JP2513377Y2 - 履帯式車輛の懸架駆動装置 - Google Patents

履帯式車輛の懸架駆動装置

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JP2513377Y2
JP2513377Y2 JP1989049901U JP4990189U JP2513377Y2 JP 2513377 Y2 JP2513377 Y2 JP 2513377Y2 JP 1989049901 U JP1989049901 U JP 1989049901U JP 4990189 U JP4990189 U JP 4990189U JP 2513377 Y2 JP2513377 Y2 JP 2513377Y2
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wheel
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豊 杉本
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はピボット軸に揺動自在に軸着したトラックフ
レームとイコライザバーによって車体を懸架するタイプ
の履帯式車輛においてピボット軸に駆動軸兼懸架装置の
機能を設け、履帯に駆動力を伝達するための起動輪を車
輌本体から分離しトラックフレームに装着したことを特
徴とする履帯式車輛の駆動装置に関するものである。
(従来の技術) 従来、第4図に示すごとく車体1にピボット軸2が固
着され、誘導輪5と下転輪40が装着されたトラックフレ
ーム30はピボット軸受3を介して揺動自在にピボット軸
2に軸着されている。車体1に固着された減速機31に軸
着された起動輪7は履帯6を駆動する。イコライザバー
8は第5図に示すように中央部をセンタピン32によって
揺動自在に車体1に軸着されており、両端はピン33によ
って左右のトラックフレーム4に連結されている。車輛
が不整地を走行するときは第4図に示すごとくトラック
フレーム30はピボット軸2を中心として地形に沿って上
下に揺動し、車体1の揺動を少なくしている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来の構成においては、第5図に
示すごとくイコライザバー8はセンタピン32を中心とし
て揺動するため、ピン33はセンタピン32を中心とした半
径Rの円弧上を運動することとなり、ピン33がxだけ上
昇した場合、ピン33はδ1だけ最初の位置より変位する
こととなる。これを第4図に示すH方向から見ると第6
図に示すようにトラックフレーム30の中心線K−Kは、
ピボット軸受3の中心Mを中心としてイコライザバー8
の中心線上でδ1だけずれた位置K′−K′となり、履
帯6が起動輪7に巻き付く位置ではδ2だけ履帯6の中
心が起動輪7の中心とずれることとなる。標準状態にお
いては第7図に示すごとく、起動輪7の歯34はリンク25
で連結されたブッシュ24と噛み合って駆動する場合歯34
の中心と履帯6の中心は一致する。しかし前述のごとく
履帯6の中心と起動輪7の中心すなわち歯34の中心がず
れた場合は第8図(a)のように起動輪7とリンク25と
は互いに側面36が強く接触し走行時振動が発生したり、
接触部が異状摩耗したりし、また第4図しに示す最終の
下転輪40についても第8図(b)のごとく履帯の中心と
下転輪の中心がずれてリンクの側面と下転輪のつば部41
が強く接触して異状摩耗を起すという問題がある。又、
第7図は減速機31の構成を示す断面図で入力軸50と起動
輪7の間に大きな減速比をとるために小歯車51と大歯車
52による減速と遊星歯車装置53による減速と2段の減速
を必要とし構造が複雑で装置も大形となるという問題が
ある。更には起動輪7の歯34と履帯ブッシュ24の間など
に泥、岩石等がつまり第9図に示すようにシューテンシ
ョン負荷Tが発生した場合、ピボット軸2と起動輪7に
は互いに向い合う方向の力F=2Tという大きな力がかか
り減速機の寿命を短かく、し、又第7図に示す起動輪7
の歯底35と履帯のブッシュ24とが大きな力で接触しなが
らすべるため摩耗が早いという問題がある。本考案は上
述した問題点に着目しなされたもので、不整地走行時で
も起動輪と履帯の中心がずれることがなく、シューテン
ション負荷時にも起動輪の歯に異状な負荷がかかること
はなく、コンパクトで寿命の長い履帯式車輛の駆動装置
を提供することを目的としている。又、トラックフレー
ムに起動輪14を軸着し、車輛本体と分離することにより
後進走行時においても起動輪14のオシレーション効果が
現われ、乗り心地が改善できる特長をも有している。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、本考案に係る履帯式車
輛の懸架駆動装置は、(1)車体に揺動自在に軸着され
たイコライザバー8をほぼ中央部で支持するトラックフ
レーム4と、トラックフレーム4の後方側に配設され履
帯6を駆動する起動輪7と、車体1に装着され起動輪7
に回転動力を伝達する減速機20とを有する履帯式車輛の
懸架走行装置であって、車体1に固着されたピボット軸
2と、ピボット軸2に対してトラックフレーム4を揺動
自在に支持するピボット軸受3と、ピボット軸2の外周
に挿入された軸受により回動自在に支持され、かつ、起
動輪7と噛み合い回転動力を伝達する減速機20を構成す
る駆動輪9と、揺動自在なトラックフレーム4に回動自
在に取着され、かつ、駆動輪9と噛み合う起動輪7とか
らなる構成としてものである。
(2)また、上記構成において、履帯式車輛の懸架走行
装置の減速機20を構成する駆動輪9は、入力側で歯数の
少ない小径の歯車21と噛み合って第1減速し、かつ、出
力側で歯数の多い大径の起動輪7と噛み合って第2減速
する二つの歯車を有する構成としたものである。
(作用) 上記構成によれば、起動輪をトラックフレームに装着
したため、トラックフレームが揺動した場合も常に起動
輪中心と履帯中心、下転輪中心と履帯中心は一致する。
誘導輪、起動輪を同一トラックフレームに装着したた
め、シューテンション負荷時に力は誘導輪と起動輪の間
でつり合いピボット軸に反力が生じない。従って第1駆
動輪にも過負荷がかからない。又、起動輪の歯と履帯案
内輪を分離した構造としたため、負荷時に起動輪の歯底
に力がかからず、更に第1駆動輪の駆動ブッシュを回転
自在にしたため、起動輪の歯とブッシュの間にすべりが
生じない。又、ピボット軸兼駆動軸中心にフロントアイ
ドラ5、起動輪14及び7Assyが前後進ともオシレーショ
ン可能なため乗り心地が改善される。
(実施例) 以下に本考案に係る履帯式車輛の駆動装置の実施例に
ついて図面を参照して詳述する。第1図は全体の構成を
示し、車体1に固定されたピボット軸2にピボット軸受
3を介してトラックフレーム4が揺動自在に軸着されて
いる。トラックフレーム4の一端には誘導輪5が他端に
は起動輪7が装着され、ピボット軸2上には第1駆動輪
9が配設されている。イコライザバー8は第5図に示す
ごとく中央部は車体1に軸着し、両端は左右のトラック
フレームに連結している。第2図は第1駆動輪と起動輪
部の正面図であり、第3図は第2図に示すA−B−C−
D−Eの断面図である。車体1に固着されたピボット軸
2の同軸上に回転可能に取着されたピボット軸受3はト
ラックフレーム4に定着される。ピボット軸2上に軸着
された第1駆動輪9は車体側の端部に、動力伝達用の小
歯車21と噛み合う大歯車22を有し、他端には円周上に駆
動ピン10を有し、駆動ピン10には駆動ブッシュ11が回転
自在に軸着されている。駆動ブッシュ11は第2駆動輪14
の外周に形成された歯と噛み合い、第2駆動輪の歯は又
履帯6のブッシュ24とも噛み合っており、駆動ピン10の
数は第2駆動輪14の歯数より少ない。トラックフレーム
4に固着された起動輪軸12には履帯案内輪13が軸着さ
れ、履帯案内輪13の外周16と、起動輪7に巻き付いた履
帯6のリンク25の上面26とは接触する。第2駆動輪14は
履帯案内輪13の外周に形成された案内部15に回転自在に
遊嵌され、第2駆動輪14の外周の歯は前述のごとく第1
駆動輪9の駆動ブッシュ11と噛み合うが、第2駆動輪14
の歯底と駆動ブッシュ11の外周の間には隙間27が存在す
るように保持される。
上記構成において次に作動について説明する。車輛が
不整地を走行する場合、第1図に示す様にトラックフレ
ーム4はピボット軸2を中心として揺動し、その際トラ
ックフレームの中心は第6図で前述したごとくずれを生
ずるが、本考案によれば起動輪7がトラックフレーム4
に固着されているため、起動輪7の中心と履帯6の中心
とはずれることがなく、従って第2駆動輪14の側面や、
履帯リンクの側面、下転輪のつば等が異状摩耗すること
はない。駆動力は小歯車21から大歯車22、第1駆動輪
9、第2駆動輪14を経て履帯6に伝達されるが、前述の
ごとく第1駆動輪9の駆動ピン10の数を第2駆動輪14の
歯数より少ないため減速され、従って上流の減速機20は
1段減速でよく小形化される。又、第1駆動輪の駆動ブ
ッシュ11は回転自在のため第2駆動輪14の歯面との接触
はころがり接触となり摩耗が少ない。シューテンション
負荷に対しては第1図と第2図に示すごとく同一のトラ
ックフレーム4に装着された誘導輪5と起動輪7を構成
する履帯案内輪13の間で負荷が釣合いピボット軸2に過
大な負荷がかからないため減速機も影響を受けることは
ない。更に起動輪7を履帯案内輪13と第2駆動輪14とに
分離して構成したため、起動輪7はシューテンション負
荷は受けず第1駆動輪9よりの駆動力のみを受けること
となり、ピボット軸2と起動輪7と同一トラックフレー
ム4に装着されているため中心距離は常に変らず前述の
第2駆動輪14の歯底と駆動ブッシュ11の隙間27は確保さ
れ、従って異状摩耗を起すことはない。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案に係る履帯式車輛の懸架
駆動装置によれば、トラックフレームを揺動自在に支持
するピボット軸受と同芯位置に駆動輪を配置するととも
に、揺動自在なトラックフレームに起動輪を回動自在に
取着しているので、駆動輪の歯が起動輪の歯に対して回
転動力を伝えるための噛み合いの転移の外に、ピボット
軸に対してトラックフレームが揺動変位した時に生ずる
起動輪の歯と駆動輪の歯との転移も噛み合い位置が変わ
ることで吸収される。
したがって、歯車の変形、異常摩耗を防止できるとと
もに、履帯に無理な力が作用しなくなり耐久性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す全体構成図、第2図は履
帯駆動部の正面図、第3図は第2図のA−B−C−D−
Eに沿って切断した断面図、第4図は従来のものの全体
構成図、第5図は第4図のGより見た正面図、第6図は
第4図のHより見た平面図、第7図は減速機の断面図、
第8図(a)(b)は起動輪、下転輪と履帯のずれを示
す説明図、第9図はシューテンション負荷の説明図であ
る。 2…ピボット軸 3…ピボット軸受 4…トラックフレーム 6…履帯 7…駆動輪 9…第1駆動輪 10…駆動ピン 11…駆動ブッシュ 12…起動輪軸 13…履帯案内輪 14…第2駆動輪 20…減速機 21…小歯車 22…大歯車

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体に揺動自在に軸着されたイコライザバ
    ー(8)をほぼ中央部で支持するトラックフレーム
    (4)と、トラックフレーム(4)の後方側に配設され
    履帯(6)を駆動する起動輪(7)と、車体(1)に装
    着され起動輪(7)に回転動力を伝達する減速機(20)
    とを有する履帯式車輛の懸架走行装置において、車体
    (1)に固着されたピボット軸(2)と、ピボット軸
    (2)に対してトラックフレーム(4)を揺動自在に支
    持するピボット軸受(3)と、ピボット軸(2)の外周
    に挿入された軸受により回動自在に支持され、かつ、起
    動輪(7)と噛み合い回転動力を伝達する減速機(20)
    を構成する駆動輪(9)と、揺動自在なトラックフレー
    ム(4)に回動自在に取着され、かつ、駆動輪(9)と
    噛み合う起動輪(7)とからなることを特徴とする履帯
    式車輛の懸架走行装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の履帯式車輛の懸架走行装置
    の減速機を構成する駆動輪(9)は、入力側で歯数の少
    ない小径の歯車(21)と噛み合って第1減速し、かつ、
    出力側で歯数の多い大径の起動輪(7)と噛み合って第
    2減速する二つの歯車を有することを特徴とする履帯式
    車輛の懸架走行装置。
JP1989049901U 1989-04-27 1989-04-27 履帯式車輛の懸架駆動装置 Expired - Lifetime JP2513377Y2 (ja)

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JPH02142387U JPH02142387U (ja) 1990-12-03
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS4525054Y1 (ja) * 1966-03-09 1970-10-01
JPS5221255A (en) * 1975-08-13 1977-02-17 Shigeru Kizaki Flange extruding apparatus for metal pipe
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JPS58221778A (ja) * 1982-06-16 1983-12-23 Komatsu Ltd 装軌式車両の足まわり装置

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