JPH0431850B2 - - Google Patents

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JPH0431850B2
JPH0431850B2 JP12233789A JP12233789A JPH0431850B2 JP H0431850 B2 JPH0431850 B2 JP H0431850B2 JP 12233789 A JP12233789 A JP 12233789A JP 12233789 A JP12233789 A JP 12233789A JP H0431850 B2 JPH0431850 B2 JP H0431850B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はコンクリート型枠に用いられる木質板
の表面にポリオレフイン系樹脂によるオーバーレ
イを形成し、型枠の脱型性の改善と転用回数の向
上をはかるべくした良質のコンクリート型枠用板
と該板を安価に製造する方法に関するものであ
る。
<従来の技術> コンクリート型枠の表面材料として優れた性能
を有するポリオレフイン系樹脂を型枠用板の表面
にオーバーレイすることは従来から種々試みられ
ている。例えば、特公昭58−22334号公報,特公
昭62−53343号公報,特公昭63−11984号公報等が
知られている。
上記特公昭58−22334号公報及び特公昭63−
11984号公報に開示されたものは、ホツトメルト
型接着剤を用いて基板上に熱融着せしめる方法で
あり、又、特公昭62−53343号公報に開示された
ものは、ポリオレフイン系樹脂シートの片面にコ
ロナ放電加工を施した上に接着剤を塗布して合板
上に貼着せしめる方法である。
<発明が解決しようとする問題点> 本来ポリオレフイン系樹脂は無極性であるため
ポリオレフイン系以外の材料とは接着しない性質
を有している。そのため、前記の如く、ポリオレ
フイン系樹脂シートを木質基材上にオーバーレイ
するためには、シートの接着剤にコロナ放電加工
を施して表面分子の一部に極性を付与し、その上
に接着剤としてエポキシ変性アクリル樹脂系接着
剤などの高価な接着剤を用いる必要がある。しか
しながら、それでもなお且つ製品の接着強度の点
で不満足な部分があつた。又、ポリオレフイン系
樹脂シートと木質板との接着強度を確保するため
には、ホツトメルト型接着剤や、接着性ポリオレ
フイン系共重合樹脂を用いて熱融着させる方法も
あるが、この場合には木質板中の水分が蒸発し、
熱プレス解圧時に水蒸気がシートを押し上げて表
面にふくれが生じるなど製造工程上障害の多いの
が現状である。
更に、前記従来方法はいずれも一旦製品化され
た合板、パーテイクルボードなどの木質板の上に
改めて二次加工としてポリオレフイン系樹脂シー
トをオーバーレイ加工するものであるが、これが
合板など木質板を製造する一次加工の段階でオー
バーレイ加工が可能となれば、製造工程について
大巾なコストダウンが見込まれるのであるが、従
来技術ではこのオーバーレイ加工の工程を、一次
加工のラインに組み入れることは不可能であつ
た。
又、従来方法によつて製造されたオーバーレイ
木質板、特に合板等は天然木をそのまま用いてい
るため、基材表面に割れや虫孔などが存在する。
日本農林規格のコンクリート型枠用合板1種の板
画の品質についても、巾1.5ミリの割れ、長径10
ミリの虫孔などの存在が認められており、この様
な凹部をそのままでオーバーレイすると、その部
分はポリオレフイン系樹脂シートだけのブリツジ
となり、物理的強度が弱くなると云う問題点があ
つた。
<問題点を解決するための手段> 前記問題点を解決するため、本発明において
は、まず、ポリオレフイン系樹脂フイルムと不織
布との間に接着性ポリオレフイン系共重合樹脂を
有し、且つその樹脂を不織布の内部にまで含浸せ
しめた複合シートを製造し、次いで、この複合シ
ートの不織布側と木質板との間に反応硬化型接着
剤を塗布して加工、接着することによつて、表面
にポリオレフイン系樹脂層を、その下に接着性ポ
リオレフイン系共重合樹脂層、続いて同樹脂と反
応硬化型接着剤を両面から含浸した不織布層、更
に同接着剤を介して木質板に強固に接着されたコ
ンクリート型枠用オーバーレイ木質板を得ること
ができる。
そこで、本発明に係るコンクリート型枠用板の
製造方法について詳述する。
まずポリオレフイン系樹脂フイルムと不織布と
をそれぞれ連続して給送できるラミネーターを用
いる。接着性ポリオレフイン系共重合樹脂は押出
機とTダイを用いて高温度の溶融状態で前記フイ
ルムと不織布との間にカーテン状に吐出しつつ直
ちに加圧ロールを通して貼合、加圧すると溶融状
態の接着性ポリオレフイン系共重合樹脂は、片方
のポリオレフイン系樹脂フイルムとは表面で相溶
して完全な融着をなし、片方の不織布に対して
は、その繊維の間隙に浸透すると共に強力な接着
性を発現して繊維と強固に接着したのち冷却され
固化して複合シートが得られる。
この様にして得られた複合シートは、表面にポ
リオレフイン系樹脂層、その下に接着性ポリオレ
フイン系共重合樹脂層とその樹脂を適度に含浸し
た不織布層を有している。該複合シートの製造方
法については、例えば不織布を連続して供給しつ
つその上にポリオレフイン系樹脂と接着性ポリオ
レフイン系共重合樹脂の二種を同時に押出加工す
る共押出機を用いてラミネートする方法でもよ
く、また、これらの2種の樹脂を先にフイルム化
してから不織布と重ねて熱プレスで加熱融着せし
める方法でも容易に製造することができる。ここ
で注意すべきことは、複合シートを製造する際に
は、接着性ポリオレフイン系共重合樹脂の溶融物
性と不織布の空隙の度合いとの関係を考慮して温
度、圧力、時間等を調整して、不織布内部への樹
脂の浸透を適度に行うことが肝要である。浸透が
不完全の場合には、アンカー効果が不足して接着
強度が低下する。また逆に樹脂の浸透が過度にな
つた場合には、不織布の裏面にまで樹脂がはみ出
す結果となり、複合シートと木質板との接着の際
に障害となる。
次に、この複合シートをオーバーレイした木質
板を製造するのであるが、まず第1の方法として
は合板、パーテイクルボード、ウエハーボード等
の木質板の上に反応硬化型接着剤を塗布し、この
上に複合シートの不織布側を接着剤塗布面に向け
て載置し、熱プレスを用いて該複合シートを構成
する樹脂の融点に達しない温度で熱圧するか或は
冷プレスを用て常温で加圧することにより、不織
布の繊維の隙間に接着剤が浸透し、その後接着剤
が反応によつて硬化するため、プレスを解放した
ときは接着剤の接着力が出ているので多少の水蒸
気がシートの下で残留していても気泡が発生して
くることなく、接着強度の高い樹脂オーバーレイ
木質板が得られる。
第2の方法としては、木質板の製造工程の中で
オーバーレイ加工を実施する方法である。
木質板が合板の場合、合板の製造工程における
堆積工程の際、合板用接着剤を塗布して積層され
た単板群の最外側に同じ接着剤を介して複合シー
トの不織布の面を重合し、その後は一般の合板を
製造するときと同じ方法で熱プレスを用いて加
熱、加圧すれば、単板群の接着と同時に複合シー
トも接着されるため、非常に簡易に樹脂オーバー
レイ合板を得ることができる。但し熱プレスの温
度は複合シートを構成する樹脂の融点に達しない
温度で加熱しなければならない。
木質板がパーテイクルボード、ウエハーボード
の場合には、複合シートの不織布側に熱硬化型接
着剤を塗布し、その上にチツプ又はウエハーのフ
オーミングを行い熱プレスを用いて該複合シート
を構成する樹脂の融点に達しない温度で熱圧、成
形すればパーテイクルボード又はウエハーボード
の硬化成形と同時に樹脂オーバーレイボードが得
られる。
前記第1の方法で用いられる反応硬化型接着剤
としては尿素樹脂、メラミン樹脂、フエノール樹
脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、紫外線硬
化型樹脂などいずれも使用可能であり、これらの
混合、共縮合など一般に用いられている木材用接
着剤ならば使用できる。また増量その他の目的で
酢酸ビニルエマルジヨン樹脂や小麦粉などを使用
しても差支えない。また、第2の方法で用いられ
る接着剤は合板用などに使用されている熱硬化型
接着剤なら殆どそのままで適用できる。
<作用> 本発明における不織布は、本来分子構造上接着
が困難なポリオレフイン系樹脂と木質板とを不織
布の繊維によつて連結、接着する作用をなさしめ
るものである。ポリオレフイン系樹脂と木質板と
を接着せしめる方法としては接着性ポリオレフイ
ン系共重合樹脂に熱を加えて溶融状態にすれば木
材との接着は容易であるが、この方式で木質板へ
のオーバーレイをしようとすれば木材中の水分が
水蒸気となつて多量に発生し、解圧と共に溶融し
た樹脂を押し上げて気泡を形成しオーバーレイが
できないが、不織布を有する複合シートを用いれ
ば複合シートを構成する樹脂の融点以下の温度で
木質板への接着加工をするため、プレス解圧時に
気泡の発生する心配がなくポリオレフイン系樹脂
と木質板とを良好に接着することができる。即
ち、該複合シートを構成する不織布は、まずポリ
オレフイン系樹脂フイルムとの熱按着によつてそ
の繊維の間隙に該樹脂を含浸し強力に接着する。
次いで、反応硬化型接着剤を用いて木質板との接
着を行うとき接着剤は不織布の繊維の間に容易に
浸透し反応によつて硬化する。このように、不織
布は一方から接着性ポリオレフイン系共重合樹脂
を含浸し、他方からは反応型接着剤を含浸し、そ
の空隙の殆どすべてを埋めつくした形でその繊維
が双方の樹脂を連結する作用をなすに至るのであ
る。
複合シートのもう一つの作用は、反応硬化型接
着剤、特に熱硬化型接着剤を用いて木質板へオー
バーレイ加工を行うとき、また、合板、パーテイ
クルボード、ウエハーボードの製造工程の中でオ
ーバーレイ加工を実施するとき、熱圧締の工程で
発生する水蒸気のうちシート直下に残留するもの
は、シートに全く通気性がないため一般には非常
に脱気が困難であるが、本発明において用いる複
合シートの場合には、ポリオレフインフイルムの
直下に不織布が存在し、その空隙の大部分は樹脂
と接着剤とが含浸されているが細い繊維の周辺に
僅かに空隙が残されておりこの空隙が水蒸気の脱
気ルートとなるため、シート直下に残留する水蒸
気は非常に少くなり、そのため解圧時の気泡、ふ
くれ、パンクなどのトラブルを防止する作用があ
る。
このようにして製造された樹脂オーバーレイ木
質板は、板表面の割れ、虫孔等のような比較的小
さい凹部については、ブリツジとなる部分の樹脂
シートは、ポリオレフイン系樹脂単独ではなく、
不織布と一体化した複合シートで覆われるため物
理的強度、特に剛性が増大する結果となる。
実施例 1 まず、複合シートの製造を第1図によつて説明
する。
ポリオレフイン系樹脂フイルム1として昭和電
工株式会社製シヨウレツクス2010HF、厚さ40μ
のフイルムを用い、不織布2として旭化成株式会
社製エルタスN−5040と用い、接着性ポリオレフ
イン系共重合樹脂3として昭和電工製ERレジン
ER523Lを用い、Tダイ付押出機4を通して温度
240℃、吐出厚さ20μになるよう設定し、フイル
ム1と不織布2とをそれぞれ毎分15mの速さで繰
出しつつフイルム上に前記共重合樹脂3を吐出
し、不織布2との間にはさみ込みながら加工ロー
ル5及び冷却加圧ロール6との間で貼合、加圧す
ると、溶融状態の共重合樹脂3はフイルム1とは
完全に融着し、不織布2の繊維の隙間に浸透しつ
つ冷却、固化し、冷却ロール7によつて完全に冷
却され、ポリオレフイン系樹脂フイルムと不織布
とが強固に一体化した複合シート8となつて巻取
ロール9に巻取られた。
次にこのようにしてつくられた複合シート8を
用いて製造したコンクリート型枠用板について第
2図によつて説明する。
木質板10として厚さ12ミリ5プライの市販の
型枠用合板を用い接着剤11として、アイカ工業
株式会社製メラミンユリア樹脂接着剤UM−82に
小麦粉20%を混合したものを用い、該合板上に
200g/M2の割合で塗布し、先に得た複合シート
8の不織布2側を接着剤に向けて載置し、冷圧20
分の後、温度105℃、圧力5Kg/cm2の条件で5分
間熱圧した後取り出したところ、解圧時の気泡は
全く発生せず、シートと合板とが強固に接着した
コンクリート型枠用オーバーレイ合板が得られ
た。
実施例 2 実施例1と同様にして得た複合シート8を用
い、木質板10としては米国ルイジアナパシフイ
ツク社製ウエハーウツドを用い、接着剤11とし
てアイカ工業株式会社製フエノール樹脂接着剤P
−82Hに小麦粉20%を混合したものを用い、これ
をウエハーウツドの表面に250g/M2の割合で塗
布し、その上に複合シート8を載置して冷圧20分
の後温度110℃、圧力5Kg/cm2の条件で7分間熱
圧した後取り出したところ、解圧時の気泡は全く
発生せず複合シートとウエハーウツドとが強固に
接着し、表面平滑で強靭な樹脂オーバーレイのコ
ンクリート型枠用板が得られた。
実施例 3 実施例1と同様にして得た複合シート8を用
い、木質板10としては厚さ1.3ミリの南洋材ラ
ワン単板にアイカ工業株式会社製ユリア樹脂接着
剤UC−120に小麦粉10%を混合したものを適量塗
布したのち、R600の曲面木型にそれぞれの繊維
方向が直交するように9枚重ねその両外面に複合
シートを重ね更にその外面を高周波加熱用の電極
板を当てがつて曲面木型に圧着し、圧力約5Kg/
cm2に加圧しつつ高周波で加熱し、内部温度が80℃
〜100℃位になるようにして20分間熱圧したのち
取り出したところ、接着剤は完全に硬化し板厚約
12ミリ、両面がポリオレフイン系樹脂シートで樹
脂されたR600の曲面のコンクリート型枠用板
(第3図)が得られた。
実施例 4 不織布2として旭化成株式会社製エルタスE−
5040と用いた他は実施例1と同様にして、コンク
リート型枠用板として優れた性能を有するオーバ
ーレイ合板が得られた。
実施例 5 ポリオレフイン系樹脂フイルム1として昭和電
工株式会社製シヨウアロマーFA210、厚さ30μの
フイルムを用い、不織布2として旭化成工業株式
会社製ベンリーゼJF601を用いた他は実施例1と
同様にして、まず複合シートを製造した。
そして、この複合シートに接着剤11としてア
イカ工業株式会社製フエノールメラミン樹脂接着
剤P−85に小麦粉15%を混したものを180g/M2
の割合で塗布し、その上に同接着剤をまぶしたチ
ツプを粒度別にフオーミングして、温度145℃、
圧力15Kg/cm2の条件で熱圧し、15分後に解圧して
取り出すと、コンクリート型枠用板として優れた
性能を有する厚さ12ミリの樹脂オーバーレイパー
テイクルボードが得られた。
実施例 6 チツプに代えてウエハーを用いた他は、実施例
5と同様にして、コンクリート型枠用板として優
れた性能を有する厚さ15ミリの表面平滑な樹脂オ
ーバーレイウエハーボードを得ることができた。
実施例 7 木質板10として厚さ2.4ミリの南洋材ラワン
の単板に接着剤、アイカ工業株式会社製メラミン
ユリア樹脂接着剤UM−82に小麦粉20%を混合し
たものを200g/M2の割合で塗布したのち、それ
ぞれの繊維方向が直交するように交互に5枚重
ね、そ上に同接着剤を同割合で塗布してから、実
施例5と同様にして製造した複合シートを重ね、
温度120℃、圧力15Kg/cm2の条件で4分間熱圧し
て取り出したところ、解圧時に水蒸気による障害
も発生せず、優れた性能を有するコンクリート型
枠用合板が得られた。
<発明の効果> 本発明に係るコンクリート型枠用板は表面にポ
リオレフイン系樹脂を有するため生コンクリート
の硬化反応に際して影響を及ぼす木材中の成分は
表面の樹脂で遮断されているのでコンクリートに
対して障害を及ぼす心配はない。またコンクリー
ト硬化後に脱型するときにはポリオレフイン系樹
脂が無極性であるため固着することなく容易に脱
型し、コンクリート成形品を傷めることがない。
更にポリオレフイン系樹脂は化学的に安定である
ため、生コンクリートのアルカリ、水分、発熱な
どに長期間曝されても変化せず数多くの繰返し使
用ができると云う優れた性能を有する。また、ポ
リオレフイン系樹脂層の下に繊維質である不織布
を一体化して構成しているため、表面材の強度が
高く、基材の木質板の表面に若干の欠点があつて
も充分にカバーできる。不織布に代用して紙を用
いた同様の製品は本発明者等によつて先に提案し
ているが、不織布は紙と異なつて素繊維が極めて
長いフイラメントを主として用いているため長期
間水に浸漬したときの接着強度が優れている。
本発明方法における第1の特徴効果は、ポリオ
レフイン系樹脂フイルムを木質板上に貼着するに
際し、まず始めに不織布とフイルムとを熱融着さ
せて複合シートを造つておき、次に、この複合シ
ートを木質板に貼着することが最大のポイントで
ある。即ち、木質板との貼着には一般に用いられ
る接着剤をそのまま利用でき、温度も熱融着方式
よりはるかに低い温度で完全な接着が得られるほ
か、加熱接着を行う際には、複合シートの接着側
に存在する不織布が、木質板から発生してくる水
蒸気の脱出ルートとなるため気泡障害が起こらな
いということである。第2の特徴効果は前述のよ
うな特性を活かして、木質板の製造工程中に、前
記複合シートを挿入することによつて木質板が出
来上ると同時にオーバーレイも完了するというこ
とである。このように本発明方法によれば、木質
板表面の補修も省略でき、安価な接着剤を用いて
容易に製造できるため、安価で品質の優れたコン
クリート型枠用板を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に使用する複合シートの製造方
法の一例を示す概略図、第2図、第3図は本発明
に係るコンクリート型枠用板の一実施例の断面図
である。 1…ポリオレフイン系樹脂フイルム、2…不織
布、3…接着性ポリオレフイン系共重合樹脂、5
…加工ロール、6…加圧冷却ロール、7…冷却ロ
ール、8…複合シート、9…巻取ロール、10…
木質板、11…接着剤。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリオレフイン系樹脂層の下に接着性ポリオ
    レフイン系共重合樹脂層を有するフイルムの下面
    に不織布を熱融着して該不識布に前記共重合樹脂
    を含浸せしめてなる複合シートが、接着剤を介し
    て木質板の片面又は両面に貼着され、前記不織布
    層内に接着剤が含浸しているコンクリート型枠用
    板。 2 ポリオレフイン系樹脂フイルムと不織布との
    間に熱溶融せしめた接着性ポリオレフイン系共重
    合樹脂を供給し貼合加圧して、該接着性樹脂を不
    織布層内に含浸せしめた後冷却してポリオレフイ
    ン系樹脂の下面に接着性ポリオレフイン系共重合
    樹脂を介して不織布が接着された複合シートを形
    成し、該複合シートと木質板とを、木質板の上面
    又は複合シートの不織布面に塗布した反応硬化型
    接着剤を介して重合し、これを複合シートを構成
    する樹脂の融点に達しない温度で熱圧又は冷圧し
    て接着することを特徴とするコンクリート型枠用
    板の製造方法。 3 ポリオレフイン系樹脂フイルムと不織布との
    間に熱溶融せしめた接着性ポリオレフイン系共重
    合樹脂を供給し貼合加圧して、該接着性樹脂を不
    織布層内に含浸せしめた後冷却してポリオレフイ
    ン系樹脂の下面に接着性ポリオレフイン系共重合
    樹脂を介して不織布が接着された複合シートを形
    成し、該複合シートを、合板の製造工程中におけ
    る堆積工程の直前、積層された単板群の最外側に
    熱硬化型接着剤を介して重合し、これを該複合シ
    ートを構成する樹脂の融点に達しない温度で熱圧
    することによつて単板の接着と同時に複合シート
    を接着することを特徴とするコンクリート型枠用
    板の製造方法。 4 ポリオレフイン系樹脂フイルムと不織布との
    間に熱溶融せしめた接着性ポリオレフイン系共重
    合樹脂を供給し貼合加圧して、該接着性樹脂を不
    織布層内に含浸せしめた後冷却してポリオレフイ
    ン系樹脂の下面に接着性ポリオレフイン系共重合
    樹脂を介して不織布が接着された複合シートを形
    成し、該複合シートを、パーテイクルボード又は
    ウエハーボードの製造工程中におけるフオーミン
    グ工程後の小片層に複合シートの不織布面に塗布
    した熱硬化型接着剤を介して重合し、これを複合
    シートを構成する樹脂の融点に達しない温度で熱
    圧し、パーテイクルボード又はウエハーボードの
    硬化成形と同時に複合シートを接着することを特
    徴とするコンクリート型枠用板の製造方法。
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