JP2506747Y2 - 吸入器 - Google Patents

吸入器

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JP2506747Y2
JP2506747Y2 JP4283989U JP4283989U JP2506747Y2 JP 2506747 Y2 JP2506747 Y2 JP 2506747Y2 JP 4283989 U JP4283989 U JP 4283989U JP 4283989 U JP4283989 U JP 4283989U JP 2506747 Y2 JP2506747 Y2 JP 2506747Y2
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steam
cap
tank
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隆雄 寺田
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Omron Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 この考案は、咽喉等に薬液を吸入する際に使用する吸
入器に関する。
(ロ) 従来の技術 一般に、吸入器は蒸気タンク内の水をヒータで加熱し
て蒸気化し、この蒸気をノズルよりジェット気流として
噴射する。ノズル先端部には薬液タンクが配置してあ
り、ジェット気流の噴射で薬液タンクの吸い上げパイプ
に負圧が生じ、この負圧で吸い上げられた薬液がジェッ
ト気流と混合し、霧化状態となって外部へ噴射し、例え
ば咽喉に吸入される。
仮に、蒸気ノズルが目詰まりした場合、蒸気タンク内
の蒸気が行き場を失う。このため、蒸気タンク内の圧力
が過上昇し、蒸気タンクが爆発する等の虞れがある。そ
こで、従来の蒸気タンクには圧力安全弁を備えたタンク
キャップを配備している。圧力安全弁を備えた吸入器
は、例えば第6図に示すようなものが知られている。こ
の吸入器は、蒸気タンク71と、この蒸気タンク71の上開
口面に嵌着する内キャップ72と、この内キャップ72に対
しビス73止着された外キャップ74とを有する。内キャッ
プ72は、中空筐状で筐体の上板72aを取付用とし、下板7
2bに蒸気タンク連通路72cを備えている。上板72aと外キ
ャップ74とをネジ73で止着し、下板72bの連通路72cを蒸
気タンク71の上開口面に連通させた状態で取付けてあ
る。一方、前記外キャップ74は下部に圧力安全弁75を備
えた蒸気排出管76を貫通配備し、蒸気排出管76の下端部
は内キャップの上板72aを貫通し、中空室に挿入配備し
た状態で、下板方向へバネ77附勢してある。蒸気タンク
71内の蒸気は、内キャップの蒸気タンク連通路72cを経
て、蒸気排出管76へ流入し蒸気排出管先端のノズルより
ジェット気流となって噴射する。仮に、ノズル(蒸気排
出管)が目詰まりし、蒸気タンク71内の内圧が過上昇し
た場合、圧力安全弁75がバネ77に抗して上昇する。つま
り、圧力安全弁75と一体の蒸気排出管76が上昇し、内キ
ャップ72に貫通していた蒸気排出管76の下端部が、内キ
ャップ72の孔より上方へ脱する。これにより、蒸気が蒸
気排出管76を貫通配備する外キャップ74の孔より外方へ
逃げることで、蒸気タンク71内の内圧を低下させる。
(ハ) 考案が解決しようとする課題 上記、従来の吸入器では、蒸気タンクのノズルが目詰
まりし、安全弁のバネ設定力よりも蒸気タンク内圧が過
上昇した場合に、圧力安全弁が作動(上昇)して蒸気を
外部へ放出し、内圧がそれ以上、上昇するのを防止する
ものである。従って、蒸気タンクの内圧が設定圧よりも
低下した時には、再び圧力安全弁により蒸気連通路が閉
成される。このため、蒸気タンク内に水が残存しており
電源がオン状態にあると、安全弁の設定圧付近の圧力
が、蒸気タンク内に保持されることとなる。従って、仮
に使用者が誤ってタンクキャップ(外キャップ及び内キ
ャップ)を開けると、内部の高温の蒸気が吹出し、火傷
する等の危険があった。
この考案は、以上のような課題を解消させ、使用者が
意に反し火傷することがなく、使用勝手の良い吸入器を
提供することを目的とする。
(ニ) 課題を解決するための手段及び作用 この考案を達成させるために、この考案の吸入器で
は、次のような構成としている。
吸入器は、上部に開口をもつ蒸気タンクと、前記開口
を閉成するタンクキャップとを有するものにおいて、前
記タンクキャップが、前記開口に連なる小開口をもちこ
の小開口を除いて前記開口を閉成する内キャップと、こ
の内キャップとの間に空間をもつ外キャップと、前記外
キャップとの間に設けられたバネに付勢され前記小開口
を塞ぐ圧力安全弁と、この圧力安全弁による前記小開口
の開放状態を一時的に保持する安全弁復帰制御手段とを
備えていることを特徴としている。
この考案によれば、蒸気タンク内の圧力が高圧になる
と、バネに抗して蒸気タンク内の蒸気が圧力安全弁を押
し上げて小開口を開放状態にする。この開放状態は、安
全弁復帰制御手段によって一時的に維持される。従っ
て、蒸気タンク内の蒸気圧が低下し、キャップを外して
も、蒸気の飛び出しが防止でき、火傷が防げる。
(ホ) 実施例 第1図は、この考案に係る吸入器の蒸気タンクキャッ
プの具体的な一実施例を示す断面図である。
吸入器の蒸気タンクキャップは、外キャップ1と、外
キャップ1に配備された圧力安全弁4と、外キャップ1
に対し嵌脱可能に嵌着する内キャップ2と、この内キャ
ップ2及び外キャップ1に嵌着する蒸気タンク3とから
成る。
実施例ではタンクキャップは、外キャップ1と内キャ
ップ2とから構成されている。外キャップ1は、合成樹
脂材等により、上周部11の径が下周部12の径より僅かに
小さく、且つ上周部11端面が閉成され下周部12端面が開
口した下開口有底の円筒体に形成してある。この開口下
周部12の下周縁部には、断面が「L」字状の係合片13を
複数、内向きに突設している。また、上周部11の底板部
14の内面中央には、小径筒部16を内向きに突設してい
る。この小径筒部16内に、コイルバネ41を配備してい
る。つまりコイルバネ41の一端を底板部14に止着し、他
端を圧力安全弁4に取付けている。圧力安全弁4は、第
2図で示すように、平板状の金属製(またはプラスチッ
ク製)の取付板4aと、この取付板4aに止着されたシリコ
ン等の耐熱性シール板4bとから形成されている。この取
付板4aに、コイルバネ41の他端が止着してあり、圧力安
全弁4はバネ41により下方向へ附勢されている。更に、
外キャップ1の上周部11内面の下方適所には、断面が
「直角三角形」状、つまり下側面が傾斜面であり、上側
面が水平面状の係合受け爪17を内方向へ突設している。
上記内キャップ2は、第2図で示すように、径が外キ
ャップ(上周部11)1径よりも小径で、上下開口の円筒
に形成し、筒長さ中央に仕切板21を設け、この仕切板21
の面内中央に上方へ突出する上下開口の小筒(蒸気タン
ク連通路)22を突設している。更に、この内キャップ2
の上周部(仕切板21より上方部)には、上記係合受け爪
17に対応する係合爪23を外方へ周設している。この係合
爪23は、断面が「直角三角形」状で、上面が傾斜面、下
面が水平面に設定してある。また、この係合爪23の外径
は前記係合受け爪17の内径よりも大きく設定してある。
つまり、組立時、外キャップ1の下開口より内キャップ
2を嵌入する時、内キャップ2の係合爪23が外キャップ
1の係合受け爪17に衝突し、係合爪23の押圧力で外キャ
ップ1の下開口が外方向へ押し拡げられ、係合爪23が係
合受け爪17を乗り越え、内キャップ2が外キャップ1内
に深く嵌入するようになっている。
前記蒸気タンク3は、上記内キャップ2の内径よりも
小径な円筒体で、開口上周部に断面が「L」字状の係合
フランジ部31を周設している。また、蒸気タンク3の係
合フランジ部31の僅か下側には、蒸気排出管32が外方へ
突出してある。
この考案の特徴は、前記圧力安全弁4に安全弁復帰制
御手段5を配備した点にある。
安全弁復帰制御手段5は、実施例では形状記憶合金に
よるワイヤー51が使用される。このワイヤー51は、一端
を前記外キャップ1の底板部14内面に止着し、他端を圧
力安全弁4の取付板4aに止着している。このワイヤー51
は、常態において、圧力安全弁4が蒸気連通路(小筒)
22の開口面を閉成するに充分な長さに設定され、蒸気の
高温により変態し長さが縮む。つまり、記憶形状に変態
するように設定してある。この変態形状(縮み長さ)
は、圧力安全弁4を上昇させ、蒸気連通路22の開口面を
開放するに充分な長さに設定してある。また、このワイ
ヤー51の形状復帰力は、上記コイルバネ41の弾性力より
も大きく設定してある。
このような構成を有する吸入器の蒸気タンクキャップ
では、常態において、圧力安全弁4はコイルバネ41の付
勢力により蒸気連通路22を閉成しており、ワイヤー51も
常態長さで安定している。ここで、例えば蒸気タンク3
の蒸気排出管(ノズル)32が目詰まりしたとすると、蒸
気タンク3内の蒸気は行き場を失い、蒸気タンク3内圧
が過上昇する。これにより、圧力安全弁4がバネに抗し
て上昇することで蒸気連通路22が開口し蒸気が外部へ逃
げる。この時、蒸気連通路22を通過し、小径筒部16を介
して外部へ逃げる蒸気の高温によって、ワイヤー51が変
態して縮小する(第3図参照)。ワイヤー51の形状復帰
力は、バネ41の弾性力よりも大きく設定してある。従っ
て、ワイヤー51の周辺の温度が高温である間、圧力安全
弁4の上昇位置は維持され、速やかに蒸気タンク3の内
圧は大気圧となる。蒸気タンク3の水(熱湯)がなくな
るか、或いは電源スイッチがオフされることにより、タ
ンク3内の熱湯が冷めると、やがてワイヤー51周辺の温
度も下がる。ワイヤー51周辺の温度が変態点より低くな
ると、ワイヤー51の弾性力が増し、コイルバネ41の力に
よりワイヤー51は伸びる。従って、圧力安全弁4が原状
へ復帰して蒸気連通路22が閉成される。この時点では、
既に蒸気タンク3内の内圧が再び上昇する虞れはない。
従って、使用者が誤って何時タンクキャップ(外キャッ
プ)1を開けても、蒸気はただ熱気となって出るだけで
あり、従来のように高圧によって蒸気が吹出し火傷する
等の危険が解消される。
第4図は、安全弁復帰制御手段5の他の実施例を示す
要部拡大断面図である。
先の実施例では、安全弁復帰制御手段5が一定長さの
ワイヤー51である例を示したが、この実施例では安全弁
復帰制御手段5を平板状の板バネ52とした例を示してい
る。この板バネ52の一端を、外キャップ1の底板部14内
面に止着(ボルト止着)し、他端に圧力安全弁4を取付
けている。そして、この圧力安全弁4取付け位置に対応
して、コイルバネ41の他端を止着している。つまり、常
態において、圧力安全弁4を備えた板バネ52をコイルバ
ネ41で下方へ押しつけてある。この板バネ52は、第1実
施例(第1図)と同様に、形状記憶合金により形成さ
れ、常態において圧力安全弁4が蒸気連通路(小筒)22
を閉成し、蒸気の高温により板バネ52が変態して、第5
図に示すように圧力安全弁4が蒸気連通路22を開口する
常態に形状記憶(形状復帰するように)させてある。
(ヘ) 考案の効果 この考案では、以上のように、タンクキャップが、蒸
気タンクの開口に連なる小開口をもちこの小開口を除い
て開口を閉成する内キャップと、この内キャップとの間
に空間をもつ外キャップと、外キャップとの間に設けら
れたバネに付勢され小開口を塞ぐ圧力安全弁と、この圧
力安全弁による小開口の開放状態を一時的に保持する安
全弁復帰制御手段とを備えているので、蒸気タンクの内
圧が過上昇して高圧になると、蒸気タンク内の蒸気がバ
ネに抗して圧力安全弁を押し上げて小開口を開放状態に
し、この開放状態が安全弁復帰制御手段によって一時的
に維持される。従って、蒸気タンク内の蒸気圧が低下
し、使用者が誤ってタンクキャップ(外キャップ)を外
しても、蒸気はただ湯気となって出るだけであり、従来
のように高圧によって蒸気が吹き出すようなことはな
く、蒸気の飛び出しによる火傷を防ぐことができる等、
考案目的を達成した優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例吸入器の蒸気タンクキャップを示す断
面図、第2図は、実施例吸入器の蒸気タンクキャップを
示す分解説明図、第3図は、実施例吸入器の蒸気タンク
キャップの作動状態を示す要部拡大説明図、第4図は、
完全弁復帰制御手段の他の実施例を示す要部拡大説明
図、第5図は、安全弁復帰制御手段の他の実施例の作動
状態を示す要部拡大説明図、第6図は、従来の吸入器の
蒸気タンクキャップを示す断面図である。 1:外キャップ、2:内キャップ、3:蒸気タンク、4:圧力安
全弁、5:安全弁復帰制御手段、41:バネ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部に開口をもつ蒸気タンクと、前記開口
    を閉成するタンクキャップとを有する吸入器において、 前記タンクキャップは、前記開口に連なる小開口をもち
    この小開口を除いて前記開口を閉成する内キャップと、
    この内キャップとの間に空間をもつ外キャップと、前記
    外キャップとの間に設けられたバネに付勢され前記小開
    口を塞ぐ圧力安全弁と、この圧力安全弁による前記小開
    口の開放状態を一時的に保持する安全弁復帰制御手段と
    を備えていることを特徴とする吸入器。
JP4283989U 1989-04-12 1989-04-12 吸入器 Expired - Lifetime JP2506747Y2 (ja)

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JPH02135041U JPH02135041U (ja) 1990-11-09
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