JP2512944Y2 - 建築物外装用石材及びその取り付け部材 - Google Patents

建築物外装用石材及びその取り付け部材

Info

Publication number
JP2512944Y2
JP2512944Y2 JP1993010709U JP1070993U JP2512944Y2 JP 2512944 Y2 JP2512944 Y2 JP 2512944Y2 JP 1993010709 U JP1993010709 U JP 1993010709U JP 1070993 U JP1070993 U JP 1070993U JP 2512944 Y2 JP2512944 Y2 JP 2512944Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stone
mounting member
stone material
armrest
member according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1993010709U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0667669U (ja
Inventor
漢讀 劉
Original Assignee
漢讀 劉
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 漢讀 劉 filed Critical 漢讀 劉
Priority to JP1993010709U priority Critical patent/JP2512944Y2/ja
Publication of JPH0667669U publication Critical patent/JPH0667669U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2512944Y2 publication Critical patent/JP2512944Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Finishing Walls (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建築物外装用石材及び
その取り付け部材に関し、特に、大理石や花崗岩のよう
な板状の装飾石材とその取り付け部材を予め結合してユ
ニット化し、建築物の壁に取り付けるための建築物外装
用石材及びその取り付け部材に関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】大理石
や花崗岩のような板状の石材は建築物の内外壁を装飾す
るのに広く使用されている。装飾すべき壁にこのような
石材を取り付けるのには、種々の方法が用いられてい
る。
【0003】図7〜図9には、大理石や花崗岩のような
装飾石材を壁に取り付けるための従来の装置が示されて
いる。
【0004】図7では、石材52をのみで彫って大体L字
形の孔520 を形成し、これに鉄ワイヤ521 を通し、釘52
2 との協同作用で石材52を保持する。石材52と壁50との
間の空間にモルタル54を充填する。石材52は底部で三角
パッド51により支持される。
【0005】さらに、位置決め板53を石材52の頂部に配
置して石材52を所定位置に保持する。
【0006】モルタル54が固まった後、石材52の取り付
けは完了する。このような作業を繰り返して全ての石材
を壁に取り付ける。
【0007】しかしながら、上記作業は煩わしく非効率
的である。また、位置決め板53の設置は経験者を必要と
する。さらに、石材は一層ずつ取り付けられ、 (下層
の) モルタル54が固まるのに6〜8時間かかり、その間
は上層に対して他の石材を更に取り付ける作業が不可能
である。
【0008】図8には、図7とは別の石材を取り付ける
ための装置60が示されており、そのL字形部材68は垂直
部に細長い孔61を有し水平部にプレート66が取り付けら
れている。プレート66の孔をピン62が貫通する。この装
置60を用いて石材64を壁63に取り付ける場合、図9に示
すように各石材64をのみで彫ってピン62を受ける受け部
640 を形成する必要がある。正確にするため、この受け
部を形成するのにも経験者を必要とする。
【0009】上記した図7〜図9の装置は、強化コンク
リート壁や煉瓦壁にのみ適用できるものである。
【0010】以上述べたように、石材を壁に取り付ける
従来の方法は、煩わしく非効率的で時間がかかり、さら
に実施するのに経験者を必要とするものであった。
【0011】本考案は、従来技術の有するこのような問
題点を解決するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】本考案の建築物
外装用石材は、請求項1に記載のとおり、板状の石材と
その取り付け部材とを結合してユニット化したものであ
って、石材取り付け部材が、石材の端面に形成したスリ
ット中に挿入して予め接着される第一の腕木と、石材の
端面に当接する第二の腕木とからなるほぼL字型断面を
有し、第一の腕木には、複数の凹部を形成すると共に、
第二の腕木の側縁には、石材表面と平行に間隔を置いて
突出し、複数の取り付け孔を有する複数のフィンを形成
したことを特徴とする。石材取り付け部材を石材に取り
付ける際には、適当な接着剤を石材のスリット内に予め
塗布し、第一腕木の両側面を前記石材のスリット中に接
着し且つ第一腕木の凹部には接着剤を充填しておく。接
着剤が固まると、石材と石材取り付け部材の組合せユニ
ットが出来あがる。
【0013】このように、本考案の建築物外装用石材
は、石材取り付け部材板状の石材と予め結合されて
ユニット化されているために、石材と取り付け部材との
強固な結合が得られ、ユニット化した建築物外装用石材
は取り扱いが容易となり、建物の壁に直接固定すること
ができるので、取り付け作業が簡単となる。
【0014】一方、石材取り付け部材が結合される石材
には、請求項2に記載のとおり、石材の第二腕木が当接
する端面に、第二腕木の厚みに等しい深さのノッチが形
成されているため、請求項3に記載のように、前記のフ
ィンが、第一腕木と反対方向に延びている場合に、第二
腕木がノッチに受け入れられて石材の端面より突出する
ことがなく、石材の取り付け間隔を必要最小限の間隔、
即ち、フィンの幅に抑えることができる。
【0015】また、請求項4に記載のとおり、二つの石
材取り付け部材の一方を上下に反転して第二腕木を対向
させたとき、隣接する石材取り付け部材のフィンが交互
に噛み合う関係位置に形成されているため、石材取り付
け部材が同一形状のもの1種類ですみ、石材の反対側端
面に結合する石材取り付け部材を上下に逆転して結合す
ることにより、石材と結合されたユニットも1種類です
む。
【0016】さらに、請求項5に記載のとおり、前記の
フィンが、第一腕木と反対方向に延びている場合には、
フィンの取り付け孔に予め釘を固定しておくことによ
り、隣接する石材との間に間隔を開けることなく、ユニ
ット化した石材をそのまま建物の壁に取り付けすること
ができる。
【0017】第一腕木に形成する凹部は任意の形状のも
のでよいが、請求項6記載の半円形断面の凹部は加工が
し易く、請求項7、8のように、凹部の形状を奥に拡が
った形状にすると、接着剤硬化後の結合がより強固なも
のとなる。
【0018】
【実施例】本考案の実施例について添付図面を参照して
説明する。
【0019】図1〜図3には、本考案の建築物外装用石
材及びその取り付け部材を示し、第一実施例に係る石材
取り付け部材が参照番号10で表されている。この石材取
り付け部材10は、断面が大体L字形であり、複数の(断
面が蟻溝形の)凹部14をもつ第一腕木13及び第二腕木15
を有している。間隔を置いた複数のフィン11が第二腕木
15の側縁から突出し、第一腕木13と反対の方向に延びて
いる。各フィン11には複数の孔12が形成されている。取
り付けるべき石材20を角で切削してノッチ22を設ける
(第二腕木15の厚みwに等しい深さだけ石材を切削す
る)。スリット21及びノッチ22は石材20の高さ方向に延
びており、第一腕木13がスリット21内で接着され、第二
腕木15がノッチ22に当接して受け入れられる。石材取り
付け部材10を上下に180°回転したときその態様が石
材取り付け部材10'(対応部分の参照番号はプライムをつ
けたものである)により示される態様となり、且つ石材
取り付け部材10及び10' が間隔を置いたフィン11及び1
1'で交互に噛み合うように、フィン11の位置を設計す
る。
【0020】石材20を取り付ける際には、適当な接着剤
23をスリット21内に予め塗布し、第一腕木13の両側面を
石材20のスリット21中に接着し且つ第一腕木13の凹部14
に接着剤23を充填する。接着剤が固まると、石材20と石
材取り付け部材10及び10' の組合せユニットが形成され
る。石材20の反対側端面の取り付け部材10' は取り付け
部材10を上下に逆転して結合するだけである。壁を装飾
する場合、壁に孔12を通して釘を単に打ち込むことによ
り石材と石材取り付け部材の組合せユニットを容易に壁
に取り付けることができる。なお、石材20には、図のよ
うに、取り付け部材10、 10' をその垂直面に沿って接合
する代わりに、水平面に沿って接合してもよい。さら
に、断熱材層を石材の面20a と壁面 (図示せず) との間
に設けてもよい。
【0021】図4及び図5には、第二及び第三実施例に
係る石材取り付け部材が示されており、その凹部14は、
断面が図1における蟻溝形である代わりに断面がそれぞ
れ半円形状、楕円形状である。図6には、第四実施例に
係る石材取り付け部材が示されており、フィン11が第二
腕木15において第一〜第三実施例の場合と反対の側に延
びる。このタイプの石材取り付け部材は、予めフィンの
取り付け孔12に釘を固定しておくことにより、隣接する
石材の間に間隔を開けることなく、石材を壁に取り付け
ることができる。
【0022】
【考案の効果】本考案の建築物外装用石材は、取り付け
部材と石材とが予め結合されてユニット化されているた
め、壁に石材を取り付ける作業が簡単になり、総コスト
が下がり、取り付け作業の速度を高め、更に取り付け作
業に経験者を必要としない。さらにまた、個々の石材に
対する保守に都合がよく、周りの石材に影響を与えずに
保守が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の建築物外装用石材と第一実施例に係る
石材取り付け部材との結合関係を示した斜視図である。
【図2】石材と図1の石材取り付け部材との係合状態
示した部分断面図である。
【図3】図2の3−3断面図である。
【図4】本考案の第二実施例に係る石材取り付け部材を
示した斜視図である。
【図5】本考案の第三実施例に係る石材取り付け部材を
示した斜視図である。
【図6】本考案の第四実施例に係る石材取り付け部材を
示した斜視図である。
【図7】壁に石材を取り付ける従来の方法を示した部分
断面図である。
【図8】図7と異なる、壁に石材を取り付ける従来の装
置を示した斜視図である。
【図9】図8の装置を用いて壁に石材を取り付けた状態
を示す部分断面図である。
【符号の説明】
10,10'…石材取り付け部材 11,11'…フィン 12,12'…孔 13,13'…第一腕木 14,14'…凹部 15…第二腕木 20…石材 21…スリット 22…ノッチ 23…接着剤 50…壁 52…石材 53…位置決め板 54…モルタル 60…石材を取り付けるための装置 62…ピン 63…壁 64…石材 66…プレート 68…L字形部材 521 …鉄ワイヤ

Claims (8)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の石材(20)とその取り付け部材(10)
    とを結合してユニット化したものであって、石材取り付
    け部材(10)が、石材(20)の端面に形成したスリット(21)
    中に挿入して予め接着される第一の腕木(13)と、石材(2
    0)の端面に当接する第二の腕木(15)とからなるほぼL字
    型断面を有し、第一の腕木(13)には、複数の凹部(14)を
    形成すると共に、第二の腕木(15)の側縁には、石材表面
    (20a)と平行に間隔を置いて突出し、複数の取り付け孔
    (12)を有する複数のフィン(11)を形成したことを特徴と
    する建築物外装用石材
  2. 【請求項2】 前記石材(20)の第二腕木(15)が当接する
    端面に、第二腕木(15)の厚み(w)に等しい深さのノッチ
    が形成されている請求項1記載の建築物外装用石材
  3. 【請求項3】 前記のフィン(11)が、第一腕木(13)と反
    対方向に延びている請求項1記載の石材取り付け部材。
  4. 【請求項4】 二つの石材取り付け部材(10)(10')の一
    方(10')を上下に反転して第二腕木(15)(15')を対向させ
    たとき、隣接する石材取り付け部材(10)(10')のフィン
    (11)(11')が交互に噛み合う関係位置に形成されている
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の石材取り付け部
    材。
  5. 【請求項5】 前記のフィン(11)が、第1腕木(13)と同
    方向に延びている請求項1記載の石材取り付け部材。
  6. 【請求項6】 前記第一腕木の凹部(14)は断面が半円形
    状であることを特徴とする請求項1記載の石材取り付け
    部材。
  7. 【請求項7】 前記第一腕木の凹部(14)は断面が楕円形
    状であることを特徴とする請求項1記載の石材取り付け
    部材。
  8. 【請求項8】 前記第一腕木の凹部(14)は断面が蟻溝状
    であることを特徴する請求項1記載の石材取り付け部
    材。
JP1993010709U 1993-03-12 1993-03-12 建築物外装用石材及びその取り付け部材 Expired - Lifetime JP2512944Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993010709U JP2512944Y2 (ja) 1993-03-12 1993-03-12 建築物外装用石材及びその取り付け部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993010709U JP2512944Y2 (ja) 1993-03-12 1993-03-12 建築物外装用石材及びその取り付け部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0667669U JPH0667669U (ja) 1994-09-22
JP2512944Y2 true JP2512944Y2 (ja) 1996-10-02

Family

ID=11757839

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993010709U Expired - Lifetime JP2512944Y2 (ja) 1993-03-12 1993-03-12 建築物外装用石材及びその取り付け部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2512944Y2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6146117U (ja) * 1984-08-30 1986-03-27 橋本フオ−ミング工業株式会社 異形材の切断装置
JPH02236346A (ja) * 1989-03-08 1990-09-19 Chichibu Shoko Kk パネル取付け工法と取付金物

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6146117U (ja) * 1984-08-30 1986-03-27 橋本フオ−ミング工業株式会社 異形材の切断装置
JPH02236346A (ja) * 1989-03-08 1990-09-19 Chichibu Shoko Kk パネル取付け工法と取付金物

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0667669U (ja) 1994-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS61295039A (ja) タイル張りシステム並びにタイル張り用基材
JP2018066223A (ja) 石材を含む建築物用外壁材及び当該建築物用外壁材を使用した建築物の外壁施工方法
JP2512944Y2 (ja) 建築物外装用石材及びその取り付け部材
JPH02256765A (ja) 建造物のフアサードを化粧するための建築部材
JPH0613943Y2 (ja) 外壁面材
JPH0617941Y2 (ja) 装飾壁
JP3266238B2 (ja) コーナー部のレンガタイル下地及びその施工方法
JPH0229150Y2 (ja)
JPH0248585Y2 (ja)
WO2008083414A2 (en) Tiles and mosaics
JP2771884B2 (ja) 壁の構造
JPH0523329Y2 (ja)
JPS6346588Y2 (ja)
JPH0541147Y2 (ja)
JPS61246465A (ja) タイル貼付方法
JPH088189Y2 (ja) 建築用パネル
JPS63247466A (ja) 木質系化粧床の施工方法
JPH0416847Y2 (ja)
JP3480932B2 (ja) 角筒状構築物
JP2923205B2 (ja) 表張りユニットタイルの施工方法及び表張りユニットタイル
JPH0435457Y2 (ja)
JPH0120430Y2 (ja)
JPH0122847Y2 (ja)
JPH0533460A (ja) 壁面施工工法
JPH03176535A (ja) 煉瓦積模様石板の製造方法