JP2515748Y2 - 車輌用扉 - Google Patents
車輌用扉Info
- Publication number
- JP2515748Y2 JP2515748Y2 JP1991073274U JP7327491U JP2515748Y2 JP 2515748 Y2 JP2515748 Y2 JP 2515748Y2 JP 1991073274 U JP1991073274 U JP 1991073274U JP 7327491 U JP7327491 U JP 7327491U JP 2515748 Y2 JP2515748 Y2 JP 2515748Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- board
- vehicle
- door
- honeycomb
- heat
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車輌の側出入口に設置
される扉に関し、特に寒冷地や気温の低い冬期での使用
に有用な断熱扉に関する。
される扉に関し、特に寒冷地や気温の低い冬期での使用
に有用な断熱扉に関する。
【0002】
【従来の技術】寒冷地で運用される鉄道車輌において、
特に車輌の側出入口が客室と仕切られていない場合、客
室内の暖房熱で側出入口扉の車内側面に多量の結露を生
じて、乗客の衣服を汚したり、またその結露水が車内側
面を伝って車輌床面に流下し、乗降時に足を滑らせる危
険性もあるので、断熱性の高い車輌用扉を使用する必要
があった。ところが、そのため客室内外の温度差が甚だ
しくなると、車内外両表面板間における熱膨張差で扉本
体が反り、扉の開閉に支障を来すことにもなりかねな
い。このため、特に寒冷地で使用される車輌用扉は、断
熱性を有するものでありながら、内外の温度差による反
りを生じないことが、相反する条件として要求されてい
た。
特に車輌の側出入口が客室と仕切られていない場合、客
室内の暖房熱で側出入口扉の車内側面に多量の結露を生
じて、乗客の衣服を汚したり、またその結露水が車内側
面を伝って車輌床面に流下し、乗降時に足を滑らせる危
険性もあるので、断熱性の高い車輌用扉を使用する必要
があった。ところが、そのため客室内外の温度差が甚だ
しくなると、車内外両表面板間における熱膨張差で扉本
体が反り、扉の開閉に支障を来すことにもなりかねな
い。このため、特に寒冷地で使用される車輌用扉は、断
熱性を有するものでありながら、内外の温度差による反
りを生じないことが、相反する条件として要求されてい
た。
【0003】しかしながら、従来の車輌用扉としては、
車内外の金属製表面板間にアルミニウム等金属薄板より
なるハニカム芯材を介装して扉本体を形成したものが使
用されている。
車内外の金属製表面板間にアルミニウム等金属薄板より
なるハニカム芯材を介装して扉本体を形成したものが使
用されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来の車輌用扉は、扉
本体に金属薄板よりなるハニカム芯材を介装した構造と
したものであるため、断熱性と扉の反り防止という相反
する条件を満たすことは困難とされていた。即ち、車内
外の金属製表面板間にアルミニウム等金属薄板よりなる
ハニカム芯材を介装した扉本体の場合には、車内外両表
面板間の空気層は断熱されてはいるものの、両表面板は
金属製ハニカム芯材を介して互いに熱の伝導が可能であ
るため、外気に接して冷却される車外側表面板の冷熱が
金属製ハニカム芯材を通じて車内側表面板に伝わり、車
内外の金属製表面板間での熱膨張差に起因する反りは生
じないが、車内側表面板での結露の発生を阻止すること
はできなくなる。
本体に金属薄板よりなるハニカム芯材を介装した構造と
したものであるため、断熱性と扉の反り防止という相反
する条件を満たすことは困難とされていた。即ち、車内
外の金属製表面板間にアルミニウム等金属薄板よりなる
ハニカム芯材を介装した扉本体の場合には、車内外両表
面板間の空気層は断熱されてはいるものの、両表面板は
金属製ハニカム芯材を介して互いに熱の伝導が可能であ
るため、外気に接して冷却される車外側表面板の冷熱が
金属製ハニカム芯材を通じて車内側表面板に伝わり、車
内外の金属製表面板間での熱膨張差に起因する反りは生
じないが、車内側表面板での結露の発生を阻止すること
はできなくなる。
【0005】これに対し、扉本体の車内外両表面板間に
ペーパーハニカム芯材が介装される場合には、ペーパー
ハニカム芯材で熱伝導を遮断するので、断熱性が良好と
なり、結露は防止できるが、従来では、扉本体にペーパ
ーハニカム芯材だけを介装することができなかった。
ペーパーハニカム芯材が介装される場合には、ペーパー
ハニカム芯材で熱伝導を遮断するので、断熱性が良好と
なり、結露は防止できるが、従来では、扉本体にペーパ
ーハニカム芯材だけを介装することができなかった。
【0006】即ち、車輌壁のように、車台に支柱や補強
骨枠あるいは屋根枠を直接に枠組みして取り付けられる
車輛構体であれば、その内部に強度の弱いペーパーハニ
カム芯材を介装しても強度的に問題がないが、扉本体
は、車輛構体から独立してレール上を移動するため、扉
本体自体に補強構造を備えなければならない。それがた
めに扉本体に強度の弱いペーパーハニカム芯材を介装す
ると、その断熱性能の故に車内外両表面板間の温度差が
甚だしくなり、車内外の金属製表面板間で熱膨張差が生
じて、扉本体の反りの発生を阻止することができなくな
るという致命的な欠陥を生じることになる。これがため
に従来では、上述のように扉本体にペーパーハニカム芯
材だけを介装することが困難であった。
骨枠あるいは屋根枠を直接に枠組みして取り付けられる
車輛構体であれば、その内部に強度の弱いペーパーハニ
カム芯材を介装しても強度的に問題がないが、扉本体
は、車輛構体から独立してレール上を移動するため、扉
本体自体に補強構造を備えなければならない。それがた
めに扉本体に強度の弱いペーパーハニカム芯材を介装す
ると、その断熱性能の故に車内外両表面板間の温度差が
甚だしくなり、車内外の金属製表面板間で熱膨張差が生
じて、扉本体の反りの発生を阻止することができなくな
るという致命的な欠陥を生じることになる。これがため
に従来では、上述のように扉本体にペーパーハニカム芯
材だけを介装することが困難であった。
【0007】本考案は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、寒冷地や気温の低い冬期での使用において、扉本
体の車内側面に結露を生ずることがなく、また車内外の
温度差が相当に大きいときでも扉本体に反りを生ずるこ
とのない車輌用扉を提供することを目的とする。
ので、寒冷地や気温の低い冬期での使用において、扉本
体の車内側面に結露を生ずることがなく、また車内外の
温度差が相当に大きいときでも扉本体に反りを生ずるこ
とのない車輌用扉を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案の車輌用扉は、扉
本体1を、車外側の肉厚の金属製ハニカムボード8と該
ハニカムボード8より肉薄で車内側面に添装される車内
側の断熱ボード9とにより構成すると共に、扉本体1の
外周枠である本体周枠6とこれに取り付けられる室内側
化粧縁材17〜20との間に断熱性パッキン22〜25
を介装してなることを特徴とするものである。
本体1を、車外側の肉厚の金属製ハニカムボード8と該
ハニカムボード8より肉薄で車内側面に添装される車内
側の断熱ボード9とにより構成すると共に、扉本体1の
外周枠である本体周枠6とこれに取り付けられる室内側
化粧縁材17〜20との間に断熱性パッキン22〜25
を介装してなることを特徴とするものである。
【0009】また本考案の車輌用扉において、前記断熱
ボード9は、ペーパーハニカム芯材15を有するハニカ
ムボード、あるいは樹脂発泡体よりなるものが望まし
い。
ボード9は、ペーパーハニカム芯材15を有するハニカ
ムボード、あるいは樹脂発泡体よりなるものが望まし
い。
【0010】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1は鉄道車輌に使用される片引き式側出入口扉を車内
側より見た正面図、図2はその縦断面図、図3は横断面
図である。これらの図から明らかなように、側出入口扉
は扉本体1を有し、この扉本体1は、それぞれアルミニ
ウム押出型材製の上横骨2、下横骨3、戸先側縦骨4及
び戸尻側縦骨5からなる本体周枠6と、同じくアルミニ
ウム押出型材製の窓開口部周枠7とを備え、本体周枠6
と窓開口部周枠7との間に厚い車外側金属製ハニカムボ
ード8が配設され、この金属製ハニカムボード8の車内
側面に薄い車内側断熱ボード9が添装されており、また
窓開口部周枠7には複層ガラス10a,10aよりなる
窓ガラス10が嵌装されている。
図1は鉄道車輌に使用される片引き式側出入口扉を車内
側より見た正面図、図2はその縦断面図、図3は横断面
図である。これらの図から明らかなように、側出入口扉
は扉本体1を有し、この扉本体1は、それぞれアルミニ
ウム押出型材製の上横骨2、下横骨3、戸先側縦骨4及
び戸尻側縦骨5からなる本体周枠6と、同じくアルミニ
ウム押出型材製の窓開口部周枠7とを備え、本体周枠6
と窓開口部周枠7との間に厚い車外側金属製ハニカムボ
ード8が配設され、この金属製ハニカムボード8の車内
側面に薄い車内側断熱ボード9が添装されており、また
窓開口部周枠7には複層ガラス10a,10aよりなる
窓ガラス10が嵌装されている。
【0011】前記金属製ハニカムボード8は、それぞれ
アルミニウム板よりなる内外両側板11,12と、これ
ら両側板11,12間に介設されたアルミニウム薄板製
のハニカム芯材13とからなり、外側の側板11は扉本
体1の車外側化粧板を形成するもので、本体周枠6及び
窓開口部周枠7のそれぞれの外側面を覆うようにしてそ
れらに接着され、また内側の側板12は本体周枠6及び
窓開口部周枠7のそれぞれの内側面に接着される。
アルミニウム板よりなる内外両側板11,12と、これ
ら両側板11,12間に介設されたアルミニウム薄板製
のハニカム芯材13とからなり、外側の側板11は扉本
体1の車外側化粧板を形成するもので、本体周枠6及び
窓開口部周枠7のそれぞれの外側面を覆うようにしてそ
れらに接着され、また内側の側板12は本体周枠6及び
窓開口部周枠7のそれぞれの内側面に接着される。
【0012】前記断熱ボード9は、前記金属製ハニカム
ボード8と同時に一体形成されたもので、この金属製ハ
ニカムボード8の片方の側板12と、扉本体1の車内側
化粧板を形成するアルミニウム板よりなる側板14との
間にペーパーハニカム芯材15を介装してなり、これら
両側板12,14の内外周辺部にはゴムまたは樹脂製の
断熱性スペーサ16が挿着してあり、そしてこの断熱ボ
ード9はそれぞれアルミニウム押出型材製の化粧縁材1
7,18,19,20及び窓化粧縁枠21と共に本体周
枠6及び窓開口部周枠7にビス止め固定されている。
ボード8と同時に一体形成されたもので、この金属製ハ
ニカムボード8の片方の側板12と、扉本体1の車内側
化粧板を形成するアルミニウム板よりなる側板14との
間にペーパーハニカム芯材15を介装してなり、これら
両側板12,14の内外周辺部にはゴムまたは樹脂製の
断熱性スペーサ16が挿着してあり、そしてこの断熱ボ
ード9はそれぞれアルミニウム押出型材製の化粧縁材1
7,18,19,20及び窓化粧縁枠21と共に本体周
枠6及び窓開口部周枠7にビス止め固定されている。
【0013】前記断熱ボード9の上下端面と化粧縁材1
7,18との間にはそれぞれゴムまたは樹脂製の断熱性
パッキン22,23が介装してあり(図2参照)、また
化粧縁材19,20と本体周枠6の戸先側及び戸尻側縦
骨4,5との間にもそれぞれゴムまたは樹脂製の断熱性
パッキン24,25が介装されている(図3参照)。ま
た図2の下方部に示すように、本体周枠6の下横骨3の
車内側面下端部には化粧縁材26がゴムまたは樹脂製の
断熱性パッキン27,28を介してビスにより取付けら
れている。更に、窓ガラス10の外周縁には窓開口部周
枠7との間にゴムまたは樹脂製のライナー29が介装し
てある。尚、図2及び図3において30は扉本体1の戸
先側端部に装着された戸先ゴム、31は前記金属製ハニ
カムボード8の上部側(窓開口部より上方側)に介装さ
れたステンレス板製の補強板を示す。
7,18との間にはそれぞれゴムまたは樹脂製の断熱性
パッキン22,23が介装してあり(図2参照)、また
化粧縁材19,20と本体周枠6の戸先側及び戸尻側縦
骨4,5との間にもそれぞれゴムまたは樹脂製の断熱性
パッキン24,25が介装されている(図3参照)。ま
た図2の下方部に示すように、本体周枠6の下横骨3の
車内側面下端部には化粧縁材26がゴムまたは樹脂製の
断熱性パッキン27,28を介してビスにより取付けら
れている。更に、窓ガラス10の外周縁には窓開口部周
枠7との間にゴムまたは樹脂製のライナー29が介装し
てある。尚、図2及び図3において30は扉本体1の戸
先側端部に装着された戸先ゴム、31は前記金属製ハニ
カムボード8の上部側(窓開口部より上方側)に介装さ
れたステンレス板製の補強板を示す。
【0014】上述したような構成を有する扉を、寒冷地
で運用される鉄道車輌の側出入口扉として使用した場合
において、扉本体1の車外側ハニカムボード8は金属製
であるため外気で冷やされて全体が低温となるが、この
ハニカムボード8の冷熱は車内側断熱ボード9のペーパ
ーハニカム芯材15で遮断される。即ち、冷たい外気に
よって金属製ハニカムボード8のアルミニウム製車外側
側板11が冷やされ、この車外側側板11の冷熱はアル
ミニウム製のハニカム芯材13、アルミニウム製の本体
周枠6及び窓開口部周枠7を通じてその車内側のアルミ
ニウム製側板12に伝わるが、このアルミニウム製側板
12と断熱ボード9の車内側側板14との間にはペーパ
ーハニカム芯材15及び断熱性スペーサ16が介在し、
またその車内側側板14に取付けてあるアルミニウム製
の化粧縁材17,18,19,20と前記本体周枠6と
の間には断熱性パッキン22,23,24,25がそれ
ぞれ介在しているため、アルミニウム製側板12の冷熱
あるいは本体周枠6及び窓開口部周枠7の冷熱は、ペー
パーハニカム芯材15、断熱性スペーサ16及び断熱性
パッキン22,23,24,25により遮断され、車内
側のアルミニウム製側板12、化粧縁材17,18,1
9,20あるいは窓化粧縁枠21には伝わらず、したが
ってこれら車内側のアルミニウム製側板12、化粧縁材
17,18,19,20、窓化粧縁枠21に結露が生じ
ない。
で運用される鉄道車輌の側出入口扉として使用した場合
において、扉本体1の車外側ハニカムボード8は金属製
であるため外気で冷やされて全体が低温となるが、この
ハニカムボード8の冷熱は車内側断熱ボード9のペーパ
ーハニカム芯材15で遮断される。即ち、冷たい外気に
よって金属製ハニカムボード8のアルミニウム製車外側
側板11が冷やされ、この車外側側板11の冷熱はアル
ミニウム製のハニカム芯材13、アルミニウム製の本体
周枠6及び窓開口部周枠7を通じてその車内側のアルミ
ニウム製側板12に伝わるが、このアルミニウム製側板
12と断熱ボード9の車内側側板14との間にはペーパ
ーハニカム芯材15及び断熱性スペーサ16が介在し、
またその車内側側板14に取付けてあるアルミニウム製
の化粧縁材17,18,19,20と前記本体周枠6と
の間には断熱性パッキン22,23,24,25がそれ
ぞれ介在しているため、アルミニウム製側板12の冷熱
あるいは本体周枠6及び窓開口部周枠7の冷熱は、ペー
パーハニカム芯材15、断熱性スペーサ16及び断熱性
パッキン22,23,24,25により遮断され、車内
側のアルミニウム製側板12、化粧縁材17,18,1
9,20あるいは窓化粧縁枠21には伝わらず、したが
ってこれら車内側のアルミニウム製側板12、化粧縁材
17,18,19,20、窓化粧縁枠21に結露が生じ
ない。
【0015】また、車外側の金属製ハニカムボード8
は、断熱ボード9に較べて断熱性能が低く、両側の側板
11,12間にほとんど温度差を生じないため、扉本体
1の反りを生じることがない。そして金属製ハニカムボ
ード8は、扉本体1の全厚みの大部分を占めるように厚
く構成されて、剛性をもたせてあるため、車輛構体から
独立した車輌用扉であっても十分な強度を確保できると
共に、室内側の断熱ボード9は金属製ハニカムボード8
に比べて肉薄となっているため、扉本体1の全体として
は肉厚にならず嵩張ることがない。
は、断熱ボード9に較べて断熱性能が低く、両側の側板
11,12間にほとんど温度差を生じないため、扉本体
1の反りを生じることがない。そして金属製ハニカムボ
ード8は、扉本体1の全厚みの大部分を占めるように厚
く構成されて、剛性をもたせてあるため、車輛構体から
独立した車輌用扉であっても十分な強度を確保できると
共に、室内側の断熱ボード9は金属製ハニカムボード8
に比べて肉薄となっているため、扉本体1の全体として
は肉厚にならず嵩張ることがない。
【0016】更に、窓ガラス10は複層ガラスとなって
いるため、その室内側面に結露が生じにくい。尚、この
窓ガラス10は合わせガラスとしてもよい。
いるため、その室内側面に結露が生じにくい。尚、この
窓ガラス10は合わせガラスとしてもよい。
【0017】この実施例では、ペーパーハニカム芯材1
5を有するハニカムボードよりなる断熱ボード9を、金
属製ハニカムボード8と同時に形成している、つまり断
熱ボード9の車外側側板を金属製ハニカムボード8の車
内側側板12と兼用させてぺーパーハニカム芯材15を
その車内側側板12に接着しているが、断熱ボード9を
予めペーパーハニカム芯材15と両側側板とによって金
属製ハニカムボード8とは全く別個に形成して、金属製
ハニカムボード8に対し所謂後付け式に取付けるように
してもよい。
5を有するハニカムボードよりなる断熱ボード9を、金
属製ハニカムボード8と同時に形成している、つまり断
熱ボード9の車外側側板を金属製ハニカムボード8の車
内側側板12と兼用させてぺーパーハニカム芯材15を
その車内側側板12に接着しているが、断熱ボード9を
予めペーパーハニカム芯材15と両側側板とによって金
属製ハニカムボード8とは全く別個に形成して、金属製
ハニカムボード8に対し所謂後付け式に取付けるように
してもよい。
【0018】また実施例では、断熱ボード9を、ペーパ
ーハニカム芯材15を有するハニカムボードにより構成
しているが、本考案に係る断熱ボードとしては、例えば
発泡ウレタン等の樹脂発泡体を採用することができる。
この場合、樹脂発泡体は金属製ハニカムボード8に貼着
すればよい。このような樹脂発泡体は断熱性能がきわめ
て良好である上、ペーパーハニカムボードに較ベコスト
も安くつく。
ーハニカム芯材15を有するハニカムボードにより構成
しているが、本考案に係る断熱ボードとしては、例えば
発泡ウレタン等の樹脂発泡体を採用することができる。
この場合、樹脂発泡体は金属製ハニカムボード8に貼着
すればよい。このような樹脂発泡体は断熱性能がきわめ
て良好である上、ペーパーハニカムボードに較ベコスト
も安くつく。
【0019】
【考案の作用及び効果】本考案の車輌用扉は、扉本体
を、車外側の金属製ハニカムボードと該ハニカムボード
の車内側面に添装される車内側の断熱ボードとにより構
成してなるため、寒冷地で運用される鉄道車輌の側出入
口扉として使用した場合において、車外側ハニカムボー
ドは金属製であることから外気で冷やされて全体が低温
となるが、このハニカムボードが保有する冷熱は、車内
側の断熱ボードによって、扉本体の車内側面への伝導を
阻止される。したがって、扉本体の車内側面に結露を発
生することがなくなる。また、金属製ハニカムボード
は、断熱ボードに較べて断熱性能が低く、当該ハニカム
ボードの車内外両側面間にほとんど温度差を生ぜず、し
かも、扉本体を、肉薄の断熱ボードに比べて扉本体の全
厚みの大部分を占める肉厚な金属製ハニカムボードによ
り構成しているため、扉本体の反りの発生が防止され、
且つ車輛構体から独立した車輛用扉に対して十分な強度
を確保することができる。
を、車外側の金属製ハニカムボードと該ハニカムボード
の車内側面に添装される車内側の断熱ボードとにより構
成してなるため、寒冷地で運用される鉄道車輌の側出入
口扉として使用した場合において、車外側ハニカムボー
ドは金属製であることから外気で冷やされて全体が低温
となるが、このハニカムボードが保有する冷熱は、車内
側の断熱ボードによって、扉本体の車内側面への伝導を
阻止される。したがって、扉本体の車内側面に結露を発
生することがなくなる。また、金属製ハニカムボード
は、断熱ボードに較べて断熱性能が低く、当該ハニカム
ボードの車内外両側面間にほとんど温度差を生ぜず、し
かも、扉本体を、肉薄の断熱ボードに比べて扉本体の全
厚みの大部分を占める肉厚な金属製ハニカムボードによ
り構成しているため、扉本体の反りの発生が防止され、
且つ車輛構体から独立した車輛用扉に対して十分な強度
を確保することができる。
【0020】また、断熱ボードを金属性ハニカムボード
に比べて肉薄に形成してなるため、たとえ扉本体を断熱
ボードと金属性ハニカムボードとの重層物によって形成
するものであっても、扉本体全体としては従来に比べて
肉厚とならず嵩張ることがない。
に比べて肉薄に形成してなるため、たとえ扉本体を断熱
ボードと金属性ハニカムボードとの重層物によって形成
するものであっても、扉本体全体としては従来に比べて
肉厚とならず嵩張ることがない。
【0021】しかも本考案によれば、本体周枠とこの室
内側に取り付けられる化粧縁材との 間にも断熱性パッキ
ンが介装されるため、外気が室内側に伝達されることが
なく、これがために室内側の化粧縁材に結露水が付着す
ることがない。
内側に取り付けられる化粧縁材との 間にも断熱性パッキ
ンが介装されるため、外気が室内側に伝達されることが
なく、これがために室内側の化粧縁材に結露水が付着す
ることがない。
【0022】結局本考案によれば、扉本体の反りの発生
を防止して車輛構体から独立した車輛用扉に対して十分
な強度を確保しながら、扉本体の室内側全域にわたって
確実に結露の発生を確実に防止することができるにいた
ったものである。
を防止して車輛構体から独立した車輛用扉に対して十分
な強度を確保しながら、扉本体の室内側全域にわたって
確実に結露の発生を確実に防止することができるにいた
ったものである。
【0023】断熱ボードとして、ペーパーハニカム芯材
を有するハニカムボードを採用すれば、当該ハニカムボ
ードの車内側板には、普通の扉本体の車内側化粧板に使
用されるようなアルミニウム板、ステンレス板、メラミ
ン樹脂板等の使用が可能となるため、外観状の体裁が良
好で、強度の面からも十分な剛性をもたせることができ
る。
を有するハニカムボードを採用すれば、当該ハニカムボ
ードの車内側板には、普通の扉本体の車内側化粧板に使
用されるようなアルミニウム板、ステンレス板、メラミ
ン樹脂板等の使用が可能となるため、外観状の体裁が良
好で、強度の面からも十分な剛性をもたせることができ
る。
【0024】また断熱ボードとして、樹脂発泡体を採用
した場合には、断熱性能がより一層良好なものとなる
上、製作コストを安くすることができる。
した場合には、断熱性能がより一層良好なものとなる
上、製作コストを安くすることができる。
【図1】本考案の実施例を示す車輌用扉の車内側から見
た正面図である。
た正面図である。
【図2】図1のA−A線拡大断面図である。
【図3】図1のB−B線拡大断面図である。
1 扉本体 6 本体周枠 7 窓開口部周枠 8 車外側の金属製ハニカムボード 9 車内側の断熱ボード 10 窓ガラス 11 アルミニウム製の側板 12 アルミニウム製の側板 13 アルミニウム製のハニカム芯材 15 ペーパーハニカム芯材 16 断熱性スペーサ 17 化粧縁材 18 化粧縁材 19 化粧縁材 20 化粧縁材 21 窓化粧縁枠 22 断熱性パッキン 23 断熱性パッキン 24 断熱性パッキン 25 断熱性パッキン 26 化粧縁材 27 断熱性パッキン 28 断熱性パッキン
Claims (3)
- 【請求項1】 扉本体を、車外側の肉厚の金属製ハニカ
ムボードと該ハニカムボードより肉薄で車内側面に添装
される車内側の断熱ボードとにより構成すると共に、扉
本体の外周枠である本体周枠とこれに取り付けられる室
内側化粧縁材との間に断熱性パッキンを介装してなるこ
とを特徴とする車輌用扉。 - 【請求項2】 前記断熱ボードは、ペーパーハニカム芯
材を有するハニカムボードよりなることを特徴とする請
求項1の車輌用扉。 - 【請求項3】 前記断熱ボードは、樹脂発泡体よりなる
ことを特徴とする請求項1の車輌用扉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991073274U JP2515748Y2 (ja) | 1991-08-19 | 1991-08-19 | 車輌用扉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991073274U JP2515748Y2 (ja) | 1991-08-19 | 1991-08-19 | 車輌用扉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0516539U JPH0516539U (ja) | 1993-03-02 |
JP2515748Y2 true JP2515748Y2 (ja) | 1996-10-30 |
Family
ID=13513416
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2515748Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS4857438U (ja) * | 1971-11-09 | 1973-07-21 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2920928B2 (ja) * | 1989-03-01 | 1999-07-19 | 株式会社ブリヂストン | フェノール樹脂発泡体の現場発泡施工方法 |
-
1991
- 1991-08-19 JP JP1991073274U patent/JP2515748Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0516539U (ja) | 1993-03-02 |
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