JP2516221B2 - 吸水性複合体の製造方法 - Google Patents
吸水性複合体の製造方法Info
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- JP2516221B2 JP2516221B2 JP16395187A JP16395187A JP2516221B2 JP 2516221 B2 JP2516221 B2 JP 2516221B2 JP 16395187 A JP16395187 A JP 16395187A JP 16395187 A JP16395187 A JP 16395187A JP 2516221 B2 JP2516221 B2 JP 2516221B2
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- absorbent
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- D—TEXTILES; PAPER
- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21H—PULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D21H17/00—Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its constitution; Paper-impregnating material characterised by its constitution
- D21H17/20—Macromolecular organic compounds
- D21H17/33—Synthetic macromolecular compounds
- D21H17/34—Synthetic macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
- D21H17/41—Synthetic macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds containing ionic groups
- D21H17/42—Synthetic macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds containing ionic groups anionic
- D21H17/43—Carboxyl groups or derivatives thereof
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は吸水性複合体の製造方法に関するものであ
る。更に詳しくは、繊維状基材に、親水性アクリル系モ
ノマーおよび親水性アクリル系ポリマーの混合物を含む
液状物を不連続に塗布し、次いでこれを重合せしめる吸
水性アクリル系ポリマーが繊維状基材に固定された吸水
性複合体の製造方法に関するものである。
る。更に詳しくは、繊維状基材に、親水性アクリル系モ
ノマーおよび親水性アクリル系ポリマーの混合物を含む
液状物を不連続に塗布し、次いでこれを重合せしめる吸
水性アクリル系ポリマーが繊維状基材に固定された吸水
性複合体の製造方法に関するものである。
本発明の製造方法で得られる吸水性複合体は、繊維状
基材から吸水性アクリル系ポリマーの脱落が防止できる
と共に、繊維状基材がもつ柔軟性を吸水性アクリル系ポ
リマー付着後も損なうことなく、吸水性ポリマーの吸水
性能を損なわない吸水性物品であり、各種の吸水性材料
の製造に有利に使用することができる。
基材から吸水性アクリル系ポリマーの脱落が防止できる
と共に、繊維状基材がもつ柔軟性を吸水性アクリル系ポ
リマー付着後も損なうことなく、吸水性ポリマーの吸水
性能を損なわない吸水性物品であり、各種の吸水性材料
の製造に有利に使用することができる。
近年、自重の数十倍から数百倍の水を吸水する吸水性
ポリマーが開発され、生理用ナプキン、紙オシメ等の衛
生用品をはじめとして、農林業分野、土木業分野等の保
水・吸水性材料に利用されている。
ポリマーが開発され、生理用ナプキン、紙オシメ等の衛
生用品をはじめとして、農林業分野、土木業分野等の保
水・吸水性材料に利用されている。
これらの用途に用いられているポリマーは、一般的に
粉末状のものであり例えば生理用ナプキン、紙オシメ等
の衛生材料として使用する場合の多くはポリマーをティ
ッシュ、不織布、綿とサイドイッチするか、パルプと混
合してエンボス加工等の圧着処理をして、基材上あるい
は基材中に均一に分散せしめる必要がある。しかしなが
ら、これらの方法で分散せしめたポリマー粉末は、基材
上に安定に固定することが困難でポリマーの脱落はまぬ
がれ得ない。
粉末状のものであり例えば生理用ナプキン、紙オシメ等
の衛生材料として使用する場合の多くはポリマーをティ
ッシュ、不織布、綿とサイドイッチするか、パルプと混
合してエンボス加工等の圧着処理をして、基材上あるい
は基材中に均一に分散せしめる必要がある。しかしなが
ら、これらの方法で分散せしめたポリマー粉末は、基材
上に安定に固定することが困難でポリマーの脱落はまぬ
がれ得ない。
これらの欠点を改良すべく、ポリマーの脱落のない吸
水性物品の提案が多くなされており、フィルム状、繊維
状のものが提示されている。フィルム状では表面積が小
さく吸水速度に劣るとともに、面として存在するため吸
水性物品の柔軟性に欠ける。一方繊維状で柔軟性を満足
し、吸水性能に優れた吸水性物品の製造方法としてモノ
マー水溶液を繊維状基材に噴霧あるいは塗布し、つづい
てこれを重合させる方法が提示されている。しかしなが
ら、これらの製造方法では、モノマーの重合速度が小さ
い場合には繊維状基材の毛細管現象によりモノマーが拡
散してしまい、さらに一層重合速度が低下する。あるい
は繊維全体にモノマーが広がった状態で重合するため、
柔軟性がそこなわれたり吸水性能が低下する問題があっ
た。
水性物品の提案が多くなされており、フィルム状、繊維
状のものが提示されている。フィルム状では表面積が小
さく吸水速度に劣るとともに、面として存在するため吸
水性物品の柔軟性に欠ける。一方繊維状で柔軟性を満足
し、吸水性能に優れた吸水性物品の製造方法としてモノ
マー水溶液を繊維状基材に噴霧あるいは塗布し、つづい
てこれを重合させる方法が提示されている。しかしなが
ら、これらの製造方法では、モノマーの重合速度が小さ
い場合には繊維状基材の毛細管現象によりモノマーが拡
散してしまい、さらに一層重合速度が低下する。あるい
は繊維全体にモノマーが広がった状態で重合するため、
柔軟性がそこなわれたり吸水性能が低下する問題があっ
た。
また、疎水性の繊維を使用することによってモノマー
水滴の拡散を防止するという方法も提案されているが、
疎水性繊維の使用は、親水性の低下に伴う吸水性物品の
吸水性能の低下が予想される。
水滴の拡散を防止するという方法も提案されているが、
疎水性繊維の使用は、親水性の低下に伴う吸水性物品の
吸水性能の低下が予想される。
本発明者らは吸水性ポリマーの繊維状基材からの脱落
が防止できると共に、繊維状基材がもつ柔軟性を吸水性
ポリマー付着後も損なわれることなく、しかも吸水性能
に優れた吸水性物品を簡便にしてしかも効率良く製造し
うる方法を鋭意、検討した結果、吸水性アクリル系ポリ
マーと繊維状基材からなる吸水性複合体を製造するに際
し、特定の方法を採用することにより吸水性アクリル系
ポリマーが不連続的に繊維状基材に固定でき、上記目的
が達成される事を見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
が防止できると共に、繊維状基材がもつ柔軟性を吸水性
ポリマー付着後も損なわれることなく、しかも吸水性能
に優れた吸水性物品を簡便にしてしかも効率良く製造し
うる方法を鋭意、検討した結果、吸水性アクリル系ポリ
マーと繊維状基材からなる吸水性複合体を製造するに際
し、特定の方法を採用することにより吸水性アクリル系
ポリマーが不連続的に繊維状基材に固定でき、上記目的
が達成される事を見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
即ち本発明は、繊維状基材に、親水性アクリル系モノ
マーおよび親水性アクリル系ポリマーの混合物を含む液
状物を不連続に塗布し、次いでこれを重合せしめること
を特徴とする吸水性アクリル系ポリマーと繊維状基材か
らなる吸水性複合体の製造方法に関するものである。本
発明を更に詳しく説明すると、本発明に用いる親水性ア
クリル系モノマーとしては、例えばアクリル酸、メタア
クリル酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンス
ルホン酸、2−アクリロイルエタンスルホン酸、2−ア
クリロイルプロパンスルホン酸並びにそれらのアルカリ
金属塩およびアンモニウム塩等を挙げることができ、こ
れらの群から選ばれる1種又は2種以上を使用すること
ができるが、特にアクリル酸およびアクリル酸塩が好適
に使用される。
マーおよび親水性アクリル系ポリマーの混合物を含む液
状物を不連続に塗布し、次いでこれを重合せしめること
を特徴とする吸水性アクリル系ポリマーと繊維状基材か
らなる吸水性複合体の製造方法に関するものである。本
発明を更に詳しく説明すると、本発明に用いる親水性ア
クリル系モノマーとしては、例えばアクリル酸、メタア
クリル酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンス
ルホン酸、2−アクリロイルエタンスルホン酸、2−ア
クリロイルプロパンスルホン酸並びにそれらのアルカリ
金属塩およびアンモニウム塩等を挙げることができ、こ
れらの群から選ばれる1種又は2種以上を使用すること
ができるが、特にアクリル酸およびアクリル酸塩が好適
に使用される。
親水性アクリル系ポリマーとしては、前記アクリル系
モノマーに溶解もしくは膨潤するものであれば制限なく
使用できるが、ポリアクリル系、ポリメタアクリル酸お
よびこれらポリマーの塩が好適に使用される。前記親水
性アクリル系モノマーや親水性アクリル系ポリマーとし
て塩を用いる場合は周知の中和手段によればよいが、上
記親水性アクリル系モノマーおよび親水性アクリル系ポ
リマーの混合物の中和率は40モル%以上が好適である。
中和率が40モル%未満の場合には、重合反応後得られる
吸水性アクリル系ポリマーの吸水性能が小さい。
モノマーに溶解もしくは膨潤するものであれば制限なく
使用できるが、ポリアクリル系、ポリメタアクリル酸お
よびこれらポリマーの塩が好適に使用される。前記親水
性アクリル系モノマーや親水性アクリル系ポリマーとし
て塩を用いる場合は周知の中和手段によればよいが、上
記親水性アクリル系モノマーおよび親水性アクリル系ポ
リマーの混合物の中和率は40モル%以上が好適である。
中和率が40モル%未満の場合には、重合反応後得られる
吸水性アクリル系ポリマーの吸水性能が小さい。
上記モノマーを重合反応させる際に、必要に応じて架
橋剤を併用することができる。架橋剤としては、分子内
に重合性の二重結合を2個以上有し、前記親水性アクリ
ル系モノマーと共重合性を示すもの例えばメチレンビス
アクリルアミド、エチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレ
ート等や、分子内に前記親水性アクリル系モノマー中の
官能基と反応しうる基を2個以上有するもの、例えばエ
チレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレン
グリコールジグリシジルエーテル、脂肪族多価アルコー
ルのジ又はポリグリシジルエーテル、グリセリン、ペン
タエリスリトール等のポリオール及びエチレンジアミン
等のポリアミンなど、ある程度水溶性を示すものであれ
ば何れのものも使用できる。このような架橋剤はそれ自
身単独で或いは2種以上の混合物としても使用できる。
橋剤を併用することができる。架橋剤としては、分子内
に重合性の二重結合を2個以上有し、前記親水性アクリ
ル系モノマーと共重合性を示すもの例えばメチレンビス
アクリルアミド、エチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレ
ート等や、分子内に前記親水性アクリル系モノマー中の
官能基と反応しうる基を2個以上有するもの、例えばエ
チレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレン
グリコールジグリシジルエーテル、脂肪族多価アルコー
ルのジ又はポリグリシジルエーテル、グリセリン、ペン
タエリスリトール等のポリオール及びエチレンジアミン
等のポリアミンなど、ある程度水溶性を示すものであれ
ば何れのものも使用できる。このような架橋剤はそれ自
身単独で或いは2種以上の混合物としても使用できる。
上記のようにして調整された混合物を重合させる方法
は、水溶性ラジカル開始剤をあらかじめ混合物中に添加
しておいてもよいし、繊維状基材に混合物を塗布後、紫
外線、電子線のような活性エネルギー線を照射して重合
させてもよい。
は、水溶性ラジカル開始剤をあらかじめ混合物中に添加
しておいてもよいし、繊維状基材に混合物を塗布後、紫
外線、電子線のような活性エネルギー線を照射して重合
させてもよい。
繊維状基材としては、紙、不織布、織布などの繊維組
成物、スポンジなどの多孔性シート状物であって、その
素材はセルロース等の天然繊維、合成繊維、無機繊維、
プラスチックス等で、特に制限されない。ただし、木材
パルプ、レーヨン、木綿その他セルロース系繊維の如き
吸水性繊維状基材であるのが得られる吸水性複合体の吸
水性能の面で好ましい。
成物、スポンジなどの多孔性シート状物であって、その
素材はセルロース等の天然繊維、合成繊維、無機繊維、
プラスチックス等で、特に制限されない。ただし、木材
パルプ、レーヨン、木綿その他セルロース系繊維の如き
吸水性繊維状基材であるのが得られる吸水性複合体の吸
水性能の面で好ましい。
混合物を繊維状基材に塗布するには、混合物を不連続
に存在するような形態を与える塗布方法であればいかな
る方法を用いてもよい。スプレーを用いての吹き付け
や、多数のノズルより混合物を供給する方法も可能であ
る。また、スクリーン印刷、グラビア印刷等の公知の印
刷方法を用いて、用途に適したパターン印刷を施しても
よい。
に存在するような形態を与える塗布方法であればいかな
る方法を用いてもよい。スプレーを用いての吹き付け
や、多数のノズルより混合物を供給する方法も可能であ
る。また、スクリーン印刷、グラビア印刷等の公知の印
刷方法を用いて、用途に適したパターン印刷を施しても
よい。
モノマー水溶液あるいは開始剤を含んだモノマー水溶
液を噴霧して不連続な形態を与えることは公知である。
しかしながらその様な方法を採用すると、繊維状基材の
毛細管現象によってモノマーが広がってしまい、重合性
が低下したり、あるいはモノマーの拡散によってもはや
不連続な形態を繊維しなくなり、得られる複合体の柔軟
性や吸水性能が著しく低下してしまう。また、モノマー
水溶液に重合不活性な粘度調整剤を添加し、上記の操作
を行なうことも考えられるが、その様な方法を採用する
と吸水性に寄与するポリマー成分の低下をまねき、得ら
れる複合体に十分な吸水性能を賦与することができな
い。
液を噴霧して不連続な形態を与えることは公知である。
しかしながらその様な方法を採用すると、繊維状基材の
毛細管現象によってモノマーが広がってしまい、重合性
が低下したり、あるいはモノマーの拡散によってもはや
不連続な形態を繊維しなくなり、得られる複合体の柔軟
性や吸水性能が著しく低下してしまう。また、モノマー
水溶液に重合不活性な粘度調整剤を添加し、上記の操作
を行なうことも考えられるが、その様な方法を採用する
と吸水性に寄与するポリマー成分の低下をまねき、得ら
れる複合体に十分な吸水性能を賦与することができな
い。
本発明の方法にしたがえば、反応後も吸水性成分とし
て働く親水性アクリル系ポリマーで液状物の粘度を調整
するため、得られる吸水性複合体は、吸水性能にすぐ
れ、しかも吸水性アクリル系ポリマーが繊維状基材中に
不連続な形態で存在しているため、得られる吸水性複合
体は柔軟性や吸水性能に優れたものである。
て働く親水性アクリル系ポリマーで液状物の粘度を調整
するため、得られる吸水性複合体は、吸水性能にすぐ
れ、しかも吸水性アクリル系ポリマーが繊維状基材中に
不連続な形態で存在しているため、得られる吸水性複合
体は柔軟性や吸水性能に優れたものである。
以下、実施例及び比較例をあげて本発明を更に詳述す
る。
る。
なお、これらの例に記載の吸水性能は下記試験方法に
よって測定した数値を示す。十分な量の生理食塩水に吸
水性複合体を浸漬し、30分間放置した。その後20メッシ
ュの金網で水切りをした後、重量を測定した。
よって測定した数値を示す。十分な量の生理食塩水に吸
水性複合体を浸漬し、30分間放置した。その後20メッシ
ュの金網で水切りをした後、重量を測定した。
実施例1 平均分子量250,000のポリアクリル酸ソーダー(商品
名アクアリックOM−100日本触媒化学工業(株)製)94g
およびアクリル酸24gからなる混合物を過硫酸アンモニ
ウム0.7gと脱イオン水118gにとかして液状物とした。得
られた液状物は粘稠な均一溶液であった。幅12cmのレー
ヨン不織布(目付40g/m2)をスピードコントロール可能
なコンベア上に固定し、さらに口径500μφのノズルを1
cm間隔で10コ、コンベアの進行方向に直角に配置した。
ノズルには多点同時送液ポンプにより上記組成の液状物
を供給した。コンベアスピードを60cm/min、ノズル1コ
当りの吐出量を3cc/minに調整したところ、1cm間隔の碁
盤目スポット状に水溶液が付着した不織布が得られた。
塗布量は300g/m2(ポリマー塗布量150g/m2)となった。
名アクアリックOM−100日本触媒化学工業(株)製)94g
およびアクリル酸24gからなる混合物を過硫酸アンモニ
ウム0.7gと脱イオン水118gにとかして液状物とした。得
られた液状物は粘稠な均一溶液であった。幅12cmのレー
ヨン不織布(目付40g/m2)をスピードコントロール可能
なコンベア上に固定し、さらに口径500μφのノズルを1
cm間隔で10コ、コンベアの進行方向に直角に配置した。
ノズルには多点同時送液ポンプにより上記組成の液状物
を供給した。コンベアスピードを60cm/min、ノズル1コ
当りの吐出量を3cc/minに調整したところ、1cm間隔の碁
盤目スポット状に水溶液が付着した不織布が得られた。
塗布量は300g/m2(ポリマー塗布量150g/m2)となった。
これを80℃窒素置換した恒温反応器内に入れた。重合
が直ちに起り、部分中和ポリアクリル酸ソーダーからな
る高吸水性アクリル系ポリマーがレーヨン不織布に安定
に固定された吸水性複合体を得た。得られた吸水性複合
体はほぼ元の不織布の柔軟性を保っており、その吸水性
能は45(g/g)であった。
が直ちに起り、部分中和ポリアクリル酸ソーダーからな
る高吸水性アクリル系ポリマーがレーヨン不織布に安定
に固定された吸水性複合体を得た。得られた吸水性複合
体はほぼ元の不織布の柔軟性を保っており、その吸水性
能は45(g/g)であった。
実施例2 実施例1で用いた液状物に、更に架橋性モノマーとし
てN,N−メチレンビスアクリルアミド0.08gをとかして液
状物を得た。ノズル1コ当りの吐出量を7cc/minに調整
し、1秒間隔でポンプを作動させた以外は実施例1と同
じ操作をくり返して、1cmの綿が1cm間隔で並んだ水溶液
が付着した不織布が得られた。塗布量は350g/m2(ポリ
マー塗布量175g/m2)となった。得られた吸水性複合体
はほぼ元の不織布の柔軟性を保っており、その吸水性能
は42(g/g)であった。
てN,N−メチレンビスアクリルアミド0.08gをとかして液
状物を得た。ノズル1コ当りの吐出量を7cc/minに調整
し、1秒間隔でポンプを作動させた以外は実施例1と同
じ操作をくり返して、1cmの綿が1cm間隔で並んだ水溶液
が付着した不織布が得られた。塗布量は350g/m2(ポリ
マー塗布量175g/m2)となった。得られた吸水性複合体
はほぼ元の不織布の柔軟性を保っており、その吸水性能
は42(g/g)であった。
実施例3 平均分子量200,000のポリメタクリル酸20g、アクリル
酸35gおよびアクリル酸ソーダー45gからなる混合物を脱
イオン水100gにとかして液状物とした。得られた液状物
は粘稠溶液であった。実施例1における液状物の変わり
に上記の液状物を、又繊維状基材としてポリエステル不
織布を用いた以外は実施例1と同じ操作をくり返して、
1cm間隔の碁盤目スポット状に水溶液が付着した不織布
が得られた。塗布量は300g/m2(ポリマー塗布量150g/
m2)となった。
酸35gおよびアクリル酸ソーダー45gからなる混合物を脱
イオン水100gにとかして液状物とした。得られた液状物
は粘稠溶液であった。実施例1における液状物の変わり
に上記の液状物を、又繊維状基材としてポリエステル不
織布を用いた以外は実施例1と同じ操作をくり返して、
1cm間隔の碁盤目スポット状に水溶液が付着した不織布
が得られた。塗布量は300g/m2(ポリマー塗布量150g/
m2)となった。
これを、エナジー・サイエンス社のTYPE CB175/15/18
0LEB照射装置を用いて窒素雰囲気下で120KV、12Mrad照
射した。部分中和ポリアクリル酸ソーダーおよびポリメ
タアクリル酸ソーダーからなる高吸水性アクリル系ポリ
マーが不織布に安定に固定された吸水性複合体を得た。
得られた吸水性複合体はほぼ元の不織布の柔軟性を保っ
ており、その吸水性能は37(g/g)であった。
0LEB照射装置を用いて窒素雰囲気下で120KV、12Mrad照
射した。部分中和ポリアクリル酸ソーダーおよびポリメ
タアクリル酸ソーダーからなる高吸水性アクリル系ポリ
マーが不織布に安定に固定された吸水性複合体を得た。
得られた吸水性複合体はほぼ元の不織布の柔軟性を保っ
ており、その吸水性能は37(g/g)であった。
実施例4 実施例3で用いた液状物に、更にV−50(和光純薬
(株)製、2、2′−アゾビス(2−アミジノプロパ
ン)ハイドロクロリド1.0gをとかして液状物を得た。こ
の液状物は粘稠な均一溶液であった。ポリエステル不織
布(目付40g/m2)にスクリーン印刷方法を用いて上記液
状物を1cm間隔に並んだ直径1cmの水玉模様に200g/m
2(ポリマー塗布量100g/m2)の量で塗布した。
(株)製、2、2′−アゾビス(2−アミジノプロパ
ン)ハイドロクロリド1.0gをとかして液状物を得た。こ
の液状物は粘稠な均一溶液であった。ポリエステル不織
布(目付40g/m2)にスクリーン印刷方法を用いて上記液
状物を1cm間隔に並んだ直径1cmの水玉模様に200g/m
2(ポリマー塗布量100g/m2)の量で塗布した。
これに400W高圧水銀ランプを10cmの距離で30分間照射
した。その後乾燥して、部分中和ポリアクリル酸ソーダ
ーおよびポリメタアクリル酸ソーダーからなる高吸水性
アクリル系ポリマーが不織布に安定に固定された吸水性
複合体を得た。得られた吸水性複合体はほぼ元の不織布
の柔軟性を保っており、吸水性能は38(g/g)であっ
た。
した。その後乾燥して、部分中和ポリアクリル酸ソーダ
ーおよびポリメタアクリル酸ソーダーからなる高吸水性
アクリル系ポリマーが不織布に安定に固定された吸水性
複合体を得た。得られた吸水性複合体はほぼ元の不織布
の柔軟性を保っており、吸水性能は38(g/g)であっ
た。
比較例1 アクリル酸60gに脱イオン水66.3gを加えた。これに氷
冷下、水酸化カリウム(85重量%)41.2gを徐々に加
え、中和率75%にした。得られた水溶液中のモノマー濃
度は50重量%となった。これに更にN,N−メチレンビス
アクリルアミド0.05gを溶解させた。次いで水溶液に窒
素を吹き込み十分脱気し、別に重合開始剤として、過硫
酸アンモニウム0.4gを脱イオン水1.0gに溶かしたものを
加えてモノマーの水溶液を得た。
冷下、水酸化カリウム(85重量%)41.2gを徐々に加
え、中和率75%にした。得られた水溶液中のモノマー濃
度は50重量%となった。これに更にN,N−メチレンビス
アクリルアミド0.05gを溶解させた。次いで水溶液に窒
素を吹き込み十分脱気し、別に重合開始剤として、過硫
酸アンモニウム0.4gを脱イオン水1.0gに溶かしたものを
加えてモノマーの水溶液を得た。
実施例1における液状物の代わりに、上記組成のモノ
マーの水溶液を用いて同様に不織布に塗布したところ、
モノマー水溶液は不織布上で拡散してしまい、不織布に
モノマーを均一に含浸させたものに近い状態となった。
塗布量は300g/m2(ポリマー塗布量150g/m2)となった。
マーの水溶液を用いて同様に不織布に塗布したところ、
モノマー水溶液は不織布上で拡散してしまい、不織布に
モノマーを均一に含浸させたものに近い状態となった。
塗布量は300g/m2(ポリマー塗布量150g/m2)となった。
これを80℃窒素置換した恒温反応器内に入れた。重合
は遅かったが、部分中和ポリアクリル酸カリウムからな
る高吸水性ポリマーが不織布に連続的固定された比較用
複合体を得た。得られた比較用複合体は柔軟性に欠ける
ものであり、残存モノマー臭がした。また、その吸水性
能は21(g/g)であった。
は遅かったが、部分中和ポリアクリル酸カリウムからな
る高吸水性ポリマーが不織布に連続的固定された比較用
複合体を得た。得られた比較用複合体は柔軟性に欠ける
ものであり、残存モノマー臭がした。また、その吸水性
能は21(g/g)であった。
比較例2 アクリル酸60gに脱イオン水66.3gを加えた。これに氷
冷下、水酸化カリウム(85重量%)41.2gを徐々に加
え、中和率75%にした。得られた水溶液中のモノマー濃
度は50重量%となった。これに更にN,N−メチレンビス
アクリルアミド0.05gを溶解させた。次いで水溶液に窒
素を吹き込み十分脱気し、モノマーの水溶液を得た。
冷下、水酸化カリウム(85重量%)41.2gを徐々に加
え、中和率75%にした。得られた水溶液中のモノマー濃
度は50重量%となった。これに更にN,N−メチレンビス
アクリルアミド0.05gを溶解させた。次いで水溶液に窒
素を吹き込み十分脱気し、モノマーの水溶液を得た。
実施例3における液状物の代わりに、上記組成のモノ
マーの水溶液を用いた以外は実施例3と同じ操作をくり
返して部分中和ポリアクリル酸カリウムからなる高吸水
性ポリマーが不織布に連続的に固定された比較用複合体
を得た。ポリマー塗布量は150g/m2となった。得られた
比較用複合体は柔軟性に欠けるものであった。吸水性能
は32(g/g)であった。
マーの水溶液を用いた以外は実施例3と同じ操作をくり
返して部分中和ポリアクリル酸カリウムからなる高吸水
性ポリマーが不織布に連続的に固定された比較用複合体
を得た。ポリマー塗布量は150g/m2となった。得られた
比較用複合体は柔軟性に欠けるものであった。吸水性能
は32(g/g)であった。
Claims (2)
- 【請求項1】繊維状基材に、親水性アクリル系モノマー
および親水性アクリル系ポリマーの混合物を含む液状物
を不連続に塗布し、次いでこれを重合せしめることを特
徴とする吸水性アクリル系ポリマーと繊維状基材からな
る吸水性複合体の製造方法。 - 【請求項2】親水性アクリル系モノマーが、アクリル
酸、メタアクリル酸、2−アクリルアミド−2−メチル
プロパンスルホン酸、2−アクリロイルエタンスルホン
酸、2−アクリロイルプロパンスルホン酸並びにそれら
のアルカリ金属塩およびアンモニウム塩からなる群から
選ばれる1種又は2種以上である特許請求の範囲第1項
記載の吸水性複合体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16395187A JP2516221B2 (ja) | 1987-07-02 | 1987-07-02 | 吸水性複合体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16395187A JP2516221B2 (ja) | 1987-07-02 | 1987-07-02 | 吸水性複合体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6411675A JPS6411675A (en) | 1989-01-17 |
JP2516221B2 true JP2516221B2 (ja) | 1996-07-24 |
Family
ID=15783922
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16395187A Expired - Lifetime JP2516221B2 (ja) | 1987-07-02 | 1987-07-02 | 吸水性複合体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2516221B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2554354B2 (ja) * | 1988-02-23 | 1996-11-13 | ユニ・チャーム株式会社 | 吸収材の製造方法 |
NL1000572C2 (en) * | 1995-01-23 | 1996-07-23 | Willink Blydenstein Nv | Super-absorbent material on or in a substrate for cable sheathing |
CN1122681C (zh) * | 1995-01-23 | 2003-10-01 | 施托克赫森两合公司 | 具有超吸收性材料的基材,其制备方法和用途 |
-
1987
- 1987-07-02 JP JP16395187A patent/JP2516221B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6411675A (en) | 1989-01-17 |
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