JP2507845B2 - スクリュプレス - Google Patents

スクリュプレス

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JP2507845B2
JP2507845B2 JP51529591A JP51529591A JP2507845B2 JP 2507845 B2 JP2507845 B2 JP 2507845B2 JP 51529591 A JP51529591 A JP 51529591A JP 51529591 A JP51529591 A JP 51529591A JP 2507845 B2 JP2507845 B2 JP 2507845B2
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outer cylinder
screen
screen outer
screw shaft
slurry
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栄一 石垣
幸利 三谷
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Ishigaki Mechanical Industry Co Ltd
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Ishigaki Mechanical Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、スラリーを脱水し、これにより生じたスラ
ッジを排出するスクリュプレスに関する。
背景技術 従来技術において、スクリーン外筒内にスクリュ軸を
設けこれらの間にスラリーを供給し、スクリュ軸を回転
させてスラリーを脱水及び圧縮して固液分離させ、これ
により生じたスラッジすなわちケーキを排出するスクリ
ュプレスは一般に知られている。
スクリュプレスによる脱水処理中に段々とケーキが形
成されてくると、スクリュ軸を回転させる駆動装置の負
荷が大きくなりすぎて、プレスが十分に作用しなくなる
ことがある。
上記スクリュプレスのスクリーン外筒は主としてメタ
ルスクリーンから形成されており、従って大きな圧力に
耐えることはできない。強粘性の汚水等を脱水処理する
プレスは大きな力を受けるため耐圧性が要求される。こ
のため、プレスのスクリーン外筒のメタルスクリーン
は、リングやフランジ等によって堅固に補強されてい
る。また、強粘性のスラリーを処理するプレスのスクリ
ーンは目が細かいのが普通である。従って、スクリーン
は往々にして目詰まりを起こし、目詰まりしたスクリー
ンを掃除する必要が生じる。従来、目詰まりしたスクリ
ーンをブラシでこすって清掃しているが、スクリーンの
目が極めて細かく、かつ、前記した補強フランジ等が存
在するためブラシを均等にスクリーンに当てることが難
しいためスクリーンを良好な状態に清掃することは極め
て困難である。また、圧搾空気を吹き付けてスクリーン
を掃除する方法も行われているが、これによっても完全
には目詰まりを除去できないのが現状である。
発明の開示 本発明の主目的には、脱水処理能力を改善し、スラリ
ー脱水処理中にスクリュ軸の回転駆動装置の過負荷を軽
減することができ、かつ、スクリーンの目詰まりを容易
に掃除することのできるスクリュプレスを提供すること
にある。
この目的を達成するため本発明によれば、スクリュプ
レスは、回転自在に支持され水平方向に延伸するスクリ
ーン外筒と、前記スクリーン外筒内に同心に回転自在に
配設され水平方向に延伸し、その延伸方向に進むに従い
前記スクリーン外筒との相対的な間隔が減少し、かつ、
延伸した全長に渡りその外周に前記スクリーン外筒にほ
ぼ内接する螺旋翼が巻着されたスクリュ軸と、前記スク
リーン外筒と前記スクリュ軸との間にスラリーを供給す
るための前記スクリーン外筒の一端に取り付けられたス
ラリー供給部と、前記スクリュ軸を1方向にかつ前記ス
クリーン外筒を前記1方向と反対方向に回転させる少な
くとも1つの駆動装置と、前記駆動装置への負荷を検出
する負荷検出装置と、検出された前記負荷が予め定めら
れた一定値を越えた時、前記駆動装置を駆動して前記ク
リーン外筒と前記スクリュ軸(20)の少なくとも一方を
一定時間それぞれの方向と逆に回転させる制御装置と、
を有する。
スクリュプレスの脱水効果は、特に、スクリュ軸の回
転数に対してスクリーン外筒の回転数比を0.1から1.2に
することにより得られるため、前記変速機はスクリーン
外筒及びスクリュ軸をその比でもって回転駆動させるこ
とが可能であることを特徴としている。
上記スクリュ軸は、中空であり、外表面はスラリーを
ろ過するためスクリーン状になっていることを特徴とす
る。これにより2面ろ過が行われ脱水効率が上がる。
上記スクリュプレスは、前記駆動装置に過負荷を生じ
たときにその過負荷を検出する装置と、過負荷に対して
スクリーン外筒及びスクリュ軸の少なくとも一方を既に
回転している方向と逆に一定時間回転させる装置とを有
することを特徴とする。これにより駆動装置の負荷が軽
減される。
上記スクリュプレスにあっては、スクリーン外筒の外
表面の近くと、スクリュ軸の内部に高圧洗浄装置が設け
られている。従って、プレスによる脱水処理中に駆動装
置に過負荷が生じた場合にこの装置を用いて水又は洗浄
液を高圧噴射することによりスクリーン、並びにケーキ
のスクリーン外筒及びスクリュ軸との接触面を洗浄して
その負荷を軽減することができる。この洗浄装置はスラ
リー脱水処理が終了した後にスクリーン外筒及びスクリ
ュ軸とを洗浄するためにも用いられる。
図面の簡単な説明 第1図は、本発明のスクリュプレスの実施例を示す一
部断面正面図。
第2図は、第1図に示すスクリュプレスの平面図。
第3図は、第1図に示すスクリュプレスの右側面図で
あって、一部を第2図のIII−III線で切断して表示した
ものである。
第4図は、第1図に示すスクリュプレスの左側面図。
第5図は、第1図におけるV−V線断面図。
第6図は、第1図に示すスクリュプレスのスクリーン
外筒及びスクリュ軸を洗浄する高圧洗浄装置、及びスク
リーン外筒のスクリーンの目を示す斜視図。
第7図は、第6図におけるVII−VII線断面図であり、
2面ろ過の状態を説明するものである。
第8図は、スクリュ軸がスクリーン外筒に対して偏芯
した状態を示す断面図。
第9図は、第1図に示すスクリュプレスの種々の駆動
装置を示すダイヤフラム。
発明を実施するための最良の形態 以下に実施例を通して本発明のスクリュプレス及びそ
の運転方法のその他の目的及び効果等について更に詳細
に説明する。
第1図ないし第5図において、本発明の実施例のスク
リュプレス1が架台2上に設置されている。第1図及び
第5図に示すように、架台2にフレーム3が取り付けら
れており、このフレーム3の2箇所においてそれぞれ3
つのローラ4が取り付けられている。3つのローラ4の
うち2つはフレーム3の下部に取り付けられており、残
りの一つはフレーム3の上部中央位置に設けられてい
る。主としてメタルメッシュから形成されたスクリーン
外筒5は、多数のリング6によって補強されて一体化さ
れている。このスクリーン外筒5はその両端においてリ
ング7を介して前記ローラ4によって回転自在に水平に
支持されている。スクリーン外筒5の左端外周には第2
図及び第5図に示すように受動歯車8が取り付けられて
いる。一方、第1図ないし第3図に示すように、スクリ
ーン外筒5の右端はフランジ9を介してスラリー供給部
であるホッパー10に接続されている。このホッパー10は
角型の筒状を呈しており、その内部にメッシュかご11が
配設されている。このメッシュかごの下部12は半円筒形
でありスクリーン外筒5の下半分の半円を延長した位置
にある。メッシュかご11の下方にはシュート13が設けら
れている。
凝集剤を添加したスラリーはホッパー10内にその上部
から供給される。ホッパー内にはスラリー供給のための
配管等が存在しないので、スラリーの凝集した固形分は
破壊することなくホッパー内に供給される。供給された
スラリーのうち固形分は沈澱し、浮き水はホッパー上部
に溜まることになる。この上部に溜まった浮き水は2本
のドレーン14によりホッパー下部に設けられたシュート
13に導かれ、更にスクリュ外筒5の下方において架台2
に支持された排水受皿15を介して排出される。また、ホ
ッパー底部のスラリーはメッシュかごの下部メッシュ12
によってろ過され、ろ液はシュート13を介して排水受皿
15へ排水される。従って、ホッパー底部には主として固
形分が溜まることになり、スラリー供給部は濃縮槽の役
目を行う。
スクリーン外筒5の内部には同芯に円錐体18が配設さ
れている。この円錐体18の基端、すなわち細い方はホッ
パー10の底部の方に位置し、更にホッパーから突き出し
ている。円錐体18は他端に向かうに従いその径が段々と
大きくなっており、従ってその外表面とスクリュ外筒5
との隙間は段々と狭くなっている。円錐体18の両端は、
架台のフレーム3に固定されたベアリング21によって回
転自在に支持されている。また、円錐体の外表面には全
長に渡り螺旋翼22が取り付けられスクリュ軸20を形成し
ている。
架台2上にモータ25(第2図)がスクリーン外筒と平
行に並んで設置されている。このモータ25の駆動軸27に
は受動歯車8と歯合する複数のピニオンを有する変速機
26が設けられている。モータ25を駆動してモータの駆動
軸27を第5図において時計方向に回転すれば、変速機26
のピニオン28a(又は28b)は同方向に回転する。ピニオ
ン28a又は28bは選択されてスクリーン外筒5の受動歯車
8に噛合し、この結果、スクリーン外筒は反時計回りに
回転することになる。ピニオン28a、28b以外のピニオン
(図示省略)を選択することができ、これによってスク
リーン外筒5の回転数を色々に設定できる。
ギヤシフトにより選択され受動歯車8に噛合するピニ
オン28a(又は28b等)は下方に向かって回転するのでス
クリーン外筒5を下方に押し下げる力が働く。この力に
対して2つの下部ローラ4はスクリーン外筒5を安定さ
せるように、すなわちスクリュ軸20に対して偏芯させる
ことなく堅実に支持している。モータ25の駆動軸27はギ
ヤボックス26より更に延伸して、架台2に固定された複
数のベアリング28により支承されている。駆動軸27の先
端にスプロケットホイール29が取り付けられている。
モータ25の駆動軸27と平行にシャフト30が配設され、
このシャフト30は架台2に固定された他のベアリング31
によって回転自在に支持されている。シャフト30の一端
にはスプロケットホイール32が取り付けられており、他
端はスクリュ軸20に堅固に接続されている。モータの駆
動軸27に取り付けられたスプロケットホイール29とシャ
フト30に取り付けられたスプロケットホイール32にはチ
ェーン33が掛回されており、モータ25の回転がスクリュ
軸20に伝達される。スクリュ軸20は時計回り、すなわ
ち、スクリーン外筒と反対方向に回転することになる。
モータ35は制御盤35によって制御される。
第6図及び第7図に詳細に示されるように、円錐体18
は中空の円錐筒であり、円錐筒はスクリーン外筒5と同
じくスクリーン状に形成されている。スクリュ軸20が回
転すると、螺旋翼がホッパー底部にまで延びているた
め、ホッパー内のスラリーSは直ちに螺旋翼22に沿って
移動し左側に搬送されてスクリーン外筒5と円錐体18と
の間で圧縮され、同時にスクリーン外筒5と円錐体18の
2面のスクリーンによってろ過される。スクリーン外筒
5の外部に出たろ液Fは排出溝15に落下して排出され、
円錐体18の内部に出たろ液Fはドレーン39によって排出
される。
スクリーン外筒5及び円錐体18のスクリーンはホッパ
ー側からケーキCの排出口40側に行くに従って段々と目
が細かくなっていることが好ましい。なぜなら、ホッパ
ー側からケーキCの排出側に向かうに従いスラッジの含
水率が小さくなるからである。スクリーン外筒5のスク
リーンについて一例を示すと、目のサイズは第6図に示
すように、ホッパー側からM1、M2、及びM3と3段階にな
っている。M1は、メッシュ孔の直径が2mmで開口率が40
%のスクリーン、M2は、メッシュ孔の直径が1mmで開口
率が22.5%のスクリーン、M3は、メッシュ孔の直径が0.
5mmで開口率18.6%のスクリーンである。
更に、円錐体18のスクリーンの部分の目の大きさを、
この部分に対応するスクリーン外筒5の目の大きさより
も小さくすれば、繊維質が多い汚泥に対しては水切り性
がよく、スラリー処理量を大きくすることができる。
スクリーン外筒5の外部及びスクリュ軸20の内部には
それぞれ高圧水を噴射する洗浄管41、42が設けられてい
る。これらの洗浄管41、42は、後に説明するように接続
されており、制御盤35によって制御されるポンプにより
その水槽から高圧水が洗浄管41、42に圧送される。
スラリー処理中にケーキすなわちスラッジが形成され
その密度が高くなったときや、スクリーンが目詰まりを
起こしたときに、スクリーン外筒5及びスクリュ軸20を
回転駆動させる駆動装置であるモータ25が過負荷の状態
になることがある。後に説明するように、この過負荷を
検出する検出器を設けることが好ましい。過負荷が検出
された場合、制御盤35を操作してモータを逆回転させて
スクリーン外筒5及びスクリュ軸20をそれぞれ当初の回
転方向と反対方向に回転させることにより負荷を軽減す
ることができる。上記逆回転は一定時間だけ行えば良
い。この一定時間の逆回転を行っている際に、洗浄管4
1、42から高圧水を噴射すればスクリーン外筒5及びス
クリュ軸20の全てのスクリーン、並びにケーキとスクリ
ーンの全ての接触面を洗うことができ、駆動装置25の負
荷を更に軽減することができる。
次に、スクリーン外筒5をスクリュ軸20に対して逆に
回転させる効果について説明する。明細書の末尾に本発
明のスクリュプレス(但し、スクリーン外筒5を回転さ
せないようにすることもできるように改造したもの)を
用いて種々のスラリーを脱水処理した実験結果を評1な
いし3に示す。
表1は、製紙排水を凝集沈澱させたスラリーを脱水処
理した実験結果を示すものである。この実験は、スクリ
ーン外筒5とスクリュ軸20を互いに逆回転させ、しかも
これら両者の回転数N1、N2を変え両者の回転数の差N1−
N2(両者の回転数の絶対値の和)を一定にした場合につ
いて行ったものである。
表2は、ある下水処理場の汚泥を脱水処理した実験結
果を示すものである。この実験においては、スクリーン
外筒5を固定(外筒5の回転数N2=0)してスクリュ軸
20の回転数を順次高めた場合と、スクリュ軸20に対して
スクリーン外筒5の回転数N2(逆回転)を順次高めた場
合の結果を示している。
また、表3は、製紙排水を凝集沈澱させたスラリーを
脱水処理した実験結果を示すものである。この実験はス
クリュ軸20の回転に対してスクリーン外筒5の回転数
(逆回転)を順次高めた場合について行われたものであ
る。
表1に示す試験において、試験No.1はスクリュ軸20の
回転数N1を0.6rpm、スクリーン外筒5の回転数N2を−0.
3rpmとしてその回転数の差N1−N2を0.9rpmとし、試験N
o.2はスクリュ軸20の回転数N1を0.9rpm、スクリーン外
筒5の回転数N2を0、すなわちスクリーン外筒5を固定
して、その回転数の差を同じ0.9rpmとしたものである。
結果を見れば、回転数差が同じ0.9rpmであっても、スク
リーン外筒を逆転させた方の試験No.1は含水率が56.4
%、乾ケーキ処理量は35.6kg−DS/hrであり、スクリー
ン外筒を固定した試験No.2の含水率57.9%、乾ケーキ処
理量33.3Kg−DS/hrよりも処理効果が高い。試験No.3とN
o.4、及び試験No.5とNo.6についても同じ結果である。
表2に示す試験では、スクリーン外筒5を固定してス
クリュ軸20の回転を上げた場合、含水率、処理量共に増
加している(試験No.7−9)。これに対して、スクリュ
軸20の回転数N1を一定にしてスクリーン外筒5の回転数
N2を順次上げた場合、含水率はほぼ一定であるが、処理
量が大きく増加している(試験No.10とNo.11、試験No.1
2とNo.13、試験No.14−No.16)。しかしながら、スクリ
ュ軸20に対するスクリーン外筒5の回転数をある程度以
上に上げると処理量の増加に比較して含水率の増加率が
高くなっている(試験No.15と試験No.16)。
表3に示す試験では、スクリュ軸20の回転数を一定に
してスクリーン外筒5の回転数(逆回転)を上げると水
分はほとんど変わらないが処理量が増加する(試験No.1
9ないしNo.22)。しかしながら、スクリュ軸20に対する
スクリーン外周5の回転比N2/N1を一定以上大きくする
と含水率が高くなっている(試験No.18及び試験No.2
3)。
以上のことから、スクリーン外筒5をスクリュ軸20の
回転方向と逆に回転させることにより脱水効果が上がる
ことがわかる。また、スクリュ軸20の回転数N1に対する
スクリーン外筒5の回転数N2の回転比N2/N1は最小で0.
1、最大で0.8から1.2程度であることが好ましい。これ
は、スクリーン外周5をスクリュ軸20に対して低速で逆
回転させている間には、螺旋翼22のスラリーへの推進力
と、スクリーン外筒5とスクリュ軸20の間のスラリーチ
ャンバの内表面とスラリーとの摩擦力がスラリーに対し
て相乗的に作用してスラリーを早送りしながらしかも水
分を効果的に切っているものと考えられる。そして、ス
クリーン外筒5の回転を更に高めるとスラリーがスラリ
ーチャンバの内表面でスリップして脱水効果が上がらず
水分が高くなるものと考えられる。
また、スクリュ軸に対してスクリーン外筒が逆回転す
ることによるもう1つの効果として、たとえこれら両者
が芯ずれしたり、螺旋翼が部分的に磨耗した場合でも均
一な厚み及び含水率のケーキが排出口40から排出される
ことである。第8図は、その作用の説明図であり、スク
リュ軸20がスクリーン外筒5に対し偏芯した状態を示
す。スクリーン外筒5が固定されていれば、偏芯C1、C2
の位置は常に同じ位置にあり、均一なケーキを得ること
ができなくなる。しかしながら、スクリーン外筒5が逆
回転していれば偏芯C1、C2の位置は常に変化するので、
均一なケーキを得ることができる。
第9図は、上述したスクリュプレスを作動させるため
の種々の駆動装置を示すものである。上述した実施例の
スクリュプレス1においては、モータ25によりスクリュ
軸20とスクリーン外筒5を回転駆動させ、スクリーン外
筒5の駆動系にのみ第1の変速機26を設け、スクリュ軸
20の系には変速機は設けていない。しかし、第9図のダ
イアグラムではスクリュ軸の駆動系にもギヤシフトによ
る第2の変速装置46を設けてスクリュ軸20の回転数も適
宜変えることができるようにした変形例を示している。
又、モータ25にはその負荷を検出する負荷検出装置48を
取り付けてある。
以下に本図によりスクリュプレス1の運転方法につい
て説明する。最初にスクリュ軸20及びスクリーン外筒5
を適当な回転数比で回転するように第1及び第2の変速
機を設定し、制御盤35を操作してモータ25を駆動してス
クリュ軸20を1方向に、かつ、スクリーン外筒5をスク
リュ軸と反対方向に回転させる。スクリュ軸20は通常,1
−10rpmの速度で回転させる。これにより、スラリー供
給部(図示省略)内のスラリーは螺旋翼22に沿って前方
に搬送されて脱水圧縮され、形成されたケーキは排出口
40から排出される。ケーキ排出口40にはテーパ面を有す
るリング55が配設されている。このリング55は2つの油
圧シリンダ53のピストンロッド54に接続されている。油
圧シリンダ53は、制御盤35を操作して油圧ポンプユニッ
ト52を作動させることにより駆動され、これによってリ
ング55を左右に移動してその位置を適宜設定することが
できる。このリング55の位置を調節することによりケー
キの排出量やケーキを圧縮する圧縮力の大きさを調整す
ることができる。
圧縮形成されたケーキが強粘性あるいは非常に固い場
合や、外筒5及びスクリュ軸20のスクリーンに目詰まり
を生じた場合等、モータ25に過負荷を生じプレスが十分
に作動しなくなることがある。負荷検出装置48は、モー
タ25の負荷が一定値に達した場合にそれを検出して制御
盤35に伝達する。この場合、制御盤35は手動により又は
自動的に操作されてモータ25を一定時間逆回転させる。
これにより、スクリュ軸20とスクリーン外筒5はそれぞ
れ現在回転している方向と逆の方向に回転し、モータ25
の負荷は軽減される。制御盤35は、モータが逆回転する
ように操作されたときには、自動的にポンプ50を前記一
定時間だけ作動させ、ポンプ50に接続された水槽49内の
水を洗浄管41、42に高圧で圧送する。従って、洗浄管4
1、42から高圧水が噴射されてスクリーン外筒5及びス
クリュ軸20の内外表面が洗浄される。すなわち、スクリ
ーン外筒5及びスクリュ軸20のスクリーン並びにスクリ
ーン外筒5及びスクリュ軸20とケーキの接触面が洗浄さ
れ、その接触面の回転抵抗が減じられるので、駆動モー
タ25の負荷が更に軽減される。
本発明は、以上の実施例に限定されるものではなく、
適宜変更して実施することができるものである。例え
ば、駆動装置には変速機をまったく設けずに、スクリー
ン外筒5の受動歯車8とピニオン28aのみを設け、これ
らのギヤ比を所定の値に設定してスクリュ軸20とスクリ
ーン外筒5の回転比を所定値としても良い。
また、上記実施例においては、スクリーン外筒5及び
スクリュ軸20を1つの駆動装置25で駆動したが、駆動装
置を2つ設けてスクリーン外筒5及びスクリュ軸20を別
々に駆動することもできる。そして一方又は両方の駆動
装置に変速機を設けてスクリーン外筒5及びスクリュ軸
20の回転数を別々に設定することもできる。
また、上記実施例のように駆動装置を1つとして、ス
クリーン外筒5及びスクリュ軸20の一方又は両方の回転
数を変化させて設定できる1つの変速機をこの駆動装置
のすぐ横に設けることとしても良い。
変速機はギヤシフトによるもののほか、プーリやスプ
ロケットホイールによるもの、その他の既知の変速機を
用いることもできる。
上記実施例においては、スクリーン外筒5を円筒形、
スクリュ軸20を円錐形にしたが、これとは逆に、スクリ
ーン外筒5を円錐筒に、スクリュ軸20を円筒形にするこ
ともできるし、両者の相対的な間隔がスクリュ軸の延伸
する方向に行くに従って狭くなっていれば良く、その他
の形状とすることも可能である。
また、上記実施例においては、スクリーン外筒5のス
クリーンの目の大きさ及び開口率を3段階にしたが、2
段階あるいは4段階又はそれ以上としても良いし、スク
リュ軸方向に向かって無段階に徐々に目及び開口率を小
さくすることとしても良い。
産業上の利用可能性 本発明のスクリュプレスは、上述した通り、優れた脱
水処理能力を有し、更に、過負荷を生じて十分に作動し
なくなった場合でもその過負荷を解除して脱水処理を続
行することができる。また、あらゆるスラリーを処理で
きるので該当する多くの産業において利用することがで
きる。

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転自在に支持され水平方向に延伸するス
    クリーン外筒(5)と、 前記スクリーン外筒(5)内に同心に回転自在に配設さ
    れ水平方向に延伸し、その延伸方向に進むに従い前記ス
    クリーン外筒との相対的な間隔が減少し、かつ、延伸し
    た全長に渡りその外周に前記スクリーン外筒にほぼ内接
    する螺旋翼(22)が巻着されたスクリュ軸(20)と、 前記スクリーン外筒(5)と前記スクリュ軸(20)との
    間にスラリーを供給するための前記スクリーン外筒の一
    端に取り付けられたスラリー供給部(10、11、14)と、 前記スクリュ軸(20)を1方向にかつ前記スクリーン外
    筒(5)を前記1方向と反対方向に回転させる少なくと
    も1つの駆動装置(25)と、 前記駆動装置(25)への負荷を検出する負荷検出装置
    (48)と、 検出された前記負荷が予め定められた一定値を越えた
    時、前記駆動装置(25)を駆動して前記クリーン外筒
    (5)と前記スクリュ軸(20)の少なくとも一方を一定
    時間それぞれの方向と逆に回転させる制御装置(35)と
    を有するスクリュプレス。
  2. 【請求項2】クレーム1のスクリュプレスであって、前
    記スクリュ軸(20)は中空でありかつその外表面は、ス
    ラリーの圧搾により生じた分離水を排出するためにスク
    リーン状に形成されていることを特徴とするもの。
  3. 【請求項3】クレーム1のスクリュプレスであって、前
    記スラリー供給部(10、11、14)は垂直型のホッパー
    (10)を含んで成り、前記ホッパーの底部は、前記スク
    リーン外筒(5)の端部と交差しており、前記スクリュ
    軸(20)の端部が該交差部まで延伸していることを特徴
    とするもの。
  4. 【請求項4】クレーム1のスクリュプレスであって、前
    記スラリー供給部(10、11、14)は該供給部に供給され
    たスラリーの分離水を排出してスラリー濃度を高める装
    置(11、12、14)を有することを特徴とするもの。
  5. 【請求項5】クレーム1のスクリュプレスであって、更
    に前記スクリーン外筒(5)の外部と前記スクリュ軸
    (20)の内部に設けられた高圧洗浄装置(41、42)を有
    することを特徴とするもの。
  6. 【請求項6】クレーム5のスクリュプレスであって、検
    出された前記負荷が予め定められた一定値を越えた時、
    制御装置(35)は、前記高圧洗浄装置(41、41)を駆動
    して一定時間、前記スクリーン外筒(5)と前記スクリ
    ュ軸(20)を洗浄させることを特徴とするもの。
  7. 【請求項7】クレーム1のスクリュプレスであって、前
    記スクリュ軸(20)の回転に対する前記スクリーン外筒
    (5)の回転比が0.1−1.2の範囲に設定されることを特
    徴とするもの。
  8. 【請求項8】クレーム7のスクリュプレスであって、前
    記駆動装置(25)は、前記スクリーン外筒(5)及びス
    クリュ軸(20)のうちの少なくとも一方の回転数を変化
    させる変速機(26、46)を有することを特徴とするも
    の。
  9. 【請求項9】回転自在に支持され水平方向に延伸するス
    クリーン外筒(5)と、 前記スクリーン外筒(5)内に同心に回転自在に配設さ
    れ水平方向に延伸し、その延伸方向に進むに従い前記ス
    クリーン外筒との相対的な間隔が減少し、かつ、延伸し
    た全長に渡りその外周に前記スクリーン外筒にほぼ内接
    する螺旋翼(22)が巻着されたスクリュ軸(20)と、 前記スクリーン外筒(5)と前記スクリュ軸(20)との
    間にスラリーを供給するための前記スクリーン外筒の一
    端に取り付けられたスラリー供給部(10、11、14)と、 前記スクリュ軸(20)を1方向にかつ前記スクリーン外
    筒(5)を前記1方向と反対方向に回転させる少なくと
    も1つの駆動装置(25)とを有し、 前記スクリーン外筒(5)のスクリーンの目(M1,M2,M
    3)はスラリー供給側(10、M1)よりもケーキ排出側(4
    0、M3)の方が細かくなっているスクリュプレス。
  10. 【請求項10】クレーム9のスクリュプレスであって、
    前記スクリュ軸(20)の外表面のスクリーンの目はその
    部分に相当する前記スクリーン外筒(5)のスクリーン
    の目よりも細かいことを特徴とするもの。
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