JP2514976Y2 - 高粘性流体塗布装置 - Google Patents

高粘性流体塗布装置

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JP2514976Y2
JP2514976Y2 JP1990103764U JP10376490U JP2514976Y2 JP 2514976 Y2 JP2514976 Y2 JP 2514976Y2 JP 1990103764 U JP1990103764 U JP 1990103764U JP 10376490 U JP10376490 U JP 10376490U JP 2514976 Y2 JP2514976 Y2 JP 2514976Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、接着剤,クリーム状半田等の高粘性流体を
プリント基板等の基材に塗布する装置に関するものであ
り、特に、高粘性流体の塗布位置精度の向上に関するも
のである。
従来の技術 高粘性流体を塗布対象板の複数箇所に塗布することが
必要な場合があり、このような塗布に適した装置は一般
に、(a)塗布対象板に高粘性流体を塗布する塗布ヘッ
ドと、(b)前記塗布対象板がほぼ水平に搬送される搬
送経路上に位置し、前記塗布ヘッドに対向する位置にお
いて前記塗布対象板を支持する支持装置と、(c)それ
ら塗布ヘッドと支持装置とを相対移動させる相対移動装
置とを含むように構成される。
また、このような装置において高粘性流体の塗布対象
板への塗布位置精度を向上させるためには、支持装置上
において塗布対象板がみだりに動かず、しかも、反りが
生じないことが大切である。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、従来の高粘性流体塗布装置は、塗布対
象板の移動防止対策も反り防止対策も講じられてはいな
かった。
このような事情を背景として、請求項1および2に係
る第1および第2考案は、高粘性流体塗布装置の支持装
置を、塗布対象板を簡単に固定し、かつ、反りを防止し
得るものとすることを課題としてなされたものである。
特に、第2考案は、第1考案における突き上げ部材と
吸着ノズルとを一体的に昇降させることにより、塗布対
象板の反りを修正するための装置の構造を簡単にすると
ともに、突き上げ部材と吸着ノズルとの相対位置関係を
簡単に調整可能とすることを課題としてなされたもので
ある。
課題を解決するための手段 第1考案は、その課題を解決するために、前記塗布ヘ
ッド,支持装置および相対移動装置を有する高粘性流体
塗布装置において、前記支持装置を、(a)それぞれ前
記搬送経路に平行に配置され、当該支持装置によって支
持される前記塗布対象板の幅方向における両側端面にそ
れぞれ係合してその塗布対象板を案内する一対の案内部
材と、(b)前記各案内部材の内側にそれぞれ設けら
れ、上面で前記塗布対象板の幅方向における両側縁部を
下方から支持してその塗布対象板を前記搬送経路に沿っ
て搬送する一対のコンベアベルトと、(c)前記各案内
部材の内側においてそれぞれ、上端が前記一対のコンベ
アベルトの上面より下方に位置する非突き上げ位置と、
その上端がコンベアベルトの上面より上方に位置する突
き上げ位置とに相対変位可能に設けられ、突き上げ位置
では、上端で前記塗布対象板の前記両側縁部に下方から
係合してその塗布対象板を突き上げる一対の突き上げ部
材と、(d)前記各案内部材の内側であって前記各コン
ベアベルトの上面より上方の位置にそれぞれ設けられ、
各案内部材から他方の案内部材に向かってほぼ水平に突
出し、前記一対の突き上げ部材によって突き上げられた
前記塗布対象板の前記両側縁部を上方から押さえ、前記
一対の突き上げ部材と共同して前記塗布対象板の前記両
側縁部を上下から挟む一対の押さえ部材と、(e)前記
一対の突き上げ部材を昇降させて前記非突き上げ位置と
突き上げ位置とに変位させる突き上げ部材用昇降装置
と、(f)前記一対の案内部材の間の位置において前記
搬送経路の下方に配置され、上下方向に延びる吸着管の
上端に前記塗布対象板を吸着する吸着カップが設けられ
た吸着ノズルであって、前記上端が前記一対の突き上げ
部材が非作用位置にあるときの前記塗布対象板より下方
に位置する非作用位置と、前記上端が前記一対の突き上
げ部材が作用位置にあるときの前記塗布対象板の正規の
下面位置と一致する作用位置とに変位可能なものと、
(g)その吸着ノズルを昇降させて前記非作用位置と作
用位置とに変位させる吸着ノズル用昇降装置とを含むも
のとしたことを特徴とする。
また、第2考案は、その課題を解決するために、前記
吸着ノズルが前記突き上げ部材用昇降装置により昇降さ
せられる部材に取り付けられ、突き上げ部材用昇降装置
が前記吸着ノズル用昇降装置としても機能することを特
徴とする。
作用 第1考案に係る高粘性流体塗布装置においては、支持
装置において塗布対象板を案内する一対の案内部材に一
対の押さえ部材が設けられ、一対のコンベアベルト上に
載置された塗布対象板が一対の突き上げ部材によって突
き上げられ、その塗布対象板の幅方向における両側縁部
がその一対の突き上げ部材と一対の押さえ部材とによっ
て上下から挟まれる。これにより、塗布対象板が支持装
置上において固定される。
さらに、一対の案内部材の間の位置において吸着ノズ
ルの吸着管が塗布対象板に下方から係合するとともに、
吸着管の上端に設けられた吸着カップに塗布対象板が吸
着される。塗布対象板に上方への反りが生じていれば、
吸着カップが塗布対象板を吸着して引き下げるため、上
方への反りが修正される。また、塗布対象板に下方への
反りが生じていれば、吸着管の上端が塗布対象板を突き
上げるため、下方への反りも修正される。そして、吸着
管の上端は塗布対象板の正規の下面位置と一致させられ
ているため、塗布対象物の、一対の突き上げ部材と一対
の押さえ部材とによって挟まれた両側縁部から離れた部
分の高さがその両側縁部と同じ高さに保たれる。
第2考案に係る高粘性流体塗布装置においては、突き
上げ部材を昇降させる昇降装置により昇降させられる部
材に吸着ノズルが取り付けられている。これにより、同
じ昇降装置によって吸着ノズルと突き上げ部材とが一体
的に昇降させられる。
考案の効果 したがって、第1考案によれば、支持装置において塗
布対象板が簡単に固定されるとともに、塗布対象板の反
りが修正されるため、高粘性流体の塗布位置精度の向上
を容易に図り得るという効果が得られる。
第2考案によれば、さらに、同じ昇降装置によって吸
着ノズルと突き上げ部材とが一体的に昇降させられるた
め、吸着ノズルの昇降と突き上げ部材の昇降とを別々の
昇降装置により行う場合に比較し、装置構造が簡単にな
るとともに、吸着ノズルと突き上げ部材との相対位置関
係を調整することが容易となり、容易に塗布対象板の反
り修正の精度向上を図り得るという効果も得られる。
実施例 以下、本考案をプリント基板に接着剤を塗布する装置
に適用した場合を例として、図面に基づいて詳細に説明
する。
第1図および第2図において10は装置本体である。装
置本体10上には、塗布対象物としてのプリント基板12を
保持し、水平なY軸方向(第二方向)に移動させるプリ
ント基板移動ユニット14と、塗布ヘッド16を有し、水平
でかつY軸方向と直交するX軸方向(第一方向)の移動
によりプリント基板12に接着剤を塗布する塗布ユニット
18とが設けられている。
まず、プリント基板移動ユニット14について説明す
る。装置本体10上には、X軸方向に設けられ、プリント
基板移動ユニット14にプリント基板12を搬入する搬入コ
ンベア22と、プリント基板移動装置14からプリント基板
12を搬出する搬出コンベア24とが設けられている。これ
ら搬入コンベア22および搬出コンベア24はいずれもベル
トコンベアであり、位置固定に設けられた固定ガイド26
と、Y軸方向の位置調節可能に設けられた可動ガイド28
とを有し、プリント基板12の移動を案内するとともに、
プリント基板12の大きさに合わせて幅が調節されるよう
になっている。
プリント基板移動ユニット14は、装置本体10上に設け
られ、Y軸方向に延びる一対のガイドレール32を有して
いる。ガイドレール32には、第4図に示すように、第二
移動部材としてのY軸テーブル34が摺動可能に載置され
るとともに、その下面に固定のナット36においてY軸方
向に配設されたボールねじ38に螺合されており、ボール
ねじ38がY軸駆動用サーボモータ40によって駆動される
ことによりY軸方向に移動させられる。本実施例におい
ては、ナット36,ボールねじ38,Y軸駆動用サーボモータ4
0が第二移動装置を構成しているのである。
Y軸テーブル34のY軸方向の両端部にはそれぞれ、Y
軸テーブル34の上面から上方へ距離を隔てた位置にX軸
方向に延びる支持壁44,46(第3図参照)が設けられて
いる。これら支持壁44,46の互に対向する内側面の上部
にはそれぞれ、ベルトガイド48が固定されるとともに無
端のコンベアベルト50が巻き掛けられており、これらコ
ンベアベルト50がベルト駆動モータによって駆動される
ことにより、前記搬入コンベア22により搬入されたプリ
ント基板12をY軸テーブル34上に運び込む。支持壁44,4
6にはまた、この上面にプリント基板押さえ部材54が固
定されるとともに、内側面のコンベアベルト50より下側
の部分には案内板56が固定されている。プリント基板押
さえ部材54は、第4図に示すようにX軸方向に延びる長
手形状を成し、対向する支持壁44,46側に水平に延び出
す突部58が形成され、後述するようにプリント基板12を
押さえる。プリント基板押さえ部材54はまた、コンベア
ベルト50のベルトガイド48からの浮き上がりを防止する
役割も果たす。
上記各案内板56にはそれぞれ、X軸方向の長さが異な
る2個の突き上げ板60,62が昇降可能に取り付けられて
いる。これら突き上げ板60,62は薄い金属板により作ら
れてL字形を成し、その長手方向の両端部にそれぞれ固
定のスライド64,66(第4図参照)において、案内板56
に形成された案内溝68,70(第5図参照)に昇降可能に
嵌合されているのであり、突き上げ板60,62のうち、長
い方の突き上げ板60には長手方向の中間部にT字形断面
のガイドブロック72が固定され、案内板56に形成された
T溝74に嵌合されることによっても案内される。スライ
ド64,66は、第4図に示すように案内板56との間に配設
されたスプリング76によって下方に付勢されるととも
に、下降限定は図示しないストッパによって規定される
ようになっており、突き上げ板60,62は非突き上げ時に
は、第3図に示すようにその上端がコンベアベルト50の
上走部とほぼ同じ高さに位置している。また、スライド
64,66にはそれぞれ、第3図および第4図に示すよう
に、下方に延び出す係合ピン78が固定されている。な
お、一方の支持壁46はY軸方向に移動可能に設けられて
おり、前記搬入コンベア22および搬出コンベア24の幅を
プリント基板12の幅に合わせて調節するときに同時に移
動させられ、一対のコンベアベルト50の間隔がプリント
基板12の幅に応じた大きさに調節される。
Y軸テーブル34上には、第3図に示すように昇降台82
が設けられており、昇降用エアシリンダ84によって昇降
させられる。この昇降台82の上面の中央には、吸着ノズ
ル86が立設されている。吸着ノズル86は、昇降台82上に
設けられた案内筒88に吸着管90が上下方向に摺動可能に
嵌合されて成る。吸着管90は、スプリング92によって案
内筒88から抜け出す向きに付勢されるとともに、その先
端部にはゴム製の吸着カップ94が取り付けられている。
吸着管90内の通路は案内筒88に設けられた空気通路96,
昇降台82内に設けられた空気通路98,ホース100を介して
図示しないバキューム源に接続されており、吸着ノズル
86はバキュームによりプリント基板12を吸着する。この
昇降台82はプリント基板12のコンベアベルト50への搬入
時には第3図に実線で示す下降端位置にあり、プリント
基板12の搬入後、上昇させられるものであるが、その
際、突き上げ板60,62に固定の係合ピン78に当接し、突
き上げ板60,62をスプリング76の付勢力に抗して上昇さ
せる。それによりコンベアベルト50上に載置されたプリ
ント基板12は、突き上げ板60,62によりコンベアベルト5
0から突き上げられるとともに、プリント基板押さえ部
材54の突部58に押し付けられ、突き上げ板60,62と突部5
8とに挟まれてY軸テーブル34に固定されることとな
る。本実施例においては、プリント基板押さえ部材54,
突き上げ板60,62,昇降台82,昇降用エアシリンダ84等が
固定装置を構成しているのである。また、プリント基板
12の寸法が大きい場合には、吸着ノズル86がプリント基
板12を吸着し、上方への反りを修正する。
なお、プリント基板12は第4図において左から右へ送
り込まれ、その寸法が大きいときには突き上げ板60,62
と突部58とにより挟まれるが、小さいときには突き上げ
板62と突部58とにより挟まれる。長短2個の突き上げ板
60,62が設けられているのは、プリント基板12の寸法の
違いに対応するためである。突き上げ板が2個の突き上
げ板60,62に分けられていない場合には、突き上げ板の
プリント基板12を支持する支持位置の間隔が広く、小さ
いプリント基板12は、その送り込み方向において下流側
の端側のみを突き上げ板と突部58とによって挟まれ、片
持ち状に支持されることとなるのに対し、長短2個の突
き上げ板60,62を設ければ、プリント基板12の寸法が小
さいとき、短い突き上げ板62がそのプリント基板12全体
を突き上げ、突部58と共に挟んで水平に支持することが
できるのである。
次に塗布ユニット18について説明する。装置本体10上
には、第1図に示すように、前記搬入コンベア22および
搬出コンベア24の可動ガイド28の上方には、一対の支柱
108により支持された基台110が設けられており、この基
台110上には一対のガイドレール112がX軸方向に設けら
れるとともに、第一移動部材としてのX軸テーブル114
が摺動可能に載置されている。X軸テーブル114はナッ
ト116(第7図参照)においてボールねじ118に螺合さ
れ、ボールねじ118がX軸駆動用サーボモータ120によっ
て駆動されることによりX軸方向に移動させられる。ナ
ット116,ボールねじ118およびX軸駆動用サーボモータ1
20が第一移動装置を構成しているのである。このX軸テ
ーブル114には、前記塗布ヘッド16が3個搭載されてお
り、それぞれ昇降させられるとともに、その中心線まわ
りに回転させられるようになっている。これら塗布ヘッ
ド16の構造,昇降ならびに回転の構成は、特開平1−56
165号公報に記載の高粘性流体塗布装置と同じであり、
簡単に説明する。また、3個の塗布ヘッド16は同じもの
であり、一つについて説明する。
X軸テーブル114の前面には、第7図に示すようにブ
ロック124が固定されており、ブロック124にはガイドレ
ール126が上下方向に設けられるとともに、ブラケット1
28が摺動可能に嵌合されている。ブラケット128はL字
形を成し、その下端部から水平に延び出させられたアー
ム部130に塗布ヘッド16が取り付けられている。ブラケ
ット128の下端部にはまた、アーム部130とは反対向きに
延び出すプレート132が固定され、ブロック124に上下方
向に摺動可能に嵌合されたロッド134の下端部に摺動可
能に嵌合されるとともに、スプリング136によって下方
に付勢されている。ロッド134の上端部はギヤハウジン
グ138に上下方向に摺動可能に嵌合されており、その嵌
合部分に設けられたラックにはピニオンが噛み合わさ
れ、このピニオンと一体的に設けられた扇形歯車が塗布
ヘッド昇降用モータ140によって回転させられることに
よりロッド134が昇降させられ、塗布ヘッド16が昇降さ
せられる。
塗布ヘッド16は、第8図に示すように、塗布ノズル14
4と、シリンジ146とを有している。塗布ノズル144は、
筒状部材148と、筒状部材148の下端部に固定の吐出管15
0とを有し、筒状部材148において、前記ブラケット128
のアーム部130に回転可能かつ軸方向に移動不能に取り
付けられたスリーブ152に相対回転不能に嵌合されてい
る。スリーブ152のアーム部130から突出した上端部には
大径歯車154が設けられるとともに、小径歯車156(第6
図参照)に螺合されており、小径歯車156が第7図に示
すベルト158,プーリ160を介して回転駆動モータ162によ
って回転させられることにより、塗布ヘッド16が回転さ
せられる。1個の塗布ノズル144に吐出管150が2個設け
られる場合があり、その場合に2個の吐出管150の並び
の方向が変えられるようにされているのである。164は
ストッパであり、接着剤塗布時にはプリント基板12に当
接し、吐出管150との間に一定の隙間が生ずるようにさ
れている。
また、シリンジ146は有底円筒状を成し、その開口が
キャップ166によって閉塞されるとともに、内部にピス
トン168が摺動可能に嵌合されている。シリンジ146の下
端部には下方に延び出す嵌合突起170が形成されるとと
もに、半径方向外向きに延び出す一対の係合突起172が
形成されている。また、筒状部材148にはその上面に開
口する嵌合穴174が形成され、大径歯車154の上面に固定
の保持部材176には、係合突起172に対応する切欠を有す
る開口178が形成されている。したがって、シリンジ146
は、係合突起172と上記切欠との位相が合致する状態で
開口178に嵌合するとともに、嵌合突起170を嵌合穴174
に嵌合した後、回転させれば、係合突起172が開口178の
周縁部に係合し、軸方向に抜け出し不能に保持部材176
に取り付けられることとなる。シリンジ146内の空間は
接続金具184,ホース186(第7図参照)によって図示し
ない圧縮空気供給源に接続されている。ホース186の途
中には電磁方向切換弁が設けられており、その切換弁の
切換えによりシリンジ146は圧縮空気供給源と大気とに
択一的に連通させられ、圧縮空気の供給によりピストン
168が下降させられれば、接着剤が筒状部材148ならびに
吐出管150を通って所定量ずつ射出される。
さらに、塗布ヘッド16には、第6図に示すように、プ
リント基板12に設けられた基準マークを読み取るカメラ
190が設けられている。接着剤の塗布に先立って基ル準
マークが読み取られ、その読み取り結果に基づいてY軸
テーブル34,X軸テーブル114の移動量の修正が行われ、
塗布ヘッド16がプリント基板12の接着剤塗布位置上に精
度良く移動させられるようになっているのである。
以下、作動を説明する。接着剤塗布時には、プリント
基板12は搬入コンベア22によりプリント基板移動ユニッ
ト14へ搬送され、コンベアベルト50に移載されてY軸テ
ーブル34上に運び込まれる。プリント基板12の搬送は、
その搬送方向の下流側に設けられるとともに、作用位置
と非作用位置とに移動させられる図示しないストッパに
よって止められ、その搬送方向において下流側の端が突
き上げ板62の突き上げ板60とは反対側の端とほぼ一致さ
せられる。プリント基板12の停止後、昇降台82が上昇さ
せられ、プリント基板12はコンベアベルト50から突き上
げられて突き上げ板60,62と突部58とに挟まれてY軸テ
ーブル34に固定される。また、プリント基板12の寸法が
大きければ吸着ノズル86によって吸着される。
プリント基板12の固定後、Y軸テーブル34およびX軸
テーブル114が移動させられて、まず基準マークの読取
りが行われ、テーブル34,114の移動量が修正された後、
3個の塗布ヘッド16のうち、塗布に供される塗布ヘッド
16に取り付けられた吐出管150の中心が接着剤塗布位置
の真上に位置させられる。テーブル34,114の移動が停止
させられたならば塗布ヘッド16が下降させられ、ストッ
パ164がプリント基板12に当接した状態から更に小距離
下降した状態で停止させられる。この際、塗布ヘッド16
の余分な下降量は、塗布ヘッド16を支持するブラケット
128に固定のプレート132とロッド134とが相対移動し、
スプリング136が圧縮されることにより吸収される。塗
布ヘッド16の停止後、シリンジ146に圧縮空気が供給さ
れ、ピストン168が下降させられて接着剤が射出され、
プリント基板12に塗布される。圧縮空気が予め設定され
た時間供給され、所定量の接着剤が塗布されたならばシ
リンジ146が大気に連通させられ、ピストン168の下降が
停止させられて接着剤の射出が止められるとともに、塗
布ヘッド16が上昇させられ、X軸テーブル114,Y軸テー
ブル34の移動によりプリント基板12の次に接着剤を塗布
すべき位置に位置決めされる。
プリント基板12の全部の接着剤塗布個所に接着剤が塗
布されたならば、Y軸テール34は原位置(コンベアベル
ト50と搬入コンベア22および搬出コンベア24との位置が
一致する位置)に戻された後、吸着ノズル86によるプリ
ント基板12の吸着が解除された状態で昇降台82が下降さ
せられる。それに伴って突き上げ板60,62はスプリング7
6により付勢されて下降させられ、プリント基板12がコ
ンベアベルト50上に載置される。昇降台82が下降端位置
まで下降させられた後、コンベアベルト50が駆動され、
プリント基板12は搬出コンベア24に排出される。
以上の説明から明らかなように、本実施例において
は、支持壁44,46,プリント基板押さえ部材54,突部58,突
き上げ板60,62および昇降台82が互いに共同して支持装
置を構成し、それらのうち、プリント基板押さえ部材54
のうちそれの内側面を構成する部分が各案内部材を構成
し、突部58が各係合部材を構成し、突き上げ板60,62が
各突き上げ部材を構成しているのである。さらに、スラ
イド64,66,案内溝68,70,スプリング76,係合ピン78,昇降
台82および昇降用エアシリンダ84が突き上げ部材用昇降
装置を構成しているのである。また、それらのうち昇降
台82および昇降用エアシリンダ84が吸着ノズル用昇降装
置としても機能するのである。さらに、プリント基板移
動ユニット14と塗布ヘッド16のX軸テーブル114および
X軸駆動用サーボモータ120とが互いに共同して相対移
動装置を構成しているのである。
このように本実施例の塗布装置においては、プリント
基板12と塗布ヘッド16とがそれぞれ一方向に別々に移動
させられるため、移動する慣性質量が小さく、これらを
高速で移動させて接着剤を迅速に塗布することができ
る。また、接着剤を塗布した後、塗布ヘッド16を上昇さ
せれば、第9図に示すように塗布された接着剤200が吐
出管150とプリント基板12との間で切れずに長く延び、
富士山形となる。この際、塗布直後にプリント基板12を
移動させれば、接着剤200のこの延びた部分が慣性によ
り二点鎖線で示すように移動方向とは逆向きに倒れ、定
められた塗布領域からはみ出してしまう事態が生じそう
である。しかし、接着剤200はその形状維持力が大き
く、実際には塗布直後にプリント基板12を相当高速で移
動させても倒れ込みを生ずることはなく、富士山形の塗
布形状を崩すことなく高速でプリント基板12に接着剤を
塗布することができる。
さらに、塗布ユニット18においてX軸テーブル114に
搭載されるのは塗布ヘッド16のみであり、従来に比較し
て軽くし得る分、塗布ヘッド16の数を多くすることがで
き、接着剤の塗布態様を多様化することができる。例え
ば、プリント基板12に塗布すべき接着剤の量が塗布位置
によって異なる場合には、接着剤の射出量が異なる塗布
ヘッド16を塗布量に対応する数搭載し、それら塗布ヘッ
ド16を選択的に使用することにより、ある量の塗布を終
了してから塗布ヘッド16を交換して別の量の塗布を行う
場合に比較して能率良く塗布を行うことができる。ま
た、塗布量が同じ場合には、複数の塗布ヘッド16をいず
れも射出量が同じものとし、1個の塗布ヘッド16の接着
剤がなくなった場合に他の塗布ヘッド16を使用すること
により、連続して塗布を行うことができる時間を長くす
ることができ、塗布能率を向上させることができる。さ
らに、塗布位置によって塗布点の数が異なる場合には、
吐出管150の数が異なる塗布ヘッド16を複数搭載し、そ
れらを選択的に使用すればよい。
なお、上記実施例においてプリント基板12はY軸方向
に移動させられ、塗布ヘッド16はX軸方向に移動させら
れるようになっていたが、逆にしてもよい。
また、プリント基板12および塗布ヘッド16が移動する
移動平面は水平面に対して多少傾いていてもよく、その
場合にもプリント基板12の移動と塗布ヘッド16との移動
とによりプリント基板12の任意の位置に接着剤を塗布す
ることができる。
さらに、上記実施例においてプリント基板12は全部の
塗布個所に接着剤を塗布された後、排出されるようにな
っていたが、接着剤の塗布後、電子部品を装着して排出
するようにしてもよい。
その他、実用新案登録請求の範囲を逸脱することな
く、当業者の知識に基づいて種々の変形,改良を施した
態様で本考案を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である接着剤塗布装置を概略
的に示す平面図であり、第2図は正面図である。第3図
は上記接着剤塗布装置のプリント基板移動ユニットを示
す側面図であり、第4図は正面図である。第5図は第4
図におけるV−V断面図である。第6図は上記接着剤塗
布装置の塗布ユニットを示す正面図であり、第7図は側
面図である。第8図は塗布ヘッドを示す側面断面図であ
る。第9図はプリント基板への接着剤の塗布状態を説明
する図である。 10:装置本体、12:プリント基板 14:プリント基板移動ユニット 16:塗布ヘッド、18:塗布ユニット 34:Y軸テーブル、36:ナット 38:ボールねじ 40:Y軸駆動用サーボモータ 54:プリント基板押さえ部材 60,62:突き上げ板、82:昇降台 84:昇降用エアシリンダ 114:X軸テーブル、116:ナット 118:ボールねじ 120:X軸駆動用サーボモータ 146:シリンジ、150:吐出管 200:接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 岩月 隆始 愛知県知立市山町茶碓山19番地 富士機 械製造株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−270574(JP,A) 特開 昭62−163767(JP,A)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗布対象板に高粘性流体を塗布する塗布ヘ
    ッドと、 前記塗布対象板がほぼ水平に搬送される搬送経路上に位
    置し、前記塗布ヘッドに対向する位置において前記塗布
    対象板を支持する支持装置と、 それら塗布ヘッドと支持装置とを相対移動させる相対移
    動装置と を含む高粘性流体塗布装置において、 前記支持装置を、 (a)それぞれ前記搬送経路に平行に配置され、当該支
    持装置によって支持される前記塗布対象板の幅方向にお
    ける両側端面にそれぞれ係合してその塗布対象板を案内
    する一対の案内部材と、 (b)前記各案内部材の内側にそれぞれ設けられ、上面
    で前記塗布対象板の幅方向における両側縁部を下方から
    支持してその塗布対象板を前記搬送経路に沿って搬送す
    る一対のコンベアベルトと、 (c)前記各案内部材の内側においてそれぞれ、上端が
    前記一対のコンベアベルトの上面より下方に位置する非
    突き上げ位置と、その上端がコンベアベルトの上面より
    上方に位置する突き上げ位置とに相対変位可能に設けら
    れ、突き上げ位置では、上端で前記塗布対象板の前記両
    側縁部に下方から係合してその塗布対象板を突き上げる
    一対の突き上げ部材と、 (d)前記各案内部材の内側であって前記各コンベアベ
    ルトの上面より上方の位置にそれぞれ設けられ、各案内
    部材から他方の案内部材に向かってほぼ水平に突出し、
    前記一対の突き上げ部材によって突き上げられた前記塗
    布対象板の前記両側縁部を上方から押さえ、前記一対の
    突き上げ部材と共同して前記塗布対象板の前記両側縁部
    を上下から挟む一対の押さえ部材と、 (e)前記一対の突き上げ部材を昇降させて前記非突き
    上げ位置と突き上げ位置とに変位させる突き上げ部材用
    昇降装置と、 (f)前記一対の案内部材の間の位置において前記搬送
    経路の下方に配置され、上下方向に延びる吸着管の上端
    に前記塗布対象板を吸着する吸着カップが設けられた吸
    着ノズルであって、前記上端が前記一対の突き上げ部材
    が非作用位置にあるときの前記塗布対象板より下方に位
    置する非作用位置と、前記上端が前記一対の突き上げ部
    材が作用位置にあるときの前記塗布対象板の正規の下面
    位置と一致する作用位置とに変位可能なものと、 (g)その吸着ノズルを昇降させて前記非作用位置と作
    用位置とに変位させる吸着ノズル用昇降装置と を含むものとしたことを特徴とする高粘性流体塗布装
    置。
  2. 【請求項2】前記吸着ノズルが前記突き上げ部材用昇降
    装置により昇降させられる部材に取り付けられ、突き上
    げ部材用昇降装置が前記吸着ノズル用昇降装置としても
    機能することを特徴とする請求項1項記載の高粘性流体
    塗布装置。
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JPH0790193B2 (ja) * 1986-01-13 1995-10-04 松下電器産業株式会社 接着剤塗布装置
JPH07100147B2 (ja) * 1987-04-28 1995-11-01 松下電器産業株式会社 接着剤塗布装置

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