JP2511540Y2 - 偏平モ―タ - Google Patents

偏平モ―タ

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JP2511540Y2
JP2511540Y2 JP4433991U JP4433991U JP2511540Y2 JP 2511540 Y2 JP2511540 Y2 JP 2511540Y2 JP 4433991 U JP4433991 U JP 4433991U JP 4433991 U JP4433991 U JP 4433991U JP 2511540 Y2 JP2511540 Y2 JP 2511540Y2
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JP
Japan
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drive
rotor
stator yoke
drive magnet
drive coil
Prior art date
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JP4433991U
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English (en)
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JPH0611163U (ja
Inventor
広 岩井
隆裕 坂口
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Teac Corp
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Teac Corp
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Brushless Motors (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、駆動マグネットと駆動
コイルとが平面で対向する、いわゆるアキシャルギャッ
プ型の偏平モータに係り、特に薄型化が可能となり特性
の良好な偏平モータに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ビデオテープレコーダ(VT
R)のドラム、キャプスタン或いはフロッピディスクド
ライブ(FDD)等の多くの装置に用いられている小形
モータとして、偏平スロットレスモータや偏平コアレス
モータなどが知られている。これらの偏平モータは、駆
動マグネットと駆動コイルとが平面で対向するように構
成されており、いわゆるアキシャルギャップ型の偏平モ
ータとして知られている。ここで従来の偏平モータとし
て偏平スロットレスモータを例にとって説明する。図4
は従来の偏平モータを示す断面図である。図示するごと
くロータ2は、軟磁性体よりなるロータヨーク4に、リ
ング状の駆動マグネット6を接着などにより組み付ける
ことにより構成されており、この駆動マグネット6の下
端面には多極の駆動磁極が着磁されている。
【0003】一方、ロータ2の下方に位置するステータ
8は、磁気回路の一部となる軟磁性体よりなる平板状の
ステータヨーク10上に駆動コイル12を接着剤などに
より組み付けて構成されている。また、上記ロータ2に
は、回転中心となるシャフト14が取付けられており、
更に上記ステータ8の中心には、軸受ユニット16を介
して上記シャフト14が回転自在に支持されている。そ
して、この駆動コイル12と上記駆動マグネット6との
間には、ロータ2の回転時にこれらが干渉しないように
僅かな隙間が形成されている。そして、上記駆動コイル
12に所定の電流を流すことにより回転磁界が発生し、
この回転磁界と上記駆動磁極からの磁界との相互作用に
より回転駆動力が発生し、ロータ2は回転する。
【0004】
【考案が解決しようとする問題点】ところで、図5にも
示すように一般的には、駆動マグネット6と駆動コイル
12との間の隙間gが狭ければ狭いほど駆動マグネット
6の発生する磁束が有効に駆動コイル12と鎖交するこ
とから、トルクが向上してモータの効率は向上し、モー
タも薄くすることが可能となる。また、モータ自体を薄
く構成するためには、ロータヨーク4やステータヨーク
10を薄くすることが必要である。しかしながら、上記
駆動マグネット6と上記ステータヨーク10との間に
は、常に吸引力が作用しており、このためこの吸引力に
より上記ステータヨーク10やロータヨーク4が変形し
て反りを生じて外周側において両者間の隙間が減り、最
悪の場合には駆動コイル12と駆動マグネット6が干渉
してロータ2が回転不能に至る場合もあった。更に、全
体の厚さを一定であると仮定すると、駆動マグネット6
の厚さが、隙間gと駆動コイル12の厚さの和の約2倍
であるときに、最も効果が高くなるが、この時に吸引力
も大きくなって上記した反り変形の問題が最も深刻とな
り、この点よりモータの効率向上と薄型化の障害となっ
ていた。本考案は、以上のような問題点に着目し、これ
を有効に解決すべく創案されたものである。本考案の目
的は、駆動マグネットと駆動コイルとの間の吸引力が増
大してもステータヨークの過度な反り変形を防止するこ
とができる偏平モータを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記した問題
点を解決するために、平面上に多極の駆動磁極を有する
リング状の駆動マグネットを備えたロータと、前記駆動
マグネットの駆動磁極面に対向させて設けられた駆動コ
イルと、前記駆動コイルを支持すると共に、前記駆動磁
極の磁気回路を形成するステータヨークとを備えた偏平
モータにおいて、前記ステータヨークを、その中心から
遠ざかるに従って、前記ロータの反対方向へ順次屈曲さ
せて椀状に形成したものである。
【0006】
【作用】本考案は、以上のように構成したので、ロータ
の駆動マグネットとステータヨークに設けた駆動コイル
との間に強い吸引力が作用しても、ステータヨークは上
記ロータの反対方向へ順次屈曲させて椀状に形成されて
いるので、その反り変形量は従来装置と比較して非常に
僅かとなる。
【0007】
【実施例】以下に、本考案に係る偏平モータの一実施例
を添付図面に基づいて詳述する。図1は、本考案に係る
偏平モータを示す断面図、図2は、本考案に係る偏平モ
ータの分解斜視図である。尚、従来装置と同一部分につ
いては同一符号を付す。図示するごとく、この偏平モー
タ20のロータ2は、軟磁性体よりなるロータヨーク4
の下側面に、リング状の駆動マグネット6を接着剤など
により組み付けることにより構成されており、この駆動
マグネット6の下端面には多極の駆動磁極22が着磁さ
れている。また、上記ロータヨーク4の周縁部は僅かに
下方に曲げられて成形されており、この屈曲部が磁気シ
ールド24を構成している。上記ロータ2の中心部に
は、起立されたシャフト14が挿通されて取付け固定さ
れており、これと一体的にロータ2を回転し得るように
構成されている。
【0008】一方、上記ロータ2の下方には、上記シャ
フト14を回転自在に支持する軸受ユニット16を介し
て本考案の特長とするステータ26が設けられている。
具体的には、このステータ26は、鉄板、珪素鋼板、或
いはソフトフェライトなどの軟磁性体よりなるステータ
ヨーク28と、この上面に上記駆動磁極22の下面に対
向させて隙間Gだけ隔てて接着剤などにより固定した複
数の空心の駆動コイル12とにより主に構成されてい
る。このステータヨーク28は磁気回路の一部となり、
図示するごとくステータヨーク28の中心0から半径方
向へ遠ざかるに従って上記ロータ2の反対方向、すなわ
ち図示例にあっては下方向へ順次屈曲させて椀状に成形
されており、後述のごとく反り変形量を減少させてい
る。図示例にあっては、説明のために屈曲量すなわち曲
率を誇張して記載しているが実際には非常に小さく1m
mにも達せず、例えば反りの許容範囲を±0.2mmと
すると、モータに組み立てる前のステータヨーク28の
屈曲量、すなわち初期屈曲量は0〜0.1mmの範囲内
となる。
【0009】本実施例にあっては、ステータヨーク28
の反り変形量は非常に少なくなることから、その分だけ
駆動磁極22と駆動コイル12との間の隙間Gを小さく
設定しておく。次に、以上のように構成された本実施例
の動作について説明する。まず、ステータ8の駆動コイ
ル12に所定の通電を行なうと、ここに回転磁界が発生
し、この回転磁界と、上記ロータヨーク4に設けた駆動
マグネット6の駆動磁極22の磁界との相互作用により
回転駆動力が発生し、ロータ2はシャフト14を中心と
して回転駆動することになる。ここで、リング状の駆動
マグネット6とステータヨーク28に設けた駆動コイル
12との間には大きな吸引力が作用し、ステータヨーク
28に変形力が加わるが、このステータヨーク28は、
最適な初期屈曲量(曲率)でもって下方向へ椀状に屈曲
成形されているのでその反り量は軽減されてほぼ最小値
となり、従って、駆動磁極22と駆動コイル12との間
の隙間Gを従来装置の隙間gよりも小さくしたにもかか
わらず、安定した回転駆動を得ることができる。
【0010】この場合、モータ組み立て前の上記ステー
タヨーク28の初期屈曲量(曲率)は、ステータヨーク
28の厚さ、駆動コイル12の厚さ、駆動マグネット6
の厚さ等にも依存するが、一般的には反りの許容範囲を
±0.2mmとすると初期屈曲量を0〜0.1mmの範
囲とするのが好ましい。これを図3に示すグラフに基づ
いて説明する。図3は一定の吸引力下において、ステー
タヨークの初期屈曲量(曲率)とモータに組み込んだ場
合の反り量との関係を示したグラフである。図示するご
とくステータコアの初期屈曲量がマイナス方向、すなわ
ちロータ2側に屈曲されている場合には、吸引量による
反り変形量は非常に大きく好ましくない。逆に、初期屈
曲量がプラス方向、すなわちロータ2と反対側に屈曲さ
れている場合には、ステータヨークの厚み、すなわちこ
の実験例では0.5mmの1/10〜1/2程度の曲率
でも十分に反り軽減効果を発揮することが判明した。そ
して、この実験例によれば、反りの許容範囲を±0.2
mmとすると、ステータヨークの初期屈曲量の許容範囲
は0〜0.1mmとなり、良好な結果を得ることができ
ることが判明する。尚、本実施例においては、初期屈曲
率を0〜0.1mmとしたが構成される部品形状により
この値は異なり、この値の限りではない。
【0011】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば次
のような優れた作用効果を発揮することができる。駆動
マグネットとの間に生ずる吸引力によりステータヨーク
の反り変形量を軽減させることができるので、駆動マグ
ネットと駆動コイルとの間の隙間を一層小さくすること
ができる。従って、駆動マグネットや駆動コイルを最適
の厚さで構成することができるので、モータの効率を向
上させることができる。また、上記隙間を小さくし、更
にステータヨークの厚さも薄くできるので、モータ自体
の厚さを薄くして小型化を達成でき、また、このモータ
が組み込まれる機器も薄くすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る偏平モータを示す断面図である。
【図2】本考案に係る偏平モータを示す分解斜視図であ
る。
【図3】ステータヨークの初期屈曲量とこれをモータに
組み込んだ場合の反り変形量との関係を示すグラフであ
る。
【図4】従来の偏平モータを示す断面図である。
【図5】駆動マグネットと駆動コイルとの隙間とトルク
との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
2…ロータ、4…ロータヨーク、6…駆動マグネット、
12…駆動コイル、20…偏平モータ、22…駆動磁
極、26…ステータ、28…ステータヨーク、G…駆動
磁極と駆動コイルとの間の隙間。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面上に多極の駆動磁極を有するリング
    状の駆動マグネットを備えたロータと、前記駆動マグネ
    ットの駆動磁極面に対向させて設けられた駆動コイル
    と、前記駆動コイルを支持すると共に、前記駆動磁極の
    磁気回路を形成するステータヨークとを備えた偏平モー
    タにおいて、前記ステータヨークを、その中心から遠ざ
    かるに従って、前記ロータの反対方向へ順次屈曲させて
    椀状に形成したことを特徴とする偏平モータ。
JP4433991U 1991-05-17 1991-05-17 偏平モ―タ Expired - Lifetime JP2511540Y2 (ja)

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JP4433991U JP2511540Y2 (ja) 1991-05-17 1991-05-17 偏平モ―タ

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JP4433991U JP2511540Y2 (ja) 1991-05-17 1991-05-17 偏平モ―タ

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Publication Number Publication Date
JPH0611163U JPH0611163U (ja) 1994-02-10
JP2511540Y2 true JP2511540Y2 (ja) 1996-09-25

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2570180B2 (ja) * 1994-06-20 1997-01-08 日本電気株式会社 ディスク回転テーブルの配置構造
JP2004040840A (ja) * 2002-06-28 2004-02-05 Victor Co Of Japan Ltd 偏平モータ

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JPH0611163U (ja) 1994-02-10

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