)の
7000km走行後の劣化状態と新油及び非装着時の3
000km走行後の比較 ・ペンタン不溶解分及びベンゼン不溶解分が、非装着の
ものと比較すると非常に少ない。 ・粘度の場合、本発明装着車7000kmでは37.8
℃の時き61.7センチストークスで新油より低いが、
高温時には新油の10.5センチストークスと比較して
13.1センチストークスとなって新油よりも高い傾向
にある。この事は強力に 発しあう磁力線の影響であ
り、ひきあう磁力線ではみられない効果である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の縦断面を示した説明図である。
【図2】本発明装置を利用したオイルエレメントの縦断
面を示した説明図である。
【図3】本発明装置を複数個利用した縦断面を示した説
明図である。
【符号の説明】
1 輪型永久磁石 2 ヨーク 3 保持板 4 円筒型保持板 5 オリフィスキャップ 6 アンダーステイ 7 スプリング 8 本発明装置 9 オイルエレメントカバー 10 ストレーナー 11 オイルエレメントからの吐出流 12 オイルエレメントへ吸入流13 シリンダー 14 流入キャップ 15 吐出キャップ 16 固定孔 17 潤滑油の吸入流 18 潤滑油の吐出流

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 輪型状の永久磁石の両端にヨークを施し
    た複数個の永久磁石を同一中心線上に設置し、隣接しあ
    う磁石はN極とN極又はS極とS極となるように配置
    し、その間隔がヨークを両端につけた永久磁石を非磁性
    体の上に置き、他方を同一極を向かい合わせて垂直方向
    に浮かせたときに、その自重を支えられる距離の1/2
    以内とし永久磁石の外端には孔のあいた非磁性体の円筒
    型保持板を設置し、永久磁石の複数個の最上端部にはオ
    リフィス状の孔のあいた非磁性体のキャップを設置し
    た、磁性粉体の吸着と永久磁石の磁力線による潤滑油の
    劣化防止装置。
  2. 【請求項2】 請求項1で得られた装置の中でオリフィ
    スキャップ側からヨークを両端につけた複数個の永久磁
    石の配列がN極S極、S極N極、N極S極の順序又はS
    極N極、N極S極、S極N極の順序の同一配列の複数個
    を用いて、非磁性体のシリンダーの軸方向上に個々の装
    置の固定孔を設定し、シリンダーの両端に潤滑油の流入
    孔と吐出孔を設けたキャッップをシリンダーから取り外
    しが出来る状態に固定して、潤滑油が流入孔から流入し
    シリンダー内部の個々の装置の外側から内部にはいり固
    定孔より流出し吐出孔より吐出して、磁性粉体の吸着と
    永久磁石の磁力線による潤滑油の劣化防止装置。
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