JP2509252Y2 - シ―ト送り装置 - Google Patents

シ―ト送り装置

Info

Publication number
JP2509252Y2
JP2509252Y2 JP1990093496U JP9349690U JP2509252Y2 JP 2509252 Y2 JP2509252 Y2 JP 2509252Y2 JP 1990093496 U JP1990093496 U JP 1990093496U JP 9349690 U JP9349690 U JP 9349690U JP 2509252 Y2 JP2509252 Y2 JP 2509252Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
sheet
driven roller
driven
drive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1990093496U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0451442U (ja
Inventor
健次 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisca Corp
Original Assignee
Nisca Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisca Corp filed Critical Nisca Corp
Priority to JP1990093496U priority Critical patent/JP2509252Y2/ja
Publication of JPH0451442U publication Critical patent/JPH0451442U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2509252Y2 publication Critical patent/JP2509252Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は駆動ローラとこの駆動ローラに転接する従動
ローラとを具備し、両ローラ間にシートを挟持して送る
シート送り装置に関し、例えば印字装置などに用いられ
るものに係る。
[従来の技術] 駆動ローラとこの駆動ローラに転接する従動ローラと
を具備し、両ローラ間にシートを挟持して送る印字装置
などのシート送り装置では、両ローラの軸線方向が正確
に一致していることが肝要である。これら両軸線方向が
正確に一致していないときには、両ローラ間に挟持され
て送られるシートは従動ローラの方向に倣って移動し、
いわゆるスキュー送りとなり、印字が不整となったり、
ジャムの原因となるものである。
しかして、両ローラの軸線方向を正確に揃えるために
は各ローラの軸受部分をはじめ要部の工作精度を著しく
向上させなければならず、コスト高になることは避けら
れなかった。
このような不具合を解決する技術として例えば実開昭
62-116042号公報に開示されたものがある。
上記公報によれば、従動ローラを支持する支持板を回
転させて従動ローラの方向を可変するアジャスト機構を
設けたことを特徴としている。そして、こうのような構
成によってローラの支持部材に高い部品精度を要せず、
コスト低下を計ることが可能となったとしている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上記公報のような構成では、確かに部
材の工作精度を高めなくてもよい点ではコスト低下に寄
与するが、反対に従動ローラの方向を駆動ローラの方向
に一致させるための微調整に手間がかかり、調整コスト
が増大するという問題点が依然として残っている。
[考案の目的] 本考案は、このような従来の技術における問題点に鑑
みて成されたもので、駆動ローラおよび従動ローラなら
びに関連する部材の加工精度を高めたり、調整工数を必
要とせず、しかも両ローラの回転軸方向、言い換えれば
回転軸直交平面が自動的に平行となり、シートの送りが
常に正しく行われるような低コストのシート送り装置を
提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するためのこの考案の要旨とするとこ
ろは、 少なくとも搬送する最大シート巾に対応する軸方向巾
を有する駆動ローラと、該駆動ローラに転接する少なく
とも一個の小巾の従動ローラとを具備し、これら両ロー
ラ間にシートを挟持して送るシート送り装置において、 前記従動ローラを回転自在に軸支するローラ保持部材
を設けるとともに、該ローラ保持部材のローラ軸支点か
らシート進行上流側に延在するアーム部を設け、始動時
に駆動ローラとの接触転動によって従動ローラに生ずる
ローラ接線力によって、従動ローラの回転軸直交平面が
駆動ローラの回転軸直交平面と平行となるように、前記
アーム部のシート進行上流側端部近傍を従動ローラ巾方
向中心における回転軸直交平面上において、かつ駆動ロ
ーラとの接触平面内に揺動自在に枢支したシート送り装
置に存する。
[作用] シート送り装置は、駆動ローラとこの駆動ローラに転
接する従動ローラとを具備しており、シートはこれら両
ローラの間に挟持されて送られていく。
上記従動ローラはローラ保持部材に軸支されていると
ともに、このローラ保持部材はまた両ローラの接触点よ
りも上流側に伸びるアーム部の端部近傍において、従動
ローラの巾中心における回転軸直交平面上に、かつ駆動
ローラの軸線に平行な平面内に揺動可能に枢支されてい
るから、装置が始動し始めると従動ローラのローラ面に
作用する転動摩擦によって駆動ローラの回転接線方向、
すなわち駆動ローラの回転軸線と直角方向の転動摩擦力
が作用し、もし従動ローラの回転軸線が前記駆動ローラ
の回転軸線と交差しているような場合には、前記転動摩
擦力に直角方向分力によって両軸線方向は一致し、すな
わち駆動ローラの接線方向と従動ローラの接線方向とは
自動的に一致する動作がなされ、両ローラの間に挟持さ
れて送られるシートに進行方向と交差する送り力は作用
せず、まっすぐなシート送りが行われる。しかも、上記
の自己アライメント動作は装置の始動と同時になされ、
通常シートが両ローラの間に進入してくるまでには上記
動作が完了しているから、シートは常に正しい方向の送
り力を受けることになる。
上記作用によって、本装置では何らの方向調整動作も
要せず、また要部の加工精度を著しく高める必要も生じ
ない。
[実施例] 以下、図面に基づき本考案の一実施例を説明する。
シート送り装置10は第1図、第2図に示すように、図
示外の枠体に設けられて搬送路11を構成するガイド板A
および同B12、13の一部に露頭して配設される駆動ロー
ラ14と、複数個の従動ローラ20、20・・とから構成され
ている。(図中従動ローラ20は一個のみ示してあ
る。)。なお、駆動ローラ14は矢印C1方向に回転し、
これに連れて従動ローラ20は矢印C2方向に回転し、シ
ートは矢印D方向に送られる。
駆動ローラ14は図示外の枠体に駆動ローラ軸15が軸支
され、図示しない駆動手段に結合して駆動されるよう構
成されている。さらに、駆動ローラ14の表面は例えばゴ
ムなどのような高摩擦係数の材料で覆われている。
一方、従動ローラ20は図示のようにローラ保持部材22
にその従動ローラ軸21を軸支されている。
ローラ保持部材22は従動ローラ軸21を軸支する軸受部
22aと、この軸受部22aから延びるアーム部22bとから成
っている。
上記アーム部22bはそれ自体りん青銅やステンレスば
ね鋼板などのような弾性薄板からなっており、送り方向
Dとは傾斜した取付部材16に枢支手段23によってその端
部近傍が枢支れている。しかして、取り付け状態ではア
ーム部22bは第1図のように湾曲しており、この湾曲に
よるばね作用によって従動ローラ20は強く駆動ローラ14
に押し付けられている。
なお、上記枢支手段23は第2図のように従動ローラ20
の巾方向中心部を通り、従動ローラ軸21と直交する平面
K上に配設されている。
上記枢支手段23は一方に偏向した強いばね力を受けな
がら、しかもローラ保持部材22全体を両ローラ14、20の
接触平面内に揺動自在に枢支しなければならないから、
該部には例えば針状スラスト軸受などを填装した構成が
考えられる。しかしながら、ばね力やアーム部22bの長
さ、従動ローラ20の回転速度によっては不時のフラッタ
を防止するために、滑りのよいプレーン軸受を用いて、
些少の軸受部摩擦力を生じさせるほうがよい場合もあ
る。
アーム部22bにおける上記枢支手段23のさらに先に、
第2図のように繭型の長穴22cが穿設され、取付部材16
に植設されたストッパピン24によってアーム部22bの揺
動範囲が規制されている。
次に第3図以下の動作説明図をも援用して装置10の動
作を説明する。
いま駆動ローラ14が静止しているとき、従動ローラ20
が第3図のように偏倚角αをもって偏倚しているものと
する。ただし、上記偏倚角αはローラ保持部材22の枢支
手段23による枢支点および従動ローラ20の巾方向中心を
通り従動ローラ軸21と直交する平面Kと、同じく上記枢
支点を通り、駆動ローラ軸15と直交する平面Lとのなす
角である。また、前記枢支点から従動ローラ軸21の中心
までの距離を1、従動ローラ20の駆動ローラ14面上にお
ける押圧力をf、両ローラ14、20間の摩擦係数をμとし
ておく。
そこで、駆動ローラ14が動作を開始すると、従動ロー
ラ20の駆動ローラ14との接触点においてμfの転動摩擦
力が作用し、この転動摩擦力によって従動ローラ20は、 Fα=μf・1・sinα の自己修正力を受ける。以下、この自己修正力Fαを自
己アライメント力、またそのような自己修正動作を自己
アライメント動作と称する。
第4図(a)は従動ローラ20が左側に偏倚角α1だけ
偏倚した状態を示し、同じく第4図(b)は右側に偏倚
角α2だけ偏倚した状態を示している。しかして、駆動
ローラ14が回転を開始すると即座に前記自己アライメン
ト力Fαが作用し、第5図に示すように上記両平面K、
Lは完全に一致し、シートはスキューすることなく、正
しく送られる。また、上記自己アライメント動作は駆動
ローラ14が回転開始と同時になされるから、シートが両
ローラ14、20のところへ送られて来るまえに上記動作が
完了しており、シートの進行には些かの影響も及ぼさな
い。
[考案の効果] 本考案は 従動ローラを軸支するローラ保持部材のローラ軸支点
からシート進行上流側に延在するアーム部を設け、始動
時に駆動ローラとの接触転動によって従動ローラに生ず
るローラ接線力によって、従動ローラの回転軸直交平面
が駆動ローラの回転軸直交平面と平行となるように、前
記アーム部のシート進行上流側端部近傍を従動ローラ巾
方向中心における回転軸直交平面上において、かつ駆動
ローラとの接触平面内に揺動自在に枢支した構成とした
から、回転始動時に従動ローラは上記摩擦力によって従
動ローラの前記回転軸直交平面と駆動ローラの前記回転
軸直交平面とは平行となる自己修正動作がなされ、シー
トには進行方向横向きの作用がなされない。従って、シ
ートは常に真直ぐ進行し、斜行や蛇行がなく、シートの
斜行や蛇行によって生じる印字乱れやシートジャムなど
の原因を作ることがない。しかも、両ローラに係る前記
両平面を平行させるために駆動ローラや従動ローラおよ
び関連する部材の加工精度を高めたり、調整工数を必要
とせず、低コストで製作が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図はこの考案の一実施例を示しており、第
1図はシート送り装置の要部側面図、第2図は同じく平
面図、第3図乃至第5図は動作説明図である。 10……シート送り装置 14……駆動ローラ 15……駆動ローラ軸 16……取付部材 20……従動ローラ 21……従動ローラ軸 22……ローラ保持部材 22a……軸受部、22b……アーム部 22c……繭型長穴 23……枢支手段 24……ストッパピン K……枢支手段(枢支点)を通り、従動ローラ軸と直交
する平面 L……ローラ保持部材の枢支手段(枢支点)を通り、駆
動ローラ軸に直交する平面 D……シート進行方向 α……従動ローラの偏倚角 Fα……従動ローラの自己修正力(自己アライメント
力)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも搬送する最大シート巾に対応す
    る軸方向巾を有する駆動ローラと、該駆動ローラに転接
    する少なくとも一個の小巾の従動ローラとを具備し、こ
    れら両ローラ間にシートを挟持して送るシート送り装置
    において、 前記従動ローラを回転自在に軸支するローラ保持部材を
    設けるとともに、該ローラ保持部材のローラ軸支点から
    シート進行上流側に延在するアーム部を設け、始動時に
    駆動ローラとの接触転動によって従動ローラに生ずるロ
    ーラ接線力によって、従動ローラの回転軸直交平面が駆
    動ローラの回転軸直交平面と平行となるように、前記ア
    ーム部のシート進行上流側端部近傍を従動ローラ巾方向
    中心における回転軸直交平面上において、かつ駆動ロー
    ラとの接触平面内に揺動自在に枢支したことを特徴とす
    るシート送り装置。
JP1990093496U 1990-09-05 1990-09-05 シ―ト送り装置 Expired - Fee Related JP2509252Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990093496U JP2509252Y2 (ja) 1990-09-05 1990-09-05 シ―ト送り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990093496U JP2509252Y2 (ja) 1990-09-05 1990-09-05 シ―ト送り装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0451442U JPH0451442U (ja) 1992-04-30
JP2509252Y2 true JP2509252Y2 (ja) 1996-08-28

Family

ID=31830763

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990093496U Expired - Fee Related JP2509252Y2 (ja) 1990-09-05 1990-09-05 シ―ト送り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2509252Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006058411A (ja) * 2004-08-18 2006-03-02 Takatori Corp 液晶パネルへの偏光板貼り付け方法及び装置
JP4653706B2 (ja) * 2006-08-17 2011-03-16 株式会社東芝 紙葉類の厚さ検知装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5859138A (ja) * 1981-09-28 1983-04-08 Canon Inc シ−ト搬送装置
JPS62116042U (ja) * 1986-01-14 1987-07-23

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0451442U (ja) 1992-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2667502B2 (ja) 側縁部整合システム
JP2509252Y2 (ja) シ―ト送り装置
US4395032A (en) Document feeder
US5069442A (en) Transport device for paper sheets of varying or different widths and thickness
JPH0967042A (ja) 紙葉類搬送機構
JPH01308661A (ja) 印字装置における用紙切断機構
JP7276976B1 (ja) 搬送装置および搬送方法
JPS612642A (ja) 複写機の用紙アライナ−機構
JP2664177B2 (ja) シート位置決め装置
JP2002128326A (ja) シート斜行補正装置
JP3749778B2 (ja) 紙搬送装置
JP2834300B2 (ja) シート状被搬送物のガイド装置
JP3142147B2 (ja) プリンタの紙送り機構
JPH05155470A (ja) 紙送りロール装置のための紙の斜行修正方法及び装置
JPH078501Y2 (ja) 用紙搬送装置
JP2526522B2 (ja) 両方向搬送系列内のスキュ―補正装置
JP2732416B2 (ja) 通帳類印字装置
JPH0521811B2 (ja)
JPH08245019A (ja) シート状部材の送り装置
JP3056792U (ja) 長尺シート加工装置
JP2001019209A (ja) シート搬送装置
JP3496343B2 (ja) シート搬送装置
JP4453949B2 (ja) 用紙斜行補正機構
JPH10212048A (ja) 紙搬送ガイド機構
JP2003118892A (ja) 用紙搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees