JPS5830757Y2 - インサイドミラ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はインサイドミラー、特にインサイドミラーの取
付へ−スとサンバイザーのホルダーとを一体にしたイン
サイドミラーに関するものである。

従来のインサイドミラー釦よひサンバイザーは、インサ
イドミラーの取付ベースとサンバイザーのホルダーとか
別個であり、それぞれ別々に取付けるか、または予め組
合わせた後に車体に取付けるなどしている。

このため、部品数が多く部品管理が煩雑となり、しかも
組付工数が多いなどの欠点が生じている。

この欠点を解消するため、インサイドミラーのベースの
左右両側部にサンバイザーの回転軸を枢支する支持部を
構成し、これによりインサイドミラーのベースにサンバ
イザーを取付けることが提案されているが、このような
構成で／／′ｉ屯室内にサンバイザーの支持部が突出す
ることになり、万一の場合の安全上好ましくない。

同時に外観上も好ましくない。

また、従来のサンバイザーのホルダーには、」二１１ヒ
の部品点数・及び組付工数の問題のみならず、次のよう
な問題もある。

即ち、従来のサンバイザーのホルダーは、第１図に示す
ように、−側にサンバイザー（図示せず）の回転軸ａの
径より若干小さく・開口部すを設けると共に、中央部に
回転軸ａの径とほぼ同径の収納部Ｃを設けたもので、サ
ンバイザーの回転軸ａを開口部すより収納部Ｃに回転か
つ着脱可能に取付けるものである。

ところが、このような構造では、そのばね支点ｐとサン
バイザー０回転軸ａの中心との距離が小さいため、サン
バイザーの回転軸ａの脱着による応力が一部分に集中し
易く、そこに割れが生じることがあり、またばね係数の
変化か小さいため、寸法のばらつきにより回転＠ａの脱
着力に影響を及ぼすなどの欠点が生ずるのである。

−ヒ記事情に鑑み、本考案は、かかる割れの発生や脱着
力への悪影響を避けるとともに、インサイドミラーにサ
ンバイザ・−〇同転軸の支持部を設けしかもそれによる
突出部が生じないインサイドミラーを提供することを目
的とする。

以Ｆ、本考案のインサイドミラーの実施の一例について
、添・付図面を参照しつつ説明する。

本例は、第２図に示すように本考案を自動車用のルーム
ミラーに適用したものであって、ルームミラー１を取付
けたステー２と、このステー２を車体３がわに取付ける
ベース４とから成り、このベース４に設けた支持部６に
サンバイザー５の回転軸５１を保持せしめる。

即ち、本考案は、第３図乃至第８図に示す如く、ルーム
□ラ−１を取付けたステー２と、そのステー２を車体３
がわに取付けるベース４とから成るインサイドミラーに
おいて、ベース４の両側部に該ベースと一体をなすサン
バイザー５の回転軸５１挾持用の支持部６を形威し、か
つ、該支持部６にはサンバイザーの回転軸５１を上下方
向から挟着する弾性片６１と押え片６２とを対向させて
設けるとともに、その押え片６２にサンバイザーの回転
軸の位置規制用突起６ｄを形成し、一方、ステー２の底
部両側には前記支持部６を収容する凹部２１を設けて支
持部６をステー２によりおおい、かつ外側には突出しな
いようにしたことを特徴とする。

更に詳しくは、ベース４と支持部６とは合成樹脂によっ
て一体成型し、かつその弾性片６１はベース４の両側部
においてベースの頂面と支点ｐにおいてベースと連結さ
れ、その他の部分はベース４と切り離れて、ばね支点ｐ
を中心に弾性を有するように構成する。

一方、押え片６２ば、ベースの頂面からステー２がわに
突出して設け、前記支点ｐから一体に立上がる傾斜壁部
６２ａと、該傾斜壁部６２ａから張出して弾性片６１と
ともに挟持空間６′を画成する押え片６２ｂと、該押え
片６２ｂの一側辺から垂下し、かつ傾斜壁部６２ａの一
側辺とも連続する側壁部６２ｃとから構成する。

従って、押え部６２はこの３面６２ａ〜６２ｃが一体と
なって挾持空間６′を画成するのである。

傾斜壁部には、サンバイザー〇軸５１の位置を規制する
突起６ｄが形成されている。

支持部６の詳細は第８図に示す。本考案においては、前
記の構成により、弾性片６１のばね支点ｐとサンバイザ
ー５の軸５１の固定位置との距離を、やや大きくとっで
あるので（（第８図参照）、回転軸５１の脱着による応
力が一部に集中し難くなり、従って割れの発生がなく、
さらに弾性片６のばね係数を広範囲に変化させることが
できるので、成形時の寸法のばらつきがあってもサンバ
イザー５の回転軸５１の脱着力に対する影響が小さくて
済むのである。

ステー２は合成樹脂あるいはダイカストによって作成し
、第９図及び第１０図に示す如く、その底部の両側の支
持部６に対応する部分に凹部２１を設け、ここに支持部
６を収容することにより、支持部を卦かつように構成す
る。

上述の如く、本考案のインサイドミラーは、ルームミラ
ーを取付けたステーと、そのステーを車体がわに取付け
るベースとから成るインサイドミラーにおいて、ベース
とそのベースの両側部のサンバイザーの回転軸挟持用の
支持部とを合成樹脂によって一体成型し、かつ該支持部
は弾性片と押え片とを対向させると共に、その押え片に
サンバイザーの回転軸の位置規制用の突起を形成し、方
、ステーの底部に前記支持部６を収容する凹部を設け、
ベースにステーを固定すると支持部が外部には突出しな
いように形成したことを特徴とするものであるから、車
室内の突出物は無く、安全であり、外観上も又材料費の
面からも有利である。

更に、本考案によれば、前記の如くサンバイザーの支持
部は、基端のみがベースと一体に連結された弾性片とそ
の弾性片に対向させた押え片とを有し、かつ、その押え
片にサンバイザーの回転軸の位置規制用突起を形成させ
たので、図示例の如く弾性片の支点とサンバイザーの回
転軸位置との距離を適宜所望に応じて設定してサンバイ
ザー着脱時の応力集中に伴う割れや、寸法のばらつきに
よる回転軸の脱着力への悪影響を防ぐことができる。

なお、当然のことではあるが、本考案は図示の実施例に
のみ限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す。 第２図乃至第８図は本考案のインサイドミラーの一実施
例を示し、第２図は取付状態図、第３図は側断面図、第
４図は要部斜視図、第５図はベースの頂面（ステーがわ
の面）図、第６図は同じく底面図、第７図は同じく側面
図、第８図は支持部の拡大断面図である。 第９図はステーの側面図、第１０図は同じく頂面（ベー
スがわの面）図である。 １・・・ルームミラー ２・・・ステー、３・・・車体
、４・・・ベース、５・・・サンバイザー、５１・・・
回転軸、６・・・支持部、６１・・・弾性片、６２・・
・押え片、６２ｄ・・・突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ルームミラーを取付けたステーと、そのステーを重体に
   取付けるベースとからなるインサイドミラーに訟いて、
   ベースとそのベースの両側の頂部に突出するサンバイザ
   ーの回転軸挟持用の支持部とを合成樹脂により一体に成
   型し、かつ該支持部は、基端のみがベースと一体に連結
   された弾性片とその弾性片に対向する押え片とサンバイ
   ザーの１ｊ、’１転軸の位置規制用の突起とを有し、一
   方、＠記ステーの底部両側には前記支持部を収容する凹
   部を形成し、ステーをベースに固定すると前記支持部が
   ステーにより覆われて外部に突出しないようにしたこと
   を特徴とするインサイドミラー。