JP2510349B2 - 正帯電有機感光体の製造方法 - Google Patents

正帯電有機感光体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は電子写真方式の画像形成装置における画像担
持体として用いられる正帯電有機感光体の製造方法に関
するものである。
従来の技術 近年、レーザプリンタやデジタル複写機等において、
正帯電有機感光体を用いて反転現像を行う画像形成方法
を適用したものが提案されている。
その正帯電有機感光体は、通常アルミニウムドラム等
の導電性基材の表面に必要に応じて下引層を設け、その
上に比較的厚い電荷輸送層を形成し、その上に薄い膜厚
の電荷発生層を形成して構成され、さらにその電荷発生
層が薄い層であるためその表面にクリーニングブレード
等を摺接させると摩損して短期間で機能低下を来す恐れ
があるため、その表面に比較的硬質の保護層が形成され
ている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、このような正帯電有機感光体において
は、導電性基材上に電荷輸送層を形成した後その上に薄
層の電荷発生層や保護層を形成しているため、電荷輸送
層中に含有されている低分子の電荷輸送材が電荷発生層
や保護層あるいはそれらの塗液中に溶け出してしまい、
それら各層の機能を阻害するあるいは特に電荷発生材塗
液中の電荷発生材の分散性が悪くなるという問題があっ
た。
本発明は上記問題点に鑑み、電荷輸送材が電荷発生
層、保護層あるいはこれら各塗液中に溶け出すのを防止
できる正帯電有機感光体の製造方法を提供することを目
的とするものである。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために、本発明の正帯電有機感光
体の製造方法は、導電性基材上に電荷輸送層を形成した
後、電荷輸送材を溶出する溶剤に一定時間浸漬し、その
後電荷輸送層上に電荷発生層を形成することを特徴とす
る。
作 用 本発明によれば、電荷輸送層を形成した後電荷輸送材
を溶出する溶剤に一定時間浸漬することによって、電荷
発生材塗液の溶剤に対して溶け出し易い電荷輸送層表層
部の電荷輸送材を予め溶出させてしまうので、その上に
電荷発生層を形成しても、この電荷発生層に電荷輸送材
が溶け出してその機能を低下させたり、また電荷発生塗
液に溶け込んで電荷発生材の分散を悪化させるようなこ
とはない。なお、溶剤への浸漬時間は、露光時に電荷発
生層に発生した電荷(正孔)を導電性基材に向けて輸送
する機能に障害を与えない程度に設定される。
実施例 以下、本発明の一実施例について、図面を参照しなが
ら説明する。
まず、正帯電有機感光体を用いた画像形成装置の概略
構成を第3図を参照しながら説明する。第3図におい
て、1は正帯電有機感光体であり、その周囲には矢印で
示す回転方向に沿って順次、帯電チャージャ2、露光部
3、現像器4、転写チャージャ5、クリーナ6、イレー
スランプ9等が配設され、正帯電有機感光体1と転写チ
ャージャ5間の転写部を通過するように通紙経路10が形
成されている。
現像器4は、正帯電有機感光体1に対して一定間隔を
設けて配置された現像ローラ11と、この現像ローラ11に
対してトナーを摩擦帯電させながら供給するファーブラ
シ12と、現像ローラ11の外周面に圧接してファーブラシ
12にて供給されたトナーの層厚を規制する弾性ブレード
13と、トナー貯蔵部14と、トナー貯蔵部14内のトナーを
撹拌するとともにトナー補給開口16からファーブラシ12
に向けてトナーを供給する撹拌供給手段15にて構成され
ている。
又、クリーナ6は、正帯電有機感光体1の外周面に圧
接して転写後正帯電有機感光体1上に残留したトナーを
掻き取るクリーニングブレード7を備え、掻き取ったト
ナーを廃トナーボックス8に収容するように構成されて
いる。
正帯電有機感光体1は、第2図に詳細に示すように、
アルミニウムから成るドラム状の導電性基材21の外周面
上に形成した電荷輸送層22と、その上に形成した電荷発
生層23を備えている。さらにこの電荷発生層23は薄層で
あり、クリーニングブレード7の摺接による摩損で特性
劣化し易いため、この電荷発生層23を保護するための保
護層24がその上に形成されている。
以上の構成の画像形成装置による画像形成時には、ま
ず感光体1の表面を帯電チャージャ2にて一様にプラス
帯電させた後、露光部3で画像部分に光照射する。する
と、光照射された部分の電荷発生層23で電荷が発生し、
発生したマイナス電荷によって帯電されたプラス電荷が
相殺されて光照射部分の電荷が消去され、静電潜像が形
成される。又、光照射にて電荷発生層23に発生したプラ
ス電荷は電荷輸送層22を通って導電性基材21から接地に
流される。こうして正帯電有機感光体1上に形成された
静電潜像は、現像器4の現像ローラ11に対向すると、そ
の上のトナーが正帯電有機感光体1上の電荷を消去され
た部分に移転してトナー現像される。その後、転写チャ
ージャ5と対向する転写部で通紙経路10を画像と同期し
て搬送されてきた用紙にトナー画像が転写され、さらに
適宜定着器(図示せず)にて定着されて排出される。一
方、感光体1の表面に残留したトナーがクリーナ6のク
リーニングブレード7にて掻き落とされた後、イレーサ
ランプ9にて残留電荷が除電されて1回の画像成形動作
が終了する。
以上のような画像形成装置において用いられる正帯電
有機感光体1について、さらに詳細に説明する。電荷輸
送層22はポリカーボネートやアクリル樹脂に正孔を移動
させるヒドラゾン化合物などの低分子の電荷輸送材を添
加したものを導電性基材21の表面に塗布して形成されて
いる。又、電荷発生層23は光照射によって電荷を発生す
る電荷発生材を添加したブチラール樹脂やアクリル樹脂
を塗布して形成されている。又、保護層24はシリコン樹
脂、ポリアミド樹脂、ウレタン樹脂、熱硬化性アクリル
樹脂等を電荷発生層23の上に塗布して形成され、さらに
必要に応じて充填材としてシリカが添加されている。
次に、この正帯電有機感光体1の製造工程を第1図に
より説明する。第1図において、まず工程(a)で導電
性基材21上に電荷輸送層22を塗布形成する。塗布方法と
しては、溶液中に基材21を浸漬して引き上げるディッピ
ングが適当である。次に、工程(b)において、電荷輸
送層22を形成された導電性基材21を、電荷輸送材を溶出
させるブタノール等の溶剤25中に所定時間浸漬する。す
ると、電荷輸送層22の表層部における過剰ぎみで外部に
溶け出し易い電荷輸送材がこの溶剤25中に溶け出すこと
になる。次に、工程(c)で電荷輸送層22の上に電荷発
生層23を塗布形成する。その塗布方法としてはディッピ
ングが適当である。最後に、工程(d)において電荷発
生層23の上に保護層24をティッピング等にて塗布形成す
る。
以上のように、電荷輸送層22形成後電荷発生層23の形
成前に、電荷輸送層22の表層部の過剰ぎみの電荷輸送材
を溶剤25中に予め溶出させておくことにより、電荷発生
層23や保護層24をその上に形成したときに低分子の電荷
輸送材がそれらの層あるいはそれらの各塗液中に溶け出
してそれらの各層の機能を低下させ、画質低下を来すの
を防止することができるし、また、塗液の安定性の低下
を来すのも防止することができる。
発明の効果 以上のように本発明の正帯電有機感光体の製造方法に
よれば、電荷輸送層を形成した後電荷輸送材を溶出する
溶剤に浸漬することによって、電荷発生材塗液の溶剤に
対して溶け出し易い電荷輸送層表層部の電荷輸送材を予
め溶出させてしまうので、その上に形成した電荷発生層
や電荷発生材塗液に電荷輸送材が溶け出してその機能を
低下させるのを効果的に防止できるという効果を発揮す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明の一実施例を示し、第1図は正
帯電感光体の製造工程における要部の拡大断面図、第2
図は正帯電感光体の要部の拡大断面図、第3図は正帯電
感光体を用いた画像形成装置の一例の概略構成図であ
る。 1……正帯電有機感光体 21……基材 22……電荷輸送層 23……電荷発生層 24……保護層 25……溶剤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 徹哉 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 武田 浩樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 小林 つむぎ 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 小川 勝敏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 久田 均 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性基材上に、少なくとも電荷輸送層、
    電荷発生層および保護層を積層させた有機感光体におい
    て電荷輸送層を形成した後、電荷輸送材を溶出する溶剤
    に一定時間浸漬し、その後電荷輸送層上に電荷発生層を
    形成することを特徴とする正帯電有機感光体の製造方
    法。
JP27863190A 1990-10-16 1990-10-16 正帯電有機感光体の製造方法 Expired - Lifetime JP2510349B2 (ja)

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