JP2508335Y2 - 自走クレ―ン車 - Google Patents

自走クレ―ン車

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JP2508335Y2
JP2508335Y2 JP13107889U JP13107889U JP2508335Y2 JP 2508335 Y2 JP2508335 Y2 JP 2508335Y2 JP 13107889 U JP13107889 U JP 13107889U JP 13107889 U JP13107889 U JP 13107889U JP 2508335 Y2 JP2508335 Y2 JP 2508335Y2
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洋一 白幡
貞雄 田口
好一 前嶋
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東急車輌製造株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、例えば滑走路において離着陸に失敗した
航空機を滑走路から除去する作業等に使用される大型運
搬物用の自走クレーン車に関するものである。
〔従来の技術〕
第8図は滑走路において離着陸に失敗した航空機44を
滑走路から撤去する作業の状況図である。運搬車60はト
ラクタ62とトレーラ64とを備え、トラッククレーン車66
は伸縮及び起伏自在なブーム68を有している。例えば戦
闘機である航空機44が、離着陸に失敗して、滑走路を塞
ぐような事故が生じると、運搬車60及びトラッククレー
ン車66を、現場に急行させるとともに、事故を起こした
航空機44に対して適当な位置に停止させる。そして、ト
ラッククレーン車66は、左右へブーム68を張り出すとと
もに、ジャッキ72を作動させて、地面から浮かせた状態
で、地面に固定する。次に、トラッククレーン車66から
ブーム68を伸ばして、フック等により航空機44をブーム
68の先端から吊り、ブーム68を、起こして、回転させ、
トレーラ64の上に積載する。さらに、ブーム68をトレー
ラ64に固縛してから、運搬車60を運転して、航空機44を
適当な場所へ運ぶ。
〔考案が解決しようとする課題〕
このような航空機44の従来の撤去作業の欠点を列挙す
ると、次の通りである。
(a)トラッククレーン車66のブーム68により吊るされ
た航空機44を運搬車60のトレーラ64に適切に載せられる
ように、運搬車60及びトラッククレーン車66を航空機44
に対して適切に位置決めすることが、運搬車60が長いこ
ともあり、非常に難しい。
(b)トラッククレーン車66において、アウトリガー70
の出し入れ、ジャッキ72の伸縮等の作業が必要で、作業
が煩雑となる。
(c)トレーラ64における航空機44の固縛作業が煩雑で
ある。
(d)作業が難しいとともに煩雑である結果、撤去に時
間がかかり、滑走路が長時間にわたり閉鎖状態になる。
この考案の目的は、航空機等の大型運搬物を簡単に運
搬することができる自走クレーン車を提供することであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
この考案による自走クレーン車は次の(a)〜(g)
の構成要素を有してなる。
(a)クレーン車本体に設けられ鉛直方向へ起立するマ
スト (b)一端側においてマストに回転自在に結合しマスト
からクレーン車本体の外側へ張り出す平行リンク (c)伸縮して平行リンクを上下動させる上下動用シリ
ンダ (d)マストに対して平行になるように平行リンクの他
端側に回転自在に結合しているポスト (e)このポストの下端部に設けられポストの軸線の周
りに回転する回転テーブル (f)この回転テーブルから延びて運搬物を吊るす複数
本の吊り具 (g)これら吊り具の振れを抑制する振れ止め具 〔作用〕 自走クレーン車による作業順序は次の通りである。
(a)回転テーブルが運搬物の上方に来るように、自走
クレーン車を停止させる。
(b)上下動用シリンダを作動させて、平行リンクの先
端側を上下動させて、ポスト及び回転テーブルを適当な
高さにする。平行リンクは、ポストを、その上下動にお
いて水平方向位置を一定に保持する。
(c)次の(d)の工程における運搬物への吊り具の係
止作業が円滑になる回転位置へ、回転テーブルを回転さ
せる。なお、(b)及び(c)は逆の順番であってもよ
い。
(d)吊り具の下端を運搬物に係止させ、振れ止め具に
より吊り具のを振れを抑制する。これにより、次の運搬
物の宙吊り、運搬工程で運搬物が風等により不用意に振
れないようにする。
(e)上下動用シリンダを作動させて、ポスト及び回転
テーブルを上昇させ、運搬物を宙吊り状態にする。
(f)自走クレーン車を走行させ、運搬物を所定場所へ
運搬する。
〔実施例〕
以下、この考案を第1図〜第7図の実施例について説
明する。この実施例は、滑走路において離着陸に失敗し
た航空機44を滑走路から撤去するために航空機44を運搬
する自走クレーン車10に関する。
第1図及び第2図は航空機44を宙吊り状態にして自走
クレーン車10が走行しているときの側面図及び平面図、
第3図は自走クレーン車10を後方から見た図である。自
走クレーン車10の本体12は、左右に前輪14を備える頭部
分16と、後端部に複数個の後輪18を備える胴体部分20と
を有し、頭部分16と胴体部分20とは、回転ジョイント22
により相互結合して、回転ジョイント22における鉛直方
向の直線の周りに相互に回転自在になっており、胴体部
分20に対する頭部分16の相対回転により自走クレーン車
10の操舵が行われる。フレーム24は、胴体部材20の骨組
みを構成し、後輪18の強度を保証している。指令塔26
は、本体12の中央部においてフレーム24上に立設され、
自走クレーン車10の運転室、指令室及び作業室を兼ねて
いる。マスト28は下端部においてフレーム24の後端部に
回転自在に結合し、一対の支持棒30は、前後の端部にお
いてそれぞれ胴体部分20の前端部及びマスト28の上端部
に回転自在に結合し、斜めに延び、マスト28を直立位置
に保持する。平行リンク32は、相互に平行で等しい長さ
の上側のメインブーム34と下側の補助ブーム36とを備
え、基端側においてマスト28の上端部に回転自在に結合
し、自走クレーン車10の中心線に沿って本体12から後方
へ突出している。上下動用シリンダ38は、両端部におい
てそれぞれマスト28の下端部及びメインブーム34の中間
部に回転自在に結合し、伸縮により平行リンク32の先端
側を上下動させる。ポスト40は、平行リンク32の先端側
に回転自在に結合し、マスト28に対して平行な位置関
係、すなわち鉛直方向に保持されている。回転テーブル
42は、ポスト40の軸線の周りに回転自在に、ポスト40の
下面側に配設されている。例えば戦闘機のような航空機
44は、重心の鉛直方向上部の箇所に複数個の被係止部を
有している。
第5図、第6図及び第7図の回転テーブル42及びその
付属物の側面図、平面図及び前方(水平方向へポスト40
からの突出量の大きい方を回転テーブル42の前方、小さ
い方を回転テーブル42の後方と、それぞれ定義する。)
から見た図である。回転テーブル42は、ポスト40の円筒
状下端部に旋回ベアリング45を介して支持され、鉛直線
の周りに回転自在である。内歯車46はポスト40の円筒状
下端部の内周側に固定され、回転動力装置48は回転テー
ブル42に取付けられている。歯車50は、内歯車46にかみ
合い、回転動力装置48により駆動される。回転動力装置
48の駆動により歯車50が内歯車46に沿って移動し、回転
テーブル42がポスト40の軸線の周りに回転する。吊り具
52は、可撓性の鋼索から成り、上端を回転テーブル42に
取付けられ、下端を航空機44の被係止部に係止可能にな
っている。吊り具52は、回転テーブル42の前端部(第5
図において左端部)中央に一対と、回転テーブル42の後
端部(第5図において右端部)の左右の端に各1本、回
転テーブル42全体で計4本設けられる。チェーンブロッ
ク54は、回転テーブル42の前端部の左右の端に各1本、
回転テーブル42の前後方向中央部の左右の端に各1本、
さらに、回転テーブル42の後端部の中央に一対、回転テ
ーブル42全体で計6本設けられる。各回転テーブル42
は、下端において吊り具52の下端に係止可能であり、巻
上機による長さの調整により吊り具52を適度に締め上げ
ることができる。
第4図は自走クレーン車10が航空機44を吊り上げ開始
する状態を示している。滑走路から航空機44を撤去する
ときは、第4図の状態を経て、第1図及び第2図の運搬
状態へ移行する。
自走クレーン車10による滑走路からの航空機44の撤去
作業を順番に説明する。
(a)自走クレーン車10を航空機44の場所へ走行させる
とともに、自走クレーン車10の回転テーブル42が航空機
44の上方に来るように、自走クレーン車10を停止させ
る。指令塔26に乗り込んでいる作業員は、作業を全体を
指令塔26から見渡すとともに、上下動用シリンダ38等の
機器を操作する。
(b)上下動用シリンダ38を縮小させる。これにより、
平行リンク32の先端側が下降して、ポスト40及び回転テ
ーブル42が航空機44に対して適当な高さになる。平行リ
ンク32は、ポスト40を、上下動にもかかわらず、水平面
方向の位置を保持する機能がある。
(c)次の(d)の工程における航空機44への吊り具52
の係止作業が円滑となる回転位置へ、回転テーブル42を
回転させる。なお、(b)及び(c)は逆の順番であっ
てもよい。
(d)吊り具52の下端を航空機44の所定部に引っ掛け、
チェーンブロック54の下端を吊り具52の下端に係止させ
るとともに、巻上機を操作して、チェーンブロック54の
長さを調整し、吊り具52を軽く締め上げる。これにより
次の航空機44の宙吊り、運搬工程で航空機44が風等によ
り不用意に振れないようになる。第3図はこの(d)の
状態を示している。
(e)上下動用シリンダ38を伸張して、ポスト40及び回
転テーブル42を上昇させ、航空機44を宙吊り状態にす
る。
(f)自走クレーン車10を走行させ、航空機44を所定場
所へ運搬する。第1図及び第2図はこの(f)の状態を
示している。
図示の実施例では、航空機44の撤去作業に関連して、
自走クレーン車10について説明したが、この考案にかか
る自走クレーン車は航空機44以外の大型運搬物の除去及
び/又は運搬作業に適用可能である。
〔考案の効果〕
この考案では、一台の自走クレーン車のみで大型運搬
物を運搬することができ、また、回転テーブルが運搬物
の上方になるように、自走クレーン車を位置付ければよ
いので、位置付け作業及び走行作業が簡単でかつ能率化
され、作業員の人数も低減できる。
この考案では、運搬物への吊り具の係止を、支障なく
行うようにするために、自走クレーン車を移動すること
なく、回転テーブルの回転により吊り具を適切位置にす
ることができ、能率的である。
この考案では、地面への自走クレーン車の固定を必要
とせず、したがって、アウトリガーの出し入れ及びジャ
ッキの作動を省略することができるので、この点で、作
業を簡略化及び能率化できる。
この考案では、トレーラにおける運搬物の大々的かつ
面倒な固縛作業を省略でき、この点からも、作業を簡略
化及び能率化できる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第7図はこの考案の実施例に関し、第1図及び
第2図は航空機を宙吊り状態にして自走クレーン車が走
行しているときの側面図及び平面図、第3図は自走クレ
ーン車を後方から見た図、第4図は自走クレーン車が航
空機を吊り上げ開始する状態を示す図、第5図、第6図
及び第7図は回転テーブル及びその付属物の側面図、平
面図及び前方から見た図、第8図は滑走路において離着
陸に失敗した航空機を滑走路から撤去する作業の状況図
である。 10……自走クレーン車、12……本体(クレーン車本
体)、28……マスト、32……平行リンク、38……上下動
用シリンダ、40……ポスト、42……回転テーブル、44…
…航空機(運搬物)、52……吊り具、54……チェーンブ
ロック(振れ止め具)。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】クレーン車本体に設けられ鉛直方向へ起立
    するマストと、一端側において前記マストに回転自在に
    結合し前記マストから前記クレーン車本体の外側へ張り
    出す平行リンクと、伸縮して前記平行リンクを上下動さ
    せる上下動用シリンダと、前記マストに対して平行にな
    るように前記平行リンクの他端側に回転自在に結合して
    いるポストと、このポストの下端部に設けられ前記ポス
    トの軸線の周りに回転する回転テーブルと、この回転テ
    ーブルから延びて運搬物を吊るす複数本の吊り具と、こ
    れら吊り具の振れを抑制する振れ止め具とを有してなる
    ことを特徴とする自走クレーン車。
JP13107889U 1989-11-13 1989-11-13 自走クレ―ン車 Expired - Fee Related JP2508335Y2 (ja)

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JPH0369548U (ja) 1991-07-10

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