JP2511129Y2 - 混練機の端面シ―ル装置 - Google Patents

混練機の端面シ―ル装置

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JP2511129Y2
JP2511129Y2 JP1993061105U JP6110593U JP2511129Y2 JP 2511129 Y2 JP2511129 Y2 JP 2511129Y2 JP 1993061105 U JP1993061105 U JP 1993061105U JP 6110593 U JP6110593 U JP 6110593U JP 2511129 Y2 JP2511129 Y2 JP 2511129Y2
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inner member
sliding contact
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stirring blade
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敏彰 横須賀
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Inoue Mfg Inc
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Inoue Mfg Inc
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ニ−ダ−等の混練機の
回転軸部分をシ−ルする混練機の端面シ−ル装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ニーダー等の混練機、特に容器内を加圧
した状態で混練処理を行う混練機においては、攪拌羽根
を回転する回転軸を伝わって被処理物が漏洩しないよう
上記攪拌羽根の端面部分をシールしており、そのような
端面シール装置として種々の構造が提案されている。例
えば、上記端面にパッキンを摺接させる構造が知られて
いるが、該装置ではパッキンとの摺接面が混練容器内に
存しており、該摺接面の外周端縁に被処理物が直接接触
するようになっているから、被処理物から伝えられる不
均等な圧力によりシール部の空隙に被処理物がかみ込ま
れやすく、回転に伴って端面シール部分の該摺接面に被
処理物の粗粒子が巻き込まれて侵入するおそれがある。
そのような事態を阻止するためには上記パッキンを上記
端面に強く押圧しなければならず、その結果該パッキン
の摩耗を早める原因となったり、機掃(機械の掃除)も
面倒になっていた。
【0003】
【考案の解決課題】本考案の目的は、上記の如き混練機
において、簡単な構成で、シール部の空隙への被処理物
の残存及び端面シール部への粗粒子の侵入を防止し、か
つ漏洩物が生じてもその機掃を簡単にでき、パッキンの
摩耗も少なくできるようにした混練機の端面シ−ル装置
を提供することである。
【0004】
【課題解決の手段】本考案によれば、回転軸の基部に一
側面が攪拌羽根の側面に当接するように筒状の内方部材
を嵌着し、該内方部材の他側面に摺接するようパッキン
を設け、該パッキンと内方部材の摺接面より内方の上記
内方部材の外周にリップシ−ルを設けた混練機の端面シ
−ル装置が提供され、上記目的が達成される。
【0005】
【作用】混練容器内で混練処理されている被処理物は、
攪拌羽根の側面に当接するよう回転軸に嵌着した内方部
材により回転軸の外周面に漏洩することがなく、また上
記内方部材の外周に位置するリップシ−ルによって被処
理物の残存や端面シール部分への侵入も防止され、該リ
ップシ−ルを越えて外方へ達した漏洩物があっても上記
内方部材の他側面に摺接したパッキンにより外部への漏
出が阻止され、該パッキンの内方の空間から排除され
る。
【0006】
【実施例】以下実施例と共に説明する。図において、側
壁(1)によって形成される混練機の容器内には、攪拌
羽根(2)が位置し、該攪拌羽根(2)の回転軸(3)
が上記側壁(1)に形成した貫通孔(4)を通って外方
に延出している。該貫通孔(4)には取付部材(5)を
溶着してあり、該取付部材(5)の外側には固定部材
(6)をボルト(7)で着脱可能に固定してある。
【0007】上記固定部材(6)の内方側には径少の嵌
合部(8)が形成され、該嵌合部(8)が上記取付部材
(5)の受孔(9)に嵌合する。該受孔(9)の内方に
形成したフランジ(10)と上記嵌合部(8)の端面間には
バックプレート(11)及びリップシ−ル(12)を設けてあ
り、該リップシ−ル(12)の内端縁は上記回転軸(3)の
基部に嵌着した内方部材(13)の外周面に係合している。
なお、図においては、上記バックプレート(11)及びリッ
プシ−ル(12)は各1枚づつ設けてあるが、複数枚を交互
に設けるようにしてもよく、好ましくは上記側壁(1)
の内面に近接して設けられる。
【0008】上記内方部材(13)は、超硬合金、セラミッ
クス等の耐摩耗性を有する超硬部材で筒状に作られ、一
側面が上記攪拌羽根(2)の側面に当接するよう上記回
転軸(3)に嵌着され、該回転軸とともに回転するよう
に取付けられている。図においては、超硬合金製の内方
部材で回転軸に焼き嵌めし、さらに空回りを防止するよ
う上記回転軸(3)に嵌着した回り止めスリ−ブ(14)を
上記内方部材(13)の外方端に押圧した状態でねじ(15)で
固定してあるが、その他適宜の固定手段で固定すること
ができる。なお、上記回り止めスリ−ブ等の固定手段で
充分固定できる場合は、上記内方部材を焼き嵌め等しな
くともよい。
【0009】上記内方部材(13)には、上記リップシ
ール(12)の係合部よりも外方に段部(16)を形成
してあり、先端が該段部(16)に摺接するように筒状
パッキン(17)を設けてある。該パッキン(17)
は、好ましくは合成樹脂材料で作られているが、各種補
強材料等を混入したり、金属材料等で作ることもでき、
上記固定部材(6)の孔(18)内に摺動可能に嵌合
し、該嵌合部のパッキンの外周面に係合するよう上記段
部(16)との摺接面に近接して上記孔(18)内にO
リング(19)を設けてある。なお、該パッキンの内面
上記内方部材及びスリーブ(14)の外周面との間に
は漏洩物を排除できるような狭い空間が設けられてい
る。
【0010】上記パッキン(17)の外方にはフランジ(20)
を形成してあり、該フランジ(20)に、上記固定部材
(6)にねじ着したボルト(21)を貫挿し、該ボルト(21)
にねじ着したナット(22)のワッシャ(23)と該フランジ(2
0)間にばね(24)を設け、上記パッキン(17)の内方端で上
記内方部材(13)の段部(16)を押圧するように該パッキン
を内方に付勢している。なお、上記ボルト(7)とボル
ト(21)等は周方向に位相を変えて複数設けられている。
【0011】上記回転軸(3)により攪拌羽根(2)を
回転して被処理物を混練すると、側壁(1)の貫通孔
(4)からの被処理物の漏洩は、内方部材(13)の外周に
係合するリップシ−ル(12)により最初に阻止され、該リ
ップシ−ル部分を通過する被処理物があっても上記内方
部材(13)の外方に形成した段部(16)に摺接するパッキン
(17)により阻止される。
【0012】
【考案の効果】本考案は上記のように構成され、攪拌羽
根の側面に一側面を当接させて筒状の内方部材を回転軸
に嵌着し、該内方部材の他側面にパッキンを摺接し、該
摺接部より内方の上記内方部材の外周にリップシールを
設けたので、混練容器内の被処理物からの圧力はリップ
シールで最初に受支され、上記内方部材とパッキンの摺
接部には均等に圧力が伝わり、したがって上記パッキン
への漏洩物の侵入は著しく減少され、また摺接部に達す
る漏洩物の流出圧も均等化されて減圧されるから上記パ
ッキンを従来の装置のように強く摺動面に押圧しなくと
もよく、該パッキンの摩耗を少なくすることができ、機
掃も容易で長期にわたって使用することができ、また構
成も簡単で経済的に得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す断面図である。
【符号の説明】 1 側壁 2 攪拌羽根 3 回転軸 4 貫通孔 5 取付部材 6 固定部材 12 リップシ−ル 13 内方部材 16 段部 17 パッキン

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 混練容器内の攪拌羽根を回転する回転軸
    を該容器の側壁に形成した孔を貫通して外方に延出し、
    該回転軸の基部に一側面が上記攪拌羽根の側面に当接す
    るよう筒状の内方部材を嵌着し、一方上記側壁に形成し
    た孔内に筒状のパッキンを摺動可能に嵌合し、該パッキ
    ンの先端を上記内方部材の他側面に形成した段部に押圧
    して摺接させると共に該パッキンの内面と上記内方部材
    の外面間に狭い空間を形成し、該パッキンと内方部材の
    上記段部の摺接面より内方の側壁に上記内方部材の外周
    摺接するリップシールを設けた混練機の端面シール装
    置。
  2. 【請求項2】 上記パッキンと内方部材の段部の摺接面
    に近接した上記パッキンの外周にOリングを設けた請求
    項1に記載の混練機の端面シール装置。
  3. 【請求項3】 上記内方部材は超硬材料で作られ上記パ
    ッキンはプラスチック材料で作られている請求項1又は
    2に記載の混練機の端面シール装置。
JP1993061105U 1993-10-20 1993-10-20 混練機の端面シ―ル装置 Expired - Lifetime JP2511129Y2 (ja)

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JPH0725365U JPH0725365U (ja) 1995-05-12
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6343026A (ja) * 1986-08-08 1988-02-24 Koyo Seiko Co Ltd ウオ−タポンプ用密封装置
JPS6429313U (ja) * 1987-08-12 1989-02-21
JP2792008B2 (ja) * 1989-08-04 1998-08-27 株式会社鶴見製作所 軸封装置

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