JP2515902Y2 - 椅子における支柱用カバー体の取付け装置 - Google Patents

椅子における支柱用カバー体の取付け装置

Info

Publication number
JP2515902Y2
JP2515902Y2 JP10742891U JP10742891U JP2515902Y2 JP 2515902 Y2 JP2515902 Y2 JP 2515902Y2 JP 10742891 U JP10742891 U JP 10742891U JP 10742891 U JP10742891 U JP 10742891U JP 2515902 Y2 JP2515902 Y2 JP 2515902Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leg
cover body
receiving portion
column
chair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10742891U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0553553U (ja
Inventor
隆敏 神野
Original Assignee
株式会社イトーキクレビオ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社イトーキクレビオ filed Critical 株式会社イトーキクレビオ
Priority to JP10742891U priority Critical patent/JP2515902Y2/ja
Publication of JPH0553553U publication Critical patent/JPH0553553U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2515902Y2 publication Critical patent/JP2515902Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Chairs Characterized By Structure (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、座体に対する支柱が嵌
まる支柱受け部を備えた支柱を合成樹脂にて形成した場
合において、前記支柱を覆うカバー体を脚体に取付ける
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】椅子の支柱を覆うカバー体は、一般に、
ゴム又は合成樹脂にて蛇腹状に形成されており、その上
端を座体の下面に取付ける一方、カバー体の下端を、脚
体における支柱受け部の上端に取付けるようにしてい
る。ところで、椅子の脚体は、支柱の下端が嵌まる筒状
の支柱受け部から脚アームを放射状に突設した形態にな
っており、製造の容易性や外観の向上のために、脚体を
合成樹脂にて一体成形することが行われており、この場
合、カバー体を脚体に取付けるには、図11に示すよう
に、脚体21における支柱受け部21aの上端部外周面
に環状溝22を形成する一方、カバー体23の下端部内
周面に、前記支柱受け部21aの環状溝22に嵌まる環
状突起23aを造形した構造になっていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、このように、
カバー体23の環状突起23aを支柱受け部21aの環
状溝22に係合させる手段では、カバー体23の取付け
に当たっては、カバー体23の下端部を作業者が両手で
持って、カバー体23を支柱24の軸線と傾斜した方向
に小刻みに揺すりながら当該カバー体23の下端部を支
柱受け部21aの上端に強引に押し込むようにせねばな
らず、カバー体23の取付けが頗る厄介であると共に、
カバー体23の取付け工程を自動化できないと言う問題
があった。
【0004】本考案は、この問題を解消することを目的
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本考案は、座体に対する支柱の下端が嵌まる支柱受け部
を備えた脚体を合成樹脂にて形成し、該脚体における支
柱受け部の内周面に、円周方向に沿って適宜間隔で複数
個の係合凹所を形成する一方、前記支柱を覆うゴム製又
は合成樹脂製等の円筒状カバー体の下端にリング体を嵌
着し、該リング体に、前記支柱受け部内への上方からの
挿入にて前記係合凹所に弾性に抗して係合するようにし
た係止爪を設ける構成にした。
【0006】
【考案の作用・効果】この構成において、リング体に設
けた複数の係止爪を支柱受け部内に挿入すると、各係止
爪が、その弾性に抗して一旦半径内向きに変形してから
元の状態に戻ることにより、各係止爪が支柱受け部の係
合凹所に係合することになり、これにより、カバー体は
脚体の支柱受け部に取付けられる。
【0007】従って本考案によると、リング体の係止爪
を支柱受け部内に挿入するワンタッチ的な操作にてカバ
ー体を脚体に取付けることができるから、作業者の負担
を軽減できると共に作業能率を格段に向上することがで
きる効果を有する。また、リング体の係止爪を支柱受け
部内に挿入するだけで、カバー体の取付けを行うことが
できるから、カバー体の取付け工程を人手に頼らずに自
動化することも可能となり、椅子の組立作業の能率をよ
り一層向上することもできるのである。
【0008】
【実施例】次に、本考案の実施例を図面(図1〜図9)
に基づいて説明する。図において符号1は座体2を支持
する脚部を示し、該脚部1は、上向き開口した筒状の支
柱受け部3aから複数本の脚アーム3bを放射状に突設
して成る脚体3を備えており、この脚体3を合成樹脂の
一体成形にて形成し、該脚体3における支柱受け部3a
の内周面を上方に向けて直径が拡大するテーパ状に形成
して、これにガイド管4を嵌着し、該ガイド管4内に、
支柱の一例としてのガスシリンダ5を、ブッシュ6を介
して上下摺動自在に嵌挿し、ガスシリンダ5の上端を座
体2に嵌着する一方、ガスシリンダ5から下向きに突出
したピストンロッド7の下端を、前記ガイド管4の底板
4aに固着する。
【0009】符号8は、前記ガイド管4及びガスシリン
ダ6を覆う蛇腹状のカバー体を示し、このカバー体の上
端をガスシリンダ6の上端に固定する一方、カバー体8
の下端に合成樹脂製等のリング体9を嵌挿し、リング体
9における上端の外周に形成した環状突起9aに、カバ
ー体8における下端の内周に形成した環状溝8aを嵌め
合わせることにより、リング体9をカバー体8に抜け不
能に嵌挿する。
【0010】そして、前記リング体9の下部に、半径外
向きに突出した鉤状の係止爪10を、円周方向に沿って
等間隔で複数個(実施例では5個)切り抜き形成する一
方、前記脚体3における支柱受け部6aの上部に、前記
リング体9が嵌まる大径孔部11を形成し、この大径孔
部11の内周面に、前記リング体9の係止爪10がその
弾性に抗して係合するようにした係合凹所12を、円周
方向に沿って等間隔で形成する。
【0011】前記脚体3は下向きに開口した中空状に形
成して、支柱受け部3aの下向き中空部13及び各脚ア
ーム3bの下向き中空部14に各々補強リブ15を造形
しており、また、支柱受け部3aにおける下向き中空部
13と前記係合凹所12とが上下方向に連通するように
している。以上の構成において、カバー体8の下端にリ
ング体9を嵌挿して、このリング体9を支柱受け部3a
の大径孔部11に挿入して、各係止爪10をその弾性に
抗して変形させてから係合凹所12に係合させると言う
ワンタッチ的な操作で、カバー体8を脚体3に取付ける
ことができかるから、カバー体8の取付け作業の手間を
格段に軽減することができるのである。
【0012】なお、椅子の組立は、ガイド管4及びガス
シリンダ5を脚体3の支柱受け部3aに取付けてから、
カバー体8を脚体3に取付け、次いで、座体2をガスシ
リンダ5の上端に固定すると言う工程を経て行われる。
この組立工程において、各係止爪10のみの弾性変形を
利用してカバー体8を脚体3に取付けるものであるか
ら、カバー体8を手作業にて脚体3に取付けることに代
えて、カバー体8をクランプ体にて掴持した状態で、リ
ング体9を所定の姿勢で支柱受け部3a内に挿入するこ
とによっても、カバー体8を脚体3に取付けることがで
き、従って、カバー体8の取付け工程を自動化すること
も容易にできるのである。
【0013】上記の実施例は、係止爪10をリング体9
に切り抜き形成した場合であったが、各係止爪10はリ
ング体9の下端から下向きに突設した形態にしても良い
し、また、係止爪10及び係合凹所12の個数は5個に
限らないことは言うまでもない。上記の実施例のよう
に、各係合凹所12を支柱受け部3aの大径孔部11に
形成して、この係合凹所12と支柱受け部3aにおける
下向き凹所13とを上下に連通した構成にすると、図1
0に示すように、脚体3を、支柱受け部3aの軸方向に
接近・離反するようにした一対の金型17,18を利用
して、両金型17,18の合わせ面の個所に形成したキ
ャビティ19内に、他方の金型18のうち支柱受け部3
aの内径を形成する中子体18aから溶融合成樹脂20
を注入することにより、至極容易に成形することができ
る。
【0014】つまり、図11に示す先行技術のように、
脚体21の支柱受け部21aに環状溝22を形成した形
態にすると、この脚体21を射出成形にて形成するにお
いて、成形後における金型の型抜きを可能とするために
は、図12に示すように、金型を、支柱受け部21a内
に嵌まる第1金型25と、各脚アーム21bの外形を形
成するための複数個の第2金型26と、支柱受け部21
a及び各脚アーム26の下向き空所21cを形成するた
めの第3金型27とで構成して、第1金型25と第3金
型27とを、支柱受け部21aの軸方向に沿って接近・
離反自在に構成する一方、各第2金型26を、放射方向
に移動自在となるように構成して、各第2金型26を半
径内向きに移動してその先端面を互いに接当すると共
に、第1及び第3金型25,27を接近した状態にし
て、各金型25,26,27の間に形成されたキャビテ
ィに溶融合成樹脂を注入するようにしなければならず、
金型の構造が極めて複雑になる。
【0015】これに対して、上記の実施例のように、各
係合凹所12と支柱受け部3aにおける下向き凹所13
とを上下に連通した構成にすると、支柱受け部3aの下
面側に位置する一方の金型17のうち支柱受け部3aの
下向き空所13を形成するための部位17aの上端に、
他方の金型18のうち支柱受け部3aに嵌まる凸部18
aの内周面に接当する突起17bを形成しておき、脚体
3の成形後にこの突起17bの個所が空所になるように
することにより、両金型17,18を支柱受け部3aの
軸方向に沿って離反自在な状態の下で、支柱受け部3a
の内周面に係合凹所13を形成することができる。
【0016】従って、一対の金型17,18のみで脚体
3を成形することができて、脚体2の製造コストを著し
く低減することができるのである。なお、前記他方の金
型18における中子体18aは、成形後におけるランナ
ー内で硬化した樹脂の除去等のため摺動自在に構成され
ており、また、脚体3を成形してから、支柱受け部3a
の底板に孔を穿設すると同時に、中子体18のスプルー
内に固まった樹脂の除去をするようにしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部を示す分離斜視図である。
【図2】椅子の斜視図である。
【図3】脚部の縦断正面図である。
【図4】脚体の要部平面図である。
【図5】脚体の要部底面図である。
【図6】カバー体の取付け状態を使用一部切り欠き部分
正面図である。
【図7】リング体の正面図である。
【図8】リング体を嵌めた状態での図4のVIII−VIII視
断面図である。
【図9】図5のIX−IX視断面図である。
【図10】脚体の成形を示す図である。
【図11】従来技術を示す図である。
【図12】従来の脚体の成形手段を示す図である。
【符号の説明】
1 脚部 2 座体 3 脚体 3a 支柱受け部 3b 脚アーム 4 ガイド筒 5 支柱の一例としてのガスシリンダ 8 カバー体 9 リング体 11 係止爪 12 係合凹所

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】座体に対する支柱の下端が嵌まる支柱受け
    部を備えた脚体を合成樹脂にて形成し、該脚体における
    支柱受け部の内周面に、円周方向に沿って適宜間隔で複
    数個の係合凹所を形成する一方、前記支柱を覆うゴム製
    又は合成樹脂製等の円筒状カバー体の下端にリング体を
    嵌着し、該リング体に、前記支柱受け部内への上方から
    の挿入にて前記係合凹所に弾性に抗して係合するように
    した係止爪を設けたことを特徴とする椅子における支柱
    用カバー体の取付け装置。
JP10742891U 1991-12-26 1991-12-26 椅子における支柱用カバー体の取付け装置 Expired - Fee Related JP2515902Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10742891U JP2515902Y2 (ja) 1991-12-26 1991-12-26 椅子における支柱用カバー体の取付け装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10742891U JP2515902Y2 (ja) 1991-12-26 1991-12-26 椅子における支柱用カバー体の取付け装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0553553U JPH0553553U (ja) 1993-07-20
JP2515902Y2 true JP2515902Y2 (ja) 1996-11-06

Family

ID=14458900

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10742891U Expired - Fee Related JP2515902Y2 (ja) 1991-12-26 1991-12-26 椅子における支柱用カバー体の取付け装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2515902Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0553553U (ja) 1993-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001503339A (ja) ブロー成形品用プレフォーム及び閉鎖体
DK76388A (da) Form til fremstilling af kapsel med garantilukke med og anvendelse af formen
JPH068734A (ja) リテーナ
JPH0248917A (ja) 射出成形用金型
JP2515902Y2 (ja) 椅子における支柱用カバー体の取付け装置
EP0188301B1 (en) Method for manufacturing a sealing body, particularly for a pipe joint, and mould for manufacturing a sealing body
JP3570531B2 (ja) 合成樹脂製キャップの射出成形金型
JP3906364B2 (ja) 合成樹脂の広口容器を製造する射出成形用金型構造。
JP3029472B2 (ja) 釣り竿の製造方法とその釣り竿
CN215039658U (zh) 儿童塑料折叠脸盆包胶注塑模具
JPH0546900Y2 (ja)
CN211150375U (zh) 按钮装置及控制设备
JPS638257Y2 (ja)
US20040178653A1 (en) Footrest assembly and clip for footrest assembly
JPS6013620Y2 (ja) アンダ−カット成形用モ−ルド金型
JP3112510B2 (ja) ブロー成形品及びその成形方法
JPH05168540A (ja) 椅子における脚体の成形方法
JP3053963U (ja) スピーカの振動体の金型
JP2744391B2 (ja) 椅子における脚装置
JPH028732Y2 (ja)
JP2744392B2 (ja) 椅子における合成樹脂製の脚体
JPS6027723Y2 (ja) 自動車用ハンドル
JPH06121721A (ja) 椅子における合成樹脂製の脚体
JPH078335Y2 (ja) 気圧式倍力装置のリアクションディスク
JPH072415Y2 (ja) 把手付き合成樹脂製容器

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960625

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees