JP2506892Y2 - 溶接ワイヤ―送給装置 - Google Patents

溶接ワイヤ―送給装置

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JP2506892Y2
JP2506892Y2 JP1991037285U JP3728591U JP2506892Y2 JP 2506892 Y2 JP2506892 Y2 JP 2506892Y2 JP 1991037285 U JP1991037285 U JP 1991037285U JP 3728591 U JP3728591 U JP 3728591U JP 2506892 Y2 JP2506892 Y2 JP 2506892Y2
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welding wire
welding
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hole
idler wheel
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茂男 堤
正信 藤井
敦 猪原
法嗣 三船
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JFE Engineering Corp
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JFE Engineering Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、TIG溶接等の溶接ワ
イヤ送給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は鋼管の内面の溶接部を、TIG溶
接により肉盛する場合の説明図である。図中、21は鋼
管内面溶接装置で、41は被溶接物である鋼管であり、
鋼管41は鋼管内面溶接装置21と平行に置かれてい
る。鋼管41は、特に図示しないローラーテーブルの上
を、矢印Aの方向に移動し、鋼管内面溶接装置21は固
定されている。そして、2本の溶接トーチ22が溶接方
向に直列に並んでいて、溶接が進行される。これにとも
なって、溶接ワイヤ11を溶接部に導くガイドチューブ
24、溶接ワイヤ送給装置25、および溶接ワイヤリー
ル28がそれぞれ2個づゝ設けられている。また、31
は溶接に必要な主要部が支持されている管内面溶接装置
21の箱体、32は溶接電源、33は前記箱体31を鋼
管の内面で支持するガイドロールである。
【0003】上記のように構成された管内面溶接装置2
1で使用する溶接ワイヤ11は、溶接ワイヤリール28
から供給され、その供給速度の調節は溶接ワイヤ送給装
置25によって行われる。図3は前記溶接ワイヤ送給装
置25の主要部正面図である。溶接ワイヤ11は、簡明
のため特に図示しない構造体に軸支された駆動輪12
と、前記駆動輪12に近接及び離反可能な遊動輪13と
の間に挟んで送給するようになっている。前記遊動輪1
3は、L字形状の角部を前記構造体(図示せず)に回動
するように支承された支持体14の鉤形になっている先
端部に軸支され、前記駆動輪12に近接及び離反可能と
なっている。支持体14の棒状部の中央部には、溶接ワ
イヤ11が貫通する貫通孔20が設けられ、この貫通孔
20に溶接ワイヤ11と支持体14を電気的に絶縁する
絶縁チューブ16が嵌装されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記溶
接ワイヤ送給装置25の駆動輪12と遊動輪13とで挟
む溶接ワイヤ11の中心線は、直線になっているが、駆
動輪12、遊動輪13、支持体14及びその他の可動部
分の損耗、あるいは溶接ワイヤ11の供給速度、溶接ワ
イヤ11の材質及び径が変更されるとき、上記中心線が
ずれる。そして、溶接ワイヤ11に曲げモーメントがか
かると、溶接ワイヤ11が駆動輪12の付近で局部的に
曲げられることがある。こうなると、溶接ワイヤ11の
送給速度が一定に保持できず、場合によっては送給が停
止することがある。
【0005】本考案はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、溶接ワイヤーが駆動輪の付近で中心線がずれても、
溶接ワイヤの送給が正常に維持される溶接ワイヤ送給装
置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用】本考案による溶接
ワイヤ送給装置は、溶接ワイヤをその外周面へ対向する
方向から挟んで長手方向に送給させる駆動輪と遊動輪と
を有する溶接ワイヤ送給装置において、前記駆動輪に対
して近接および離反可能に前記遊動輪を軸支する支持体
に、溶接ワイヤを挿通する絶縁チューブの外径の2〜4
倍の内径を有する貫通孔を設け、前記溶接ワイヤと前記
貫通孔とを不干渉としたので、駆動輪、遊動輪、支持体
及びその他の可動部分の損耗、あるいは溶接ワイヤの径
が変更されたとき等において、前記溶接ワイヤの中心線
がずれて、送給中の溶接ワイヤに曲げモーメントが発生
しても、送給中の溶接ワイヤが曲折することはなく、ワ
イヤの送給が阻害されることはない。
【0007】
【実施例】添付の図面を参照しながら、本考案の実施例
について詳細に説明する。 図1は溶接ワイヤ送給装置
25の斜視図である。図中、11は溶材である溶接ワイ
ヤ、12は簡明のため特に図示しない構造体に固定され
た回転軸を有し、、溶接ワイヤ11を溶接部に送給する
駆動輪である。13は駆動輪12と対向して溶接ワイヤ
11を挟む遊動輪である。遊動輪13はL字形状の支持
体14の鉤形になっている先端部に軸支されている。
【0008】支持体14の鉤形の付け根部は、上記構造
体に固定された固定軸15に回転自在に支持され、棒状
部の中央部には溶接ワイヤ11が通過する貫通孔20が
設けられ、ここに溶接ワイヤ11と支持体14を電気的
に絶縁する絶縁チューブ16が、前記貫通孔20とは十
分な径差を有し、不干渉になるように挿通している。支
持体14の鉤形と離れた端部は、切り込み17が設けら
れ、ここに調整棒1の一端が緩やかに挟まれた状態で支
持されている。調整棒1の他端は雄ねじ2が回転自在に
取付けられ、構造体に固定された雌ねじ3にねじ込まれ
ている。4は上記雄ねじ2の頭部で、ねじの回転に用い
られる。また、調整棒1の内部にコイルばね5が設けら
れ、ねじ2の回転によりコイルばね5の圧縮、弛緩が行
われる。
【0009】溶接ワイヤ11は、前記溶接ワイヤ送給装
置25の駆動輪12と遊動輪13によって溶接部に所定
の速度で送給されるが、溶接条件によって溶接ワイヤの
外径、送給速度の変更を行うことがある。この場合、上
記のようにして調整棒1の雄ねじ2を回転させて、押し
つけ力が調整される。このとき、溶接ワイヤ11の中心
線がずれた場合でも、貫通孔20の内径は絶縁チューブ
16の外径の2〜4倍としてあるので、貫通孔20によ
って溶接ワイヤー11が曲折し、その送給が阻害される
ことはない。貫通孔20の内径と絶縁チューブ16の外
径との比が2未満では溶接ワイヤー11の送給が阻害さ
れる虞があり、4を超えるとレバー14の機能が損なわ
れる虞がある。
【0010】
【考案の効果】本考案の溶接ワイヤ送給装置によれば、
送給装置の機械的な磨耗あるいは溶接ワイヤの径の変更
等があっても、溶接ワイヤーが曲折するようなことがな
く、溶接ワイヤの送給が阻害されることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例による溶接ワイヤ送給装置の斜視図で
ある。
【図2】本実施例に用いられる管内面溶接装置の説明図
である。
【図3】溶接ワイヤ送給装置の主要部正面図である。
【符号の説明】
11 溶接ワイヤ 12 駆動輪 13 遊動輪 14 支持体 16 絶縁チューブ 20 貫通孔 21 管内溶接装置 22 溶接トーチ 25 溶接ワイヤ送給装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭49−63129(JP,U) 実公 昭53−9694(JP,Y2) 実公 昭58−56056(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接ワイヤをその外周面へ対向する方向
    から挟んで長手方向に送給させる駆動輪と遊動輪とを有
    する溶接ワイヤ送給装置において、前記駆動輪に対して
    近接および離反可能に前記遊動輪を軸支する支持体に、
    溶接ワイヤを挿通する絶縁チューブの外径の2〜4倍の
    内径を有する貫通孔を設け、前記溶接ワイヤと前記貫通
    孔とを不干渉としたことを特徴とする溶接ワイヤ送給装
JP1991037285U 1991-05-24 1991-05-24 溶接ワイヤ―送給装置 Expired - Lifetime JP2506892Y2 (ja)

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JPH04134268U JPH04134268U (ja) 1992-12-14
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