JP3003477U - セルフドリルネジ - Google Patents

セルフドリルネジ

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JP3003477U
JP3003477U JP1994005693U JP569394U JP3003477U JP 3003477 U JP3003477 U JP 3003477U JP 1994005693 U JP1994005693 U JP 1994005693U JP 569394 U JP569394 U JP 569394U JP 3003477 U JP3003477 U JP 3003477U
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道雄 山本
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山喜産業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非金属製の被締結物を金属製のフレームに良
好に締着せしめ、しかも、首部を含む頭部の大部分を被
締結物に埋入させると共に、首部を含む頭部を被締結物
に奥深く進入させないようにしたセルフドリルネジを提
供する。 【構成】 首部がシャンクから頭部に至り次第に外径を
径大にするテーパ状首部を形成すると共に、該テーパ状
首部の外周面に、ほぼ軸方向に延びる切削用リブを周方
向に列設し、頭部に首部の外周に広がる平板状の制動面
付きフランジを形成し、しかも、先端ドリル部の側縁に
突出するリーマ刃を設けた構成である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、建築物において、主として非金属部材を金属部材に固着するための セルフドリルネジに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、例えば、建築物の屋根等において、野地板等を金属製フレーム等に固着 するために、セルフドリルネジが使用されている。このようなセルフドリルネジ は、ねじ下穴の切削とねじ立てを連続して行い、一連の作業でねじ締結を行わし める点において便利であり、種々の構成のものが提供されている。
【0003】 ところで、建築物の屋根構造においては、木製等の野地板を金属製等のフレー ムに固着した後、該野地板の上にカラーベスト等の屋根部材が重合固着される。 従って、野地板を固着したセルフドリルネジは、ネジの頭部を野地板の表面に大 きく突出しないことが好ましい。このため、近年、ネジの首部から頭部に至り次 第に外径を径大に形成したテーパ状の所謂皿状頭部付きのセルフドリルネジが使 用されており、これによれば、ネジ締着時に皿状の頭部が野地板内に埋入せしめ られるので、頭部を野地板の表面に大きく突出しない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
然しながら、前記のような皿状頭部付きのセルフドリルネジを用いて野地板を フレームに固着する場合、現実には、皿状頭部が野地板に好適に進入せず、野地 板の表面で停止してしまうことが多い。皿状頭部のテーパ面は平滑面であるため 、野地板の表面に進入し難い。そして皿状頭部が進入せず空回りすると、先にね じ込まれたシャンクの螺糸が所謂バカねじ状態を招来してしまうからである。
【0005】 そこで、皿状頭部を野地板に進入し易くするためには、テーパ面に切削用リブ を設け、これにより野地板を切削しつつ皿状頭部を進入せしめれば良いことが知 見される。
【0006】 ところが、一般的に、セルフドリルネジは、動力付きのドライバーにより強力 なねじ込みを行われるため、前述のように皿状頭部のテーパ面に切削用リブを設 けた構成の場合、今度は、ネジの螺進に追従して皿状頭部が野地板の表面に容易 に進入する余り、野地板の内部に深く進入してしまう問題がある。そして、この ように皿状頭部が深く進入すると、野地板が木製のときは木割れを生じる虞れが あり、また、野地板がコンクリート系の成形物を含むときは大きなバカ穴を形成 してしまい、強度低下を生じる問題がある。
【0007】 一方、非金属製の野地板を金属製のフレームに固着するような場合、一般に使 用されている通常のセルフドリルネジを使用することはできない。即ち、通常の セルフドリルネジは、螺糸付きシャンクの先端にドリル部を延設した構成に過ぎ ないから、該セルフドリルネジを野地板に螺入中は、所期のセルフドリル作用と ねじ立て作用を期待できるが、ドリル部が金属製フレームに至ると、そこでセル フドリルネジの進入を停止してしまう。蓋し、螺糸のピッチに基づく進入速度に 対して、ドリル部のドリリングに基づく進入速度が小さいため、野地板の内部を 螺糸が所定進入速度で前進し得ないからである。そして、この状態でセルフドリ ルネジの回転を続けると、野地板がフレームから浮き上がってしまう。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記課題を解決したセルフドリルネジを提供するものであり、本考 案のセルフドリルネジによれば、例えば、野地板をフレームに固着するためにセ ルフドリルネジを螺進せしめた際、首部を含む頭部の大部分が野地板の表面に容 易に埋入される反面、該頭部が野地板に深く進入してしまうことはなく野地板の 表面で停止せしめられる。また、非金属製の野地板を金属製のフレームに固着す る際、セルフドリルネジは、野地板から金属製フレームに至り好適に螺進せしめ られる。
【0009】 そこで、本考案が第一の手段として構成したところは、螺糸付きシャンクと、 該シャンクの先端に延設されたドリル部と、該シャンクの基端に首部を介して延 設された頭部とを備えるセルフドリルネジにおいて、前記首部がシャンクから頭 部に至り次第に外径を径大にするテーパ状首部を形成すると共に、該テーパ状首 部の外周面に、ほぼ軸方向に延びる切削用リブを周方向に列設して成り、前記頭 部が首部の外周に広がる平板状のフランジを備え、該フランジにネジの進行方向 に臨む制動面を形成して成る点にある。
【0010】 また、本考案が第二の手段として構成したところは、螺糸付きシャンクと、該 シャンクの先端に延設されたドリル部と、該シャンクの基端に首部を介して延設 された頭部とを備えるセルフドリルネジにおいて、前記首部がシャンクから頭部 に至り次第に外径を径大にするテーパ状首部を形成すると共に、該テーパ状首部 の外周面に、ほぼ軸方向に延びる切削用リブを周方向に列設して成り、前記頭部 が首部の外周に広がる平板状のフランジを備え、該フランジにネジの進行方向に 臨む制動面を形成して成り、前記ドリル部が径方向に対向して配置された2条の 縦溝により形成された切削面の切削縁にリーマ刃を突設し、該リーマ刃の回転軌 跡の直径Xと、前記切削用リブを含む首部の最大径部の直径Yと、前記頭部のフ ランジの直径Zとを、X≦Y<Zに形成して成る点にある。
【0011】 また、本考案が第三の手段として構成したところは、螺糸付きシャンクと、該 シャンクの先端に延設されたドリル部と、該シャンクの基端に首部を介して延設 された頭部とを備えるセルフドリルネジにおいて、前記首部がシャンクから頭部 に至り次第に外径を径大にするテーパ状首部を形成すると共に、該テーパ状首部 の外周面に、ほぼ軸方向に延びる切削用リブを周方向に列設し、該切削用リブを 含む首部のテーパ面を首部内方に向けて湾曲する円弧状に形成して成り、前記頭 部が首部の外周に広がる平板状のフランジを備え、該フランジにネジの進行方向 に臨む制動面を形成して成り、前記ドリル部が径方向に対向して配置された2条 の縦溝により形成された切削面の切削縁にリーマ刃を突設し、該リーマ刃の回転 軌跡の直径Xと、前記切削用リブを含む首部の最大径部の直径Yと、前記頭部の フランジの直径Zとを、X≦Y<Zに形成して成る点にある。
【0012】 更に、本考案が第四の手段として構成したところは、螺糸付きシャンクと、該 シャンクの先端に延設されたドリル部と、該シャンクの基端に首部を介して延設 された頭部とを備えるセルフドリルネジにおいて、前記首部がシャンクから頭部 に至り次第に外径を径大にするテーパ状首部を形成すると共に、該テーパ状首部 の外周面に、ほぼ軸方向に延びる切削用リブを周方向に列設し、該切削用リブを 含む首部のテーパ面を首部内方に向けて湾曲する円弧状に形成して成り、前記頭 部が首部の外周に広がる平板状のフランジを備え、該フランジにネジの進行方向 に臨む制動面を形成して成り、前記ドリル部が径方向に対向して配置された2条 の縦溝により形成された切削面の切削縁にリーマ刃を突設し、該リーマ刃は、前 記切削縁に対して90度以上の角度を有して交差する後退角を有する先端刃縁と 、該先端刃縁からシャンクの中心に向けてテーパを有して延びる側部刃縁とを備 えて成り、前記リーマ刃の回転軌跡の最大直径Xと、前記切削用リブを含む首部 の最大径部の直径Yと、前記頭部のフランジの直径Zとを、X≦Y<Zに形成し て成る点にある。
【0013】
【実施例】
以下、図面に基づいて本考案の1実施例を詳述する。
【0014】 図1に示すように、セルフドリルネジ1は、螺糸2を有するシャンク3と、該 シャンク3の先端に延設されたドリル部4と、該シャンク3の基端に首部5を介 して延設された頭部6とを備える。
【0015】 前記首部5は、シャンク3から頭部6に至り次第に外径を径大にするテーパ状 首部を構成し、該テーパ状首部5の外周面に、ほぼ軸方向に延びる切削用リブ7 を周方向に多数列設しており、図1(A)に示すように、該切削用リブ7を含む 首部5のテーパ面を首部内方に向けて湾曲する円弧状に形成している。
【0016】 前記頭部6は、首部5の外周に広がる平板状のフランジ8を備え、該フランジ 8にネジ1の進行方向に臨む平坦な制動面9を形成している。
【0017】 前記ドリル部4は、シャンク3より軸方向に延出するボデー10と、該ボデー 10より先端に向けて突出する尖端部11とを備えている。前記ボデー10には 、径方向に対向して2条の縦溝12が軸方向に形成され、各縦溝12により構成 された平坦な切削面の側縁に切削縁13を形成する。この切削縁13は、尖端部 11の切刃14に連なり、該切刃14から後方に向けて軸方向に延びる。このよ うな構成のドリル部4は、一対のパンチダイスを用いて鍛造成形される。
【0018】 ドリル部4の鍛造成形時に、前記一対のパンチダイスが、縦溝12の後端近傍 部において、切削縁13に連なり側方に突出する薄板状のリーマ刃15を成形す る。このリーマ刃15は、切削縁13に対して90度以上の角度を有して交差す る後退角を有する先端刃縁16と、該先端刃縁16からシャンク3に向けてテー パを有して延びる側部刃縁17を備えており、図1(C)に示すように、先端刃 縁16及び側部刃縁17が前記切削縁13とほぼ同一平面上に延びていることが 好ましい。
【0019】 そして、リーマ刃15の回転軌跡の最大直径X(先端刃縁16と側部刃縁17 の交差部における直径)と、切削用リブ7を含む首部5の最大直径Y(制動面9 に接する部分における首部5の直径)と、頭部6のフランジ8の直径Zとは、X ≦Y<Zに形成されている。
【0020】 尚、図1(B)に示すように、頭部6の頂面には、ドリルビット等の回転工具 を係合するための係合溝18が形成されており、該係合溝18は、テーパ状首部 5に奥深く形成されている。
【0021】 図2は、上記構成に基づくセルフドリルネジ1を用いて野地板等の被締結物1 9を金属製等のフレーム20に固着する際の作用を示している。
【0022】 図2(A)に示すように、被締結部材19にセルフドリルネジ1のドリル部4 を立てながらねじ込むと、ドリル部4により被締結部材19に下穴を形成するや 否や、該下穴をリーマ刃15により切削しつつ大径化し、後続する螺糸2を進入 せしめるためのリーミング穴21を形成する。このため、被締結部材19を貫通 したドリル部4がフレーム20に至った際、螺糸2はリーミング穴21を挿通し て自由に進入できる状態にあるから、ドリル部4をその所定速度に従ってフレー ム20に進入せしめることができる。尚、リーマ刃4は薄板状に形成されている から、フレーム20を貫通する際に折損され、自動的にドリル部4から分離除去 される。
【0023】 ところで、ドリル部4が被締結部材19を進入する間、リーマ刃4は、先端刃 縁16に後退角を設けられているので、被締結部材19を好適に切削しつつも、 切削抵抗が比較的小さく、従って、被締結部材19中でリーマ刃4が折損分離し てしまうことはない。また、側部刃縁17がテーパ角を有し、リーミング穴21 との間に微小な隙間Sを形成するので、前記先端刃縁16により切削される被締 結部材19の切削屑が該隙間Sを介して容易に排出され、縦溝12に目詰まりを 生じない。
【0024】 引き続き、ドリル部4がリーマ刃4を折損分離せしめてフレーム20を貫通す ると、図2(B)に示すように、フレーム20にはシャンク3の螺糸2が螺入さ れ締着される。この際、被締結物19の表面に開口するリーミング穴21は、テ ーパ状首部5の切削用リブ7により切削され拡開せしめられる。即ち、リーミン グ穴21の内径を規定するリーマ刃15の回転軌跡の最大直径Xと、首部5の最 大径部の直径Yとは、X≦Yに形成されているので、テーパ状首部5は、切削用 リブ7により被締結物19の表面を切削しつつ該被締結物19に進入し埋入され 、フランジ8の制動面9が被締結物19の表面に当接した状態でセルフドリルネ ジ1の進入を停止する。
【0025】 前述のようにテーパ状首部5が被締結物19に進入する際、切削用リブ7を含 む首部5のテーパ面は、首部の内方に向けて湾曲する円弧状に形成されているの で、該テーパ面を円弧状でないストレートなテーパ状に形成している場合に比較 すると、首部5が被締結物19を切削しつつ進入するときに生じる摩擦トルクが 進入完了の直前で急激に増加することになる。また、前記円弧状の構成により、 切削用リブ7が切削した被締結物19の切削屑をストレートに排出することを妨 げ、むしろ抱き込むように作用するから、この点でも首部5が埋入を完了する直 前に摩擦トルクが急激に増加する。
【0026】 この点に関して、前述のような意図的な摩擦トルクの増大を生じない場合は、 ドリル部4がフレーム20を貫通して該フレーム20にシャンク3の螺糸2が進 入するや否や、セルフドリルネジ1は、回転力に応じた強力な推力を生じて螺進 することになるが、前述のように摩擦トルクの急激な増大により回転を適度に妨 げる構成としておけば、作業者が締結完了に近づいたことを容易に感知すること ができ、その時点で動力付き回転工具を停止させることができる。
【0027】 ところで、作業者が締結完了を感知した後、実際に動力付き回転工具を停止さ せるまでの間、僅かなタイムラグを生じるのが一般的であり、その間、セルフド リルネジ1は、駆動回転されつつ螺進する。然しながら、上記構成によれば、頭 部6におけるフランジ8の制動面9が被締結物19の表面に当接し、それ以上に ネジ1が進入することを阻止するので、セルフドリルネジ1は、制動面9を被締 結物19に圧接せしめた状態で停止する。
【0028】 尚、被締結物19を構成する野地板等が木製の場合は、図2(B)の鎖線に示 すように、木質繊維の弾性復元力によりリーミング穴21が縮小してシャンク3 に密着する。一方、被締結物19を構成する野地板等がコンクリート系の成形物 を含むものである場合は、リーミング穴21をそのまま残存せしめるが、被締結 部材19は、フレーム20に対してネジ1の頭部6により押えつけられ締着せし められる。
【0029】
【考案の効果】
請求項1に記載の本考案によれば、首部5がシャンク3から頭部6に至り次第 に外径を径大にするテーパ状首部を形成すると共に、該テーパ状首部5の外周面 に、ほぼ軸方向に延びる切削用リブ7を周方向に列設した構成であるから、螺着 作業時に、被締結物19の表面を切削しつつ首部5を含む頭部6の大部分を被締 結物19に埋入せしめることができる。その結果、建築物の屋根等において、野 地板を金属製フレームに固着するような場合、ネジ1の頭部6が野地板の表面に 大きく突出することはなく、該野地板の上にカラーベスト等の屋根部材を好適に 重合し敷設固着することができる。
【0030】 しかも、本考案によれば、頭部6が首部5の外周に広がる平板状のフランジ8 を備え、該フランジ8にネジ1の進行方向に臨む制動面9を形成した構成である から、ネジ1の螺進に追従して首部5を含む頭部6が被締結物19の内部に深く 進入してしまうことはなく、前記制動面9を被締結物19の表面に圧接した状態 でネジ1を停止せしめることができる。その結果、被締結物19を構成する野地 板が木製の場合でも木割れを生じることがなく、或いは、コンクリート系の成形 物を含む場合でも大きなバカ穴を形成することにより強度低下を生じるようなこ とがない。
【0031】 請求項2に記載の本考案によれば、ドリル部4が径方向に対向して配置された 2条の縦溝12により形成された切削面の切削縁13にリーマ刃15を突設した 構成であるから、セルフドリル方式のネジ1として非金属製の被締結物19を金 属製のフレーム20に良好に締着することが可能であり、しかも、該リーマ刃1 5の回転軌跡の直径Xと、前記首部5の最大径部の直径Yと、前記頭部6のフラ ンジ8の直径Zとを、X≦Y<Zに形成して成る構成であるから、前述のような 首部5の切削用リブ7による被締結物19の切削を良好に行わしめながら、フラ ンジ8の制動面9によるネジ1の停止作用を実現できる。
【0032】 請求項3に記載の本考案によれば、上記に加えて、切削用リブ7を含む首部5 のテーパ面を首部内方に向けて湾曲する円弧状に形成した構成であるから、首部 5が被締結物19を切削しつつ進入するときに生じる摩擦トルクを進入完了の直 前で急激に増加せしめることが可能である。また、前記円弧状の構成により、切 削用リブ7が切削した被締結物19の切削屑をストレートに排出することを妨げ 、むしろ抱き込むように作用せしめ、この点でも首部5が埋入を完了する直前に 摩擦トルクを急激に増加せしめることが可能である。その結果、ネジ1の螺進締 結時において、作業者が締結完了に近づいたことを容易に感知することができ、 その時点で動力付き回転工具を停止させることができるので、無理なねじ込みを 継続することによるねじバカ状態の発生を防止し、フランジ8の制動面9が被締 結物19の表面に圧接された直後のねじ込み停止が可能になる。
【0033】 請求項4に記載の本考案によれば、上記に加えて、リーマ刃15が、ドリル部 4の切削縁13に対して90度以上の角度を有して交差する後退角を有する先端 刃縁16を備えた構成であるから、該先端刃縁16により被締結部材19を好適 に切削しつつも、切削抵抗が比較的小さく、従って、被締結部材19中でリーマ 刃4が折損分離してしまうことはない。
【0034】 しかも、リーマ刃15は、前記先端刃縁16からシャンク3の中心に向けてテ ーパを有して延びる側部刃縁17を備えた構成であるから、先端刃縁16により 削成された被締結部材19のリーミング穴21と側部刃縁17との間に微小な隙 間Sが形成され、従って、前記先端刃縁16により切削される被締結部材19の 切削屑を該隙間Sを介して排出することができ、縦溝12に目詰まりを生じるこ とがなく切削効果に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例を示しており、(A)は正面
図、(B)は平面図、(C)はドリル部の拡大側面図、
(D)は首部の横断面図である。
【図2】本考案の1実施例の作用を示しており、(A)
は螺入途上の状態を示す断面図、(B)は締着完了の状
態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 セルフドリルネジ 2 螺糸 3 シャンク 4 ドリル部 5 首部 6 頭部 7 切削用リブ 8 フランジ 9 制動面 12 縦溝 13 切削縁 15 リーマ刃 16 先端刃縁 17 側部刃縁 19 被締結物 20 フレーム

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 螺糸付きシャンクと、該シャンクの先端
    に延設されたドリル部と、該シャンクの基端に首部を介
    して延設された頭部とを備えるセルフドリルネジにおい
    て、 前記首部がシャンクから頭部に至り次第に外径を径大に
    するテーパ状首部を形成すると共に、該テーパ状首部の
    外周面に、ほぼ軸方向に延びる切削用リブを周方向に列
    設して成り、 前記頭部が首部の外周に広がる平板状のフランジを備
    え、該フランジにネジの進行方向に臨む制動面を形成し
    て成ることを特徴とするセルフドリルネジ。
  2. 【請求項2】 螺糸付きシャンクと、該シャンクの先端
    に延設されたドリル部と、該シャンクの基端に首部を介
    して延設された頭部とを備えるセルフドリルネジにおい
    て、 前記首部がシャンクから頭部に至り次第に外径を径大に
    するテーパ状首部を形成すると共に、該テーパ状首部の
    外周面に、ほぼ軸方向に延びる切削用リブを周方向に列
    設して成り、 前記頭部が首部の外周に広がる平板状のフランジを備
    え、該フランジにネジの進行方向に臨む制動面を形成し
    て成り、 前記ドリル部が径方向に対向して配置された2条の縦溝
    により形成された切削面の切削縁にリーマ刃を突設し、
    該リーマ刃の回転軌跡の直径Xと、前記切削用リブを含
    む首部の最大径部の直径Yと、前記頭部のフランジの直
    径Zとを、X≦Y<Zに形成して成ることを特徴とする
    セルフドリルネジ。
  3. 【請求項3】 螺糸付きシャンクと、該シャンクの先端
    に延設されたドリル部と、該シャンクの基端に首部を介
    して延設された頭部とを備えるセルフドリルネジにおい
    て、 前記首部がシャンクから頭部に至り次第に外径を径大に
    するテーパ状首部を形成すると共に、該テーパ状首部の
    外周面に、ほぼ軸方向に延びる切削用リブを周方向に列
    設し、該切削用リブを含む首部のテーパ面を首部内方に
    向けて湾曲する円弧状に形成して成り、 前記頭部が首部の外周に広がる平板状のフランジを備
    え、該フランジにネジの進行方向に臨む制動面を形成し
    て成り、 前記ドリル部が径方向に対向して配置された2条の縦溝
    により形成された切削面の切削縁にリーマ刃を突設し、
    該リーマ刃の回転軌跡の直径Xと、前記切削用リブを含
    む首部の最大径部の直径Yと、前記頭部のフランジの直
    径Zとを、X≦Y<Zに形成して成ることを特徴とする
    セルフドリルネジ。
  4. 【請求項4】 螺糸付きシャンクと、該シャンクの先端
    に延設されたドリル部と、該シャンクの基端に首部を介
    して延設された頭部とを備えるセルフドリルネジにおい
    て、 前記首部がシャンクから頭部に至り次第に外径を径大に
    するテーパ状首部を形成すると共に、該テーパ状首部の
    外周面に、ほぼ軸方向に延びる切削用リブを周方向に列
    設し、該切削用リブを含む首部のテーパ面を首部内方に
    向けて湾曲する円弧状に形成して成り、 前記頭部が首部の外周に広がる平板状のフランジを備
    え、該フランジにネジの進行方向に臨む制動面を形成し
    て成り、 前記ドリル部が径方向に対向して配置された2条の縦溝
    により形成された切削面の切削縁にリーマ刃を突設し、
    該リーマ刃は、前記切削縁に対して90度以上の角度を
    有して交差する後退角を有する先端刃縁と、該先端刃縁
    からシャンクの中心に向けてテーパを有して延びる側部
    刃縁とを備えて成り、 前記リーマ刃の回転軌跡の最大直径Xと、前記切削用リ
    ブを含む首部の最大径部の直径Yと、前記頭部のフラン
    ジの直径Zとを、X≦Y<Zに形成して成ることを特徴
    とするセルフドリルネジ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005035996A1 (ja) * 2003-10-07 2005-04-21 Muro Corporation 建築用木ネジ
JP2009544905A (ja) * 2006-07-26 2009-12-17 エー・ヨット・オー・テー・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンディート・ゲゼルシャフト 穴形成およびねじ山形成ねじ
JP2011137522A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Kamiyama Tekkosho:Kk 建築用ネジおよび建築用ネジの締結方法
JP2013068271A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Nichiha Corp 建築部材取付用ビス及び建築部材の取付構造
CN109914607A (zh) * 2019-03-05 2019-06-21 上海鹄鸫重工机械有限公司 一种建筑构件用自攻钉

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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