JP2510769Y2 - 線状溝加工機 - Google Patents

線状溝加工機

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JP2510769Y2
JP2510769Y2 JP316890U JP316890U JP2510769Y2 JP 2510769 Y2 JP2510769 Y2 JP 2510769Y2 JP 316890 U JP316890 U JP 316890U JP 316890 U JP316890 U JP 316890U JP 2510769 Y2 JP2510769 Y2 JP 2510769Y2
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axis
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富夫 徳元
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、線状溝加工機に関する。
(従来の技術) 近年、例えばプレスブレーキで折曲げ加工を行う際、
容易かつ高精度の曲げを行うため、曲げ線に沿って、例
えば断面がV字形状となる線状の溝を予め加工しておく
ことが行われるようになってきた。
この種線状溝を加工する線状溝加工機は、一般に、加
工線に沿ってバイトなど切削工具を移動させる工具駆動
手段と、前記加工線に対しワーク位置決めを行うワーク
位置決め装置とで構成されており、前記ワーク位置決め
装置で位置決めされたワークに対し前記工具で線状溝の
加工を行うようになっている。したがって、前記ワーク
位置決め装置でワークを所定の位置に位置決めし切削を
行うことにより、一本のまたは複数本の線状溝の加工が
行える。
従来の線状溝加工機のワーク位置決め装置は、加工線
に対して接近離反されるストレッチにワークを把持する
ワーククランプ装置を複数設けて構成され、これが機械
の前方または後方に一つ配置されている。
ところが、例えば短冊状のワークを加工する場合、長
手方向は加工線に沿って加工する場合はほとんど問題な
いが、ワークと切削工具との間の摩擦係数は大であるた
め、ワークの幅方向を加工線に合わせて幅方向の加工を
行う場合、例えばクランプ力に加えて固定具を用いて固
定したとしても、固定の幅が短いため切削摩擦によって
ワークが滑ってしまうという問題点がある。
そこで従来は、ワーク固定力を増すために、クランプ
装置の配置を考慮したり、押し治具を種々提案してい
た。
また、加工線と平行に複数のワーククランプ装置を備
え両ワーククランプ装置で把持した横長状のワークを前
記加工線に対して接近・離反させるY軸位置決め装置
と、前記加工線と直交する方向に複数のワーククランプ
装置を備え両ワーククランプ装置で把持した縦長状のワ
ークを前記加工線に対して接近・離反させるY軸位置決
め装置を設け、縦長状のワークに対しては前記Y軸位置
決め装置を退避させて前記V軸位置決め装置で加工する
ことも提案されている。
ただし、このY軸及びV軸位置決め装置は同一高さに
あり、両位置決め装置の干渉を防止するためには、V軸
位置決め装置をY軸位置決め装置の側面側である程度離
して移動させなければならず、V軸位置決め装置で把持
したワークがY軸位置決め装置のワーククランプ装置に
干渉する恐れがあるため、ワークの加工幅に自ずと限界
が生ずることになる。
そこで、従来は、上記の如きY軸及びV軸位置決め装
置を用いた線状溝加工機にあっては、例えばワーク幅に
応じて次のように溝位置(位置決め装置の移動量)の加
工スペックを定め、このスペック内で加工するよう指定
されていた。
ワーク幅100mm以下…0〜9999mm ワーク幅100mm以上…0〜 800mm ただし、このスペックは、シリーズ化された機械に応
じて異なる値となる。
よって、オペレータは、このようなスペックを機械に
応じて参照し、幅が100m以下のワークに対しては、溝加
工位置を9999mmまでの範囲で指令し、100mm〜500mmのワ
ークに対しては、800mmまでの範囲で指令するようにし
ていた。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記の如き従来よりの線状溝加工機に
あっては、上記の如き加工スペックを参照して加工範囲
を定めなければならず、指令値を誤って加工可能範囲を
越えて溝位置を指定してしまった場合には、ワークとY
軸位置決め装置のワーククランプ装置が干渉してしまう
という問題点があった。
そこで、本考案は、加工線に平行に複数のワーククラ
ンプ装置を備えたY軸位置決め装置及び加工線と直交す
る方向に複数のワーククランプ装置を備えたV軸位置決
め装置を備えた線状溝加工機において、V軸位置決め装
置を用いて縦長状のワークを加工する場合、ワーク幅に
対する溝位置指定を誤ってもワークとY軸位置決め装置
のワーククランプ装置とが干渉することがない線状溝加
工機を提供すること目的とする。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 上記課題を解決するための本考案は、その概要を第1
図に示すように、平板状のワークWに線状溝を加工する
線状溝加工機において、加工線BL上で移動される切削工
具Tにより前記線状溝を加工する工具駆動手段C1を設
け、前記加工線BL1と平行に複数のワーククランプ装置C
LPYを備え両ワーククランプ装置CLPYで把持した横長状
のワークを前記加工線BLに対して接近・離反させるY軸
位置決め装置POSYを設け、前記加工線BLと直交する方向
に複数のワーククランプ装置CLPVを備え両ワーククラン
プ装置CLPVで把持した縦長状のワークWを前記加工線BL
に対して接近・離反させるV軸位置決め装置POSVを設
け、前記Y軸位置決め装置POSYを退避させて前記V軸位
置決め装置POSVで縦長状のワークWを加工するとき該縦
長状のワークWの幅が所定値以上であることを検出する
ワークW幅検出センサSを設け、軸選択手段C2により前
記V軸位置決め装置POSVが選択され、かつ加工指令手段
C3により加工すべき縦長状のワークW幅が前記所定値内
であることを条件とする加工指令に対し前記ワーク幅検
出センサSがオンである場合には加工ワークWが前記Y
軸位置決め装置POSYと干渉すると判断して軸駆動手段C4
に加工禁止を出力する加工禁止手段C5を設けたことを特
徴とする。
(作用) 本考案の線状溝加工機では、2つのワーク位置決め装
置POSY,POSVを設けたので、各位置決め装置POSY,POSVを
ワーク形状に応じて使い分けることができる。したがっ
て、ワーク形状に応じワークの把持及び固定方式を検討
してワークWと切削工具Tとが滑らない方のワーク位置
決め装置を使用することができる。
また、前記Y軸位置決め装置POSYを退避させて前記V
軸位置決め装置POSVで縦長状のワークWを加工するとき
該縦長状のワークWの幅が所定値以上であることを検出
ワークW幅検出センサSを設け、軸選択手段C2により前
記V軸位置決め装置POSVが選択され、かつ加工指令手段
C3により加工すべき縦長状のワークWの幅が前記所定値
内であることを条件とする加工指令に対し前記ワーク幅
検出センサSがオンである場合には加工ワークWが前記
Y軸位置決め装置POSYと干渉すると判断して軸駆動手段
C4に加工禁止を出力する加工禁止手段C5を設けたので、
V軸位置決め装置の使用に際し、例え指令値を誤って
も、ワークとY軸位置決め装置POSY(ストレッチやワー
ククランプ装置CLPY)とが干渉することはない。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第2図および第3図を参照すると、V字形状溝加工機
1は左右方向(X軸方向)に比較的長く延伸した箱状の
下部フレーム3を備えており、この下部フレーム3の左
右両側部にはそれぞれ左右の側板5が立設してある。左
右の側板5の上部は、上部フレーム7によって一体的に
連結されている。
加工すべき板状のワークWを支持するために、下部フ
レーム3上には加工テーブル9が取付けてあり、この加
工テーブル9の前方には、ワークWの前方側を支持する
ためのフロントテーブル11が設けられており、このフロ
ントテーブル11は下端に車輪13を備えた支柱15で左右方
向へ移動自在となっている。
さらに、下部フレーム3の後側には適宜間隔で複数の
ブラケット17が取付けてある。各ブラケット17の上部に
は、前記加工テーブル9に近接した位置まで延伸したガ
イドレール19が布設してあり、このガイドレール19に
は、ワークWを把持し前後方向(Y軸方向)に位置決め
するためのY軸位置決め装置POSYが設けられている。
すなわち、前記ブラケット17のうち中間部分の2枚の
ブラケットの上方にはそれぞれギヤボックス21が配設さ
れ、これらのギヤボックス21に対応する前方側のそれぞ
れの軸受23との間にボールねじ25がそれぞれ回転自在に
軸支されている。両ギヤボックス21には両ボールねじ25
を連動回転させるように適宜の連結機構が組み込まれて
いる。また、ボールねじ25の後端にはプーリ27が固定さ
れ、このプーリ27は前記ブラケット17に固定されたサー
ボモータMyにタイミングベルト29を介して回転可能に接
続されている。
さらに前記ガイドレール19には、複数のワーククラン
プ装置31を備えたストレッチ33が前後方向に移動可能に
支承され、このストレッチ33の下方には、前記ボールね
じ25と螺合されるナット部材35が取付けられている。
したがって、サーボモータMyを駆動しボールねじ25を
適宜方向へ回転することにより、ストレッチ33をY軸方
向へ移動させることができる。言い換えれば、ワークク
ランプ装置31で把持したワークWをY軸上で任意の位置
に位置決めすることができる。
上記Y軸位置決め装置POSYで位置決めされたワークW
の上面にV字形状の溝を加工するために、前記加工テー
ブル9の上方位置には、切削工具37を備えたスライダー
39を上下方向(Z軸方向)に位置調整自在、かつ左右方
向へ移動自在とするZ軸及びX軸位置決め装置が設けら
れている。
より詳細には、前記上部フレーム7には左右方向に延
伸したガイドレール41が取付けてあり、このガイドレー
ル41に前記スライダー39を上下移動自在に支持した状態
でX軸方向に移動するカッティングヘッド43が支承され
ている。カッティングヘッド43をX軸方向に移動するた
めに、左右の側板5の間には、ガイドレール41と平行な
ボールねじ45が設けられている。このボールねじ45は、
図示しないサーボモータMxと適宜の減速機構を介して接
続され、カッティングヘッド43の内部に備えたナット部
材(図示せず)と螺合させている。したがって、前記サ
ーボモータMxを駆動することによりカッティングヘッド
43を任意のX軸位置に任意の速度で移動させることがで
きる。
また、前記スライダー39の上部には、上端部を適宜ギ
ヤを介して該スライダー39に対して固定のサーボモータ
Mzに接続し、その中間部を前記カッティングヘッド43に
固定された軸受部材47に螺合させたボールねじ49が回動
自在に支承されている。したがって、サーボモータMzを
駆動することにより、下端に切削工具37を備えたスライ
ダー39を任意の高さに任意の速度で上下動させることが
できる。
前記切削工具37は、本実施例においては5本のバイト
51とこれらバイト51を一体的に結合するバイトホルダ53
より構成されている。バイト51の先端部はX軸方向から
見てV字形状に形成してある。上記各バイト51は、バイ
トホルダ53に着脱自在かつ位置調節自在に取付けてあ
る。本実施例においては、ワークWの上面にV字形状の
溝を形成するとき、先行するバイトよりも後続のバイト
の方で深く切削するように、後方側程下側へ突出してあ
る。したがって、ワークWに溝加工を行なうとき、各バ
イト51に作用する抵抗はそれぞれ小さなものとなる。ま
た、スライダー39の1ストローク動作でもって荒切削か
ら精切削の加工ができる。
前記Y軸位置決め装置POSYによるワークWの位置決め
後、ワークWを加工テーブル9に強固に固定するため
に、前記上部フレーム7の下部には固定クランプ装置55
が設けられている。また、この固定クランプ装置55に
は、この動作を検出し、ワークWを押え込んだ状態でワ
ークWの厚みtを検出する板厚検出器(図示省略)が付
属されている。
したがって、固定クランプ装置55を例えば油圧シリン
ダで作動させ、この固定クランプ装置55のアーム先端部
をワークWの上面に押圧することにより、加工テーブル
9の上面側でワークWを強固に固定することができる。
また、ワークWを押圧した状態で板厚tを検出できる。
前記ボールねじ45が自重によって撓むのを防ぐため、
通常は前記ボールねじ45を下方側から支持すると共に、
スライダー39の通過時は、後方側へ後退してスライダー
39との干渉を避けるねじ支持装置57が左右方向に適宜間
隔で複数設けられている。
上記構成により、X軸位置決め装置で位置決めされ、
固定クランプ装置55で固定されたワークWに対しスライ
ダー39の高さ位置を調整した上で、適宜スライダー39の
高さ制御を行いつつカッティングヘッド43をX軸方向に
移動せしめることにより、バイト51でワークWにV字形
状の溝加工が行なわれることとなる。
第4図および第5図に機械右側面側から見た平面図
(第4図は第5図に対し、若干終小して示してある)及
びその正面図として示されるように、加工テーブル9の
右方にはフロントクランプ装置59が設けられている。ま
た、フロントテーブル11の右方には3個のクランプ装置
61を備えたV軸 位置決め装置POSVが前記Y軸と平行なV軸方向へ移動自
在に設けられている。
このV軸位置決め装置POSVは、前記Y軸位置決め装置
POSYと同方向に制御され、ワーク形状に応じていずれか
一方が選択されて利用されるものである。具体的には左
右方向に長いワークではY軸位置決め装置POSYが利用さ
れ、前後方向に長いワークではV軸位置決め装置POSVが
利用される。
まず、前記フロントクランプ装置59の具体的な構成は
第6図および第7図に示されている。すなわち、加工テ
ーブル9の上方にはクランププレート67が設けられてお
り、このクランププレート67は、その内部に形成された
長孔67H内でピン69により支持部材71に枢支されてい
る。この支持部材71は複数のボルト73で前記加工テーブ
ル9に取付けられている。
前記クランププレート67の先端下部にはクランプジョ
ー75が複数のボルト77で取付けられている。クランププ
レート67の後端にはピン79でピストンロッド81の先端が
枢支されている。このピストンロッド81を装着したエア
シリンダ83が前記加工テーブル9の側壁に取付けられて
いる。また、加工テーブル9には近接スイッチ85が設け
られていて、クランププレート67の上下動作を検出する
ことによりフロントクランプ装置59にワークWがクラン
プされたか、アンクランプされたかを検出するようにな
っている。
上記構成により、第6図に示されているように、ワー
クWの端部をクランプジョー75と加工テーブル9との間
に入れ、ワーク先端を支持部材71の側壁に突当てた後、
エアシリンダ83を作動させると、ピストンロッド81が上
昇する。ピストンロッド81が上昇すると、第6図に2点
鎖線で示した如く、クランププレート6の後端が上昇す
る。そうすると、クランププレート67の先端が下降し、
クランプジョー75でワークWを押圧し前記ワークWがク
ランプされることとなる。
ワークWをクランプジョー75からアンクランプするに
は、ピストンロッド81を下降せしめることによって行な
われる。
次に、再度第4図及び第5図で、前記V軸位置決め装
置POSVの詳細を示す。すなわち、フロントテーブル11の
右側の上部にはV軸方向へ延伸したガイドレール87が設
けられており、このガイドレール87には複数のガイド部
材89が前後方向に移動可能に装着されている。このガイ
ド部材89は支持プレート91に一体化されている。この支
持プレート91上には適宜な間隔で3個のクランプ装置61
が取付けられている。
一方、前記フロントテーブル11の右側面には、ガイド
レール87に沿ってボールねじ93が設けられており、この
ボールねじ93はフロントテーブル11に取付けられた軸受
装置95,97で回転自在に支承されている。
前記ボールねじ93にはナット部材99が螺合され、この
ナット部材99が前記支持プレート91の内側面に取付けら
れている。前記ボールねじ93の一端にはプーリ101が装
着され、また前記フロントテーブル11の下部にはサーボ
モータ103(My)が取付けられている。このサーボモー
タ103の後部にはボールねじ93の回転を検出するエンコ
ーダ105が設けられ、サーボモータ103の出力軸にはプー
リ107が装着されている。また、このプーリ107及び前記
プーリ101にはタイミングベルト109が巻回されている。
上記構成により、サーボモータ103を駆動すると、プ
ーリ107、ベルト109、プーリ101を介してボールねじ93
が回転される。ボールねじ93にはナット部材99が螺合さ
れているから、ナット部材99を介して支持プレート91が
V軸方向に移動されることになる。
第8図に示されているように、前記支持プレート91上
にはエアシリンダ111が設けられており、このエアシリ
ンダ111には第8図において紙面に対し直交する方向へ
移動自在なピストンロッド113が装着されている。この
ピストンロッド113の先端にはピン115を介してクランプ
プレート117の一端が枢支されている。
このクランププレート117の他端にはクランプジョウ
ー119が取付けられており、このクランプジョー119の両
側には回転自在のガイドローラ121A,121Bが設けられて
いる。このガイドローラ121A,121Bは支持ブロック123で
支持されている。
上記構成により、エアシリンダ111を作動させると、
ピストンロッド113が上昇してクランププレート117がピ
ン125を支点として回動しクランプジョー119が下方へ下
降してワークWをクランプすることになる。
また、第4図に示すように前記加工テーブル9側の端
部には支持ブロック127が設けられていて、この支持ブ
ロック127には回転自在な固定ガイドローラ129が装着さ
れている。この固定ガイドローラ129は前記ガイドロー
ラ121A,121BとV軸方向に対し同一線上に設けられてい
る。前記クランプ装置61の各エアシリンダ111は支持プ
レート91に取付けられたマニホールドMに適宜配管によ
り接続されている。而して、マニホールドMから配管に
より各エアシリンダ111にエアが送られて、各エアシリ
ンダ111が作動し、クランプ装置61の開閉制御が為され
る。
さらに、前記フロントテーブル11の右方には、前記Y
軸またはV軸のワーク位置決め装置POSY,POSVを用いて
の加工に当り、それぞれのワークWの原点位置決めを行
うためのロケートピン131が設けられている。より詳細
には第7図に示されているように、ロケートピン131の
下端がピストンロッド133の先端に取付けられており、
このピストンロッド133はエアシリンダ135に装着されて
いる。このエアシリンダ135は前記フロントテーブル11
の一部であるフレーム11Fにブラケット137を介して取付
けられている。
上記構成により、エアシリンダ135を作動させると、
ピストンロッド133が上昇してロケートピン131がフロン
トテーブル11の表面より突出して、ワークWをロケート
ピン131に突当てることによりワークWの位置決めを行
なうことができる。
ロケートピン131の作用について示すと、まずY軸位
置決め装置POSYを用いてのワーク原点位置決めでは、第
4図において、ワーク前方側を第3図に示すY軸位置決
め装置POSYのワーククランプ装置31に押付けた状態で右
端側をロケートピン131に当てるようにする。
また、V軸位置決め装置POSVを用いてのワーク原点位
置決めでは、V軸方向に長いワークWの右側部を前記ク
ランプ装置61に押し付けた状態で前端側をロケートピン
131に当てるようにする。その後、クランプ装置61のエ
アシリンダ111を作動させワークWを固定後、ロケート
ピン131を没として、次いでV軸位置決め装置POSVでワ
ークWの加工位置を加工線BLに合わせ、その後フロント
クランプ装置59でワーク固定を行って加工開始する。
なお、前記フロントテーブル11上には、適宜な間隔で
3個の補助クランプ装置65が設けられている。より詳細
には、第9図、第10図および第11図に示されているよう
に、フロントテーブル11にはX軸方向にT字溝11Tが形
成されており、このT字溝11TにはT字形状の係合ブロ
ック137が係合されている。各係合ブロック137にはクラ
ンプボルト139のねじ部が螺合されており、クランプ本
体141のフランジ部141Fに一体化されている。また、ク
ランプボルト139の上部はクランプレバー143に取付けら
れている。
上記構成により、クランプレバー143を第11図におい
て時計回りに約90度回動させると、クランプ本体141の
フランジ部141Fがフロントテーブル11の表面より離れて
フロントテーブル11に対してアンクランプ状態となる。
アンクランプ状態においてクランプ本体141をX軸方向
へ移動させることができる。また、不要のときにはアン
クランプ状態として、第11図において右方へ移動させ、
フロントテーブル11より取り外すことができる。
また、クランプレバー143を第11図の状態にすると、
クランプ本体141がフロントテーブル11に対してクラン
プされて適宜の位置にて固定されることになる。
さらに、前記クランプ本体141内には第9図に示すご
とく、ピストン145が装着されている。このピストン145
とクランプ本体141の上部プレート147との間には下方へ
付勢したスプリング149が介在されている。
前記ピストン145の下端にはピストンロッド151が一体
化されており、ピストンロッド151の下端にはピン153で
クランププレート155の下部に枢支されている。
このクランププレート155の前側寄りの部分はピン157
でクランプ本体141の前部に枢支されている。クランプ
プレート155の先端下部にはワークWの表面を傷付けな
いようにウレタンなどのパッド159が取付けられてい
る。
前記ピストン145とクランプ本体141とで形成されたシ
リンダ室161に連通されたエア通路163がクランプ本体14
1内に設けられており、このエア通路163には第11図に示
したごとく、フレキシブルな配管165を経て図示省略の
エア源に接続されている。
上記構成により、エアシリンダを作動させて図示省略
の駆動源から配管165、エア通路163を経てシリンダ室16
1にエアが供給されてピストン145が上昇すると、ピスト
ンロッド151を介してクランププレート155の後部がピン
157を支点として回動する。その結果、ワークWの端面
をクランプ本体141の先端に突当てた状態でクランププ
レート155の先端が押圧されてワークWがクランプされ
ることになる。また、シリンダ室161からエアを抜くこ
とにより、スプリング149の付勢力でクランププレート1
55が下降してアンクランプされることになる。
この補助クランプ装置65は第4図に破線で示されるよ
うな幅の狭い短ざく状のワークWを加工する際のワーク
固定用具として用いられるものである。V軸位置決め装
置POSVによりワーク位置決め移動する場合には、該ワー
クWに対してアンクランプ状態とされる。
このように、幅狭のワークWにV字形状の溝加工を行
なう場合に、この補助クランプ装置65でワークの端面を
クランプすることにより、バイト51で溝加工する際の切
削抵抗により滑ることがなくなるから、作業能率の低下
を防止することができる。
一方、第4図の右方に示すように、前記加工線BLの後
方側で前記V軸位置決め装置POSVの通過位置には、従来
例で示したスペックで規定される最小溝位置を規定する
距離より内側で、ロケートピン129より縦長状に設定さ
れたワークがスペックで定める境界幅L0より大であるこ
とを検出するセンサSが設けられている。このセンサS
は、V軸位置決め装置POSVにより移動されるワークWが
第4図において右方側に移動されたとき、その幅が前記
境界幅L0以上であることを検出するものである。その作
用については第14図以下説明する。
上記構成により、ワークWの形状により、Y軸位置決
め装置POSYまたはY軸位置決め装置POSVが選択され、V
字形状溝加工が行われることになる。
例えば、一般には、Y軸位置決め装置POSYが選択さ
れ、第3図に示すワーククランプ装置31でワークを把持
し、固定クランプ装置55で固定されたワークに対し、バ
イト51で溝加工が行われることになる。
なお、バイト51の動作方式は、X軸方向の切削に関
し、切削開始点及び切削終了点でバイト51の先端軌跡を
円弧軸間するような方式である。切削は単一溝とは限ら
ず、複数溝を同時または順次に実施する。
一方、ワークWが第4図に示すように幅狭であるよう
な場合にはワークWを確実に固定できる点などを考慮し
てV軸位置決め装置POSVを用いる。ワーク固定方式につ
いてはロケートピン131の説明及び補助クランプ65の説
明で示した通りである。
第12図で示すように、前記Y軸位置決め装置POSYのガ
イドレール19には、ストレッチ33の動作を検出するため
のリミットスイッチLS1,LS2が設けられている。左方に
設けられる他のリミットスイッチについては省略されて
いる。
リミットスイッチLS2はオーバトラベルを検出するた
めのものである。リミットスイッチLS1は前記リミット
スイッチLS2の近傍でそれより少し内側に配置され、Y
軸位置決め装置POSYの退避位置を検出するためのもので
ある。
一方、第13図に示すように、前記V軸位置決め装置PO
SVのガイドレール87には、ガイド部材89の動作を検出す
るためのリミットスイッチLS2,LS3,LS4,LS5,LS6,LS7が
設けられている。
両端のリミットスイッチLS3及びLD7はオーバトラベル
を検出するためのものである。リミットスイッチLS4は
リミットスイッチLS3の近傍でそれより少し内側に設け
られ、V軸位置決め装置POSVの退避位置を検出するため
のものである。リミットスイッチLS5及びLS6は、V軸の
原点位置決めに際し、減速位置及び原点位置を規定する
ためのものである。
第14図に示すように上記V字形状溝加工機を制御する
NC装置は、NC部167に、位置決めモジュール169と入出力
インタフェイス171,173とを接続して成る。位置決めモ
ジュール169は補間及びアンブを内蔵して成り、これに
は各軸を駆動する各モータMx,My,Mv,Mzが接続され、各
モータに接続されたエンコーダEからの帰還信号を入力
するようになっている。NC部167はプログラムマシンコ
ントローラPMCを含む。
前記入力インタフェイス171には前記リミットスイッ
チLS1〜LS8、前記ワーク幅検出センサや他のセンサ類や
スイッチ類が接続されている。また、前記出力インタフ
ェイス173には、CRT175が接続されている。両インタフ
ェイス171,173には操作パネル177が接続される。
上記NC装置において、オペレータは、V軸位置決め装
置POSVを用いての加工では、襲来例で示したスペックを
参照し、加工可能範囲内での加工指令を入力する。この
入力は、前記操作パネル177から、ワーク幅、溝位置、
溝長さ、残し量など加工データを入力することにより行
われる。
第15図はプログラム起動後に実行されるNC部167の判
別方式を示すフローチャートである。
ステップ1501では、入力されたワーク幅がワークWの
境界幅L0(例えば100mm)より小さいか否かを判別す
る。ワーク幅より小さい場合には、ステップ1502を介し
てステップ1503へ移行し、前記ワーク幅検出センサSが
オンであるか否かが判別され、センサSがオンであれば
実際ワークWの幅が境界幅L0を越していることに鑑みて
入力誤りであるとしてステップ1504でアラームとする。
ステップ1503でセンサSがオフの場合には、ステップ15
05へ移行して一本切削する。
一方、ステップ1505で入力値が境界幅L0より大きいこ
とが判別された場合には、ステップ1506を介してステッ
プ1507へ移行し、加工スペックの範囲の加工を実行す
る。
以上により、本例では、所要の軸(YまたはV)を選
択することができ、かつ不要の軸(VまたはY)を退避
させたことを各軸に設けたリミットスイッチLS4,LS1で
検出し、LED表示器により退避確認した上で所要の軸
(YまたはV)を使用することができる。
したがって、第4図においてY軸位置決め装置POSYを
用いるときは、補助クランプ装置65を取り除いた状態
で、かつV軸位置決め装置POSVを退避、すなわちクラン
プ装置61を図左方へ移動させた状態を確認してから加工
作業を開始することができる。
よってY軸位置決め装置POSYで移動されるワークWに
V軸位置決め装置POSVのクランプ装置61が干渉する心配
がない。同様に第4図に示すようなワークWをV軸位置
決め装置POSVで図において右方向へ進めて加工する場
合、Y軸位置決め装置POSYは図右方へ退避されているこ
とが確認されているのでワークWとY軸位置決め装置PO
SYとの干渉の心配がない。
また、第15図の判別により、V軸位置決め装置の使用
に際して入力幅が境界幅より小さいときワーク幅検出セ
ンサSがオンしていないことを確認してから実際加工を
行うので、入力誤りによりワークWとY軸位置決め装置
POSYとが干渉する恐れがなくなる。
上記実施例では、Y軸及びV軸の退避確認をリミット
スイッチLS1及びLS4の検出で行ったが、この検出は近接
スイッチなど他のセンサで構成することもできる。ま
た、各軸が原点設定されていることを条件としてNC部16
7で軸位置を管理し、ソフトウェアで対処することもで
きる。
さらに、各位置決め装置POSY,POSVに把持されるワー
ク形状を入力しておき、位置決め制御されるワークの移
動位置を管理することにより、ワークWと各軸のクラン
プ装置との干渉を回避するようにすることもできる。
[考案の効果] 以上の通り、本考案は実用新案登録請求の範囲に記載
の通り、2つのワーク位置決め装置POSY,POSVを設けた
ので、各位置決め装置POSY,POSVをワーク形状に応じて
使い分けることができる。したがって、ワーク形状に応
じワークの把持及び固定方式を検討してワークWと切削
工具Tとが滑らない方のワーク位置決め装置を使用する
ことができる。
また、前記Y軸位置決め装置を退避させて前記V軸位
置決め装置で縦長状のワークを加工するとき該縦長状の
ワーク幅が所定値以上であることを検出ワークW幅検出
センサを設け、軸選択手段により前記V軸位置決め装置
が選択され、かつ加工指令手段により加工すべき縦長状
のワークWの幅が前記所定値内であることを条件とする
加工指令に対し前記ワーク幅検出センサがオンである場
合には加工ワークが前記Y軸位置決め装置と干渉すると
判断して軸駆動手段に加工禁止を出力する加工禁止手段
を設けたので、V軸位置決め装置の使用に際し、例え指
令値を誤っても、ワークとY軸位置決め装置とが干渉す
ることなく、効率良い加工が行える。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の概要を示す図、第2図は本考案を実施
したV字形状溝加工機の正面図、第3図はその右側面
図、第4図は第3図のIV矢視として示すV軸位置決め装
置の平面図、第5図は第4図のV矢視として示す第4図
の正面図、第6図は第4図のVI−VI矢視拡大断面図、第
7図は第4図のVII−VII矢視拡大断面図、第8図は第4
図のVIII矢視として示すV軸位置決め装置のクランプ装
置の拡大平面図、第9図は第4図のIX矢視として示す補
助クランプ装置の拡大断面図、第10図は第9図のX−X
矢視断面図、第11図は第10図の平面図、第12図はY軸位
置決め装置の退避位置を示す説明図、第13図はV軸位置
決め装置の退避位置を示す説明図、第14図はNC装置のブ
ロック図、第15図は干渉判別方式を示すフローチャート
である。 S…ワーク幅検出用センサ POSY…Y軸位置決め装置 POSV…V軸位置決め装置 LS1…Y軸退避検出用リミットスイッチ LS4…V軸退避検出用リミットスイッチ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】平板状のワークに線状溝を加工する線状溝
    加工機において、加工線上で移動される切削工具により
    前記線状溝を加工する工具駆動手段を設け、前記加工線
    と平行に複数のワーククランプ装置を備え両ワーククラ
    ンプ装置で把持した横長状のワークを前記加工線に対し
    て接近・離反させるY軸位置決め装置を設け、前記加工
    線と直交する方向に複数のワーククランプ装置を備え両
    ワーククランプ装置で把持した縦長状のワークを前記加
    工線に対して接近・離反させるV軸位置決め装置を設
    け、前記Y軸位置決め装置を退避させて前記V軸位置決
    め装置で縦長状のワークを加工するとき該縦長状のワー
    ク幅が所定値以上であることを検出するワーク幅検出セ
    ンサを設け、軸選択手段により前記V軸位置決め装置が
    選択され、かつ加工指令手段により加工すべき縦長状の
    ワーク幅が前記所定値内であることを条件とする加工指
    令に対し前記ワーク幅検出センサがオンである場合には
    加工ワークが前記Y軸位置決め装置と干渉すると判断し
    て軸駆動手段に加工禁止を出力する加工禁止手段を設け
    たことを特徴とする線状溝加工機。
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