JP2515740Y2 - 自動塗装装置 - Google Patents

自動塗装装置

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JP2515740Y2
JP2515740Y2 JP1003191U JP1003191U JP2515740Y2 JP 2515740 Y2 JP2515740 Y2 JP 2515740Y2 JP 1003191 U JP1003191 U JP 1003191U JP 1003191 U JP1003191 U JP 1003191U JP 2515740 Y2 JP2515740 Y2 JP 2515740Y2
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air
cylinder
coating machine
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piston
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政信 山口
隆 山中
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Trinity Industrial Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車車体等のワーク
を塗装する自動塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に従来の通称トップレシプロ装置と
呼ばれる自動塗装装置(例えば実開平2−20960
号)の概略構成を示す。図において、1は支持体であ
る。通常、支持体1は、対向配設された支柱2,2と,
両支柱2,2間を連結する補強フレーム3とを含み構成
されている。
【0003】また、11は、塗装機を有する塗装機部で
ある。この塗装機部11は、ワーク形状の複雑化等に対
処するために、多軸方向運動,例えば直交3軸方向運動
のほか揺動・チルト運動を加えたいわゆる5軸方向運動
されるものが多い。通常、かかる塗装機部11は、昇降
レール12,トラッキングボックス13,チルトボック
ス16および複数個(例えば3個)の塗装機17を含み
構成されている。
【0004】ここで、昇降レール12は、図中紙面と直
角方向であるZ軸方向(図示省略)に伸延されており、
各支柱2の上部に設けられた回転体(例えばスプロケッ
ト21)にチェーン25等の紐体を介して上下方向であ
るY軸方向に昇降自在に懸吊されている。この紐体(2
5)の塗装機部11側とは反対側には、それぞれバラン
スウエイト29が吊り下げられており、当該塗装機部1
1の全重量(例えば300kg)と釣合いを保つ構成と
されている。
【0005】また、回転体(21)には、スプロケット
32,33およびチェーン34等を介して昇降用モータ
31が連結されている。しかして、この昇降用モータ3
1を、適宜回転駆動制御することにより,昇降レール1
2とともに塗装機部11を上昇または下降させ、そして
位置決め精度よく任意の位置で停止させることができ
る。
【0006】さらに、トラッキングボックス13は,昇
降レール12に支持されつつZ軸方向にトラッキング可
能に設けられている。このトラッキングボックス13に
は、チルトボックス16が揺動アーム14およびチルト
駆動機構15を介して矢印R方向に揺動自在かつ矢印C
方向にチルト運動可能に連結されている。さらにまた、
チルトボックス16には複数個の塗装機17が矢印X方
向に巾寄自在に取付けられている。
【0007】なお、図3において、9は自動塗装装置が
設置される床面である。また、41はワーク(自動車車
体)Wを搬送するための搬送手段である。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記した自
動塗装装置においては、その構造上,塗装機部11およ
びバランスウエイト29の重量(300kg+300k
g=600kg)が、回転体(21)ひいては支持体1
に負荷として掛かる。そのため、支持体1等の構造を格
別に強化しなければならず、装置全体が大型化・複雑化
する不都合が生じる。
【0009】また、バランスウエイト29は、塗装機部
11の昇降に同期して上下動させる必要があるため細長
く形成することができず,横寸法(直径)が大きくなる
傾向にある。そのため、バランスウエイト29の移動経
路確保のために広大な空きスペースが必要となり,この
点からも装置が大型化しやすい。
【0010】本考案の目的は、上記事情に鑑み、塗装機
部の円滑な昇降を確保しつつ小型・軽量化を図ることが
できる自動塗装装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案は、支持体に設け
られた回転体に,紐体を介して昇降自在に懸吊された塗
装機部と、前記回転体を回転駆動して前記塗装機部を昇
降させる昇降用モータとを含み構成された自動塗装装置
において、上下方向に伸設されたシリンダ本体を有し、
かつシリンダ本体に上下方向に移動可能に支持され
ピストンと,このピストンとの間に作用する磁気力によ
ってピストンと同期して上下動可能にシリンダ本体外に
設けられたバンド部材とを含み,バンド部材が前記塗装
機部に連結されたピストン駆動部を有するエアシリンダ
と、前記シリンダ本体内に所定圧のエアを供給するエア
供給手段および当該シリンダ本体内のエア圧が許容範囲
を越えて変動するのを阻止するエア圧調整手段を有し当
該シリンダ本体内のエア圧により前記ピストン駆動部を
介して前記塗装機部の重量と対抗する抗力を発生させる
エア供給系とを備えたことを特徴とする。
【0012】
【作用】本考案では、エア供給系によってシリンダ本体
内に供給・維持されるエアの圧力により,ピストン駆動
部を介して塗装機部の重量と対抗する抗力が発生する。
この際、塗装機部(したがってピストン駆動部)が昇降
してもシリンダ本体内のエア圧はエア調整手段によって
許容範囲を越えないように調整されるので,塗装機部
(ピストン駆動部)の昇降中に抗力が大幅に変動するよ
うなことはない。このように、エアシリンダとエア供給
系とが協働して,塗装機部を任意の高さ位置に位置決め
可能に支持するので,回転体(ひいては支持体)には塗
装機部の重量等が掛からないことになる。そのため、支
持体等の構造を格別に強化する必要がなくなり,支持体
(ひいては装置全体)の小型・軽量化を図ることができ
る。また、エア供給系を用いてシリンダ本体内に供給・
維持されるエアの圧力を適宜選定することにより,シリ
ンダ本体の内径を小さくしても塗装機部の重量と対向し
得る抗力を発生させることができる。したがって、シリ
ンダ本体を細長く形成することができ、設置スペースを
節約することができる。
【0013】その結果、塗装機部の円滑な昇降を確保し
つつ装置全体の小型・軽量化を図ることができる。
【0014】
【実施例】本考案の一実施例を図面に基づき説明する。
本実施例に係る自動塗装装置は、図1および図2に示す
如く,支持体1,塗装機部11,回転体(スプロケット
21),紐体(チェーン25),昇降用モータ31およ
び本装置の特徴部であるエアシリンダ50,エア供給手
段60を含み構成されている。なお、図3に示した構成
要素と同一のものについては同一の符号を付し、その説
明を省略もしくは簡略化する。
【0015】ここで、エアシリンダ50は、エア供給系
60と協働して塗装機部11の重量(本実施例では30
0kg)に対抗する抗力を発生させる手段であり,従来
のバランスウエイトの代わりとなるものである。本実施
例においては、エアシリンダ50は、塗装機部11の円
滑な昇降を確保するために,長大なストロークを有する
いわゆるロッドレスシリンダより形成されている。ま
た、エアシリンダ50は、シリンダ本体51およびピス
トン駆動部52を含み構成されている。シリンダ本体5
1は、設置スペースの節約を図るために塗装機部11に
接近配設されるとともに床面52上に上方に伸延するよ
うに設置されている。また、シリンダ本体51の内径は
小径(本実施例では直径6.2cm)とされており,当
該シリンダ本体51にはピストン駆動部52が上下方向
に移動可能に支持されている。より具体的には、ピスト
ン駆動部52は、シリンダ本体51内に上下方向に摺動
自在に設けられたピストン53と,このピストン53
の間に作用する磁気力によってピストン53と同期して
上下動可能にシリンダ本体51外に設けられたバンド部
材54とから構成されている。なお、バンド部材54は
連結部材59を介して塗装機部11に連結されている。
【0016】一方、エア供給系60は、シリンダ本体5
1内に所定圧のエアを供給,維持してピストン駆動部5
2を介して塗装機部11の重量に対向する抗力を発生さ
せる手段である。本実施例においては、エア供給系60
は、エア供給手段61およびエア調整手段65から構成
されている。
【0017】エア供給手段61は、シリンダ本体51内
に所定圧のエアを供給する手段である。本実施例におい
ては、エア供給手段61は、エア搬送管62およびエア
レギュレータ63等から構成されている。なお、エア供
給手段61によってシリンダ本体51内へ供給されるエ
アの圧力は、当該シリンダ本体51の内径および塗装機
部11の重量を考慮して5kg/cm2 とされている。
【0018】一方、エア調整手段65は、シリンダ本体
51内のエア圧がピストン駆動部52の移動等に際して
許容範囲を越えて変動するのを阻止する手段であり,エ
アレギュレータ63,リリーフ弁66および管62,6
7を含み構成されている。本実施例においては、エア圧
の許容範囲は、塗装機部11の下降開始時等にピストン
駆動部52に当該塗装機部11の自重のほか慣性力が作
用することを考慮して,5〜5.3kg/cm2 とされ
ている。
【0019】次に作用について説明する。エア供給系6
0によってシリンダ本体51内に供給・維持されるエア
の圧力により,ピストン駆動部52を介して塗装機部1
1の重量と対抗する抗力が発生する。この際、塗装機部
11(したがってピストン駆動部52)が昇降してもシ
リンダ本体51内のエア圧はエア調整手段65によって
許容範囲を越えないように調整されるので,塗装機部1
1(ピストン駆動部52)の昇降中に抗力が大幅に変動
するようなことはない。このように、エアシリンダ50
とエア供給系60とが協働して,塗装機部11を任意の
高さ位置に位置決め可能に支持するので,支持体1には
塗装機部11の重量等が掛からないことになる。そのた
め、支持体1の構造を格別に強化する必要がなくなり,
支持体1(ひいては装置全体)の小型・軽量化を図るこ
とができる。さらに、シリンダ本体51が細長く形成さ
れており,設置スペースが節約されて、塗装機部11の
円滑な昇降を確保しつつ装置全体の小型・軽量化を図る
ことができる。
【0020】しかして、この実施例によれば、上下方向
に伸設されたシリンダ本体51を有し、かつシリンダ本
体51内に上下方向に摺動自在に設けられたピストン5
3と,このピストン53との間に作用する磁気力によっ
てピストン53と同期して上下動可能にシリンダ本体5
1外に設けられたバンド部材54とを含み,バンド部材
54が連結部材59を介して塗装機部11に連結された
ピストン駆動部51を有するエアシリンダ50と、シリ
ンダ本体51内に所定圧のエアを供給するエア供給手段
61および当該シリンダ本体51内のエア圧が許容範囲
を越えて変動するのを阻止するエア圧調整手段65を有
し当該シリンダ本体51内のエア圧によりピストン駆動
部52を介して塗装機部11の重量と対抗する抗力を発
生させるエア供給系60とを備えた構成としたので、エ
アシリンダ50とエア供給系60とが協働して,塗装機
部11を任意の高さ位置に位置決め可能に支持するの
で,支持体1に塗装機部11等の重量が掛からなくな
る。そのため、支持体1等の構造を格別に強化する必要
がなくなり,支持体1(ひいては装置全体)の小型・軽
量化を図ることができる。また、エア供給系60を用い
てシリンダ本体51内に供給・維持されるエアの圧力を
適宜選定することにより,シリンダ本体の内径を小さく
しても塗装機部11の重量と対向する抗力を発生させる
ことができる。したがって、シリンダ本体51を細長く
形成することができ、設置スペースを節約することがで
きる。その結果、塗装機部11の円滑な昇降を確保しつ
つ装置全体の小型・軽量化を図ることができる。
【0021】また、エアシリンダ50をロッドレスシリ
ンダにより形成したので、軽量化を図りつつ長大なスト
ロークを容易に得ることができ,この点からも塗装機部
11の円滑な昇降を確保することができる。
【0022】さらに、シリンダ本体51を、塗装機部1
1に接近配設するとともに小径としたので,一段と設置
スペースを節約して小型・軽量化を図ることができる。
【0023】
【0024】また、上記実施例においては、本考案に係
る自動塗装装置を自動車車体の上面を塗装するトップレ
シプロ装置に適用したが、自動車車体の側面を塗装する
サイドレシプロ装置に適用してもよいことは勿論であ
る。
【0025】
【考案の効果】本考案によれば、上下方向に伸設された
シリンダ本体を有し、かつシリンダ本体内に上下方向に
移動可能に支持されたピストンと,このピストンとの間
に作用する磁気力によってピストンと同期して上下動可
能にシリンダ本体外に設けられたバンド部材とを含み,
バンド部材が塗装機部に連結されたピストン駆動部を有
するエアシリンダと、シリンダ本体内に所定圧のエアを
供給するエア供給手段および当該シリンダ本体内のエア
圧が許容範囲を越えて変動するのを阻止するエア圧調整
手段を有し当該シリンダ本体内のエア圧によりピストン
駆動部を介して塗装機部の重量と対抗する抗力を発生さ
せるエア供給系とを備えた構成としたので、塗装機部の
円滑な昇降を確保しつつ小型・軽量化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の要部を示す図である。
【図2】一実施例の全体構成を示す図である。
【図3】従来の自動塗装装置の全体構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 支持体 11 塗装機部 21 スプロケット(回転体) 50 エアシリンダ 51 シリンダ本体 52 ピストン駆動部53 ピストン 54 バンド部材 60 エア供給系 61 エア供給手段 65 エア調整手段

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体に設けられた回転体に,紐体を介
    して昇降自在に懸吊された塗装機部と、前記回転体を回
    転駆動して前記塗装機部を昇降させる昇降用モータとを
    含み構成された自動塗装装置において、 上下方向に伸設されたシリンダ本体を有し、かつシリン
    ダ本体に上下方向に移動可能に支持されたピストン
    と,このピストンとの間に作用する磁気力によってピス
    トンと同期して上下動可能にシリンダ本体外に設けられ
    たバンド部材とを含み,バンド部材が前記塗装機部に連
    結されたピストン駆動部を有するエアシリンダと、 前記シリンダ本体内に所定圧のエアを供給するエア供給
    手段および当該シリンダ本体内のエア圧が許容範囲を越
    えて変動するのを阻止するエア圧調整手段を有し当該シ
    リンダ本体内のエア圧により前記ピストン駆動部を介し
    て前記塗装機部の重量と対抗する抗力を発生させるエア
    供給系とを備えたことを特徴とする自動塗装装置。
JP1003191U 1991-02-28 1991-02-28 自動塗装装置 Expired - Lifetime JP2515740Y2 (ja)

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JPH04106664U JPH04106664U (ja) 1992-09-14
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JP2572519B2 (ja) * 1993-02-17 1997-01-16 鹿島建設株式会社 塗装ガン駆動装置

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