JP2515372Y2 - 剛体電車線のピン止め接続構造 - Google Patents
剛体電車線のピン止め接続構造Info
- Publication number
- JP2515372Y2 JP2515372Y2 JP1988105924U JP10592488U JP2515372Y2 JP 2515372 Y2 JP2515372 Y2 JP 2515372Y2 JP 1988105924 U JP1988105924 U JP 1988105924U JP 10592488 U JP10592488 U JP 10592488U JP 2515372 Y2 JP2515372 Y2 JP 2515372Y2
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- JP
- Japan
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- web
- seam
- rails
- head
- rail
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Machines For Laying And Maintaining Railways (AREA)
- Mutual Connection Of Rods And Tubes (AREA)
- Current-Collector Devices For Electrically Propelled Vehicles (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は剛体電車線の接続部の構造に関するものであ
る。摺接面を一線に揃えて接続された両レールが繰返し
振動や地震の衝撃等によって、接続部に食い違いを生ず
るのを防止するもので、継目を溶接することなく、目的
を達することを特徴とする。
る。摺接面を一線に揃えて接続された両レールが繰返し
振動や地震の衝撃等によって、接続部に食い違いを生ず
るのを防止するもので、継目を溶接することなく、目的
を達することを特徴とする。
[従来の技術] I形レールの剛体電車線は頭部にパンタグラフとの摺
接面を設けるが、隣接レールとの接続部に於いてこの摺
接面に高低の食い違いがないようにしておくことが、パ
ンタグラフの損傷を避ける上で肝要である。このためレ
ールの附設にあたっては、レール曲げ治具を用い、両レ
ールの対向端面が上記條件を満たすよう精密な修正整形
を行う。この治具はレールの長手方向2箇所でレールの
頭部を支持し、その中央部でレール底部を、油圧で押圧
可能としたものである。
接面を設けるが、隣接レールとの接続部に於いてこの摺
接面に高低の食い違いがないようにしておくことが、パ
ンタグラフの損傷を避ける上で肝要である。このためレ
ールの附設にあたっては、レール曲げ治具を用い、両レ
ールの対向端面が上記條件を満たすよう精密な修正整形
を行う。この治具はレールの長手方向2箇所でレールの
頭部を支持し、その中央部でレール底部を、油圧で押圧
可能としたものである。
この治具で修正整形された両レールは端面を突き合わ
せ溶接した後、両レールにまたがる継目板を固着して完
工となる。ところがこの溶接作業は、その前後に隧道内
への溶接機の搬入、電源の確保、溶接箇所の研削仕上と
時間のかかる工程を必要とする。このため継目板を固着
するだけにとどめることも多い。その場合は前記したよ
うに経年変形或いは地震衝撃により継目に思わざる食い
違いを起こすことがある。
せ溶接した後、両レールにまたがる継目板を固着して完
工となる。ところがこの溶接作業は、その前後に隧道内
への溶接機の搬入、電源の確保、溶接箇所の研削仕上と
時間のかかる工程を必要とする。このため継目板を固着
するだけにとどめることも多い。その場合は前記したよ
うに経年変形或いは地震衝撃により継目に思わざる食い
違いを起こすことがある。
[課題解決の手段] レール端面での食い違いは、レール頭部高さの食い違
いと、レールウエブ端面の段差との2つを考えねばなら
ない。前者の解決には、摺接面から同一高さ位置に於い
て、軸線方向盲孔を穿ち、盲孔と嵌合可能なピンの両端
を夫々へ挿入し、レールは隙間なしに突き合わせるよう
にする。後者解決のためには、上記ピン用盲孔を夫々の
レールウエブ端面の中心線上に穿つこととする。この條
件さえ満たしていればレール頭部が製作不斉で左右フレ
があっても何等支障とならない。
いと、レールウエブ端面の段差との2つを考えねばなら
ない。前者の解決には、摺接面から同一高さ位置に於い
て、軸線方向盲孔を穿ち、盲孔と嵌合可能なピンの両端
を夫々へ挿入し、レールは隙間なしに突き合わせるよう
にする。後者解決のためには、上記ピン用盲孔を夫々の
レールウエブ端面の中心線上に穿つこととする。この條
件さえ満たしていればレール頭部が製作不斉で左右フレ
があっても何等支障とならない。
[実施例] 図面について説明する。レール1は頭部1a、ウエブ1
b、底部1cから成り、頭部がパンタグラフとの摺接面に
形成されている。1対のレール1,1は頭部摺接面を一線
に揃え、端面を突き合わせてある。頭部の接続面には摺
接面から同一高さ位置で対向する盲孔が穿ってあり、両
孔へピン2が嵌合させてある。この盲孔は夫々のレール
ウエブの中心線上に位置させておく。ウエブ1bには適当
間隔でその両面に対向して円形座ぐりを設け、夫々に円
形スペーサ3がロウ接してある。座ぐりによってロウの
流出がはばまれ、ロウ接は完全なものとなる。ブースタ
バー4はその外周へレールと平行に配置され、継目部で
は更にその外側に継目板5を添設する。継目板5はレー
ルの継目中心に左右振分け両レールにまたがる短冊形板
で、内面に銅板6をボルト挿入箇所付近でロウ接し、そ
れ以外の箇所は銅板と適当な隙間を設けてある。ボルト
7はブースタバーとスペーサを介し、継目板をレールに
締付ける。
b、底部1cから成り、頭部がパンタグラフとの摺接面に
形成されている。1対のレール1,1は頭部摺接面を一線
に揃え、端面を突き合わせてある。頭部の接続面には摺
接面から同一高さ位置で対向する盲孔が穿ってあり、両
孔へピン2が嵌合させてある。この盲孔は夫々のレール
ウエブの中心線上に位置させておく。ウエブ1bには適当
間隔でその両面に対向して円形座ぐりを設け、夫々に円
形スペーサ3がロウ接してある。座ぐりによってロウの
流出がはばまれ、ロウ接は完全なものとなる。ブースタ
バー4はその外周へレールと平行に配置され、継目部で
は更にその外側に継目板5を添設する。継目板5はレー
ルの継目中心に左右振分け両レールにまたがる短冊形板
で、内面に銅板6をボルト挿入箇所付近でロウ接し、そ
れ以外の箇所は銅板と適当な隙間を設けてある。ボルト
7はブースタバーとスペーサを介し、継目板をレールに
締付ける。
以上のように構成される本考案では、レールへのスペ
ーサ3のロウ接、継目板5への銅板6のロウ接、頭部へ
の盲孔あけ、及び各部材のボルト孔あけもすべて予め工
場作業ですませておく。工事現場ではまず両盲孔が一線
上にくるよう調節する。その上で片方の盲孔へピン2を
嵌入し、他方のレールを動かしてピンの突出部へ被挿す
る。このあとブースタバーと継目板をウエブにあてがい
ボルト7で締付ける。両レール端がピン7で位置決めさ
れているので、各部材のボルト挿通孔を合わせるのに難
はない。
ーサ3のロウ接、継目板5への銅板6のロウ接、頭部へ
の盲孔あけ、及び各部材のボルト孔あけもすべて予め工
場作業ですませておく。工事現場ではまず両盲孔が一線
上にくるよう調節する。その上で片方の盲孔へピン2を
嵌入し、他方のレールを動かしてピンの突出部へ被挿す
る。このあとブースタバーと継目板をウエブにあてがい
ボルト7で締付ける。両レール端がピン7で位置決めさ
れているので、各部材のボルト挿通孔を合わせるのに難
はない。
[効果] 特開昭56-82587にアルミニウム材製の給電部(ブース
タバー)とアルミニウム材製の継目板を重ねて鋼製のレ
ールウエブへボルト締めする構造が開示されているが、
異金属接触による電食が避けられず、アルミニウムの継
目板では機械的強度も問題となる。また実開昭56-13422
8で端部を突合わせた1対のパイプ型トロリ線を内部に
挿入したピンで接続する構造が開示されているが、薄肉
のパイプを内部の太いピンで接続するもので、継目にお
ける摺接面の段差を無くすることを目的としたものでな
い。何れも本考案は構成及び作用を異にする。
タバー)とアルミニウム材製の継目板を重ねて鋼製のレ
ールウエブへボルト締めする構造が開示されているが、
異金属接触による電食が避けられず、アルミニウムの継
目板では機械的強度も問題となる。また実開昭56-13422
8で端部を突合わせた1対のパイプ型トロリ線を内部に
挿入したピンで接続する構造が開示されているが、薄肉
のパイプを内部の太いピンで接続するもので、継目にお
ける摺接面の段差を無くすることを目的としたものでな
い。何れも本考案は構成及び作用を異にする。
これに対し本考案では鋼レールが銅スペーサで、また
鋼の継目板が銅板で夫々ロウ接されこの両銅材でブース
タバーを挟持するので電食を防止できる。上記ロウ接は
工場作業で実施可能で、工事現場では、ボルト締めだけ
となる。また本考案のピン孔は頭部摺接面からの高さ間
隔を厳に共通にするので、時間の経過によっても継目に
くい違いを起こすことはない。
鋼の継目板が銅板で夫々ロウ接されこの両銅材でブース
タバーを挟持するので電食を防止できる。上記ロウ接は
工場作業で実施可能で、工事現場では、ボルト締めだけ
となる。また本考案のピン孔は頭部摺接面からの高さ間
隔を厳に共通にするので、時間の経過によっても継目に
くい違いを起こすことはない。
以上により溶接なしの接続を可能にしたことが本考案
の特徴である。
の特徴である。
第1図は継目部附近正面図、第2図は同AA断面矢視図、
第3図は継目板の側面図である。 1……レール、2……ピン、3……スペーサ、4……ブ
ースタバー、5……継目板、6……銅板、7……ボル
ト。
第3図は継目板の側面図である。 1……レール、2……ピン、3……スペーサ、4……ブ
ースタバー、5……継目板、6……銅板、7……ボル
ト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 後藤 高義 埼玉県所沢市大字北秋津876―2 所沢 コーポラスE303 (72)考案者 村野 忠秋 茨城県北相馬郡利根町大字羽根野850― 255 (72)考案者 佐々木 昭司 東京都品川区南品川6丁目5番19号 三 和テッキ株式会社内 (72)考案者 石井 良夫 東京都品川区南品川6丁目5番19号 三 和テッキ株式会社内 (72)考案者 橘 徹 東京都品川区南品川6丁目5番19号 三 和テッキ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−82587(JP,A) 実開 昭56−134228(JP,U) 実開 昭56−157135(JP,U) 実開 昭62−194133(JP,U) 実開 昭54−46402(JP,U) 実公 昭44−12326(JP,Y1)
Claims (1)
- 【請求項1】頭部とウエブと底部とから成り、頭部摺接
面を一線に揃え端面を突き合わせた1対のレールと、ウ
エブの両側面に穿った円形座ぐり孔へ嵌合ロウ接した円
形スペーサと、ウエブの両側面で上記円形スペーサを介
して平行に伸長するブースタバーと、継目中心に左右振
分け両レールにまたがる短冊形継目板と、継目板の内面
に前記円形スペーサと対応位置でロウ接された銅板と、
ブースタバーを介し継目板をレールのウエブへ締付ける
ボルトとから構成され、ウエブの中心線上で両レールの
摺接面を同一高さとする軸線方向盲孔を継目の頭部へ対
向して穿ち、両盲孔に共通のピンを嵌合させたことを特
徴とする剛体電車線のピン止め接続構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988105924U JP2515372Y2 (ja) | 1988-08-12 | 1988-08-12 | 剛体電車線のピン止め接続構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988105924U JP2515372Y2 (ja) | 1988-08-12 | 1988-08-12 | 剛体電車線のピン止め接続構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0227931U JPH0227931U (ja) | 1990-02-23 |
JP2515372Y2 true JP2515372Y2 (ja) | 1996-10-30 |
Family
ID=31338974
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988105924U Expired - Lifetime JP2515372Y2 (ja) | 1988-08-12 | 1988-08-12 | 剛体電車線のピン止め接続構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2515372Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2468691A1 (fr) * | 1979-11-06 | 1981-05-08 | Delachaux C | Eclisse reglable pour troisieme rail d'alimentation electrique |
JPS56134228U (ja) * | 1980-03-12 | 1981-10-12 |
-
1988
- 1988-08-12 JP JP1988105924U patent/JP2515372Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0227931U (ja) | 1990-02-23 |
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