JP2514372B2 - 化粧料 - Google Patents
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- JP2514372B2 JP2514372B2 JP62205714A JP20571487A JP2514372B2 JP 2514372 B2 JP2514372 B2 JP 2514372B2 JP 62205714 A JP62205714 A JP 62205714A JP 20571487 A JP20571487 A JP 20571487A JP 2514372 B2 JP2514372 B2 JP 2514372B2
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- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
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- A61K8/19—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing inorganic ingredients
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- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
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- A61K8/37—Esters of carboxylic acids
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
- A61Q1/00—Make-up preparations; Body powders; Preparations for removing make-up
- A61Q1/02—Preparations containing skin colorants, e.g. pigments
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は球状の有機複合粘土鉱物粉末を配合した化粧
料に関する。更に詳しくは水膨潤性粘土鉱物と有機溶剤
に溶解する有機物質とを含有してなる球状の有機複合粘
土鉱物を配合し、優れた使用感触、安定性を示す化粧料
に関する。
料に関する。更に詳しくは水膨潤性粘土鉱物と有機溶剤
に溶解する有機物質とを含有してなる球状の有機複合粘
土鉱物を配合し、優れた使用感触、安定性を示す化粧料
に関する。
[従来の技術] 水膨潤性粘土鉱物はその膨潤性、ゲル化特性を利用し
て塗料や医薬品、化粧料の分散安定剤として用いられて
おり、とくに高い安全性と良好なゲル化能を有するた
め、化粧料とりわけ粉末分散系の製品や乳化系の製品等
(アイライナー、マスカラ、乳液、クリーム、ネールエ
ナメル)に好んで使われている。一般的には水性溶媒中
に分散したゲルの形で用いられる。
て塗料や医薬品、化粧料の分散安定剤として用いられて
おり、とくに高い安全性と良好なゲル化能を有するた
め、化粧料とりわけ粉末分散系の製品や乳化系の製品等
(アイライナー、マスカラ、乳液、クリーム、ネールエ
ナメル)に好んで使われている。一般的には水性溶媒中
に分散したゲルの形で用いられる。
また水膨潤性粘土鉱物は各種アルコール、アミンや水
溶性高分子等の有機極性分子かカチオン性分子と層間反
応などを起こし、包接化合物を形成する。しかし、この
ような包接化合物も、これまでは水性溶媒中に分散した
ゲルの形でしかも用いられたことはない。また、たとえ
粉末状態でそのまま化粧料中に配合するといっても、粉
末化の際には濾過や遠心分離の工程を経る為に粒形が不
定形になり凝集気味であることが多く、それ故ざらつき
感が強くて、とくに使用感触を重視する化粧料には配合
し難いといった欠点があった。
溶性高分子等の有機極性分子かカチオン性分子と層間反
応などを起こし、包接化合物を形成する。しかし、この
ような包接化合物も、これまでは水性溶媒中に分散した
ゲルの形でしかも用いられたことはない。また、たとえ
粉末状態でそのまま化粧料中に配合するといっても、粉
末化の際には濾過や遠心分離の工程を経る為に粒形が不
定形になり凝集気味であることが多く、それ故ざらつき
感が強くて、とくに使用感触を重視する化粧料には配合
し難いといった欠点があった。
また、化粧料には上皮細胞からの大気中への過度の水
分蒸発を抑制し、角質層への水和作用を強化するために
エモリエント剤が配合される場合が多いが、これらは多
量に配合すると使用感触がべたついたものになってしま
う欠点を有している。
分蒸発を抑制し、角質層への水和作用を強化するために
エモリエント剤が配合される場合が多いが、これらは多
量に配合すると使用感触がべたついたものになってしま
う欠点を有している。
天然色素を始めとする油溶性色素は耐光性などに問題
があると同時に、粉末製品に配合して顔料として用いよ
うとした場合、油に溶け出したり、着色力が弱いために
多量に配合しなければならないことから高価になり、使
用性も悪くなるという欠点を有している。
があると同時に、粉末製品に配合して顔料として用いよ
うとした場合、油に溶け出したり、着色力が弱いために
多量に配合しなければならないことから高価になり、使
用性も悪くなるという欠点を有している。
香料のなかには、揮散が早く経時とともに匂い立ちが
悪くなるという欠点を有している。
悪くなるという欠点を有している。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明者等はこうした先行技術の欠点を改良すべく鋭
意研究を重ねた結果、水膨潤性粘土鉱物と、有機溶剤に
溶解する有機物質とを含有してなり、さらに球状の形態
を有した球状有機複合粘土鉱物を配合することにより、
優れた使用感触(なめらかさ、しっとりさ)に加え、優
れた安定性を示すことを見出し、この知見に基づき本発
明を完成するに至った。
意研究を重ねた結果、水膨潤性粘土鉱物と、有機溶剤に
溶解する有機物質とを含有してなり、さらに球状の形態
を有した球状有機複合粘土鉱物を配合することにより、
優れた使用感触(なめらかさ、しっとりさ)に加え、優
れた安定性を示すことを見出し、この知見に基づき本発
明を完成するに至った。
[問題点を解決するための手段] すなわち本発明は、水膨潤性粘土鉱物と有機溶剤に溶
解する有機物質とを含有してなる球状の有機複合粘土鉱
物粉末が粉末状態で配合されてなることを特徴とする化
粧料である。
解する有機物質とを含有してなる球状の有機複合粘土鉱
物粉末が粉末状態で配合されてなることを特徴とする化
粧料である。
以下、本発明の構成について述べる。
本発明に用いる水膨潤性粘土鉱物は、スメクタイト属
に属する層状ケイ酸塩鉱物であり、一般にはモンモリロ
ナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト及
びヘクトライト等があり、これらは天然又は合成品のい
ずれであってもよい。市販品では、クニピア、スメクト
ン(いずれもクニミネ工業)、ビーガム(バンダービル
ト社)、ラポナイト(ラポルテ社)、フッ素四ケイ素雲
母(トピー工業)等が利用できる。本発明の実施にあた
っては、これらの水膨潤性粘土鉱物のうちから、一種ま
たは二種以上が任意に選択される。
に属する層状ケイ酸塩鉱物であり、一般にはモンモリロ
ナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト及
びヘクトライト等があり、これらは天然又は合成品のい
ずれであってもよい。市販品では、クニピア、スメクト
ン(いずれもクニミネ工業)、ビーガム(バンダービル
ト社)、ラポナイト(ラポルテ社)、フッ素四ケイ素雲
母(トピー工業)等が利用できる。本発明の実施にあた
っては、これらの水膨潤性粘土鉱物のうちから、一種ま
たは二種以上が任意に選択される。
本発明に用いる有機溶剤に溶解する有機物質は水に不
溶性の物質であり、具体的にはエモリエント効果のある
油分、油溶性色素、香料、紫外線吸収剤などがある。
溶性の物質であり、具体的にはエモリエント効果のある
油分、油溶性色素、香料、紫外線吸収剤などがある。
エモリエント効果のある油分としては、ミリスチン酸
イソプロピル、乳酸ミリスチル、ジペンタエリスリトー
ル脂肪酸エステル、トリミリスチン酸グリセリン、アル
キレングリコール脂肪酸エステルなどが挙げられる。
イソプロピル、乳酸ミリスチル、ジペンタエリスリトー
ル脂肪酸エステル、トリミリスチン酸グリセリン、アル
キレングリコール脂肪酸エステルなどが挙げられる。
油溶性色素としては、赤色215号、赤色218号、赤色22
3号、赤色225号、だいだい201号、黄色204号、緑色202
号、紫色201号などのタール色素やβ−カロチン、アロ
ナー、サフラワーイエロー、カルミン酸などの天然色素
が挙げられる。
3号、赤色225号、だいだい201号、黄色204号、緑色202
号、紫色201号などのタール色素やβ−カロチン、アロ
ナー、サフラワーイエロー、カルミン酸などの天然色素
が挙げられる。
香料としては、リナロール、リナリルアセテート、シ
ンナミックアルデヒド、ベンジルアセテート、シトラー
ル、シメン、リモネンなどが挙げられる。
ンナミックアルデヒド、ベンジルアセテート、シトラー
ル、シメン、リモネンなどが挙げられる。
紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸、ホモメ
ンチル−N−アセチルアントラニレート、アニルサリシ
レート、オクチルシレート、2,4−ジヒドロキシベンゾ
フェノンなどが挙げられる。
ンチル−N−アセチルアントラニレート、アニルサリシ
レート、オクチルシレート、2,4−ジヒドロキシベンゾ
フェノンなどが挙げられる。
本発明の実施にあたっては、これらの水不溶性物質の
うちから一種または二種以上が任意に選択される。
うちから一種または二種以上が任意に選択される。
本発明に係る球状有機複合粘土鉱物は上記の水膨潤性
粘土鉱物と、有機溶剤に溶解する有機物質とを含有して
なる球状の粉末であり、粒径は2〜20μmである。
粘土鉱物と、有機溶剤に溶解する有機物質とを含有して
なる球状の粉末であり、粒径は2〜20μmである。
球状有機複合粘土鉱物全量中の水膨潤性粘土鉱物の配
合量は25〜99.95重量%、好ましくは50〜99.9重量%で
あり、球状有機複合粘土鉱物全量中の有機溶剤に溶解す
る有機物質の配合量は0.05〜70重量%、好ましくは0.1
〜50重量%である。
合量は25〜99.95重量%、好ましくは50〜99.9重量%で
あり、球状有機複合粘土鉱物全量中の有機溶剤に溶解す
る有機物質の配合量は0.05〜70重量%、好ましくは0.1
〜50重量%である。
本発明の有機複合粘土鉱物の製造法は任意であるが、
以下のような噴霧乾燥により得た球状の水膨潤性粘土鉱
物を用いるのが、最も簡便で、かつ球状形状の整った有
機複合粘土鉱物が得られるので好ましい。
以下のような噴霧乾燥により得た球状の水膨潤性粘土鉱
物を用いるのが、最も簡便で、かつ球状形状の整った有
機複合粘土鉱物が得られるので好ましい。
すなわち、水膨潤性粘土鉱物を水性溶媒に分散させて
ゲルとなし、しかる後にこれを噴霧乾燥することによっ
て得られる球状の水膨潤性粘土鉱物を利用する方法であ
る。
ゲルとなし、しかる後にこれを噴霧乾燥することによっ
て得られる球状の水膨潤性粘土鉱物を利用する方法であ
る。
上記ゲルを調製するにあたっては水膨潤性粘土鉱物の
濃度が20重量%以下になるようにすることが望ましく、
とくに望ましくは1〜10重量%である。20重量%を越え
る濃度ではゲル濃度が高く、噴霧乾燥時の噴霧ノズルの
液の送りが難しく、またノズルの目づまり等が生じてし
まう。
濃度が20重量%以下になるようにすることが望ましく、
とくに望ましくは1〜10重量%である。20重量%を越え
る濃度ではゲル濃度が高く、噴霧乾燥時の噴霧ノズルの
液の送りが難しく、またノズルの目づまり等が生じてし
まう。
また上記の調製に際しては、水膨潤生粘土鉱物が十分
に分散、膨潤していることが好ましい。分散、膨潤が不
十分な場合は噴霧乾燥時にノズルの目づまりや、得られ
た球状粘土鉱物が不ぞろいとなる場合があり好ましくな
い。
に分散、膨潤していることが好ましい。分散、膨潤が不
十分な場合は噴霧乾燥時にノズルの目づまりや、得られ
た球状粘土鉱物が不ぞろいとなる場合があり好ましくな
い。
噴霧乾燥に際しては、ディスクタイプや加圧ノズル
式、2流体ノズル式などの一般的噴霧乾燥法が適用でき
る。
式、2流体ノズル式などの一般的噴霧乾燥法が適用でき
る。
いずれの場合も噴霧時の入口空気温度は、水膨潤性粘
土鉱物が300℃位までは熱的に十分安定であることか
ら、150〜300℃程度の広い温度範囲が設定できる。また
排気温度はノズルからの噴霧流量などによって規定され
るが、大旨100℃前後で良い。こうして得られる球状粘
土鉱物の粒子径は2〜20μmである。またこうして得ら
れる粒子表面の形態は、上記ゲルの外観が透明であり、
粘度が高い程、均一でなめらかとなる。
土鉱物が300℃位までは熱的に十分安定であることか
ら、150〜300℃程度の広い温度範囲が設定できる。また
排気温度はノズルからの噴霧流量などによって規定され
るが、大旨100℃前後で良い。こうして得られる球状粘
土鉱物の粒子径は2〜20μmである。またこうして得ら
れる粒子表面の形態は、上記ゲルの外観が透明であり、
粘度が高い程、均一でなめらかとなる。
次に、このようにして得られた球状の水膨潤性粘土鉱
物を、あらかじめ上述の有機物質を溶解した有機溶剤に
分散させ、しかる後に有機溶剤を揮散させる。用いる有
機溶剤は一般的な低沸点溶媒であればどれでもよく、例
えばメタノール、エタノール、クロロホルム、エーテ
ル、ヘキサンなどが挙げられる。
物を、あらかじめ上述の有機物質を溶解した有機溶剤に
分散させ、しかる後に有機溶剤を揮散させる。用いる有
機溶剤は一般的な低沸点溶媒であればどれでもよく、例
えばメタノール、エタノール、クロロホルム、エーテ
ル、ヘキサンなどが挙げられる。
このような操作により有機溶剤中に溶解していた有機
物質は、球状の水膨潤性粘土鉱物の層間に浸透して包含
され、球状の有機複合粘土鉱物が得られる。
物質は、球状の水膨潤性粘土鉱物の層間に浸透して包含
され、球状の有機複合粘土鉱物が得られる。
球状の水膨潤性粘土鉱物は有機溶剤中では膨潤しない
ので、その形状は変わらない。このようにして得られた
有機複合粘土鉱物の形状はもとの球状を保っている。
ので、その形状は変わらない。このようにして得られた
有機複合粘土鉱物の形状はもとの球状を保っている。
本発明に用いる球状有機複合粘土鉱物の化粧料中への
配合量は、化粧料の形態に応じて任意であり、一般的に
は0.1〜80重量%である。粉末状あるいは粉末プレスド
系の製品の場合には0.1〜70重量%が一般的である。
配合量は、化粧料の形態に応じて任意であり、一般的に
は0.1〜80重量%である。粉末状あるいは粉末プレスド
系の製品の場合には0.1〜70重量%が一般的である。
本発明の化粧料には上記の球状有機複合粘土鉱物に加
え、化粧料で一般的に配合されるその他の成分を、本発
明の効果を損なわない質的、量的範囲で配合することが
できる。そのような成分としては、保湿剤、ワックス、
顔料、粉末、界面活性剤、防腐剤、酸化防止剤、キレー
ト剤、アルカリ、水溶性高分子、油溶性高分子、粘土鉱
物などを挙げることができる。
え、化粧料で一般的に配合されるその他の成分を、本発
明の効果を損なわない質的、量的範囲で配合することが
できる。そのような成分としては、保湿剤、ワックス、
顔料、粉末、界面活性剤、防腐剤、酸化防止剤、キレー
ト剤、アルカリ、水溶性高分子、油溶性高分子、粘土鉱
物などを挙げることができる。
[発明の効果] 本発明の球状有機複合粘土鉱物を配合した化粧料はざ
らつきがなく、極めてすべりが良く、かつ安定性に富ん
だ化粧料である。
らつきがなく、極めてすべりが良く、かつ安定性に富ん
だ化粧料である。
表−1に種々の条件で調製した球状有機複合粘土鉱物
の一覧を記載する。
の一覧を記載する。
さらに表−1のNo.1の粉末を用いてパウダリーファン
デーション(A)を調製して、その品質特性を測定し
た。また、比較のため、複合粉末化せず、直接シトラー
ルを配合したパウダリーファンデーション(B)の物性
も併せて示す。
デーション(A)を調製して、その品質特性を測定し
た。また、比較のため、複合粉末化せず、直接シトラー
ルを配合したパウダリーファンデーション(B)の物性
も併せて示す。
結果を表−3に示す。(表−2は処方) (製法)No.1(No.2〜No.9はNo.1に準じる。) 水1にラポナイトXLG30gを攪拌しながら分散させ
る。得られたゲルをディスク式噴霧乾燥器により、ディ
スク回転数20,000rpm、入口温度10℃、排気温度110℃で
噴霧乾燥したところ2〜20μmの球状粉末が28g得られ
た。エーテル100mlに香料成分であるシトラール5gをあ
らかじめ溶解した溶液に、この球状粉末20gを分散さ
せ、室温で攪拌するとエーテルが揮散し最後に粉末のみ
が残る。この粉末の走査型電子顕微鏡写真を図1に示す
が、球状であることがわかる。またX線回折により層間
距離を求めると、有機物質を包含していない時に比べ、
約4Å拡がっており、シトラールが層間に入っているこ
とが確かめられた。この粉末は大気中に放置した時、シ
トラールそのものに比べ長期に渡って香りを保ってい
た。
る。得られたゲルをディスク式噴霧乾燥器により、ディ
スク回転数20,000rpm、入口温度10℃、排気温度110℃で
噴霧乾燥したところ2〜20μmの球状粉末が28g得られ
た。エーテル100mlに香料成分であるシトラール5gをあ
らかじめ溶解した溶液に、この球状粉末20gを分散さ
せ、室温で攪拌するとエーテルが揮散し最後に粉末のみ
が残る。この粉末の走査型電子顕微鏡写真を図1に示す
が、球状であることがわかる。またX線回折により層間
距離を求めると、有機物質を包含していない時に比べ、
約4Å拡がっており、シトラールが層間に入っているこ
とが確かめられた。この粉末は大気中に放置した時、シ
トラールそのものに比べ長期に渡って香りを保ってい
た。
表−2 パウダリーファンデーション処方 (A) (B) 表−1の複合粉末1 1.0 − タルク 29.0 29.0 マイカ 52.7 53.5 酸化鉄赤 1.0 1.0 酸化鉄黄 0.5 0.5 酸化鉄黒 0.5 0.5 酸化チタン 5.0 5.0 流動パラフィン 5.0 5.0 ラノリン 5.0 5.0 エチルパラベン 0.3 0.3 シトラール − 0.2 (製法) 粉末をそれぞれヘンシェルミキサーに仕込み、均一攪
拌した後に残りの成分を添加し均一に混合した。混合物
をアトマイザーで粉砕し、中皿に成型しパウダリーファ
ンデーションを得た。
拌した後に残りの成分を添加し均一に混合した。混合物
をアトマイザーで粉砕し、中皿に成型しパウダリーファ
ンデーションを得た。
(においだち) 30℃にて1カ月放置後、実使用し、に
おいだちを以下の3段階により評価した。
おいだちを以下の3段階により評価した。
1 ほとんどにおわない 2 ややにおう 3 良好なにおいだち (なめらかさ) 以下の5段階により評価した。
1 ざらざらしている 2 ややざらざらする 3 普通 4 ややすべりが良い 5 すべりが良くなめらかである 表−3中の数字は、パネル20名の平均値である。
表−3の結果より、本発明に係るパウダリーファンデ
ーションは香料の安定性に優れすべりの良いものがある
ことがわかる。
ーションは香料の安定性に優れすべりの良いものがある
ことがわかる。
[実施例] 次に本発明の一層の理解のために、実施例を挙げて更
に詳細に説明する。本発明はこれらによって限定される
ものではない。
に詳細に説明する。本発明はこれらによって限定される
ものではない。
なお、数値は重量%である。
(製法) 油分及びワックスを85〜95℃にて加熱溶解し、このも
のに顔料を加えて分散する。直ちに減圧脱気し、所定の
容器に移し、冷却固化して口紅を得た。
のに顔料を加えて分散する。直ちに減圧脱気し、所定の
容器に移し、冷却固化して口紅を得た。
実施例−1は、非常にのびの軽いスティック状口紅で
あり、表−3の使用テストによるスコアは42であり、耐
光性にも優れる口紅であった。
あり、表−3の使用テストによるスコアは42であり、耐
光性にも優れる口紅であった。
比較例−1は、やや重い使用性で、スコアは2.0であ
り、光やショーケースにあたり、退色がはげしかった。
り、光やショーケースにあたり、退色がはげしかった。
(製法) チタンコーティドマイカを除く粉末をヘンシェルミキ
サーで混合した後、油分、界面活性剤を加えパルベライ
ザーにて粉砕した。更にチタンコーティドマイカを加
え、ヘンシェルミキサーにて均一に混合した。このもの
を所定の中皿に圧縮成型してアイシャドーを得た。
サーで混合した後、油分、界面活性剤を加えパルベライ
ザーにて粉砕した。更にチタンコーティドマイカを加
え、ヘンシェルミキサーにて均一に混合した。このもの
を所定の中皿に圧縮成型してアイシャドーを得た。
実施例2はすべりが良く、べたつきの少ないアイシャ
ドーであり、比較例2はざらざらとした使用性であり、
のびの重く、保湿剤のべたつきを感じるアイシャドーで
あった。
ドーであり、比較例2はざらざらとした使用性であり、
のびの重く、保湿剤のべたつきを感じるアイシャドーで
あった。
(製法) クエン酸を99%アルコールに溶解し、タルクに添加
し、ヘンシェルミキサーで混合後、80℃にてアルコール
を除去する。更に残部を加え、アトマイザーにて粉砕す
る。所定の容器にそのまま移しベビーパウダーを得る。
し、ヘンシェルミキサーで混合後、80℃にてアルコール
を除去する。更に残部を加え、アトマイザーにて粉砕す
る。所定の容器にそのまま移しベビーパウダーを得る。
実施例3は、感触がソフトで、のびの良いものであ
り、粉っぽさが少なくいつまでもにおいだちに優れるも
のである。
り、粉っぽさが少なくいつまでもにおいだちに優れるも
のである。
実施例4 頬紅 タルク 30 マイカ 25 酸化チタン 3 チタンコーティドマイカ 5.5 赤色202号 0.5 球状有機複合粘土鉱物 *−1 20 ソルビタンジイソステアレート 1 スクワラン 7 メチルフェニルポリシロキサン 8 *−1 表−1のNo.10の球状有機複合粘土鉱物 (製法) 顔料部を混合し、これに他の成分を加熱溶解して加
え、混合、粉砕する。これを中皿に成型し、プレス状の
頬紅を得た。
え、混合、粉砕する。これを中皿に成型し、プレス状の
頬紅を得た。
実施例4は、きわめてのびが良く、仕上りも粉っぽく
なく、頬へのしっとりさを感じるものであった。また、
耐光性に優れるものであった。
なく、頬へのしっとりさを感じるものであった。また、
耐光性に優れるものであった。
実施例5 液状アイライナー アイソパー−H *−1 58.97 炭化水素系樹脂 5 カルナバロウ 1 キャンデリラロウ 5 コレステロール 2 エチルアルコール 3 精製水 1 ベントン38 *−2 3 酸化鉄黒 10 球状有機複合粘土鉱物 *−3 10 ソルビタンモノステアレート 1 香料 0.03 *−1 エッソ化学製のイソパラフィン *−2 NLケミカルズ社製の有機変性モンモリロナイト
クレー *−3 表−1のNo.2の球状有機粘土鉱物 (製法) アイソパーHの一部に活性剤、ベントン及び顔料を加
え、均一に分散混合し、85℃にしておく。釜にアイソパ
ーHの残部、樹脂、ワックスを加え、90℃にて均一に溶
解させる。ここにあらかじめ、調製しておいて分散液を
添加し、85℃〜90℃にて分散混合し、香料を加え、徐冷
し30℃まで冷却する。所定の容器に充填し、耐水性のア
イライナーを得る。
クレー *−3 表−1のNo.2の球状有機粘土鉱物 (製法) アイソパーHの一部に活性剤、ベントン及び顔料を加
え、均一に分散混合し、85℃にしておく。釜にアイソパ
ーHの残部、樹脂、ワックスを加え、90℃にて均一に溶
解させる。ここにあらかじめ、調製しておいて分散液を
添加し、85℃〜90℃にて分散混合し、香料を加え、徐冷
し30℃まで冷却する。所定の容器に充填し、耐水性のア
イライナーを得る。
実施例5はのびがよく、筆さばき性に優れたアイライ
ナーであった。又除去後のしっとりさを感じるものであ
った。
ナーであった。又除去後のしっとりさを感じるものであ
った。
実施例6 両用ファンデーション 酸化チタン 15 マイカ 22 酸化鉄 3 環状有機複合粘土鉱物 *−1 25 流動パラフィン 4.5 メチルポリシロキサン 100CS(信越化学工業製のシリ
コンKF96) 20 メチルハイドロジェンポリシロキサン 20CS(信越化学
工業製のシリコンKF99) 10 ソルビタンセスキオレート 0.5 *−1 表−1のNo.5の球状有機複合粘土鉱物 (製法) 顔料部を均一に混合後、油分、活性剤を加え、混合す
る。アトマイザーで粉砕後、所定の中皿にプレス成型す
る。
コンKF96) 20 メチルハイドロジェンポリシロキサン 20CS(信越化学
工業製のシリコンKF99) 10 ソルビタンセスキオレート 0.5 *−1 表−1のNo.5の球状有機複合粘土鉱物 (製法) 顔料部を均一に混合後、油分、活性剤を加え、混合す
る。アトマイザーで粉砕後、所定の中皿にプレス成型す
る。
実施例6は、使用時にスポンジに水を含ませても、含
ませなくても軽いのびで、つややかな仕上りを、提供で
きる水乾両用のファンデーションであった。βカロチン
は安定に包接されており、水の使用によっても変臭や、
色変化を生じなかった。
ませなくても軽いのびで、つややかな仕上りを、提供で
きる水乾両用のファンデーションであった。βカロチン
は安定に包接されており、水の使用によっても変臭や、
色変化を生じなかった。
図1は製法No.1で得られたシトラール含有球状粉体の粉
子構造を示す走査型電子顕微鏡写真である。
子構造を示す走査型電子顕微鏡写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉置 修哉 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株式会社資生堂研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−81124(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】水膨潤性粘土鉱物と、有機溶剤に溶解する
有機物質とを含有してなる球状の有機複合粘土鉱物粉末
が粉末状態で配合されてなることを特徴とする化粧料。 - 【請求項2】球状の有機複合粘土鉱物粉末が、水膨潤性
粘土鉱物を分散させた水性溶媒を噴霧乾燥して得られる
球状の水膨潤性粘土鉱物を、有機物質を溶解した有機溶
媒中に分散し、しかる後に該溶剤を揮散させることによ
り得られるものである特許請求の範囲第1項記載の化粧
料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62205714A JP2514372B2 (ja) | 1987-08-19 | 1987-08-19 | 化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62205714A JP2514372B2 (ja) | 1987-08-19 | 1987-08-19 | 化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6447706A JPS6447706A (en) | 1989-02-22 |
JP2514372B2 true JP2514372B2 (ja) | 1996-07-10 |
Family
ID=16511480
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62205714A Expired - Fee Related JP2514372B2 (ja) | 1987-08-19 | 1987-08-19 | 化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2514372B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5882662A (en) * | 1997-05-09 | 1999-03-16 | Avon Products, Inc. | Cosmetic compositions containing smectite gels |
JP4773858B2 (ja) * | 2006-03-28 | 2011-09-14 | 株式会社コーセー | 油性液状アイライナー |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6081124A (ja) * | 1983-10-11 | 1985-05-09 | Pola Chem Ind Inc | 紫外線吸収組成物及びこれを含有する紫外線保護用化粧料 |
-
1987
- 1987-08-19 JP JP62205714A patent/JP2514372B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6447706A (en) | 1989-02-22 |
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