JP2514541B2 - 超砥粒砥石 - Google Patents

超砥粒砥石

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JP2514541B2
JP2514541B2 JP4239396A JP23939692A JP2514541B2 JP 2514541 B2 JP2514541 B2 JP 2514541B2 JP 4239396 A JP4239396 A JP 4239396A JP 23939692 A JP23939692 A JP 23939692A JP 2514541 B2 JP2514541 B2 JP 2514541B2
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Japan
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laminated
frp
superabrasive
carbon fiber
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秀男 大下
洋一 笹島
久美 別所
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NIPPON FUKUGO ZAIRYO KK
OOSAKA DAIYAMONDO KOGYO KK
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NIPPON FUKUGO ZAIRYO KK
OOSAKA DAIYAMONDO KOGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ダイヤモンドや立方
晶窒化ホウ素(CBN)などの超砥粒を研削面に固定し
た超砥粒砥石に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周速度が80m/s以上の高速研削加工
に耐え得る砥石として、円板状の基台にダイヤモンドや
CBN砥粒を固着した超砥粒砥石が知られる。この超砥
粒砥石においては、CBN等の砥粒層が高い硬度と靱性
をもち、高速研削性に極めて高い能力をもっているため
に、その砥粒層を保持する基台に対しては、高速回転で
安全に作業できる性能が求められる。
【0003】すなわち、超砥粒砥石の基台に必要とされ
る特性には、 高速回転時の回転力により作用する応
力に対して十分な強度をもっていること、 上記応力
による変形が小さいこと、 変形が均一で等方特性を
もっていること、 熱による変位が小さいこと、
軽量であること、などが挙げられる。
【0004】上記のような特性を得るため、最近では、
上記基台の材料として、強度に優れ比重の軽い炭素繊維
強化プラスチック(以下、C−FRPとする)が用いら
れつつある。このような従来のC−FRPを用いた基台
の構造は、図3及び図4に示すように、炭素繊維の織物
12を基台11の厚み方向に積層し、それをエポキシ樹
脂等で固めて形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高速回転す
る基台には、その接線方向に大きな力が作用するが、上
記のように炭素繊維の織物12を厚み方向に積層した構
造では、炭素繊維が接線方向と直交するため、上記接線
方向の強度をあまり強化することができず、同方向の縦
弾性係数(ヤング率)を大きくできない欠点がある。こ
のため、最大応力が作用する上記接線方向に対して、変
形を支配する基台の比弾性率(縦弾性係数に対する比重
の比率)が大きくならず、基台が変形して加工精度や砥
粒層に悪影響を及ぼす不具合がある。
【0006】また、炭素繊維を基台の厚み方向に積層し
た構造では、円周方向の繊維が不均一になるため、炭素
繊維の織物の角度を如何に微細に積層しても完全な等方
性が得られず、疑似的な等方性しか得られない。このた
め、研削加工中、基台の変形が不均一になり、加工精度
を悪化させやすい問題がある。
【0007】そこで、この発明は、高速回転により発生
する応力に対して基台の変形が少なく、かつ正確な等方
特性を備えた超砥粒砥石を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、超砥粒が固着される基台を、強化繊維
を円周方向に巻いて積層させた繊維強化プラスチックに
より形成したのである。
【0009】
【作用】上記の構造においては、強化繊維の巻き方向が
基台の接線方向に沿うために、上記接線方向の引張り強
度や縦弾性係数を大きくでき、高速回転による基台の変
形を小さくすることができる。
【0010】また、強化繊維を円周方向に巻いて積層す
るため、基台の円周方向の組織が均一になり、正確な等
方性を得ることができる。
【0011】
【実施例】図1及び図2は実施例の超砥粒砥石の基台を
示している。この基台1は、炭素繊維2を円周及び円筒
方向に渦巻状に巻いて積層し、その積層物をエポキシ樹
脂等の樹脂で固めて形成されている。
【0012】上記の構造とすることにより、炭素繊維2
が基台1の円周の接線方向に沿って配列されるため、上
記接線方向の引張り強度や縦弾性率を強化でき、基台1
の変形を小さく抑えることができる。
【0013】また、基台1の円周方向の繊維組織が均一
になるため、基台1の半径方向の変位に等方性を持たせ
ることができる。
【0014】表1は、上記実施例の構造で形成したC−
FRP製の基台(渦巻C−FRP)と、図3及び図4で
示した構造のC−FRP製基台(従来C−FRP)、及
び全体を鋼で形成した基台との間で、機械的及び熱的な
特性を比較したものである。
【0015】
【表1】
【0016】この表1で明らかなように、本発明のC−
FRP製基台は、従来のC−FRP製基台や鋼製基台に
比べて引張り強度や縦弾性係数の点で大きな増大を示し
ており、大きな耐変形強度があることを示している。
【0017】<実験例>外径が318mm、内径が80m
m、厚みが50mmの円板状の基台を、図1及び図2のよ
うに炭素繊維を渦巻状に積層したものと(渦巻C−FR
P)、図3及び図4のように炭素繊維を基台の厚み方向
に積層したもの(従来C−FRP)とで形成し、それら
を15000rpmで回転させた状態で、その時の外半
径の変位を測定した。
【0018】測定結果を表2に示す。
【0019】
【表2】
【0020】上記表2で示されるように、渦巻C−FR
P製の基台は、従来のC−FRP製の基台に比べて約1
/3.5の変位量を示し、大きな変形の抑制効果が得ら
れた。
【0021】
【効果】以上のように、この発明の砥石は、基台を形成
する樹脂の強化繊維を円周方向に巻いて積層したので、
回転の慣性力により発生する接線方向の応力に対して大
きな機械的強度と変形の等方特性を得ることができ、高
精度の安定した高速研削加工を可能にする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の基台の斜視図
【図2】同上の断面図
【図3】従来例の基台の斜視図
【図4】同上の断面図
【符号の説明】
1 基台 2 炭素繊維
フロントページの続き (72)発明者 別所 久美 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 日本複合材料株式会社内 (56)参考文献 実開 昭63−186559(JP,U) 特公 昭55−46836(JP,B2) 実公 昭61−31817(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状の基台の表面に超砥粒を固着して
    成る超砥粒砥石において、上記基台を、強化繊維を円周
    方向に巻いて積層させた繊維強化プラスチックにより形
    成したことを特徴とする超砥粒砥石。
JP4239396A 1992-09-08 1992-09-08 超砥粒砥石 Expired - Lifetime JP2514541B2 (ja)

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JPH0822509B2 (ja) * 1990-02-08 1996-03-06 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 研削砥石

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JPH0691541A (ja) 1994-04-05

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