JP2515776B2 - 投票処理システム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、宝くじ券の如き投票券の発券と投票券の当
落判定を、例えば中央システムと接続された端末装置に
おいて自動的に実施できるようにした投票処理システム
に関し、特に、偽造券を用いた不正を防止できるように
ものである。

〔従来の技術〕

偽造券の検出に関して、従来の装置は特開昭59−1009
80号に記載のように、投票券の払い戻しの際、払い戻し
た投票券上の情報を記憶し、次の投票券上の情報と比較
することにより複写偽造券の検出を可能にしている。し
かし、この方式では、最初の投票券が偽造券であるか否
かの検出はできず、偽造券であっても当せんしていれば
払い戻しが可能であり、投票券自体が偽造であるか否か
のチェックを行うという配慮がなされていなかった。

〔発明が解決しようとする問題点〕 上記従来技術は、偽造による同一投票券の２枚目以降
で偽造券のチェックを行うため、投票券自体の偽造チェ
ックの配慮がなされておらず、投票券上の情報（例えば
投票番号）が異なるような偽造券については、偽造のチ
ェックができないという問題点があった。

そこで本発明の目的は、投票券の偽造チェックを確実
に行うことができる投票処理システムを提供することに
ある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的は、投票券の発券に際し、投票毎に指定され
る情報と投票毎に発券しようとする券片から読取った券
片固有の情報とを対にして記憶し、この後前記指定情報
を券片に記録して投票券を出力する。そして投票券の当
落判定に際し、投票券に記録された前記固定情報と券片
固有情報とを読取り、両情報に等しい情報対が記憶され
ているかどうか検索し、その結果を出力することで達成
される。

〔作用〕

投票毎に作成し、記憶しておくデータ（投票データ）
として、投票者が指定する情報（投票番号）のほかに、
発券しようとする券片に予め記録されている固有の情報
も記憶しておくので、投票番号が当せん番号と等しい投
票券であっても、投票券に記録された券片固有情報を読
取って記憶内容と比較することにより、その投票券が正
当なものか、偽造されたものであるかを判別することが
できる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を第１図，第２図，第３図，
第４図により説明する。

第１図は本発明に基づくシステムの構成を示してい
る。端末装置１はカード読取部2,発券部3,券片読取部4,
表示部5,制御部6,中央システム８との接続部７から構成
されている。中央システム８はデータ処理装置9,データ
格納装置10を有し、複数の端末装置１を接続されてい
る。

次に本発明による動作を説明する。まず投票を行う場
合は、端末装置１において、投票番号を記載したカード
をカード読取部２に入力する。このカードは投票者が手
書き等によりマークしたカードである。端末装置１の制
御部６は、カードが挿入されると、その内容を読取ると
ともに、券片読取部４を起動し、発券用紙11の発券しよ
うとする券片の通番12を読取り、カードと券片の読取り
内容を接続部７を介して中央システム８へ転送する。第
２図は、発券前の発券用紙11を示しており、各券片は連
続用紙となっていて、各券片には少なくとも機械で読取
り可能な文字で通番12が予め印刷されている。従って通
番12は、各券片に固有の番号となっている。

中央システム８のデータ処理装置９は、端末装置１か
らデータを受けると、データ格納装置10へ第４図に示す
フォーマットで順次格納し記憶する。

番４図は、データ格納装置10の記憶フォーマットを示
しており、投票毎の投票データ15は、少なくとも、投票
者が指定した投票番号を記憶する投票番号部17,発券時
に発券用紙より読取った通番を記憶する通番部18,投票
番号の当落等を示す標識部16,当せんしたときの当せん
金額部19から成っている。

データ処理装置９は、データ格納装置10への格納が終
了すると、投票券を発券するためのデータを作成し、端
末装置１へ転送する。転送されたデータは発券部３へ送
られ、ここで投票券を発券する。第３図は、発券された
投票券13を示し、これには、予め印刷された通番12のほ
かに少なくとも投票者が指定した投票番号14が記録され
る。

投票券13の当落判定を行うときは端末装置11におい
て、投票券13をカード読取部２へ入力する。カード読取
部２は、投票券13が入力されたときは、それに記録され
た投票番号14及び通番12を読取る。読取られたデータ
は、接続部７を介して中央システム８へ転送され、中央
システム８のデータ処理装置９は、データ格納装置10の
投票データ15を検索する。この検索は、端末装置１より
転送された投票番号14と通番12がデータ15内の投票番号
部17と通番部18にともに一致するものがあるか否かで行
われ、一致するものがあれば、投票券13は有効券とみな
し、標識部16により当落を判別し、結果を端末装置１の
表示部５へ出力する。一致するものがなければ偽造券と
みなし、その旨を表示部５へ出力する。

当せんした投票番号は一般的に公にされるものであ
り、発券用紙11があれば、当せんした投票番号を記載し
た券の偽造は可能であるが、上記の如く、発券時に各券
に固有な通番を読取り記憶し、当落照会のときは再度通
番を読取り投票番号と対をとってチェックすることで、
確実に未使用の発券用紙を用いた投票券の偽造を検出す
ることができる。

なお、本実施例では、通番を数字で示したが、バーコ
ード等の数字以外のシンボルでもよく、又通番の位置も
券片の任意の位置でよい。又、発券用紙11は連続用紙と
しているが、発券１枚又は複数枚のカット紙を用いても
本発明の範囲を逸脱するものではなく、更に、券片読取
部４はカード読取部２に含めてもよい。

〔発明の効果〕

本発明によれば、投票券の発券時に読取った券毎に固
有な情報により、当該投票券の当落照会時に有効な券か
否かの判別ができるので、投票券の偽造チェックを容易
にかつ確実に行えるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すシステム構成図、第２
図は発券前の発券用紙を示す図、第３図は発券された投
票券を示す図、第４図は中央システムのデータ格納装置
における記憶フオーマットを示す図である。 １……端末装置、２……カード読取部、 ３……発券部、４……券片読取部、 ８……中央システム、10……データ格納装置、 11……発券用紙、12……通番、 13……投票券、14……投票番号。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】投票毎に指定される情報と投票毎に発券す
   る券片に固有の情報とを読取る読取り手段（例えば２、
   ４）と、該読取り手段で読取った前記両情報を対にして
   記憶する記憶手段（例えば10）と、当該記憶手段に前記
   情報対を記憶させた後前記券片に前記指定情報を記録し
   て投票券として発券する発券手段（例えば３）と、当該
   発券手段で発券された前記投票券に記録された前記指定
   情報と券片固有情報とが上記読取り手段で読取られた当
   該両情報に等しい情報対として前記記憶手段にあるか否
   かを検索する検索手段（例えば９）と、当該検索手段の
   動作結果を出力する出力手段（例えば５）とから成るこ
   とを特徴とする投票処理システム。