JP2511959Y2 - レ―ル締結装置用弛緩防止装置 - Google Patents

レ―ル締結装置用弛緩防止装置

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JP2511959Y2
JP2511959Y2 JP1992024884U JP2488492U JP2511959Y2 JP 2511959 Y2 JP2511959 Y2 JP 2511959Y2 JP 1992024884 U JP1992024884 U JP 1992024884U JP 2488492 U JP2488492 U JP 2488492U JP 2511959 Y2 JP2511959 Y2 JP 2511959Y2
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hole
clip
rail fastening
plate
bolt
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JP1992024884U
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JPH0577302U (ja
Inventor
惣一郎 清水
健丸 高橋
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東京フアブリック工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、鉄道軌道におけるレー
ル締結装置が弛緩するのを防止する装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】レール締結装置において、コンクリート
枕木に雌ねじ孔を有する合成樹脂製埋込栓を埋設し、そ
の埋込栓にレール締結用クリップを締付けるボルトを螺
合した場合、そのボルトが弛緩することがある。
【0003】従来、レール締結装置の弛緩防止装置とし
ては、実開平3−65704号公報により公表されてい
るように、下向き開口溝形の金属板製弛緩防止金具本体
の上面板に多角形孔が設けられ、前記弛緩防止金具本体
の両側板にピン孔が設けられ、前記弛緩防止金具本体が
ばねクリップの中間部に上方から嵌込まれると共に、前
記上面板の多角形孔がばねクリップの上部のナットまた
はボルト頭部に回動不能に嵌合され、基端に頭部を有す
ると共に中間に抜け止め用突出部を有するスプリングピ
ンが、前記側板のピン孔に外側から挿入され、前記スプ
リングピンの先端側部分がばねクリップの中間下部に配
置されている構造のものが知られている。
【0004】前記従来のレール締結装置の弛緩防止装置
の場合は、弛緩防止金具本体を嵌込んだのち、その弛緩
防止金具本体の両側の側板におけるピン孔に、スプリン
グピンを挿込まねばならないので、弛緩防止装置を装着
するときの操作が煩雑であり、また細いスプリングピン
を使用しているので、弛緩防止装置を長期間使用する
と、前記スプリングピンが腐食し、そのため弛緩防止装
置の耐久性が短かいという欠点がある。
【0005】また、実開昭51−78503号公報によ
り公表されているように締付けボルトの頭部が係合でき
る多角形の透孔を有する軌条締結用ボルトの弛緩防止プ
レートを硬質ゴムで構成したものが知られている。しか
し、硬質ゴムは、若干可撓性は有していても伸縮性は殆
ど有しておらず、したがって、締付けボルトの頭部が前
記多角形の透孔に嵌ることでその回転が阻止される構成
であり、この点では金属製の弛緩プレートと同じであ
る。
【0006】つまり、前記実開昭51−78503号公
報の弛緩防止プレートの場合は、締結ボルトの頭部を多
角形の透孔と合致させた位置でないとボルト頭部を透孔
に係合できず、このため締結ボルトの係止角度位置の無
段階係止ができないという不具合があり、さらに多角形
の透孔を開設するのは難しく、製作コストが嵩むという
問題がある。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】前述のように、従来の
レール締結用ボルトの弛緩防止装置は、操作性や耐久性
或いは製作コスト等の面で問題があった。本考案はゴム
の有する弾性伸縮力と金属板の有する剛性のそれぞれの
利点を利用してレール締結用ボルトを無段階的に任意の
角度に係止できる装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本考案に係るレール締結装置用弛緩防止装置は、透
孔1を有する上面板2と、上面板2の一側部を曲げ形成
してなるクリップ側面係合板3を具備した弛緩防止具本
体4を補強金属板によって構成し、この弛緩防止具本体
4が内部に埋設され、又は表面に位置するように配置し
て、前記透孔1と同心配置で、かつこの透孔1よりも小
径の円形透孔5を有する係合用ゴム材6を前記弛緩防止
具本体4と一体化して弛緩防止具7を構成し、この弛緩
防止具7の前記上面板2をレール締結用クリップ8に載
置し、かつ前記クリップ側面係合板3をレール締結用ク
リップ8の側面に近接して配置し、前記係合用ゴム材6
の弾性伸縮力を利用して、前記円形透孔5を、レール締
結用クリップ8を締付けるボルト9の頭部10またはナ
ットの周囲に押圧嵌合させる。
【0009】
【作用】本考案によると、補強金属板からなる弛緩防止
具本体4と、弾性伸縮力を有する係合用ゴム材6とが組
合わされてレール締結用ボルト9の弛緩防止装置が構成
されるもので、ボルト9の頭部10がどの配置角度にあ
っても係合用ゴム材6の円形透孔5を前記ボルト9の頭
部10に押圧嵌合でき、しかもそれによりボルト9の頭
部10の逆回転が確実に阻止され、弛緩防止作用が奏さ
れる。
【0010】
【実施例】図4および図5は本考案の第1実施例におい
て用いられる弛緩防止具7を示すものであって、金属板
にプレス加工が施されて、円形の透孔1を有する上面板
2とその上面板2の一側部に屈折連設されたクリップ側
面係合板3とからなる弛緩防止具本体4が形成され、か
つ前記上面板2の下面に、前記透孔1よりも小径の円形
透孔5を有する板状の係合用ゴム材6が、接着剤または
焼付けにより固着されている。
【0011】図1ないし図3は本考案の第1実施例に係
るレール締結装置用弛緩防止装置を示すものであって、
弛緩防止具7における上面板2が、レール締結装置にお
けるばねクリップからなるレール締結用クリップ8の中
間部に、直接または間接的に載置され、かつクリップ側
面係合板3は、前記クリップ8の側面に近接して配置さ
れ、さらに弛緩防止具7における係合用ゴム材6は、前
記クリップ8を締付けるボルト9の頭部10に押圧嵌合
され、前記係合用ゴム材6の孔縁はボルト9の頭部10
の周囲に圧接されている。前記ボルト9はコンクリート
製枕木11に埋設された合成樹脂製埋込栓12に螺合さ
れ、前記ボルト9によりクリップ8を介してレール13
が締結される。
【0012】図8および図9は本考案の第2実施例にお
いて用いられる弛緩防止具6を示すものであって、金属
板にプレス加工が施されて、円形の透孔1を有する上面
板2とその上面板2の一側部に屈折連設されたクリップ
側面係合板3とからなる弛緩防止具本体4が形成され、
かつ前記上面板2に、前記透孔1よりも小径の円形透孔
5を有する係合用ゴム材6が一体に設けられ、さらに弛
緩防止具本体4全体がゴム材14により被覆されてい
る。
【0013】図6および図7は本考案の第2実施例に係
るレール締結用弛緩防止装置を示すものであって、弛緩
防止具7における上面板2が、レール締結装置における
ばねクリップからなるレール締結用クリップ8の中間部
に、直接または間接的に載置され、かつクリップ側面係
合板3は、前記クリップ8の側面に近接して配置され、
さらに弛緩防止具7における係合用ゴム材6は、前記ク
リップ8を締付けるボルト9の頭部10に押圧嵌合さ
れ、前記係合用ゴム材6の孔縁はボルト9の頭部10の
周囲に圧接されている。
【0014】レール締結用クリップ8を締付ける手段と
しては、枕木11に埋込固定された埋込栓と、その埋込
栓に螺合される下部雄ねじおよび上部雄ねじを有するボ
ルト(螺杆)と、レール締結用クリップ8の上部におい
て前記上部雄ねじに螺合されるナットとを使用してもよ
い。
【0015】係合用ゴム材6として耐老化性ゴム材を使
用すれば、弛緩防止具7の耐久性を向上させることがで
きる。また第2実施例の場合は、金属製弛緩防止具本体
4全体がゴム材により被覆されているので、弛緩防止具
を長期間使用しても、弛緩防止具本体4が腐食すること
はない。
【0016】
【考案の効果】本考案によれば、透孔1を有する上面板
2と、上面板2の一側部を曲げ形成してなるクリップ側
面係合板3を具備した弛緩防止具本体4を補強金属板に
よって構成し、この弛緩防止具本体4が内部に埋設し、
又は表面に位置するように配置して、前記透孔1と同心
配置で、かつこの透孔1よりも小径の円形透孔5を有す
る係合用ゴム材6を前記弛緩防止具本体4と一体化して
弛緩防止具7を構成し、この弛緩防止具7の前記上面板
2をレール締結用クリップ8に載置し、かつ前記クリッ
プ側面係合板3をレール締結用クリップ8の側面に近接
して配置し、前記係合用ゴム材6の弾性伸縮力を利用し
て、前記円形透孔5を、レール締結用クリップ8を締付
けるボルト9の頭部10またはナットの周囲に押圧嵌合
させたので、補強金属板から構成される弛緩防止具本体
4の剛性と、係合用ゴム材6の弾性伸縮力とのそれぞれ
の利点が有効に発揮されるように組合わされており、レ
ール締結用クリップ8を締付けるボルト9の頭部10ま
たは、ナットが任意の回転位置にあっても、単に弛緩防
止具7における上面板2に固定された係合用ゴム材6を
ボルト9の頭部10またはナットに上方から押圧嵌合さ
せ、かつ弛緩防止具本体4のクリップ側面係合板3をレ
ール締結用クリップ8の側面に近接して配置するという
簡単な操作を行なうことにより、弛緩防止具7をレール
締結装置に対し容易にかつ迅速に装着することができ、
かつ前記ボルト頭部またはナットの弛緩を防止でき、さ
らに、弛緩防止具7をレール締結装置に装着した状態
で、スパナによるボルト8やナットの追い締めまたは螺
戻し回動を行なうことができるので、レール締結装置の
保守管理が容易である。さらに、本考案の場合は、前記
上面板の一側部にクリップ側面係合板3を屈折連設した
ので、弛緩防止具本体4の構成が簡単であり、かつ弛緩
防止具7を低コストで軽量に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係るレール締結装置用弛
緩防止装置を示す側面図である。
【図2】本考案の第1実施例に係るレール締結装置用弛
緩防止装置を示す平面図である。
【図3】本考案の第1実施例に係るレール締結装置用弛
緩防止装置を示す一部縦断側面図である。
【図4】本考案の第1実施例において用いられる弛緩防
止具を示す平面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】本考案の第2実施例に係るレール締結装置用弛
緩防止装置を示す平面図である。
【図7】本考案の第2実施例に係るレール締結装置用弛
緩防止装置を示す一部縦断側面図である。
【図8】本考案の第2実施例において用いられる弛緩防
止具を示す平面図である。
【図9】図8のB−B線断面図である。
【符号の説明】
1 透孔 2 上面板 3 クリップ側面係合板 4 弛緩防止具本体 5 円形透孔 6 係合用ゴム材 7 弛緩防止具 8 レール締結用クリップ 9 ボルト 10 頭部 11 枕木 12 埋込栓 13 レール 14 ゴム材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透孔1を有する上面板2と、上面板2の
    一側部を曲げ形成してなるクリップ側面係合板3を具備
    した弛緩防止具本体4を補強金属板によって構成し、こ
    の弛緩防止具本体4が内部に埋設され又は表面に位置す
    るように配置して、前記透孔1と同心配置で、かつこの
    透孔1よりも小径の円形透孔5を有する係合用ゴム材6
    を前記弛緩防止具本体4と一体化して弛緩防止具7を構
    成し、この弛緩防止具7の前記上面板2をレール締結用
    クリップ8に載置し、かつ前記クリップ側面係合板3を
    レール締結用クリップ8の側面に近接して配置し、前記
    係合用ゴム材6の弾性伸縮力を利用して、前記円形透孔
    5を、レール締結用クリップ8を締付けるボルト9の頭
    部10またはナットの周囲に押圧嵌合させたレール締結
    装置用弛緩防止装置。
JP1992024884U 1992-03-26 1992-03-26 レ―ル締結装置用弛緩防止装置 Expired - Lifetime JP2511959Y2 (ja)

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JPH0577302U JPH0577302U (ja) 1993-10-22
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