JP2511041Y2 - ボルト緩め装置 - Google Patents
ボルト緩め装置Info
- Publication number
- JP2511041Y2 JP2511041Y2 JP4923590U JP4923590U JP2511041Y2 JP 2511041 Y2 JP2511041 Y2 JP 2511041Y2 JP 4923590 U JP4923590 U JP 4923590U JP 4923590 U JP4923590 U JP 4923590U JP 2511041 Y2 JP2511041 Y2 JP 2511041Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- bolt
- recess
- pin
- head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、外部部材に螺結されたボルトを、外部部材
から抜き取ること無く緩めるボルト締め装置に関する。
から抜き取ること無く緩めるボルト締め装置に関する。
自動車のエンジンのクランクシャフトを支持する軸受
部材に、クランクシャフトを上下から挟んで回転可能に
支持する上下2分割タイプのものがある。このような軸
受部材の製造工程には、シャフト穴の無い2部材をボル
ト締めして一体化する工程、2部材の接合部分にクラン
クシャフトの通り穴をを開ける工程、2部材を締付け一
体化するボルトを緩める工程などがあり、ボルト緩め工
程後、2部材はエチレン組立の必要時においてボルトを
外して分離され、互いに形成された半円の穴でクランク
シャフトを挾み、再度ボルト締めされて軸受としてエチ
レンに組付けられる。
部材に、クランクシャフトを上下から挟んで回転可能に
支持する上下2分割タイプのものがある。このような軸
受部材の製造工程には、シャフト穴の無い2部材をボル
ト締めして一体化する工程、2部材の接合部分にクラン
クシャフトの通り穴をを開ける工程、2部材を締付け一
体化するボルトを緩める工程などがあり、ボルト緩め工
程後、2部材はエチレン組立の必要時においてボルトを
外して分離され、互いに形成された半円の穴でクランク
シャフトを挾み、再度ボルト締めされて軸受としてエチ
レンに組付けられる。
上記2分割された軸受部材を締め付けるボルトを、軸
受部材から抜き取ること無く緩める自動ボルト緩め装置
の従来例を、第8図乃至第11図を参照して説明すると、
同図のボルト緩め装置は、2つの軸受部材(1)(2)
を締付け一体化するボルト(3)の真上で上下及び回転
駆動するシャフト(4)で、ボルト(3)を緩めるもの
を示す。シャフト(4)は下端面にボルト(3)の頭部
(3a)に嵌合する凹部(5)を有し、次のようにボルト
(3)を緩める。
受部材から抜き取ること無く緩める自動ボルト緩め装置
の従来例を、第8図乃至第11図を参照して説明すると、
同図のボルト緩め装置は、2つの軸受部材(1)(2)
を締付け一体化するボルト(3)の真上で上下及び回転
駆動するシャフト(4)で、ボルト(3)を緩めるもの
を示す。シャフト(4)は下端面にボルト(3)の頭部
(3a)に嵌合する凹部(5)を有し、次のようにボルト
(3)を緩める。
第8図に示すように、ボルト(3)の真上の定位置か
らシャフト(4)を降下させて、第9図に示すように、
シャフト(4)の凹部(5)をボルト(3)の頭部(3
a)に嵌装する。次にシャフト(4)をトルクモータ
(図示せず)などで所定方向に回転させながら上昇させ
て、第10図に示すように、軸受部材(1)(2)からボ
ルト(3)を緩める。ボルト(3)が軸受部材(1)
(2)から抜け無い所定の高さまで緩められると、シャ
フト(4)の回転が停止し、そのままシャフト(4)
は、第11図に示すように、元の上限位置まで上昇して、
次のボルト緩めの動作まで待機する。
らシャフト(4)を降下させて、第9図に示すように、
シャフト(4)の凹部(5)をボルト(3)の頭部(3
a)に嵌装する。次にシャフト(4)をトルクモータ
(図示せず)などで所定方向に回転させながら上昇させ
て、第10図に示すように、軸受部材(1)(2)からボ
ルト(3)を緩める。ボルト(3)が軸受部材(1)
(2)から抜け無い所定の高さまで緩められると、シャ
フト(4)の回転が停止し、そのままシャフト(4)
は、第11図に示すように、元の上限位置まで上昇して、
次のボルト緩めの動作まで待機する。
自動車のクランクシャフトにおける軸受部材のボルト
は複数本在り、そこで上記ボルト緩め装置は、複数本の
ボルトに対応させて複数のボルト緩め用シャフトを具え
て、複数本のボルトを同時に緩めるようにしたものが使
用されている。ところが、上記のようにシャフトでボル
トを何回も緩めると、どうしても、ボルトの頭部が嵌装
されるシャフト先端の凹部の内壁面が摩耗して変形し、
そのため、この凹部を新しいボルトの頭部に嵌合する
と、凹部にボルトの頭部が噛み込んで、凹部からボルト
が自重で簡単には抜けなくなって、第12図に示すような
不具合が生じることがあった。
は複数本在り、そこで上記ボルト緩め装置は、複数本の
ボルトに対応させて複数のボルト緩め用シャフトを具え
て、複数本のボルトを同時に緩めるようにしたものが使
用されている。ところが、上記のようにシャフトでボル
トを何回も緩めると、どうしても、ボルトの頭部が嵌装
されるシャフト先端の凹部の内壁面が摩耗して変形し、
そのため、この凹部を新しいボルトの頭部に嵌合する
と、凹部にボルトの頭部が噛み込んで、凹部からボルト
が自重で簡単には抜けなくなって、第12図に示すような
不具合が生じることがあった。
すなわち、第10図に示すボルト緩め完了の状態で、シ
ャフトを上昇させるとき、シャフト(4)の凹部(5)
にボルト(3)の頭部(3a)が噛み込んでいると、第12
図に示すように、シャフトの上昇と共にボルト(3)も
上昇して軸受部材(1)(2)から抜け、そのままシャ
フトに保持されることがあった。このようになると、シ
ャフト(4)は次のボルト緩めができず、このような事
態が複数のシャフトの1本にでも発生するとボルト緩め
装置全体の動作を一時停止させねばならなくて、ボルト
緩め装置の稼動率を悪くする要因になっており、また、
軸受部材(1)(2)がボルト数の欠損した状態で、次
の組立工程に送られる不都合があった。
ャフトを上昇させるとき、シャフト(4)の凹部(5)
にボルト(3)の頭部(3a)が噛み込んでいると、第12
図に示すように、シャフトの上昇と共にボルト(3)も
上昇して軸受部材(1)(2)から抜け、そのままシャ
フトに保持されることがあった。このようになると、シ
ャフト(4)は次のボルト緩めができず、このような事
態が複数のシャフトの1本にでも発生するとボルト緩め
装置全体の動作を一時停止させねばならなくて、ボルト
緩め装置の稼動率を悪くする要因になっており、また、
軸受部材(1)(2)がボルト数の欠損した状態で、次
の組立工程に送られる不都合があった。
本考案は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされた
もので、外部部材に連結されたボルトを緩め専用のシャ
フトで緩めてからのシャフトにボルトが付いて外部部材
から抜け出る事態の発生を、簡単な構造で確実に無くし
た稼動率の良いボルト緩め装置を提供することを目的と
する。
もので、外部部材に連結されたボルトを緩め専用のシャ
フトで緩めてからのシャフトにボルトが付いて外部部材
から抜け出る事態の発生を、簡単な構造で確実に無くし
た稼動率の良いボルト緩め装置を提供することを目的と
する。
本考案の上記目的を達成する技術的手段は、外部部材
に螺結されたボルトの頭部の真上で、ボルトの中心線に
沿って定ストローク上下動可能、かつ、ボルトの中心線
を中心に回転可能に配置され、下端面にボルトの頭部に
適宜嵌合する凹部を有するシャフトでボルトを緩める装
置において、シャフトの下端部内に定ストローク上下動
可能に遊挿収納され、常時は自重で下端部がシャフトの
前記凹部内に突出するピンと、シャフトの近傍定位置に
固定配置され、シャフトが上限位置に上昇したときの前
記ピンのシャフト内における相対位置を、その下端部が
シャフトの凹部内に突出する位置に規制するストッパ部
材とを付設したことである。
に螺結されたボルトの頭部の真上で、ボルトの中心線に
沿って定ストローク上下動可能、かつ、ボルトの中心線
を中心に回転可能に配置され、下端面にボルトの頭部に
適宜嵌合する凹部を有するシャフトでボルトを緩める装
置において、シャフトの下端部内に定ストローク上下動
可能に遊挿収納され、常時は自重で下端部がシャフトの
前記凹部内に突出するピンと、シャフトの近傍定位置に
固定配置され、シャフトが上限位置に上昇したときの前
記ピンのシャフト内における相対位置を、その下端部が
シャフトの凹部内に突出する位置に規制するストッパ部
材とを付設したことである。
上記構成の本考案におけるシャフト下端部内のピン
は、常時はシャフトの下端の凹部内に突出しており、シ
ャフトが降下してその凹部にボルトの頭部が挿入される
と、ピンはボルトの頭部に押されて頭部に載ったまま凹
部から上に退入し、シャフトが回転上昇してボルトを緩
め、さらにボルトから離れて上限位置まで上昇する。こ
のボルト緩め完了後のシャフトの上昇時に、仮にシャフ
トの凹部にボルト頭部が引っ掛かって、ボルトがシャフ
トと共に上昇して外部部材から抜け出ようとする時、ボ
ルトにはピンの自重が加わってシャフトの凹部から落下
し安い状態にあり、かつ、シャフトが上限位置に上昇す
るまでにストッパ部材がピンの最上昇位置を規制して、
ピンの下端部をシャフトの凹部内に突出させ、この突出
で凹部に在るボルトの頭部が強制的に下方に押し出され
てボルトはシャフトから確実に離脱して外部部材に戻
る。
は、常時はシャフトの下端の凹部内に突出しており、シ
ャフトが降下してその凹部にボルトの頭部が挿入される
と、ピンはボルトの頭部に押されて頭部に載ったまま凹
部から上に退入し、シャフトが回転上昇してボルトを緩
め、さらにボルトから離れて上限位置まで上昇する。こ
のボルト緩め完了後のシャフトの上昇時に、仮にシャフ
トの凹部にボルト頭部が引っ掛かって、ボルトがシャフ
トと共に上昇して外部部材から抜け出ようとする時、ボ
ルトにはピンの自重が加わってシャフトの凹部から落下
し安い状態にあり、かつ、シャフトが上限位置に上昇す
るまでにストッパ部材がピンの最上昇位置を規制して、
ピンの下端部をシャフトの凹部内に突出させ、この突出
で凹部に在るボルトの頭部が強制的に下方に押し出され
てボルトはシャフトから確実に離脱して外部部材に戻
る。
実施例について、第1図乃至第7図を参照して説明す
る。
る。
第1図は前記したボルト(3)の例えば2本を外部部
材の軸受部材(1)(2)から同時に緩めるボルト緩め
装置の正面図で、2つの軸受部材(1)(2)はボルト
(3)(3)で締付けられて、互いの接合部分には穴
(6)が形成されている。ボルト緩め装置は、所定位置
にセットされた軸受部材(1)(2)の2本のボルト
(3)(3)の真上で上下及び回転駆動する一対のシャ
フト(7)(7)と、一対のシャフト(7)(7)を支
持して上下回転駆動させるシャフト駆動部(9)と、各
シャフト(7)(7)の下端部内に上下に所定ストロー
ク移動可能に遊挿収納されたピン(10)(10)と、シャ
フト(7)(7)の近傍定位置に固定配置されたストッ
パ部材(11)を有する。
材の軸受部材(1)(2)から同時に緩めるボルト緩め
装置の正面図で、2つの軸受部材(1)(2)はボルト
(3)(3)で締付けられて、互いの接合部分には穴
(6)が形成されている。ボルト緩め装置は、所定位置
にセットされた軸受部材(1)(2)の2本のボルト
(3)(3)の真上で上下及び回転駆動する一対のシャ
フト(7)(7)と、一対のシャフト(7)(7)を支
持して上下回転駆動させるシャフト駆動部(9)と、各
シャフト(7)(7)の下端部内に上下に所定ストロー
ク移動可能に遊挿収納されたピン(10)(10)と、シャ
フト(7)(7)の近傍定位置に固定配置されたストッ
パ部材(11)を有する。
シャフト駆動部(9)は一対のシャフト(7)(7)
を一体に所定ストローク上下動させる例えばシリンダー
(12)と、一対のシャフト(7)(7)を同時に単独に
回転させる一対のモータ(13)(13)と、これらを固定
する装置本体(14)を有する。装置本体(14)に前記ス
トッパ部材(11)が固定される。一対のシャフト(7)
(7)は同一の構造、動作をするもので、その一方につ
いての具体的構造、動作を第2図乃至第7図より説明す
る。
を一体に所定ストローク上下動させる例えばシリンダー
(12)と、一対のシャフト(7)(7)を同時に単独に
回転させる一対のモータ(13)(13)と、これらを固定
する装置本体(14)を有する。装置本体(14)に前記ス
トッパ部材(11)が固定される。一対のシャフト(7)
(7)は同一の構造、動作をするもので、その一方につ
いての具体的構造、動作を第2図乃至第7図より説明す
る。
シャフト(7)は下端面にボルト(3)の頭部(3a)
が嵌挿される凹部(8)を有する円筒状のもので、この
シャフト(7)の下端部内に円柱状のピン(10)が挿入
される。ピン(10)はシャフト(7)に例えば第2図及
び第3図に示すように、リング(15)と連結軸(16)を
介して取付けられる。すなわち、シャフト(7)の下部
には軸方向に長穴(17)が形成され、ピン(10)には上
部に直径方向に貫通穴(18)が形成され、シャフト
(7)の外周にリング(17)を挿入し、シャフト(7)
内にピン(10)を挿入して、ピン(10)の貫通穴(18)
と、リング(17)に直径方向に形成した連結穴(19)を
シャフト(7)の長穴(17)に合わせて、各穴に連結軸
(16)を挿入し、連結軸(16の両端部をリング(17)に
固定する。この連結構造でピン(10)はシャフト(7)
内に、連結軸(16)がシャフト(7)の長穴(17)の上
端と下端に当たる範囲で上下動可能に収納され、平常時
のピン(10)は自重で連結軸(16)が長穴(17)の下端
に当たる位置に保持され、この位置でピン(10)の下端
部はシャフト(7)の凹部(8)内に突出するよう寸法
設定されている。
が嵌挿される凹部(8)を有する円筒状のもので、この
シャフト(7)の下端部内に円柱状のピン(10)が挿入
される。ピン(10)はシャフト(7)に例えば第2図及
び第3図に示すように、リング(15)と連結軸(16)を
介して取付けられる。すなわち、シャフト(7)の下部
には軸方向に長穴(17)が形成され、ピン(10)には上
部に直径方向に貫通穴(18)が形成され、シャフト
(7)の外周にリング(17)を挿入し、シャフト(7)
内にピン(10)を挿入して、ピン(10)の貫通穴(18)
と、リング(17)に直径方向に形成した連結穴(19)を
シャフト(7)の長穴(17)に合わせて、各穴に連結軸
(16)を挿入し、連結軸(16の両端部をリング(17)に
固定する。この連結構造でピン(10)はシャフト(7)
内に、連結軸(16)がシャフト(7)の長穴(17)の上
端と下端に当たる範囲で上下動可能に収納され、平常時
のピン(10)は自重で連結軸(16)が長穴(17)の下端
に当たる位置に保持され、この位置でピン(10)の下端
部はシャフト(7)の凹部(8)内に突出するよう寸法
設定されている。
ストッパ部材(11)はシャフト(7)の上昇時におけ
るピン(10)の上限位置を規制するもので、シャフト
(7)がその上限位置まで上昇する少し前に、シャフト
(7)の外周に挿入されたリング(17)に当たってピン
(10)の上昇を止め、ピン(10)の下端部をシャフト
(7)の凹部(8)内に突出させる。このストッパ部材
(11)の具体的作用は、次のボルト緩め動作で明示され
る。
るピン(10)の上限位置を規制するもので、シャフト
(7)がその上限位置まで上昇する少し前に、シャフト
(7)の外周に挿入されたリング(17)に当たってピン
(10)の上昇を止め、ピン(10)の下端部をシャフト
(7)の凹部(8)内に突出させる。このストッパ部材
(11)の具体的作用は、次のボルト緩め動作で明示され
る。
上記ボルト緩め装置の動作例を説明する。第1図に示
すように、シャフト(7)が上限位置に在るときに、そ
の真下に軸受部材(1)(2)に螺結されたボルト
(3)が搬入される。この状態で、第4図に示すよう
に、シャフト(7)が降下してその凹部(8)にボルト
(3)の頭部(3a)が挿入される。このとき、ピン(1
0)はボルト(3)の頭部(3a)で押し上げられて、凹
部(8)から上に退入して頭部(3a)に載った状態にあ
る。次に、シャフト(7)を回転させてボルト(3)を
緩めながら上昇させ、ボルト(3)が充分に緩められた
所定の高さまでシャフト(7)が上昇した確認をした
後、回転を止めて、第5図に示すように、シャフト
(7)を上限位置まで上昇させる。ここで、シャフト
(7)の凹部(8)にボルト(3)の頭部(3a)が噛み
込まず、ボルト(3)が軸受部材(1)(2)に残って
いる正常な場合は問題なく、次のボルト緩め動作に移行
するが、仮に、シャフト(7)の凹部(8)の変形など
で凹部(8)にボルト(3)の頭部(3a)が噛み込ん
で、ボルト緩め完了後のシャフト(7)の上昇と共にボ
ルト(3)が、第6図に示すように、軸受部材(1)
(2)から抜け出る不都合が生じる場合、この不都合は
次のように回避される。
すように、シャフト(7)が上限位置に在るときに、そ
の真下に軸受部材(1)(2)に螺結されたボルト
(3)が搬入される。この状態で、第4図に示すよう
に、シャフト(7)が降下してその凹部(8)にボルト
(3)の頭部(3a)が挿入される。このとき、ピン(1
0)はボルト(3)の頭部(3a)で押し上げられて、凹
部(8)から上に退入して頭部(3a)に載った状態にあ
る。次に、シャフト(7)を回転させてボルト(3)を
緩めながら上昇させ、ボルト(3)が充分に緩められた
所定の高さまでシャフト(7)が上昇した確認をした
後、回転を止めて、第5図に示すように、シャフト
(7)を上限位置まで上昇させる。ここで、シャフト
(7)の凹部(8)にボルト(3)の頭部(3a)が噛み
込まず、ボルト(3)が軸受部材(1)(2)に残って
いる正常な場合は問題なく、次のボルト緩め動作に移行
するが、仮に、シャフト(7)の凹部(8)の変形など
で凹部(8)にボルト(3)の頭部(3a)が噛み込ん
で、ボルト緩め完了後のシャフト(7)の上昇と共にボ
ルト(3)が、第6図に示すように、軸受部材(1)
(2)から抜け出る不都合が生じる場合、この不都合は
次のように回避される。
すなわち、ボルト緩め完了後のシャフト(7)の上昇
時、ボルト(3)の頭部(3a)にピン(10)が載ってい
る状態にあるので、シャフト(7)の凹部(8)とボル
ト(3)の頭部(3a)の噛み込みによる摩擦力が弱い場
合は、シャフト(7)の上昇途中でピン(10)の自重に
よる荷重でボルト(3)は凹部(8)から外れて落下
し、軸受部材(1)(2)に戻る可能性が大である。ま
た、凹部(8)から頭部(3a)がピン(10)の自重だけ
では外れない場合、シャフト(7)が上限位置に近づ
き、第6図に示すように、リング(17)がストッパ部材
(11)に当たった時点から、ピン(10)の上昇が止ま
り、シャフト(7)だけが少し上昇する。この上昇でも
って、第7図に示すように、ピン(10)の下端部がシャ
フト(7)の凹部(8)に突出して、凹部(8)に噛み
込んでいたボルト(3)の頭部(3a)を強制的に押し出
し、従って、ボルト(3)は確実にシャフト(7)から
落下して軸受部材(1)(2)へと戻る。つまり、シャ
フト(7)の凹部(8)とボルト(3)の頭部(3a)の
噛み込みの有無や程度に拘らず、ボルト(3)は確実に
緩められて軸受部材(1)(2)に残り、次のボルト緩
め動作が確実に続行される。
時、ボルト(3)の頭部(3a)にピン(10)が載ってい
る状態にあるので、シャフト(7)の凹部(8)とボル
ト(3)の頭部(3a)の噛み込みによる摩擦力が弱い場
合は、シャフト(7)の上昇途中でピン(10)の自重に
よる荷重でボルト(3)は凹部(8)から外れて落下
し、軸受部材(1)(2)に戻る可能性が大である。ま
た、凹部(8)から頭部(3a)がピン(10)の自重だけ
では外れない場合、シャフト(7)が上限位置に近づ
き、第6図に示すように、リング(17)がストッパ部材
(11)に当たった時点から、ピン(10)の上昇が止ま
り、シャフト(7)だけが少し上昇する。この上昇でも
って、第7図に示すように、ピン(10)の下端部がシャ
フト(7)の凹部(8)に突出して、凹部(8)に噛み
込んでいたボルト(3)の頭部(3a)を強制的に押し出
し、従って、ボルト(3)は確実にシャフト(7)から
落下して軸受部材(1)(2)へと戻る。つまり、シャ
フト(7)の凹部(8)とボルト(3)の頭部(3a)の
噛み込みの有無や程度に拘らず、ボルト(3)は確実に
緩められて軸受部材(1)(2)に残り、次のボルト緩
め動作が確実に続行される。
なお、本考案は軸受部材のボルト緩め装置に限らず適
用できるものであり、ボルトで締付けられる外部部材や
ボルトの種類に応じてシャフトやその駆動機構の構造は
変更される。
用できるものであり、ボルトで締付けられる外部部材や
ボルトの種類に応じてシャフトやその駆動機構の構造は
変更される。
本考案によれば、シャフトでボルトを緩めた後、シャ
フトを上昇させてボルトから離す場合、仮にシャフトの
凹部にボルトの頭部が引っ掛かって、ボルトがシャフト
と共に上昇して外部部材から抜け出ようとしても、ボル
トにはシャフト内のピンの自重が加わって、シャフトの
凹部からボルトは落下し易い状態にあり、かつ、シャフ
トが上限位置に上昇するまでにストッパ部材がピンの最
上昇位置を規制して、ピンの下端部をシャフトの凹部内
に突出させるので、この突出で凹部に在るボルトの頭部
が強制的に下方に押し出されて、ボルトはシャフトから
確実に離脱落下して外部部材に戻る。従って、ボルトを
外部部材から抜け取る心配無く、ボルト緩め動作が確実
に実行できる、信頼性、稼動率の高いボルト緩め装置が
提供できる。
フトを上昇させてボルトから離す場合、仮にシャフトの
凹部にボルトの頭部が引っ掛かって、ボルトがシャフト
と共に上昇して外部部材から抜け出ようとしても、ボル
トにはシャフト内のピンの自重が加わって、シャフトの
凹部からボルトは落下し易い状態にあり、かつ、シャフ
トが上限位置に上昇するまでにストッパ部材がピンの最
上昇位置を規制して、ピンの下端部をシャフトの凹部内
に突出させるので、この突出で凹部に在るボルトの頭部
が強制的に下方に押し出されて、ボルトはシャフトから
確実に離脱落下して外部部材に戻る。従って、ボルトを
外部部材から抜け取る心配無く、ボルト緩め動作が確実
に実行できる、信頼性、稼動率の高いボルト緩め装置が
提供できる。
第1図乃至第7図は本考案の一実施例を説明するための
もので、第1図は部分断面を含む正面図、第2図は第1
図のA−A線に沿う拡大断面図、第3図はシャフト部分
の分解斜視図、第4図及び第5図はボルト緩め動作時の
各状態を示す部分断面を含む部分正面図、第6図及び第
7図はボルト緩め後の非常動作時の各状態を示す部分断
面を含む部分正面図である。 第8図乃至第12図は従来のボルト緩め装置を説明する
ためのもので、第8図乃至第11図は正常動作時の各状態
での部分断面を含む部分正面図、第12図は非常動作時で
の部分断面を含む部分正面図である。 (1)(2)……外部部材、(3)……ボルト、(3a)
……頭部、(7)……シャフト、(8)……凹部、
(9)……シャフト駆動部、(10)……ピン、(11)…
…ストッパ部材。
もので、第1図は部分断面を含む正面図、第2図は第1
図のA−A線に沿う拡大断面図、第3図はシャフト部分
の分解斜視図、第4図及び第5図はボルト緩め動作時の
各状態を示す部分断面を含む部分正面図、第6図及び第
7図はボルト緩め後の非常動作時の各状態を示す部分断
面を含む部分正面図である。 第8図乃至第12図は従来のボルト緩め装置を説明する
ためのもので、第8図乃至第11図は正常動作時の各状態
での部分断面を含む部分正面図、第12図は非常動作時で
の部分断面を含む部分正面図である。 (1)(2)……外部部材、(3)……ボルト、(3a)
……頭部、(7)……シャフト、(8)……凹部、
(9)……シャフト駆動部、(10)……ピン、(11)…
…ストッパ部材。
Claims (1)
- 【請求項1】外部部材に螺結されたボルトの頭部の真上
で、ボルトの中心線に沿って定ストローク上下動可能、
かつ、ボルトの中心線を中心に回転可能に配置され、下
端面にボルトの頭部に適宜嵌合して、回転上昇すること
でボルトを緩める凹部を有するシャフトと、 シャフトを支持して上下及び回転駆動させるシャフト駆
動部と、 シャフトの下端部内に定ストローク上下動可能に遊嵌収
納され、常時は自重で下端部がシャフトの前記凹部内に
突出するピンと、 シャフトの近傍定位置に固定配置され、シャフトが上限
位置に上昇したときの前記ピンのシャフト内における相
対位置を、その下端部がシャフトの凹部内に突出する位
置に規制するストッパ部材とを具備したことを特徴とす
るボルト緩め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4923590U JP2511041Y2 (ja) | 1990-05-11 | 1990-05-11 | ボルト緩め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4923590U JP2511041Y2 (ja) | 1990-05-11 | 1990-05-11 | ボルト緩め装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH049230U JPH049230U (ja) | 1992-01-27 |
JP2511041Y2 true JP2511041Y2 (ja) | 1996-09-18 |
Family
ID=31566750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4923590U Expired - Lifetime JP2511041Y2 (ja) | 1990-05-11 | 1990-05-11 | ボルト緩め装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2511041Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-05-11 JP JP4923590U patent/JP2511041Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH049230U (ja) | 1992-01-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR970000325B1 (ko) | 정속 유니버설 볼 조인트 | |
JP2511041Y2 (ja) | ボルト緩め装置 | |
CA3015852A1 (en) | Bearing race installer/remover | |
US5699582A (en) | Windscreen wiper device with drive head to shaft connection | |
JPH11107935A (ja) | シール部材およびスナップリングの組み付け装置 | |
JPH11104924A (ja) | ギヤポンプの組み付け装置 | |
JP2000188845A (ja) | 電動アクチュエータ | |
JPH079730Y2 (ja) | ステアリング装置 | |
JPH0333791Y2 (ja) | ||
JPS6227743Y2 (ja) | ||
CN215255358U (zh) | 空调风机箱体面板装配锁紧件 | |
CN221423797U (zh) | 一种具有弹性离合的线性致动器 | |
JP3356030B2 (ja) | ストラットのアッパシート組付装置 | |
CN214303352U (zh) | 一种发动机罩锁内开手柄 | |
JP2584077Y2 (ja) | カーテンウォールのジョイントスリーブ構造 | |
CN219967858U (zh) | 一种自动对接电动机构 | |
JPH0614567U (ja) | 一方向クラッチとラジアル軸受とを備えた組立体 | |
JPH0218811Y2 (ja) | ||
JPH0647177Y2 (ja) | 0リング挿入装置 | |
JPS6231262Y2 (ja) | ||
JPH0435068Y2 (ja) | ||
JPS5934747Y2 (ja) | トルク過負荷防止装置 | |
JPH066237Y2 (ja) | ウォータポンプ | |
CN115231003A (zh) | 一种星箭连接分离机构 | |
JPS5933592Y2 (ja) | ボルト圧入治具 |