JP2511233B2 - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JP2511233B2
JP2511233B2 JP2396393A JP2396393A JP2511233B2 JP 2511233 B2 JP2511233 B2 JP 2511233B2 JP 2396393 A JP2396393 A JP 2396393A JP 2396393 A JP2396393 A JP 2396393A JP 2511233 B2 JP2511233 B2 JP 2511233B2
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/03Arrangements for converting the position or the displacement of a member into a coded form
    • G06F3/0304Detection arrangements using opto-electronic means
    • G06F3/0317Detection arrangements using opto-electronic means in co-operation with a patterned surface, e.g. absolute position or relative movement detection for an optical mouse or pen positioned with respect to a coded surface
    • G06F3/0321Detection arrangements using opto-electronic means in co-operation with a patterned surface, e.g. absolute position or relative movement detection for an optical mouse or pen positioned with respect to a coded surface by optically sensing the absolute position with respect to a regularly patterned surface forming a passive digitiser, e.g. pen optically detecting position indicative tags printed on a paper sheet

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  • Position Input By Displaying (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発表会や講義等におい
て、コンピュータによるデジタル画像等をオペレータが
指示しながらスクリーンやディスプレイに表示させる画
像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、発表会や講義等においては、文字
や図形を、オーバーヘッドプロジェクタ(OHP)によ
ってスクリーンへ投影したり、ディスプレイモニター等
に表示させたりして、この画像を指示しながら説明の進
行を図っていた。
【0003】この説明の進行を円滑に行うために、オペ
レータが指示したスクリーン上の所定部位を検出して画
像を切り換える装置がある(特開昭57−118293
号公報、特開昭64−41021号公報、特開平4−3
7922号公報)。この装置では、オペレータが説明に
用いる指示棒の先端部に発光素子を設けて、この発光装
置をスイッチ操作で発光させ、OHPによって画像が投
影されるスクリーン上に指示点を形成する。このスクリ
ーン上の画像は、別体のテレビカメラによって撮影され
ており、このテレビカメラで撮影した画像から発光する
指示点を検出し、検出された指示点に対応する画像に切
り換えている。
【0004】しかしながら、上記のように、指示点をテ
レビカメラにより検出する装置では、OHPによる投影
画像とテレビカメラによる検出画像との位置を一致させ
る必要があるために、指示点の誤検出を引き起こすこと
がある。すなわち、オペレータ(発表者)がOHPまた
はテレビカメラを移動させて、画像の投影位置と指示点
の検出位置とが相対的にずれた場合には、指示点を特定
するための位置がずれることになる。
【0005】また、発光した指示点の位置を検出するこ
とでは、背景である画像の明るさが一定ではないため
に、スクリーン上に投影される画像によってテレビカメ
ラの出力は変化し、画像中の明るい輝度点を指示点と誤
って検出することがある。これにより指示点は完全には
判別できないので、装置としては誤って認識する結果と
なる。
【0006】この問題を解決する装置として、計算機制
御によってスクリーン上に投影された画像上に画像切換
の指示領域(以下、オブジェクトという)を点滅させ、
オペレータが指示したオブジェクトを検出して投影画像
の切換指示を行う画像表示装置がある(IBM Technical
Disclosure Bulletin,Vol.33,No.6B,November 1990)。
この技術では、点滅しているスクリーン上のオブジェク
トを、オペレータが指示装置で選択し点滅された指示領
域を指示装置に設けられた検出器で検出することによっ
て、どのオブジェクトが選択されたか否かを判定してい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記装
置のようにオブジェクトを常時点滅し、その点滅信号を
解析することでも、テレビカメラで指示点を検出する場
合と同様にオブジェクトの誤検出を引き起こすことがあ
る。
【0008】例えば、オペレータが指示装置を移動させ
ると、スクリーン上の画像や光検出器の指向性により、
検出器の出力が変化する。また、スクリーン上に動画像
等の明暗の変化を伴う情報が表示されている場合には、
オブジェクトに限らずにオペレータが指示装置を置いた
位置の何れでも、検出器の出力信号は変化する。従っ
て、オブジェクトを点滅させた場合であっても完全には
判別することができない。
【0009】本発明は、上記事実を考慮して、オペレー
タが指示するオブジェクトを確実に検出できる画像表示
装置を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、画像を表す画像信号を出力
する画像信号出力手段と、予め定めた処理を行うために
指示される指示領域を前記画像中の所定位置に形成させ
かつ該指示領域の明るさを変動させるための領域信号を
出力する領域信号出力手段と、前記画像信号及び前記領
域信号に基づいて画面を表示する画面表示手段と、明る
さを検出する受光素子と該明るさを検出するか否かを指
示するスイッチとを備えた指示手段と、前記スイッチで
前記明るさの検出指示がされたときに、前記受光素子で
検出された明るさに基づいて前記指示手段により前記指
示領域が指示されたか否かを判定する判定手段と、前記
指示領域が指示されたと判定されたときに、判定された
指示領域に対応する処理を行う判定指示処理手段と、を
備えている。
【0011】請求項2に記載の発明は、画像を表す画像
信号を出力する画像信号出力手段と、予め定めた処理を
行うために指示される多数の指示領域を前記画像中の所
定位置に形成させかつ該複数の指示領域を明るくする指
示領域と暗くする指示領域との各群に大別して各群毎に
明るさを変動させるための領域信号を出力する領域信号
出力手段と、前記画像信号及び前記領域信号に基づいて
画面を表示する画面表示手段と、明るさを検出する受光
素子と該明るさを検出するか否かを指示するスイッチと
を備えた指示手段と、前記スイッチで前記明るさの検出
指示がされたときに、前記受光素子で検出された明るさ
及び前記領域信号出力手段の領域信号に基づいて前記指
示手段により前記指示領域の何れか1つが指示されたこ
とを判定する判定手段と、前記指示領域が指示されたと
判定されたときに、判定された指示領域に対応する処理
を行う判定指示処理手段と、を備えている。
【0012】
【作用】請求項1に記載した発明の画像表示装置は、画
像表示手段を備えており、この画像表示手段は、画像信
号及び領域信号に基づいて画像を表示する。画像信号は
画像を表す信号であり、画像信号出力手段から出力され
る。領域信号は、予め定めた処理を行うために指示され
る指示領域を画像中の所定位置に形成させかつ該指示領
域の明るさを明暗に変動させるための信号であり、領域
信号出力手段から出力される。この予め定めた処理に
は、表示される画面が、静止画のときには画面の切り換
え等があり、動画のときには、画面の静止、早送り、巻
き戻し等がある。また、表示されている画面に対応する
説明音声の再生開始や音楽の開始等の音声装置や環境照
明の明るさを変動させる照明装置等の周辺装置の駆動に
対応させることもできる。ここで、オペレータは、この
画面を指し示すために、指示手段を操作する。この指示
手段には、明るさを検出する受光素子及びスイッチが備
えられており、前記指示領域の明るさを検出するか否か
をオペレータがスイッチによって指示する。従って、指
示手段で明るさの検出指示が成されたときに、判定手段
によって受光素子で検出された明るさに基づいて指示領
域が指示されたことを判定すれば、画像の背景に明暗が
面倒する動画等の画像や明るさ変化が大きな画像があっ
ても誤って指示領域と判定することはない。この指示領
域が指示されたと判定されたときには、判定指示処理手
段によって、判定された指示領域に対応する処理を行
う。これによって、オペレータが指示した指示領域に対
応する処理を確実に実行することができる。
【0013】また、表示された画像内に指示領域が複数
形成される場合には、何れの指示領域がオペレータによ
って指示されたかを判定する処理が煩雑になる。そこ
で、請求項2に記載の発明では、領域信号出力手段が、
予め定めた処理を行うために指示される多数の指示領域
を前記画像中の所定位置に形成させかつ該複数の指示領
域を明るくする指示領域と暗くする指示領域との各群に
大別して各群毎に明るさを変動させるための領域信号を
出力する。従って、画面には、画像及び複数の指示領域
が表示され、この複数の指示領域は、明るくする指示領
域と暗くする指示領域との各群に大別される。判定手段
は、指示手段で明るさの検出指示がされたときに、受光
素子で検出された明るさ及び領域信号出力手段の領域信
号に基づいて指示領域の何れか1つが指示されたことを
判定する。すなわち、全ての指示領域をまず明るくする
ものと暗くするものとの2群に分け、受光素子が向けら
れている指示領域がどちらの群に属しているかを判別
し、更に当該指示領域が含まれる群内の指示領域を明る
くするものと暗くするものとの2群に分け前記と同様の
動作を繰り返すことにより受光素子が向けられている1
つの指示領域を判別する。判定指示処理手段は、判定さ
れた指示領域に対応する処理を行い、オペレータが指示
した指示領域に対応する処理を確実に実行される。この
ように、複数の指示領域を明るくする指示領域と暗くす
る指示領域とに大別して判別することによって、複数の
指示領域から逐次判定することがなく、複数の指示領域
から判定するための指示領域を限定することができ、短
時間でオペレータが指示した指示領域を判定することが
できる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。第1実施例は発表会やプレゼンテーショ
ン等に用いられる画像表示装置に本発明を適用したもの
である。
【0015】図1に示したように、第1実施例の画像表
示装置10は、スクリーン22に画面24を投影するた
めのオーバーヘッドプロジェクタ(以下、OHPとい
う。)16を用いており、このOHP16には液晶ユニ
ット14が設けられている。液晶ユニット14は入力信
号に応じた位置及び透過率の不透明部を形成し、OHP
16の下部本体側の図示しない光源の光を制限して透過
する。この液晶ユニット14はケーブル26を介してパ
ーソナルコンピュータ(以下、PCという。)に接続さ
れており、PC18によって液晶ユニット14の不透明
部の位置及び透過率が制御される。従って、透過率を略
0%に設定すれば、液晶ユニット14には2値画像が形
成されて、スクリーン22には、PC18による制御さ
れた液晶ユニット14の形成画像が投影されて画面24
が形成される(図3参照)。また、この透過率を画像の
階調に対応させることによって、連続階調の画像を投影
することもできる。なお、PC18には、画面24を形
成するためのデータ及びプログラムが記憶されている
(詳細は後述)。
【0016】オペレータは、画面24の切換指示を行う
ための指示スイッチ36を備えた指示器12(図2参
照)を用いて上記画面24を指示しながら説明を行う。
この指示器12は、接続ケーブル30を介してPC18
に接続されている。
【0017】図2に示したように、指示器12はオペレ
ータが保持するための握り筒38を備えており、握り筒
38には指示スイッチ36が設けられている。この握り
筒38にはロッド34を介して光センサー32が取り付
けられている。また、握り筒38の内部には、光センサ
ー32によって受光した光及び指示スイッチ36のオン
オフ信号をコード化して出力するための出力回路(図4
参照)41が収納されている。
【0018】図4に示したように、指示器12の出力回
路41は、光検出回路44、エンコーダ46及び乾電池
等のバッテリー50から構成されている。光センサー3
2は、出力回路41の光検出回路44に接続されてお
り、光センサー32から出力される受光量に応じたセン
サー出力信号が光検出回路44に入力される。この光検
出回路44は、光センサー32から入力される信号のレ
ベルに応じて光センサー32が検出した光の明るさ(後
述する「明」か「暗」)に対応するハイレベルまたはロ
ーレベルの信号を出力する回路(図5参照)である。
【0019】この光検出回路44の出力側は、エンコー
ダ46を介してPC18に接続されている。エンコーダ
46は、入力された信号をビット列に変換して出力する
ための回路であり、光センサー32が検出した光の明る
さ(明暗)を表すの1ビット信号及び指示スイッチ36
のオンオフの1ビット信号からなる2ビットの信号に変
換されたビット列信号を、PC18へ出力する。
【0020】上記の光検出回路44及びエンコーダ46
には、電力線52から電力が供給される。すなわち、こ
の電力線52は、指示スイッチ36を介してバッテリー
50に接続されており、指示スイッチ36が押圧される
とバッテリー50の電力が電力線52を介して光検出回
路44及びエンコーダ46に供給される。
【0021】図5に示したように、光検出回路44は、
平均化回路54、比較回路56から構成され、光センサ
ー32からの出力信号が、平均化回路54の入力側及び
比較回路56の第1の入力側に共に入力されるように接
続されている。また、平均化回路54の出力側は比較回
路56の第2の入力側に接続されており、比較回路56
の出力側はエンコーダ46に接続されている。平均化回
路54は入力信号をノイズ除去して所定時間について平
均したレベルの信号を出力する回路であり、比較回路5
6は光センサー32の出力信号のレベルと平均化回路5
4により平均された信号レベルとを比較した結果の信号
を出力する。本第1実施例の比較回路56は、第2の入
力側の信号レベルを基準として第1の入力側の信号レベ
ルを比較しており、第1の入力側の信号レベルが第2の
入力側の信号レベルを越えたときにハイレベルの信号、
第1の入力側の信号レベルが第2の入力側の信号レベル
以下のときにローレベルの信号を出力する。
【0022】ここで、第1実施例では、指示スイッチ3
6が押圧されたときの光量から、所定量だけ明るくした
「明」状態及び所定量だけ暗くした「暗」状態に反転し
て、後述する画面切換等の指示領域(以下、オブジェク
トという。)の明るさを検出している。すなわち、図7
に示したように、オペレータが画面24を指示器12で
指示しながら説明する過程では、光センサー32に照射
される光量は画面24のそれぞれの画像の部位に応じた
明るさによって変動する。このとき、オペレータがある
時刻t1 のときに指示スイッチ36を押圧すると、その
スイッチ36を押圧している期間の平均の光量I1 に対
するレベルの信号が比較回路56へ出力される。その後
に、この光量I1 から所定光量を変動させて「明」及び
「暗」に反転駆動すると、比較回路56は光量I1 と検
出光量とを比較してハイレベルまたはローレベルの信号
を出力する。次に、時刻t1 から所定時間を経過した時
刻t2 のときに指示スイッチ36を押圧すると、上記と
同様に押圧期間の平均の光量I2 に対するレベルの信号
が比較回路56へ出力されて光量I2 と検出光量とを比
較してハイレベルまたはローレベルの信号を出力する。
【0023】従って、比較回路56から出力される信号
は、平均化回路54の出力信号である指示スイッチ36
の押圧期間の平均光量のレベルの信号を基準値として光
センサー32の出力信号が基準値を越えた「明」のとき
にハイレベルの信号、基準値以下の「暗」のときにロー
レベルの信号となる。
【0024】図6には、スクリーン22に画面24を表
示させるための信号の流れをPC18の機能別のブロッ
ク図として示した。先ず、画像データメモリ76に記憶
された画像データがドライバー74に入力されて、ドラ
イバー74から出力される信号によって液晶ユニット1
4が駆動されてスクリーン22に画像が投影される(図
1参照)。このとき、この投影された画像(メインイメ
ージ92)に対するオブジェクトの数及び位置のデータ
もドライバー74に入力される。従って、スクリーン2
2にはメインイメージ92とオブジェクトイメージ94
が投影され、画面24が形成される(図3参照)。この
オブジェクトの数及び位置のデータは、オブジェクトデ
ータメモリ70に記憶されており、オブジェクト制御部
68がオブジェクトデータメモリ70からオブジェクト
のデータをドライバー74へ出力する。なお、SW判定
部62とオブジェクト制御部68とを接続して、オブジ
ェクトイメージ94を、指示スイッチ36のオンオフの
信号を用いてオペレータの指示により投影するようにし
てもよい。
【0025】オペレータは、このスクリーン22に投影
された画面24を用いて説明等を行い、画面の切り換え
等が生じたときに、指示スイッチ36を押圧する。これ
により、指示器12からは、オブジェクトの明るさを含
んだ信号が出力される。この指示器12の出力信号がP
C18のSW判定部62に入力される。SW判定部62
では、指示スイッチ36がオンか否かを判定し、指示ス
イッチ36がオンされると明暗判定部64へオン信号を
出力する。このとき、オブジェクトの明るさを表す信号
もSW判定部63を介して明暗判定部64へ出力され
る。これにより、明暗判定部64は信号線78を介して
オブジェクト制御部68へ信号を出力し、オブジェクト
制御部68では、各オブジェクトの明るさをオブジェク
トの位置及び数に応じて「明」か「暗」かに変動させる
ためにドライバー74へ信号を出力する。なお、信号線
79はオブジェクト制御部68から明暗判定部64へオ
ブジェクトの数に関する情報を送出するための線であ
る。
【0026】このオブジェクトの変動と共に、明暗判定
部64では指示スイッチ36のオン信号と光センサー3
2が検出した明るさに基づいて、オペレータが指示した
オブジェクトを決定し、決定されたオブジェクトを表す
値を対応オブジェクト処理部66へ出力する。
【0027】オブジェクト対応処理部66には、オブジ
ェクトプログラムメモリ72から各オブジェクトに対応
して記憶された処理プログラムが入力される。従って、
オブジェクト対応処理部66では、入力されたオブジェ
クトに対応したプログラムに応じて処理が行われる。第
1実施例のオブジェクト対応処理は、一例として画面を
切り換えるためにドライバー74へ切換信号を出力し、
ドライバ74はこれに基づいて例えば画像データメモリ
76から所定データを読み出す。なお、このオブジェク
トに対応した処理のプログラムは、図6の破線で示した
ように、オブジェクト対応処理部66に音響装置80を
接続し、この音響装置80を駆動するようにすることも
可能である。これによって、画面に応じて音楽やテープ
の音声を制御することができる。
【0028】以下、第1実施例の作用をPC18の作動
と共に説明する。先ず、スクリーン22に画像が投影さ
れると、図8に示した制御メインルーチンが実行され
る。先ず、ステップ102では、オブジェクト制御部6
8の実行が開始され(図10参照)、投影された画像に
対応する複数のオブジェクトを決定して、オブジェクト
イメージ94(図3参照)を表示する。次にオペレータ
が画像切換のために指示スイッチ36をオンすると、S
W判定部62からオン信号が明暗判定部64へ出力され
(ステップ104、106)、ステップ108のオブジ
ェクト判別処理が開始される。従って、オペレータが指
示スイッチ36をオンするまでは、オブジェクトの明る
さ変動がなされずに、画面を目視する者が煩わしさを感
じることはない。
【0029】ステップ108は、明暗判定部64及びオ
ブジェクト制御部68の処理で、何れのオブジェクトが
オペレータによって指示されたかを判別するサブルーチ
ン(詳細は後述)である。このステップでオペレータに
よって指示されたオブジェクトが決定され、決定された
オブジェクトに対応する値が明暗判定部64から対応オ
ブジェクト処理部66へ出力される。
【0030】ステップ103は、ステップ108のオブ
ジェクト判別処理中にスイッチ36がオフされてしまっ
たか(割り込み)を判別することにより、オブジェクト
が判別できたか否かを判別する。オブジェクトが判別で
きなかったときはステップ102へ戻り、オブジェクト
が判別できたときはステップ114へ進む。
【0031】次のステップ114は、対応オブジェクト
処理部66の処理であり、明暗判定部64で決定された
オブジェクトに対応する領域処理を行う。本実施例で
は、ドライバー74へ画面切換が指示される。この領域
処理は、画面切換の他に、動画の静止やコマ送り、音楽
の開始や停止、照明の光量変更、カーテンの開閉等の周
辺機器を駆動するようにしてもよい。この領域処理が終
了するとシステムのメインスイッチ(図示せず)がオフ
されるまで無限ループ処理を行う(ステップ105)。
【0032】次に、上記ステップ108の詳細を説明す
る。第1実施例の明暗判定は、オブジェクトを順に明る
くして指示されたオブジェクトを判定する順次点滅方式
によって行うもので、図9に示した指示オブジェクト判
別サブルーチンが明暗判定部64において実行される。
ステップ120では、後述する割り込みリーチン(図1
1参照)を実行可能にする。これは、オペレータがオブ
ジェクト選択を中断するために指示スイッチ36がオン
からオフに切り替えたときに、明暗判定の処理を中断す
るための処理である。ステップ122へ進むと、スクリ
ーン22に投影されたオブジェクトOB1 、OB2 、O
3 の明るさが全て「暗」(図13参照)になるよう
に、オブジェクト制御部68へ信号を出力する。また、
オブジェクトを表す値nに1をセットする。
【0033】次のステップ124では、オブジェクトO
Bn(n=1,2,3)が順に「明」となるように明る
くするためのオブジェクトを表す指示信号をオブジェク
ト制御部68へ出力する。この場合、オブジェクトOB
1 を表す信号をオブジェクト制御部68へ出力する。こ
れにより、オブジェクトOB1 の明るさが「明」にされ
る。次のステップ126では、指示器12の光センサー
32の出力が「明」であるか否かを判定する。「明」で
ある場合には肯定判定され、オペレータが指示したオブ
ジェクトOBnと決定し、ステップ130へ進む。一
方、否定判定された場合には、ステップ128におい
て、次のオブジェクトの判定を行うために値nを1イン
クリメントしてステップ129へ進む。ステップ129
では値nが全オブゼクト数を越えたか否かを判定し、肯
定判定のときはn=1にセットし(ステップ131)、
否定判定のときはそのままステップ124へ戻る。この
ように、オブジェクトOBn(n=1,2,3)の明る
さを順に「明」にして、光センサー32出力が「明」の
オブジェクトを判定する。
【0034】詳細には、先ず、図13(1)に示したよ
うに、オブジェクトOB1 の明るさが、上記ステップ1
22で「暗」にセットされた時間(時刻STまでの時
間)の後に所定時間(時刻STから時刻T1 までの時
間)だけ「明」となる。このとき、指示器12から出力
された明るさが「明」と判定された場合には、オペレー
タはオブジェクトOB1 を指示したと決定し、次のステ
ップ130で決定されたオブジェクトOBnのチェック
処理(後述)を行う。一方、「明」と判定されない場合
には、オペレータはオブジェクトOB1 を指示していな
いと判定し、オブジェクトOB1 を「暗」にすると共
に、図13(2)に示したように、次のオブジェクトO
2 の明るさを所定時間(時刻T1 から時刻T2 までの
時間)だけ「明」にする。次に、上記オブジェクトOB
1 の場合と同様に、「明」と判定された場合には、オブ
ジェクトOB2 のチェック処理を行う。また、オブジェ
クトOB 2 の明るさが「明」でない場合には、オブジェ
クトOB2 を「暗」にすると共に、図13(3)に示し
たように、次のオブジェクトOB3 の明るさを所定時間
(時刻T2 から時刻T3 までの時間)だけ「明」にす
る。次に、上記と同様に、オブジェクトOB3 のチェッ
ク処理を行う。このように、順次オブジェクトの明るさ
を判定しオペレータが指示器12により指示したオブジ
ェクトOBnを決定する。
【0035】次のステップ130では、オブジェクトO
Bnの明暗の反転を繰り返すように信号をオブジェクト
制御部68へ出力して、決定されたオブジェクトOBn
がオペレータの指示したオブジェクトであることを確認
する。例えば、オブジェクトOB1 と決定された場合に
は、オブジェクト制御部68が「暗」、「明」、「暗」
と順にオブジェクトOB1 の明るさを反転させる(図1
3(1)の一点鎖線参照)。従って、光センサー32の
出力がオブジェクトの「明」、「暗」に同期して得られ
た場合には、上記決定したオブジェクトOB1 をオペレ
ータが指示していると判定できる。また、オブジェクト
OB2 と決定された場合(図13(2)の二点鎖線参
照)、及びオブジェクトOB2 OB3 と決定された場合
(図13(3)の三点鎖線参照)も同様である。
【0036】なお、チェック処理は、複数回の反転動作
を行うようにすることによって、画面への光雑音により
明るさが変化した場合であっても、この変化した状態を
除去することができ、安定して処理することができる。
【0037】次のステップ132では、上記チェック処
理において検出した明るさがチェック処理時の明るさに
一致したか否かを判定し、否定判定の場合には、雑音等
の検出による誤判定と判定し、ステップ122へ戻り上
記処理を再度実行する。一方、肯定判定の場合には、ス
テップ133において割り込み(後述)を実行不可能に
設定し、ステップ134において決定されたオブジェク
トOBnを表す値を対応オブジェクト処理部66へ出力
して本ルーチンを終了する。
【0038】なお、オブジェクト毎に異なる時間に明る
さが「明」となるように所定時間内で順次オブジェクト
を反転させ、指示器12から出力された信号が明るくな
るまでの時間を計測することによってオペレータが指示
したオブジェクトを決定するようにしてもよい。
【0039】次に、オブジェクト制御部68の処理を図
10を参照して説明する。オブジェクト制御部68の処
理は、2つのサブルーチン(図10(1)、(2))か
らなる。各々は制御メインルーチン(図8)及びオブジ
ェクト判別ルーチン(図9)において呼び出される。
【0040】図10(1)に示したサブルーチンは、制
御メインルーチン(図8)において生成されるオブジェ
クト形成の信号を受けて起動し、ステップ136へ進
む。このステップ136において表示された画像に対応
する複数のオブジェクトを決定し、この決定されたオブ
ジェクトイメージ94(図3参照)を表示するようにド
ライバー74へ信号を出力して本サブルーチンを終了す
る。
【0041】図10(2)に示したサブルーチンは、指
示オブジェクト判別サブルーチン(図9)において生成
されるn番目のオブウジェクトOBnを「明」または
「暗」にする信号を受けて起動し、ステップ144へ進
む。ステップ144では、n番目のオブジェクトを信号
に従って「明」または「暗」にセットして本サブルーチ
ンを終了する。
【0042】ここで、本第1実施例では、指示スイッチ
36がオンと判定されて明暗判定処理の実行と共に、図
9のステップ120において図11に示した割り込みル
ーチンが実行可能に設定される。この割り込みルーチン
は、指示スイッチ36がオンからオフに切り換わったと
きに実行される。この割り込みは、オペレータが指示ス
イッチ36の押圧を解除したときに実行されるので、こ
のときのオブジェクトの明暗判定処理の継続は必要がな
い。従って、上記オブジェクトの決定処理中であって
も、オペレータの指示スイッチ36の押圧が解除された
場合には、直ちに図9に示した処理が中止されて(ステ
ップ151A)、明暗判定部64は、何れのオブジェク
トも選択されなかったことを表す値を図9の処理に代わ
ってオブジェクト対応処理部66へ出力する(ステップ
151B)。図8では、この値を受けて領域処理を行わ
ないで(ステップ103)、ステップ102へ戻るの
で、オブジェクト制御部68により画面の復帰処理が実
行される。従って、オペレータが操作を誤って指示スイ
ッチ36を押圧しても、処理が継続することがない。
【0043】このように、第1実施例では、指示器12
の指示スイッチ36の押圧によりオブジェクトの明るさ
の反転(「明」と「暗」)を開始しているため、オペレ
ータが指示する画面の切換等のタイミングを容易に同期
させることができる。また、指示スイッチ36の押圧時
点だけ明るさが反転するため、常時、オブジェクトの点
滅する画面を目視しているときのような煩わしさが生じ
ることがない。
【0044】また、第1実施例では接続ケーブル30を
介して指示器12の信号がPC18に入力されるため、
単純な構成で雑音が少ない信号の入出力を行うことがで
き、指示スイッチ36のオンオフ検出することのみの簡
単な構成でオペレータが指示する画面の切換等のタイミ
ングを容易に同期させることができる。
【0045】次に、第2実施例を説明する。本第2実施
例は、明るさの明暗により複数オブジェクトを2群に大
別しながらオペレータが指示するオブジェクトを決定す
る方法(所謂2分法)を用いたものである。なお、本第
2実施例は第1実施例と同様の構成のため、同一部分に
は同一符号を付し詳細な説明は省略し、以下異なる部分
について説明する。
【0046】次に、図8のステップ108に対応する、
第2実施例の指示オブジェクト判別サブルーチンを図1
2及び図14を参照して説明する。本ルーチンが実行さ
れると、ステップ120へ進み、前記の割り込みルーチ
ン(図11)を実行可能にする。これは、オペレータが
オブジェクト選択を中断するために、指示スイッチ36
がオンからオフに切り換えたときに、明暗判定処理を中
断するための処理である。ステップ152では、全ての
オブジェクト(本実施例ではオブジェクトOB 1 、OB
2 、OB3 の3つ)の明るさ、すなわち「明」と「暗」
を数回(本実施例では2回、図14参照、時間Sを数回
実行)反転させるためにオブジェクト制御部68へ信号
を出力する。これにより光センサ出力が正しく明暗を検
出するまで、この反転を繰り返す。この複数回の反転動
作は、オペレータがオブジェクトイメージ上に指示器1
2の光センサー32を位置させているかを判定すると共
に、画面への光雑音により明るさが変化した場合の変化
した状態を除去して安定作動させるためである。
【0047】次のステップ154では、オブジェクト制
御部68から表示すべきオブジェクトの数を読み取り、
ステップ156においてオブジェクトOB1 、OB2
OB 3 を、オブジェクトOB1 、OB2 からなるグルー
プG1、オブジェクトOB3のグループG2に大別す
る。次のステップ158ではグループG1に含まれるオ
ブジェクトの明るさが「暗」でかつグループG2に含ま
れるオブジェクトの明るさが「明」になるように(図1
4参照、時間Taにおけるオブジェクトの明るさに対
応)、明るいオブジェクトのグループに含まれるオブジ
ェクトを「明」に、暗いオブジェクトのグループに含ま
れるオブジェクトを「暗」にするような信号をオブジェ
クト制御部68へ出力する。次のステップ160では、
光センサー32の出力信号が「明」か否かを判定するこ
とにより、オペレータが指示しているオブジェクトがグ
ループG2に含まれているか否かを判定する。肯定判定
の場合には、指示されたオブジェクトはグループG2に
含まれており、この場合オブジェクトOB3 であるた
め、更なるオブジェクトの判別の必要がないため、ステ
ップ164においてオペレータの指示がオブジェクトO
3 であると決定する。次のステップ166は、上記ス
テップ130と同様のチェック処理である。この場合、
オブジェクトOB3 の明るさは「明」であるため、図1
4(3)に三点鎖線で示したように、例えば3回、順次
明るさが「暗」「明」「暗」に反転するようにオブジェ
クト制御部68へ信号を出力する。このときのオブジェ
クトOB3 の明るさを検出し、反転と一致したときにス
テップ132で肯定判定される。次に、ステップ133
において割り込みを実行不可能に設定し、次のステップ
134でオペレータが指示しているオブジェクトが決定
されたオブジェクトOB3 であることを出力して本ルー
チンを終了する。
【0048】一方、ステップ160で否定判定された場
合には、オペレータの指示はグループG1に含まれるオ
ブジェクトOB1 、OB2 の何れかであるため、ステッ
プ162においてグループG1にオブジェクトOB1
設定しかつグループG2にオブジェクトOB2 を設定
し、ステップ158へ戻る。ステップ158では上記と
同様にグループ毎の明るさになるように(図14参照、
時間Tbにおける各オブジェクトの明るさに対応)、明
るいオブジェクトのグループG2を「明」にする信号を
オブジェクト制御部68へ出力する。ここで、次のステ
ップ160では、オペレータが指示しているオブジェク
トがグループG2に含まれているか否かを判定するが、
否定判定された場合であっても、オブジェクトの大別が
不可能なため、ステップ164へ進み、設定されたグル
ープのオブジェクトの明るさと指示器12から出力され
た明るさとによってオペレータが指示したオブジェクト
を決定する。
【0049】決定されたオブジェクトは上記と同様にス
テップ164において現在の明るさから反転するチェッ
ク処理が行われる。例えば、オブジェクトOB1 である
と決定された場合、このときのオブジェクトOB1 の明
るさは「暗」であるため、図14(1)に一点鎖線で示
したように、順次明るさが「明」「暗」「明」と反転す
るようにオブジェクト制御部68へ指示する。同様に、
オブジェクトOB2 であると決定された場合、このとき
のオブジェクトOB2 の明るさは「明」であるため、図
14(2)に二点鎖線で示したように、順次明るさが
「暗」「明」「暗」と反転するようにオブジェクト制御
部68へ指示する。この後、オブジェクトOB1 または
OB2 の明るさを検出し、上記チェック処理と一致した
ときにステップ132で肯定判定されてオペレータが指
示しているオブジェクトが決定されたオブジェクトOB
1 またはOB2 を表す値を対応オブジェクト処理部66
へ出力して本ルーチンを終了する。
【0050】また、上記では、3つのオブジェクトの判
定処理について説明したが、次に、N個のオブジェクト
の処理について、図18を参照し説明する。なお、上記
判定処理(図12)と同一部分は、詳細な説明を省略
し、以下、異なる部分を説明する。
【0051】ステップ172では、初期値をして、変数
Nにオブジェクトの総数、変数n1に1、変数n2に変
数Nの値を代入する。変数Nは、選択されたオブジェク
トとして判定されるべき候補のオブジェクトの数であ
る。初期値は表示オブジェクトの総数である。以下のス
テップで候補を絞り、1つの候補に絞られればこの変数
Nの値は1となる。また、変数n1は、判定されるべき
候補として含まれる範囲の最初のオブジェクトの値を示
し、変数n2は、最後のオブジェクトの値を示してい
る。
【0052】次のステップ173では、変数Nの値が1
であるか否かを判定している。1であれば、オブジェク
トは1つに絞られたので、これを検出結果として、上記
と同様に(図12)、ステップ166、132、13
3、134を実行する。
【0053】ステップ173で否定判定されたときは複
数のオブジェクトの判定が必要であるため、ステップ1
74において、候補として残存しているオブジェクトを
2つのグループG1,G2に分ける処理を行い、候補と
して残存しているオブジェクトは各グループG1,G2
へ等分する。すなわち、判定されるべき候補のオブジェ
クトの数Nの半分の値k(Nが偶数のときはk=N/
2,Nが奇数のときはk=(N+1)/2)を求め、以
下にようにオブジェクトをグループG1,G2へ等分す
る。
【0054】グループG1は、オブジェクトOBn
(n:n1〜n1+k−1)を、グループG2は、オブ
ジェクトOBn(n:n1+k〜n2)を設定する。
【0055】次のステップ176では、オブジェクトの
グループG1を「暗」に、グループG2を「明」にする
ように、オブジェクト制御部68へ信号を出力する。こ
の後、光センサの明るさを調べ(ステップ177)、暗
ければステップ178へ、明るければステップ180へ
進む。
【0056】ステップ178では、次に調べるオブジェ
クトのグループをグループG1に設定するために、グル
ープG1の最後のオブジェクトの値(n1+k−1)
を、判定されるべき範囲の最後の値を示す変数n2に設
定する。一方、ステップ180では、次に調べるオブジ
ェクトのグループをグループG2に設定するために、グ
ループG2の最初のオブジェクトの値(n1+k)を、
判定されるべき範囲の最初の値を示す変数n1に設定す
る。次のステップ182では、設定されたグループに含
まれるオブジェクトの総数Nを演算(N=n2−n1+
1)した後ステップ173へ戻る。このように、オペレ
ータが指示したオブジェクトが最終的に残存するので、
これを容易に判定することができる。
【0057】このように、第2実施例では、複数形成さ
れたオブジェクトを順次2群に大別して最終的に明るさ
の設定と一致したオブジェクトに決定しているため、オ
ブジェクトが多数あるときにオブジェクト毎に判定する
ことよりも処理時間を短縮することができる。
【0058】次に、第3実施例を説明する。上記実施例
では、指示器12から接続ケーブル30を介してオペレ
ータによる画面切換等の指示を出力したが、第3実施例
は、指示器12から無線により送信された信号からPC
18においてオブジェクトを判別するものである。な
お、本第3実施例は上記実施例と同様の構成のため、同
一部分には同一符号を付し詳細な説明は省略し、以下異
なる部分について説明する。図15に示したように、第
3実施例の画像表示装置10のPC18にはケーブル2
8を介して受信器20が接続されている。また、指示器
12は、光センサー32によって受光した光及び指示ス
イッチ36のオンオフ信号をコード化してアンテナ40
から出力するための送信回路(図16参照)42を備え
ている。
【0059】図16に示したように、指示器12の送信
回路42は、光検出回路44、エンコーダ46、発信回
路48及び乾電池等のバッテリー50から構成されてい
る。光検出回路44の出力側は、エンコーダ46を介し
て発信回路48に接続されている。エンコーダ46は、
上記実施例と同様に入力された信号をビット列に変換し
て出力するための回路であり、変換されたビット列信号
を、発信回路48へ出力する。なお、エンコーダ46に
は、この光検出回路44が出力する信号の他に、画像表
示装置10の固有のIDコード等が予め記憶されてい
る。このIDコードが所定のチェック用のビット列(以
下、チェックビッツ、という)として光検出回路44の
出力信号のビット値に付加された、送信用のビット列信
号がエンコーダ46から出力される。発信回路48はア
ンテナ40に接続されており、発信回路48において入
力されたビット列信号が送信用の信号に変換され、この
変換された信号がアンテナ40から送信される。
【0060】上記の光検出回路44、エンコーダ46、
発信回路48には、電力線52から電力が供給される。
すなわち、この電力線52は、指示スイッチ36を介し
てバッテリー50に接続されており、指示スイッチ36
が押圧されるとバッテリー50の電力が電力線52を介
して光検出回路44、エンコーダ46、発信回路48に
供給される。
【0061】図17には、第3実施例のPC18の機能
別のブロック図を示した。第3実施例では、第1実施例
のPC18におけるSW判定部62に代えてチェック部
63にすると共に、このチェック部63に受信器20か
ら信号が入力されるように接続されている。従って、ス
クリーン22に投影された画面24の切り換え等時に
は、オペレータが指示器12の指示スイッチ36を押圧
するとにより、指示器12からオブジェクトの明るさを
含んだ信号が電波で送信される。この指示器12の送信
信号を受信器20が受信する。受信器20で受信された
信号は、チェック部63に入力され、デジタル信号に変
換されて、指示器12から正しく信号が送信されたと判
定された場合には、明暗判定部64へ判定信号が出力さ
れる。
【0062】以下、第3実施例の作用を説明する。第3
実施例では、図8に示した制御メインルーチンのステッ
プ106を指示器12からの送信信号についてチェック
ビッツが適正か否かを判定することに代えて実行する。
従って、複数のオブジェクト(オブジェクトイメージ9
4)が表示され(ステップ102)、次に指示器12か
らの送信信号についてチェックビッツが適正か否かを判
断し(ステップ104、106)、適正なチェックビッ
ツの場合にステップ108へ進む。ステップ108及び
ステップ114は、上記第1実施例と同様のため、詳細
な説明は省略する。なお、図11に示した割り込みルー
チンは、チェックビッツが適正でなくなった場合に割り
込むようにしてもよい。
【0063】このように、第3実施例では、指示器12
とPC18とを無線により送受信しているため、オペレ
ータの移動範囲を拡大することができる。また、第3実
施例では、オブジェクトの明るさの反転(「明」と
「暗」)の開始を、指示器12が送信する信号に含まれ
るチェックビッツを用いて判定しているため、電波によ
る信号送受信時の誤動作が減少し、オペレータの指示に
対応した処理を的確に行うことができる。
【0064】なお、第3実施例では、チェックビッツに
よりオペレータによる指示スイッチ36の押圧の検出及
び他の電波等のノイズ除去を行っているが、受信器20
にスケルチ回路等の検出回路を設けることによって、こ
の検出及びノイズ除去するようにしてもよい。
【0065】なお、上記実施例では、OHPによってス
クリーンに画像を投影した例について説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、ビデオプロジェク
タ、CRT及びLCD等の表示装置に画像を表示させる
装置にも適用が可能である。また、静止画を切り換える
ことのみに限定されず、デジタル画像による動画等の静
止、早送り、巻き戻し等に応用することができることは
勿論である。
【0066】また、スイッチ36としては、押しボタン
式の他に、距離を感知する近接スイッチや光量を検出す
るスイッチ等の種々の形式のスイッチを用いることがで
きる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
発明によれば、指示手段により明るさ検出を開始してい
るため、オペレータが指示する画面の切換等のタイミン
グを容易に同期させて確実に指示された指示領域を判定
することができるという効果、並びに、スイッチにより
指示手段を起動するため、指示手段に電池を内蔵した場
合に内蔵されている電池の消費を抑制することができる
という効果がある。
【0068】請求項2に記載した発明によれば、多数の
指示領域を2つの群に分類しているため、複数の指示領
域を順に判定するような処理時間の増大がなく、オペレ
ータが指示する画面の切換等の指示を迅速かつ確実に検
出することができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例の画像表示装置の構成
を示す外観図である。
【図2】第1実施例の画像表示装置に用いた指示器の外
観斜視図である。
【図3】スクリーンに投影された画面を示すイメージ図
である。
【図4】第1実施例の画像表示装置の指示器の概略構成
を示すブロック図である。
【図5】図4における光検出回路の構成を示すブロック
図である。
【図6】第1実施例の画像表示装置に用いたパーソナル
コンピュータの機能別概略構成を示すブロック図であ
る。
【図7】指示器の光センサーに照射される明るさが時間
と共に変動する状態を示す線図である。
【図8】第1実施例の制御メインルーチンを示すフロー
チャートである。
【図9】第1実施例のオブジェクト判別サブルーチンに
ついて明暗判定部の制御の詳細を示すフローチャートで
ある。
【図10】第1実施例のオブジェクト判別サブルーチン
についてオブジェクト制御部の制御の詳細を示すフロー
チャートである。
【図11】第1実施例のオブジェクト判別サブルーチン
についての割り込みルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図12】第2実施例のオブジェクト判別サブルーチン
の詳細を示すフローチャートである。
【図13】順次オブジェクトの明るさを変動させて指示
されたオブジェクトを決定することを説明するためのタ
イムチャートである。
【図14】2分法によりオブジェクトの明るさを変動さ
せて指示されたオブジェクトを決定することを説明する
ためのタイムチャートである。
【図15】本発明に係る第1実施例の画像表示装置の構
成を示す外観図である。
【図16】第3実施例の画像表示装置の指示器の概略構
成を示すブロック図である。
【図17】第3実施例の画像表示装置に用いたパーソナ
ルコンピュータの機能別概略構成を示すブロック図であ
る。
【図18】N個のオブジェクト判別サブルーチンの詳細
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 画像表示装置 12 指示器 14 液晶ユニット 16 オーバーヘッドプロジェクタ 18 パーソナルコンピュータ 20 受信器 22 スクリーン OB1 、OB2 、OB3 オブジェクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金田 佳久 東京都千代田区三番町5−19 日本ア イ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究 所内 (72)発明者 河内谷 清久仁 東京都千代田区三番町5−19 日本ア イ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究 所内

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を表す画像信号を出力する画像信号
    出力手段と、 予め定めた処理を行うために指示される指示領域を前記
    画像中の所定位置に形成させかつ該指示領域の明るさを
    変動させるための領域信号を出力する領域信号出力手段
    と、 前記画像信号及び前記領域信号に基づいて画面を表示す
    る画面表示手段と、 明るさを検出する受光素子と該明るさを検出するか否か
    を指示するスイッチとを備えた指示手段と、 前記スイッチで前記明るさの検出指示がされたときに、
    前記受光素子で検出された明るさに基づいて前記指示手
    段により前記指示領域が指示されたか否かを判定する判
    定手段と、 前記指示領域が指示されたと判定されたと
    きに、判定された指示領域に対応する処理を行う判定指
    示処理手段と、 を備えた画像表示装置。
  2. 【請求項2】 画像を表す画像信号を出力する画像信号
    出力手段と、 予め定めた処理を行うために指示される多数の指示領域
    を前記画像中の所定位置に形成させかつ該複数の指示領
    域を明るくする指示領域と暗くする指示領域との各群に
    大別して各群毎に明るさを変動させるための領域信号を
    出力する領域信号出力手段と、 前記画像信号及び前記領域信号に基づいて画面を表示す
    る画面表示手段と、 明るさを検出する受光素子と該明るさを検出するか否か
    を指示するスイッチとを備えた指示手段と、 前記スイッチで前記明るさの検出指示がされたときに、
    前記受光素子で検出された明るさ及び前記領域信号出力
    手段の領域信号に基づいて前記指示手段により前記指示
    領域の何れか1つが指示されたことを判定する判定手段
    と、 前記指示領域が指示されたと判定されたときに、判定さ
    れた指示領域に対応する処理を行う判定指示処理手段
    と、 を備えた画像表示装置。
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