JP2511860Y2 - 気密シ―ル付軸受構造 - Google Patents

気密シ―ル付軸受構造

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JP2511860Y2
JP2511860Y2 JP1989113132U JP11313289U JP2511860Y2 JP 2511860 Y2 JP2511860 Y2 JP 2511860Y2 JP 1989113132 U JP1989113132 U JP 1989113132U JP 11313289 U JP11313289 U JP 11313289U JP 2511860 Y2 JP2511860 Y2 JP 2511860Y2
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Inventor
誠一 野崎
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エヌティエヌ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、気密シールと軸受との間で密閉空間を形
成する気密シール付軸受構造に関し、詳しくは、軸受嵌
合時における密閉空間内の圧力上昇を軽減させた構造に
関するものである。
〔従来の技術〕 パワーステアリング等に使用されるオイルポンプの軸
受部には、軸受部からのオイル漏れを防止するために、
軸受の内側にオイルシールを取付けて気密性をもたせる
構造がとられている。
添付図面は、オイルポンプの軸受部を示したもので、
このような気密性を必要とする軸受構造では、ハウジン
グ1とその内部を貫通する回転軸2との間に、オイルシ
ール3を組み込んだ後、その外側から軸受4を組立てる
方法がとられる。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、上記構造において、軸受4を嵌入する際、
軸受4とオイルシール3間の空間9の圧力が増大し、軸
受の進入を押し戻す抵抗力として作用する。
このような圧力上昇に対処するため、従来は軸受4の
シールに非接触型ゴムシールやスリット付の接触型ゴム
シールを用いて、空間9内の空気を軸受シールのすき間
から逃がす方法がとられていた。しかし、最近のポンプ
の高性能化に伴なって軸受4には、雨水や、泥水、ダス
ト等の侵入を防止しうるシール性能が要求され、非接触
型やスリットを設けたゴムシールでは、十分なシール性
能が得られない欠点がある。このため、最近のポンプ軸
受には、全接触型のシールを備えた軸受の使用が必要に
なっている。
ところが、全接触型シールを備えた軸受を用いた場
合、軸受4とオイルシール3間の空間9は完全な密閉空
間となるため、軸受の嵌入と共に空間9内の圧力が著し
く増大し、このため、軸受4の嵌合作業が困難になり、
組立て後、軸受シールのリップ部のまくれやシール外れ
が生じる不具合があった。
この考案は、上記の課題を解決し、軸受以外の部分に
圧力を逃がす機構を設けることにより、全接触型シール
を備えた軸受を確実に組み付けることができる軸受構造
を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するため、この考案は、ハウジング
とその内部を貫通する軸との間に、気密シールと軸受を
該気密シールをハウジング内方に配置して取付けた気密
シール付軸受構造において、上記ハウジングにおける軸
受の嵌合位置に、ハウジング外部に貫通した貫通孔を上
記軸受の嵌合範囲の気密シール寄りに形成し、該軸受に
より上記貫通孔を閉塞した構造を採用したのである。
〔作用〕
上記軸受構造において、軸受をハウジングと軸の間に
嵌入すると、軸受と気密シール間の空気は貫通孔から逃
げ、圧力上昇が抑えられる。軸受がハウジングに嵌合し
た時点で、貫通孔を軸受が塞ぐため、軸受と気密シール
の間は密閉状態になる。
〔実施例〕
添付図面は、オイルポンプの軸受部に本考案を適用し
た実施例を示している。
図に示すように、ハウジング1の内部には、開口部側
から大径孔部5aと小径孔部5bが形成されており、その内
部を貫通する回転軸2の途中位置に、軸受4のストッパ
面となる段差6が形成されている。
ハウジング1の周面には、上記段差6より開口部側に
寄った位置に、大径孔部5aと外部を連通する貫通孔7が
形成されている。この貫通孔7の形成位置は、軸受4が
段差6に当接した位置で、その軸受4の外周面がハウジ
ング1と嵌合する範囲内に設定される。
上記の軸受構造は、先ずハウジング1の小径孔部5bと
回転軸2の間にオイルシール3を組み込み、その後、大
径孔部5aと回転軸2との間に、全接触型ゴムシール8を
設けた軸受4を嵌め込んで組み立てる。
このように軸受4をハウジングに嵌入する際、軸受4
とオイルシール3間に形成される空間9の空気は、貫通
孔7から外部に逃げるため、空間9内の圧力は上昇せ
ず、軸受4をスムーズに段差6まで嵌合させることがで
きる。
軸受4を段差6に当接する位置までハウジング1内に
嵌合させると、軸受4の外周面が貫通孔7を塞ぐため、
空間9は軸受4とオイルシール3との間で密閉される。
このように軸受4を定位置に組付けると、止め輪10を
取付けて抜け出しを防止し、ついで、回転軸2の端部に
ナット12を介しプーリ11を取付ける。
上記のように軸受を組込んだ状態では、貫通孔7は軸
受4により塞がれるため、新たに栓材等で貫通孔7を塞
ぐ必要はなく、そのまま放置しておくことができる。し
たがって、貫通孔7の閉鎖作業は省略することができ
る。
なお、貫通孔7の形成位置は、ハウジング1に対する
軸受4の嵌合範囲内にあれば同様の効果が得られるが、
実施例のように出来るだけ段差6の近くに設けることに
より、空間9内の圧力上昇を最小限に抑えることができ
る。
また、貫通孔7の数は、1個又は複数個設けることが
できる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案は、ハウジングに空気
を外部に逃がす孔を設けて、軸受の取付け時の軸受と気
密シール間の圧力上昇を軽減したので、全接触型のシー
ルを備える軸受をスムーズに組み込むことができ、優れ
たシール性能を持つ軸受構造を形成することができる。
また、貫通孔を軸受により塞ぐ構造としたので、貫通
孔を別途閉鎖する必要がなく、作業工程の削減を図れる
利点がある。
【図面の簡単な説明】
添付図面は実施例の軸受構造を示す縦断側面図である。 1……ハウジング、2……回転軸、3……オイルシー
ル、4……軸受、5a……大径孔部、5b……小径孔部、6
……段差、7……貫通孔、8……ゴムシール、9……空
間。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングとその内部を貫通する軸との間
    に、気密シールと軸受を該気密シールをハウジング内方
    に配置して取付けた気密シール付軸受構造において、上
    記ハウジングにおける軸受の嵌合位置に、ハウジング外
    部に貫通した貫通孔を上記軸受の嵌合範囲の気密シール
    寄りに形成し、該軸受により上記貫通孔を閉塞したこと
    を特徴とする気密シール付き軸受構造。
JP1989113132U 1989-09-26 1989-09-26 気密シ―ル付軸受構造 Expired - Lifetime JP2511860Y2 (ja)

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JPH0351226U JPH0351226U (ja) 1991-05-17
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JPS5026242U (ja) * 1973-07-02 1975-03-26

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JPH0351226U (ja) 1991-05-17

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