JP2509450Y2 - タッピングねじ - Google Patents

タッピングねじ

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JP2509450Y2
JP2509450Y2 JP1991043094U JP4309491U JP2509450Y2 JP 2509450 Y2 JP2509450 Y2 JP 2509450Y2 JP 1991043094 U JP1991043094 U JP 1991043094U JP 4309491 U JP4309491 U JP 4309491U JP 2509450 Y2 JP2509450 Y2 JP 2509450Y2
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JP
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drill
diameter
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pilot hole
angle
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JP1991043094U
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Inventor
▲隆▼夫 若井
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若井産業株式会社
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Priority to DE69110863T priority patent/DE69110863T2/de
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、タッピングねじ、更
に詳しくは鉄骨建築の軽量型鋼に外壁を貼付ける場合等
に使用するタッピングねじに関する。
【0002】
【従来の技術】上記のように、軽量型鋼に外壁を貼付け
る場合に使用されている従来のタッピングねじは、スク
リュー軸の先端に、スクリュー軸の軸部と略等しい外径
のドリル部を設けた構造になっており、このタッピング
ねじをねじ込むと、ドリル部が外壁を貫通して軽量型鋼
に下孔を穿設し、続いて下孔にスクリュー軸がねじ溝を
刻みながら螺入し、頭部で外壁を押え込んで固定するも
のである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なタッピングねじをねじ込むための下孔穿設時の抵抗
は、ドリル部の直径に比例し、軸径が太くなるほど大き
なねじ込み推力が必要になり、従来のタッピングねじは
スクリュー軸の軸部とドリル部の外径が略等しいため、
ドリル部の径が太く、例えば6mm径のタッピングねじの
ような太いサイズの場合、ねじ込み時に大きな推力を加
えなければならず、作業効率も悪いという問題がある。
【0004】また、タッピングねじのねじ込みは高所作
業の場合が多く、大きな推力を加えてねじ込みを行なう
のは作業に危険をともなうと共に、作業者の頭より高い
場所にねじ込む場合、大きな推力を加えるのは困難であ
り、締結作業が行ない難いという問題がある。
【0005】そこでこの考案は、ねじ込み時の下孔穿設
の抵抗発生が小さく、太いサイズでも低推力でねじ込む
ことができると共に、どのような場所でも効率よく締結
作業が行なえるタッピングねじを提供することを課題と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この考案は、スクリュー軸の先端に、該スク
リュー軸の円軸と略等しい外径を有する円軸状の穿孔
径ドリルと、該大径ドリルよりも小径となる円軸状
先端ドリルを同軸心の二段状に設け、先端ドリルのドリ
ル角度が120°±5°であり、大径ドリルのドリル角
度が先端ドリルのドリル角度よりも小さく設定されてい
る構成を採用したものである。
【0007】
【作用】軽量型鋼に対してねじ込むと、先ず小径の先端
ドリルがその外径に見合った小径の下孔を穿設し、次に
大径ドリルが上記下孔を拡径してスクリュー軸に対応す
る径の下孔を形成し、この後スクリュー軸が下孔にねじ
溝を刻みながら進入する。
【0008】下孔を形成するとき、先端ドリルは小径で
あるため、抵抗の発生が少なく喰付き効果を高め、次に
大径ドリルが一段目の小径孔の周囲を削り取りながら進
むため、下孔の形成が低推力で行なえ、締結作業の効率
を高めることができる。
【0009】
【実施例】以下、この考案の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1乃至図3のように、タッピングねじ1
は、頭部2を有するスクリュー軸3の先端に、穿孔用の
大径ドリル4と小径の先端ドリル5を二段状に設け、大
径ドリル4のドリル角度Aと先端ドリル5のドリル角度
Bを異なった角度にした構造になっている。
【0010】上記スクリュー軸3は、円軸3aの外周に
スクリュー3bを設けて形成され、その直径及び軸方向
の長さは、例えば軽量型鋼11に固定せんとする外壁1
2等の条件に応じて任意に選択すればよく、また、頭部
2は鍔付きの六角を例示したが、円形や円錐台形等のド
ライバ係合溝を備えた形状や構造を採用してもよい。
【0011】前記大径ドリル4は、スクリュー軸3にお
ける円軸3aの先端に同軸心状となるよう連ねて設けら
れ、円軸部3aと略等しい外径を有し、図4の如く、そ
の長さLは例えば軽量型鋼11の板厚Tよりも長く設定
されている。
【0012】小径の先端ドリル5は大径ドリル4の先端
に連ねて同軸心状に設けられ、その長さlは後述するよ
うに軽量型鋼11の板厚Tとの関係から2.3mm以内に設
定するのが適当であり、また、直径は大径ドリル4の直
径に応じて任意に選択すればよい。
【0013】前記先端ドリル5と大径ドリル4には、軸
心を挾む両側の外面に先端ドリル5から大径ドリル4に
わたって連続する切欠6が設けられ、タッピングねじ1
のねじ回し方向の後方に位置する上記切欠6の側縁が切
刃7となっている。
【0014】上記先端ドリル5のドリル角Bは、120
°±5°であり、軽量型鋼11に対する喰い付き効果の
高い最適な角度に設定されていると共に、大径ドリル4
のドリル角Aは先端ドリル5のドリル角Bよりも小さけ
ればよく、好ましい角度としては後述するように90°
より鋭角である。
【0015】この考案のタッピングねじは上記のような
構成であり、外壁12から軽量型鋼11に向けて先端ド
リル5を押し当てタッピングねじ1に推力と回転を与え
ると、先ず外壁12を貫通した先端ドリル5が軽量型鋼
11に喰い付いて小径の下孔を穿設し、次に大径ドリル
4が小径下孔の周囲を削り取って大径下孔を形成する。
【0016】タッピングねじ1による下孔形成時に生じ
る切削抵抗はドリル部の直径に比例し、先端ドリル5は
小径に形成されているため、初期の切削抵抗が小さくな
り、しかも大径ドリル4は小径下孔の周囲を削り取るだ
けであるため、この場合も切削抵抗の発生が小さく、従
って下孔の形成が低推力で行なえ、太いサイズのスクリ
ューねじであっても円滑にねじ込むことができる。
【0017】小径の先端ドリル5による小径下孔の穿設
時において、図6のように先端ドリル5の長さl’が軽
量型鋼11の板厚Tよりも長く設定されていると、先端
ドリル5が軽量型鋼11を完全に貫通した後、大径ドリ
ル4が軽量型鋼11に衝突する。
【0018】上記のように、大径ドリル4が軽量型鋼1
1に作用する前に先端ドリル5が先に貫通すると、タッ
ピングねじ1に推力が加わっているため、大径ドリル4
は軽量型鋼11に衝突して強く喰い込み、このときの衝
撃によって手首を痛めたり、両ドリル4と5の境目部分
が折れるという不都合が発生する。
【0019】一般的な軽量型鋼11の板厚Tは2.3mmで
あり、先端ドリル5の長さlを2.3mm以内とすると、図
4の示すように、先端ドリル5が軽量型鋼11を貫通す
る前に大径ドリル4が軽量型鋼11を切削することにな
り、従って大径ドリル4の切削開始が衝撃を生じること
なく円滑に行なえ、衝撃による不都合の発生を解消でき
る。
【0020】また、先端ドリル5と大径ドリル4が下孔
を穿設するとき、図7に示すように大径ドリル4のドリ
ル角A’が120°に設定されていると、軽量型鋼11
に対する大径ドリル4の喰い付き量が多くなり、先端ド
リル5が貫通するまでに多くの面積を削らなくてはなら
ないので大きな抵抗が発生し、大きな推力が必要にな
る。
【0021】これに対し、大径ドリル4のドリル角Aを
図3のように90°もしくはそれよりも鋭角に設定する
と、大径ドリル4の軽量型鋼11に対する喰い付き量が
少なく、小径下孔の角を略45°の角度で削ることによ
り切削抵抗の発生が小さく、従って先端ドリル5と大径
ドリル4がスムースに低推力で軽量型鋼11を貫通して
下孔を穿設することができる。
【0022】上記のように、先端ドリル5と大径ドリル
4が軽量型鋼11を貫通すると、次にスクリュー軸3が
下孔に進入し、スクリュー3bが下孔の周囲にねじ溝を
形成して螺合し、頭部2で外壁12を締付け固定するこ
とができる。
【0023】
【効果】以上のように、この考案によると、スクリュー
軸の先端に、該スクリュー軸の軸部と略等しい外径を有
する円軸状の大径ドリルと、該大径ドリルよりも小径と
なる円軸状の先端ドリルを同軸心の二段状に設け、先端
ドリルのドリル角度が120°±5°であり、大径ドリ
ルのドリル角度が先端ドリルのドリル角度よりも小さく
設定されているので、小径の先端ドリルによる下孔の穿
孔後に大径ドリルでスクリュー軸に対応する下孔を穿孔
することになり、下孔の穿孔が二段階的に行なえ、太い
サイズのスクリューねじでも低推力でねじ込むことがで
き、高所などにおいても円滑に締結作業が行なえる。
【0024】また、ねじ込み作業の短縮が可能になり、
作業効率を高めることができると共に、先端ドリルのド
リル角を120°±5°としたので、軽量型鋼に対する
喰い付き効果が高く、安定したねじ込みが行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るタッピングねじの正面図
【図2】同上の底面図
【図3】ドリル部を拡大した説明図
【図4】同上の下孔形成の初期状態を示す説明図
【図5】同上の大径ドリルが下孔を切削する説明図
【図6】先端ドリルが長い場合の下孔切削を示す説明図
【図7】大径ドリルのドリル角が大きい場合の下孔切削
を示す説明図
【符号の説明】
1 タッピングねじ 2 頭部 3 スクリュー軸 4 大径ドリル 5 先端ドリル A、B ドリル角

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリュー軸の先端に、該スクリュー軸
    の円軸と略等しい外径を有する円軸状の穿孔用大径ドリ
    ルと、該大径ドリルよりも小径となる円軸状の先端ドリ
    ルを同軸心の二段状に設け、先端ドリルのドリル角度が
    120°±5°であり、大径ドリルのドリル角度が先端
    ドリルのドリル角度よりも小さく設定されているタッピ
    ングねじ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のタッピングねじにおい
    て、先端ドリルの軸方向の長さが2.3mm以内であるタ
    ッピングねじ。
JP1991043094U 1991-04-15 1991-06-10 タッピングねじ Expired - Lifetime JP2509450Y2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991043094U JP2509450Y2 (ja) 1991-06-10 1991-06-10 タッピングねじ
US07/750,488 US5120172A (en) 1991-04-15 1991-08-27 Tapping screw
AU82749/91A AU642288B2 (en) 1991-04-15 1991-08-27 Tapping screw
EP91307892A EP0509173B1 (en) 1991-04-15 1991-08-28 Tapping screw
AT91307892T ATE124504T1 (de) 1991-04-15 1991-08-28 Selbstbohrende schraube.
DE69110863T DE69110863T2 (de) 1991-04-15 1991-08-28 Selbstbohrende Schraube.
KR2019910014845U KR0125199Y1 (ko) 1991-04-15 1991-09-12 태핑나사
CA002051848A CA2051848C (en) 1991-04-15 1991-09-19 Tapping screw

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991043094U JP2509450Y2 (ja) 1991-06-10 1991-06-10 タッピングねじ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04134913U JPH04134913U (ja) 1992-12-15
JP2509450Y2 true JP2509450Y2 (ja) 1996-09-04

Family

ID=31923483

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991043094U Expired - Lifetime JP2509450Y2 (ja) 1991-04-15 1991-06-10 タッピングねじ

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JP (1) JP2509450Y2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5425A (en) * 1977-06-03 1979-01-05 Hitachi Ltd Method of chamfering glass substrate

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Publication number Publication date
JPH04134913U (ja) 1992-12-15

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