JP2511322Y2 - 産業車両の冷却空気誘導装置 - Google Patents

産業車両の冷却空気誘導装置

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JP2511322Y2
JP2511322Y2 JP1990005559U JP555990U JP2511322Y2 JP 2511322 Y2 JP2511322 Y2 JP 2511322Y2 JP 1990005559 U JP1990005559 U JP 1990005559U JP 555990 U JP555990 U JP 555990U JP 2511322 Y2 JP2511322 Y2 JP 2511322Y2
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air
radiator
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air guide
cooling
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JP1990005559U
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JPH0396220U (ja
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貴 井脇
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株式会社豊田自動織機製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、フォークリフトのような産業車両の冷却空
気誘導装置に関する。
(従来の技術) 従来のフォークリフトにあっては、冷却ファンによっ
て車体の下部から冷却空気をエンジンルーム内に取入
れ、ラジエータを通過させて車体後部のカウンタウェイ
トに設けた通路から車両後方へ放出するのが一般的であ
る。ところが、このような冷却空気流れの場合は、エン
ジンルーム内で暖められた空気をラジエータの冷却空気
として利用することから、冷却効率が悪いものであっ
て、オーバーヒートを防ぐにはラジエータの大型化が必
要なったりする。
また、その他の冷却空気導入装置として、外気を車体
後部のカウンタウェイトに設けた通路からエンジンルー
ム内に取り入れるようにしたものも提案されている。こ
のような形式の冷却空気導入装置としては、たとえば実
開昭59−1825号公報あるいは実開昭59−7217号公報を挙
げることができる。
上記の公報に開示された技術は、車両の進行方向に対
応して冷却空気の取り入れ方向を変換するものであっ
て、詳しくは前進時には冷却空気を車体下部から取り入
れて車体後方へ放出し、後進時には車体後部から取り入
れて車体下部へ放出するようにしたものである。
(考案が解決しようとする課題) 従って、上記の公報に開示された冷却空気導入装置に
よれば、車体後部から冷却空気を取り入れる後進時に
は、外気を直接ラジエータに接触させることから、冷却
効率を高め得るものと考えられる。ところが、前進時に
は一般的なものと同様にエンジンルーム内の暖められた
空気がラジエータに接触することになるので、この点で
は冷却効率の向上につながるものではなかった。また、
上記公報のものでは、車体後部から取り入れられてラジ
エータを通過した空気はエンジンルームへ導入されたの
ち、エアガイドによって誘導されて車体下部から路面に
向けて放出されるようになっており、そのためこの放出
空気によって路面の埃が舞い上げられ、周囲の産業環境
が悪化したり、エンジンルーム内が汚損したりする。
そこで本考案は、以上の問題に鑑み、冷却効率の向上
を図り、しかも路面の埃の舞い上がりを防止する上で有
効な産業車両の冷却空気誘導装置を提供することを、そ
の目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するために、本考案は次のように構成
したものである。即ち、本考案に係る産業車両の冷却空
気誘導装置は、車体後部に設けた空気の通路から冷却フ
ァンによって取入れられた外気をラジエータを通過させ
てエンジンルーム内に導入する構成となすとともに、前
記ラジエータの前方に配置されるエンジンの上面側には
該ラジエータを通過してエンジンの上面あるいは側面を
通って前方へ流れる空気を下向きに案内し得るアッパエ
アガイドを設置する一方、エンジンの下面側には方向転
換された下向きの空気流れをさらに後方へ向けて案内す
るロアエアガイドを設置し、さらに前記エンジンの後端
部分であって前記アッパエアガイドとロアエアガイドと
の間には、ラジエータ通過後の流入空気がエンジンルー
ム内の上部寄りを通って前方へ流れるように案内する中
間エアガイドを設けたことを特徴とする。
(作用) 上述のように構成された本考案の冷却空気誘導装置に
あっては、車両の走行方向に如何に拘らず、常に外から
取り入れた低温の冷却空気を直接ラジエータに接触させ
ることによって該ラジエータの放熱を積極的に行なわせ
る。また、ラジエータを通過してエンジンルーム内に導
入された空気が路面に直接吹き付けられることのないよ
うに、該空気をアッパ、中間及びロアのエアガイドによ
りUターンさせて後方へ誘導する。つまり、冷却空気を
ただ単にエンジンルーム内に取り入れただけでは流れが
滞ったり乱れたりすることになるが、本考案では、エン
ジンルーム内に取り入れた流入空気をアッパエアガイド
と中間エアガイドによりエンジンルーム内の上部寄りを
通して前方へ案内するとともに、アッパエアガイドによ
り下方へ案内し、さらにロアエアガイドによりエンジン
ルーム内の下部寄りを通して後方へ案内することができ
るため、前方へ流れる流入空気と方向転換後の後方へ流
れる流出空気との混合を回避してスムースな空気流れを
得ることができる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて具体的に説明
する。
図示のように、フォークリフトのような産業車両のエ
ンジンルームには前側から後側にかけてトランスミッシ
ョン1、エンジン2、冷却ファン3及びラジエータ4の
順序で配置され、車体後部のカウンタウェイト6のほぼ
中央部には空気の通路7が横向きに形成されている。な
お、図中5はマフラーを示し、Wは後輪を示している。
しかして、本実施例の冷却ファン3はエンジンによる
駆動方式であって、その羽根が空気をエンジンルーム内
に取り入れる向きに形成されている。すなわち、冷却空
気は図示矢印のように前記通路7から取り入れられて直
接ラジエータ4に接触するようになっている。
また、ラジエータ4を通過してエンジンルーム内に導
入された冷却空気を誘導するために、エンジン2の上面
側にはアッパエアガイド8が設置されるとともに、エン
ジン2の下面側にはロアエアガイド9が配置されてい
る。本実施例ではアッパエアガイド8は前記冷却ファン
3の上方からミッション側まで延在され、その前端部、
つまりミッション側において下方へ緩かに折り曲げられ
るとともに、トランスミッション1の左右両側面を通っ
て下方へ適宜長さで延長されている。すなわち、アッパ
エアガイド8にはエンジン2の上面あるいは側面を通っ
て前方へ流れる冷却空気を図示矢印のように下方へ誘導
するための折曲部8aが形成されている。
一方、ロアエアガイド9はエンジン2の下面全部及び
トランスミッション1の下面一部を覆い得るように配置
されるとともに、その後端部はラジエータ4の真下付近
まで延在されており、従ってエンジンルームの後側はロ
アエアガイド9の後端部とカウンタウェイト6との間が
開放された構造となっている。なお、前記アッパ、ロア
の両エアガイド8,9のうち、少なくともアッパエアガイ
ド8は、エンジンのメンテナンス作業を支障することの
ないように車体に対して着脱自在に構成されている。
さらに、前記冷却ファン3はアッパエアガイド8の後
端部分と、ラジエータ4の下部前面とエンジン2の後端
下部との間にわたって配置された中間エアガイドとして
のファンカバー10とによって囲まれており、このことに
よってラジエータ4通過後の空気がエンジンルーム内の
比較的上部寄りを通るように案内している。すなわち、
アッパエアガイド8とロアエアガイド9との間に設置さ
れたファンカバー10は、ラジエータ4通過後の流入空気
がエンジンルーム内の上部寄りを前方へ流れるように案
内することにより、方向転換後、ロアエアガイド9に沿
ってエンジンルーム内の下部寄りを後方へ流れる空気、
すなわち流出空気との混合を回避する中間エアガイドと
して機能する。
本実施例の冷却空気誘導装置は上述のように構成した
ものであり、冷却ファン3が駆動されると、外気が冷却
空気として通路7を通してエンジンルーム内に取り入れ
られる。この冷却空気は低温のまま直接ラジエータ4に
接触するため、ラジエータ4の放熱作用は積極的に行な
われる。そして、ラジエータ4を通過後の空気はエンジ
ン2の上面及び左右両側面を通って前方へ流れ、アッパ
エアガイド8の折曲部8aによってその流れの向きを下向
きに転換されるとともに、さらにロアエアガイド9によ
って後方へ転換される。すなわち、エンジンルーム内に
取り入れられた空気は、図示矢印のようにアッパ及びロ
アのエアガイド8,9によって前方から後方へUターンさ
れ、ロアエアガイド9とカウンタウェイト6との間の開
放部分から車外へ流出する。この時点での空気流れは現
実には減衰されており、従ってその放出空気によって路
面上の埃が舞い上がることもなくなる。
また、本実施例ではエンジン2はアッパ及びロアのエ
アガイド8,9によって覆われていることから、その騒音
の漏出を防ぐことができるものであって、この場合、エ
アガイド8,9の内面に吸音材を貼着したときは騒音の低
減効果をより高めることができる。
なお、本実施例で示されたアッパエアガイト8の折曲
部8aは、ロアエアガイド9にさらに接近するように延長
させても差支えなく、またトランスミッション1側では
なく、エンジン2側で形成しても差支えない。また冷却
ファン3はエンジン駆動式に代え、モータ駆動式であっ
ても良く、その場合はラジエータ4の後側に配置するこ
とも可能である。
(考案の効果) 以上詳述したように、本考案によれば、常に冷却空気
を車体後部から取り入れて低温状態のまま直接ラジエー
タに接触させるようにしたことによって、ラジエータの
冷却効果を高めることが可能となり、このことはラジー
エータを小形化してその搭載時の簡易性を図る上で有効
となる。また、エンジンルーム内に取り入れられた冷却
空気は上、中、下のエアガイドによってUターンさせて
後方へ流すことによってスムーズな流れを得ることがで
き、しかも車外への放出空気による埃の舞い上がりを防
止することが可能となって周辺の作業環境の悪化を防ぐ
とともに、エンジンルーム内の清浄化に有効となる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示す断面図である。 2…エンジン、3…冷却ファン 4…ラジエータ、7…通路 8…アッパエアガイド、9…ロアエアガイド

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体後部に設けた空気の通路から冷却ファ
    ンによって取入れられた外気をラジエータを通過させて
    エンジンルーム内に導入する構成となすとともに、前記
    ラジエータの前方に配置されるエンジンの上面側には該
    ラジエータを通過してエンジンの上面あるいは側面を通
    って前方へ流れる空気を下向きに案内し得るアッパエア
    ガイドを設置する一方、エンジンの下面側には方向転換
    された下向きの空気流れをさらに後方へ向けて案内する
    ロアエアガイドを設置し、さらに前記エンジンの後端部
    分であって前記アッパエアガイドとロアエアガイドとの
    間には、ラジエータ通過後の流入空気がエンジンルーム
    内の上部寄りを通って前方へ流れるように案内する中間
    エアガイドを設けた産業車両の冷却空気誘導装置。
JP1990005559U 1990-01-23 1990-01-23 産業車両の冷却空気誘導装置 Expired - Lifetime JP2511322Y2 (ja)

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JPH0396220U JPH0396220U (ja) 1991-10-01
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JPS4829567A (ja) * 1971-08-18 1973-04-19
JPS5412409A (en) * 1977-06-30 1979-01-30 Fuji Electric Co Ltd Transformer for converter
JPS54110900A (en) * 1978-02-19 1979-08-30 Laurel Bank Machine Co Sound insulator for coin reservoir of coin processor

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