JP2515369B2 - ポリウレタンフォ―ムの製造法 - Google Patents

ポリウレタンフォ―ムの製造法

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JP2515369B2 JP63070375A JP7037588A JP2515369B2 JP 2515369 B2 JP2515369 B2 JP 2515369B2 JP 63070375 A JP63070375 A JP 63070375A JP 7037588 A JP7037588 A JP 7037588A JP 2515369 B2 JP2515369 B2 JP 2515369B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はPVCレザーもしくはPVC/ABSレザー上へのポリ
ウレタンフォームの一体成形法に関するものである。
〔従来の技術〕
上記の様な成形法は、自動車内装材用として、クラッ
シュパッド、ヘッドレスト、アームレスト等に使用され
る半硬質ウレタンフォームと塩ビ表皮、又はコンソール
ボックスの芯材に使用される硬質ウレタンフォームと発
泡塩ビ等種々のケースで適用される。この場合、常にPV
CレザーもしくはPVC/ABSレザー表皮と注入したウレタン
の接着性が問題となる。
従来、この問題の改良法としては、ポリオールプレミ
ックス中に既存のポリエステルポリオールを若干添加す
るか、予め表皮塩ビ面にプライマー処理をした後、注入
発泡する方法が採られていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、既存のポリエステルポリオールを若干
添加する方法では、充分な密着性が得られず、又、ポリ
エステルポリオールの粘度が高い為、プレミックスの粘
度が上昇する、凝固点が高い為低温時プレミックスの凝
固の懸念がある、ポリエーテルポリオールとの相溶性が
悪くプレミックスが分離する等、種々のデメリットがあ
った。一方、プライマー処理は工程数が増え、コストア
ップ要因となっていた。
これに対し、本発明者らは、ポリウレタンフォームと
表皮の接着性を向上させ、しかもその際、上述の如き欠
点を解消させる目的で鋭意検討を重ねた結果、本発明を
完成するに至った。
本発明のポリウレタンフォームの製造法は、PVCレザ
ーもしくはPVC/ABSレザー上にポリウレタンフォームを
一体成形して製造する際に、ポリオールプレミックスの
一成分として、ジオールに基づく単位として、式(I) で示される構造単位を有し、ジカルボン酸に基づく単位
として、式(II)及び式(III) (式中nは1〜10の整数を示す) (式中Arは炭素原子数6〜10のアリーレン基を示す) で示される構造単位を、モル比において構造単位(II)
/構造単位(III)=10/0〜6/4の割合で含有するポリエ
ステルポリオールを使用すること特徴とする。
本発明で使用されるポリエステルポリオールは、前記
構造(I)、(II)、又は(I)、(II)及び(III)
を含有するポリエステルジオールであり、構造単位
(I)を生成しうるジオール、構造単位(II)を生成し
うる脂肪族ジカルボン酸、及び構造単位(III)を生成
しうる芳香族ジカルボン酸の混合物を縮重合することに
よって製造される。
構造単位(I)を生成しうる代表的ジオールは、3メ
チル1.5ペンタンジオールであり、式 で示される。本発明の所期の目的を損なわない範囲で上
記式(IV)で表されるジオールの一部を他のジオールで
置換えてもよい。
置換可能なジオールとしてはエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、1,3ブタンジオール、1,4ブタンジ
オール、1,6ヘキサンジオール、ジエチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール等の炭素数2〜12までのジ
オールが挙げられる。
構造単位(I)はジオール成分の50モル%以上、好ま
しくは70モル%以上となる範囲にあるのが望ましい。
ジカルボン酸成分に基づく構造単位は、 式 及び式 である。前記式(II)において、nは1〜10の整数を示
し、前記式(II)を生成しうる脂肪族ジカルボン酸の例
としては、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼラ
イン酸、セバチン酸等が挙げられる。
これらのジカルボン酸はそれぞれ1種のみならず2種
以上組合わせても用いられ得る。
また、前記式(III)において、Arは炭素数が6〜10
の置換基があってもよいフェニレン基、又はナフチレン
基等のアリーレン基であり、前記(III)を生成しうる
芳香族ジカルボン酸の具体例としてはテレフタル酸、イ
ソフタル酸、オルトフタル酸、1,5−ナフタレンジカル
ボン酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレ
ンジカルボン酸等及びこれらの任意の割合の混合物が挙
げられる。
前記ポリエステルポリオールにおいて、構造単位
(I)/(構造単位(II)及び(III)の合計)のモル
比は生成ポリエステルポリオールの分子末端が水酸基と
なるような割合であればよい。また、構造単位(II)/
構造単位(III)のモル比が10/0〜6/4、好ましくは9/1
〜7/3の範囲内にあることが重要である。
前記のモル比が6/4以上(IIIが多い)の場合には、常
温で液状のポリエステルポリオールが出来ず、本発明の
所期の目的が達成できなるなる。
本発明において、ポリエステルポリオールの製造方法
には特に制限がなく、公知のポリエステル縮合手段が適
用可能である。例えば、構造単位(I),(II)を生成
しうる前記化合物を所望割合で仕込み、エステル化及び
/又はエステル交換触媒の存在下に150〜250℃でエステ
ル化又はエステル交換し、かつこのようにして得られた
反応生成物を更に高真空下200〜300℃で縮重合せしめる
ことにより製造できる。
本発明で使用されるポリエステルポリオールは通常約
500〜5000、好ましくは800〜3000、より好ましくは1500
〜2500の分子量のものが使用され得る。なお、酸価及び
含有水分はできる限り低いものが好ましいことは言うま
でもない。
本発明において、ポリオールプレミックス中に添加さ
れるポリエステルポリオールの量としては0.5〜20重量
パーセント、好ましくは1〜10重量パーセント、より好
ましくは3〜7重量パーセントが有効である。
少量添加では接着性向上の効果が充分に現れず、多量
添加ではプレミックスの増粘、フォームの物性低下等不
具合が現れる。
本発明のポリオールプレミックスは、上記ポリエステ
ルポリオールにポリエーテルポリオールを加えて製造す
る。
本発明に使用するポリエーテルポリオールは水、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリ
コール、トリメチレングリコール、1,3−及び1,4−ブタ
ンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,2−ヘキシレン
グリコール、1,10−デカンジオール、1,2−シクロヘキ
サンジオール、2−ブテン−1,4−ジオール、3−シク
ロヘキサン−1,1−ジメタノール、4−メチル−3−シ
クロヘキサン−1,1−ジメタノール、3−メチル−1,5−
ペンタンジオール、(2−ヒドロキシエトキシ)−1−
プロパノール−1−(2−ヒドロキシエトキシ)−1−
ブタノール、5−(2−ヒドロキシプロポキシ)−1−
ペンタノール、1−(2−ヒドロキシプロポキシ)−2
−オクタノール、3−アリロキシ−1,5−ペンタンジオ
ール、2−アリロキシメチル−2−メチル−1,3−ペン
タンジオール、〔(4,4−ペンチロキシ)−メチル〕−
1,3−プロパンジオール、3−(o−プロペニルフェノ
キシ)−1,2−プロパンジオール、2,2′−ジイソプロピ
リデンビス(p−フェニレンオキシ)ジエタノール、グ
リセリン、1,2,6−ヘキサントリオール、1,1,1−トリメ
チロールエタン、1,1,1−トリメチロールプロパン、3
−(2−ヒドロキシエトキシ)−1,2−プロパンジオー
ル、3−(2−ヒドロキシプロピル)−1,2−プロパン
ジオール、2,4−ジメチル−2−(2−ヒドロキシエト
キシ)−メチルペンタンジオール−1,5、1,1,1−トリス
〔(2−ヒドロキシ)メチル〕エタン、1,1,1−トリス
〔(2−ヒドロキシプロポキシ)−メチル〕プロパン、
ペンタエリスリット、ソルビット、ショ糖、乳糖、α−
メチルグリコシド、α−ヒドロキシアルキルグリコシ
ド、ノボラック樹脂などのポリヒドロキシ化合物;りん
酸、ポリりん酸(例:トリポリりん酸及びテトラポリり
ん酸)などのりん酸誘導体:フェノール−アニリン−ホ
ルムアルデヒド三元縮合生成物、アニリン−ホルムアル
デヒド縮合生成物、エチレンジアミン、ジエチレントリ
アミン、トリエチレンテトラミン、メチレンオルソクロ
ルアニリン、4,4′−ジフェニルメタンジアミン、2,4−
トリレンジアミン、2,6−トリレンジアミンなどのポリ
アミン類;トリエタノールアミン、ジエタノールアミン
などのアルカノールアミン類にエチレンオキシド、プロ
ピレンオキシド、ブチレンオキシド、テトラヒドロフラ
ン、スチレンオキシド等の1種又は2種以上を付加重合
せしめて得られるポリエーテルポリオールである。
また、ポリテトラメチレンエーテルグリコールも使用
できる。またポリエーテルポリオール中でアクリルニト
リル、スチレンなどのエチレン性不飽和化合物を重合さ
せて得られるポリマーポリオールも使用できる。
これらのポリエーテルポリオール類の適当なヒドロキ
シル価は20〜500mgKOH/gである。
本発明のポリウレタンフォームは、上記ポリオールプ
レミックスと、ポリイソシアネート、発泡剤、触媒、そ
の他の助剤を用いて通常の方法により製造される。
本発明で使用されるポリイソシアネートは公知のもの
で、特に限定はないが例えば、2,4−トリレンジイソシ
アネート、2,6−トリレンジイソシアネート、2,4−トリ
レンジイソシアネートと2,6−トリレンジイソシアネー
トの異性体比が80/20(TDI−80)、65/35(TDI−65)の
混合物、粗トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、ポリフェニルメチレンポリイソシ
アネート(粗製MDIとして知られたものでその製法を問
わない)、カルボジイミド基などで変性した種々の公知
の変性ジフェニルメタンジイソシアネート、ジアニシジ
ンジイソシアネート、トルイジンジイソシアネート、キ
シリレンジイソシアネート、ビス(2−イソシアナトエ
チル)フマレート、ビス(2−イソシアナトエチル)マ
レート、ビス(2−イソシアナトエチル)カルボネー
ト、ビス(2−イソシアナトエチル)カルボネート、1,
6−ヘキサメチレンジイソシアネート、1,4−テトラメチ
レンジイソシアネート、1,10−デカメチレンジイソシア
ネート、クメン−2,4−ジイソシアネート、4−メトキ
シ−1,3−フェニレンジイソシアネート、4−ブロム−
1,3−フェニレレンジイソシアネート、4−エトキシ−
1,3−フェニレンジイソシアネート、2,4′−ジイソシア
ナトジフェニルエーテル、5,6−ジメチル−1,3−フェニ
レンジイソシアネート、2,4−ジメチル−1,3−フェニレ
ンジイソシアネート、4,4′−ジイソシアナトジフェニ
ルエーテル、ビス5,6−(2−イソシアナトエチル)ビ
シクロ〔2,2,1〕ヘプト−2−エン、ベンジジンジイソ
シアネート、4,6−ジメチル−1,3−フェニレンジイソシ
アネート、9,10−アントラセンジイソシアネート、4,
4′−ジイソシアナトジベンジル、3,3′−ジメチル−4,
4′−ジイソシアナトジフェニルメタン、2,6−ジメチル
−4,4′−ジイソシアナトジフェニル、2,4−ジイソシア
ナトスチルベン、3,3′−ジメチル−4,4′−ジイソシア
ナトジフェニル、3,3′−ジメチル−4,4′−ジイソシア
ナトジフェニル、1,4−アントラセンジイソシアネー
ト、2,5−フルオレンジイソシアネート、1,8−ナフタレ
ンジイソシアネート、2,6−ジイソシアナトベンズフラ
ン、2,4,6−トルエントリイソシアネートまた、これら
有機ポリイソシアネートのカルボジイミド変性体、ビュ
レット変性体、二量体、三量体、これら有機ポリイソシ
アネート化合物と前述の活性水素をもつ化合物からのNC
O基末端のプレポリマーで、これらは単独又は混合して
用いる。
本発明のポリウレタンフォーム製造において、上記ポ
リオールプレミックスとポリイソシアネートは、ポリオ
ールプレミックスの活性水素と、ポリイソシアネート中
のNCO基との当量比(NCO/H)が1.2/1〜0.9/1の範囲で反
応させるのが好ましい。
本発明のポリウレタンフォームには、更に通常用いら
れる着色料、顔料、難燃剤、安定剤、充填剤、その他の
添加剤を配合することもできる。
〔実施例〕
以下、参考例、実施例及び比較例により本発明を具体
的に説明する。配合量の部は重量部を示す。尚、参考
例、実施例及び比較例の各表等において用いた原料は略
号をもって示したが、略号と化合物の関係は以下の通り
である(表1)。
参考例1 (ポリエステルポリオールの製造) 3−メチル−1,5−ペンタンジオール(3MPD)317.2g
及びアジピン酸(AD)292g(3MPD/ADのモル比:2.6/2)
を常圧下に窒素ガスを通じつつ約195℃の温度で縮合水
を留出させながら、エステル化を行った。ポリエステル
の酸価が約1mmKOH/g以下になったとき、真空ポンプによ
り徐々に真空度を上げ反応を完了した。この様にして水
酸基価56mgKOH/g、酸価0.2mgKOH/gのポリエステルポリ
オール(以下ポリエステルAと記す)を得た。このポリ
エステルAは常温で液体で分子量は約2000であった。
参考例2〜11 表−2に示すジオール、ジカルボン酸を参考例1にお
けるジオール成分とジカルボン酸成分のモル比で用い、
参考例1と同様にしてポリエステルB〜Kを得た。得ら
れたポリエステルの分子量、酸価を表−2に示す。
実施例1 ポリエーテルI(グリセリンのプロピレンオキシド/エ
チレンオキシド85/15付加物 分子量6000) 80 部 ポリオールII(グラフトポリオール 水酸基価26mgKOH/
g) 20 部 ポリオールIII(エチレンアミンのプロピレンオキシド
付加物 分子量292) 5 部 ポリエステルA 3 部 触媒(ポリキャット8/ポリキャット12(サンアプロ製)
3/1(重量比)) 1.0部 シリコーン整泡剤(SRX-253(東レシリコーン製)) 0.5部 水 2.5部 を混合しプレミックス化した。プレミックスをC-MDI 5
5.1部と混合し底に厚さ1.5mmの軟質塩ビを敷いたアルミ
ニウム金型へ注入した。室温に5分間放置した後脱型し
た。
24時間常温放置後、JIS K-6301記載の剥離強さ測定方
法において引張速度200mm/minで測定し、接着強度0.80k
g/25mを得た。
塩ビ表皮とポリウレタンフォームとは凝集破壊をし
た。また、プレミックスの増粘度合、−5℃の性状、経
時安定性いずれも問題はなかった。
実施例−2〜8 ポリエステルAを1部,5部,10部、及びポリエステル
B、I及びJを使用した以外は実施例1と同様にして行
った結果をまとめて表−3に示した。いずれも良好な結
果を得た。
比較例1 実施例1においてポリエステルポリオールを使用せず
に全く同様の処理を行った。結果は、表−4に示した如
く、得られた成形品は接着強度が低く、軟質塩ビとウレ
タンフォームは界面剥離をした。
比較例2 実施例3においてポリエステルAをポリエステルCに
代替使用した以外は実施例1と全く同様に処理をした。
成形品は塩ビ表皮との接着強度が低く、0.60kg/25mm
の値であった。また、ポリエステルC自身の粘度(12,0
00cps/25℃)がポリエステルAの粘度(6,000cps/25
℃)よりずっと高い為、プレミックスの粘度も実施例3
よりかなり高くなった。更にプレミックスの経日安定性
おいてやや相溶性に問題が生じた。
比較例3 実施例1においてポリエステルAをポリエステルDに
代替使用した以外は実施例1と全く同様に処理をした。
成形品は塩ビ表皮との接着強度がやや低く、0.70kg/2
5mmの値であった。また、ポリエステルD自身の性状が
常温固形であるため、これを使用したプレミックスの−
5℃性状にも問題(凝固)が生じた。
比較例4 実施例1においてポリエステルAをポリエステルEに
代替使用した以外は実施例1と全く同様に処理をした。
成形品は塩ビ表皮との接着強度がやや低く、0.72kg/2
5mmの値であった。また、ポリエステルE自身の性状が
常温固形であるため、これを使用したプレミックスの−
5℃性状にも問題(凝固)が生じた。
比較例5 実施例3においてポリエステルAをポリエステルFに
代替使用した以外は実施例3と全く同様に処理をした。
成形品は塩ビ表皮との接着強度が非常に低く0.22kg/2
5mmの値であった。
比較例6 実施例1においてポリエステルAをポリエステルGに
代替使用した以外は実施例1と全く同様に処理をした。
成形品は塩ビ表皮との接着強度が低く、0.32kg/25mm
の値であった。また、ポリエステルG自身の性状が常温
固形であるため、これを使用したプレミックスの−5℃
性状にも問題(凝固)が生じた。
比較例7 実施例1においてポリエステルAとポリエステルHに
代替使用した以外は実施例1と全く同様に処理をした。
成形品の塩ビ表皮との接着強度は0.70kg/25mmの値で
あった。また、プレミックスの経時安定性においてやや
相溶性に問題が生じた。
比較例8 実施例1においてポリエステルAをポリエステルKに
代替使用した以外は実施例1と全く同様に処理をした。
成形品は塩ビ表皮との接着強度は0.90kg/25mmの値で
あった。
しかし、ポリエステルK自身の性状が常温固形である
ため、これを使用したプレミックスの−5℃性状にも問
題(凝固)が生じた。
以上、表−4に示した如く、実施例1〜8で使用した
ポリエステルA,B,I及びJに対し比較例2〜8で使用し
たポリエステルC〜H及びKの場合、塩ビ表皮との接着
性が低下する他、何らかの問題が生じた。
実施例9 ポリエーテルIV(蔗糖/グリセリンベースのプロピレン
オキシド付加体 水酸基価420mgKOH/g) 90 部 ポリエーテルV(エチレンアミンのプロピレンオキシド
/エチレンオキシド付加体 水酸基価450mgKOH/g) 10 部 ポリエステルA 3 部 触媒(DABCO 33LV,三共エアープロダクツ製 トリエチ
レンジアミンのDPG 33%溶液) 1.2部 シリコーン整泡剤(L-5420 日本ユニカー製) 1.0部 水 0.7部 を混合し、プレミックス化した。
プレミックスをC-MDI 118.8部と混合し、底に厚さ2.0
mmの発泡塩ビを敷いたアルミニウム金型へ注入した。室
温に6分間放置した後、脱型した。
24時間常温放置後、JIS K-6301記載の剥離強さ測定方
法において引張速度200mm/minで測定し、接着強度0.75k
g/25mmを得た。発泡塩ビ表皮とポリウレタンフォームと
は凝集破壊をした。また、プレミックスの増粘度合、−
5℃の性状、経時安定性いずれも問題はなかった。
実施例10〜16 ポリエステルAを1部、5部、10部、及びポリエステ
ルB,I,Jを使用した以外は実施例9と同様に行った結果
をまとめて表−5に示した。いずれも良好な結果を得
た。
比較例9 実施例9においてポリエステルポリオールを使用せず
に全く同様の処理を行った。結果は表−6に示した如く
得られた成形品は接着強度が低く、発泡塩ビとウレタン
フォームは界面剥離をした。
比較例10 実施例11においてポリエステルAをポリエステルCに
代替使用した以外は実施例11と全く同様に処理をした。
成形品は発泡塩ビとの接着強度が低く0.49kg/25mmの
値であった。また、ポリエステルC自身の粘度(12,000
cps/25℃)がポリエステルAの粘度(6,000cps/25℃)
よりずっと高い為、プレミックスの粘度も実施例11より
かなり高くなった。さらに、プレミックスの経日安定性
においてやや相溶性に問題が生じた。
比較例11 実施例9においてポリエステルAをポリエステルDに
代替使用した以外は実施例9と全く同様に処理をした。
成形品は発泡塩ビとの接着強度がやや低く0.57kg/25m
mの値であった。また、ポリエステルD自身の性状が常
温固形であるため、これを使用したプレミックスの−5
℃性状にも問題(凝固)が生じた。
比較例12 実施例9においてポリエステルAをポリエステルEに
代替使用した以外は実施例9と全く同様に処理をした。
成形品は発泡塩ビとの接着強度がやや低く0.62kg/25m
mの値であった。また、ポリエステルE自身の性状が常
温固形であるため、これを使用したプレミックスの−5
℃性状にも問題(凝固)が生じた。
比較例13 実施例11においてポリエステルAをポリエステルFに
代替使用した以外は実施例11と全く同様に処理をした。
成形品は発泡塩ビとの接着強度が非常に低く0.18kg/2
5mm値であった。
比較例14 実施例9においてポリエステルAをポリエステルGに
代替使用した以外は実施例9と全く同様に処理をした。
成形品は発泡塩ビとの接着強度がやや低く0.27kg/25m
mの値であった。また、ポリエステルG自身の性状が常
温固形であるため、これを使用したプレミックスの−5
℃性状にも問題(凝固)が生じた。
比較例15 実施例9においてポリエステルAをポリエステルHに
代替使用した以外は実施例9と全く同様に処理をした。
成形品は発泡塩ビとの接着強度はやや低く0.59kg/25m
mの値であった。また、プレミックスの経日安定性にお
いてやや相溶性に問題が生じた。
比較例16 実施例9においてポリエステルAをポリエステルKに
代替使用した以外は実施例9と全く同様に処理をした。
成形品は発泡塩ビとの接着強度は0.74kg/25mmの値で
あった。しかし、ポリエステルK自身の性状が常温固形
であるためこれを使用したプレミックスの−5℃性状に
も問題(凝固)が生じた。
以上、硬質ウレタンフォームと発泡塩ビ表皮の場合に
於いても表−6に示した如く、実施例9〜16で使用した
ポリエステルA,B,I,及びJに対し、比較例9〜16で使用
したポリエステルC〜H及びKの場合、発泡塩ビ表皮と
の接着性が低下する他、何らかの問題が生じた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 75:00 B29K 105:04 105:04 B29L 9:00 B29L 9:00 31:58 31:58 9268−4F B29C 67/22 (72)発明者 関谷 嘉津雄 東京都荒川区東尾久7丁目2番35号 旭 電化工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−62712(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】PVCレザーもしくはPVC/ABSレザー上にポリ
    ウレタンフォームを一体成形して製造する際に、ポリオ
    ールプレミックスの一成分として、ジオールに基づく単
    位として、式(I) で示される構造単位を有し、ジカルボン酸に基づく単位
    として、式(II)及び式(III) (式中nは1〜10の整数を示す) (式中Arは炭素原子数6〜10のアリーレン基を示す) で示される構造単位を、モル比において構造単位(II)
    /構造単位(III)=10/0〜6/4の割合で含有するポリエ
    ステルポリオールを使用することを特徴とするポリウレ
    タンフォームの製造法。
JP63070375A 1988-03-24 1988-03-24 ポリウレタンフォ―ムの製造法 Expired - Lifetime JP2515369B2 (ja)

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