JP2514207Y2 - 釣り用リ―ル - Google Patents

釣り用リ―ル

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JP2514207Y2
JP2514207Y2 JP10952490U JP10952490U JP2514207Y2 JP 2514207 Y2 JP2514207 Y2 JP 2514207Y2 JP 10952490 U JP10952490 U JP 10952490U JP 10952490 U JP10952490 U JP 10952490U JP 2514207 Y2 JP2514207 Y2 JP 2514207Y2
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handle
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knob
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康弘 人見
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は釣り用リールに関し、詳しくは、ハンドルの
巻取り構造の改良に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、釣り用リールではハンドル軸に連結するアー
ム部に対し回動自在に摘み部を備え、釣り糸を巻取り操
作する際には、摘み部を握ってハンドルの回動操作を行
なえるよう構成され、又、従来からの釣り用リールでは
ハンドル軸の軸芯と、摘み部の軸芯とを平行な姿勢に設
定してある。
〔考案が解決しようとする課題〕
ここで、ハンドルを回動操作する際の状況について考
察するに、例えば、ベイトキャスティング用のリールの
ように頻繁にキャスティングとリーリングとを繰返す形
態で用いられるリールでは、巻取り操作を迅速に行なう
ことがキャスティングの回数の増大に繋がって釣りの能
率を向上させるものとなり、又、魚を誘う場合には仕掛
けを比較的高速で曳くこともあり、このような場合にも
巻取り操作を迅速に行なう必要を生ずる。
しかし、従来からのハンドルの構造ではハンドル軸の
軸芯と摘み部との軸芯とが平行姿勢に設定されているの
で、実際に巻取り操作を行なう際には釣り人が肘の関節
を中心にして腕を回しており、この形態の操作ではあま
り迅速な操作を行なえないばかりで無く、腕を疲れさせ
やすく改善の余地がある。
本考案の目的は、釣り糸の迅速な巻取り操作を行な
え、しかも、頻繁に巻取り操作を行なっても腕を疲れさ
せ難いリールを合理的に構成する点にある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の特徴は、ハンドル軸と連結するアーム部に、
リール本体から離れるほど前記ハンドル軸の軸芯に接近
する回動軸芯を有する摘み部が備えられている点にあ
り、その作用、及び、効果は次の通りである。
〔作用〕
上記特徴を例えば第1図に示すように構成すると、ハ
ンドル(5)を巻取り方向へ操作する場合には、同図に
示すように、手首の周りに手を回す動作、あるいは、手
首と肘との協動動作により無理なく操作を行なえること
になる。
つまり、本考案では、巻取り操作時には腕のみを動作
させるのでは無く、手だけの動作で、あるいは、手と腕
との併さった動作となるので従来の構造と比較して動作
の高速化と共に、釣り人が行なう動作量の低減も可能と
なる。
〔考案の効果〕
従って、釣り糸の迅速な巻取り操作を行い得ると共
に、頻繁に巻取り操作を行なっても腕を疲させるこのと
少ないリールが合理的に構成させたのである。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図に示すように、左右のサイドケース(1),
(2)の間にレベルワイド機構(R)、スプール
(3)、クラッチ操作具(4)夫々を配置すると共に、
右側のサイドケース(2)に釣り糸(図示せず)を巻取
り操作するハンドル(5)、及び、ドラグ操作具
(6)、キャストコントローラ(7)夫々を備え、又、
左右のサイドケース(1),(2)の上部を覆い、支軸
(8)周りでの揺動により開閉自在なカバー(9)を備
えてベイトキャスティング用のリールを構成する。
尚このリールでは巻取り操作時の操作力がハンドル軸
(10)、ドラグ機構(D)、クラッチ機構(C)夫々を
介して、スプール(3)と直結するスプール軸(11)に
伝えられるように巻取り操作系が構成され、又、右側の
サイドケース(2)を貫通するボルト(12)…の操作に
より左側のサイドケース(1)の一部の分離を図れるよ
う構成されている。
又、前記ハンドル(5)は、ハンドル軸(10)に連結
するアーム部(5A)と、このアーム部(5A)に回動自在
に備えた一対の摘み部(5B),(5B)とで成り、このリ
ールではハンドル軸(10)の軸芯(X)から夫々の摘み
部(5B),(5B)までのアーム長さ(L1),(L2)に差
異を設定してあり、アーム長さの大きい側の摘み部(5
B)の回動軸芯(Y)を、巻取り操作を行なっている際
の釣り人の手首の関節の部位に向かうよう、その姿勢を
設定してある。
尚、このリールではハンドル軸(10)の軸芯(X)と
前記摘み部(5B)の回動軸芯(Y)とが角度αで交差す
るように設定してあり、この交差の点に釣り人の手首の
関節部位が位置するよう設定してあり、魚が掛った場合
でも手首の関節を中心とした手の回転操作だけで、迅速
に釣り糸の巻取り操作を行えるようになっている。
因みに、前記角度αは5°〜30°程度が適当であり、
第1図では25°に設定されている。又、前記摘み部(5
B)は、支軸(13)に対して、遊転支承される硬質の素
材(14)に軟質の部材(15)を外嵌して成り、又、前記
ボルト(12)…は、緩めた状態で右側のサイドケース
(2)から抜け落ちないよう、第2図に示す如く、右側
のサイドケース(2)の外壁材(2A)に形成した十字状
の孔部(H)に密接した状態でのみ通過可能な鍔状部
(12A)を、その側部に形成してある。
〔別実施例〕
本考案は上記実施例以外にスピニングリール等、両軸
受リール以外にも適用でき、又、第3図あるいは第4図
に示す形態でも実施可能である。つまり、第3図に示す
構造のものでは、ハンドル(5)のアーム部(5A)に対
して、ハンドル軸(10)の軸芯(X)から夫々等しい距
離の位置に摘み部(5B),(5B)を備え、夫々の回転軸
芯(Y),(Y)を等しく傾斜させてあり、又、第4図
に示す構造のものでは、ハンドル(5)のアーム部(5
A)に単一の摘み部(5B)を備え、かつその回転軸芯
(Y)を傾斜させ摘み部(5B)の回転軸芯(Y)がハン
ドル軸(10)の軸芯(X)と交差する角度αを5°に設
定することで、この交差点が釣り人の肘の部位になるよ
うに構成してある。
又、本考案は摘み部の回転軸芯の姿勢を変更できるよ
う構成して実施することも可能である。
因みに、これらの別実施例において実施例と等しい機
能を有するものには、実施例と共通する番号、符号を附
している。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便
利にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付
図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る釣り用リールの実施例等を示し、第
1図は該リールの一部切欠き平面図、第2図は孔部の形
状を表す側面図であり、第3図は一対の摘み部夫々の軸
芯を傾斜した形態の別実施例、第4図は単一の摘み部の
軸芯を傾斜した形態の別実施例である。 (5A)……アーム部、(5B)……摘み部、(10)……ハ
ンドル軸、(X)……軸芯、(Y)……回動軸芯。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハンドル軸(10)と連結するアーム部(5
    A)に、リール本体から離れるほど前記ハンドル軸(1
    0)の軸芯(X)に接近する回動軸芯(Y)を有する摘
    み部(5B)が備えられている釣り用リール。
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