JP2510382Y2 - タレットパンチプレスにおける金型位置決め装置 - Google Patents

タレットパンチプレスにおける金型位置決め装置

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JP2510382Y2
JP2510382Y2 JP7384090U JP7384090U JP2510382Y2 JP 2510382 Y2 JP2510382 Y2 JP 2510382Y2 JP 7384090 U JP7384090 U JP 7384090U JP 7384090 U JP7384090 U JP 7384090U JP 2510382 Y2 JP2510382 Y2 JP 2510382Y2
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【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) この考案はタレットパンチプレスにおける金型位置決
め装置の改良に関する。
(従来の技術) 従来、タレットパンチプレスにおけるタレットに装着
された金型を備えた金型ベースを取外すと共に、次に使
用する金型を備えた金型ベースをタレットに装着するた
めに、金型交換装置を用いて行なわれている。
そして、タレットに金型ベースを固定するため、例え
ばタレット側に設けられた基準面に対し、金型ベースを
突当てて位置決めし、タレット上に設けた流体圧作動の
押圧装置にて固定する方法が一般的であった。
(考案が解決しようとする課題) ところで、上述した従来の金型ベースの固定方法で
は、金型ベースはタレットに設けた基準面により位置決
めされていて、面接触による位置決めであるため、加工
精度上一様に接触することが難しく、停止位置決め精度
が出し難い。また、固定方法については、流体圧作動の
押圧装置をタレットに設けているため、構造が複雑でス
ペースも広く要しコストがアップし、且つ、流体圧によ
る作動のためタイムラグが発生すると共にメンテナンス
が必要となるという問題があった。
この考案の目的は、上記問題点を改善するため、構造
を簡単化し位置決め精度を向上させた金型ベースの固定
手段としたことにより、スペースの削減、メンテナスフ
リー、応答性の向上を図り、停止位置決め精度の向上と
コストの低減を図ったタレットパンチプレスにおける金
型位置決め装置を提供することにある。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、この考案は、上,下のタ
レットに金型セットを着脱交換自在な金型セット装着領
域を設け、この金型セット装着領域に装着された金型セ
ットを水平方向に着脱交換を行なう金型交換装置に、前
記金型セット装着領域に装着された金型セットの係止を
解除する係止解除装置を備えると共に、着脱交換される
金型セットを保持自在な金型保持部を備えたタレットパ
ンチプレスにして、前記金型セットの金型ベースに係合
部を設け、前記金型セット装着領域からの金型セットの
離脱を防止する係止部材を前記タレットに設けると共
に、前記係合部に係合する方向に付勢自在,かつ係合部
に係合あるいは退避自在に設けてタレットパンチプレス
における金型位置決め装置を構成した。
(作用) この考案のタレットパンチプレスにおける金型位置決
め装置を採用することにより、上,下のタレットには金
型セットを着脱自在な金型セット装着領域が設けられて
いる。この金型セット装着領域に対し金型セットを水平
方向に着脱交換する金型交換装置が設けられていて、金
型交換装置には金型装着領域に装着された金型セットを
着脱交換する際に作動する係止解除装置が備えられ、ま
た、着脱交換をする金型セットを保持する金型保持部を
備えている。
而して、金型セットを金型交換装置にて金型セット装
着領域へ装着する際は、金型保持部にて保持された金型
セットを金型セット装着領域ヘ挿入し、タレットに設け
た係止部材を金型ベースに形成した係合部に係合させて
金型セットを固定する。金型セットをタレットより抜取
る際は、金型交換装置に設けた係止解除装置により金型
ベースに設けた係合部よりタレットに設けた係止部材を
離脱して、金型ベースとタレットとの係止を解除して金
型セットをタレットより抜取る。
この結果、従来のごとく係止部材を作動させるため
に、油、空圧作動の駆動部材をタレット上に設けていな
いので、簡単な構成でメンテナンスフリーとなり、停止
位置決め精度の向上が図られる。
(実施例) 以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。
タレットパンチプレスの構造はすでに公知であるた
め、概略的に説明する。第5図を参照するに、タレット
パンチプレス1は門型フレーム3を備えており、この門
型フレーム3内における中央には回転自在な上タレット
5と下タレット7とからなるタレット9が門型フレーム
3に支承されている。この上タレット5、下タレット7
の円周上には複数のパンチ、ダイからなる金型が相対向
して装着されている。
前記タレット9の左側には加工位置11が設けられてお
り、この加工位置11に前記金型から選択された金型が割
出されると共に、前記門型フレーム3の上部フレームに
設けられた駆動装置により加工位置の上方に設けられた
ストライカの上下動により、パンチとダイとが協働して
加工位置に位置決めされたワークWの所望位置にパンチ
ング加工が行なわれることになる。
前記門型フレーム3における下部には、固定したセン
タテーブル13が設けられており、このセンタテーブル13
の両側にはY軸方向(第5図において左右方向)へ移動
自在な可動テーブル15が設けられている。この可動テー
ブル15がY軸方向へ移動される際に、Y軸方向へ延伸し
た複数のガイド17に案内されてスムーズに移動される。
前記可動テーブル15の左端上にはキャレッジベース19
がX軸方向(第5図において前後方向)へ延伸して設け
られており、このキャレッジベース19にはワーク移動位
置決め装置21が設けられている。すなわち、キャレッジ
ベース19にはX軸方向へ移動自在なキャレッジ23が設け
られており、このキャレッジ23にはワークWを把持する
複数のワーククランプ25が取付けられている。
上記構成により、可動テーブル15がY軸方向へ移動さ
れると共に、キャレッジ23がX軸方向へ移動されること
により、ワーククランプ25に把持されたワークWはX
軸、Y軸方向へ移動されて加工すべき所望の位置が加工
位置に位置決めされてパンチング加工されることとな
る。
前記タレット9を中央にして左側にワーク移動位置決
め装置21が設けられていて、ワーク移動決め装置21の反
対側である右側の門型フレーム3内には、金型保持領域
27が設けられている。
この金型保持領域27には適数のパンチとダイからなる
金型セット29がY軸方向へ適宜な間隔で複数配置され、
かつ上下にも相対向して配置された金型セット収納部31
が設けられている。しかも、この金型セット収納部31に
配置された金型セット29はZ軸方向(第5図において上
下方向)へ移動できる構成となっている。
前記上タレット5と下タレット7からなるタレット9
の円周上には、金型セット29を装着するために例えばほ
ぼU字形状に切りかかれた金型セット装着領域33が複数
(本実施例では2個)適宜な間隔で設けられている。し
かも、第5図においてこの金型セット装着領域33のうち
の1つの位置が金型交換位置35となっている。
この金型交換位置35並びに金型セット収納部31の前側
にX軸、Y軸方向へ移動自在な金型自動交換装置37が設
けられており、この金型自動交換装置37には、前記複数
の金型セット装着領域33と少なくとも同一の金型装着部
であるハウジング39(本実施例では3個)が設けられて
いる。
より詳細には、第5図、第6図および第7図を参照す
るに、タレットパンチプレス1の下部フレーム41には、
第6図において紙面に対し直交する方向であるY軸方向
へ延伸した複数のガイドレール43が平行に設けられてお
り、このガイドレール43には複数のガイド部材45を介し
て各ハウジング39が一体的に設けられている。
前記下部フレーム41の両側に設けられた軸承47にはボ
ールねじ49が回転自在に支承されており、このボールね
じ49にはナット部材51が螺合されている。このナット部
材51は前記ハウジング39の下部に取付けられている。
上記構成により、図示省略の駆動モータを駆動させる
と、ボールねじ49が回転するので、ナット部材51を介し
てハウジング39がY軸方向へ移動されることになる。な
お、ハウジング39がY軸方向へ移動される際、ガイドレ
ール43で案内されるのでスムーズに移動されることにな
る。
前記ハウジング39の底板39U上には適宜な間隔で複数
のガイドレール53がX軸方向へ延伸して設けられてい
る。この各ガイドレール53には複数のガイド部材55を介
してX軸キャレッジ57が設けられている。
前記ハウジング39における第6図において右側壁39F
にはX軸用シリンダ61が取付けられており、このX軸用
シリンダ61に装着されたピストンロッド63の先端が前記
X軸用キャレッジ57の上部右側壁に取付けられている。
上記構成により、X軸用シリンダ61を作動させると、
ピストンロッド63を介してX軸キャレッジ57がX軸方向
に移動されることになる。なお、X軸キャレッジ57がX
軸方向へ移動される際、ガイドレール53に案内されてス
ムーズに移動されることになる。
前記各ハウジング39には係止解除装置65が備えられて
いると共に、X軸キャレッジ57には金型セットを保持す
る金型保持部67が備えられている。すなわち、第6図お
よび第7図に示されているように、係止解除装置65とし
ては、前記各ハウジング39の上下両側には案内部材69を
介して係止部材71P、71DがX軸方向へ延伸して設けられ
ており、この係止部材71P、71Dはそれぞれ第6図におい
て右端部で連結部材73により連結されている。
前記各ハウジング39における第6図において右側壁39
Fには係止解除用シリンダ75が設けられており、この係
止解除用シリンダ75にはピストンロッド77が装着されて
いる。このピストンロッド77の先端は前記連結部材73に
取付けられている。
上記構成により、係止解除用シリンダ75を作動させる
と、ピストンロッド77を介して連結部材73に連結された
係止部材71P、71DがX軸方向へ移動されることになる。
なお、係止部材71P、71DがX軸方向へ移動される際、各
案内部材69は各ハウジング39に沿って案内される。
前記金型保持部67としては、第6図および第7図に示
されているように、前記X軸キャレッジ57における第6
図において左側上下には、金型セットを保持する保持バ
ー79が設けられており、この各保持バー79の先端にはチ
ャック装置81P、81Dが取付けられている。
前記各保持バー79は第6図において各X軸キャレッジ
57内で右側へ突出した連結バー83に一体化されており、
各連結バー83は連結部材85で連結されている。前記各X
軸キャレッジ57内には保持用シリンダ87が設けられてお
り、この保持用シリンダ87の先端(第6図において右
端)にはピストンロッド89が装着されていて、しかもピ
ストンロッド89の先端は前記連結部材85に取付けられて
いる。
上記構成により、保持用シリンダ87を作動させると、
ピストンロッド89、連結部材85、連結バー83を介してチ
ャック装置81P、81DがX軸方向へ移動されることにな
る。
前記タレット9の上タレット5、下タレット7に設け
られた複数の金型装着領域33には交換可能な金型セット
が装着される。より詳細には、第1図〜第4図、第6図
に示されているように、上タレット5の金型装着領域33
としてU字形状の切欠き溝5Vが形成されており、この切
欠き溝5Vには適数(第6図においては2個)のパンチP
を装着したU字形状の金型ベース91(金型ホルダともい
う。)が第3図において右方向から水平に装着された
り、あるいは取外しできるようになっている。なお、適
数のパンチPが金型ベース91に装着される構造はすでに
公知のため詳細な説明を省略する。
前記金型ベース91の第3図において右側の上下(第2
図において左右両側)には例えば円錐形状の係合孔であ
る係合凹部93を有した係合部材95が装着されている。ま
た、この係合凹部93に係止する例えば係止ピンからなる
係止部材97が前記上タレット5内において上下方向へ摺
動すべく設けられている。この係止部材97の下方部にお
ける上タレット5には切欠き部5Cが形成されており、こ
の切欠き部5CにはL字形状の支持ブロック99が複数のボ
ルトで取付けられている。
この支持ブロック99には上下方向に貫通した孔が形成
されており、この孔にはねじ棒101が挿入されており、
このねじ棒101の先端は前記係止部材97に取付けられて
いる。このねじ棒101の下部はカムフオロア103を回転自
在に支承した支持ブロック105に一体化されている。前
記係止部材97と支持ブロック99との間にはスプリング10
7が介在されていて、スプリング107は常時付勢方向であ
る上方向へ付勢されている。前記切欠溝5Vに装着された
金型ベース91の上面には、金型ベース91が上方へ突出し
て外れないように固定用部材109が設けられている。こ
の固定用部材109は、第3図に示すごとくU字形状をな
し、バー109aの適所にピン111が挿入され、ピン111は上
タレット5の上面に固着した軸受113に支承されてい
る。
上記構成により、軸受113に設けたピン111を回動中心
として固定用部材109は揺動する。
前記レバー109aの先端下部には金型ベース91と当接す
る円弧状をした当接面115が形成され、固定用部材109の
基部109bは、上タレット5上に立設したボルト117に装
着され、このボルト117に巻回したコイルスプリング等
の弾機119により常時上方向(第1図において上方)へ
付勢されている。
一方、固定用部材109の基部109bの上方には、門型フ
レーム3より垂設されたブラケット121に固着した駆動
部材123が設けられている。この駆動部材123は例えば流
体圧にて作動するシリンダであり、ピストン125を備え
ている。
上記構成により、駆動部材123であるシリンダを作動
させピストン125を突出させると、ピストン125は固定用
部材109の基部109bを弾機119の弾発力に抗して押圧す
る。固定用部材109のバー109aは、軸111を回動中心とし
て回動し、バー109aの当接面115は金型ベース91の上面
より離れる。この状態で金型ベース91を上タレット5よ
り抜取ったり、あるいは挿入することができる。
駆動部材123であるシリンダを作動させピストン125を
収縮させると、固定用部材109は弾機119の弾発力により
回動し、バー109aの先端に設けた当接面115は金型ベー
ス91の上面を押圧して固定する。
前記タレット7の金型装着領域33としてU字形状の切
欠き溝7Vには適数(第6図において2個)のダイDを装
着したU字形状の金型ベース127(金型ホルダともい
う。)が第4図において右方向から水平方向から装着さ
れたり、あるいは取外しできるようになっている。な
お、適数のダイDが金型ベース127に装着される構造は
すでに公知のため詳細な説明を省略する。
前記金型ベース127の第4図において右側の上下(第
2図において左右両側)には、例えば円錐形状の係合孔
である係合凹部129を有した係合部材131が装着されてい
る。また、この係合凹部129に係止する例えば係止ピン
からなる係止部材133が前記下部タレット7に取付けら
れた支持部材135内において上下方向へ摺動すべく設け
られている。この係止部材133の下方部における下タレ
ット7には切欠き部7Cが形成されており、この切欠き部
7CにはL字形状の支持ブロック137が複数のボルトで取
付けられている。
この支持ブロック137には上下方向へ貫通した孔が形
成されており、この孔にはねじ棒139が挿入されてお
り、このねじ棒139の先端は前記係止部材133に取付けら
れている。このねじ棒139の下部はカムフオロア141を回
転自在に支承した支持ブロック143に一体化されてい
る。前記係止部材133と支持ブロック137との間にはスプ
リング145が介在されていて、スプリング141は常時付勢
方向である上方向へ付勢されている。
前記金型ベース127および支持部材135の第4図におい
て上、下部の上面には、金型ベース127が上方へ突出し
ないように押え部材147が前記支持部材135に複数のボル
ト149で取付けられている。前記押え部材147の前側(第
4図において右側)内にはゴムなどの弾性部材151が複
数のボルト153で取付けられていて、金型ベース127が挿
入された際、金型ベース127に傷が付かない役目を果し
ている。
上記構成により、第1図に示されているように、係止
部材71P、71Dが第1図において左方向へ移動してきて、
係止部材71P、71Dの先端部の傾斜部がカムフオロア103,
141に乗り上げると、支持ブロック105,143、ねじ棒101,
139を介して係止部材97,133がスプリング107,145の付勢
力に抗して下降して係合部材95,131の係合凹部93,129か
ら抜けて解除されることにより、金型ベース91,127が上
タレット5、下タレット7の支持部材135がフリーとな
って、パンチP、ダイDを装着した金型ベース91,127が
金型セット装着領域33から取外しできる状態となる。
前記金型ベース91,127には第6図に示されているよう
に、チャック装置81P、81Dが第6図において左方向へ移
動して金型ベース91,127を保持するための例えばU字形
状の孔からなる保持穴155,157が形成されている。した
がって、チャック装置81P、81Dが保持穴155,157に装着
されると自動的に金型ベース91,127が保持されることに
なる。なお、前記チャック装置81P、81Dの構造はすでに
公知のコレットチャックのごとき構造で保持穴155,157
が装着されると、自動的に保持されるようになってい
る。
次に、本実施例の金型セット29を金型セット収納部31
から取出し、金型交換位置35にあるタレット9の金型セ
ット装着領域33へ装着したり、あるいは金型セット29を
金型交換位置にある金型セット装着領域33から取外し、
金型セット収納部31へ収納する金型交換の作用を説明す
る。
まず、金型交換装置37のハウジング39を第5図におい
てY軸方向の右方へ移動させて金型セット収納部31の必
要な位置に位置決めさせる。そして、X軸シリンダ61を
作動させてX軸キャレッジ57を金型セット収納部31の方
へ移動させ、さらに保持用シリンダ87を作動させてチャ
ック装置81P、81DがX軸方向の第5図において後方へ移
動し、パンチP、ダイDを装着した金型ベース91,127に
形成されている保持穴155,157に装着されて金型セット2
9を本実施例では2個保持する。その後、元の位置に戻
される。
次に、ハウジング39を第5図においてY軸方向の左方
へ移動せしめて、金型セット29が装着されていない空の
ハウジング39を金型交換位置35に停止させる。X軸用シ
リンダ61を作動させてX軸キャレッジ57を第6図におい
て左方へ移動せしめ、タレット9の近傍にきたら停止さ
せる。
一方、上タレット5に設けた固定用部材109は、駆動
部材123の作動により固定用部材109の基部109bに内蔵さ
れた弾機119の弾発力に抗してバー109aを押圧し、バー1
09aの当接面115を金型ベース91の上面より離隔させてお
く。
次いで、係止解除用シリンダ75を作動させると、係止
部材71P、71Dが上タレット5、下タレット7の支持部材
135に支持ブロック99,137を介して支持されているカム
フオロア103,141上に乗り上げることにより、係止部材9
7,133が下降して係合部材95,131の係合凹部93,129から
外れて、金型ベース91,127がそれぞれ上タレット5、下
タレット7の支持部材135に対してフリーな状態とな
る。
その後、保持用シリンダ87を作動させて金型ベース9
1,127に設けられている保持穴155,157にチャック装置81
P、81Dが挿入されて金型ベース91,127を保持する。この
状態で係止部材71P、71Dを第1図において右方へ移動さ
せて元の位置に戻すことにより、金型セット29の金型ベ
ース91,127が金型セット装着領域33から取外される。な
お、係止部材71P、71Dが元の位置に戻ることにより、係
止部材97,133はスプリング107,145付勢力により上方へ
持上げられた状態となる。
次に、ハウジング39をY軸方向へわずか移動させて金
型セット29を保持しているハウジング39を金型交換位置
35に位置決めして、X軸キャレッジ57を第6図において
X軸方向へ移動させた後、係止解除用シリンダ75を作動
させて、係止部材97,133を下降させると共に、金型セッ
ト29が金型セット装着領域33に挿入される。
金型セット29が金型セット装着領域33に挿入された状
態で保持用シリンダ83を作動させ、チャック装置81P、8
1Dを保持穴155,157から抜くと共に、係止解除用シリン
ダ75を作動させ、係止部部材71P、71Dを第6図において
右方へ移動させると、係止部材97,133がスプリング107,
145の付勢力で係合部材95,131の係合凹部93,129に係合
されて、金型セット29は金型セット装着領域33にセット
されることになる。
その後、駆動部材123であるシリンダを作動させピス
トン125を収縮させると、固定部材109は弾機119の弾発
力により回動し、バー109aの先端に設けた当接面115に
て金型ベース91を押圧固定する。
上述した要領で、上タレット5、下タレット7を回転
させて、別の金型セット装着領域33を金型交換位置35に
割出した後、金型自動交換装置37を作動させて、金型セ
ット装着領域33にセットされている金型セット29を取外
し、ハウジング39に装着されている他の金型セット29を
金型セット装着領域33に装着するのである。
このように、金型交換装置37にて上,下のタレット5,
7の金型セット29を着脱交換することができ、上,下の
タレット5,7へ金型ベース91,127を固定するには、スプ
リング107,145にて付勢された係止部材97,133が相手方
係合部材95,131に設けた円錐形状の係合凹部93,129へ嵌
挿される。このため、センタリングができ上、下のタレ
ット5,7の金型ベース91,127を確実に固定できると共
に、位置決め精度を向上させることができる。
更に、係止部材97,133を相手方係合部材95,131の係合
凹部93,129より離脱させるには、金型交換装置37に設け
た係止部材71P,71Dを前進させることで、カムフォロア1
03,141を押下げることによる。このため、動作が確実と
なる。
上述したごとく、スペースの削減、応答性の向上を図
り、停止位置精度の向上とコストの低減を図ることがで
きる。
なお、この考案は前述した実施例に限定されることな
く、適宜の変更を行なうことにより、その他の態様で実
施し得るものである。例えば、本実施例ではタレット9
に金型セット装着領域33を2個金型交換装置37に金型装
着部であるハウジング39を3個用いた例で説明したが、
金型セット装着領域33をさらに増やし、金型交換装置37
に少なくとも金型セット装着領域33の個数と同一のハウ
ジング39を備えることでも対応可能である。
また、係合部材95,127の係合凹部93,125に係止部材9
7,129を上下させて係脱させた例で説明したが、係止部
材97,129を回動させて係合させる対応であっても構わな
い。
[考案の効果] 以上のごとき実施例の説明より理解されるように、こ
の考案によれば、実用新案登録請求の範囲に記載された
とおりの構成であるから、上,下のタレットにおける金
型セット装着領域に、金型セットを金型交換装置により
水平方向から取外し、または装着することができる。そ
して、タレットに金型ベースを固定する手段としては、
金型ベース側に設けた係合部にタレットに設けた係止部
材をスプリングなどの弾発力により付勢して係合するの
で、確実な係合が保障されると共に金型ベースの取付位
置決め精度の向上を図ることができる。
更に、タレットへ金型セット固定解決のためのアクチ
ュエータを取付けない構造であるので、タレットの省ス
ペース化が実現され、構造が簡単でコストも安くメンテ
ナンスも楽であり、応答性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の主要部を示し、第6図におけるI矢
視部の拡大断面図、第2図は第1図におけるII-II線に
沿った断面図、第3図は第1図における上タレットの平
面図、第4図は第1図における下タレットの平面図、第
5図はこの考案を実施する一実施例のタレットパンチプ
レスの斜視図、第6図は第5図におけるVI矢視の拡大断
面図、第7図は第6図におけるVII-VII線に沿った断面
図である。 1……タレットパンチプレス 5……上タレット、7……下タレット 29……金型セット 33……金型セット装着領域 35……金型交換位置、37……金型保持部 65……係止解除装置、67……金型保持部 91……金型ベース、93……係合凹部 95……係合部材、97……係止部材 103……カムフォロア、107……スプリング 127……金型ベース、129……係合凹部 131……係合部材、133……係止部材 135……支持部材、141……カムフォロア 145……スプリング

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上,下のタレットに金型セットを着脱交換
    自在な金型セット装着領域を設け、この金型セット装着
    領域に装着された金型セットを水平方向に着脱交換を行
    なう金型交換装置に、前記金型セット装着領域に装着さ
    れた金型セットの係止を解除する係止解除装置を備える
    と共に、着脱交換される金型セットを保持自在な金型保
    持部を備えたタレットパンチプレスにして、前記金型セ
    ットの金型ベースに係合部を設け、前記金型セット装着
    領域からの金型セットの離脱を防止する係止部材を前記
    タレットに設けると共に、前記係合部に係合する方向に
    付勢自在、かつ係合部に係合あるいは退避自在に設けて
    なることを特徴とするタレットパンチプレスにおける金
    型位置決め装置。
JP7384090U 1990-07-13 1990-07-13 タレットパンチプレスにおける金型位置決め装置 Expired - Lifetime JP2510382Y2 (ja)

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