JP2513481Y2 - 防露装置 - Google Patents

防露装置

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JP2513481Y2
JP2513481Y2 JP4172491U JP4172491U JP2513481Y2 JP 2513481 Y2 JP2513481 Y2 JP 2513481Y2 JP 4172491 U JP4172491 U JP 4172491U JP 4172491 U JP4172491 U JP 4172491U JP 2513481 Y2 JP2513481 Y2 JP 2513481Y2
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heat
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dew
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雅秀 沢木
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三協アルミニウム工業株式会社
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  • Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)
  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、室内空間における過
剰な水蒸気を除去し、多量の結露発生を防止するための
装置に関する。
【0002】
【従来技術】冬期や寒冷地では外気温度と室内側温度の
差が大きく、また、調湿その他の用途のために室内で常
時湯沸かしを沸騰させているなどするために室内空気に
多量の水蒸気が含有され、窓のサッシや壁面に多量の結
露が発生する。そして、水滴となってサッシの枠間から
漏れ出したり、床面に滞留したりする。
【0003】これを解決するために、サッシ枠やガラス
障子に発熱体を埋めこんで加熱したり、温風や熱風を吹
き付けて発散させる手段が提案されているが、いずれも
電気的な熱源や動力を必要とする上、効率が良いとはい
えない。また、窓にはある程度の結露を許容して室内の
湿度を調整するという機能があるが、上記のように強制
的な防露手段は外気温度と室内側温度の関係や室内の湿
度条件と無関係に結露を蒸散させてしまうので、室内に
水蒸気が過剰な状態は改善されず、過湿状態の室内空気
が窓や壁以外の見えない部位(押し入れ、絨毯下の床
面)で結露を発生させ、予想しない害を被る恐れがあ
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】この考案は、格別な熱
源を用いることなく、室内における過剰な水蒸気を除去
して多量の結露が発生するのを防止する防露装置の提供
を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】サッシ上枠の室内側面に
吸熱フィンを、室外側面に放熱フィンを取り付ける。吸
熱フィンは、間隙を有して、サッシ上枠の長手方向に沿
い、配列される。吸熱フィンを室内空間に露出させ、放
熱フィンを室外空間に露出させる。吸熱フィンと放熱フ
ィンを熱伝導が可能なように結合する。吸熱フィンの下
部に結露水排出樋を設ける。
【0006】
【作用】吸熱フィンは、室内空気中の水蒸気をその面に
凝縮させ、室内空気を乾燥させる。吸熱フィンの間隙
は、室内空気の循環を可能とする。吸熱フィンと放熱フ
ィンを熱伝導が可能なように結合した構成は、防露のた
めの格別な熱源や動力を不要とする。
【0007】
【実施例】図1、図2は、本願考案を内付けタイプの金
属製サッシ1(サッシ1という)に適用した例を示して
いる。サッシ1は、サッシ枠2と内外のガラス障子3,
4および網戸5で構成されている。サッシ枠2はアルミ
ニウム合金の押出し成形材から形成された上枠6、下枠
7および左右の縦枠8,9を矩形に組み付けて構成さ
れ、内側に前記の内外引戸3,4が引違いに装着される
と共にその屋外側に網戸5が一本びきで装着されてい
る。
【0008】上枠6は、図2のように断面において内外
のガラス障子3,4および網戸5のためのレール部10
とその上の熱伝導部11および取付け用フィン12を備
えており、正面視において通常サッシの上枠より上下寸
法が若干大きな構造となっている。なお、熱伝導部11
には中間壁13が設けられ中空構造となっている。ま
た、この熱伝導部11の部分は、サッシ1を躯体の開口
部に取り付けたとき、開口部の上縁よりも下方に位置
し、室外側空間(屋外)および室内側空間に露出する。
【0009】上枠6の室内側面14の下部には長手方向
に連通した結露水排出樋15(以下、樋15ということ
がある)が設けられている。熱伝導部11、樋15、そ
の上部の熱伝導部11の室内側面に基部を固定した多数
の吸熱フィン16および同様に熱伝導部11の室外側面
に基部を固定された多数の放熱フィン17とで防露装置
18が構成されている。上枠6は押出し成形材を切断し
て形成されるが、樋15は押出し成形材の時にすでに一
体形成されている。
【0010】吸熱フイン16は上枠6の室内側面14に
形成した切り込み溝19(図3)に基部が嵌め込まれて
溶接により固定され、放熱フィン17は、上枠6の室外
側面20の切り込み溝21に基部が嵌め込まれて溶接に
より固定されている。これにより吸熱フィン16、放熱
フィン17は共に上下方向に貫通する間隙22を備えて
上枠6の長手方向に沿って配列され、各吸熱フィン16
の基部側下部に樋15が上枠6の長手方向に沿い連続し
て配設される。樋15の両端は接続管23を用いて、排
水口24に連通される。上枠6を構成するアルミニウム
合金は良好な熱伝導体であるから、吸熱フィン16と放
熱フィン17は上枠6によって熱伝導が可能なように結
合されている。
【0011】吸熱フィン16はアルミ板を台形に成形し
た面板25を2枚一対とし、各面板25の基部側に向け
て傾斜する下縁を溝形となるよう、上方へ折り曲げて結
露水受け26に形成している。この場合、2枚の面板2
5において形成される結露水受け26の向きは相互に逆
なので、吸熱フィン16はその下縁の左右両側に結露水
受け26を備えることになる。結露水受け26の基部側
は切欠27とされ、結露水が樋15に受け止められるよ
うになっている。放熱フィン17は、前記の様な結露水
受け26を必要としないので単にアルミ板を成形するだ
けで構成できる(図4)。吸熱フィン16や放熱フィン
17の形状や構造、結露水受け26の形成方法等は種々
のものがある。
【0012】なお、吸熱フィン16、放熱フィン17
は、サッシ1が開口部に取り付けられた状態でその上方
の額縁28や、外装材29の端面との間に充分な間隙が
ある位置に固定される(図2)。符号30は化粧カバー
で室内側に突出して固定された多数の吸熱フィン16
の、全体としての前面と両側面を覆い防露装置18の外
観を改善するものである。化粧カバー30は合成樹脂な
どの一体成形品で、両側部の基部を上枠6の室内側面1
4に設けた係合部に脱着自在に装着して固定される。
【0013】以上の構成であって、室内側の吸熱フィン
16は上枠6の熱伝導部11を介して室外側の放熱フィ
ン17と熱伝導が可能なように結合され、サッシ枠2が
建物躯体の窓開口部に取り付けられた時、吸熱フィン1
6は室内空間に露出し、放熱フィン17は室外空間に露
出する。したがって、吸熱フィン16の温度は常時ほぼ
室外側の気温と等しくなっている。一方、窓を閉じた室
内において、窓寄りの空気は冷却され、図2矢印のよう
に下降するから、室内の空気は吸熱フィン16の間隙2
2を通過してサッシ1の室内側面を通過する室内循環空
気となる。そして、前記の間隙22を通過するとき空気
中の水蒸気は低温の吸熱フィン16に触れて凝縮し、そ
の表面に結露する。
【0014】その結果、間隙22から下方へ抜け出る空
気は乾燥しており、サッシ1の室内側面が同様に低温で
あっても結露の発生は少ない。吸熱フィン16は上枠6
の長手方向へその長さのほぼ全域に配置されているか
ら、上記の作用はサッシ1の室内側面の全域におよぶ。
また、吸熱フィン16により除去される水蒸気の量は、
吸熱フィン16の温度と室内循環空気との温度差によっ
て定まり、室内循環空気が過度に除湿されることはな
い。特に、寒冷地で室内外の温度差が大きい時に、室内
空気に含有される過剰水蒸気の除去に効果がある。
【0015】吸熱フィン16に凝縮した水蒸気は水滴と
なって下降し、結露水受け26に集められ、最終的に左
右の縦枠8,9のいずれかの内部を通過して外部に排出
される。結果として、サッシ1の室内側面に接触する室
内空気は過剰の水蒸気が除去されており、サッシ1の室
内側面に多量の結露が発生することはない。
【0016】以上は実施例であって、樋15は、合成樹
脂などで別途形成されたものを着脱自在に装着しても良
い。吸熱フィン16や放熱フィン17は複数枚をあらか
じめ基板に基部を固定しておき、その基板をサッシ1の
熱伝導部11に固定するようにしても良い。吸熱フィン
16、放熱フィン17とサッシ上枠6との固定は、溶接
ばかりでなく、カシメやビス止めでも可能である。ま
た、防露装置18の技術的思想は、サッシ1に関してば
かりでなく、一般に冷却された部分に室内循環空気が接
触して結露を生じる恐れがあるような個所に適用するこ
とができる。
【0017】図4,5は、窓31の上部に近接してその
上辺とほぼ平行に、かつ、窓2の幅とほぼ等しい範囲に
わたって防露装置18が配置された例である。図は室内
側からのものである。防露装置18は、図5に示すよう
に、アルミニウム合金の押出し成形材から切り出した基
体32の室内側面33に吸熱フィン16を、また室外側
面34に放熱フィン17を多数固定し、吸熱フィン16
の下部に結露水排出樋15が設けられている。
【0018】すなわち、基体32は断面ほぼH形で、内
側壁35と外側壁36が2枚の中壁37で結合された構
造を有し、その室内側面33に形成した切り込み溝に吸
熱フィン16の基部が嵌め込まれて溶接により固定さ
れ、さらに室外側面34の切り込み溝に放熱フィン17
が嵌め込まれて溶接により固定されている。これにより
吸熱フィン16は放熱フィン17と共に上下方向に貫通
する間隙22を備えて基体32の長手方向に沿って配列
され、その基部側の下部に結露水排出樋15が、基体3
2の長手方向に連続して配設される。
【0019】この樋15は、前記のように別途に合成樹
脂などで形成されたものを着脱自在に装着しても良く、
あるいは、基体32の素材が押出し成形される時に一体
的に形成されても良い。樋15の両端は接続管23を用
いて、排水口24(図4)に連通される。また、アルミ
ニウム合金は良好な熱伝導体であるから、吸熱フィン1
6と放熱フィン178は基体4によって熱伝導が可能な
ように結合されている。
【0020】吸熱フィン16、放熱フィン17の構造
は、前記の場合と同じである。 このように構成された
防露装置18は、窓31の上辺に近接させて図4のよう
に、建物の壁面38に構成された開口に嵌め込まれて固
定される。このとき、吸熱フィン16は室内空間に露出
し、放熱フィン17は室外空間に露出される。
【0021】この構造により、防露装置18の室内側に
突出した吸熱フィン16の温度は、基体32を介した放
熱フィン17との熱伝導によって常時、外気温度とほぼ
等しくなっている。一方、室内の空気は図4矢印のよう
に温度が低い壁面38や窓31の面に沿って下降移動す
る循環を行っているから、防露装置18が取り付けられ
た個所では、室内循環空気が吸熱フィン16の間隙22
を通過して下降する。そして、このとき、室内循環空気
中の水蒸気は、低温の吸熱フィン16に接触してその表
面に凝縮して捕捉され、過剰の水蒸気が除去される。し
たがって、防露装置18より下方の壁面38や窓31の
部分に多量の結露が発生することはない。吸熱フィン1
6の面に凝縮した水蒸気は水滴となって樋15に集ま
り、室外に導出される。
【0022】
【考案の効果】格別な熱源、動力源を必要とせずに、室
内空気の過剰な水蒸気を除去でき、多量の結露が発生す
るのを防止できる。積極的な結露の蒸散はおこなわない
から、室内が過湿状態にならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】斜視図。
【図2】断面にて示す側面図。
【図3】要部の斜視図(吸熱フィン)。
【図4】要部の斜視図(放熱フィン)。
【図5】斜視図(一般例)。
【図6】要部の斜視図(一般例)。
【符号の説明】
1 サッシ 6 上枠 11 熱伝導部 15 結露水排出樋 16 吸熱フィン 17 放熱フィン 18 防露装置 22 間隙 26 結露水受け

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サッシの上枠室内側面に多数の吸熱フィ
    ンを間隙をとって上枠の長手方向に配列して設けると共
    に上記上枠の室外側面に多数の放熱フィンを上枠の長手
    方向に沿って設け、吸熱フィンを室内空間に露出させ、
    放熱フィンを室外空間に露出させ、吸熱フィンと放熱フ
    ィンを熱伝導が可能なように結合し、吸熱フィンの下部
    に結露水排出樋を設けてあることを特徴とした防露装置
    付きサッシ。
JP4172491U 1991-06-04 1991-06-04 防露装置 Expired - Lifetime JP2513481Y2 (ja)

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JP4172491U JP2513481Y2 (ja) 1991-06-04 1991-06-04 防露装置

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JP4172491U JP2513481Y2 (ja) 1991-06-04 1991-06-04 防露装置

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JPH04134390U JPH04134390U (ja) 1992-12-14
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JP6546239B2 (ja) * 2017-10-05 2019-07-17 ファナック株式会社 電子装置

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