JP2510754C - - Google Patents

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JP2510754C
JP2510754C JP2510754C JP 2510754 C JP2510754 C JP 2510754C JP 2510754 C JP2510754 C JP 2510754C
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molding cavity
fluid
molten state
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フェロマティーク ミラクロン マシーネンバウ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は特許請求の範囲第1項の上位概念に記載した、流体で充填された合成
樹脂体を射出成形する方法及び特許請求の範囲第12項の上位概念に記載した、
前記方法を実施するための装置に関する。 [従来技術] 前記形式の方法は、西ドイツ国特許出願公開第2106546号明細書によっ
てすでに公知である。同明細書によれば、押圧ラムを備えた、2部分から成 る工具により構成された、靴のヒールを成形する成形キャビティが、溶融状態に
ある流動性の合成樹脂のための射出ユニットに接続されたノズルを介して、まず
最初に前記合成樹脂で部分的に充填され、次いで前記第1のノズルとは別個に配
置された第2のノズルを介して、加圧された流体、有利には空気が、合成樹脂を
すべての面で一様に成形キャビティの壁に押し付けるべく、成形キャビティ内に
すでに存在する合成樹脂の塑性の中心部に吹き込まれる。この場合、第2のノズ
ルは該ノズルを保持する工具半部に以下のように配置されている。すなわち、第
2のノズルは工具半部に不動に結合されて、常に工具の開閉運動方向に向くと共
に、工具を閉じた場合に、成形キャビティ側の出口開口をもって常に合成樹脂の
塑性の中心部に到達するようになっている。工具を開いた場合に第2のノズルに
よってヒール内に残された開口は、ヒールの内部空間と外部空間との間の圧力平
衡を可能にする。この方法の目的は、最終製品の安定性に影響がない範囲で、一
方では合成樹脂材料を節約することであり、他方ではそれに伴って最終製品の重
量を軽減することである。 この種の別の方法は米国特許第4101617号明細書に開示されている。 同明細書によれば、溶融状態にある流動性の合成樹脂と加圧された流体、例えば
空気、二酸化炭素又は窒素とが、流体用の円形横断面を有する中心ノズルと、同
中心ノズルを包囲する、溶融状態にある流動性の合成樹脂用の環状ノズルとから
成る、同軸の複合ノズルを介して、工具の共通の適当な開口を経て、成形キャビ
ティ内へ送り込まれる。この場合には、最終製品のために必要な合成樹脂量の一
部又は全部がまず成形キャビティ内に注入され、そのあとではじめて、流体が合
成樹脂の必要量の残りと一緒に又は単独で成形キャビティ内に注入される。この
明細書に開示されている成果は前記西独国特許出願公開第2106546号明細
書の成果と一致する。製造された合成樹脂中空体、例えば二重窓、透明な中空レ
ンガ、二重壁照明体及び二重壁の天窓の内部空間と外部空間との間の圧力平衡は
、最終製品を取出すために工具を開放する前に、工具開口から同軸の複合ノズル
を引き抜くことによって、又は中空体の流体入口開口が同中空体の形成後及び硬
化後に、栓体を形成する量の合成樹脂を戻すことにより閉塞される場合には、工
具を部分的又は完全に開いてから、完成した中空 体を穿孔するか又は突き刺すことによって行なわれる。この場合には成形キャビ
ティは射出成形サイクルの間不変に又は同射出成形サイクルの間工具内で移動可
能な適当な移動ポンチによって可変に形成することができる。 前記方法に類似した方法は、西独国特許第2800482号明細書にも開示さ
れている。しかし、この方法の場合には、相違点として、合成樹脂中空体内に中
空室を形成するための流体としては、ガスの代りに粘性の液体が使用されている
。 英国特許第2139548号明細書にも類似の方法が開示されている。この方
法の場合には、溶融状態にある流動性の合成樹脂を注入するためのノズルとは別
個のノズルを通して流体が、成形キャビティ内の合成樹脂内に吹き込まれる。こ
の場合、前記ノズルは工具の湯道内にかつ又は本来の成形キャビティ内の適当な
位置に開口している。ここでも、成形キャビティ内の合成樹脂が硬化したあとで
、工具を開く前に、合成樹脂体の内部空間(場合によっては複数の個別の小室か
ら成る)とその外部空間との間の圧力平衡が、流体を注入するために取付けられ
たノズルを介して行なわれる。 前記各方法の本質的な特徴は、いずれの場合にも、最終製品の最終的な形成に
必要なだけの可塑化した合成樹脂しか最初から成形キャビティ内に供給されない
こと、そして溶融状態にある流動性の合成樹脂の導入と同時に又はそのあとでは
じめて行なわれるかを問わず、流体の吹き込みが、溶融状態にある流動性の合成
樹脂がすでに接触した工具表面部分において第1の硬化現象を示す間に行なわれ
なければならないことである。これは幾何学的に簡単な物体の場合には、再現可
能な一様な品質の最終製品の製造を困難にするものではない。しかしながら、成
形キャビティ内における溶融状態にある流動性の合成樹脂の流動方向に対して直
角に種々異なる横断面を備えた、幾何学的に複雑な物体の場合、例えば片側に中
空の補強リブを備えた板の場合には、前記各方法においては、再現可能な一様な
品質の最終製品の製造を妨げる種々の結果が予測される。 まず必然的に予測されることは、溶融状態にある流動性の合成樹脂が成形キャ
ビティ内では、流体の吹き込み前でも流体の吹き込み中でも、比較的に大き な横断面領域では、比較的に小さい横断面領域よりも速く流れることである。こ
の現象は流体が吹き込まれる場合には一層顕著である。したがって溶融状態にあ
る流動性の合成樹脂は流体を吹き込む場合には大きい横断面領域で先きに流れる
だけではなく、同時に側方へ隣接する、小さな横断面領域へも先きに流れ込む。
極端な場合には外壁に達した場合に溶融状態にある流動性の合成樹脂の流れ方向
が部分的に反転させられ、これに伴って流体が合成樹脂体の表皮を突き破ること
がある。いずれにしてもこの場合には最終製品の表面に不都合なフローマークが
生じる。前記現象は充填イメージ、すなわち、溶融状態にある流動性の合成樹脂
の流動フロントの挙動をあらかじめ確定しかつ工具の構成、ひいては幾何学的に
複雑な最終製品のための成形キャビティの構成に際してこれを考慮することで回
避することができるが、これはきわめて特殊な場合だけである。 合成樹脂体がほぼ内実の構造を有し、流体で充たされた比較的に狭まいわずか
な中空室しか有していない場合には、この中空室内の流体の圧力とこの中空室か
ら押し出そうとする可塑性の合成樹脂材料の圧力とだけで、流体で満たされた合
成樹脂体の硬化後に該合成樹脂体の表面に陥没部が決して生じないような圧力な
いしは後圧力を成形キャビティ内に全体的に発生させなければならない。これも
、最終製品の表皮を流体が突き破ること又は少なくとも構成部分の弱化を同時に
回避しようとする場合には、特殊な場合にしか達成されない。 さらに著しく変化する横断面又は例えば屈曲した管のような特殊な形状を有す
る最終製品の場合には、各射出成形サイクルにおいて、いまだ流動性の合成樹脂
体の壁とこの合成樹脂体の流体で満たされた中空室とが一緒に形成される間に、
成形キャビティの所定の横断面においてどのような温度勾配が実際に生じるかは
個別のケースに限ってしか、再現可能に前もって決定することはできない。しか
しながら前記温度勾配によってしか合成樹脂体における中空横断面の実際の位置
、例えば管屈部における管体内部の管内室の位置はあらかじめ与えられない。何
故ならば摩擦及び流体力学の影響を付加的に考慮する必要がない限り、当該中空
室の長手軸線は溶融状態にある流動性の合成樹脂の流れ方向に沿ったそのつど最
高の温度のラインとほぼ合致するからである。したがって 前記各方法の1つを用いて製造された屈曲管は射出サイクルごとに、例えば管屈
曲部の横断面において、管軸線及び必然的に回転対称的である管外壁に対して異
なる管内壁位置を有することになり、壁厚さは異なり、場合によっては管の周面
に裂け目が発生することすらある。 [発明が解決しようとする課題] したがって本発明の課題は、流体で満たされた、幾何学的形状の複雑な合成樹
脂体をも、前述の欠点を回避して製造することを可能にする、すなわち、幾何学
的形状が複雑である場合でも、必要に応じて設けられた流入開口又は流出開口又
はそれらをあとから閉塞する閉塞部を除いて、申し分のない表面、特にフローマ
ークのない表面を有する合成樹脂体の製造を可能にし、流体で満たされた比較的
に狭い少数の中空室しか存在しないほぼ内実の合成樹脂体の場合でも表面に陥没
部を発生させず、いずれにしても流体で満たされた中空室を合成樹脂体の所定の
位置にかつほぼ再現可能な容積で形成することを可能にする方法及び同方法を実
施するに適した装置を提供することである。 [課題を解決するための手段] 本発明は、特許請求の範囲第1項の特徴事項ないし特許請求の範囲第12項の
特徴事項によって前記課題を解決する。 本発明の特別な利点は、流体で満たされた合成樹脂体を製造するために、まず
工具内の必要な成形キャビティを、溶融状態にある、加圧された流動性の合成樹
脂で完全に充填し、工具に接触する表面において合成樹脂体がすでに硬化しては
じめて、同様に加圧された流体によって該合成樹脂体の溶融状態にある心部を追
い出すことで、合成樹脂体の表面が、必要に応じて設けられた流入開口又は流出
開口又はそれらをあとから閉塞する閉塞部を除いて、当初から再現可能に欠陥な
く形成されることである。 本発明の他の利点は、流体を吹き込むためのノズルと型開き可能な副キャビテ
ィに連通する流体のための出口とを成形キャビティのどの個所にも取付けること
ができることによって与えられる。この結果、比較的に大きな合成樹脂体範囲に
流体を吹込むために、合成樹脂体の幾何学的な形状が複雑である場合にも、それ
ぞれ1つの流体吹き込みノズルと型開き可能な副キャビティのための 付属する1つの流体出口とから成る単数又は複数の対を常に構成することができ
る。この場合には唯一のノズルを複数の出口開口と組み合わせて又は唯一の出口
開口を複数のノズルと組み合わせて共働させることができる。 本発明の他の利点としては、少なくとも特殊な場合に、射出ユニットのピスト
ン又はピストンの如く作用するスクリューを適時に引戻して、湯道及び溶融状態
にある合成樹脂を注入するノズル及び付属の射出ユニットの内部的配置を、合成
樹脂体の追い出された塑性の中心部を収容するための、型開き可能な副キャビテ
ィとしても利用できることが確認されている。この場合には中心部の追い出しは
、溶融状態にある、追い出されるべき中心部の残部が、合成樹脂体の壁厚の減少
を惹起すことなく湯道開口を栓体の如く閉塞するように行なうことが有利である
。 さらに本発明の範囲内において、それぞれ1つの湯道と溶融状態にある合成樹
脂を供給するノズルと付属の射出ユニットとの単数又は複数の配置の内部空間を
、型開き可能な副キャビティとして使用する代りに又は前記内部空間の使用に加
えて、成形キャビティの外で工具に配置され、成形キャビティと連通する単数又
は複数の中空室の内部を、型開き可能な副キャビティとして使用することが有利
であることは判明している。この場合、前記中空室と成形キャビティとの各連通
部には、同連通部を任意に開閉するための手段が設けられている。前記中空室の
内部を、型開き可能な副キャビティとして使用することにより、成形キャビティ
内の流体吹き込みノズルと流体流出開口との対を任意に適合させる前述の可能性
に関する融通がきわめて容易になると同時に、合成樹脂体の表面層の形成と溶融
状態にある中心部の追い出しと溶融状態にある中心部の残部による流出開口の栓
状の閉塞とが、簡単でかつ容易に制御可能な手段で実現できるようになる。 [実施例] 次に図面に基づき本発明の実施例と本発明の作用を詳細に説明する。 第1図に示された本発明の射出成形機は、著しい圧力変動を生ぜしめるために
押出しスクリュー2が回転運動の他に軸線方向のピストン状の運動をも行なう、
部分的にしか示されていない射出ユニット1と、溶融状態にある流動性の 合成樹脂4を注入するノズル3と、湯道6及び成形キャビティ7を備えた、多部
分(図示の実施例では2部分)から成る工具5とを有している。さらに工具5に
は、溶融状態にある流動性の合成樹脂でまず完全に満たされた成形キャビティ7
内に流体を注入するための付加的なノズル8,9が設けられている。この場合、
各ノズル8,9は公知の形式で工具の一部に固定的に結合されているか又は同工
具内で移動可能に配置されている。 第1図には溶融状態にある流動性の合成樹脂4による成形キャビティ7の完全
な充填がまだ終了していない段階にある射出成形機が示されている。これは特に
、押出しスクリュ2の軸方向の運動の方向を示す、同押出しスクリュ2の上方の
矢印で示されている。流体、例えば圧縮空気、圧搾窒素又は加圧された適当な液
体を注入するためのノズル8,9は、溶融状態にある合成樹脂4によってまだ包
囲されていない。この段階では、各ノズル8,9内においてはノズル開口10,
11の近傍の成形キャビティ内の圧力を補償する流体圧力が維持されるに過ぎな
い。 第2図においては射出成形機は第1図に示された射出成形サイクル段階よりも
後の射出成形サイクル段階で示されている。この段階では成形キャビティ7は、
溶融した流動性の合成樹脂4によってすでに完全に満たされており、成形キャビ
ティ7の壁に隣接する、溶融した合成樹脂4の表面12はすでに硬化している。
一方ではこの段階で、成形されつつある合成樹脂体の中心部のまだ硬化していな
い、溶融状態にある流動性の合成樹脂4内に、ノズル8,9を介して、加圧され
た流体13が注入される。この状態は特に、ノズル8,9の下方の矢印で示され
ている。他方では同時に、押出しスクリュ2が、同押出しスクリュ2の上の矢印
の方向に工具5から引離される。この結果、湯道6とノズル3と射出ユニット1
の内部に、追い出すべき溶融状態にある流動性の合成樹脂4を収容する、成形キ
ャビティ7の外に位置するが同成形キャビティと連通する、型開き可能な副キャ
ビティ14が生じる。流体13の注入は遅くとも、追い出すべき溶融状態にある
合成樹脂4の、湯道6の手前の残部が栓体を形成した時に中止される。この栓体
は、成形キャビティ7の内部において該栓体の周囲に既に存在する硬化した表面
12を少なくとも同じ壁厚さで補完するもので ある。次いで、形成された合成樹脂体が最終的に硬化した後、工具を開く前に、
例えば一方又は両方のノズル8,9を介して合成樹脂体の流体で満たされた内室
と大気との間で圧力平衡が行なわれる。 第3図は、製造しようとする合成樹脂体が、補強リブを備えた物体であること
を前提とした、第2図のA−A線に沿った断面図である。この場合、補強リブは
中空リブとして形成される。この場合、平行に延びる補強リブを備えた方形の物
体を対象とするか半径方向に延びる補強リブを備えた円形又は楕円形の物体を対
象とするかについての決定は留保することができる。ここで認識されるべきこと
は、第2図に加えて、幾何学的形状が複雑である場合でも、本発明の方法及び同
方法を実施する装置を用いることにより、製造しようとする合成樹脂体の選ばれ
た範囲が、加圧された流体で充填するためにきわめて正確に決定され得ることで
ある。 第4図には本発明の射出成形機の別の実施例が、第2図に相当する段階で示さ
れている。この段階では溶融状態にある流動性の合成樹脂4と加圧された流体1
3は、加圧された流体13を注入するための円形横断面を有する内側のノズル1
6と、溶融状態にある流動性の合成樹脂4を注入するためのリング状の外側のノ
ズル17とから成る同軸ノズル15を用いて、成形キャビティ7内へ順次注入さ
れる。この場合には、溶融状態にある流動性の合成樹脂4を注入した後、押出し
スクリュ2は最前位置に静止している。すなわち、合成樹脂体の中心部のまだ溶
融状態にある流動性の合成樹脂4の追い出しは、成形キャビティ7の外に配置さ
れ、同成形キャビティと連通する、型開き可能な副キャビティ18,19内へ行
なわれる。副キャビティ18,19と成形キャビティ7との連通はコアピストン
式に作動可能なプラグ20,21を用いて開閉することができる。この連通は、
溶融状態にある流動性の合成樹脂4を追い出した後で、溶融状態にある合成樹脂
の残部が合成樹脂体の硬化した表面12と整合した栓体をプラグ20,21の上
に形成するように適時に閉鎖される。この栓体の高さは少なくとも、合成樹脂体
のすでに形成された、硬化した表面12の壁厚さに相応している。 第5図には、本発明の射出成形機の別の実施例が示されている。先きの実施 例に対するこの実施例の相違は、まだ溶融状態にある流動性の合成樹脂4の追い
出しが、溶融状態にある流動性の合成樹脂4を注入するノズル3とは別個に配置
された、加圧された流体13を注入する唯一のノズル22を用いて、型開き可能
な複数の副キャビティ18,19へ行なわれることである。この場合には、合成
樹脂体の中心部からの、まだ溶融状態にある流動性の合成樹脂4の追い出しがち
ょうど終了した段階が示されている。プラグ20,21は成形キャビティ7の表
面と整合する閉鎖位置に移動させられており、溶融状態にある合成樹脂4の残部
で各プラグ20,21の上に栓体が形成されている。この栓体の高さは、この栓
体を取囲む合成樹脂体の硬化した表面12の壁厚に相応している。 これに対し、第6図には、加圧された流体13を注入するためのノズル8,9
と型開き可能な付属の副キャビティ18,19とから成る複数の対を用いること
により、合成樹脂体の個々の領域にだけ、例えば板状の物体における中断された
補強リブの領域にだけ加圧された流体13が充填される実施例が示されている。
この場合、射出成形機は、まだ溶融状態にある流動性の合成樹脂4の、副キャビ
ティ18,19への追い出しがすぐ行なえ得るまで、合成樹脂体の表面の硬化が
進行した射出成形サイクル段階で示されている。プラグ20,21は、同プラグ
20,21が表面12のすでに硬化した材料によって取囲まれ、成形キャビティ
7から副キャビティ18,19への連通を開放した場合に、硬化した表面12に
規定された開口を形成するように成形キャビティ7内に位置している。すなわち
、ノズル8,9内の流体の圧力は、成形キャビティ7内の、ノズル開口10,1
1の前の圧力を相殺している。この場合にも、追い出しが終了しかつ流体で充た
された合成樹脂体が完全に硬化したあとでかつ工具5を開く前に、先きの実施例
の場合のように、例えば加圧された流体を注入するためのノズル8,9を介して
、合成樹脂体の、流体で満たされた内部空間と大気との間で圧力平衡させること
ができる。 もちろん、図示の実施例は特許請求の範囲を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】 第1図は溶融した流動性の合成樹脂で成形キャビティが完全に充填される過 程にある、概略的に示された、本発明による射出成形機の断面図、第2図は合成
樹脂体の表面が硬化したあとで、合成樹脂体の中心部のまだ溶融状態にある合成
樹脂を、湯道及びノズル及び射出ユニットの内部空間により形成された副キャビ
ティへ追い出す過程にある、第1図の射出成形機の断面図、第3図は第2図のA
−A線に沿った断面図、第4図は合成樹脂体の中心部のまだ溶融状態にある合成
樹脂が、溶融状態にある流動性の合成樹脂を注入するノズル内に同心的に配置さ
れたノズルを用いて、成形キャビティに連通する型開き可能な別個の副キャビテ
ィへ流体を用いて追い出される、概略的に示された、本発明による射出成形機の
断面図。第5図は合成樹脂体の中心部のまだ溶融状態にある合成樹脂が、流体を
注入する唯一のノズルを用いて、成形キャビティと連通した型開き可能な複数の
別個の副キャビティへ追い出される、概略的に示された、本発明による射出成形
機の断面図。第6図は合成樹脂体の中心部からまだ溶融状態にある合成樹脂が、
流体を注入する1つのノズルとこれに付属する、型開き可能な1つの副キャビテ
ィとから成る複数の対を用いて流体で、合成樹脂体の規定された複数の領域から
追い出される、概略的に示された、本発明による射出成形機の断面図である。 1…射出ユニット、2…押出しスクリュ、3,17…溶融状態にある合成樹脂
を注入するノズル、4…溶融状態にある流動性の合成樹脂、5…工具、6…湯道
、7…成形キャビティ、8,9,16,22…流体を注入するノズル、10,1
1…ノズル開口、12…合成樹脂体の硬化した表面、13…加圧された流体、1
4,18,19…副キャビティ、15…同軸ノズル、20,21…プラグ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.一方では少なくとも1つのノズルによって、2つ以上の工具部分から成る
    工具により形成された成形キャビティの内部に、溶融状態にある、加圧された流
    動性の合成樹脂を注入し、他方では少なくとも1つの別のノズルによって、前記
    成形キャビティ内に既に存在する、溶融状態にある合成樹脂の内部に、加圧され
    た流体を注入して、流体で充填された合成樹脂体を射出成形する方法において、
    まず前記成形キャビティを、溶融状態にある合成樹脂で完全に満たし、該成形キ
    ャビティの壁付近で溶融状態にある前記合成樹脂が硬化した後に、合成樹脂のい
    まだ溶融状態にある流動性の中心部を、前記成形キャビティの外に配置されかつ
    該成形キャビティに連通している型開き可能な少なくとも1つの副キャビティ内
    に、前記流体によって追い出すことを特徴とする、流体で充填された合成樹脂体
    を射出成形する方法。 2.溶融状態にある前記合成樹脂を注入するための前記ノズルの内部を、付属
    の湯道及び手前に接続された付属の射出ユニットの内部も含めて、型開き可能な
    前記副キャビティとして全体的に又は部分的に利用する、請求項1記載の方法。 3.前記合成樹脂のいまだ溶融状態にある中心部の残部が、各湯道開口におい
    て湯道栓を形成し、該湯道栓を取除いたあとで、成形された合成樹脂体の著しい
    壁厚減少をもたらさないように、前記の追い出しの過程を制御する、請求項2記
    載の方法。 4.前記の追い出し過程の間、前記射出ユニットに制御された対抗圧力を発生
    させる、請求項3記載の方法。 5.型開き可能な前記副キャビティとして、前記成形キャビティの外及び溶融
    状態にある前記合成樹脂を注入するノズルの外に配置され、前記成形キャビティ
    に連通した単数又は複数の中空室の内部を利用し、前記連通部には該連通部を任
    意に開閉する手段を設けておく、請求項1から4までのいずれか1 項記載の方法。 6.前記副キャビティと前記成形キャビティとの連通部を、前記追い出しの過
    程の間だけ、該過程中に、合成樹脂体のいまだ溶融状態にある中心部の残部が該
    合成樹脂体の各追い出し開口を同一材料の栓体で閉塞するまで開放する、請求項
    5記載の方法。 7.同一材料の前記栓体が前記合成樹脂体の外表面と整合し、該合成樹脂体の
    著しい壁厚減少をもたらさない、請求項6記載の方法。 8.前記成形キャビティを充填する際の溶融状態にある前記合成樹脂の流動方
    向と、いまだ溶融状態にある前記中心部を追い出す際の前記流体の流動方向とが
    ほぼ同じ方向である、請求項1又は請求項5から7までのいずれか1項記載の方
    法。 9.前記成形キャビティを充填する際の溶融状態にある前記合成樹脂の流動方
    向と、いまだ溶融状態にある前記中心部を追い出す際の前記流体の流動方向とが
    ほぼ逆向きである、請求項1から7までのいずれか1項記載の方法。 10.前記合成樹脂体の前記流体で充填された内部空間が、該合成樹脂体の硬化
    後に、該合成樹脂体を取り巻いている大気と圧力平衡せしめられる、請求項1か
    ら9までのいずれか1項記載の方法。 11.前記合成樹脂体の前記流体で充填された内部空間が、該合成樹脂体の硬化
    後に、該合成樹脂体を取り巻いている大気と圧力交換及び材料交換させられる、
    請求項1から9までのいずれか1項記載の方法。 12.(訂正請求により削除) 13.溶融状態にある前記合成樹脂体を注入するための前記ノズル(3,17)
    の内部が、付属の前記湯道(6)及び付属の前記射出ユニット(1)の内部も含
    めて、溶融状態にある追い出された過剰の前記合成樹脂(4)を収容するための
    、型開き可能な前記副キャビティ(7)として全体的に又は部分的に利用されて
    いる、請求項12記載の装置。 14.各湯道(6)の横断面積が湯道開口と追い出し開口としての2重機能に適
    合させられている、すなわち単に注入する場合に比べて一般的に拡大させられて
    いる、請求項13記載の装置。 15.前記工具(5)内又は該工具(5)の近傍に、前記成形キャビティ(7)
    の外部に配置された単数又は複数の中空室が設けられており、該中空室の内部が
    型開き可能な前記副キャビティ(18,19)として構成されており、前記中空
    室と前記成形キャビティ(7)との間の連通部には、該連通部を任意に開閉する
    手段(20,21)が設けられている、請求項12から14までのいずれか1項
    記載の装置。 16.前記連通部を任意に開閉するための前記手段(20,21)が、コアピス
    トン式に操作可能なプラグとして構成されており、該プラグの成形キャビティ側
    の端部が、前記連通部の閉じられた状態で、成形キャビティ(7)内の近隣の表
    面と整合しているか又は該成形キャビティ(7)内に起立させられて配置されて
    いる、請求項15記載の装置。 17.溶融状態にある合成樹脂(4)を注入するためと前記流体(13)を吹き
    込むために1つの成形キャビティ(7)に付属する各ノズル(17,16)が、
    対を成して1つの同心的なノズル装置(15)を構成し、型開き可能な副キャビ
    ティ(18,19)への連通部によって形成された追い出し開口が、合成樹脂体
    の形状に関する必要条件の範囲内で、同心的な前記ノズル装置(15)に対し最
    大の間隔を有している、請求項12から16までのいずれか1項記載の装置。 18.溶融状態にある合成樹脂(4)を注入するためと前記流体(13)を吹き
    込むために1つの成形キャビティー(7)に付属する各ノズル(3,22)が、
    対を成して、平行に隣接するか又は対向する1つのノズル装置を構成し、前記副
    キャビティ(18,19)への連通部によって形成された追い出し開口が、合成
    樹脂体の形状に関する必要条件の範囲内で、各前記ノズル装置に対し最大の間隔
    を有している、請求項12から16までのいずれか1項記載の装置。 19.加圧された前記流体を吹き込むために1つの成形キャビティ(7)に付属
    するノズル(8,9)が、合成樹脂体の形状に関する必要条件の範囲内で、溶融
    状態にある前記合成樹脂を当該成形キャビティ(7)内へ注入するためのノズル
    (3)に対して最大の間隔を有している、請求項12から16まで のいずれか1項記載の装置。 20.前記成形キャビティ(7)内へ溶融状態にある前記合成樹脂を注入するた
    めのノズル(3)の近傍に単数又は複数の副キャビティ(18,19)が配置さ
    れており、前記成形キャビティ(7)への該副キャビティ(18,19)の連通
    部が付加的な追い出し開口を構成している、請求項19記載の装置。 21.加圧された前記流体(13)を吹き込むノズル(8,9,22)が前記成
    形キャビティ(7)に関して出し入れ可能に構成されている、請求項12から2
    0までのいずれか1項記載の装置。 22.加圧された前記流体(13)を吹き込むための前記ノズル(8,9,16
    ,22)を介して、前記合成樹脂体の、前記流体で満たされた内室と硬化した前
    記合成樹脂体を取り巻く大気との連通部が形成される、請求項12から21まで
    のいずれか1項記載の装置。 23.前記合成樹脂体の、前記流体で満たされた内室と硬化した前記合成樹脂体
    を取り巻く大気とを連通させるために、前記成形キャビティ(7)からノズル(
    8,9,22)を引出した場合に大気への直接的な通路が開放される、請求項2
    2記載の装置。 24.前記合成樹脂体の、前記流体で満たされた内室と硬化した合成樹脂体を取
    り巻く大気圧とを連通させるために、前述のノズル(8,9,16,22)への
    供給通路内に配置された、適当な公知形式の切換え弁が作動される、請求項22
    記載の装置。

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