JP2509614Y2 - 走行車輌の変速伝動装置 - Google Patents

走行車輌の変速伝動装置

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JP2509614Y2
JP2509614Y2 JP1988117015U JP11701588U JP2509614Y2 JP 2509614 Y2 JP2509614 Y2 JP 2509614Y2 JP 1988117015 U JP1988117015 U JP 1988117015U JP 11701588 U JP11701588 U JP 11701588U JP 2509614 Y2 JP2509614 Y2 JP 2509614Y2
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康夫 森安
敏行 松原
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セイレイ工業株式会社
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【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、走行車輌の左右車軸に動力伝達する変速伝
動装置に関するものである。
(ロ) 従来の技術 円錐形転子と、該円錐形転子の伝動面に圧接する入・
出力円板と、円錐形転子の円錐面に圧接する変速リング
等からなる摩擦無段変速機を、入力軸と出力軸との間に
介装して、左右車軸への伝達動力を無段階に変速するよ
うにした走行車輌の変速伝動装置は、例えば実願昭63-9
2357号などによって本願考案の出願人が提案していると
ころである。
(ハ) 考案が解決しようとする課題 そして、既提案のものは、第7図に要部を図示してい
る如く、摩擦無段変速機(a)の出力軸(b)の軸端部
をケース外に延出して、その延出部にブレーキ機構
(c)を設けるとともに、延出中途部の出力軸にクラッ
チギヤ(d)を軸芯方向に摺動自在に嵌着し、このギヤ
(d)をクラッチシフターで摺動移動することによっ
て、出力軸(b)以降の伝動系(図ではデファレンシャ
ルギヤ機構になっている)における受動ギヤ(e)に掛
け外しすることができるように構成されているのである
が、かかる構成であると、上記のクラッチギヤ(d)が
受動ギヤ(e)に噛み合っている時には、車軸から逆駆
動される荷重に対してブレーキ機構(c)が効くけれど
も、クラッチギヤ(d)が受動ギヤ(e)から外される
と、上記荷重に対してブレーキ機構(c)が効かなくな
る問題点があった。
そこで、本考案は、既提案の上記問題点を解消するこ
とを目的として実施したものである。
(ニ) 課題を解決するための手段 上記の目的を達成するために、本考案における走行車
輌の変速伝動装置は、左右車軸を駆動する伝動系に摩擦
無段変速機を組入れてなる走行車輌の変速伝動装置にお
いて、摩擦無段変速機の出力軸と同芯のブレーキ軸を、
変速伝動装置収容ケースに回動自在に軸受するととも
に、その内方軸端部を出力軸に回転自在に支承して装設
し、ブレーキ軸の内端部に、摩擦無段変速機の出力軸側
に設けたクラッチ体が係脱するギヤを設け、そのギヤを
伝動系側の受動ギヤに常時噛合して構成したことを特徴
とするものである。
(ホ) 作用 従って、本考案の変速伝動装置によれば、クラッチ体
がギヤに接続されるクラッチ接続状態の時は勿論のこ
と、上記クラッチ体がギヤから外されているクラッチ切
離状態の時にも、車軸への伝動系が常にブレーキ軸に連
動係合されることとなって、クラッチの接続・切離に拘
らず、車軸からの逆駆動荷重に対してブレーキ機構が確
実に作用して安全に運行・駐車できるのである。
(ヘ) 実施例 実施例について図面を参照して説明する。
図面は、本考案による変速伝動装置が適用される走行
車輌が、レントゲン回診車である場合を例示し、そのレ
ントゲン回診車の全体側面視状態を第3図に示すと共
に、第2図に駆動車輪への伝動系統の系統図を、第1図
に上記伝動系統中の本考案による変速伝動装置を断面展
開図で示し、また、第4図〜第6図にレントゲン回診車
の運転操作具の要部構造を示している。
まず、第3図において、レントゲン回診車の概略構成
を説明すると、該レントゲン回診車は、左右の駆動車輪
(1)と左右の遊動輪(2)とで支持される車台(3)
の前部に立設する支柱(4)にX線装置(5)を取付
け、前記駆動車輪(1)を第2図に示す伝動系統で駆動
して走行するよう構成され、機台(3)の後部に設けら
れる運転部(6)において車輌の運行操作ならびにX線
装置の運転操作を行うことができるように構成されてい
る。
第2図において、駆動車輪(1)(1)への伝動系統
は、駆動源(7)である電動機に連動連結する入力軸
(8)と、該入力軸(8)に同芯に配設する出力軸
(9)との間に摩擦無段変速機(10)を介装し、上記出
力軸(9)側に装設するギヤ(11)を、次位の伝動系
(12)であるデファレンシャルギヤ機構の受動リングギ
ヤ(13)に噛合せ、デファレンシャルギヤ機構の左右出
力軸(14)(14)から、それぞれ左右の最終減速機構
(15)(15)を経て駆動車輪の車軸(16)(16)に動力
伝達するように構成されている。
なお、摩擦無段変速機(10)は、入力軸(8)に設置
される入力円板(17)と、出力軸(9)に設置される出
力円板(18)とを、両板(17)(18)の間に遊星状に配
される円錐形転子(19)群の伝動面に摩擦圧接させると
ともに、円錐形転子(19)群の円錐面に変速リング(2
0)を摩擦圧接させて、この変速リング(20)を変速シ
フター(21)の操作で円錐形転子の円錐面に沿って移動
させることにより、出力軸(9)側の回転(0回転を含
む)を無段階に変速できるように構成されるものであ
る。
第1図に示す変速伝動装置部分の断面展開図では、摩
擦無段変速機(10)の詳細な図示を省略しているけれど
も、この摩擦無段変速機(10)が上記に説明したと同じ
構造になることは勿論である。そして、出力軸(9)の
延長線上にはブレーキ軸(22)が同芯に配設されて、該
ブレーキ軸(22)の外端側がブレーキハウジング内に突
出され、ブレーキ作動具(23)により制動および制動解
除操作されるブレーキ機構(24)が装設される。また、
ブレーキ軸(22)の内端側には前記出力軸(9)の端部
が回動自在に内挿支持されるとともに、ブレーキ軸(2
2)に上記ギヤ(11)が一体又は一体的に装設されて、
該ギヤ(11)が次位の伝動系であるデファレンシャルギ
ヤ機構(12)の受動リングギヤ(13)に常時噛合されて
いる。
ギヤ(11)の歯幅は、受動リングギヤ(13)の歯幅よ
り適宜広く形成されて、ドッグクラッチの一方の噛み合
い部を兼ねるものとなっており、この噛み合い部に、出
力軸(9)側に摺動自在に嵌着されるクラッチ体(25)
の内歯状の噛み合い部が係脱自在に噛合するようになっ
ている。
クラッチ体(25)を摺動移動させるホーク(26)と、
前述したブレーキ機構の作動具(23)、摩擦無段変速機
の変速シフター(21)は、それぞれ適宜の遠隔操作索
(27)(28)(29)を介して運転部(6)に延出されて
おり、摩擦無段変速機の変速シフター(21)は、遠隔操
作索(27)により運転部(6)に装設される回転変速グ
リップ(30)に接続されて、その回転変速グリップを中
立位置(電動機停止位置)から正転方向及び逆転方向に
回転操作することにより変速操作できるようになってい
る。なお、第5図に示しているように、回転変速グリッ
プ(30)には回転カム(31)が連設され、回転変速グリ
ップの正逆回転に伴って正逆転切換スイッチ(32)(3
3)が切り換わって電動機(7)の回転方向が換わり車
輌が前後進する如くなっている(第4図、第5図参
照)。
また、クラッチ体のホーク(26)に連繋した遠隔操作
索(28)の他端部は、運転部(6)に設置されたクラッ
チレバー(34)に接続され、該クラッチレバー(34)の
回動操作でクラッチ体(25)を接続・切離状態に切り換
えできるようになっており、クラッチ体が切離し状態の
時に接続作動する検出スイッチ(35)がクラッチレバー
の近傍に関連配置されている(第4図参照)。
さらに、ブレーキ機構(24)の作動具(23)に連繋し
た遠隔操作索(29)の他端は、運転部(6)に設けられ
たブレーキレバー(36)に接続され、該ブレーキレバー
(36)を引き上げ作動するとブレーキ機構(24)が制動
状態になり、その状態を検出する検出スイッチ(37)が
ブレーキレバーの近傍部に関連配設されている(第6図
参照)。
なお、正逆転切換スイッチ(32)(33)、クラッチ体
の検出スイッチ(35)、ブレーキ機構の検出スイッチ
(37)は、電動機制御回路(図示省略)に組み入れられ
るもので、ブレーキ機構の検出スイッチがブレーキの開
放状態を検出し、且つクラッチ体の検出スイッチがクラ
ッチの切離状態を検出した時、前記の制御回路がON状態
になって、電動機(7)の始動が可能となるように構成
されているのである。
(ト) 考案の効果 以上に説明したように、本考案における走行車輌の変
速伝動装置は、車軸(16)(16)を駆動する伝動系(1
2)に摩擦無段変速器(12)を組入れてなる走行車輌の
変速伝動装置において、摩擦無段変速器(12)の出力軸
(9)と同芯のブレーキ軸(22)を、変速伝動装置収容
ケースに回動自在に軸受けするとともに、その内方軸端
部を出力軸(9)に回転自在に支承して装設し、ブレー
キ軸(22)の内端部に、摩擦無段変速機の出力軸(9)
側に設けたクラッチ体(25)が係脱するギヤ(11)を設
け、このギヤ(11)を伝動系(12)側の受動ギヤ(13)
に常時噛合して構成しているので、つぎのような利点が
ある。
クラッチ体(25)をギヤ(11)から離脱させたクラッ
チ切離し状態においても、ブレーキ軸(22)に制動力を
付与することにより車軸(16)(16)への伝動系(12)
をロックできるので、車軸(16)(16)側からの逆駆動
力を摩擦無段変速機(12)に及ぼすことなく走行車輌を
確実に停止状態に固定することができる。
そして、上述のような駐車ブレーキ機能が果せるもの
でありながら、変速伝動装置収容ケースに回動自在に軸
受支持されるブレーキ軸(22)が無段変速機の出力軸
(9)と同芯に配設されてその内方軸端部が出力軸
(9)により支持されるため、両軸(9)(22)全体と
しての支持に要する軸受が少なくてすみ、さらに、伝動
系(12)側の受動ギヤ(13)に常時噛合するギヤ(11)
を共通に利用して両軸(9)(22)間を断続するクラッ
チが組成されるので、部品点数が少なく且つ所要スペー
スも小さくなって、変速伝動装置が簡潔コンパクトにな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による変速伝動装置の断面展開図、第2
図は伝動系統図、第3図は走行車輌(レントゲン回診
車)の全体側面図、第4図は第3図の走行車輌の運転部
における回転変速グリップ部ならびにクラッチレバー部
の構造を示す要部断面図、第5図は正逆転切換スイッチ
部の構造を示す断面部分図、第6図は走行車輌の運転部
におけるブレーキレバーの構造を示す要部断面図、第7
図は従来構造を示す要部断面図である。 (7)……駆動源、(8)……入力軸 (9)……出力軸、(10)……摩擦無段変速機 (11)……ギヤ、(12)……伝動系 (17)……入力円板、(18)……出力円板 (19)……円錐形転子、(20)……変速リング (22)……ブレーキ軸、(25)……クラッチ体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車軸(16)(16)を駆動する伝動系(12)
    に摩擦無段変速機(10)を組入れてなる走行車輌の変速
    伝動装置において、摩擦無段変速機(10)の出力軸
    (9)と同芯のブレーキ軸(22)を、変速伝動装置収容
    ケースに回動自在に軸受するとともに、その内方軸端部
    を出力軸(9)に回転自在に支承して装設し、ブレーキ
    軸(22)の内端部に、摩擦無段変速機の出力軸(9)側
    に設けたクラッチ体(25)が係脱するギヤ(11)を設
    け、このギヤ(11)を伝動系(12)側の受動ギヤ(13)
    に常時噛合して構成したことを特徴とする走行車輌の変
    速伝動装置。
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