JP2507346Y2 - エンジンの始動時自動デコンプ装置 - Google Patents

エンジンの始動時自動デコンプ装置

Info

Publication number
JP2507346Y2
JP2507346Y2 JP1990037281U JP3728190U JP2507346Y2 JP 2507346 Y2 JP2507346 Y2 JP 2507346Y2 JP 1990037281 U JP1990037281 U JP 1990037281U JP 3728190 U JP3728190 U JP 3728190U JP 2507346 Y2 JP2507346 Y2 JP 2507346Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decompression
cam
pin
shaft
flyweight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1990037281U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03129707U (ja
Inventor
憲一 川北
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP1990037281U priority Critical patent/JP2507346Y2/ja
Publication of JPH03129707U publication Critical patent/JPH03129707U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2507346Y2 publication Critical patent/JP2507346Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はエンジンの始動時自動デコンプ装置に関す
る。
〔従来の技術〕 従来技術としては、実開昭62-97271号公報、実公平1-
44725号公報等が公開又は公告されている。
従来技術の一つを第5図,第6図について説明する。
遠心錘12のスライドカム面6,7はいずれもデコンプピ
ン軸に対して直交平面あるいは凸曲面となっている。
第5図はカムギヤ周辺の要部縦断正面図、第6図は第
5図におけるVI-VI線断面図であって、頭上弁エンジン
Eのクランクケース30の中央にクランク軸31を軸架し、
また、その上方に動弁カム軸2を軸架し、クランクギヤ
32とカムギヤ5を噛合わせて、クランク軸31と動弁カム
軸2を連動する。
上記動弁カム軸2に形成したカム3の固定により、タ
ペツト18を上下駆動可能に構成し、タペツト18を動弁機
構1に連結してヘツドカバー内の吸・排気弁を開閉可能
に駆動する。
また、軸受33と左方のカム3の間のカム軸部分を大径
の回転部とし、この回転部にカムギヤ5を軸支固定し、
カムギヤ5と左方のカム3との間の軸部分に円形の案内
孔8を、下方に行くほどカムギヤ5に寄るように横断傾
斜状に貫通し、案内孔8にデコンプピン10を斜めに進退
摺動自在に嵌挿して、デコンプピンをカム軸の遠心重錘
との干渉を避けてコンパクトに形成している。
カムギヤ5のカム側の側面11を段落ち状に形成し、こ
の段落ち側面11に略U字形で平板状の遠心錘12をカム軸
心Dからみてタペツト18側に位置させた支点ピン34を中
心として揺動自在に枢支し、カムギヤ側面11に懸架した
デコンプ用バネ14を遠心錘先端に設けた爪状の係止部35
に係合して遠心錘12を求心方向Cに弾圧付勢する。
上記遠心錘12は、鋼板を二枚重ねて張り合わせたもの
であり、その先端出力部15をデコンプ用カム面部分6及
びデコンプ解除用カム面部分7から構成し、デコンプ解
除用カム面部分7を遠心錘12の先端寄りに、またデコン
プ用カム面部分6をその基端側寄りに隣接して設ける。
このデコンプ用カム面部分6は、支点ピン34とデコン
プピン10の入力端16とを結ぶ仮想直線Hに対して略直交
する偏平面に形成されるとともに、デコンプ解除用カム
面部分7は上記デコンプ用カム面部分6に対してカム軸
2の軸心Dから遠ざかる偏平傾斜面に、即ち、上記仮想
直線Hに対して鋭角的に交わる方向性を有する傾斜面に
形成される。
また、上記デコンプピン10は、円筒棒状体に大径の円
筒体を延設したものであり、一端の棒状体先端及び他端
の大径円筒体先端を各々部分球面状に形成し、前者を出
力端部17、また、後者を入力端部16と成す。さらに、上
記出力端部17をタペツト18に、そして、入力端部16を前
記遠心錘12の出力端部15に各々接当可能にして、バネ14
の張力でタペツト18を突き上げるデコンプ位置Aと、遠
心錘12の遠心力Fがバネ14の張力に打ち克つ事によりタ
ペツト13を突き上げないデコンプ解除位置Bとに当該デ
コンプピン出力端17を切換駆動可能に構成する。
その際、左方のカム3のカムギヤ側上方を凹曲状に切
欠いて、デコンプピン10をタペツト18の径中心側に近付
け、上記タペツト18の上昇運動を正確に行なわせて、デ
コンプ操作の精度を向上せしめている。
〔考案が解決しようとする課題〕
前述の従来技術においては、減圧時はデコンプ用バネ
14により求心方向Cに遠心錘12をA位置とさせ、運転時
は遠心力Fによりデコンプ用バネ14の張力に打ち勝ち、
遠心錘12をB位置とさせる。いずれの場合もデコンプピ
ン10の作動はその入力端16へのスライドカム面6,7から
の作用力によって行われる。
ここで、デコンプピン軸心Gとカム面6,7が直交して
いないために、第7図に示すように、力の作用点Qは、
デコンプピンの軸心G上になくεだけ偏心している。又
デコンプピン軸心G方向の推力P1も同様である。
このため、(1)デコンプピン10がP2とεにより回
転力を受けて回転動作し、Q点他の摩耗を促進する。
(2)軸心G方向の作動が不円滑となる。(3)ピン10
の当接部が傾斜していることにより、デコンプリフトA
〜B間の寸法管理が容易でない等の問題点がある。
〔課題を解決するための手段〕
第1図,第3図に示す如く、フライウエイト120のス
ライドカム面56,57をデコンプピン10の軸心Gと直交さ
せることにより、デコンプピン10とフライウエイト120
との力の作用点Qをデコンプピン10の軸心G上に位置さ
せる。
〔作用〕
デコンプピン10の軸心Gとフライウエイト120のスラ
イドカム面56,57とを直交させたことにより、両者の力
の作用点Qがデコンプピン10の軸心G上となる。
このため、従来技術における問題点であったピンの回
転力が発生せず、デコンプピンの動作はピン穴8を上下
動するのみとなる。(P1と軸心Gとの偏心量は0とな
り、ピンを回転せしめる作用力は0となる) 〔実施例〕 本考案の実施例を第1図乃至第4図により説明する。
カムギヤ5に、支点ピン34にて回動自在に支持された
フライウエイト120を枢着する。フライウエイト120に
は、後述するデコンプピン10を作動せしめるスライドカ
ム56,57をデコンプピンの軸心Gと直交する如く一体成
形にて設け(第3図参照)、デコンプ用バネ14により同
フライウエイト120を求心方向Cに弾圧付勢する。カム
軸2にはデコンプピン10を傾斜組付ける案内孔8を設
け、デコンプピン10の入力端16をスライドカム面56,57
側に配置し、出力端17をタペツト18側に配置して、自動
デコンプ装置を構成する。
エンジン始動時、フライウエイト120はA位置(タペ
ツトA位置)に保持されて減圧し、始動力を軽減させ
る。通常運転時は、遠心力によりフライウエイト120が
バネ14の張力に打ちかち、B位置(タペツトB位置)と
なり、所定の圧縮運転が行われる。始動時,運転時と
も、ピン10の回転力は発生せず、ピン穴8内を円滑に摺
動する。
なお、第4図の如く板金製のフライウエイト121を採
用することもできる。
〔考案の効果〕
本考案によるときはカム軸のフライウエイトとの干渉
を避けるためカム軸を斜めに貫通するデコンプピンは、
その軸芯とフライウエイトのスライドカム面とを直交さ
せたから、両者の力の作用点が、デコンプピンの軸芯上
にあるため、デコンプピンの回転力が発生せず、デコン
プピンの作動は円滑かつ安定するとともに、摩耗が解消
される効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係るデコンプ装置の断面図,
第2図は第1図に於けるII矢視断面相当図,第3図は作
用力図,第4図は本考案の他の実施例としてフライウエ
イトを板金製とした場合の要部断面図,第5図は従来の
デコンプ装置の断面図,第6図は第5図に於けるVI-VI
断面図,第7図は作用力図である。 5……カムギヤ、10……デコンプピン 18……タペツト、120……フライウエイト 150……スライドカム面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】カムギヤに取付けられたフライウエイトに
    より、カム軸にタペツト側からカムギヤ側へ斜めに貫通
    して設けられたデコンプピンを作動させ、エンジンの始
    動時にタペツトを押し上げて減圧させるデコンプ装置に
    おいて、始動時及び運転時におけるデコンプピンの入力
    端が始動するフライウエイトのスライドカム面の形状
    を、カム軸を斜めに貫通するデコンプピン軸中心線に対
    し直交するようにしたことを特徴とするエンジンの始動
    時自動デコンプ装置。
JP1990037281U 1990-04-09 1990-04-09 エンジンの始動時自動デコンプ装置 Expired - Fee Related JP2507346Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990037281U JP2507346Y2 (ja) 1990-04-09 1990-04-09 エンジンの始動時自動デコンプ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990037281U JP2507346Y2 (ja) 1990-04-09 1990-04-09 エンジンの始動時自動デコンプ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03129707U JPH03129707U (ja) 1991-12-26
JP2507346Y2 true JP2507346Y2 (ja) 1996-08-14

Family

ID=31544247

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990037281U Expired - Fee Related JP2507346Y2 (ja) 1990-04-09 1990-04-09 エンジンの始動時自動デコンプ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2507346Y2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS543657Y2 (ja) * 1974-09-21 1979-02-20

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03129707U (ja) 1991-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4480669B2 (ja) 内燃機関の可変動弁機構
US5711264A (en) Combustion engine compression release mechanism
EP1515009A1 (en) Engine valve driver
JPH0128206B2 (ja)
JP2003529708A (ja) スライダ部分と自由経路を備えた可変弁制御装置
JP2507346Y2 (ja) エンジンの始動時自動デコンプ装置
JP2003293715A (ja) エンジンのデコンプ装置
JP4070124B2 (ja) 内燃機関におけるデコンプ装置
JPH0234403Y2 (ja)
JPS6135458Y2 (ja)
JP2700691B2 (ja) 4サイクルエンジンの動弁装置
JPH066169Y2 (ja) 内燃機関の始動時自動デコンプ装置
JP2508246B2 (ja) アクセルリンク装置
JPS60156976A (ja) 小形内燃機関における遠心式自動減圧装置
JPH0144725Y2 (ja)
JPH0640916Y2 (ja) 汎用エンジンのガバナ装置
JPH0144726Y2 (ja)
JPH0144727Y2 (ja)
JPS5842588Y2 (ja) ネンリヨウフンシヤポンプノ フンシヤジキチヨウセツソウチ
JPS6056887B2 (ja) 可変バルブリフト機関
JPS6027801B2 (ja) 可変バルブリフト機関
JPH0586819A (ja) エンジンバルブ駆動用ローラロツカーアームとその製造方法
JPH0531241Y2 (ja)
JPH0346169Y2 (ja)
KR100942086B1 (ko) 자동차의 가변 밸브 리프트 장치

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees