JP2506712Y2 - 切屑排出機構付き転削工具 - Google Patents
切屑排出機構付き転削工具Info
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- JP2506712Y2 JP2506712Y2 JP1990402851U JP40285190U JP2506712Y2 JP 2506712 Y2 JP2506712 Y2 JP 2506712Y2 JP 1990402851 U JP1990402851 U JP 1990402851U JP 40285190 U JP40285190 U JP 40285190U JP 2506712 Y2 JP2506712 Y2 JP 2506712Y2
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- JP
- Japan
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- cover
- tool
- chip
- tip
- tool body
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- Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば正面フライス
等、被削材の平面切削に用いられる転削工具に係り、詳
しくは切削に伴って生成される切屑を逐次処理できる転
削工具に関する。
等、被削材の平面切削に用いられる転削工具に係り、詳
しくは切削に伴って生成される切屑を逐次処理できる転
削工具に関する。
【0002】
【従来の技術】被削材の平面加工に用いられる従来の転
削工具の一例を、図7乃至図10を参照して説明する。
削工具の一例を、図7乃至図10を参照して説明する。
【0003】これらの図において、符号2は工具本体で
ある。この工具本体2は略円筒状をなし、その先端外周
部には、チップポケット3と凹溝4が円周方向に沿って
多数形成されている。そして、凹溝4には、正面切刃6
a及び外周切刃6bが形成されたチップ6が、クランプね
じ8で締め込まれる楔部材10によって着脱自在に装着
されている。
ある。この工具本体2は略円筒状をなし、その先端外周
部には、チップポケット3と凹溝4が円周方向に沿って
多数形成されている。そして、凹溝4には、正面切刃6
a及び外周切刃6bが形成されたチップ6が、クランプね
じ8で締め込まれる楔部材10によって着脱自在に装着
されている。
【0004】一方、工具本体2の基端側には、該工具本
体2を工作機械の主軸12(以下、「主軸」という)に
装着するためのアーバ14が、締め付けボルト16によ
って同軸的に固定されている。このアーバ14には、ラ
ジアルベアリング18が嵌装されて止め輪20で軸方向
に係止されている。そして、ラジアルベアリング18の
外輪には、略円筒状のカバー22が嵌装され、該カバー
22は、キャップ24とボルト26で連結されることに
よってアーバ14に相対回転可能に支持されている。
体2を工作機械の主軸12(以下、「主軸」という)に
装着するためのアーバ14が、締め付けボルト16によ
って同軸的に固定されている。このアーバ14には、ラ
ジアルベアリング18が嵌装されて止め輪20で軸方向
に係止されている。そして、ラジアルベアリング18の
外輪には、略円筒状のカバー22が嵌装され、該カバー
22は、キャップ24とボルト26で連結されることに
よってアーバ14に相対回転可能に支持されている。
【0005】工具本体の先端面には、切刃6a、6bに
よって生成された切屑を後述の切屑収納室に誘導排出す
るためのかぎ形片28a(切屑案内部)を有する切屑案
内部材28が、その表面を正面切刃6aより軸方向にわ
ずかに後退させて埋め込まれ、皿ねじ30によって固定
されている。
よって生成された切屑を後述の切屑収納室に誘導排出す
るためのかぎ形片28a(切屑案内部)を有する切屑案
内部材28が、その表面を正面切刃6aより軸方向にわ
ずかに後退させて埋め込まれ、皿ねじ30によって固定
されている。
【0006】この切屑案内部材28は、図10に示すよ
うに、その外周にチップ6と同数の鉤形片28aが円周
方向に等間隔に形成された板材であり、その外径は外周
切刃6bの旋回径よりわずかに小さく定められていて、
工具本体2先端面に固定された場合に、鉤形片28aの
外周面が、チップ6の外周切刃6bから工具本体2の半
径方向内側にわずかに後退して位置するようになってい
る。また、鉤形片28aは、工具本体2に固定された場
合に、チップポケット3を覆って、後述の切屑収納室の
下方部分をほぼ閉塞させるとともに、曲がり方向の先端
面28bとチップ6のすくい面との間にわずかの隙間を
生じさせて、各切刃6a、6bによって被削材Wの表面か
ら引きはがされた切屑がチップポケット3に誘導される
ように、その形状が定められている。そして、鉤形片2
8aの先端部分には、図9及び図10に示すように、鉤
形片28aの曲がり方向と該切屑案内部材28の取り付
け面側とに向けて開口された溝部28cが形成され、チ
ップ6のすくい面と鉤形片28aの曲がり方向先端面2
8bとの間の隙間部分の内側を拡大させて、隙間部分を
通過する切屑の詰まりを防止している。
うに、その外周にチップ6と同数の鉤形片28aが円周
方向に等間隔に形成された板材であり、その外径は外周
切刃6bの旋回径よりわずかに小さく定められていて、
工具本体2先端面に固定された場合に、鉤形片28aの
外周面が、チップ6の外周切刃6bから工具本体2の半
径方向内側にわずかに後退して位置するようになってい
る。また、鉤形片28aは、工具本体2に固定された場
合に、チップポケット3を覆って、後述の切屑収納室の
下方部分をほぼ閉塞させるとともに、曲がり方向の先端
面28bとチップ6のすくい面との間にわずかの隙間を
生じさせて、各切刃6a、6bによって被削材Wの表面か
ら引きはがされた切屑がチップポケット3に誘導される
ように、その形状が定められている。そして、鉤形片2
8aの先端部分には、図9及び図10に示すように、鉤
形片28aの曲がり方向と該切屑案内部材28の取り付
け面側とに向けて開口された溝部28cが形成され、チ
ップ6のすくい面と鉤形片28aの曲がり方向先端面2
8bとの間の隙間部分の内側を拡大させて、隙間部分を
通過する切屑の詰まりを防止している。
【0007】前記カバー22の内周面と工具本体2の外
周面との間には、切屑収納室32が画成されている。ま
た、カバー22の内周面の上部には、切屑収納室32と
ラジアルベアリング18とを離隔する隔壁34が形成さ
れ、ラジアルベアリング34に対する防塵が図られてい
る。また、カバー22の先端面は、チップ6の外周切刃
6bの、被削材Wに切り込まれる部分よりわずかに後退
した位置となっており、この先端部分の内周面は、外周
切刃6bの旋回径よりわずかに大きい程度に定められて
いる。
周面との間には、切屑収納室32が画成されている。ま
た、カバー22の内周面の上部には、切屑収納室32と
ラジアルベアリング18とを離隔する隔壁34が形成さ
れ、ラジアルベアリング34に対する防塵が図られてい
る。また、カバー22の先端面は、チップ6の外周切刃
6bの、被削材Wに切り込まれる部分よりわずかに後退
した位置となっており、この先端部分の内周面は、外周
切刃6bの旋回径よりわずかに大きい程度に定められて
いる。
【0008】カバー22の外周面には、前記切屑収納室
32と該カバー22の外部に配設される切屑吸引機とを
連通する円筒状の排出口35が形成されている。この排
出口35は、カバー22の外周部に円形の排出孔36を
形成し、この排出孔36に排出管38を嵌着してなるも
のである。
32と該カバー22の外部に配設される切屑吸引機とを
連通する円筒状の排出口35が形成されている。この排
出口35は、カバー22の外周部に円形の排出孔36を
形成し、この排出孔36に排出管38を嵌着してなるも
のである。
【0009】切屑吸引機は、図示されない吸引機本体
と、この吸引機本体に連結された吸引ホース40とから
なるものであり、該ホース40の先端部は前記排出管3
8に嵌め込まれている。
と、この吸引機本体に連結された吸引ホース40とから
なるものであり、該ホース40の先端部は前記排出管3
8に嵌め込まれている。
【0010】上記構成からなる正面フライスを用いて被
削材Wの平面加工を行うには、まず、アーバ14のテー
パシャンク14aを主軸12のテーパ穴12aに嵌合さ
せ、キー42を介してアーバ14を主軸12に固定させ
て、当該正面フライスを主軸12に装着する。
削材Wの平面加工を行うには、まず、アーバ14のテー
パシャンク14aを主軸12のテーパ穴12aに嵌合さ
せ、キー42を介してアーバ14を主軸12に固定させ
て、当該正面フライスを主軸12に装着する。
【0011】続いて、排出管38に吸引ホース40を接
続してカバー22の周方向の移動を拘束する一方、被削
材Wをその被加工面が主軸12の軸線と直交するように
図示されない機械テーブル上に固定する。
続してカバー22の周方向の移動を拘束する一方、被削
材Wをその被加工面が主軸12の軸線と直交するように
図示されない機械テーブル上に固定する。
【0012】そして、主軸12をその軸線回りに回転さ
せ、図示されない切屑吸引機を作動させながら、主軸1
2若しくは機械テーブルを主軸12の軸線方向に移動さ
せて被削材Wの表面を切削してゆく。
せ、図示されない切屑吸引機を作動させながら、主軸1
2若しくは機械テーブルを主軸12の軸線方向に移動さ
せて被削材Wの表面を切削してゆく。
【0013】このとき、各切刃6a、6bで生成された切
屑は、順次、切屑案内部材28に誘導されてチップポケ
ット3に排出され、切屑収納室32に吸い上げられる。
そして、排出管36及び吸引ホース40を経由して切屑
吸引機の吸引口に導かれ、そこで回収されていく。
屑は、順次、切屑案内部材28に誘導されてチップポケ
ット3に排出され、切屑収納室32に吸い上げられる。
そして、排出管36及び吸引ホース40を経由して切屑
吸引機の吸引口に導かれ、そこで回収されていく。
【0014】
【考案が解決しようとする課題】上述した従来の正面フ
ライスでは、切屑の吸引効率を高めるため、工具本体2
の先端外周部とカバー22の先端内周部との隙間は必要
最小に設定されている。
ライスでは、切屑の吸引効率を高めるため、工具本体2
の先端外周部とカバー22の先端内周部との隙間は必要
最小に設定されている。
【0015】このため、切屑吸引機が大容量で吸引力が
大きい場合、前記隙間から吸引される空気量が不足し
て、逆に、吸引効率が低下してしまうことがあった。
大きい場合、前記隙間から吸引される空気量が不足し
て、逆に、吸引効率が低下してしまうことがあった。
【0016】この考案は、上記課題を解決し、切屑の吸
引効率を低下させることなく、吸引力の強い切屑吸引機
を用いることのできる転削工具を提供することを目的と
する。
引効率を低下させることなく、吸引力の強い切屑吸引機
を用いることのできる転削工具を提供することを目的と
する。
【0017】
【課題を解決するための手段】この考案による切屑排出
機構付き転削工具は、軸線回りに回転せしめられる工具
本体の先端外周部に切刃チップが装着されてなる転削工
具において、前記工具本体の周面外方に、該工具本体を
覆い且つ工具先端側に開口するカバーを配設し、前記カ
バーに、該カバーの内周面と工具本体との間に画成され
る切屑収納室と、カバー外部に配設される切屑吸引機と
を連通する排出口を形成するとともに、該カバー内部の
空間と外部の空間とを連通する吸気孔を形成し、この吸
気孔にはこの吸気孔を開閉可能な調整弁が設けられ、前
記工具本体の先端部に、前記切刃チップのすくい面と隙
間が空いた状態で対向して前記カバーの工具先端側の開
口部を狭める切屑案内部を設けたものである。
機構付き転削工具は、軸線回りに回転せしめられる工具
本体の先端外周部に切刃チップが装着されてなる転削工
具において、前記工具本体の周面外方に、該工具本体を
覆い且つ工具先端側に開口するカバーを配設し、前記カ
バーに、該カバーの内周面と工具本体との間に画成され
る切屑収納室と、カバー外部に配設される切屑吸引機と
を連通する排出口を形成するとともに、該カバー内部の
空間と外部の空間とを連通する吸気孔を形成し、この吸
気孔にはこの吸気孔を開閉可能な調整弁が設けられ、前
記工具本体の先端部に、前記切刃チップのすくい面と隙
間が空いた状態で対向して前記カバーの工具先端側の開
口部を狭める切屑案内部を設けたものである。
【0018】前記吸気孔は、前記排出口を筒状体に形成
し、この排出口の周壁に形成してもよい。
し、この排出口の周壁に形成してもよい。
【0019】また、前記カバー(排出口を含むものとす
る。)に形成される吸気孔を、複数としてもよい。
る。)に形成される吸気孔を、複数としてもよい。
【0020】
【作用】各請求項記載の転削工具にあっては、通常は全
ての吸気孔を閉塞させて被削材の切削を行うが、切屑吸
引機の吸引強さが大きく、工具先端部に形成された隙間
から吸引される空気量のみでは不足して吸引効率が低下
するような場合には、その不足分に応じて閉塞させてい
た吸気孔を開口して不足空気量を補う。
ての吸気孔を閉塞させて被削材の切削を行うが、切屑吸
引機の吸引強さが大きく、工具先端部に形成された隙間
から吸引される空気量のみでは不足して吸引効率が低下
するような場合には、その不足分に応じて閉塞させてい
た吸気孔を開口して不足空気量を補う。
【0021】
【実施例】以下に図1乃至図3を参照して、本考案の一
実施例を説明する。なお、本実施例において、上述した
従来例と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説
明を省略する。
実施例を説明する。なお、本実施例において、上述した
従来例と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説
明を省略する。
【0022】図1乃至図3に示される正面フライスが上
述の図7乃至図10に示される正面フライスと異なる点
は、カバーの構造にある。即ち、本実施例に係る正面フ
ライスのカバー22には、従来のものと異なり、カバー
22の周方向に沿って、複数の吸気孔50が形成されて
いる。
述の図7乃至図10に示される正面フライスと異なる点
は、カバーの構造にある。即ち、本実施例に係る正面フ
ライスのカバー22には、従来のものと異なり、カバー
22の周方向に沿って、複数の吸気孔50が形成されて
いる。
【0023】これらの吸気孔50は、カバー22の内部
の空間と外部の空間とを連通するように形成されてお
り、その内周面にはねじが切られている。そして、各吸
気孔50には、その外周面に雄ねじが形成されたねじ部
材52が螺合されて、カバー22の内部の空間と外部の
空間とを閉塞している(図3参照)。
の空間と外部の空間とを連通するように形成されてお
り、その内周面にはねじが切られている。そして、各吸
気孔50には、その外周面に雄ねじが形成されたねじ部
材52が螺合されて、カバー22の内部の空間と外部の
空間とを閉塞している(図3参照)。
【0024】上記構成に係る正面フライスを用いて被削
材Wの平面加工を行うには、従来の正面フライスの場合
と同様に、正面フライスを主軸12に装着し、排出管3
8に吸引ホース40を接続する一方、被削材Wをその被
加工面が主軸12の軸線と直交するように図示されない
機械テーブル上に固定する。
材Wの平面加工を行うには、従来の正面フライスの場合
と同様に、正面フライスを主軸12に装着し、排出管3
8に吸引ホース40を接続する一方、被削材Wをその被
加工面が主軸12の軸線と直交するように図示されない
機械テーブル上に固定する。
【0025】そして、主軸12をその軸線回りに回転さ
せ、図示されない切屑吸引機を作動させながら、主軸1
2若しくは機械テーブルを主軸12の軸線方向に移動さ
せて被削材Wの表面を切削してゆけばよい。
せ、図示されない切屑吸引機を作動させながら、主軸1
2若しくは機械テーブルを主軸12の軸線方向に移動さ
せて被削材Wの表面を切削してゆけばよい。
【0026】このとき、切屑吸引機の吸引力が大きく、
工具本体2の先端外周部とカバー22の先端内周部との
隙間(以下「先端隙間」という。)から吸引される空気量が
不足する場合には、この不足量に応じて、複数の吸気孔
50の内の幾つかから、ねじ部材52を抜き取ればよ
い。
工具本体2の先端外周部とカバー22の先端内周部との
隙間(以下「先端隙間」という。)から吸引される空気量が
不足する場合には、この不足量に応じて、複数の吸気孔
50の内の幾つかから、ねじ部材52を抜き取ればよ
い。
【0027】こうすることにより、不足する空気が吸気
孔50から吸引されて補われ、吸引機の吸引能力に応じ
た空気量が取り込まれることになる。このため、従来の
ように、吸引効率が低下することがない。
孔50から吸引されて補われ、吸引機の吸引能力に応じ
た空気量が取り込まれることになる。このため、従来の
ように、吸引効率が低下することがない。
【0028】次に図4乃至図6を参照して本考案の他の
実施例を説明する。なお、上述の実施例と同一の構成要
素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施例を説明する。なお、上述の実施例と同一の構成要
素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0029】本実施例が上述の実施例と異なる点は、カ
バーに形成する吸気孔の位置にある。即ち、前述の実施
例がカバー22の非排出口部分に吸気孔50を形成して
いるのに対し、本実施例では、カバー22の円筒状の排
出口35の周壁に複数の吸気孔54が形成されている。
バーに形成する吸気孔の位置にある。即ち、前述の実施
例がカバー22の非排出口部分に吸気孔50を形成して
いるのに対し、本実施例では、カバー22の円筒状の排
出口35の周壁に複数の吸気孔54が形成されている。
【0030】これらの吸気孔54は、前述の吸気孔50
と同様に、カバー22(排出口35もカバー22の一部
であるものとする。)の内部の空間と外部の空間とを連
通するものであり、その内周面にはねじが切られている
(図5参照)。そして各吸気孔54には、その外周面に雄
ねじが形成されたねじ部材56が螺合されて、カバー2
2の内部の空間と外部の空間とを閉塞している(図6参
照)。
と同様に、カバー22(排出口35もカバー22の一部
であるものとする。)の内部の空間と外部の空間とを連
通するものであり、その内周面にはねじが切られている
(図5参照)。そして各吸気孔54には、その外周面に雄
ねじが形成されたねじ部材56が螺合されて、カバー2
2の内部の空間と外部の空間とを閉塞している(図6参
照)。
【0031】上記構成に係る正面フライスを用いて被削
材Wの平面加工を行う場合には、上述の実施例の場合と
同様に行えばよい。
材Wの平面加工を行う場合には、上述の実施例の場合と
同様に行えばよい。
【0032】切削時、切屑吸引機の吸引力が大きく、先
端隙間から吸引される空気量が不足する場合には、この
不足量に応じて、複数の吸気孔54内の幾つかから、ね
じ部材56を抜き取ればよい。
端隙間から吸引される空気量が不足する場合には、この
不足量に応じて、複数の吸気孔54内の幾つかから、ね
じ部材56を抜き取ればよい。
【0033】こうすることにより、上述の実施例と同様
に、不足する空気が吸気孔54から補われ、吸引効率の
低下を防ぐことができる。
に、不足する空気が吸気孔54から補われ、吸引効率の
低下を防ぐことができる。
【0034】なお、前述の各実施例においては、排出口
を円筒形としたが、排出口の形状は図示したものに限定
されるものではなく、例えば中空角柱状であってもよい
ことは勿論である。
を円筒形としたが、排出口の形状は図示したものに限定
されるものではなく、例えば中空角柱状であってもよい
ことは勿論である。
【0035】また、前述の各実施例を組み合わせた構
成、即ち、カバー22の非排出口部分及び筒状の排出口
35の周壁に、カバー22の内部の空間と外部の空間と
を連通する吸気孔を設ける構成としてもよい。このよう
な構成としても、先端隙間から吸引される空気量の不足
を有効に補うことができ、吸引効率の低下を有効に防止
することができる。
成、即ち、カバー22の非排出口部分及び筒状の排出口
35の周壁に、カバー22の内部の空間と外部の空間と
を連通する吸気孔を設ける構成としてもよい。このよう
な構成としても、先端隙間から吸引される空気量の不足
を有効に補うことができ、吸引効率の低下を有効に防止
することができる。
【0036】また、カバー若しくは筒状の排出口に形成
される吸気孔は、ねじ穴に限定されず、例えばテーパ穴
であってもよい。同様に吸気孔を開閉する調整弁はねじ
部材52,56には限定されない。例えば市販の流量調
節弁を吸気孔の内部に配設し、これにより吸気孔の開閉
を調節できる構成としてもよい。
される吸気孔は、ねじ穴に限定されず、例えばテーパ穴
であってもよい。同様に吸気孔を開閉する調整弁はねじ
部材52,56には限定されない。例えば市販の流量調
節弁を吸気孔の内部に配設し、これにより吸気孔の開閉
を調節できる構成としてもよい。
【0037】さらに、上述の各実施例では、吸気孔を複
数形成する構成としているが、吸気孔を一つとし、この
吸気孔の開閉を調節する構成としてもよい。
数形成する構成としているが、吸気孔を一つとし、この
吸気孔の開閉を調節する構成としてもよい。
【0038】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、吸引力の大きな切屑吸引機を用いて切屑を吸引排出
する場合、切屑吸引のための先端側の工具本体とカバー
との隙間からの空気量だけでは十分な吸引効率が得られ
ない時には、必要に応じて調整弁を開放することによ
り、不足空気量を吸気孔で補い、切屑の吸引効率を低下
させることなく切削吸引することができるという効果を
奏する。
ば、吸引力の大きな切屑吸引機を用いて切屑を吸引排出
する場合、切屑吸引のための先端側の工具本体とカバー
との隙間からの空気量だけでは十分な吸引効率が得られ
ない時には、必要に応じて調整弁を開放することによ
り、不足空気量を吸気孔で補い、切屑の吸引効率を低下
させることなく切削吸引することができるという効果を
奏する。
【図1】本考案の一実施例に係る工具の断面図である。
【図2】同工具の底面図である。
【図3】同工具の部分断面図である。
【図4】本考案の他の実施例に係る工具の断面図であ
る。
る。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】図4のA−A線断面図である。
【図7】従来の転削工具の断面図である。
【図8】同工具の底面図である。
【図9】同工具の刃先部分の拡大図である。
【図10】切屑案内部材の平面図である。
2 工具本体 6 チップ 22 カバー 28 切屑案内部材 32 切屑収納室 35 排出口 50 吸気孔 54 吸気孔
Claims (3)
- 【請求項1】 軸線回りに回転せしめられる工具本体の
先端外周部に切刃チップが装着されてなる転削工具にお
いて、 前記工具本体の周面外方に、該工具本体を覆い且つ工具
先端側に開口するカバーを配設し、 前記カバーに、該カバーの内周面と工具本体との間に画
成される切屑収納室と、カバー外部に配設される切屑吸
引機とを連通する排出口を形成するとともに、該カバー
内部の空間と外部の空間とを連通する吸気孔を形成し、該吸気孔にはこの吸気孔を開閉可能な調整弁が設けら
れ、 前記工具本体の先端部に、前記切刃チップのすくい面と
隙間が空いた状態で対向して前記カバーの工具先端側の
開口部を狭める切屑案内部を設けたことを特徴とする切
屑排出機構付き転削工具。 - 【請求項2】 前記排出口を筒状体とし、該排出口の周
壁に、前記吸気孔を形成したことを特徴とする請求項1
記載の切屑排出機構付き転削工具。 - 【請求項3】 前記吸気孔を前記カバーの複数箇所に形
成したことを特徴とする請求項1又は2記載の切屑排出
機構付き転削工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990402851U JP2506712Y2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 切屑排出機構付き転削工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990402851U JP2506712Y2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 切屑排出機構付き転削工具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0492747U JPH0492747U (ja) | 1992-08-12 |
JP2506712Y2 true JP2506712Y2 (ja) | 1996-08-14 |
Family
ID=31880706
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990402851U Expired - Lifetime JP2506712Y2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 切屑排出機構付き転削工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2506712Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63139638A (ja) * | 1986-11-27 | 1988-06-11 | Om Seisakusho:Kk | プリント基板孔明け機における切削屑除去装置 |
JPH0637878Y2 (ja) * | 1989-02-15 | 1994-10-05 | 三菱マテリアル株式会社 | 転削工具 |
-
1990
- 1990-12-28 JP JP1990402851U patent/JP2506712Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0492747U (ja) | 1992-08-12 |
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