JP2508883Y2 - コンクリ―ト型枠用板のオ―バ―レイ用複合シ―ト - Google Patents

コンクリ―ト型枠用板のオ―バ―レイ用複合シ―ト

Info

Publication number
JP2508883Y2
JP2508883Y2 JP8520790U JP8520790U JP2508883Y2 JP 2508883 Y2 JP2508883 Y2 JP 2508883Y2 JP 8520790 U JP8520790 U JP 8520790U JP 8520790 U JP8520790 U JP 8520790U JP 2508883 Y2 JP2508883 Y2 JP 2508883Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composite sheet
adhesive
overlay
woven fabric
polyolefin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP8520790U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0442553U (ja
Inventor
光雄 松本
幸平 出口
Original Assignee
高分子技研株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 高分子技研株式会社 filed Critical 高分子技研株式会社
Priority to JP8520790U priority Critical patent/JP2508883Y2/ja
Publication of JPH0442553U publication Critical patent/JPH0442553U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2508883Y2 publication Critical patent/JP2508883Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案はコンクリート型枠に用いられる木質板の表面
にポリオレフィン系樹脂によるオーバーレイを形成し、
型枠の脱型性の改善と転用回数の向上をはかるべくした
良質のコンクリート型枠用板を製造するのに用いられる
オーバーレイ用複合シートに関するものである。
〈従来の技術〉 コンクリート型枠の表面材料として優れた性能を有す
るポリオレフィン系樹脂を型枠用板の表面にオーバーレ
イするためのシートは従来から種々提案されている。こ
れらの従来型シートは木材との接着をはかるためポリオ
レフィン系樹脂の接着側にコロナ放電加工,火炎処理,
プライマー処理等を施し、カーボン混入後コロナ放電加
工、などの処理を行なった後に接着剤を用いて木材に貼
着するもの、或いは、接着がわに極性を有する共重合ポ
リオレフィン系樹脂層を設けて木材に熱融着せしめるも
の等がある。
〈考案が解決しようとする問題点〉 本来ポリオレフィン系樹脂は無極性であるためポリオ
レフィン系以外の材料とは接着しない性質を有してい
る。そのため、前記の如く、ポリオレフィン系樹脂シー
トを木質基材上にオーバーレイするためには、シートの
接着がわにコロナ放電加工を施して表面分子の一部に極
性を付与し、その上に接着剤としてエポキシ変性アクリ
ル樹脂系接着剤などの高価な接着剤を用いる必要があ
る。しかしながら、それでもなお且つ製品の接着強度の
点で不満足な部分があった。又、ポリオレフィン系樹脂
シートと木質板との接着強度を確保するためには、ホッ
トメルト型接着剤や、接着性ポリオレフィン系共重合樹
脂を用いて熱融着させる方法もあるが、この場合には木
質板中の水分が蒸発し、熱プレス解圧時に水蒸気がシー
トを押し上げて表面にふくれが生じる製造工程上障害の
多いのが現状である。
更に、前記従来方法はいずれも一旦製品化された合
板,パーティクルボードなどの木質板の上に改めて二次
加工としてポリオレフィン系樹脂シートをオーバーレイ
加工するものであるが、これが合板など木質板を製造す
る一次加工の段階でオーバーレイ加工が可能となれば、
製造工程について大幅なコストダウンが見込まれるので
あるが、従来技術ではこのオーバーレイ加工の工程を、
一次加工のラインに組み入れることは不可能であった。
又、従来方法によって製造されたオーバーレイ木質
板、特に合板等は天然木をそのまま用いているため、基
材表面に割れや虫孔などが存在する。日本農林規格のコ
ンクリート型枠用合板1種の板面の品質についても、幅
1.5ミリの割れ、長径10ミリの虫孔などの存在が認めら
れており、この様な凹部をそのままでオーバーレイする
と、その部分はポリオレフィン系樹脂シートだけのブリ
ッジとなり、物理的強度が弱くなると云う問題点があっ
た。
前記各問題点を解消するために、本考案者等は先にポ
リオレフィン系樹脂フィルムの裏面に不織布を接着性ポ
リオレフィン系共重合樹脂を介して接着すると共に、該
不織布層内に前記接着性ポリオレフィン系共重合樹脂が
含浸している複合シートを考案し、実願平1-65276号と
して実用新案登録を出願した。該複合シートを用いるこ
とによって前記各問題点はほぼ解消されたが、唯ひと
つ、該複合シートは横方向の引き裂き強度が若干不足し
ていた。このため、一部の縮合系熱硬化型接着剤を用い
て合板上にオーバーレイしたとき、あるいはまた、非常
に乾燥収縮の激しい樹種の表面材の上にオーバーレイし
たときに、表面の木材質が大きく収縮して干割れが発生
する場合があるが、これを阻止するまでの強度が不足し
ているため木材質と共に複合シートにも亀裂を生じると
云う問題点があった。
〈問題点を解決するための手段〉 前記の通り横方向の強度を確保するため本考案者等は
不織布に代えて横方向の繊維を有する織布を用いること
により横方向の引き裂き強度の優れた複合シートを考案
した。即ち、ポリオレフィン系樹脂フィルムの裏面に織
布を接着性ポリオレフィン系共重合樹脂を介して接着す
ると共に、該織布層内に前記接着性ポリオレフィン系共
重合樹脂が含浸しているコンクリート型枠用板のオーバ
ーレイ用複合シートを考案したものである。
〈作用〉 本考案になる複合シートは、本来分子構造上接着が困
難なポリオレフィン系樹脂フィルムと木質板とを織布の
繊維によって連結,接着する作用をなすものである。ま
た木工業界で広く用いられている熱硬化型接着剤をその
まま使用することができ、熱圧着時に発生する水蒸気の
殆どは織布の繊維に沿って脱出するため蒸気圧が低くな
り、解圧時のパンクの発生を予防する作用がある。
更に、木質板表面材の樹種によって発生しやすい干割
れに対しては、織布の緯糸の引張強度が大きいためこれ
を防止する作用がある。尚、経糸を細く、緯糸を太くし
た織布を用いれば、同重量の織布で、より一層の干割れ
防止作用を奏する。
〈実施例1〉 複合シートの製造について第1図によって説明する。
ポリオレフィン系樹脂フィルム1として昭和電工株式
会社製ショウレックス2010HF、厚さ40μmのフィルムを
用い、織布2として市販の綿布、経糸200デニール40
本,緯糸200デニール40本のものを用い、接着性ポリオ
レフィン系共重合樹脂3として昭和電工株式会社製ERレ
ジン、ER420を用い、Tダイ付押出機4を通して温度280
℃、吐出厚さ60μmになるよう設定し、フィルム1と織
布2とをそれぞれ毎分50mの速さで繰出しつつフィルム
と織布2との間に、前記共重合樹脂3を吐出してはさみ
込みながら加圧ロール5及び冷却加圧ロール6との間で
貼合,加圧すると、溶融状態の共重合樹脂3はフィルム
1と完全に融着すると共に織布2の繊維の隙間に浸透し
つつ冷却,固化し、冷却ロール7によって完全に冷却さ
れ、ポリオレフィン系樹脂フィルムと織布とが強固に一
体化した複合シート8となって巻取ロール9に巻取られ
た。
〈実施例2〉 織布2として、レーヨン製カーペット基布、経糸300
デニール13本,緯糸1,000デニール90本のものを用いた
他は、実施例1と同様にして引裂強度の特に優れたコン
クリート型枠用板のオーバーレイ用複合シートを得た。
〈実施例3〉 織布2として、スフ製寒冷紗、30番打込本数23×22の
ものを用いた他は、実施例1と同様にしてコンクリート
型枠用板のオーバーレイ用複合シートを得た。
〈実施例4〉 ポリオレフィン系樹脂フィルム1として、昭和電工株
式会社製ショウアロマーFA210、厚さ30μmのポリプロ
ピレンフィルムを用い、織布2として市販の綿ガーゼを
用い、接着性ポリオレフィン系共重合樹脂3として、昭
和電工株式会社製ERレジン,ER321Pを用い、押出温度を3
10℃とした他は、実施例1と同様にして比較的高い温度
条件で使用できるコンクリート型枠用板のオーバーレイ
用複合シートを得た。
〈考案の効果〉 木質板10として厚さ12ミリ5プライの市販のコンクリ
ート型枠用合板を用い、接着剤11としてアイカ工業株式
会社製メラミンユリア樹脂接着剤UM-82に小麦粉20%を
混合したものを該合板上に200g/M2の割合で塗布し、前
記実施例1によって得た複合シート8の織布2側を接着
剤11に向けて載置し、冷圧20分の後、温度105℃,圧力5
kg/cm2の条件で5分間熱圧した後取り出したところ、解
圧時の気泡は全く発生せず、複合シートと合板とが強固
に接着したコンクリート型枠用オーバーレイ合板が得ら
れた。
また、木質板10として厚さ2.4ミリの南洋材ラワンの
単板に、接着剤アイカ工業株式会社製メラミンユリア樹
脂接着剤UM-82に小麦粉20%を混合したものを、200g/M2
の割合で塗布したのち、それぞれの繊維方向が直交する
ように交互に5枚重ね、その上に同接着剤11を同割合で
塗布してから、実施例4によって得た複合シート8を重
ね、温度120℃,圧力15kg/cm2の条件で4分間熱圧して
取り出したところ、解圧時に水蒸気による気泡の発生も
なく、優れた性能を有するコンクリート型枠用合板が得
られた。
このようにコンクリート型枠用木質板上にポリオレフ
ィン系樹脂によるオーバーレイ加工をしようとすると
き、本考案に係る複合シートを用いることによって、高
価な接着剤を用いることなく、一般の木工用接着材でも
充分な接着強度が得られると共に、織布の緯糸の引張強
度が有効に作用しているため、干割れを起しやすい樹種
であるカプール,ラミン等を表面材に使用した型枠用合
板にオーバーレイ加工した場合にも干割れがほとんど発
生しない。尚、緯糸が経糸よりも太い糸で織られた織布
の場合は、同重量の織布の場合でも横方向の引張強度が
大きいため、より優れた干割れ防止効果が得られた。
また、熱プレスを用いてオーバーレイを行う際には発
生する水蒸気が、織布の繊維の周囲に沿って脱気される
作用があるため、解圧時のふくれ,パンク等の心配がな
く、作業が容易である。
更に、このオーバーレイ加工の工程を合板等の木質板
の製造工程のラインに組み入れることが可能であるた
め、木質板の製造と同時にオーバーレイ加工が完了する
ので、製品の生産コストが大幅に節減できると云う効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案になる複合シートの製造方法の一例を示
す概略図、第2図は本考案複合シートの拡大断面図、第
3図は本考案の複合シートを用いて製造したコンクリー
ト型枠用板の一実施例の断面図である。 1……ポリオレフィン系樹脂フィルム、2……織布、3
……接着性ポリオレフィン系共重合樹脂、8……複合シ
ート。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオレフィン系樹脂フィルムの裏面に、
    織布を接着性ポリオレフィン系共重合樹脂を介して接着
    すると共に、該織布層内に前記接着性ポリオレフィン系
    共重合樹脂が含浸しているコンクリート型枠用板のオー
    バーレイ用複合シート。
  2. 【請求項2】織布は、緯糸が経糸より太い糸を用いて織
    られた織布であることを特徴とする実用新案登録請求の
    範囲第1項記載のコンクリート型枠用板のオーバーレイ
    用複合シート。
JP8520790U 1990-08-10 1990-08-10 コンクリ―ト型枠用板のオ―バ―レイ用複合シ―ト Expired - Lifetime JP2508883Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8520790U JP2508883Y2 (ja) 1990-08-10 1990-08-10 コンクリ―ト型枠用板のオ―バ―レイ用複合シ―ト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8520790U JP2508883Y2 (ja) 1990-08-10 1990-08-10 コンクリ―ト型枠用板のオ―バ―レイ用複合シ―ト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0442553U JPH0442553U (ja) 1992-04-10
JP2508883Y2 true JP2508883Y2 (ja) 1996-08-28

Family

ID=31634209

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8520790U Expired - Lifetime JP2508883Y2 (ja) 1990-08-10 1990-08-10 コンクリ―ト型枠用板のオ―バ―レイ用複合シ―ト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2508883Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0442553U (ja) 1992-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS61118483A (ja) 粘着テ−プとその製造方法
JP3363641B2 (ja) 高強度複合板及びその製造方法
US4568585A (en) Contourable core for structural laminates
JP2508883Y2 (ja) コンクリ―ト型枠用板のオ―バ―レイ用複合シ―ト
KR940004028B1 (ko) 수지오버레이판의 제조방법
DE1479198A1 (de) Verfahren zur Herstellung von Schichtstoffgegenstaenden
JP2726943B2 (ja) コンクリート型枠用板及びその製造方法
JPH0658011B2 (ja) コンクリート型枠用板の製造方法
DE19942972A1 (de) Schichtstoff, Verfahren zu seiner Herstellung und seine Verwendung
JPH0423608Y2 (ja)
DE2037989A1 (ja)
JP4201296B2 (ja) 床用緩衝材
JP2893348B2 (ja) 樹脂オーバーレイ板の製造方法
JPH0431850B2 (ja)
JP3015606U (ja) 熱接着性汚染防止シート
JP4132186B2 (ja) コンクリート型枠用表皮材およびコンクリート型枠
JP3586318B2 (ja) 木質系合板の強度補強材
JP2684156B2 (ja) ホットカーペットの接着形成法
JPH0422626A (ja) 樹脂オーバーレイ板の製造方法
JPH0747509A (ja) 積層合板およびその製造方法
JP3412033B2 (ja) 内装材用不織布複合材
JPH04327902A (ja) 合板の製造法
JPS60166450A (ja) 強化積層体の製造方法
JPS6134983B2 (ja)
KR800001058B1 (ko) 폐섬유 재생 시트제 픽커의 제조방법