JPH11104924A - ギヤポンプの組み付け装置 - Google Patents

ギヤポンプの組み付け装置

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JPH11104924A
JPH11104924A JP28771297A JP28771297A JPH11104924A JP H11104924 A JPH11104924 A JP H11104924A JP 28771297 A JP28771297 A JP 28771297A JP 28771297 A JP28771297 A JP 28771297A JP H11104924 A JPH11104924 A JP H11104924A
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snap ring
hole
oil seal
drive shaft
seal
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Kazunori Yone
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール部材およびスナップリングを自動的に
組み付けることができ、かつ、オイルシールの組み付け
不良をチェックできる装置を提供すること。 【解決手段】 駆動軸39の回転トルクを検出して、そ
のトルクが設定値以上のときに、ギヤの組み付け不良と
診断する組み付け不良診断機構41、52と、駆動軸を
下にしてギヤポンプを支持する支持機構と、オイルシー
ルおよびスナップリングを下向きにした駆動軸の先端か
ら挿入するオイルシールおよびスナップリング組み付け
機構と、駆動軸を下にした状態でギヤポンプをボルト締
めするボルト締め機構とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ボディに形成し
たボディボアにギヤを組み込んでなるギヤポンプを組み
付ける装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図12および図13に示した従来の装置
において、作業台1上に下から順にマウンティングフラ
ンジ2、ボディ3およびカバー4を積み重ね、それらを
複数のボルト6で締め付けてギヤポンプPを構成するよ
うにしている。
【0003】このようにポンプPを組み付ける過程で
は、ボルト6をカバー4側から挿入するが、その理由は
次のとおりである。すなわち、マウンティングフランジ
2は減速機などに直接固定するので、その固定する面に
ボルトの頭部を出っ張らせるわけにはいかない。しか
し、カバー4側は他の機器と接触させる箇所がないの
で、ボルトの頭部をいくら出っ張らせてもまったく問題
ない。そこで、カバー4側にボルト頭部を位置させるた
めに、そのカバー4側からボルト6を挿入するようにし
ている。
【0004】また、ボルト6を締め付けるときには、図
12のように、作業台1に向かって上から下に力を作用
させる方が、ポンプPの位置決めが簡単であり、しか
も、安定的に力を作用させることができる。以上のよう
な理由から、マウンティングフランジ2を一番下にし
て、作業台1に載せ、一番上のカバー4側からボルト6
を挿入するようにしている。このようにして挿入したボ
ルト6によって、マウンティングフランジ2、ボディ3
およびカバー4を一体化してポンプPを構成するように
している。なお、上記ギヤポンプP内には、図示してい
ないギヤを組み込んでいて、このギヤの駆動軸5をマウ
ンティングフランジ2から突出させている。この突出し
た駆動軸5は、作業台1に形成した孔1aに挿入してい
る。
【0005】上記のようにしてネジ締め作業が終わった
ら、次に、図13に示すシール組み付け作業に移る。な
お、マウンティングフランジ2には、オイルシール7を
組み込むためのシール孔9と、スナップリング8を組み
込むためのスナップリング溝10とを形成している。そ
して、これらシール孔9およびスナップリング溝10に
オイルシール7やスナップリング8を組み付けるときに
は、ギヤポンプPを反転して、マウンティングフランジ
2を上側にする。このようにマウンティングフランジ2
を上側にすれば、オイルシール7やスナップリング8を
上から下に向かって挿入できるので、その作業がやりや
すくなる。
【0006】上記のようにマウンティングフランジ2を
反転させたら、マウンティングフランジ2の上面に圧入
ガイド11をセットする。この圧入ガイド11は、図1
1に示すように上方に向かって径を大きくしたテーパ状
のガイド孔11aを形成している。そして、このガイド
孔11aの軸線と、シール孔9の軸線とを一致させてい
る。
【0007】上記のように圧入ガイド11をセットした
ら、駆動軸5にキャップ治具12をかぶせ、このキャッ
プ治具12にオイルシール7とスナップリング8とを順
番にはめ込む。キャップ治具12は、駆動軸5の外周に
オイルシール7をはめ込むときに、その内周が駆動軸5
のエッジやスプラインなどで傷つかないようにするもの
である。また、キャップ治具12の上端には、先細りの
テーパ面12aを形成し、このテーパ面12aによって
オイルシール7を挿入しやすくするとともに、そのオイ
ルシール7の内周が傷つかないようにしている。
【0008】上記のようにオイルシール7とスナップリ
ング8とをはめ込んだら、キャップ治具12の上から筒
状の圧入部材13をはめ込む。そして、上方に設けた圧
入シリンダ14によってこの圧入部材13を図中下側に
押し、スナップリング8とオイルシール7とを圧入ガイ
ド11のガイド孔11a内に圧入する。スナップリング
8は、ガイド孔11a内に入っていく過程で、その外周
がガイド孔11aに接触する。そして、この状態からさ
らに下がると、スナップリング8の外径は、ガイド孔1
1aによって縮められる。そして、この径を縮められた
スナップリング8は、ガイド孔11aからマウンティン
グフランジ2のシール孔9に入り、また、このスナップ
リング8に押されてオイルシール7もシール孔9に入っ
ていく。
【0009】シール孔9に入ったスナップリング8は、
スナップリング溝10に達すると、縮められていた径が
自らの弾性力で広がる。そのため、このスナップリング
8がスナップリング溝10から抜けなくなり、オイルシ
ール7もシール孔9から抜けなくなる。このようにして
オイルシール7およびスナップリング8の組み付け作業
が完了する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、ボル
ト締め作業時と、シール組み付け作業時とで、ギヤポン
プPを反転させなければならないし、この反転作業を人
手に頼っていた。しかし、ギヤポンプは重量がかさむの
で、その反転作業が大変で作業効率が悪くなるだけでな
く、ややもすると作業者の手首を痛めたりするという問
題があった。そこで、オイルシール等の組み付け作業を
機械によって自動化することも考えられるが、この場合
には、ギヤポンプを反転させる装置と、反転させるだけ
のスペースとが必要となり、装置が大型化したり複雑化
したりするという問題があった。
【0011】いずれにしても、組み付け時に反転作業が
必要で、しかも重量がかさむような場合には、上記した
ギヤポンプと同じような問題が発生する。また、この従
来の組み付け装置では、ギヤの側面をシールするオイル
シールが、正常に組み込まれているかどうかを判断でき
ない。もし、オイルシールの組み付けが悪く、それがギ
ヤにかみ込んだりしていると、ギヤがスムーズに回転し
ない。しかし、ギヤポンプを組み付けてしまうと、オイ
ルシールに組み付け不良があるかどうかを確認できない
という問題があった。この発明の目的は、シール部材お
よびスナップリングを自動的に組み付けることができ、
かつ、オイルシールの組み付け不良をチェックできるシ
ール部材およびスナップリングの組み付け装置を提供す
ることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、ボディに形
成したボディボアに、ドライブギヤおよびドリブンギヤ
を組み込む一方、このボディボアをふさぐカバー部材で
ふさぎ、しかも、ボディボアに組み込んだギヤの側面を
オイルシールでシールしてなり、上記ドライブギヤのギ
ヤ軸を駆動軸としてボディあるいはカバー部材から外方
に突出させるとともに、この駆動軸の周囲にシール孔お
よびスナップリング溝を形成し、このシール孔にオイル
シールを装着し、スナップリング溝にスナップリングを
装着したギヤポンプを組み付ける装置を前提にする。
【0013】上記の装置を前提にしつつ、第1の発明
は、駆動軸の回転トルクを検出して、そのトルクが設定
値以上のときに、ギヤの組み付け不良と診断する組み付
け不良診断機構と、駆動軸を下にしてギヤポンプを保持
する保持機構と、オイルシールおよびスナップリング
を、下向きにした駆動軸の先端から挿入するオイルシー
ルおよびスナップリング組み付け機構と、駆動軸を下に
した状態でギヤポンプをボルト締めするボルト締め機構
とを備え、上記オイルシールおよびスナップリング組み
付け機構は、ギヤポンプの駆動軸側に当接させ、かつ軸
線方向下に向かって広がるテーパ状のガイド孔を形成し
た圧入ガイドと、この圧入ガイドの真下に位置するとと
もに、その軸線を上記ガイド孔の軸線に一致させた筒部
材と、この筒部材の孔に挿入するキャップ治具と、上記
筒部材を上下動させる駆動機構とを備え、上記圧入ガイ
ドは、その上面に位置するガイド孔の最小径を上記シー
ル孔の径とほぼ同じにし、その下面に位置する最大径を
上記スナップリングの外径よりも大きくする一方、上記
筒部材の径は、上記シール孔の内径よりも小さくした点
に特徴を有する。
【0014】そして、ガイド孔の最小径側を上面にした
圧入ガイドを、シール孔を下側にしたギヤポンプの下面
に当接するとともに、これらガイド孔の軸線とシール孔
の軸線とを一致させる。一方、上記圧入ガイドの下方に
設けた筒部材の上端面に、スナップリングとオイルシー
ルとを順に置き、キャップ治具を筒部材の孔に挿入す
る。次に、この筒部材を移動して、その軸線とガイド孔
の軸線とを一致させてからシリンダを作動し、筒部材を
上昇させる。筒部材が上昇すると、キャップ治具にシャ
フトが入り、シャフトのエッジなどがキャップ治具によ
って被われる一方、ガイド孔に筒部材が入っていく。筒
部材がガイド孔に入っていく過程で、ガイド孔によって
スナップリングの外周が押されて縮径され、この縮径し
たスナップリングがガイド孔からシール孔に入る。そし
て、スナップリング溝に達すると、このスナップリング
は拡径し、抜けなくなる。また、このスナップリングに
よってシール部材もシール孔から抜けなくなる。
【0015】第2の発明は、組み付け不良診断機構が、
駆動軸に回転トルクを伝達する伝達手段と、この伝達手
段を回転させる回転手段と、この回転手段が所定の回転
トルクを伝達手段に作用させたとき、この伝達手段が回
転するかしないかを検出する検出器とを備え、この検出
器は、伝達手段が回転したときに正常と判断し、それが
回転しないとき異常と判断する構成にした点に特徴を有
する。
【0016】
【発明の実施の形態】図1〜9に示した実施例について
説明する。この実施例のギヤポンプPは、ボディ3の一
方の側をマウンティングフランジ2でふさぎ、他方の側
をカバー4でふさいでいる。なお、このギヤポンプPは
概略を示したもので、特に、マウンティングフランジ2
は、この発明の要部となる部分を強調して表している。
このようにしたギヤポンプPのマウンティングフランジ
2は、従来と同様に、駆動軸5の周囲にシール孔9を形
成するとともに、このシール孔9の底部より少し離れた
箇所にスナップリング溝10を形成している。このよう
にしたギヤポンプは、図示していない支持機構で、その
駆動軸5をした向きにして保持される。また、図1(b)
に示すテーブル16には、この発明の筒部材に相当する
圧入ブロック17を固定している。この圧入ブロック1
7の外径は、図1(a)に示すシール孔9の内径よりもわ
ずかに小さくし、この圧入ブロック17がシール孔9に
入ったり出たりできるようにしている。さらに、テーブ
ル16には、この発明の駆動機構に相当するシリンダ1
5のロッド15aを固定していて、このシリンダ15の
作動によって、テーブル16とともに圧入ブロック17
が上昇したり下降したりする。
【0017】上記圧入ブロック17には軸線に沿った孔
18を形成するとともに、この孔18には、可動台20
と、この可動台20を支えるスプリング21とを設けて
いる。そして、この圧入ブロック17の孔18内に、図
3に示すようなキャップ治具19を挿入したとき、上記
可動台20とスプリング21とでこのキャップ治具19
を支えるようにしている。
【0018】上記キャップ治具19は、図1(a)に示す
駆動軸5の外周に、オイルシール7をはめ込むときに、
その内周が駆動軸5のエッジやスプラインなどで傷つか
ないようにするためのものである。また、このキャップ
治具19の挿入方向の先端には、先細りにしたテーパ面
19aを形成するとともに、このこのテーパ面19aよ
りも図中上側に、環状凹部30を形成している。さら
に、この環状凹部30の上下にもテーパ面30a、30
bを形成し、この環状凹部30の断面形状が皿状になる
ようにしている。したがって、オイルシール7がこの環
状凹部30をスムーズに通過するとともに、そのオイル
シール7の内周も傷つかない。
【0019】一方、圧入ブロック17の上端面17aに
は、C型の凸部22を形成している。この凸部22の外
周には、図9(b)に示すようなスナップリング8を置く
ようにしている。そして、凸部22の外径は、スナップ
リング8の内径よりも小さく設定し、上記上端面17a
にスナップリング8を置いたとき、図2(b)に示すよう
に、凸部22とスナップリング8の内径との間にすき間
Lができるようにしている。このようにすき間Lを形成
したのは、そのすき間L分だけ、スナップリング8を径
方向に縮められるようにするためである。また、このす
き間Lは、スナップリング8が縮まったとき、そのリン
グ8の外径が後で説明するシール孔よりも小さくなるだ
けの間隔を保持している。
【0020】また、圧入ブロック17の側面には、小孔
23を形成し、この小孔23にピン25を挿入してい
る。このピン25は、小シリンダ24のロッド24aに
固定されていて、小シリンダ24の作動によって小孔2
3内を移動し、その先端を孔18に入れたり孔18から
出したりできる。また、上記小シリンダ24は、支柱2
6を介してテーブル16に固定され、テーブル16と一
体に移動する。
【0021】さらに、テーブル16は、図示していない
移動装置によって、図4に示すようにマウンティングフ
ランジ2の下すなわちこのマウンティングフランジ2を
支える図示していない支持機構の真下に位置したり、そ
の真下から退避したりできるようにしている。
【0022】上記マウンティングフランジ2の下面2a
には、圧入ガイド11を当接させるようにしている。こ
の圧入ガイド11は、下方に向かって径を大きくしたテ
ーパ状のガイド孔27と、このガイド孔27の上側に連
続する最小径部28とからなり、最小径部28はマウン
ティングフランジ2のシール孔9の径よりもわずかに小
さくしている。また、このガイド孔27の最大径は、上
記スナップリング8の外径よりも十分大きくしている。
【0023】なお、図示するようにマウンティングフラ
ンジ2の下面とガイド部材11の上面とを合わせたと
き、マウンティングフランジ2に形成したシール孔9の
軸線とガイド部材11に形成したガイド孔27の軸線と
が一致するようにしている。また、圧入ガイド11は、
図示していない装置によって移動可能で、上記支持機構
に保持されたマウンティングフランジ2の真下に位置し
たり、そこから退避したりできるようにしている。そし
て、マウンティングフランジ2の真下にあるときには、
この圧入ガイド11を、図1に示すように、マウンティ
ングフランジ2にぴったりと接触した状態を保てるよう
にしている。
【0024】次に、上記した組み付け機構の作用を具体
的に説明する。図2に示すように、圧入ブロック17の
上端面17aに、スナップリング8とオイルシール7と
を下から順に置く。このとき、スナップリング8の内周
と凸部22との間にすき間Lができるので、スナップリ
ング8が多少ガタつく。しかし、多少ガタついたとして
も、スナップリング8は凸部22によってある程度セン
タリングされる。このようにスナップリング8とオイル
シール7とをセットしたら、図3に示すように、把持部
材29によってキャップ治具19を圧入ブロック17の
孔18に挿入する。このようにすれば、キャップ治具1
9がスナップリング8とオイルシール7とを貫通し、こ
のキャップ治具19によってオイルシール7がセンタリ
ングされる。
【0025】また、キャップ治具19の先端には先細り
のテーパ面19aを形成するとともに、環状凹部30の
両側には互いに向き合うテーパ面30a、30bを形成
しているので、これらテーパ面19a、30a、30b
によって、オイルシール7の内面は傷つかずに、スムー
ズに相対移動する。
【0026】上記のようにキャップ治具19を孔18に
挿入したら、図示していない移動装置によってテーブル
16を移動して、圧入ブロック17を、図4に示すよう
に圧入ガイド11の真下にセットする。このように両者
をセットしたら、シリンダ15を作動して、テーブル1
6を上昇する。テーブル16の上昇にともなって圧入ブ
ロック17も上昇し、その上端面17aが圧入ガイド1
1のガイド孔27に入っていく。また、このとき、キャ
ップ治具19に駆動軸5が入り込み、この駆動軸5のエ
ッジやスプラインなどがキャップ治具19によって被わ
れる。
【0027】圧入ブロック17がガイド孔27に入って
いくと、図5に示すようにガイド孔27にスナップリン
グ8の外周が接触するが、この状態からさらに圧入ブロ
ック17を上昇すると、スナップリング8の外周がガイ
ド孔27に押しつけられる。このガイド孔27は、テー
パ状になっているので、スナップリング8には径方向の
力が作用する。したがって、スナップリング8の径が縮
まりながら、センタリングされる。また、このように径
が縮まったスナップリング8は、圧入ブロック17の上
端面17aとともに最小径部28に入っていく。そし
て、このスナップリング8が最小径部28を介してシー
ル孔9に入っていけば、オイルシール7もこのスナップ
リング8に押されてシール孔9に入っていく。
【0028】圧入ブロック17がさらに上昇すると、図
6に示すように、オイルシール7がシール孔9の上部9
aに当たり、スナップリング8が、スナップリング溝1
0に達する。スナップリング8が、スナップリング溝1
0に達すると、自らの弾性で径が広がり、スナップリン
グ溝10にぴったりと組み込まれる。このようにしてス
ナップリング溝10に組み込まれたスナップリング8に
よって、オイルシール7もシール孔9から抜けなくな
る。このようにして、オイルシール7とスナップリング
8との組み付けが完了する。
【0029】なお、圧入ブロック17が上昇すれば、駆
動軸5の先端がキャップ治具19の内側に出っ張った環
状凹部30に当たる。そのため、その時点でキャップ治
具19の上昇が止まり、それ以降はキャップ治具19が
可動台20を押し、スプリング21が縮まることにな
る。
【0030】オイルシール7およびスナップリング8の
組み付けが完了したら、図7に示すように、小シリンダ
24を作動して、ピン25を孔18内に突出させ、その
先端をキャップ治具19に形成した環状凹部30に挿入
する。次に、シリンダ15を収縮して、圧入ブロック1
7が下降すると、図8(b)に示すように圧入ブロック1
7とともにキャップ治具19も一体的に下降する。この
ようにすれば、キャップ治具19を駆動軸5から確実に
取り外すことができる。
【0031】上記のように取り外したキャップ治具19
は、環状凹部30からピン25を抜き、スプリング21
のバネ力でその一端を孔18から突出させる。そして、
この突出した一端を把持部材29でつかんで引き抜き、
所定の位置に移動して、次の組み付けに備えて待機させ
る。このようにすれば、一つのキャップ治具19を何度
も使うことができる。
【0032】上記のようにこの実施例では、オイルシー
ル7とスナップリング8とを、下から組み付けられるよ
うにしているので、上にしたカバー側からボルト6を締
め付けたとしても、オイルシール7およびスナップリン
グ8の組み付け時に、ギヤポンプPを反転させなくても
よい。ギヤポンプPを反転する必要がなくなくなるの
で、その分、作業効率もよくなる。また、ギヤポンプP
を反転する装置もいらなくなるので、装置全体も小型化
できる。
【0033】なお、この実施例では、圧入ブロック11
の上端面17aに、C形の凸部22を形成しているが、
この凸部22の形状はC形に限らない。圧入ブロック1
7の上端面17aにスナップリング8を置いたとき、こ
のスナップリング8を縮径でき、かつ、縮径したスナッ
プリングの外径がシール孔9よりも小さくできるなら、
凸部22はどのような形状でもよい。そして、スナップ
リング8をある程度センタリングして上端面17aに置
くことができれば、この凸部22はなくてもよい。
【0034】
【発明の効果】第1の発明は、上にしたカバー側からボ
ルト締め作業をするとともに、このカバーとは反対側の
マウンティングフランジにオイルシールやスナップリン
グを組み付けるときにも、そのギヤポンプを反転せずに
オイルシールおよびスナップリングを組み付けることが
できる。したがって、反転作業を人手に頼っていた従来
とは異なり、その作業能率が向上するとともに、作業者
が、反転作業のために手首を痛めるようなこともなくな
る。また、ボディを反転する装置がいらなくなる分、装
置を小型化できるし、それを反転させるための制御機構
も不要になるので、全体的に装置を簡素化して、コスト
ダウンさせることができる。
【0035】第2の発明によれば、オイルシールの組み
付け不良を確実に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の断面図であり、(a)はマウ
ンティングフランジに圧入ガイドを当接した状態を示す
図であり、(b)はオイルシールおよびスナップリングを
セットする前の圧入ブロックの図である。
【図2】この発明の実施例の断面図であり、(a)はマウ
ンティングフランジに圧入ガイドを当接した状態を示す
図であり、(b)はオイルシールとスナップリングとをセ
ットした状態を示す図である。
【図3】この発明の実施例の断面図であり、(a)はマウ
ンティングフランジに圧入ガイドを当接した状態を示す
図であり、(b)はキャップ治具を挿入した状態を示す図
である。
【図4】この発明の実施例の断面図であり、(a)はマウ
ンティングフランジに圧入ガイドを当接した状態を示す
図であり、(b)は圧入ブロックをマウンティングフラン
ジの真下に移動した状態を示す図である。
【図5】この発明の実施例の断面図であり、スナップリ
ングの外周がガイド孔に接触した状態を示す図である。
【図6】この発明の実施例の断面図であり、オイルシー
ルとスナップリングとの組み付が完了した状態を示す図
である。
【図7】この発明の実施例の断面図であり、ピンをキャ
ップ治具の環状凹部に挿入した状態を示す図である。
【図8】この発明の実施例の断面図であり、(a)はマウ
ンティングフランジにオイルシールおよびスナップリン
グを組み付けた状態を示す図であり、(b)は圧入ブロッ
クを下げてマウンティングフランジおよび圧入ガイドか
ら圧入ブロックを抜いた状態を示す図である。
【図9】この発明の圧入ブロックの上端面を上から見た
図であり、(a)はなにも置いていない状態を示す図で、
(B)はスナップリングをセットした状態を示す図で、(c)
はスナップリングとオイルシールとをセットした状態を
示す図である。
【図10】この発明の組み付け不良診断機構を示す全体
図である。
【図11】組み付け不良診断機構の回路図である。
【図12】従来のギヤポンプを示す図であり、ボルトを
組み付けるときの状態を示す図である。
【図13】従来のギヤポンプを示す図であり、オイルシ
ールおよびスナップリングを組み付けるときの状態を示
す図である。
【符号の説明】
2 マウンティングフランジ 3 ボディ 4 カバー 5 駆動軸 7 オイルシール 8 スナップリング 9 シール孔 10 スナップリング溝 11 圧入ガイド 11aガイド孔 17 圧入ブロック 18 孔 21 スプリング 31 ボディ 33 ボディボア 34 ドライブギヤ 35 ドリブンギヤ 37 オイルシール 39 駆動軸 40 伝達手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボディに形成したボディボアに、ドライ
    ブギヤおよびドリブンギヤを組み込む一方、このボディ
    ボアをふさぐカバー部材でふさぎ、しかも、ボディボア
    に組み込んだギヤの側面をオイルシールでシールしてな
    り、上記ドライブギヤのギヤ軸を駆動軸としてボディあ
    るいはカバー部材から外方に突出させるとともに、この
    駆動軸の周囲にシール孔およびスナップリング溝を形成
    し、このシール孔にオイルシールを装着し、スナップリ
    ング溝にスナップリングを装着したギヤポンプを組み付
    ける装置において、上記駆動軸の回転トルクを検出し
    て、そのトルクが設定値以上のときに、ギヤの組み付け
    不良と診断する組み付け不良診断機構と、駆動軸を下に
    してギヤポンプを支持する支持機構と、オイルシールお
    よびスナップリングを、下向きにした駆動軸の先端から
    挿入するオイルシールおよびスナップリング組み付け機
    構と、駆動軸を下にした状態でギヤポンプをボルト締め
    するボルト締め機構とを備え、上記オイルシールおよび
    スナップリング組み付け機構は、ギヤポンプの駆動軸側
    に当接させ、かつ軸線方向下に向かって広がるテーパ状
    のガイド孔を形成した圧入ガイドと、この圧入ガイドの
    真下に位置するとともに、その軸線を上記ガイド孔の軸
    線に一致させた筒部材と、この筒部材の孔に挿入するキ
    ャップ治具と、上記筒部材を上下動させる駆動機構とを
    備え、上記圧入ガイドは、その上面に位置するガイド孔
    の最小径を上記シール孔の径とほぼ同じにし、その下面
    に位置する最大径を上記スナップリングの外径よりも大
    きくする一方、上記筒部材の径は、上記シール孔の内径
    よりも小さくしたギヤポンプの組み付け装置。
  2. 【請求項2】 組み付け不良診断機構は、駆動軸に回転
    トルクを伝達する伝達手段と、この伝達手段を回転させ
    る回転手段と、この回転手段が所定の回転トルクを伝達
    手段に作用させたとき、この伝達手段が回転するかしな
    いかを検出する検出器とを備え、この検出器は、伝達手
    段が回転したときに正常と判断し、それが回転しないと
    き異常と判断する構成にした請求項1記載のギヤポンプ
    の組み付け装置。
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