JP2509535Y2 - 静電塗装装置 - Google Patents

静電塗装装置

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JP2509535Y2
JP2509535Y2 JP979891U JP979891U JP2509535Y2 JP 2509535 Y2 JP2509535 Y2 JP 2509535Y2 JP 979891 U JP979891 U JP 979891U JP 979891 U JP979891 U JP 979891U JP 2509535 Y2 JP2509535 Y2 JP 2509535Y2
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弘 新井
十司夫 久保田
弐一 外山
一郎 石橋
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、高電圧が直接印加され
る導電性塗料を用いて静電塗装を行う静電塗装装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、導電性塗料に高電圧を直接印
加して自動車車体等の被塗装物に静電塗装を施す方法と
して、例えばボルテージブロック法が知られている。こ
の方法では、導電性塗料が、接地電位から絶縁されてい
る中間貯留槽に一旦導入された後、この中間貯留槽から
塗料経路を通って高電位にある塗装ガンに供給されるこ
とにより、被塗装物に対する静電塗装作業が行われてい
る。
【0003】この場合、前記塗装ガンとしては、導電性
塗料を被塗装物に噴霧させるガン本体と、このガン本体
の外部に組み付けられ入力された電圧を所定の高電圧に
昇圧させるための昇圧部とを備えたものが知られてい
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、この種の塗
装ガンでは、昇圧部を介してガン本体内の導電性塗料に
高電圧を印加する際に、このガン本体に接続された導電
性塗料供給用管体内の導電性塗料にもこの高電圧が印加
されてしまう。このため、前記管体を通じて電圧の低い
昇圧部の入力端子に漏電が発生し易く、電圧降下を生じ
て効率的な静電塗装作業を遂行することができないとい
う問題がある。
【0005】本考案は、この種の問題を解決するもので
あり、ガン本体に接続された管体内の導電性塗料と昇圧
部との間での漏電を有効に阻止することができ、高精度
なかつ効率的な静電塗装作業を行うことが可能な静電塗
装装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本考案は、高電圧が直接印加される導電性塗料を
塗装ガンに供給して静電塗装を施す静電塗装装置におい
て、前記塗装ガンは、導電性塗料を噴霧させるガン本体
と、入力端子から入力された電圧を前記高電圧まで昇圧
させる昇圧部と、前記ガン本体に導電性塗料を供給する
ための管体を挿入させるとともに、前記管体と前記入力
端子との近接を防止する絶縁材料製筒状体とを備えるこ
とを特徴とする。
【0007】
【作用】上記の本考案に係る静電塗装装置では、昇圧部
の入力端子を介して入力された低電圧が、この昇圧部で
所定の高電圧に昇圧されてガン本体内の導電性塗料に直
接印加された状態で、この導電性塗料が、ガン本体から
被塗装物に噴霧されて静電塗装が行われる。その際、ガ
ン本体に接続された管体内の導電性塗料にも高電圧が印
加されるが、この管体が絶縁材料製筒状体に挿入されて
いるため、前記管体内の導電性塗料と昇圧部の入力端子
との間で漏電を生ずることがなく、所定の高電圧を維持
することができる。
【0008】
【実施例】本考案に係る静電塗装装置について実施例を
挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0009】図2において、参照符号10は、本考案に
係る静電塗装装置を示す。この静電塗装装置10は、接
地された色替弁機構12を備え、この色替弁機構12に
は、エア(A)、水(W)および洗浄液(S)等の供給
を制御する第1洗浄弁14と、異なる色の導電性塗料を
供給することが可能な複数の塗料弁16a乃至16cと
が備えられている。この色替弁機構12には、少なくと
も一部にポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の
樹脂製電気絶縁性管路17を有し、この電気絶縁性管路
17を含むブロック弁機構18が配置された供給路20
が接続される。
【0010】このブロック弁機構18は、切換弁22
a、22bを備え、入口側の前記切換弁22aによって
前記色替弁機構12と、エア(A)、水(W)および洗
浄液(S)等の供給を制御する第2洗浄弁24とが切り
換えられ、供給路20を介して中間貯留槽26に接続さ
れる。この中間貯留槽26は、ピストン28を介して分
割される導電性塗料および洗浄液の注入用第1シリンダ
室30と、エア供給用第2シリンダ室32とを備え、こ
の第2シリンダ室32に、空気供給源34が流量調整弁
36、開閉弁38を介して連通する。この空気供給源3
4は、ブースタ40を経由してエア圧を調節するための
導電性塗料の流量調節器42に接続され、この流量調節
器42により導電性塗料の吐出量の制御が図られる。切
換弁22bは、排出路44を経由して廃液槽46に接続
されている。
【0011】中間貯留槽26の第1シリンダ室30に
は、送出路(管体)48を介して塗装ガン50が接続さ
れる。図1に示すように、この塗装ガン50は、導電性
塗料を被塗装物(図示せず)に噴霧させるガン本体52
と、所定の高電圧(例えば、−60kV)まで昇圧させ
るための昇圧用カスケード等からなる昇圧部54と、こ
のガン本体52に導電性塗料を供給するための送出路4
8を挿入させる絶縁材料製筒状体55とを備える。この
ガン本体52内には、ダンプ弁56とトリガ弁58とが
配置されるとともに(図2参照)、前記ガン本体52の
後端にカバー部材60が固定され、このカバー部材60
内に昇圧部54が配置される。
【0012】この昇圧部54は、図示しない電源に接続
された入力端子62と、この入力端子62から入力され
た低電圧を昇圧した後にガン本体52に供給するための
出力端子64とを備え、この出力端子64に接続された
高圧ケーブル66が、継手部材68を介して前記ガン本
体52に接続されている。ガン本体52の後端と昇圧部
54とは、アングル材70および連結材72とを介して
固定されている。
【0013】筒状体55は、例えばアセタール樹脂等の
絶縁材で形成されており、塗装ガン50の後端に固定さ
れる。この筒状体55の塗装ガン50内に配置される小
径部位55aは、図1および図3に示すように、昇圧部
54の入力端子62に近接するとともに、その端部が、
この入力端子62よりガン本体52の後端側に所定の距
離Hだけ延在している。この距離Hは、導電性塗料に高
電圧が印加される際、送出路48内の導電性塗料と入力
端子62との間で漏電が発生しない距離に選択される。
【0014】次に、このように構成される静電塗装装置
10の動作について説明する。まず色替弁機構12の塗
料弁16aから所定の色の導電性塗料が圧送され、供給
路20を介して中間貯留槽26の第1シリンダ室30に
充填され、さらに送出路48を経由して塗装ガン50ま
で充填される。この充填時には、トリガ弁58は閉塞さ
れる一方、ダンプ弁56は開放され、充填後にこのダン
プ弁56が閉成される。
【0015】そこで、ブロック弁機構18の切換弁22
a、22bの切り換え動作が行われると、第2洗浄弁2
4の駆動作用下に前記ブロック弁機構18は洗浄され、
この洗浄に用いられた洗浄液および水は、排出路44を
経由して廃液槽46に排出される。そして、ブロック弁
機構18は乾燥され、これにより色替弁機構12と中間
貯留槽26とは、電気的に絶縁される。
【0016】次いで、空気供給源34から流量調整弁3
6および開閉弁38を介して中間貯留槽26の第2シリ
ンダ室32に駆動用エアが供給され、ピストン28が第
1シリンダ室30側に変位して、導電性塗料が、トリガ
弁58の開成作用下にガン本体52から図示しない被塗
装物に噴霧される。その際、昇圧部54に入力端子62
から入力された低電圧が、この昇圧部54で所定の高電
圧(約−60kV)に昇圧され、出力端子64および高
圧ケーブル66を介してガン本体52内の導電性塗料に
直接印加される。
【0017】この場合、ガン本体52内の導電性塗料に
高電圧が印加されると、この導電性塗料をガン本体52
に供給する送出路48内の導電性塗料にも高電圧が印加
される。この送出路48は、図1および図3に示すよう
に、塗装ガン50内で昇圧部54の入力端子62に近接
するとともに、この入力端子62に低電圧が印加されて
いるため、前記送出路48内の導電性塗料と入力端子6
2との間で漏電するおそれがある。
【0018】ここで、本実施例では、塗装ガン50内の
送出路48が、絶縁材料製の筒状体55の小径部位55
aに挿入されているため、この送出路48内の導電性塗
料と入力端子62との間での漏電を有効に阻止すること
ができる。しかも、小径部位55aの端部が、入力端子
62よりガン本体52の後端側に所定の距離Hだけ延在
しているため、前記漏電を一層確実に防止することが可
能になる。これによって、導電性塗料に所定の高電圧を
確実に印加することができ、高精度なかつ効率的な静電
塗装作業を遂行することが可能になるという効果が得ら
れる。
【0019】
【考案の効果】本考案に係る静電塗装装置によれば、以
下の効果が得られる。
【0020】昇圧部の入力端子を介して入力された低電
圧が、この昇圧部で所定の高電圧に昇圧されてガン本体
内の導電性塗料に直接印加される際、ガン本体に接続さ
れた管体内の導電性塗料にも高電圧が印加されるが、こ
の管体が絶縁材料製筒状体に挿入されているため、この
管体内の導電性塗料と昇圧部の入力端子との間で漏電を
生ずることがなく、所定の高電圧を維持することができ
る。これにより、導電性塗料に所定の高電圧を確実に印
加して、高精度なかつ効率的な静電塗装作業が可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る静電塗装装置を構成する塗装ガン
の一部縦断説明図である。
【図2】前記静電塗装装置の概略構成図である。
【図3】図1中、 III−III 線断面説明図である。
【符号の説明】
10…静電塗装装置 12…色替弁機構 18…ブロック弁機構 26…中間貯留槽 48…送出路 50…塗装ガン 52…ガン本体 54…昇圧部 55…筒状体 55a…小径部位 62…入力端子 64…出力端子 66…高圧ケーブル 68…継手部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 石橋 一郎 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダ エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 実開 昭61−22559(JP,U)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】高電圧が直接印加される導電性塗料を塗装
    ガンに供給して静電塗装を施す静電塗装装置において、
    前記塗装ガンは、導電性塗料を噴霧させるガン本体と、
    入力端子から入力された電圧を前記高電圧まで昇圧させ
    る昇圧部と、前記ガン本体に導電性塗料を供給するため
    の管体を挿入させるとともに、前記管体と前記入力端子
    との近接を防止する絶縁材料製筒状体とを備えることを
    特徴とする静電塗装装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の静電塗装装置において、ガ
    ン本体の後端に昇圧部が固定されるとともに、筒状体の
    端部が、前記昇圧部の入力端子より前記ガン本体の後端
    側に所定の距離だけ延在して構成されることを特徴とす
    る静電塗装装置。
JP979891U 1991-02-27 1991-02-27 静電塗装装置 Expired - Lifetime JP2509535Y2 (ja)

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