JP3034486U - 車輌用シフト部品の溶接部 - Google Patents

車輌用シフト部品の溶接部

Info

Publication number
JP3034486U
JP3034486U JP1996007917U JP791796U JP3034486U JP 3034486 U JP3034486 U JP 3034486U JP 1996007917 U JP1996007917 U JP 1996007917U JP 791796 U JP791796 U JP 791796U JP 3034486 U JP3034486 U JP 3034486U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rod
welded
welding
shift
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1996007917U
Other languages
English (en)
Inventor
時夫 師岡
昌夫 鈴木
辰雄 関
隆司 富川
周士 富川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kikuchi Co Ltd
Original Assignee
Kikuchi Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kikuchi Co Ltd filed Critical Kikuchi Co Ltd
Priority to JP1996007917U priority Critical patent/JP3034486U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3034486U publication Critical patent/JP3034486U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車のシフト部品を部品ロッドに溶接接合
する際、真直ぐである事を厳しく要求される部品ロッド
に溶接歪みが出ないよう、シフト部品の溶接端部に工夫
を加えた。 【解決手段】 普通は部品ロッド1の周面に真横からシ
フト部品2の端面を押当てて両側隅肉溶接している。そ
のシフト部品2の溶接端部をロッド1の周面の半周弱を
覆うよう湾曲させた。そしてその湾曲部2aの起点と終
端をロッド1に隅肉溶接W1 ,W2 する。これで溶接部
の収縮によりロッド1を湾曲させる曲げモーメントが逆
向きになって相殺する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は自動車等の車輌用シフト部品の溶接部に関する。なお溶接部は狭義 でなく、付近の母材も含む廣義の溶接部を指す。
【0002】
【従来の技術】
部品ロッドにシフト部品を結合する場合は必要とする精度が非常に高いために シフト部品を鋳造品の素材から機械加工を経て部品ロッドとピン及びボルト等の 機械的締結で、精度、機能を満足させている。シフト部品を板金構造にして部品 ロッドに溶接接合しているものも一部にある。しかし、この場合は、均一太さの 部品ロッドが溶接狂いを起こすので、溶接後にプレス加工、機械加工を施して精 度、機能を満足させなければならない。 溶接接合のままで要求精度を満たすことは至難の技で、現状は機械加工技術に 頼らざるをえない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
部品の改良、合理化を考えると、鋳造品であったシフト部品を板金化する事、 これと部品ロッドとの接続をボルト締めから溶接接合に変える事が必要である。 ただし溶接によるロッドの曲り変形を機械切削で修正しなければならない事、そ の修正作業が簡単でない事が大きなマイナスになっている。そのため溶接変形の 少ない電子ビーム溶接まで実験、研究した。しかし設備費、作業時間の増大にも かかわらず、溶接変形の機械修正はやはり必要であった。 その他、溶接変形対策として知られている溶接部取付け精度の向上、溶接治具 の精度、拘束力強化、溶接順序の最適化、逆歪み法等をことごとく実験、研究し たが、溶接したままでは部品ロッドの所要精度を満たすことは出来なかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案者はさきに、部品ロッドの溶接位置に局部的大径部分を作っておき、そ の大径部分の外周にシフト部品端を溶接すれば部品ロッドの溶接歪みを回避でき る事を確かめ、特許出願ずみである。 今回の考案は部品ロッド側は何の加工もせず、シフト部品側の帯状平板である 溶接端部を、ロッド外周の約半分に巻き掛け、その湾曲の起点と終端とをロッド に溶接する。
【0005】
【考案の実施の形態】
この考案の車輌用シフト部品の溶接部は、丸棒である部品ロッドと、溶接端部 が帯状平板であるシフト部品とを、上記丸棒の中心線と上記平板の板面とが平行 し、双方の中心線の向きが直角になるように位置決めして溶接した溶接部におい て、 上記シフト部品の帯状平板端部は上記ロッドの約半周面を覆うよう湾曲してい て、その湾曲の起点と終端とが該ロッド外周に、シフト部品の幅だけ隅肉溶接さ れており、双方の隅肉溶接部の位置は、双方の溶接肉盛り幅の中心部同士を結ん だ直線が上記ロッドの中心を通るよう作図により求めた位置である事を特徴とす る。
【0006】
【実施例】
図1はこの考案の実施例で、その1は径13mmの軟鋼丸棒である部品ロッド 、2は溶接端部が厚み5mm、幅28mmの平鋼(帯状平板)であるシフト部品 、W1 ,W2 は両者の隅肉溶接部である。その溶接位置の断面を図2に示す。図 3は従来の溶接位置の断面図である。
【0007】 図2も図3も同じく丸棒に帯状平板の一端を溶接しているが、従来(図3)は 常識的に丸棒1に平板2´の一端を押し当てて両側隅肉溶接(W)しているのに 対し、この考案(図2)では平板2の一端が丸棒1の半周弱を覆うように湾曲し て、その湾曲部2aの起点と終端とをそれぞれ隅肉溶接(W1 ,W2 )している 。 いずれも溶接部の長さは平板の幅(28mm)と等しく、その脚長lはこの例 では4mmである。なお平板2の厚みは5mmである。
【0008】 この考案の特徴はシフト部品2の溶接端部が部品ロッド1の周面沿いに湾曲し ている事と、その湾曲起点、終端の両溶接部W1 ,W2 の溶接肉盛り幅、つまり 脚長lの中心部同士を結んだ直線Aがロッド1の中心Cを通る事とである。図2 の例では上記直線Aが4mmの脚長lを二分しているから、シフト部品2の上面 でもロッド1の中心に対しl/2つまり2mm偏心していることを示す。従来( 図3)はシフト部品2´の中心線(面)がロッド1の中心を通るように溶接して いたので、要すれば図2に鎖線2″で示すようにしてシフト部品の中心線をロッ ド1の中心に向けてもよい。
【0009】 図4は図1の溶接部W1 ,W2 を溶接するための治具の一例を示す。シフト部 品2は予め溶接端にロッド1に合わせた湾曲部2aを作っておく。そのシフト部 品2を図4のように治具台3の中央溝3aに仰向けに寝かす。次にロッド1を治 具3の横溝3bに入れると、仰向いたシフト部品2の湾曲部2aに載るようにな っている。そこで馬てい形の抑え板4でロッド1の左右を抑え、この実験では図 示しないロボットにより可搬プラズマ溶接機を使って溶接部W1 ,W2 を溶接し た。(MIG溶接機その他普通のアーク溶接でもよい)一層溶接で溶接部脚長は 4mmである。
【0010】 上述のようにして試験片3個を作り、また図3の従来方式でも試験片を2個作 って、溶接歪みの出方を比較検討した。 図5は従来方式の試験片で、図3のロッド1にシフト部品2´を両側隅肉溶接 Wしたものである。図6は図1、2のとおりにシフト部品2を溶接したものであ る。 すべての試験片の長さと歪み計の計測位置は図5の記入寸法と同じである。図 5の従来方式の試験片を2個、図6の本考案のもの3個の溶接歪み測定結果を次 に一覧表にして示す。
【0011】
【表1】 (試験結果一覧表) 試験片はすべて同一の溶接条件で、操作も溶接用ロボットによって作った。測 定は試験片を両端支持して行うので、当然、中央部つまりの位置で歪み量が最 大になる。そのの歪み量は従来方式では基準公差(許容限)0.08mmの6 倍前後であり、本考案のものはいずれも1/2以下の好成績であった。
【0012】
【考案の効果】
この考案は、従来方式では図3のようにシフト部品2´の端面をロッド1周面 に当てて、両側隅肉溶接W,Wしていたのを改め、図2のようにシフト部品2の 溶接端部を湾曲部2aにしてロッド1の半周弱を覆い、その湾曲起点と終端とを それぞれ隅肉溶接W1 ,W2 として、従来の両側溶接を反対側に分離した。しか もその隅肉溶接W1 ,W2 の中心部を結ぶ直線Aがロッド1の中心を通るように した。ロッド1に湾曲歪みを生ぜしめる溶接部2箇所の収縮力の曲げモーメント が、従来(図3)はW+Wとして同方向に働き、この考案(図2)ではW1 −W 2 として相殺するように働くのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案一実施例の斜視図である。
【図2】図1の溶接部の拡大断面図である。
【図3】従来技術を示す断面図である。
【図4】図1の溶接のための溶接治具の斜視図である。
【図5】従来技術による歪み試験片説明図である。
【図6】この考案による歪み試験片説明図である。
【符号の説明】
1 部品ロッド 2 シフト部品 W 溶接部 W1 溶接部 W2 溶接部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 丸棒である部品ロッドと、溶接端部が帯
    状平板であるシフト部品とを、上記丸棒の中心線と上記
    平板の板面とが平行し、双方の中心線の向きが直角にな
    るように位置決めして溶接した溶接部において、 上記シフト部品の帯状平板端部は上記ロッドの約半周面
    を覆うよう湾曲していて、その湾曲の起点と終端とが該
    ロッド外周に、シフト部品の幅だけ隅肉溶接されてお
    り、双方の隅肉溶接部の位置は、双方の溶接肉盛り幅の
    中心部同士を結んだ直線が上記ロッドの中心を通るよう
    作図により求めた位置である事を特徴とする車輌用シフ
    ト部品の溶接部。
JP1996007917U 1996-08-08 1996-08-08 車輌用シフト部品の溶接部 Expired - Lifetime JP3034486U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996007917U JP3034486U (ja) 1996-08-08 1996-08-08 車輌用シフト部品の溶接部

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996007917U JP3034486U (ja) 1996-08-08 1996-08-08 車輌用シフト部品の溶接部

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3034486U true JP3034486U (ja) 1997-02-18

Family

ID=43169327

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1996007917U Expired - Lifetime JP3034486U (ja) 1996-08-08 1996-08-08 車輌用シフト部品の溶接部

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3034486U (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04322894A (ja) * 1991-04-23 1992-11-12 Nhk Spring Co Ltd 部材の溶接方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04322894A (ja) * 1991-04-23 1992-11-12 Nhk Spring Co Ltd 部材の溶接方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2380673A1 (en) Device for correcting pipe-end shape of uoe metallic pipe
JP2015212205A (ja) ブームおよびその溶接方法
JP4593458B2 (ja) 重ね継手の溶接方法
JP3034486U (ja) 車輌用シフト部品の溶接部
JP2767696B2 (ja) 中途に部材を溶着した真直丸棒とその溶接法
WO2000004295A1 (en) A joint for sheet material and a method of joining sheet material
KR101523114B1 (ko) 박판 판계 용접부의 좌굴 변형 제어장치
KR100955700B1 (ko) 금속각재를 이용한 맨홀용 라이너 제조방법
KR200495087Y1 (ko) 소형 형강재 이음 용접용 치구
JP3157375B2 (ja) リフトアームアセンブリ製造方法
US3109215A (en) Tubing clamp
KR200492604Y1 (ko) 비철금속 자동용접용 주행레일 거치대
JP4756066B2 (ja) 鉄道車両用構体の製作方法
JPS6356366A (ja) 重ね合せ溶接方法
JPS6058415B2 (ja) 突合せ溶接継手の型曲げ方法及び装置
JPH05177373A (ja) レーザによるt形溶接方法
JP7078256B2 (ja) アプセット溶接装置およびアプセット溶接方法
JPS6213281A (ja) 冷間接合装置
JPS5814073Y2 (ja) フレキシブルカツパ−シユ−
JP3472884B2 (ja) 曲げ加工用平鋼板及びその曲げ加工方法
JPS624394Y2 (ja)
JPH0726060Y2 (ja) 板材端部溶接治具
CN113543928B (zh) 用于通过应力保护槽焊与另一结构部件连接的结构部件的制造方法
US4431173A (en) Welders plate alignment tool
CA1152387A (en) Process for joining narrow width thin gage metal or alloy strip