JP2507184Y2 - ミラ―付きサンバイザにおけるミラ―ユニットの取付構造 - Google Patents

ミラ―付きサンバイザにおけるミラ―ユニットの取付構造

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JP2507184Y2
JP2507184Y2 JP40244090U JP40244090U JP2507184Y2 JP 2507184 Y2 JP2507184 Y2 JP 2507184Y2 JP 40244090 U JP40244090 U JP 40244090U JP 40244090 U JP40244090 U JP 40244090U JP 2507184 Y2 JP2507184 Y2 JP 2507184Y2
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春夫 中村
剛 野上
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、半割りシェル状の分
割芯材同士を接合固定してなるミラー付きサンバイザに
関し、特にサンバイザ本体とミラーユニットとの間に隙
間が生じることのないミラーユニットの取付構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近時、自動車用サンバイザに化粧用ミラ
ー等を付設し、商品価値を高めたミラー付きサンバイザ
が一部採用されており、特に、高級車種に多用される傾
向にある。
【0003】また、サンバイザを軽量化する目的で、樹
脂成形体からなる半割りシェル状の分割芯材同士を接合
固定して製作されるサンバイザの需要が多くなってい
る。
【0004】先に出願人は特願平2−270071号に
係る出願において、この種の分割芯材を使用したタイプ
のサンバイザにミラーユニットを簡単かつ見栄えよく取
付ける発明を出願している。
【0005】その内容を図4において説明すると、サン
バイザ本体1は、半割りシェル状の樹脂成形体からなる
分割芯材2aと2bをクロス等の表皮材3a,3bによ
りその表面側を被覆した後、両者を接合固定して構成さ
れているとともに、ミラーユニット4は、一方側の分割
芯材2aの内面側にビス5を介して固定され、分割芯材
2aに開設された開口6を通して、ミラーユニット4の
化粧用ミラー7が外部に露出するようになっている。
【0006】さらに詳しくは、ミラーユニット4の上下
左右に4箇所に取付用ボス8を形成するとともに、この
取付用ボス8の内径よりもやや小さめの外径をもつ取付
用ボス9を分割芯材2aの内面に突設形成し、分割芯材
2aに設けた取付用ボス9の外周にミラーユニット4側
の取付用ボス8を嵌合させて、ビス5により分割芯材2
aに対してその内面側にミラーユニット4を強固に取付
けるようにしている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなミラーユニット4の取付構造においては、図5に示
すように、ミラーユニット4を分割芯材2aの内面側に
取付固定した状態では、特に、ミラーユニット4のコー
ナー部分には止め点がなく、サンバイザ本体1とミラー
ユニット4との間に隙間が生じ、極めて体裁の悪いもの
となっている。
【0008】この対策として、ミラーユニット4のコー
ナー部分にも取付用ボスを設定し、固定箇所を追加すれ
ば、ミラーユニット4のコーナー部における隙間発生は
防止できるが、大幅なコストアップを招来するという不
都合が生じる。
【0009】この考案は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、半割りシェル状の分割芯材同士を接合して
サンバイザ本体を構成するとともに、一方側の分割芯材
の内面側にミラーユニットを取付固定してなるミラー付
きサンバイザにおいて、簡易な構造でサンバイザ本体と
ミラーユニットとの間の隙間発生を防止し、極めて体裁
のよいミラーユニットの取付構造を提供することをその
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この考案では、上記目的
を達成するため、半割りシェル状の分割芯材同士を接合
固定してサンバイザ本体を構成するとともに、一方側の
分割芯材に開設された開口を通して化粧用ミラーが外部
に露出するように分割芯材内面側に固定されるミラーユ
ニットの取付構造において、前記ミラーユニットのコー
ナー部に延長リブが分割芯材内面に固定される軸受ホル
ダとラップする位置まで延設されているとともに、該延
長リブの上面を下方に押圧するように軸受ホルダを分割
芯材に取付けることにより、ミラーユニットを分割芯材
と密着方向に付勢することを特徴とする。
【0011】
【作用】以上の構成から明らかなように、ミラーユニッ
トのコーナー部に延設される延長リブは、軸受ホルダと
ラップする位置まで延長されているとともに、この延長
リブは、分割芯材内面に固定される軸受ホルダにより押
圧保持されるため、ミラーユニットのコーナー部には、
ミラーユニットが分割芯材内面に密着する方向に常に力
働き、両者間に隙間が発生することがない。
【0012】
【実施例】以下、本考案を図面に基づき詳細に説明す
る。
【0013】図1はこの考案の一実施例を示すもので、
サンバイザ本体にミラーユニットを取付ける状態を示す
分解斜視図、図2はサンバイザ本体にミラーユニットを
取付けた状態を示す断面図、図3は本考案によるミラー
ユニットの取付構造の別実施例を示す要部断面図であ
る。
【0014】まず、図1,図2を基に本考案の第1実施
例について説明する。
【0015】図面において、本考案に係るミラー付きサ
ンバイザは、分割体10,20からなるサンバイザ本体
と、このサンバイザ本体に取付けられるミラーユニット
30とから大略構成される。
【0016】さらに詳しくは、一方側の分割体10は、
合成樹脂の射出成形体からなる半割りシェル状の分割芯
材11の湾曲表面側をクロス等の表皮材12により被覆
貼着してなり、中央部にミラー露出用の開口13が開設
されている。
【0017】同様に、他方側の分割体20においても、
製品の外形をなすように射出成形された半割りシェル状
の分割芯材21の湾曲表面側が表皮材22により被覆構
成されている。
【0018】そして、双方の分割芯材11,21の内面
には、それぞれ対応する位置に係止片14,23が一体
に設けられており、これら係止片14,23を係合させ
ることにより分割体10,20の内面同士を重ね合わせ
て接合し、サンバイザ本体が形成される。
【0019】ところで、本考案の特徴は、一方側の分割
芯材11の内面に固定されるミラーユニット30とサン
バイザ本体との間に隙間が何等発生することがなく、極
めて体裁のよいミラーユニット30の取付構造を提供す
ることにある。
【0020】すなわち、ミラーユニット30は、樹脂成
形体からなるユニットベース31の中央に化粧用ミラー
32が取付固定されており、この化粧用ミラー32の表
面を所望により被覆する開閉式の開閉リッド33が開閉
可能に取付けられている。
【0021】そして、ミラーユニット30を分割芯材1
1内面に固定する固定手段としては、ミラーユニット3
0におけるユニットベース31の上下左右の4箇所に一
体に設けられた取付用ボス34が形成されている一方、
分割芯材11側においても、開口13の周囲4辺に上記
取付用ボス34と対応する位置に同様に取付用ボス15
が突設形成されている。
【0022】なお、分割芯材11側の取付用ボス15の
外径を基準として、それよりもやや大きめにミラーユニ
ット30側の取付用ボス34の内径が設定されている。
【0023】したがって、開口13を覆うようにミラー
ユニット30を適切位置に位置決めし、分割芯材11側
の取付用ボス15に対してミラーユニット30側の取付
用ボス34を嵌め込んだ後、ビス35をねじ込むことに
よりミラーユニット30が分割芯材11の内面に固定さ
れる。
【0024】さらに、本考案においてはミラーユニット
30のコーナー部において、ユニットベース31から延
長して延長リブ36が設定されている。そしてこの延長
リブ36は、分割芯材11内面に固定される軸受ホルダ
40にラップする位置まで延長されている。
【0025】この軸受ホルダ40の構成は、バネ鋼板か
らなり、サンバイザを回動自在に支持するシャフト50
を軸受する円筒部41と、分割芯材11側に取付ける取
付部42とからなり、取付部42には2箇所に取付孔4
3が開設され、分割芯材11の内面に突設形成された取
付用ボス16に軸受ホルダ40の取付孔43を合致させ
てビス45により固定すればよく、このとき取付部42
の先端は下方に折曲形成され、上述したミラーユニット
30に形成した延長リブ36の上面を下方に押圧する押
え片45が一体に設けられている。
【0026】したがって、分割芯材11の内面側にミラ
ーユニット30を取付け、かつシャフト50を挿通させ
た軸受ホルダ40をビス止め固定した状態では、図2に
示すように、取付用ボス16の基部に一体に設けられた
リブ17上面にミラーユニット30からの延長リブ36
が位置し、この延長リブ36上面に軸受ホルダ40の押
え片45が押圧した状態となり、この延長リブ36に加
わる外力により、ミラーユニット30のコーナー部分に
おいては、ユニットベース31と分割芯材11とが常に
密接する状態に付勢されている。
【0027】したがって、サンバイザ本体とミラーユニ
ット30との間に隙間が発生しやすいコーナー部分にお
いて、従来のように隙間が発生することが皆無となり、
ミラーユニット30のコーナー部分の体裁が極めて良い
ものとなり、長期にわたり美麗な外観を維持できるとい
う利点がある。
【0028】また、本考案は、ミラーユニット30の固
定箇所を多く必要とすることがなく、ミラーユニット3
0および軸受ホルダ40の従来の取付構造を適用するだ
けで足り、コストアップを招来することがなく、優れた
意匠効果が期待でき、実用性に富むものである。
【0029】次いで、図3に示すように、延長リブ36
をさらに延長し、軸受ホルダ40を取付けるための取付
用ボス16の上面に重なるように延長リブ36の形状を
変更してもよい。
【0030】そうした場合、ミラーユニット30からの
延長リブ36を軸受ホルダ40とともに、ビス44によ
り分割芯材11の取付用ボス16に対して共締め固定す
るというものであり、より確実にミラーユニット30を
固定できるという有利さがある。
【0031】
【考案の効果】以上説明した通り、本考案によるミラー
付きサンバイザにおけるミラーユニットの取付構造によ
れば、ミラーユニットのコーナー部に設けた延長リブを
分割芯材内面に取付固定される軸受ホルダにより押圧保
持し、ミラーユニットのコーナー部において、ミラーユ
ニットのユニットベースが分割芯材内面に密着する方向
に常に付勢されるという構成であり、ミラーユニットの
コーナー部という特にユニットとサンバイザ本体との間
に隙間が発生しやすい箇所の隙間発生という従来不具合
を有効に解決することができる。
【0032】したがって、ミラーユニットコーナー部の
美観を常に美麗に維持でき、外観意匠性を長期にわたり
良好なものに維持できるという効果を有する。
【0033】さらに、本考案はミラーユニットのコーナ
ー部に延長リブを設定し、この延長リブを軸受ホルダに
より押圧保持するという簡易な構造であるため、コスト
アップを招くことなく、簡単に実用化でき、極めて実用
的価値に富むという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるミラー付きサンバイザの第1実施
例を示す分解斜視図。
【図2】図1に示すミラー付きサンバイザにおける要部
の構成を示す断面図。
【図3】本考案によるミラーユニット付きサンバイザの
第2実施例を示す要部断面図。
【図4】ミラー付きサンバイザにおけるミラーユニット
の従来の取付構造を示す斜視図。
【図5】従来のミラー付きサンバイザにおけるサンバイ
ザ本体の一部を構成する分割芯材とミラーユニットとの
取付状態を示す斜視図。
【符号の説明】
10,20 分割体 11,21 分割芯材 12,22 表皮材 13 開口 14,23 係止片 15,16 取付用ボス 30 ミラーユニット 31 ユニットベース 32 化粧用ミラー 33 開閉リッド 34 取付用ボス 35 ビス 36 延長リブ 40 軸受ホルダ 41 円筒部 42 取付部 44 ビス 45 押え片 50 シャフト

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】半割りシェル状の分割芯材(11,21)
    同士を接合固定してサンバイザ本体を構成するととも
    に、一方側の分割芯材(11)に開設された開口(1
    3)を通して化粧用ミラー(32)が外部に露出するよ
    うに分割芯材(11)内面側に固定されるミラーユニッ
    ト(30)の取付構造において、 前記ミラーユニット(30)のコーナー部に延長リブ
    (36)が分割芯材(11)内面に固定される軸受ホル
    ダ(40)とラップする位置まで延設されているととも
    に、該延長リブ(36)の上面を下方に押圧するように
    軸受ホルダ(40)を分割芯材(11)に取付けること
    により、ミラーユニット(30)を分割芯材(11)と
    密着方向に付勢することを特徴とするミラー付きサンバ
    イザにおけるミラーユニットの取付構造。
JP40244090U 1990-12-27 1990-12-27 ミラ―付きサンバイザにおけるミラ―ユニットの取付構造 Expired - Lifetime JP2507184Y2 (ja)

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JPH063710U JPH063710U (ja) 1994-01-18
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