JP2509814B2

JP2509814B2 - 放射線画像情報処理方法

Info

Publication number: JP2509814B2
Application number: JP61269317A
Authority: JP
Inventors: 三喜夫竹内; 正文斉藤; 英幸半田; 誠熊谷; 満石井
Original assignee: Konica Minolta Inc
Current assignee: Konica Minolta Inc
Priority date: 1986-11-11
Filing date: 1986-11-11
Publication date: 1996-06-26
Anticipated expiration: 2011-06-26
Also published as: JPS63121835A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、放射線画像情報処理方法に関し、更に詳し
くは、Ｘ線源から出射したＸ線に対して照射野を絞るた
めに絞りをかけ、この絞り通過後のＸ線を照射Ｘ線とし
て用いることによって輝尽性螢光体に記録された放射線
画像を、前記輝尽性螢光体に励起光を照射し、そこで発
生した輝尽発光を集光し、光電変換し、得られた画像デ
ータをメモリに格納することによって読取り、所定の画
像処理を行う放射線画像情報処理方法に関する。

（従来の技術）輝尽性螢光体への画像記録は、例えば、第４図に示す
ような構成によって行われる。第４図において、Ｘ線源
１から出射したＸ線は、絞り２によって絞られた後、目
的物３に照射される。目的物３を通過したＸ線は、輝尽
性螢光体４に入り、該輝尽性螢光体４に目的物３の画像
の潜像が形成される。

第５図はこのような螢光体に記録された放射線画像を
読取る放射線画像情報処理装置の構成例を示す図であ
る。この図において、励起光源（例えば半導体レーザと
コリメータレンズ）11から出たレーザビームは、光量制
御部12によってパワーの一定化を図られ、一方向に集束
された後、ビーム径整形光学系14及びミラー15を介し
て、光偏向器としてのガルバノミラー16の反射面に入射
する。このガルバノミラー16は、主走査方向ｘにレーザ
ビームを走査させるため、図の矢印方向に一定角速度で
回転するものである。尚、副走査は輝尽性螢光体４と光
学系・集光系がｙ方向に相対的に移動することにより行
う。

ガルバノミラー16で偏向されたレーザビームはｆ・θ
レンズ17を通りミラー18で反射後、輝尽性蛍光体４を照
射し励起する。このため、輝尽性蛍光体４から輝尽発光
が生じる。この輝尽発光は、例えば光ファイバをシート
状に束ねる等の方法で構成された集光体20の端面（直線
状）に入射後、他方の端面（円形状）から出て光電子増
倍管等の第１の光検出器（PMT）21に入射する。第２の
光検出器22は、走査開始端のレーザビーム位置を検知
し、読取走査の主走査方向ｘの同期信号を得るためのも
ので、この出力を受け、制御部23がタイミング信号を信
号処理部24に送出する。このタイミング信号に基づき、
信号処理部24は、第１の光検出器21の出力信号を処理
し、輝尽性螢光体４に記録されている放射線画像を再生
する。

（発明が解決しようとする問題点）第４図に示すように、絞り２を用いて輝尽性螢光体４
に画像を記録する場合、所謂肩だれ現象が発生する。第
６図（イ）に示すように輝尽性螢光体４の斜線領域が画
像情報記録領域であるものとして、当該領域が全て同じ
レベルで画像情報が記録されているのではない。輝尽性
螢光体４からの輝尽発光を光検出器により光電変換して
画像信号を得ると、第６図（ロ）．（ハ）に示すよう
に、x,y各方向の端部の画像信号が丸まってしまう。こ
のような現象を肩だれ現象という。

全領域にわたって画像信号レベルが同一でない場合、
画像として再生した場合に画像品質が低下する。従っ
て、第６図（ロ），（ハ）に示す各両側肩部分dx₁,dx₂,
dy₁,dy₂を除外すれば高品質の放射線画像を得ることが
できる。

本発明はこのような点に鑑みてなされたものであっ
て、その目的は、肩だれ現象の影響を除外して高品質の
放射線画像を得ることができる放射線画像処理方法を実
現することにある。

（問題点を解決するための手段）上記問題点を解決する本発明は、所定の長さを有する
Ｘ線源から出射したＸ線に対して照射野を絞るために絞
りをかけ、該絞り通過後のＸ線を照射Ｘ線として用いる
ことによって輝尽性螢光体に記録された放射線画像を、
前記輝尽性螢光体に励起光を照射し、発生した輝尽発光
を集光し、光電変換し、得られた画像データをメモリに
格納することによって読取り、所定の画像処理を行う放
射線画像情報処理方法において、前記照射野と照射野外
との境界部分の肩だれ現象発生領域を予め求めておき
（ステップ）、前記肩だれ現象発生領域に対応する画
像データを除外して有効画像記録領域の画像データを求
め（ステップ）、該有効画像記録領域の画像データに
基づき画像処理を行う（ステップ）ようにしたことを
特徴とするものである。

（作用）本発明においては、まず、前記照射野と照射野外との
境界部分の肩だれ現象発生領域を予め求めておく。そし
て、前記肩だれ現象発生領域に対する画像データを除外
して有効画像記録領域の画像データを求め、有効画像記
録領域の画像データに基づき画像処理を行う。これによ
り、肩だれ現象の影響を除外して、高品質の放射線画像
を得ることができる。

（実施例）以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。

第１図は、本発明方法の一実施例を示すフローチャー
トである。以下このフローチャートに沿って本発明方法
を説明する。

ステップ輝尽性螢光体の肩だれ現象発生領域の寸法を予め定め
ておく。

第２図を用いて説明する。図において、31はＸ線スポ
ット、32は照射野を絞るための絞り、33は輝尽性螢光体
である。2dはＸ線スポットサイズ,2Wは絞りサイズ、ｌ
はＸ線スポット31と絞り32までの距離、ＬはＸ線スポッ
ト31と輝尽性螢光体33までの距離である。又、y₁が本影
サイズ,y₂が半影サイズ、Δｙが肩だれ領域サイズであ
る。ここで、本影サイズy₁と半影サイズy₂はそれぞれ次
式で表わされる。

y₁＝（Ｗ−ｄ）×（L/l）＋ｄ …（１） y₂＝（Ｗ＋ｄ）×（L/l）−ｄ …（２）これから肩だれ領域サイズΔｙは、それぞれ次式で表
わされる。

Δｙ＝y₂−y₁ ＝（Ｗ−ｄ）×（L/l）＋ｄ−（Ｗ＋ｄ） ×（L/l）＋ｄ＝2d｛（L/l）−１｝ …（３） Δｙの具体的な値としては、2d＝1mm,l＝100mm,L＝15
00mmを（３）式に代入すると求めることができ、Δｙ＝
14mmとなる。

以上、中心線ｍの上方向のΔｙを求めたが、下方向の
Δｙについても同様にして求めることができる。又、ｘ
方向の肩だれ領域サイズΔｘについても、同様にして求
めることができる。

ステップ輝尽性螢光体からの画像情報読取時に前記肩だれ現象
発生領域を除外する。

ステップよりｘ方向,y方向の肩だれ領域サイズが求
まったので、肩だれ現象発生領域を特定することができ
る。第３図は輝尽性螢光体33の画像情報記録状態を示す
図である。図において、33aは有効画像記録領域、33bは
肩だれ現象発生領域、33cは画像無記録領域である。Δ
x,Δｙが算出できれば、図に示すように、肩だれ現象発
生領域33bを特定することができる。尚、Δx,Δｙのペ
アは必ずしも同一値を取る必要はない。

肩だれ現象発生領域を特定することができれば画像情
報読取時にこの領域を除外すれば、高品質の画像情報を
得ることができる。除外する時点としては、以下に示す
ような時点が考えられる。

輝尽性螢光体からの輝尽発光を集光体で集光する時第５図を参照して説明する。輝尽性螢光体４からの輝
尽発光は集光体20によって光検出器21に導かれるが、こ
の場合に、主走査方向（ｘ方向）については集光体20の
幅を有効画像記録領域33a（第３図参照）の長さに設定
する。そして、副走査方向（ｙ方向）については、輝尽
性螢光体４のｙ方向の送りで制御する。このように構成
すると、集光体20は有効画像記録領域の情報のみ集光す
る。

ディジタルデータに変換された画像情報をメモリに格
納する時同じく第５図を用いて説明する。集光体20によって集
光された輝尽発光は、光検出器21によって電気信号に変
換される。電気信号に変換された画像情報（画像デー
タ）は、信号処理部24に入ってディジタルデータに変換
された後、メモリに格納される。ここで、肩だれ現象発
生領域の画像データであるか否かは、予め判断すること
ができるので、肩だれ現象発生領域の画像データは捨て
て、有効画像記録領域の画像データのみをメモリに格納
する。

本発明に係る放射線画像情報処理装置は、第５図に若
干の変形，改良を加えるだけで実現することができる。
例えば、集光体20のｘ方向の幅を輝尽性螢光体４の有効
画像記録領域の長さに設定すると共に、ｙ方向について
は集光体20が有効画像領域のみ走査するように送り制御
を行えば良い。

或いは又、信号処理部24に肩だれ現象発生領域の画像
データか有効画像記録領域の画像データかを判別する判
別回路を設け若しくは、読取画像を表示し、マニュアル
で領域指定を行う。前者の画像データであった場合には
捨てるようにすればよい。

（発明の効果）以上詳細に説明したように、本発明によれば、予め肩
だれ発生領域の寸法を求めておき、輝尽性螢光体からの
画像情報読取時に肩だれ発生領域を除外することにより
高品質の放射線画像を得ることができる放射線画像情報
処理方法を実現することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法の一実施例を示すフローチャート、
第２図，第３図は肩だれ現象発生領域の寸法算出の説明
図、第４図は輝尽性螢光体への画像記録の説明図、第５
図は放射線画像情報処理装置の構成例を示す図、第６図
は肩だれ現象の説明図である。１……Ｘ線源、2,32……絞り３……目的物、4,33……輝尽性螢光体 11……励起光源、12……光量制御部 14……ビーム径整形光学系 15,18……ミラー、16……ガルバノミラー 17……ｆ・θレンズ、20……集光体 21,22……光検出器 31……Ｘ線スポット

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者石井満日野市さくら町１番地小西六写真工業株式会社内合議体審判長石井勝徳審判官綿貫章審判官吉野公夫 (56)参考文献特開昭60−120346（ＪＰ，Ａ)

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】所定の長さを有するＸ線源から出射したＸ
線に対して照射野を絞るために絞りをかけ、該絞り通過
後のＸ線を照射Ｘ線として用いることによって輝尽性螢
光体に記録された放射線画像を、前記輝尽性螢光体に励
起光を照射し、発生した輝尽発光を集光し、光電変換
し、得られた画像データをメモリに格納することによっ
て読取り、所定の画像処理を行う放射線画像情報処理方
法において、前記照射野と照射野外との境界部分の肩だれ現象発生領
域を予め求めておき（ステップ）、前記肩だれ現象発生領域に対応する画像データを除外し
て有効画像記録領域の画像データを求め（ステップ
）、該有効画像記録領域の画像データに基づき画像処理を行
う（ステップ）ようにしたことを特徴とする放射線画
像情報処理方法。
【請求項２】前記肩だれ現象発生領域に対応する画像デ
ータの除外を、前記輝尽性螢光体からの輝尽発光を集光
する際に肩だれ現象発生領域からの輝尽発光を除外する
ことにより行うことを特徴とする特許請求の範囲第１項
記載の放射線画像情報処理方法。
【請求項３】前記肩だれ現象発生領域に対応する画像デ
ータの除外を、読み取った画像データに対して行うこと
を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の放射線画像情
報処理方法。