JP2515057C - - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、空気を浄化するための空気浄化機能を備えた空気調和機の制御装置
に関する。 【0002】 【従来の技術】 例えばガス暖房機においては、室内の空気の浄化を図るための空気浄化機能を
得るために、例えば、活性炭フィルタやコロナ放電による集塵装置等の空気浄化
部材が備えられ、暖房機の運転中に室内空気の浄化を同時に行うものがある。 また、空気浄化部材を暖房機の運転とは関係なく単独でも作用させるために、
空気浄化用のスイッチが設けられたものがあり、使用目的に応じて各スイッチが
操作されて、空気調和運転としての暖房運転、空気浄化運転あるいはこれらの運
転が同時に行われる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 しかし、上記のものでは、空気浄化運転を空気調和運転とは別に行うことによ
って機器を空気浄化装置として単独で使用できるものの、各運転相互の関連がな
いため、空気調和運転と空気浄化運転を同時に行なう場合には、各スイッチをと
もに操作しなければならない。 また、暖房運転が必要な季節においては、暖房運転を停止した場合に空気浄化
運転だけが継続して行なわれると、送風機の作動によって加熱されない空気が吹
き出され、室内空気の流動によって冷風感が感じられてしまうため、多くの場合
には、暖房運転の停止と同時に空気浄化運転を停止することになるが、その場合
にも、各運転を停止させるために、それぞれのスイッチをともに操作しなければ
ならない。 この結果、空気浄化運転を暖房運転に付随させる場合には、運転開始および停
止の操作が煩わしいという問題がある。 【0004】 本発明は、必要に応じて暖房等の空気調和運転あるいは空気浄化運転を単独で
行なうことができるとともに、空気調和運転および空気浄化運転を同時に行なう
場合の操作を簡便にすることを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】 本発明は、請求項1では、気流発生のための送風機を備える空気調和用通路内
を通過する空気を加熱あるいは冷却するための熱源および前記空気を浄化するた
めの空気浄化手段を有し、空調運転スイッチの操作に応じて前記熱源および前記
送風機の作動による空気調和運転の開始と停止とを制御する空気調和機の制御装
置において、押し操作が行われている場合のみに接点を閉じる常開型スイッチで
あって、押し操作によって前記送風機および前記空気浄化手段による空気浄化運
転の開始および停止を指示するための押しボタンスイッチと、前記空気調和運転
に前記空気浄化運転を連動させるための空気浄化運転指示情報を記憶するための
記憶手段であって、前記空気浄化運転の開始を指示するための前記押しボタンス
イッチの押し操作が行われたとき、前記空気浄化運転指示情報を記憶する空気浄
化運転指示情報記憶手段と、前記空気調和運転が行われている場合に前記押しボ
タンスイッチの押し操作が行われたとき、前記空気浄化運転指示情報記憶手段に
前記空気浄化運転指示情報が記憶されている場合のみにすでに記憶されている前
記空気浄化運転指示情報を消去する空気浄化運転指示情報消去手段と、前記空気
調和運転が行われていない場合に、前記押しボタンスイッチの押し操作に応じて
、前記空気浄化運転の開始と停止とを可逆的に制御するとともに、前記空調運転
スイッチによる前記空気調和運転の作動時には、前記空気浄化運転指示情報記憶
手段に前記空気浄化運転指示情報が記憶されている場合には、前記空気調和運転
とともに前記空気浄化運転を連動して行い、前記空気浄化運転指示情報記憶手段
に前記空気浄化運転指示情報が記憶されていない場合には、前記空気浄化運転を
行わない空気浄化運転制御手段とを具備することを技術的手段とする。 請求項2では、請求項1において、前記空気浄化運転指示情報記憶手段は、前
記空気調和運転中に、前記空気浄化運転の開始を指示するための前記押しボタン
スイッチの押し操作が行われた場合のみに、該操作を記憶のための操作と判断し
て前記空気浄化運転指示情報を記憶することを技術的手段とする。 【0006】 【作用】 本発明では、請求項1では、空気調和運転が行われていない場合に、押しボタ
ンスイッチが押し操作されると、押し操作毎に、空気浄化運転の開始と停止とが
制御される。また、このとき、空気浄化運転指示情報記憶手段に空気浄化運転指
示情報が記憶されていなければ、空気浄化運転指示情報が記憶され、空気浄化運
転指示情報が記憶されていれば、その記憶が維持される。 この結果、空気調和運転が行われていない状態では、空気浄化手段による空気
浄化運転が行われていない場合に押しボタンスイッチが押し操作されると空気浄
化運転が開始され、空気浄化運転が行われている場合に押しボタンスイッチが操
作されると空気浄化運転が停止される。また、空気調和運転が行われていない状
態においては、押しボタンスイッチの押し操作によって1回でも空気浄化運転が
行われた以後は、その後も、押しボタンスイッチの押し操作の回数に関係なく、
空気浄化運転指示情報記憶手段での空気浄化運転指示情報の記憶が維持される。 一方、空調運転スイッチによって空気調和運転の開始が指示された場合には、
空気調和運転が開始され、このとき、空気浄化運転が行われていれば、空気浄化
運転とともに空気調和運転が行われる。また、空気浄化運転が行われていない場
合では、空気浄化運転指示情報記憶手段において空気浄化運転指示情報が記憶さ
れていれば、空気調和運転とともに空気浄化運転が同時に開始され、空気浄化運
転指示情報が記憶されていなければ、空気浄化運転は行なわれず空気調和運転の
みが開始される。 空気調和運転中に押しボタンスイッチが押し操作されたとき、空気浄化運転が
行われていなければ、空気浄化運転が開始され、このとき、空気浄化運転指示情
報記憶手段に空気浄化運転指示情報が記憶される。 空気調和運転中に押しボタンスイッチが押し操作されたとき、空気浄化運転が 同時に行われている場合であれば、空気浄化運転のみが停止され、空気調和運転
は継続する。この場合は、空気浄化運転指示情報記憶手段に空気浄化運転指示情
報が記憶されている状態であるため、空気浄化運転指示情報消去手段は、押しボ
タンスイッチの押し操作に応じて空気浄化運転指示情報を空気浄化運転指示情報
記憶手段から消去する。 空調運転スイッチによって空気調和運転の停止が指示された場合には、空気調
和運転が停止され、このとき、空気浄化運転が行なわれていれば、空気浄化運転
も同時に停止するが、空気浄化運転指示情報記憶手段における空気浄化運転指示
情報は消去されず、そのまま継続して記憶される。従って、次回に空調運転スイ
ッチによって空気調和運転の開始が指示されると、空気調和運転とともに空気浄
化運転が同時に開始される。 請求項2では、空気浄化運転が行われていない空気調和運転中に、押しボタン
スイッチが押し操作された場合のみに、空気浄化運転指示情報記憶手段に空気浄
化運転指示情報が記憶され、このとき、空気浄化運転が開始される。 【0007】 【発明の効果】 本発明は、請求項1では、空調運転スイッチによって空調運転を行う場合には
、空気浄化運転指示情報記憶手段に空気浄化運転指示情報が記憶されているか否
かに応じて、空気浄化運転が空気調和運転と連動されるか否かが決まる。 一方、空気調和運転をしていない場合には、押しボタンスイッチによって、空
気浄化運転の運転の開始と停止を単独で指示できる。この空気調和運転を行って
いない場合に空気浄化運転を単独で行った場合には、空気浄化運転指示情報記憶
手段には空気浄化運転指示情報が必ず記憶され、空気浄化運転の停止後も、空気
浄化運転指示情報が継続して空気浄化運転指示情報記憶手段に記憶されている。 このため、押しボタンスイッチによって空気浄化運転を単独で運転開始及び運
転停止の指示をした後であれば、空気浄化運転を単独で運転して停止させた後で
あっても、空気浄化運転指示情報が継続して記憶されているため、その後は、空
調運転スイッチを操作するだけで、空気浄化運転の開始と停止を空気調和運転に
同期させることができる。 空気浄化運転指示情報は、空気調和運転中に空気浄化運転が連動して行われて
いる場合に押しボタンスイッチの押し操作を行って空気浄化運転のみの停止を指
示した場合にだけ消去される。 従って、空気調和運転に空気浄化運転を連動させたくない場合にだけ、空気調
和運転中に空気浄化運転の停止を指示すればよい。 この結果、空気浄化運転の単独運転の場合でも、空気調和運転と空気浄化運転
との連動の場合でも、常に、簡単な操作でそれぞれ必要な運転を行うことができ
るため、空気浄化運転の単独運転を行った後に、空気浄化運転を空気調和運転に
伴わせる場合でも、空調運転スイッチの操作だけで空気浄化運転が連動するため
、運転操作の煩わしさがなくなり操作が簡便になるため、使い勝手が向上する。 請求項2で、空気調和運転中に押しボタンスイッチによって空気浄化運転の開
始が指示された場合のみに、空気浄化運転指示情報が記憶される。従って、一旦
、空気調和運転中に空気浄化運転の開始を指示しておけば、以後は、空調運転ス
イッチの操作のみで、空気浄化運転を空気調和運転と連動させて、開始および停
止させることができる。 【0008】 【実施例】 次に本発明を実施例に基づいて説明する。 図2に示すガス温風暖房機1は、空気浄化機能を有する開放式の暖房機であっ
て、金属板および樹脂による幾つかの部材からなる本体ケーシング2の背面には
室内空気取り入れ口3、前面と上面にはそれぞれルーバを備えた温風吹出し口4
と上方吹出し口5がそれぞれ形成されており、これらは、本体ケーシング2内に
設けられた送風ダクト6によって互いに連通されている。 また、本体ケーシング2の背面には燃焼用空気を吸い込む空気吸込み口7が形
成され、給気ダクト8、燃焼用ファン9および図示しない空気供給ダクトを介し
て、燃焼器10の供給部と連通している。 【0009】 送風ダクト6内には、貫流式の対流用ファン11の羽根車11aが配され、室
内空気取り入れ口3から温風吹出し口4あるいは上方吹出し口5へ向かう気流を 発生する。 送風ダクト6は温風吹出し口4と上方吹出し口5へそれぞれ向かうために分岐
しており、その分岐部には、対流用ファン11による気流の進行方向を変更する
ために、モータにより駆動される切替ダンパ12が設けられている。 一方、燃焼器10は、燃焼室を形成する燃焼ダクト10aを介して送風ダクト
6と連通しており、燃焼ガスは室内空気取り入れ口3から送風ダクト6へ吸い込
まれる室内空気と混合されて温風吹出し口4あるいは上方吹出し口5から吹き出
される。 【0010】 室内空気取り入れ口3には、送風ダクト6内へ取り入れられる空気を浄化する
ためのフィルタ部13が取りつけられている。 フィルタ部13には、絶縁支持された図示しない正電極および負電極が交互に
配された電気集塵装置と、負電極に電気接続された導電性の活性炭フィルタとが
本体ケーシング2の外側から内側に順に設けられている。 本体ケーシング2の上部には、後述する複数の操作用スイッチおよび幾つかの
表示用部材が備えられた図示しない操作パネルが設けられている。 【0011】 以上の構成を有するガス温風暖房機1は、マイコンを中心とした制御回路と各
部を駆動するための駆動回路とからなる制御装置20によって運転制御および能
力制御が行なわれる。 以下、制御装置20について説明する。 制御装置20は、図1に示すとおり、運転制御部21と、燃焼制御部26と、
対流制御部27と、帯電部28の各機能部からなる。 【0012】 運転制御部21は、主に操作パネルに設けられた各操作スイッチに応じて暖房
運転および空気浄化運転の運転開始制御および運転停止制御を行う機能部で、運
転状態を指示するための操作スイッチとして、運転スイッチ31、空気浄化スイ
ッチ32が備えられ、また各種のタイマ運転を行うための機能部として、第1入
タイマ22、第2入タイマ23、切タイマ24を有し、各タイマに対応して、第 1入タイマスイッチ33、第2入タイマスイッチ34、切タイマスイッチ35を
備え、さらに各タイマの時刻設定のための複数のスイッチからなるタイマ設定ス
イッチ群36を備える。 【0013】 運転スイッチ31は、単独の操作では、主に暖房運転の開始および停止を指示
するためのスイッチであるが、暖房運転中に空気浄化スイッチ32の操作によっ
て空気浄化運転が指示された場合、あるいは空気浄化運転中に暖房運転が開始さ
れた場合には、以後、空気浄化運転の停止および開始を暖房運転の停止および開
始に連動させる連動動作のためのスイッチとして、暖房運転および空気浄化運転
の開始および停止を指示する。 【0014】 運転スイッチ31により暖房運転の開始が指示されたとき、同時に空気浄化運
転を同時に開始するか否かの判別の基礎となる情報は、空気浄化スイッチ32に
よる空気浄化運転の指示情報であって、この指示情報を記憶するために運転制御
部21は運転指示記憶部25を有する。 運転スイッチ31による暖房運転の開始の指示があったとき、すでに空気浄化
運転が行われている場合には暖房運転を空気浄化運転とともに行い、運転指示記
憶部25に運転指示情報がある場合には暖房運転とともに空気浄化運転を同時に
開始する。 運転スイッチ31による暖房運転の停止の指示があったとき、空気浄化運転が
行われている場合には、暖房運転の停止に連動して空気浄化運転を停止する。 【0015】 空気浄化スイッチ32は、押し操作が行われている場合のみに接点を閉じる常
開型の押しボタンスイッチであって、暖房運転が行われていない場合には、押し
操作によって空気浄化運転の開始および停止をそれぞれ指示する。 空気浄化運転の開始の指示は、空気浄化運転が行われていないときの空気浄化
スイッチ32の押し操作であって、運転指示記憶部25では、この空気浄化運転
の開始の指示があった場合には、暖房運転が行われているいないに拘らず、その
指示を運転指示情報として記憶する。 記憶された運転指示情報は、運転スイッチ31による停止操作においては消去
されず、暖房運転中において浄化運転スイッチ32によって空気浄化運転の停止
が指示された場合のみに消去される。 【0016】 運転制御部21における入タイマ22、23によるタイマ運転は、それぞれ設
定された時刻に燃焼器10の燃焼を開始するもので、各入タイマ22、23毎に
それぞれ異なる時刻に設定が可能であるため、各入タイマ22、23を、例えば
、平日用、休日用として一旦時刻を設定しておくと、以後は、各入タイマスイッ
チ33、34による入タイマ22、23の選択だけで運転開始時刻の変更ができ
るため、時刻設定の煩わしさが解消できる。 これらの入タイマ22、23は、上記の運転スイッチ31による暖房運転の開
始の指示と同等の作用をするため、上記の運転指示記憶部25において、運転指
示情報が記憶されている場合には、空気浄化運転の開始を暖房運転の開始に連動
させることができる。 切タイマ24は、設定時刻に暖房運転の停止動作を行うためのタイマであり、
運転スイッチ31による暖房運転の停止の指示と同等の作用をするため、空気浄
化運転が暖房運転とともに行われている場合には、暖房運転の停止と連動して空
気浄化運転を停止させることができる。 【0017】 運転制御部21は、以上の制御の他に、安全確保のための制御動作として、後
述する燃焼制御部26における失火検知等の燃焼異常の場合や、室内空気取り入
れ口3にフィルタ部13の装着確認のために備えられた複数のフィルタ検出スイ
ッチの検知異常があった場合に、異常停止動作として暖房運転を停止するととも
に空気浄化運転を停止する。 この異常停止をした場合には、運転スイッチ31により一旦暖房運転の停止の
指示を行い、改めて、運転スイッチ31により運転開始操作を行う必要があり、
異常停止中には、その他のスイッチによる操作は一切受け付けず、空気浄化運転
のみを単独で行うことはできない。 【0018】 次に燃焼制御部26について説明する。 燃焼制御部26は、運転制御部21の運転開始制御によって燃焼用ファン9お
よび燃焼器10における各ガス弁、点火器等を所定のシーケンスで制御して燃焼
を開始させる点火制御を行い、点火後、一定条件の後に行われる温調運転におい
ては、温度設定スイッチ37の設定温度および室温センサ38の検知温度に基づ
いて決定される暖房能力レベルと、燃焼温度を検知するサーモカップル39の検
知情報に基づいてガス比例弁および燃焼用ファン9を制御して、暖房能力レベル
に応じた加熱量が得られるように、燃焼量および燃焼状態を制御する。 【0019】 対流制御部27は、対流用ファン11の作動状態の制御と、切替ダンパ12の
切替制御を行う。 暖房運転においては、燃焼器10の燃焼量に対応して対流用ファン11を制御
して、加熱量に応じた送風量が得られるようにして、吹き出される温風の温度を
適温に維持する。このとき、切替ダンパ12は、空気浄化運転が行われているい
ないに関係なく室内空気取り入れ口3と温風吹出し口4とを連通する。 空気浄化運転の単独運転においては、風量設定器40による設定風量に応じて
対流用ファン11を制御し、室内空気取り入れ口3と上方吹出し口5とを連通す
るように、切替ダンパ12を制御する。 また、切替ダンパ12の制御として、暖房運転から空気浄化運転の単独運転へ
の切替えが行われた場合には、切替ダンパ12の切替動作は、燃焼器10の消火
動作の後の所定時間後に行われ、温風が上方吹出し口5から吹き出されないよう
にする。 【0020】 帯電部28は、空気浄化運転が行われる場合に、フィルタ検出スイッチに異常
が検知されなければ、フィルタ部13における電気集塵装置の各電極間に直流高
電圧(例えば約4.0k〜6.0kV)を印加する。 【0021】 次に、以上の構成からなる本実施例のガス温風暖房機1における運転スイッチ
31と空気浄化スイッチ32の操作に伴う運転制御動作について、図3に基づい て説明する。 運転スイッチ31が操作された場合には(ステップ1においてYES)、ステ
ップ2へ移行して暖房運転中か否かを判別し、暖房運転が行われていない場合に
は(NO)、所定のシーケンスで燃焼器10の燃焼を開始させて、暖房運転を開
始する(ステップ3)。 このとき、運転指示記憶部25において、空気浄化運転の運転指示が記憶され
ていない場合には(ステップ4においてNO)、運転スイッチ31の操作に伴う
制御動作を終了し、ステップ1へ移行する。 空気浄化運転の運転指示が記憶されている場合には(ステップ4においてYE
S)、すでに作動している対流用ファン11の動作に重ねて、フィルタ部13の
電気集塵装置の各電極間に直流高電圧を印加して、空気浄化運転を開始し(ステ
ップ5)、その後、ステップ1へ移行する。 【0022】 運転スイッチ31が操作されたとき、暖房運転が行われている場合には(ステ
ップ2においてYES)、所定のシーケンスで燃焼器10の燃焼および対流用フ
ァン11の作動を停止させる(ステップ6)。 このとき、空気浄化運転が行われていれば(ステップ7においてYES)、フ
ィルタ部13における高電圧の印加を停止して、空気浄化運転を暖房運転ととも
に終了し(ステップ8)、ステップ1へ移行する。 【0023】 一方、ステップ1において、運転スイッチ31の操作がない場合には(NO)
、空気浄化スイッチ32が操作されたか否かを判別する。 空気浄化スイッチ32が操作されなければ(ステップ9においてNO)、ステ
ップ1へ移行して、運転スイッチ31あるいは空気浄化スイッチ32の操作を待
つ。 空気浄化スイッチ32が操作された場合には(ステップ9においてYES)、
空気浄化運転中か否かを判別し、空気浄化運転が行われていなければ(ステップ
10においてNO)、暖房運転が行われているいないに関係なく空気浄化運転を
開始する(ステップ11)。この場合、暖房運転が行われていれば、フィルタ部 13の各電極間に直流高電圧を印加し、暖房運転が行われていなければ、高電圧
の印加とともに対流用ファン11の作動を開始する。 また、運転指示記憶部25においては、空気浄化運転の開始に合わせて空気浄
化運転指示情報の記憶を行い(ステップ12)、空気浄化スイッチ32の操作に
伴う制御動作を終了して、ステップ1へ移行する。 【0024】 空気浄化スイッチ32の操作が行われたとき、空気浄化運転が行われている場
合には(ステップ10においてYES)、空気浄化運転を停止し(ステップ13
)、少なくとも高電圧の印加を停止する。 空気浄化運転が単独で行われている場合には(ステップ14においてNO)、
空気浄化スイッチ32の操作に伴う制御動作を終了し、ステップ1へ移行する。 空気浄化運転が暖房運転とともに行われている場合には(ステップ14におい
てYES)、運転指示記憶部25に記憶されている運転指示情報を消去し(ステ
ップ15)、ステップ1へ移行する。 【0025】 以上の制御動作を行うことによって、本実施例のガス温風暖房機1は、空気浄
化スイッチ32のみの操作によって、空気浄化運転を単独で開始および停止させ
ることができるため、冷寒期以外の季節には空気浄化装置として使用できるとと
もに、冷寒期においては、運転スイッチ31と空気浄化スイッチ32によって暖
房運転と空気浄化運転とを同時に行うようにすると、以後の暖房運転においては
、運転スイッチ31の操作だけで、暖房運転と空気浄化運転とを同時に操作でき
るため、運転開始および停止の際の操作の煩雑さが解消できる。 なお、上記実施例では、空気浄化スイッチによる空気浄化運転の操作があると
き、暖房運転の作動状態にかかわらず空気浄化運転の指示を記憶させるものを示
したが、暖房運転の作動中に空気浄化スイッチによる空気浄化運転の操作がある
場合のみに、空気浄化運転の指示を記憶させるようにしてもよい。 【0026】 上記の実施例では、ガス温風暖房機1を示したが、石油や電気加熱による暖房
機でもよい。 また、空気調和機としては、暖房機に限定されず、冷房を行うものでもよい。
に関する。 【0002】 【従来の技術】 例えばガス暖房機においては、室内の空気の浄化を図るための空気浄化機能を
得るために、例えば、活性炭フィルタやコロナ放電による集塵装置等の空気浄化
部材が備えられ、暖房機の運転中に室内空気の浄化を同時に行うものがある。 また、空気浄化部材を暖房機の運転とは関係なく単独でも作用させるために、
空気浄化用のスイッチが設けられたものがあり、使用目的に応じて各スイッチが
操作されて、空気調和運転としての暖房運転、空気浄化運転あるいはこれらの運
転が同時に行われる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 しかし、上記のものでは、空気浄化運転を空気調和運転とは別に行うことによ
って機器を空気浄化装置として単独で使用できるものの、各運転相互の関連がな
いため、空気調和運転と空気浄化運転を同時に行なう場合には、各スイッチをと
もに操作しなければならない。 また、暖房運転が必要な季節においては、暖房運転を停止した場合に空気浄化
運転だけが継続して行なわれると、送風機の作動によって加熱されない空気が吹
き出され、室内空気の流動によって冷風感が感じられてしまうため、多くの場合
には、暖房運転の停止と同時に空気浄化運転を停止することになるが、その場合
にも、各運転を停止させるために、それぞれのスイッチをともに操作しなければ
ならない。 この結果、空気浄化運転を暖房運転に付随させる場合には、運転開始および停
止の操作が煩わしいという問題がある。 【0004】 本発明は、必要に応じて暖房等の空気調和運転あるいは空気浄化運転を単独で
行なうことができるとともに、空気調和運転および空気浄化運転を同時に行なう
場合の操作を簡便にすることを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】 本発明は、請求項1では、気流発生のための送風機を備える空気調和用通路内
を通過する空気を加熱あるいは冷却するための熱源および前記空気を浄化するた
めの空気浄化手段を有し、空調運転スイッチの操作に応じて前記熱源および前記
送風機の作動による空気調和運転の開始と停止とを制御する空気調和機の制御装
置において、押し操作が行われている場合のみに接点を閉じる常開型スイッチで
あって、押し操作によって前記送風機および前記空気浄化手段による空気浄化運
転の開始および停止を指示するための押しボタンスイッチと、前記空気調和運転
に前記空気浄化運転を連動させるための空気浄化運転指示情報を記憶するための
記憶手段であって、前記空気浄化運転の開始を指示するための前記押しボタンス
イッチの押し操作が行われたとき、前記空気浄化運転指示情報を記憶する空気浄
化運転指示情報記憶手段と、前記空気調和運転が行われている場合に前記押しボ
タンスイッチの押し操作が行われたとき、前記空気浄化運転指示情報記憶手段に
前記空気浄化運転指示情報が記憶されている場合のみにすでに記憶されている前
記空気浄化運転指示情報を消去する空気浄化運転指示情報消去手段と、前記空気
調和運転が行われていない場合に、前記押しボタンスイッチの押し操作に応じて
、前記空気浄化運転の開始と停止とを可逆的に制御するとともに、前記空調運転
スイッチによる前記空気調和運転の作動時には、前記空気浄化運転指示情報記憶
手段に前記空気浄化運転指示情報が記憶されている場合には、前記空気調和運転
とともに前記空気浄化運転を連動して行い、前記空気浄化運転指示情報記憶手段
に前記空気浄化運転指示情報が記憶されていない場合には、前記空気浄化運転を
行わない空気浄化運転制御手段とを具備することを技術的手段とする。 請求項2では、請求項1において、前記空気浄化運転指示情報記憶手段は、前
記空気調和運転中に、前記空気浄化運転の開始を指示するための前記押しボタン
スイッチの押し操作が行われた場合のみに、該操作を記憶のための操作と判断し
て前記空気浄化運転指示情報を記憶することを技術的手段とする。 【0006】 【作用】 本発明では、請求項1では、空気調和運転が行われていない場合に、押しボタ
ンスイッチが押し操作されると、押し操作毎に、空気浄化運転の開始と停止とが
制御される。また、このとき、空気浄化運転指示情報記憶手段に空気浄化運転指
示情報が記憶されていなければ、空気浄化運転指示情報が記憶され、空気浄化運
転指示情報が記憶されていれば、その記憶が維持される。 この結果、空気調和運転が行われていない状態では、空気浄化手段による空気
浄化運転が行われていない場合に押しボタンスイッチが押し操作されると空気浄
化運転が開始され、空気浄化運転が行われている場合に押しボタンスイッチが操
作されると空気浄化運転が停止される。また、空気調和運転が行われていない状
態においては、押しボタンスイッチの押し操作によって1回でも空気浄化運転が
行われた以後は、その後も、押しボタンスイッチの押し操作の回数に関係なく、
空気浄化運転指示情報記憶手段での空気浄化運転指示情報の記憶が維持される。 一方、空調運転スイッチによって空気調和運転の開始が指示された場合には、
空気調和運転が開始され、このとき、空気浄化運転が行われていれば、空気浄化
運転とともに空気調和運転が行われる。また、空気浄化運転が行われていない場
合では、空気浄化運転指示情報記憶手段において空気浄化運転指示情報が記憶さ
れていれば、空気調和運転とともに空気浄化運転が同時に開始され、空気浄化運
転指示情報が記憶されていなければ、空気浄化運転は行なわれず空気調和運転の
みが開始される。 空気調和運転中に押しボタンスイッチが押し操作されたとき、空気浄化運転が
行われていなければ、空気浄化運転が開始され、このとき、空気浄化運転指示情
報記憶手段に空気浄化運転指示情報が記憶される。 空気調和運転中に押しボタンスイッチが押し操作されたとき、空気浄化運転が 同時に行われている場合であれば、空気浄化運転のみが停止され、空気調和運転
は継続する。この場合は、空気浄化運転指示情報記憶手段に空気浄化運転指示情
報が記憶されている状態であるため、空気浄化運転指示情報消去手段は、押しボ
タンスイッチの押し操作に応じて空気浄化運転指示情報を空気浄化運転指示情報
記憶手段から消去する。 空調運転スイッチによって空気調和運転の停止が指示された場合には、空気調
和運転が停止され、このとき、空気浄化運転が行なわれていれば、空気浄化運転
も同時に停止するが、空気浄化運転指示情報記憶手段における空気浄化運転指示
情報は消去されず、そのまま継続して記憶される。従って、次回に空調運転スイ
ッチによって空気調和運転の開始が指示されると、空気調和運転とともに空気浄
化運転が同時に開始される。 請求項2では、空気浄化運転が行われていない空気調和運転中に、押しボタン
スイッチが押し操作された場合のみに、空気浄化運転指示情報記憶手段に空気浄
化運転指示情報が記憶され、このとき、空気浄化運転が開始される。 【0007】 【発明の効果】 本発明は、請求項1では、空調運転スイッチによって空調運転を行う場合には
、空気浄化運転指示情報記憶手段に空気浄化運転指示情報が記憶されているか否
かに応じて、空気浄化運転が空気調和運転と連動されるか否かが決まる。 一方、空気調和運転をしていない場合には、押しボタンスイッチによって、空
気浄化運転の運転の開始と停止を単独で指示できる。この空気調和運転を行って
いない場合に空気浄化運転を単独で行った場合には、空気浄化運転指示情報記憶
手段には空気浄化運転指示情報が必ず記憶され、空気浄化運転の停止後も、空気
浄化運転指示情報が継続して空気浄化運転指示情報記憶手段に記憶されている。 このため、押しボタンスイッチによって空気浄化運転を単独で運転開始及び運
転停止の指示をした後であれば、空気浄化運転を単独で運転して停止させた後で
あっても、空気浄化運転指示情報が継続して記憶されているため、その後は、空
調運転スイッチを操作するだけで、空気浄化運転の開始と停止を空気調和運転に
同期させることができる。 空気浄化運転指示情報は、空気調和運転中に空気浄化運転が連動して行われて
いる場合に押しボタンスイッチの押し操作を行って空気浄化運転のみの停止を指
示した場合にだけ消去される。 従って、空気調和運転に空気浄化運転を連動させたくない場合にだけ、空気調
和運転中に空気浄化運転の停止を指示すればよい。 この結果、空気浄化運転の単独運転の場合でも、空気調和運転と空気浄化運転
との連動の場合でも、常に、簡単な操作でそれぞれ必要な運転を行うことができ
るため、空気浄化運転の単独運転を行った後に、空気浄化運転を空気調和運転に
伴わせる場合でも、空調運転スイッチの操作だけで空気浄化運転が連動するため
、運転操作の煩わしさがなくなり操作が簡便になるため、使い勝手が向上する。 請求項2で、空気調和運転中に押しボタンスイッチによって空気浄化運転の開
始が指示された場合のみに、空気浄化運転指示情報が記憶される。従って、一旦
、空気調和運転中に空気浄化運転の開始を指示しておけば、以後は、空調運転ス
イッチの操作のみで、空気浄化運転を空気調和運転と連動させて、開始および停
止させることができる。 【0008】 【実施例】 次に本発明を実施例に基づいて説明する。 図2に示すガス温風暖房機1は、空気浄化機能を有する開放式の暖房機であっ
て、金属板および樹脂による幾つかの部材からなる本体ケーシング2の背面には
室内空気取り入れ口3、前面と上面にはそれぞれルーバを備えた温風吹出し口4
と上方吹出し口5がそれぞれ形成されており、これらは、本体ケーシング2内に
設けられた送風ダクト6によって互いに連通されている。 また、本体ケーシング2の背面には燃焼用空気を吸い込む空気吸込み口7が形
成され、給気ダクト8、燃焼用ファン9および図示しない空気供給ダクトを介し
て、燃焼器10の供給部と連通している。 【0009】 送風ダクト6内には、貫流式の対流用ファン11の羽根車11aが配され、室
内空気取り入れ口3から温風吹出し口4あるいは上方吹出し口5へ向かう気流を 発生する。 送風ダクト6は温風吹出し口4と上方吹出し口5へそれぞれ向かうために分岐
しており、その分岐部には、対流用ファン11による気流の進行方向を変更する
ために、モータにより駆動される切替ダンパ12が設けられている。 一方、燃焼器10は、燃焼室を形成する燃焼ダクト10aを介して送風ダクト
6と連通しており、燃焼ガスは室内空気取り入れ口3から送風ダクト6へ吸い込
まれる室内空気と混合されて温風吹出し口4あるいは上方吹出し口5から吹き出
される。 【0010】 室内空気取り入れ口3には、送風ダクト6内へ取り入れられる空気を浄化する
ためのフィルタ部13が取りつけられている。 フィルタ部13には、絶縁支持された図示しない正電極および負電極が交互に
配された電気集塵装置と、負電極に電気接続された導電性の活性炭フィルタとが
本体ケーシング2の外側から内側に順に設けられている。 本体ケーシング2の上部には、後述する複数の操作用スイッチおよび幾つかの
表示用部材が備えられた図示しない操作パネルが設けられている。 【0011】 以上の構成を有するガス温風暖房機1は、マイコンを中心とした制御回路と各
部を駆動するための駆動回路とからなる制御装置20によって運転制御および能
力制御が行なわれる。 以下、制御装置20について説明する。 制御装置20は、図1に示すとおり、運転制御部21と、燃焼制御部26と、
対流制御部27と、帯電部28の各機能部からなる。 【0012】 運転制御部21は、主に操作パネルに設けられた各操作スイッチに応じて暖房
運転および空気浄化運転の運転開始制御および運転停止制御を行う機能部で、運
転状態を指示するための操作スイッチとして、運転スイッチ31、空気浄化スイ
ッチ32が備えられ、また各種のタイマ運転を行うための機能部として、第1入
タイマ22、第2入タイマ23、切タイマ24を有し、各タイマに対応して、第 1入タイマスイッチ33、第2入タイマスイッチ34、切タイマスイッチ35を
備え、さらに各タイマの時刻設定のための複数のスイッチからなるタイマ設定ス
イッチ群36を備える。 【0013】 運転スイッチ31は、単独の操作では、主に暖房運転の開始および停止を指示
するためのスイッチであるが、暖房運転中に空気浄化スイッチ32の操作によっ
て空気浄化運転が指示された場合、あるいは空気浄化運転中に暖房運転が開始さ
れた場合には、以後、空気浄化運転の停止および開始を暖房運転の停止および開
始に連動させる連動動作のためのスイッチとして、暖房運転および空気浄化運転
の開始および停止を指示する。 【0014】 運転スイッチ31により暖房運転の開始が指示されたとき、同時に空気浄化運
転を同時に開始するか否かの判別の基礎となる情報は、空気浄化スイッチ32に
よる空気浄化運転の指示情報であって、この指示情報を記憶するために運転制御
部21は運転指示記憶部25を有する。 運転スイッチ31による暖房運転の開始の指示があったとき、すでに空気浄化
運転が行われている場合には暖房運転を空気浄化運転とともに行い、運転指示記
憶部25に運転指示情報がある場合には暖房運転とともに空気浄化運転を同時に
開始する。 運転スイッチ31による暖房運転の停止の指示があったとき、空気浄化運転が
行われている場合には、暖房運転の停止に連動して空気浄化運転を停止する。 【0015】 空気浄化スイッチ32は、押し操作が行われている場合のみに接点を閉じる常
開型の押しボタンスイッチであって、暖房運転が行われていない場合には、押し
操作によって空気浄化運転の開始および停止をそれぞれ指示する。 空気浄化運転の開始の指示は、空気浄化運転が行われていないときの空気浄化
スイッチ32の押し操作であって、運転指示記憶部25では、この空気浄化運転
の開始の指示があった場合には、暖房運転が行われているいないに拘らず、その
指示を運転指示情報として記憶する。 記憶された運転指示情報は、運転スイッチ31による停止操作においては消去
されず、暖房運転中において浄化運転スイッチ32によって空気浄化運転の停止
が指示された場合のみに消去される。 【0016】 運転制御部21における入タイマ22、23によるタイマ運転は、それぞれ設
定された時刻に燃焼器10の燃焼を開始するもので、各入タイマ22、23毎に
それぞれ異なる時刻に設定が可能であるため、各入タイマ22、23を、例えば
、平日用、休日用として一旦時刻を設定しておくと、以後は、各入タイマスイッ
チ33、34による入タイマ22、23の選択だけで運転開始時刻の変更ができ
るため、時刻設定の煩わしさが解消できる。 これらの入タイマ22、23は、上記の運転スイッチ31による暖房運転の開
始の指示と同等の作用をするため、上記の運転指示記憶部25において、運転指
示情報が記憶されている場合には、空気浄化運転の開始を暖房運転の開始に連動
させることができる。 切タイマ24は、設定時刻に暖房運転の停止動作を行うためのタイマであり、
運転スイッチ31による暖房運転の停止の指示と同等の作用をするため、空気浄
化運転が暖房運転とともに行われている場合には、暖房運転の停止と連動して空
気浄化運転を停止させることができる。 【0017】 運転制御部21は、以上の制御の他に、安全確保のための制御動作として、後
述する燃焼制御部26における失火検知等の燃焼異常の場合や、室内空気取り入
れ口3にフィルタ部13の装着確認のために備えられた複数のフィルタ検出スイ
ッチの検知異常があった場合に、異常停止動作として暖房運転を停止するととも
に空気浄化運転を停止する。 この異常停止をした場合には、運転スイッチ31により一旦暖房運転の停止の
指示を行い、改めて、運転スイッチ31により運転開始操作を行う必要があり、
異常停止中には、その他のスイッチによる操作は一切受け付けず、空気浄化運転
のみを単独で行うことはできない。 【0018】 次に燃焼制御部26について説明する。 燃焼制御部26は、運転制御部21の運転開始制御によって燃焼用ファン9お
よび燃焼器10における各ガス弁、点火器等を所定のシーケンスで制御して燃焼
を開始させる点火制御を行い、点火後、一定条件の後に行われる温調運転におい
ては、温度設定スイッチ37の設定温度および室温センサ38の検知温度に基づ
いて決定される暖房能力レベルと、燃焼温度を検知するサーモカップル39の検
知情報に基づいてガス比例弁および燃焼用ファン9を制御して、暖房能力レベル
に応じた加熱量が得られるように、燃焼量および燃焼状態を制御する。 【0019】 対流制御部27は、対流用ファン11の作動状態の制御と、切替ダンパ12の
切替制御を行う。 暖房運転においては、燃焼器10の燃焼量に対応して対流用ファン11を制御
して、加熱量に応じた送風量が得られるようにして、吹き出される温風の温度を
適温に維持する。このとき、切替ダンパ12は、空気浄化運転が行われているい
ないに関係なく室内空気取り入れ口3と温風吹出し口4とを連通する。 空気浄化運転の単独運転においては、風量設定器40による設定風量に応じて
対流用ファン11を制御し、室内空気取り入れ口3と上方吹出し口5とを連通す
るように、切替ダンパ12を制御する。 また、切替ダンパ12の制御として、暖房運転から空気浄化運転の単独運転へ
の切替えが行われた場合には、切替ダンパ12の切替動作は、燃焼器10の消火
動作の後の所定時間後に行われ、温風が上方吹出し口5から吹き出されないよう
にする。 【0020】 帯電部28は、空気浄化運転が行われる場合に、フィルタ検出スイッチに異常
が検知されなければ、フィルタ部13における電気集塵装置の各電極間に直流高
電圧(例えば約4.0k〜6.0kV)を印加する。 【0021】 次に、以上の構成からなる本実施例のガス温風暖房機1における運転スイッチ
31と空気浄化スイッチ32の操作に伴う運転制御動作について、図3に基づい て説明する。 運転スイッチ31が操作された場合には(ステップ1においてYES)、ステ
ップ2へ移行して暖房運転中か否かを判別し、暖房運転が行われていない場合に
は(NO)、所定のシーケンスで燃焼器10の燃焼を開始させて、暖房運転を開
始する(ステップ3)。 このとき、運転指示記憶部25において、空気浄化運転の運転指示が記憶され
ていない場合には(ステップ4においてNO)、運転スイッチ31の操作に伴う
制御動作を終了し、ステップ1へ移行する。 空気浄化運転の運転指示が記憶されている場合には(ステップ4においてYE
S)、すでに作動している対流用ファン11の動作に重ねて、フィルタ部13の
電気集塵装置の各電極間に直流高電圧を印加して、空気浄化運転を開始し(ステ
ップ5)、その後、ステップ1へ移行する。 【0022】 運転スイッチ31が操作されたとき、暖房運転が行われている場合には(ステ
ップ2においてYES)、所定のシーケンスで燃焼器10の燃焼および対流用フ
ァン11の作動を停止させる(ステップ6)。 このとき、空気浄化運転が行われていれば(ステップ7においてYES)、フ
ィルタ部13における高電圧の印加を停止して、空気浄化運転を暖房運転ととも
に終了し(ステップ8)、ステップ1へ移行する。 【0023】 一方、ステップ1において、運転スイッチ31の操作がない場合には(NO)
、空気浄化スイッチ32が操作されたか否かを判別する。 空気浄化スイッチ32が操作されなければ(ステップ9においてNO)、ステ
ップ1へ移行して、運転スイッチ31あるいは空気浄化スイッチ32の操作を待
つ。 空気浄化スイッチ32が操作された場合には(ステップ9においてYES)、
空気浄化運転中か否かを判別し、空気浄化運転が行われていなければ(ステップ
10においてNO)、暖房運転が行われているいないに関係なく空気浄化運転を
開始する(ステップ11)。この場合、暖房運転が行われていれば、フィルタ部 13の各電極間に直流高電圧を印加し、暖房運転が行われていなければ、高電圧
の印加とともに対流用ファン11の作動を開始する。 また、運転指示記憶部25においては、空気浄化運転の開始に合わせて空気浄
化運転指示情報の記憶を行い(ステップ12)、空気浄化スイッチ32の操作に
伴う制御動作を終了して、ステップ1へ移行する。 【0024】 空気浄化スイッチ32の操作が行われたとき、空気浄化運転が行われている場
合には(ステップ10においてYES)、空気浄化運転を停止し(ステップ13
)、少なくとも高電圧の印加を停止する。 空気浄化運転が単独で行われている場合には(ステップ14においてNO)、
空気浄化スイッチ32の操作に伴う制御動作を終了し、ステップ1へ移行する。 空気浄化運転が暖房運転とともに行われている場合には(ステップ14におい
てYES)、運転指示記憶部25に記憶されている運転指示情報を消去し(ステ
ップ15)、ステップ1へ移行する。 【0025】 以上の制御動作を行うことによって、本実施例のガス温風暖房機1は、空気浄
化スイッチ32のみの操作によって、空気浄化運転を単独で開始および停止させ
ることができるため、冷寒期以外の季節には空気浄化装置として使用できるとと
もに、冷寒期においては、運転スイッチ31と空気浄化スイッチ32によって暖
房運転と空気浄化運転とを同時に行うようにすると、以後の暖房運転においては
、運転スイッチ31の操作だけで、暖房運転と空気浄化運転とを同時に操作でき
るため、運転開始および停止の際の操作の煩雑さが解消できる。 なお、上記実施例では、空気浄化スイッチによる空気浄化運転の操作があると
き、暖房運転の作動状態にかかわらず空気浄化運転の指示を記憶させるものを示
したが、暖房運転の作動中に空気浄化スイッチによる空気浄化運転の操作がある
場合のみに、空気浄化運転の指示を記憶させるようにしてもよい。 【0026】 上記の実施例では、ガス温風暖房機1を示したが、石油や電気加熱による暖房
機でもよい。 また、空気調和機としては、暖房機に限定されず、冷房を行うものでもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の実施例を示すガス温風暖房機における制御装置の機能構成を示す機能
ブロック図である。 【図2】 本発明の実施例を示すガス温風暖房機の概略構成を示す側面断面図である。 【図3】 本発明の実施例を示すガス温風暖房機における運転スイッチおよび空気浄化ス
イッチの操作に伴う制御動作を示す流れ図である。 【符号の説明】 1 ガス温風暖房機(空気浄化機能付空気調和機) 6 送風ダクト(空気調和用通路) 10 燃焼器(熱源) 11 対流用ファン(送風機) 13 フィルタ部(空気浄化手段) 20 制御装置 25 運転指示記憶部(運転指示記憶手段) 31 運転スイッチ 32 空気浄化スイッチ(押しボタンスイッチ)
ブロック図である。 【図2】 本発明の実施例を示すガス温風暖房機の概略構成を示す側面断面図である。 【図3】 本発明の実施例を示すガス温風暖房機における運転スイッチおよび空気浄化ス
イッチの操作に伴う制御動作を示す流れ図である。 【符号の説明】 1 ガス温風暖房機(空気浄化機能付空気調和機) 6 送風ダクト(空気調和用通路) 10 燃焼器(熱源) 11 対流用ファン(送風機) 13 フィルタ部(空気浄化手段) 20 制御装置 25 運転指示記憶部(運転指示記憶手段) 31 運転スイッチ 32 空気浄化スイッチ(押しボタンスイッチ)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 気流発生のための送風機を備える空気調和用通路内を通過する
空気を加熱あるいは冷却するための熱源および前記空気を浄化するための空気浄
化手段を有し、空調運転スイッチの操作に応じて前記熱源および前記送風機の作
動による空気調和運転の開始と停止とを制御する空気調和機の制御装置において
、 押し操作が行われている場合のみに接点を閉じる常開型スイッチであって、押
し操作によって前記送風機および前記空気浄化手段による空気浄化運転の開始お
よび停止を指示するための押しボタンスイッチと、 前記空気調和運転に前記空気浄化運転を連動させるための空気浄化運転指示情
報を記憶するための記憶手段であって、前記空気浄化運転の開始を指示するため
の前記押しボタンスイッチの押し操作が行われたとき、前記空気浄化運転指示情
報を記憶する空気浄化運転指示情報記憶手段と、 前記空気調和運転が行われている場合に前記押しボタンスイッチの押し操作が
行われたとき、前記空気浄化運転指示情報記憶手段に前記空気浄化運転指示情報
が記憶されている場合のみにすでに記憶されている前記空気浄化運転指示情報を
消去する空気浄化運転指示情報消去手段と、 前記空気調和運転が行われていない場合に、前記押しボタンスイッチの押し操
作に応じて、前記空気浄化運転の開始と停止とを可逆的に制御するとともに、 前記空調運転スイッチによる前記空気調和運転の作動時には、前記空気浄化運
転指示情報記憶手段に前記空気浄化運転指示情報が記憶されている場合には、前
記空気調和運転とともに前記空気浄化運転を連動して行い、前記空気浄化運転指
示情報記憶手段に前記空気浄化運転指示情報が記憶されていない場合には、前記
空気浄化運転を行わない空気浄化運転制御手段と を具備することを特徴とする空気浄化機能付空気調和機の制御装置。 【請求項2】 前記空気浄化運転指示情報記憶手段は、 前記空気調和運転中に、前記空気浄化運転の開始を指示するための前記押しボ タンスイッチの押し操作が行われた場合のみに、該操作を記憶のための操作と判
断して前記空気浄化運転指示情報を記憶することを特徴とする請求項1記載の 空
気浄化機能付空気調和機の制御装置。
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