JP2515584B2 - 仕分け方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、規格化されない少量多品種の商品の仕分け
を行う仕分け方法に関するものである。

従来の技術 従来の上記仕分け方法では、入荷された商品を一品毎
に作業員が確認して予め設定された行き先リストを検索
し、作業員は商品を行き先毎に搬送して行き先を再確認
し仕分けていた。

発明が解決しようとする課題 しかし、従来の規格化されない少量多品種の商品の仕
分け方法では、入荷、出荷の状況が確認できず、また全
ての仕分けが終了しないと行き先毎の仕分けが終了した
かが確認できず出荷が遅くなることが多かった。また、
作業員は行き先リストを検索するなど作業量が多く、ミ
スを防止するための負担が大きく、作業能率が悪かっ
た。上記問題を解決するため、コンピュータに商品一品
毎のデータを登録し、コンピュータで商品一品毎に行き
先を設定して表示し、かつ商品一品毎に移動を確認する
方法が考えられるが、商品一品毎の情報量が多くなり、
コンピュータのデータ量と処理能力が極大となるという
問題点があった。

本発明は上記問題を解決するものであり、商品一品毎
の入荷、仕分けの状況が確認でき、コンピュータのデー
タ量を抑えることができ、作業員の負担を軽減し、作業
能率を高めた仕分け方法を提供することを目的とするも
のである。

課題を解決するための手段 上記問題を解決するため本発明は、バーコードからな
る商品コードが取付けられた商品が入荷すると、バーコ
ードからなる台車コードが取付けられた台車に積載し、
台車を複数の仕分けゾーンを回送しながら台車より商品
を仕分けゾーンの各行き先毎に仕分けを行う仕分け方法
であって、商品の入荷に際し、台車の台車コードを読み
出し、台車に積載する商品毎に商品コードを読み出して
仕分け管理装置に入力し、仕分け管理装置は、入力した
商品コードより予め設定された商品行き先コードを検索
し、台車毎に台車コード、商品コードおよび商品行き先
コードからなるICカードと、台車毎に商品行き先コード
による仕分けゾーンおよびこの仕分けゾーン毎の商品の
仕分け数を掲載した仕分けリストを発行し、回送先の仕
分けゾーンにてICカードを読出して表示器制御装置に入
力することにより、表示器制御装置は仕分けゾーン内に
登録された商品行き先コードの各行き先に商品コードに
よる商品識別符号を掲示し、この商品識別符号により商
品の仕分けを行うものである。

作用 上記方法により、台車毎に台車と台車に積載する商品
のバーコードが読み出されると、仕分け管理装置に台車
毎に商品コードと、商品コードにより検索された商品行
き先コードが登録され、よって入荷状況が確認され、台
車毎に台車ナンバー、商品コードおよび商品行き先コー
ドからなるICカードと、商品行き先コードによる仕分け
ゾーンおよびこの仕分けゾーン毎の商品の仕分け数が掲
載された仕分けリストが発行される。台車が回送された
仕分けゾーンでICカードが読み出され、表示器制御装置
に入力されると、この表示器制御装置は仕分けゾーン内
に登録された商品行き先コードの各行き先に、商品コー
ドにより商品識別符号を掲示し、よってこの仕分けゾー
ンでの仕分けが確認され、商品識別符号に基づいて商品
は各行き先毎に仕分けられる。また表示器制御装置は各
行き先毎に仕分けが満杯になったかを確認し、順次出荷
を促すことが可能となる。

実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
なお、仕分けする商品を衣類とする。

第１図は本発明の仕分け方法を使用した仕分け設備の
構成図である。第１図において、１は仕分け管理装置で
あるセンターコンピュータであり、管理センターＡのホ
ストコンピュータ２からの入荷、出荷の予定データに基
づき、後述する商品コード毎に行き先コードを設定し、
またホストコンピュータ２へ入荷、出荷のデータを出力
している。仕分け設備の荷受エリアには、入荷される商
品に添付される。たとえば第２図に示す入荷カード３の
バーコード3A,3Bから商品コードと納入業者コードを読
み出し、あるいは第３図に示す衣類４を吊して搬送する
台車５に取付けられた、たとえば第４図のような台車ラ
ベル６のバーコード6Aから台車コード（台車ナンバー）
を読み出しセンターコンピュータ１へ出力するバーコー
ドリーダ７と、台車５毎に台車５に吊された衣類４の仕
分けゾーンおよび仕分ゾーン毎の仕分け個数を掲載し
た、第５図に示す仕分け補助リスト８を印刷して発行す
るプリンタ９と、台車５毎に台車ナンバー、商品コード
および商品コードにより検索した商品行き先コードから
なる、第３図に示すICカード20を発行するICカードライ
タ21が設けられている。

入荷カード３はシール構造になっており、上記バーコ
ードからなる衣類４の型番、色指定、サイズなどのデー
タを含む商品コード3A、バーコードからなる納入業者コ
ード3B、衣類４の型番3C、色指定3D、納品日付3E、およ
び衣類４のサイズ3Fが印字され、３つに別れて裏紙部よ
りはがすことができ、貼付け可能となっている。

また、台車５には、前後側壁10A,10B上部にトロリ11
A,11Bが設けられており、吊り下げ案内レール12に両ト
ロリ11A,11Bを上方から係合させ、吊り下げ案内レール1
2の上方に配設した推進装置をトロリ11A,11Bに作用させ
ることで吊り下げ案内レール12の一定経路上を駆動走行
可能に構成されており、また前後側壁10A,10Bの上部間
にはハンガーバー13が取付けられ、このハンガーバー13
に複数の衣類４が各々ハンガー14を介して吊される。さ
らに前側壁10AにはICカード20と仕分け補助リスト８を
収納するケース10Cが設けられている。

第１図の各仕分けゾーンの構成を第６図に示す。仕分
けゾーンは、凵字状の通路を挾んで行き先毎に設けられ
た複数の仕分け台車15により構成され、これら仕分け台
車15の上部には仕分け台車15毎に第７図に示すピックア
ップ表示器16が設けられている。ピックアップ表示器16
は、仕分ける衣類４のサイズと枚数を表示するディジタ
ル表示器16Aと、仕分け台車15への仕分け終了の際に押
す確認スイッチ16Bから構成されている。仕分けゾーン
の入口には、吊り下げ案内レール12から卸された台車５
のICカード20から台車ナンバー、商品コードおよび商品
行き先コードを読み出すICカードリーダ22と、第８図に
示すように台車ナンバーを表示するディジタル表示器18
Aと仕分けゾーンに入る際に押す確認スイッチ18Bからな
る台車ナンバー表示器18と、ICカードリーダ22より台車
ナンバー、商品コードおよび商品行き先コードを入力
し、、ピックアップ表示器16および台車ナンバー表示器
18の表示を制御するモニタ付のマイクロコンピュータか
らなるコントローラ23が設けられている。ピックアップ
表示器16と台車ナンバー表示器18のディジタル表示はコ
ントローラ23からの信号により表示され、これら表示器
16,18の確認スイッチ18A,18Bの確認信号はコントローラ
23に入力されている。

センターコンピュータ１の動作を第９図のフローチャ
ートにしたがって詳細に説明する。

まず、ホストコンピュータ２からの入荷・出荷の予定
データに基づき、商品コード毎に行き先コードが設定さ
れているかを確認し（ステップ31）、設定されていなけ
れば終了とする。台車５の台車ナンバーがバーコードリ
ーダ７より入力されると（ステップ32）、第１表に示す
ような台車ナンバーによるマトリクスを登録する（ステ
ップ33）。続いて台車５に吊されて搬送される衣類４毎
にバーコードリーダ７より商品コードが入力されると
（ステップ34）、商品コードにより商品行き先コードを
検索し（ステップ35）、終了コードがバーコードリーダ
７より入力されるまでこれを繰り返す（ステップ36）。
そして終了コードが入力されると、第１表の台車ナンバ
ーのマトリクスに格納し（ステップ37）、この第１表の
データ、すなわち台車ナンバー、商品コードおよび商品
行き先コードからなるデータをICカードライタ21に出力
してICカード20を発行し（ステップ38）、さらに商品行
き先コードから仕分けゾーンを確認し、仕分けゾーン毎
の仕分け枚数をカウントしてプリンタ９へ出力し、仕分
け補助リスト８を発行する（ステップ39）。そして、IC
カード20および仕分け補助リスト８の発行が終了すると
上記台車ナンバーによるマトリクスを消去する（ステッ
プ40）。

そして、台車５のケース10CにICカード20と仕分け補
助リスト８が収納され、吊り下げ案内レール12にトロリ
11A,11Bにより吊られると、推進装置により目標の仕分
けゾーンに台車５は移動される。

コントローラ23の動作を第10図のフローチャートにし
たがって詳細に説明する。

台車５が目標の仕分けゾーンに移動され、ICカードリ
ーダ22によりICカード20の台車ナンバー、商品コードお
よび商品行き先コードが入力されると（ステップ41）、
前の台車５が仕分けゾーン内で仕分けをまだ行っている
かを、仕分けゾーン内の仕分けを行う行き先の仕分け台
車15上のピックアップ表示器16の確認スイッチ16Aの確
認信号が全て入力されているかにより確認し（ステップ
42）、仕分けゾーンに前の台車５が仕分け中の時は待機
する（ステップ43）。このとき台車ナンバー表示器18に
は前の台車のナンバーが表示されている。前の台車５の
仕分けが終了すると、台車ナンバー表示器18にICカード
より入力した台車ナンバーが変更されて表示され（ステ
ップ44）、行き先コードにより仕分けゾーン内の行き先
のピックアップ表示器16が選択され、これらピックアッ
プ表示器16に商品コードにより衣類４のサイズと仕分け
枚数が表示される（ステップ45）。台車ナンバー表示器
18の確認スイッチ18Bが押されると（ステップ46）、台
車５の仕分けゾーンへの進入を確認する（ステップ4
7）。衣類４がピックアップ表示器16の指示にしたがっ
て台車15に移され確認スイッチ16Bが押されると（ステ
ップ48）、台車マトリクスの商品コードを消去し（ステ
ップ49）、よってピックアップ表示器16の表示を消灯す
る（ステップ50）。そして台車マトリクスの商品コード
が全て消去されたか、すなわち確認信号により仕分けが
終了したことが確認されると（ステップ51）、次に仕分
け台車15毎に衣類４が満杯になっているかを、仕分け台
車15毎の衣類４の枚数のカウントにて確認し、一定の枚
数になるとコントローラ23のモニタに表示して（ステッ
プ52,53）、終了する。

この仕分けゾーンにて仕分けが終了し、仕分け補助リ
スト８により他の仕分けゾーンでの仕分けがあることが
確認されると、台車５を移動し、他の仕分けゾーンで第
10図のフローチャートにしたがって同様の仕分けを行
い、他の仕分けゾーンが存在しないと仕分け終了とな
る。仕分けの台車15が衣類４で満杯となると、搬送され
て梱包され各行き先へ出荷される。

上記構成による動作を説明する。

上記構成により、作業員は入荷した衣類４を台車５に
移載した後、バーコードリーダ７より台車ナンバーおよ
び衣類４の商品コードをセンターコンピュータ１に入力
すると、ICカード20および仕分け補助リスト８が発行さ
れるのでこれらを台車５のケース10Cに収納し、台車５
を吊り下げ案内レール12にトロリ11A,11Bにより吊り下
げて目標の仕分けゾーンへ移動させる。目標の仕分けゾ
ーンでは、作業員はICカード20をICカードリーダ22にか
け、台車ナンバー表示器18がこのICカードの台車ナンバ
ーを表示したかを確認し、台車ナンバーを確認すると、
台車ナンバー表示器18の確認スイッチ18Aを押して仕分
けゾーン内へ台車５を押して入り、ピックアップ表示器
16にサイズと枚数が表示されている仕分け台車15に衣類
４のサイズと枚数を確認して移し（仕分し）、ピックア
ップ表示器16の確認スイッチ16Aを押し、ピックアップ
表示器16の消灯を確認し、仕分けゾーン内を回送する。
この仕分けゾーンでの仕分けが終了すると、他の仕分け
ゾーンへ台車５を移動する。また、衣類４で満杯となっ
た仕分け台車15をコントローラ23のモニタで確認し、仕
分け台車15を引出し衣類４を梱包し出荷する。

このように、台車ナンバーおよび商品コードを入力す
ることにより、入荷状況がセンターコンピュータ１にて
確認され、またセンターコンピュータ１はICカード20を
発行することにより、入荷した衣類４一品毎のデータを
保管する必要がなくなり、データ量を減らすことがで
き、処理能力を向上させることができる。さらに、ICカ
ード20の読み出しに時間的制約はないので、人手が介在
して不確定な流れとなる仕分け作業や運用に柔軟に対応
することができ、またICカード20に衣類４の値段などの
データを入力することも可能となる。また、作業員は衣
類４の行き先を検索して捜す必要がなくなり、作業能率
を向上させることができる。

発明の効果 以上のように本発明によれば、台車毎に商品コードと
商品行き先コードが登録されてICカードが発行されるこ
とにより、入荷状況が確認できるとともに、仕分けゾー
ンでICカードを読み出すだけで各行き先に商品識別符号
が掲示されるためこの商品識別符号に基づいて商品の仕
分けを行えばよく、行き先リストを検索する必要がなく
なり、作業能率を向上させることができる。またICカー
ドが発行されると、ICカードに商品毎のデータが格納さ
れるので、仕分け管理装置はそのデータを消去すること
ができ、仕分け管理装置はデータ量を削減することがで
きる。さらに、ICカードの読み出しに時間的制約はない
ので、台車の仕分けの順を変更するなど運用を柔軟に行
うことができる。また、表示器制御装置は仕分け先の商
品の満杯を確認できるので、順次商品の梱包、出荷を促
すことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す仕分け方法を使用した
仕分け設備の構成図、第２図〜第５図はそれぞれ同仕分
け設備において使用する、入荷カードの表面図、台車の
側面図、台車ラベルの表面図および仕分け補助リストの
表面図、第６図は同仕分け設備の仕分けゾーンの斜視
図、第７図および第８図はそれぞれ同仕分け設備におい
て使用する、ピックアップ表示器および台車ナンバー表
示器の表面図、第９図および第10図はそれぞれ同仕分け
設備のセンターコンピュータおよびコントローラの要部
フローチャート図である。 １……センターコンピュータ（仕分け管理装置）、２…
…ホストコンピュータ、３……入荷カード、3A……商品
コード、４……衣類（商品）、５……台車、６……台車
ラベル、6A……台車コード、７……バーコードリーダ、
８……仕分け補助リスト（仕分けリスト）、９……プリ
ンタ、15……仕分け台車、16……ピックアップ表示器、
18……台車ナンバー表示器、20……ICカード、21……IC
カードライタ、22……ICカードリーダ、23……コントロ
ーラ（表示制御装置）。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】バーコードからなる商品コードが取付けら
   れた商品が入荷すると、バーコードからなる台車コード
   が取付けられた台車に積載し、台車を複数の仕分けゾー
   ンを回送しながら台車より商品を仕分けゾーンの各行き
   先毎に仕分けを行う仕分け方法であって、商品の入荷に
   際し、台車の台車コードを読み出し、台車に積載する商
   品毎に商品コードを読み出して仕分け管理装置に入力
   し、仕分け管理装置は、入力した商品コードより予め設
   定された商品行き先コードを検索し、台車毎に台車コー
   ド、商品コードおよび商品行き先コードからなるICカー
   ドと、台車毎に商品行き先コードによる仕分けゾーンお
   よびこの仕分けゾーン毎の商品の仕分け数を掲載した仕
   分けリストを発行し、回送先の仕分けゾーンにてICカー
   ドを読み出して表示器制御装置に入力することにより、
   表示器制御装置は仕分けゾーン内に登録された商品行き
   先コードの各行き先に商品コードによる商品識別符号を
   掲示し、この商品識別符号により商品の仕分けを行う仕
   分け方法。